塾長ブログ
2024.09.06
書籍紹介『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』現在英語を学んでいる人だけでなく学び直しにもお勧め!
英語の勉強をしても少しも分かるようにならないという人は少なくないと思います。
その理由の一つとして、文法が苦手で何を言っているのかよく分からないからというものがあります。
説明も十分にされないまま文法用語の雨嵐。
何でそうなるのか、何でそう考えるのか全く理解できないという人も多いと思います。
そこで、本日紹介する本は『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』(向山 貴彦)です。
『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』へのリンクはこちら
文法中心の英語の授業が分からない
学校で英語を学んで、英語が嫌いになったり挫折したりした方は多いかと思います。
その理由の一つは、学校で先生の言っていることの意味が分からずついていけなくなったことでしょう。
特に文法用語を使って解説する先生はよく分からないという人が多いのではないでしょうか。
この教授法は文法対訳法という外国語の教え方で、100年前に流行ったやり方です。
しかし、このやり方は実際にしゃべれるようにならず、実践的でないことが証明されています。
でも日本の英語教育では、いまだにこのやり方で教える先生が少なくありません(この点は別の機会に議論します)。
この教授法の難点はいろいろありますが、その一つは「英語を理解する前に文法用語というもう一つの言葉を学ばなくてはならない」ということでしょう。
しかも、多くの場合この文法用語の説明が十分になされず授業で使われるため、生徒たちは先生の言っている言葉の意味が分からないのです。
さらに悪いことは、その文法用語は国語文法と同じ言葉でありながら、国語文法の用語と意味が違うのです。
生徒たちは馴染みのある国語文法と同じと英語の文法用語を捉えます。
しかし、国語文法の意味で英語文法を理解すると食い違うことが多々現れます。
加えて、国語文法にはない文法用語も出てきて、生徒たちはより一層混乱してしまいます。
でも、学校の先生はそんなこと一言も教えてくれない。
これでは英語が分からなくなるのも無理ありません。
こうして生徒たちは英語は難しいと感じ、文法用語を聞くだけで拒絶反応を起こしてしまうのです。
悲しいことに、多くの先生はそれ以外の教え方はしてくれず、挙句の果てには、「どうしてこんなことが分からないんだ」と、できない責任を学ぶ側になすりつける始末(本来、分かるように教えられない側の責任なのですが)。
結果、英語から遠ざかってしまった人も多いことでしょう。
文法用語を使わない英語辞典!
そこで、「今の文法中心の学校の授業が分からない」、「文法中心の参考書では理解できない」という方にお勧めなのが、『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』です。
前半はイラストを使った英語の解説で、後半は物語という構成になっています。
実はこの本は『ビッグファットキャット シリーズ』の一つで、主人公のエドと出会った猫を中心に繰り広げられる、時にはおかしく、時には楽しく、そして時には切ない物語の一部です。
大切な文章には解説があり、分かりやすさと同時に、物語自体の面白さから、知らず知らずのうちに英語の世界に引き込まれてしまいます。
こうして英語に慣れ、多読のきっかけになるよう作られています。
さて、この本の最大の特徴は、百科事典と言いつつ文法用語を一切使用していない点です。
記号や矢印、色や明暗を上手に使い、英語のルールや母語話者が見る英語の世界観を表現しています。
例えば形容詞を「化粧品」と言って、分かりやすくイメージできる言葉に置き換えることによって、文法用語を理解する苦しみを上手く取り除いています。
こうして英語の考え方、世界観を身に付けてから本編を読むことで、英語に対する理解が深まるように工夫されています。
中のイラストはカラーで面白く描かれ、マンガを読むような気分で英語を読むことができます。
こうした点からも手に取りやすく、親近感のわく一冊となっております。
現在学校で英語を学んで、文法用語を多用する先生の授業に苦しんでいる生徒はもちろん、一度は諦めたけど実は英語を話せるようになりたい人、英語の学び直しをしたい人にもお勧めの本です。
この本を使えば、今まで分からずあちこち穴だらけだった英語が、まるで霧が晴れるように、パッと分かるようになるでしょう。
この変わり種の一冊をぜひ手に取ってみてください。
