「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その一)

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「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その一)

少子化の影響で一人っ子の家庭が増えています。

一人っ子は兄弟がいないためコミュニケーション能力や社交性が育ちにくいとよく言われます。

自分しかいないから、小さい時から親や周りの大人は自分から言い出さなくても、自分のしてほしいことや気持ちを理解してくれる。
だから、自分から進んで意思を伝える努力をしなくても、生活に何の支障もきたさない。
家にいるときはどうやってコミュニケーションをすればいいか考えなくても全く問題ない。
結果、社交性があまり育たず、将来集団の中で生きるときに非常に困る、問題になることが多いようです。

後、周りが自分の気持ちを理解し、望み通りにしてくれるので、わがままな子が育つともよく言われます。

子育てをする立場としては、メリットもデメリットも十分理解できるのですが、一人っ子に対して注意するべきことなど考えてみたいと思います。

一人っ子には「わがままで甘えん坊、社交性に欠け、自分の言いたいことを伝えるのが下手」などのマイナスのイメージもあります。
これは先ほども述べたような環境があり、兄弟と争ってでも自分の目的を達成しなければならない経験(おもちゃや夕食の奪い合い)、家庭内での大人の忖度があるからという理由で、このような偏見が生まれたのかもしれません。
実際にはそうでない一人っ子もいますし、兄弟がいてもそのようなお子様もいます。

要は、一人っ子が陥りやすいこれらネガティブな側面をどうやって補正し、将来自立した時に困らないように育てるかということです。

小さい時から様々な人のいる中で慣れさせる
兄弟がおらず核家族化が進んでいる現代、一人っ子は下手すれば非常に限られた人、自分を分かってくれる人達とだけ交わればいいということが起きます。
だから、努めて様々な人々と触れ交流する機会を作らないといけません。
家庭の事情もあって難しいかもしれませんが、小さい時は保育園や幼稚園に通わせて集団生活をさせましょう。
同年代のお友達が自分の兄弟の代わりになってくれます。
集団生活を通して、社会には守らなければならないルールがあるということ、目的をみんなで達成するために人と協力しなければならないということ、違った人間が集まり全員がある程度の満足を得るために時には自分が譲歩しないといけないということなど、社会で生きるのに必要な基本的な事柄を学べます(家庭だけでは難しいでしょう)。

自我が十分に発達していない幼少期はむしろどんなことでも柔軟に受け入れることができます。
最初は親と離れ離れになるという未経験のことで驚き動揺するかもしれませんが、そのうち慣れ家庭を離れた集団生活にも慣れていきます。
幼稚園、保育園は特にこのような子供への対応もよく心得ているので、これらの場所に通わせるのはとても有益だと思います。

また、スポーツなど集団での活動が求められる習い事もいいと思います。
大人と子供という二項対立ではなく、子供の中に更に先輩後輩という関係もあり、これらの人々とどのように関わりふるまっていけばいいかという、人生において非常に重要なことを学ぶことができます。

お手伝いをさせる
一人っ子は何でも親がやってしまって、一般的にできて当然と思われるようなことでさえできないときがあります。
自分でやることに不慣れで、失敗を恐れて立ちすくむことも。
特に、人前にさらされることに慣れてないということは、自分が失敗して笑われるということを非常に恐れ、プライドの高さも相まって、自分から挑戦しようという姿勢に欠けるところがあります。

「お手伝い」をさせるということは、自分でできることを増やす訓練になります。
よく一人っ子の若者が一人暮らしをするとき家事ができず、ごみ屋敷になってしまったり、自分で料理できず外食やコンビニ弁当ばかりで出費がかさんだり栄養バランスが崩れてしまったりする人もいます。
結局、親が毎日通って掃除をし食事を作ってあげたり、一人前の大人とは言い難い生活を送る人もいます。
そうならないためにも、お手伝いには自立に向けた第一歩と言う意味もあります。

また、仕事を割り当てられるということで仕事に対する責任感も生まれます。
与えられた仕事をきちんとこなすということは将来働く上で必要不可欠なことであり、そこから協調や信頼というものも生じます。

先ずは、小さい子供でもできる「食事のお皿を並べる」など簡単なことから始めましょう。
いきなり子供の能力を超える手伝いはいけません。
かえってやる気をなくしたりします。
子供の力量を正確に見極め、適切なお手伝いをさせましょう。
年齢が上がりできることも増えてくれば、それに合わせて難易度の高いお手伝いをさせても構いません。

挨拶と返事
簡単なようでいて実は難しいのが挨拶と返事です。
特に一人っ子の場合、人とのコミュニケーション(特に見知らぬ人)が苦手で恥ずかしがってできないことが多いです。
挨拶と返事なんて大したことではないよという人もいますが、実際に社会に出たとき、これらができないとグループの一員として上手く人と関われなくなり、生きていくのがつらくなります。
「挨拶や返事なんてしなくても生きていける」という人もいますが、現実としてこれらができないと仕事などの集団において仲間外れにされたり、大きな不利益を被ります。
そうならないためにも子供のうちから訓練をしなければなりません。

兄弟がいない分、一人っ子の家庭では挨拶の機会は減ります。
家族だからと言って大目に見ていたらますます挨拶の機会はなくなり、外に出たとき挨拶ができなくなります。
習慣として自然にできるように、親は意識的に指導しなければなりません。
そんな些細なことわざわざ家でしなくてもいいと放っておくと、将来困るのは当人です。
面倒くさがらず、あえて積極的に挨拶をして、子供の挨拶や返事を促しましょう。
そして、できたときはきちんと褒めてあげましょう。

「兄弟がいない」と言う一人っ子ならではの環境は、彼らが不利になる要素も多く含んでいます。
しかし、それらは親が注意し適切に対応することで、一人っ子では難しいといわれる社会性を身に付けさせることは可能です。
兄弟がいない分、一人にかける時間は多くなるので、親としてはそのメリットを十分生かし子育てをしていけばいいと思います。

一人っ子ならではの苦労もあると思いますが、苦労そのものはそうでない家庭にも違う形で存在するので、何で自分ばかり苦しいのかなどと考える必要はありません。
大変なこともありますが、喜びもたくさんあります。
もし、子育てで困ったことがあれば、誰かに相談してください。
一人で抱え込むのが一番いけません。
葛西TKKアカデミーにもそのような親御さんを支援する用意があります。
難しく考えず軽い気持ちでご相談ください。
一緒に悩み解決法を探っていきたいと思っています。

葛西TKKアカデミーは全ての子供の力になりたいと考えていますし、彼らを支える親御さんたちの味方でもありたいと願っています。
どんな些細なことでも構いません。
少しでも困ったなと思えばお知らせください。
小さな問題の積み重ねが将来取り返しのつかない大問題に発展することもありますので。

子供たちの未来のために、みんなで力を合わせて頑張りたいと思います。

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