都立高校入試でスピーキングテストが導入されるのをご存知でしたか。2022年度の入試より実施?

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都立高校入試でスピーキングテストが導入されるのをご存知でしたか。2022年度の入試より実施?

以前にも触れたことがあるのですが、東京都は都立高校の入試の中に、英語のスピーキングテストを導入することを計画しています。
当初は来年の入試から導入予定でしたが、コロナウイルスのこともあり、今のところ現中学二年生の入試から実施されることになっています。

東京都教育委員会によると導入の理由は、これまで「読む」「書く」が主体でそれに「聞く」を含めた英語の評価を「話す」も加えた四技能とすることで、生徒の実践を含む英語力の向上を目指すためのようです。

試験は秋にESAT-Jという東京都中学スピーキングテストを行い、この結果が都立高校入試の英語の得点の一部として換算されます。
東京都は民間のベネッセコーポレーションと提携し、ベネッセが中心となって現在準備が進行中で、その内容はGTECというベネッセ自身が実施しているスピーキングテストそのままだそうです。

具体的なテスト内容として、現段階では次のようになっています。

テストは四つのパートから成り、パートAは、カードに書かれた短い英文を読みます。
全部で2問あり、解答時間はそれぞれ30秒。
発声して答える前に30秒の準備時間があるので、この間に英文に目を通して、読む内容を確認したり、心の中で読む練習ができます。
本当に書かれてある英文が正しく読めるかどうかだけのテストです。

パートBでは図やイラスト、簡単な掲示物やチラシなどのビジュアルマテリアルを利用した問題になります。
全部で4問あり、そのうち3問はカードに関する質問に答える問題です。
解答時間は10秒で、その前に準備時間が10秒あるので、準備時間にできるだけマテリアルの内容を把握し、必要な情報がどこにあるかを確認できるといいです。
時間が短い分、質問に対する答えも簡潔なものになっているので、比較的答えやすいかもしれません。
例えばマテリアルを見ながら、明日の天気は何か答えるような問題です。
最後の1問はカードを基に受験生にミッションが与えられます。
自分の持っている英語力を駆使して、目的を達成するには何と言えばいいか答えなくてはいけません。
例えば、自分のほしい買い物をするには店員に何と言えばいいか答えます。
こちらも同様に、準備時間、解答時間共に10秒となっています。

パートCは4コマイラストの問題です。
この4コマのイラストを見て、英語で何が起こっているか答えなくてはいけません。
30秒の準備時間の後、40秒の解答時間が与えられています。
準備時間の間にどのようなストーリーかイラストから読み取って答えてください。
解答としては、各コマ一文ずつの英語で答えられるといいのではないでしょうか。

最後のパートDでは、質問が書かれたカードが与えられるので、それを読んで英語で答えます。
ここでは質問に対しての自分の意見とその理由が求められます。
例えば、「あなたが学校の一番好きな行事は何か、その理由も答えなさい」のような問題です。
こちらは準備時間が1分、解答時間が40秒となっています。
こちらも準備時間内で自分の意見をまとめておく必要があります。

以上が、現段階での試験内容になります。
例えばパートA、パートBは英検3級の二次試験に出てくる形式ですし、パートC、パートDは英検準2級以上の二次試験の形式になっています。
ただ、受けるのが幅広い学力差のある中学三年生なので、試験の難易度はかなり下げてあります。

これもコツさえ分かっていれば、それほど難しくないと感じています。

実施に当たっては、それぞれの決められた試験会場で、タブレット端末などにヘッドフォンマイクを通して音声を録音する形になるようです。

テストの評価方法ですが、ベネッセが現在実施しているGTECそのままであるなら、次のようになると考えられます。

GTECのスピーキングテストでは、「問われたことに対して明確に応えているか」という点と「より効果的に伝えられているかという観点(「語い」「文法」「発音」「流暢さ」の4つ)で評価をしているそうです。
録音された音声データを海外にいる英語話者によって採点しています。
公平性は、海外の採点者を毎回徹底的に訓練することと、一つの音声データを複数名の採点者によって評価することで保持されると考えているそうです。

今のところ、このようなテストになるらしいです。
そして、この試験のトライアルであるプレテストはもう、既に行われていて、これに基づいて問題内容、難易度、実施会場の選定や設備の充実と向上が図られます。

プレテストの結果を見ると受験生に関する次のことが指摘されています。
コミュニケーションの達成度についてはパートBの正答率が非常に高く、逆にパートCは正答率が低くなっています。
解答すべき内容がはっきりしていて、語句単位で答えられる問題が正答率がよくなっています。
一方で、場面に応じて表現したり状況を伝えたり、理由を説明したりする問題は苦手のようです。
言語使用に関しては、語彙や表現に限界があるものの、それらを接続語を使って話せる受験生が全体の7割以上に上っています。
発音に関しては、発音や抑揚などに問題がある受験生が多いが、それはコミュニケーションに支障をきたすほど深刻ではないとの評価が出ています。

以上が現在予定されている都立高校入試に導入されるスピーキングテストの概要となります。
皆さんはどのように感じましたか。
都立入試にスピーキングテストを試験に導入することに関する議論は後日行います。

予定通りに事が進めば、今の中学二年生以降の生徒は都立高校入試でスピーキングテストを受けることになります。
これまでの3技能でも英語が苦手は生徒には大変でしたが、これに「話す」力まで入試に要求されると、英語力の格差がより合否に影響するようになるでしょう。
こうなるとますます日々の勉強が大事になります。
やることが多くなった分、習ったときに習ったことを確実に身に付けることが肝要です。
いい加減な勉強をしていると、これまで以上に取り返しがつかなくなります。
特に「話す」と言う技能は、分かったからと言って(発音など)すぐにできるものではありませんから。

文科相が始まって以来、文科省の要求は増し、生徒の学習内容は一段と増え、難易度もこれまで以上になっています。
コロナ禍で不自由な環境の中、更に勉強の負担が増えています。
本気で勉強に取り組む生徒とそうでない生徒の差はますます開くでしょうし、また、生徒に新しい教育に対応できる学校とそうでない学校との差もますます開くでしょう。
誰もが学べる教育から遠のいていく気がしています。

いずれにしても、東京都教育委員会が決定し邁進している現状において、私たちは何ができるのか(これでいいのか悪いのかも含め)考え、早目に手を打つことが受験に合格する一つのポイントになると考えます。

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