文法の拘束から解放され、楽しく分かりやすく英語が勉強できると思います。
2024.08.30
今年の夏は忙しかったですが工作教室をはじめ多くの人に助けていただきありがとうございました
気づけば長いはずの夏休みももう終わり。
皆さんはどのような夏休みを過ごされたでしょうか。
私の方はというと、正直忙しかったです。
睡眠も十分にとれないほど。
でも、縁あって多くの方々に支えていただき、無事乗り越えられました。
本当にありがとうございました。
今年はなんと言っても工作教室
この夏は夏期講習をはじめ多くの授業を行いましたが、中でも最も象徴的だったのが工作教室でしょう。
毎年のように夏休み企画をしたのですが、今年は中でも工作教室が大盛況でした。
企画のときから悩みましたが、偶然生徒のお母様にUVレジンを使った工作が得意な人がいるということを知り、図々しくも先生をお願いしました。
これまで作られた見本を見せてもらって、売り物かと見まごう出来に今年はこれで行こうと即決しました。
とは言え、私も何もしないわけにはいかないので、試行錯誤してあれこれやってみた末、バスボム作りなら何とかなりそうだと分かり、こちらも行いました。
UVレジンを使ったキーホルダーに比べると見劣りしますが、簡単で小学校低学年や幼稚園児でも作れそうなので、この二択でやっていくことにしました。
まいぷれ江戸川区に記事を載せて参加者を募集したのですが、全く音沙汰もなく、このままでは協力していただいたお母様にも申し訳ないと思いまいぷれ江戸川区さんに相談したところ、なんと次の日から応募の連絡が次々と。
さすがまいぷれ江戸川区さん、その魔法のような集客力にビックリです。
おかげでかなりの人数が集まり、たくさんの子どもたちがオリジナルの作品を完成させて、良い思い出ができたと喜んでおります。
また機会を見ては工作などの企画を行いたいと思いますので、ご期待ください。
楽しい特別日本語講座!
もう一つ、今年特別だったのは、フランスからの生徒のために短期の日本語講座を開いたことです。
インターネットでTKKアカデミーを見つけてくれたそうで、娘のために日本語の授業をして、日本の勉強を体験してもらうと同時に、同世代の日本の生徒との交流も持ちたいとのことでした。
たった三回の特別講座でしたら、それぞれの回にテーマを設定し、日本語の特徴的な部分から日本語に興味を持ってもらえればと準備しました。
なるべく楽しい授業になるように、マンガを利用したり、クイズやゲームを導入したりといろいろ工夫をしました。
おかげでとても喜んでもらえたようで、ことわざの「カエルの子はカエル」が気に入ってくれたようです。
日本の中学生たちの協力もあり、みんなでワイワイにぎやかな授業になりました。
思いもかけず海外からの要請があり、びっくりしましたが、こんな特別な縁に恵まれたことに感謝します。
こういったところも、この仕事がやめられない理由です。
ひと夏の思い出になってくれればと願うばかりです。
いつもの勉強ももちろんのこと
当然通常の授業もありますし、長期休暇を利用した夏期講習もありました。
受験生は入試に向けた対策講座もしました。
どの生徒も頑張って勉強していた姿が、とても印象深いです。
小中高あらゆる学年の生徒が、それぞれの目的のための勉強を頑張っていました。
大学の総合型受験をする生徒のための準備講座もしました。
読書感想文のために授業外で毎日生徒と対話をし、本の内容理解を深めることもしました。
英検に向けた授業も行いました。
準備その他も含めて、朝から晩までずっと休日もなく働いた今年の夏でした。
有難いことに、本当に多忙でした。
工作教室、日本語講座、そして一般の授業でも、今年は多くの人に手伝ってもらいました。
これら葛西TKKアカデミーを応援してくれる人たちが、陰ひなたに助けてくれていることに感謝です。
私は本当に忙しく疲れていますが、思い出の多い充実した夏休みでもあったなと感慨にふけっています。
あ、最後に、生徒の一人が関東第一高校に通っているのですが、ご存知の通り今年は甲子園で準優勝となりました。
しばしば兵庫に応援に行っていたようですが、現地でないと分からない熱気を感じたことと思います。
多くの人がなかなか体験できないことを体験でき、すばらしい青春の1ページになったのではないでしょうか。
幸運にも、こんな貴重な経験ができただなんて、本当によかったです。
早い学校はもう二学期が始まっているかも知れません。
多くの学校は来週からスタートですね。
どの生徒もこの夏の思い出と共に、新学期も勉強にいそしみましょう。
2024.08.09
フランスからの生徒がTKKの『特別日本語講座』を受けてくれました!日本の生徒との交流も!
