大学受験の英語民間試験の利用、538の四年制大学が参加。しかし、その実態は…。

このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年度から大学受験が大きく変わります。
センター試験に代わり大学入試共通テストになります。
これまでと違い、国語や数学などに記述問題が含まれたり、単に知識の有無を問うのではなくこれまでに学んだことを総動員して答えを類推しなければならない問題が出たりするそうです。
これまでに試行テストを行ってきましたが、どのような問題にするかは未だにはっきりと表れてきていません。

その中でも今最も問題になっているのが英語の民間試験利用です。
文科省は英語の四技能(読む、書く、聞く、話す)の全てを試験の対象とすべきとして、スピーキングテストの実績のなる民間試験を共通テストに当て、大学入試センターが提供するテストには英語がなくなることになっています。
しかし、しばらくは移行期間として民間試験に加えて大学入試センターも英語の試験を実施し、大学は民間試験を受験生に課すのか、センター提供の試験のみでいいのか、その両方を併用または選択するのか決め、その決定に従って受験生は試験を受けることになります。

この民間試験の利用に関して、多くの大学では公平性に疑問であり、入試試験として妥当かという問題からなかなかこの決定が出ませんでした。
各大学が相互に様子を見あい、他校の決定をうかがってから決めようとしていました。
結果、受験生にとっては受験の一年前になってようやく自分は英語の試験をどのように受けなければならないかが分かる事態となりました。
民間試験を受ける場合、英語の試験は共通テストのはるか前に受けることになり、英語の受験までは実質一年もないことになります。
本当に受験生にとって十分な準備ができるとは言えずは困った事態です。

文科省の通達もあり、先日、2020年度の入試に関してようやく大学各校が利用の有無について発表しました。
その結果は四年制大学539校が英語の民間試験を利用することにしたようです。
政府の意向から例え公平性に疑問を持っていても、導入しないことによるペナルティを恐れたのかもしれませんが、割と多くの大学が参加することになりました。

しかし、導入すると言っても民間の英語の試験結果で英語の成績を全て決めるという大学は少なく、一部の学部や学科において導入するというものが多いです。
また、民間試験の成績を英語の点数に加点するという処置をしたり、みなし満点にしたり、民間試験利用を出願要件にしたりと、その利用方法は大学によって異なります。
民間試験の成績で英語の点数に上乗せするなどは、これまでも私立大学で行われていたことで、これらの大学にとっては今まで通りで特に大きな変化になっていません。
また全学部ではなく一部学部に導入するということで、文科省の受け入れた形にしつつ、問題のある民間試験の本格利用を回避してごまかしているようにも見えます。

英語の民間試験利用はその問題点を多く指摘されているにもかかわらず、文科省は明確な回答をしてこず、また有効な手立てを提示すらしていません。
しかし、2020年度からの実施という決定は覆すつもりはないようです。
延期または中止にすると反って混乱するし、不安は払しょくされているとの立場です。
また、来年度の実施状況を見ながら試験制度をブラッシュアップするとも話しています。
この点に関しては実施反対の声も多く、十分に理解が得られているとはいいがたいように思えますし、まるで来年度の受験生を実験台にしているような発言もどうかと感じます。

これまで大学入試で制度の変更がある場合は2年前には明確に新システムを明確に公表し、不備が認められる場合は導入の延期もありました。
今回のような強行は極めて異例で、本当に生徒のことを考えているのか疑問に感じます。
恐らく裏の事情があるのではないかと勘繰りたくもなります。

いずれにしても葛西TKKアカデミーとしてはどのような制度になるにせよ、生徒が最大限に準備をし精一杯受験に臨めるようにサポートするだけです。
混乱のなか、生徒、保護者ともども不安だと思いますが、頑張ってください。
葛西TKKアカデミーはいつでも皆さんの味方です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です