学力は母親で決まる?どういうことでしょうか。最近話題になっているようですが。

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先日、テレビで学力は母親によって決まると言っていたそうです。
つまり、子供が勉強できないのは母親のせいだということらしいです。
最近話題になっているようですが、今日はこの件に関して考えてみたいと思います。

この点に関して、その根拠は次の二点だそうです。

1.文科省の調査結果による統計学的根拠
まず最初の理由は文科省が公表した調査結果です。
学力の指標として使われたのは「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」で、調査対象は小学6年生から中学3年生までの約100万にです。
そして、これに伴い小6と中3の保護者の中から14万人を選びアンケート調査が行われました。
両親の年齢や収入、最終学歴、ポランティア活動や地域活動への参加や子供との会話の内容まで多岐にわたり調査されました。

ここから分かったことは次の通りです。
中3の数学の問題に関して、父親の採取学歴が高校・高専だと子供の平均正答率は60.4%に対し大学だと74.6%に上り、14.2%の差があります。
一方、母親については全社が59.1%で校舎は77.7%になり、その差は18.6%となり父親よりも差がついてします。
同様に小6でも、父親での差が12.8%、母親で17.5%になりこちらでも母親の学歴ほうが子供の学力との相互関係がるように思えます。
これに関して、「子供と接する時間の長さが影響している」と分析しています。
高学歴の親ほど教育に対する意識は高く、母親は特に子供と一緒にいる時間が長いので、母親の教育観がより子供の学力への影響が多いということらしいです。

ちなみに、ジェンダーロールが逆で、母親が働き父親が専業主夫の場合でも、母親による教育の方が子供の学力に影響を与えているようです。
このことに関して、高学歴の母親は自分の経験や周囲の人の状況から、学歴の有用性を認識しやすく、その分教育により熱心になるのではないかを分析しています。

2.遺伝に関する研究の成果
二つ目の根拠は遺伝に関する研究の結果です。
これによると、子供の学力の限界は生まれてからの学習努力よりも、母親からの遺伝によるところが大きい可能性がるということです。
親からの遺伝は子供に影響を与えますが、神経質、外向性、勤勉性など一部の性格は30%、運動神経は40%の遺伝率だそうです。
それに対して知性の遺伝率は50%以上で、他の要素に比べかなり高くなっています。
生後親によって作られる環境要因などを含めると、ほぼ100%親から受けつくものといても過言ではないそうです。

さらに脳の限界値は受精の段階で決まり、一部は潜在能力となるのですが、その発言は7~8歳までの環境によって決まるそうです。
これが脳の限界になり、教育でどれだけ伸びるのかが決まります。
いくら熱心に教育しても、脳の限界を超えた教育は効果がないとも言われています。

しかも、知性の遺伝は両親から等しく遺伝するのではないそうです。
ラットを用いた研究では、本能や情緒、自立神経活動は父親から遺伝するのに対して、記憶や思考、そして知性を扱う大脳皮質はほとんど母親由来だそうです。
これが人間にも当てはまるか現在研究中ですが、その可能性は今のところ否定できません。

また、別の研究では知性をつかさどる大脳皮質の遺伝子は、母親から受け継がれたときのみ機能するらしいです。
父親から遺伝子を受けついてもほとんど機能しないそうです。
これは、この遺伝子がX染色体上にあるからで、女性は両親からX染色体を受け継ぎますが、男性は母親からしかこの遺伝子を受け継ぎません。
そのため、男子の方が女子より母親の知性の遺伝の影響が大きくなるのです。

これが「子供の勉強の結果は母親次第」と言われるゆえんです。
これによると、いくら努力しても母親で子供の学力は決まってしまうので無意味という希望のない結論に至るような気がします。
果たしてそうなのでしょうか。

文科省の調査も科学的研究成果も100%そうだということになっていないことに注意してください。
人間の知性はそれほど単純なものではありませんし、何をもって知性とするかも複雑なものです。
今回のことで勉強の責任をすべて母親のせいにしてほしくもないと考えます。
人間の素晴らしさは可能性ですし、はやり努力すれば、しないより成果があると思います。
特に可能性に満ち溢れた若者がこれによって自分を否定することがあってはなりません。

例え今回のことが事実であっても、それで個人のすべてが決まるものではないと信じます。

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