先日、葛西TKKアカデミーにフランスから女子生徒が授業を受けに来てくれました。
たった3回だけの特別日本語講座だったのですが、葛西TKKアカデミーのちょっと変わった楽しい授業を実感できたのではないでしょうか。
今回は、そんな『特別日本語講座』をレポートします。
一学期のときにお問合せをいただき、一時帰国中に日本語の授業をしてほしいと依頼を受けました。
漢字が弱いので漢字の勉強をしたいことと日本の授業というものを体験したいということでした。
帰国中の日程を聞き、夏休み中の7月下旬から8月上旬にかけ3回の日本語教室を開くこととなりました。
3回の授業で漢字の勉強をするのは難しいので、漢字の覚え方のコツと日本語を楽しく勉強することを目標に、葛西TKKアカデミーでの特別講座を考えました。
日本の漫画が好きだということなので、日本の漫画を授業に取り入れ、ゲームやクイズ感覚で勉強を楽しめるように準備しました。
さらに日本の同学年の生徒とも交流したいとのことで、在塾の生徒に友達に呼び掛けて、参加できる生徒も募りました。
葛西TKKアカデミー『特別日本語講座』
第一回:漢字を知ろう!
お母様の娘の日本語に対する悩みの一つが漢字でした。
日本でいうところの中学3年生に当たるのですが、漢字レベルは小学生低学年生並みということなので、「漢字を伸ばしたい」というのが第一のオーダーでした。
漢字は多くの日本語を学ぶ外国人がぶつかる大きな壁の一つです。
当然短い時間で漢字ができるようにするのは無理なので、漢字を覚えるコツになりそうなことを話しました。
具体的には、「漢字の成り立ちが四つあり、その成り立ちでグループ分けや意味づけをすると覚えやすい」と指導しました。
象形文字なら、絵がどのように変化して漢字になったのかを考えれば分かりやすいでしょう。
指示文字は一番数が少ないですが、元となった記号を理解するのが肝心です。
会意文字なら、どうしてその漢字の組み合わせがそのような意味になるのかを知れば覚えやすいです。
形声文字なら、部首の持つ意味を理解し、同音で異なる部首の漢字でまとめるか、同じ部首の漢字でまとめて覚えると覚えやすいでしょう。
ということで、漢字について象形文字、指示文字、会意文字、形声文字を説明し、これらを理解した上で日本人の生徒も含め全員でそれぞれオリジナルの漢字を創造しました。
みんな苦労していましたが、中にはカテゴリーに収まらないようなユニークな漢字を作ってくれた生徒もいました。
やはり子どもの発想力はすごいと感心させられました。
第二回:ことわざ・慣用句を知ろう!
