書籍紹介『大人に必要な「読解力」がきちんと身につく 読みトレ』

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葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは読解力の大切さを理解します。

最近よく感じることが子供たちの読解力の低下です。
試験の問題文だけでなく、日常の説明文やニュースなどの文章もままならないこともあります。
試験問題で受験生を困らせようといじわるしているわけでもなく、むしろしっかり理解してほしいから分かりやすく述べている文章でさえです。
原因はいくつか挙げられます。
語彙力のなさ、文章に対する拒絶反応、読んだつもりで何も頭に残っていないなど。
しかし、読解力がないと国語だけでなく数学も含めたすべての教科において支障が出ます。
更に日常生活における伝達事項なども正確に伝わらないことになります。
社会人になれば会社の内外のコミュニケーションにも問題が発生し、大きな損失失態に至る可能性があります。
やはり、読解力は必須です。

最近ではSNSやインターネットで文字に触れる機会は格段と増えたと思います。
文章に触れる経験は増えているはずなのになぜ読解力は落ちているのでしょうか。
この点に関してはいつかお話をしたいと思いますが、実は文章経験の頻度は増えても中身が希薄になっていること、文章に対する人々の価値観の低下、反応速度に迫られて熟考する余裕がなくなっていること、匿名性や文章に対する意識の変化による責任感の低下などがあると思います。
つまり現代人はしっかり腰を据えて文章を読み、書くことが難しい環境にあると考えます。

これは言語能力とも関わってくるので、人の話が理解できない、自分の思いを満足に表現できないことにもなります。
さらに言語は思考とも直接結びついているので、言語能力の低下は考える力の貧困をももたらすのです。
事態は深刻です。


そこで本日ご紹介したいのは吉田裕子著『大人に必要な「読解力」がきちんと身につく 読みトレ』です。

『大人に必要な「読解力」がきちんと身につく 読みトレ』へのリンクはこちら

タイトルに大人と書いてありますが、中高生が読んでもいい本です。
例や図を通して非常に分かりやすく説明されています。
文章を読むうえで便利なテクニックや要約の方法を具体的に書いてあり、すぐに日常での様々な場面で実践できそうです。

本書で書かれている読解力とは、文章を誤解や曲解なくそのまま読みとれる力、書かれている要素の重要度を判別できる力、内容を自分でまとめられる力です。
これらが身につけば、誤解や曲解を避けられるでしょう。
特に最後の自分の言葉で要約ができるまでいけば、受験(特に国語)の問題で何を言っているのか分からないということは避けられるでしょう。
私も常日頃、「問題文に書き込みをして自分に分かりやすくしなさい。要点をしっかり押さえ各段落で何が書かれているかタイトルを付けなさい。そうすれば、後でそのタイトルを追えば内容が分かるから。文章を正確に捉えられれば国語に関しては満点も夢じゃないよ。」というのですが生徒たちはなかなか面倒くさがってやってくれません。
手間かもしれませんが慣れれば正確に理解でき分かりやすくなるので、反って近道なのですが。
この本にはその点のトレーニングもできるので是非お勧めです。

社会人にとってビジネスや日常生活を効率的にするスキルですし、学生にとっても授業やテスト、自主学習を上手く方法が書かれているので、非常に実用的で役に立つ一冊だと思います。

特に文科省も読解力の低下は深刻に受け止めているようで、これから本格的になる教育改革においても様々な工夫がなされています。
2022年度より適用される高校の新学習指導要領では「現代の国語」という必修科目が新たに作られるそうです。
これは今の「現代国語」とは違い、「実社会・実生活における拳固による活動に必要な国語の能力」を育てる科目です。
文章を読むだけでなく、それを踏まえて「書く」「話す」「聞く」まで行うようです。
(現場の先生方はとても大変になりそうですが。)
このような変化に対応するためにも、学生だけでなく父兄の方にもこの本に目を通してもらえるといいと思います。

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