第二回はことわざと慣用句について勉強しました。
ことわざには教訓が含まれており、それを小粋なフレーズで表現するので、言葉巧みなものが多いです。
リズムがあってユーモアにあふれるものもあるので、思わず笑ってしまいそうなものもたくさんあります。
同様に慣用句も、ものごとを表現するのに、直接的な言葉で表すのではなく、古くから使われている定型で表現します。
ことわざも慣用句も知っていないと理解は難しいのですが、意外と日常生活でも使われるので、日本語をしっかり学ぶにはぜひ身に付けてもらいたい事柄です。
しかし、これらを上手に使えるようになれば、知的で表現力があると思われますし、コミュニケーションも円滑になります。
日本語は言葉を知っていれば話せるような言語ではありません。
言葉の知識以上に、言葉の運用、つまり文脈を理解する力と適切な表現力が重要となる言語です。
だから、日本で生活をして経験を積まないと、正しく話せない言葉なのです。
それだけ生活に密着した日本語でありますが、だからこそそこがきちんとできるようになれば、言語生活は格段に豊かになります。
そういう意味でも、今回のことわざ・慣用句は日本語の大切な要素なのです。
少し話がそれましたが、生徒たちとことわざ・慣用句の意味を質問したり説明したりしながら授業を進めていきました。
せっかくなので、フランスでも同じようなことわざはあるか、慣用句のような表現があるかも聞いてみました。
そして、後半は本人の希望でもあった、同世代の日本人の生徒たちとの交流を行いました。
お互いに日本とフランスのことについて質問しました。
自分たちと同じ中学生はどのような生活を送っているのか、受験勉強はどうなっているのか、休みはどのように過ごすのかなどなど、活発な交流が行われ話も大変盛り上がりました。
第三回:オノマトペを知ろう!
最後の授業は日本語のオノマトペをやりました。
擬音語、擬声語、擬態語といったものです。
オノマトペが非常に豊かなのが日本語の特徴の一つとなっています。
同時に日本語学習者がとても悩み理解に苦しむものでもあります。
なぜなら日本語の感覚的なものが強く、生まれてから長く日本に生活をしている中で感覚的に身に付けるものだからです。
このような経験のない日本語学習者が、辞書などで説明を読んでも実感としては決して理解できません。
痛みの「ズキズキ」と「ガンガン」がどう違うのか、風の「ピューピュー」と「ビュービュー」はどう違うのか。
学ぶ方も理解が難しいですが、教える方も感覚的に身に付いているので説明するには非常に苦労を伴います。
しかし、これが分かれば日本語での生活がぐっとスムーズになります。
やはり、不可欠な要素なのです。
今回はイラストを使ってオノマトペを紹介すると同時に、フランス語のオノマトペについても聞いてみました。
やはり、日本語にあってフランス語にないものがとても多かったです(特に擬態語)。
例えば、髪の毛の様子を表すオノマトペにどのようなものがあるかとか、同じオノマトペ「カンカン」が状況によってどれだけ違う意味を持つかなど。
そして、オノマトペは今回のフランスの生徒も好きな日本の漫画の中にも多く取り込まれているので、最後はマンガを使ったオノマトペテストをしてみました。
マンガを見てオノマトペを入れてみるのですが、やはり彼女には少し難しかったようです。
以上、3回の授業を無事終え、最後は頑張った証として修了証書を渡しました。
日本式の賞状というのもフランスではなかなか経験できないと思い実施しました。
そして、記念品として『うんこ漢字ドリル』を贈呈しました。
日本でヒットした『うんこ漢字ドリル』を使って、苦手な漢字をたくさん勉強してほしいと期待します。
偶然にも葛西TKKアカデミーを見つけて問い合せしてくださり、その結果、普通はできないような授業体験ができました。
このような縁に恵まれたことを心より感謝いたします。
受講してくれたフランスからの生徒もいい子でしたし、一緒に勉強に付き合ってくれた日本の中学生たちもとてもいい子たちでした。
みんなに助けられ、本当に楽しく充実した授業ができました。
短い期間での集中講座ではありましたが、日本語の面白さが伝われば幸いです。
意外と日本の生徒も知らなかったり、気づかなかったことが多かったようです。
本人も楽しく勉強ができとても満足してくれたようで、お母様から感謝のお言葉もいただけました。
いろいろな形で日本の生徒だけでなく、世界の人とつながれるのはとても有難いことです。
この仕事をしているからこそでしょう。
今後もこのように国籍を問わず、人々の助けになれたらと思いました。
2024.08.07
まだまだ募集中!『TKK工作教室』世界に一つのキーホルダーとバスボムを作ろう!
8月に入りまだまだ暑い日が続いていますが、気づけば今日は立秋。
全くそんな気配もありませんが。
ところで、葛西TKKアカデミーがおくる夏休み企画第二弾『TKK工作教室』ですが、まだまだ空きがございます。
せっかくなので夏休みの自由工作の一環として、または思い出の一つとして参加してみませんか。
担当の先生が親切丁寧に教えてくれるので、安心して素的な作品が仕上がります。
今回の工作教室では「UVレジンを使ったアルファベットのキーホルダー」と「シュワシュワ手作りバスボム」を作ります。
自分たちで世界に一つだけの作品を作って、家に持ち帰りましょう。
さあ、皆さんふるってお申込みを!
葛西TKKアカデミーでは夏休み企画第2弾として、『TKK工作教室』を行います。
場所
葛西TKKアカデミー
時間
開催日時は次の通りです。
8/11(日) 10:00~11:00、11:00~12:00、12:00~13:00、13:00~14:00
8/13(火) 10:00~11:00、11:00~12:00、12:00~13:00、13:00~14:00
8/15(木) 10:00~11:00、11:00~12:00、12:00~13:00、13:00~14:00
上記の中からお好きな時間をお選びいただき、ご予約ください。
都合が合わない場合はご相談ください。
個別に対応いたします。
所要時間は30分から50分を見込んでおります。
工作1:UVレジンを使ったアルファベットのキーホルダー
レジン液に色を付け、をアルファベットの型に流し込み、装飾物を含めてUVを照射し固めます。
ビーズなどのアクセサリーパーツを付けてキーホルダーに仕上げます。
工作2:シュワシュワ手作りバスボム
こちらで用意した色付きのバスボムのもとを型に入れて乾燥させます。
バスボムにおもちゃを入れたい場合は、自分の好みのおもちゃを持参してください。
大き過ぎると入らないので、3センチメートル以下の小さなものでお願いします。
それを乾燥させて、後日完成品を取りに来ていただきます(乾燥に時間がかかるため)。
費用
材料費としてどちらの工作も一つにつき500円いただきます。
申込方法
葛西TKKアカデミーのホームページのお問合せフォーム、または直接e-mailでお申込みください。
葛西TKKアカデミーへのお問合せフォームはこちら
葛西TKKアカデミーのe-mailアドレス:tkkac2016@gmail.com
お申込みの際には以下の点をご記入ください。
・参加者全員のお名前とお子様の学年
・希望の日時
・希望の工作
お申込みいただく工作は、キーホルダーとバスボムのどちらか一方でも構いませんし、両方でも構いません。
また、複数個でも構いません。
しかし、その場合は時間がかかりますので、ご了承ください。
「UVレジンを使ったアルファベットのキーホルダー」はとてもかわいく、お店で売っているのかと思うくらいです。
キラキラしてきれいなので、想像力を発揮してオリジナルの世界に一つしかないキーホルダーに仕上げてください。
「シュワシュワ手作りバスボム」はバスボムのもとを型に入れるだけなので、とても簡単に作れます。
色を上手に工夫して、かわいく作ってください。
お風呂に入れるとシュワシュワと音を立てて泡が出ます。
とても楽しいバスボムです。
葛西TKKアカデミー「手作りバスボム」
(こちらは試作品ですので、当日のものとは異なります。)
夏休みの楽しい思い出作りの一環として、ぜひ葛西TKKアカデミーの夏休み企画『工作教室』にご参加ください。
お待ちしております。
2024.08.06
「すみません、塾生じゃないけど夏休みの宿題を教えてください」はい、そんなときは『ちょこTK』!特別割引もあるよ
夏休みになってかなり日にちが過ぎました。
休みを満喫して遊ぶのもいいですが、勉強の方も忘れないでください。
そうしないと夏休みの終わりに悲惨な目にあいますよ。
毎日計画的にコツコツやって、やるべき勉強はきちんと終えましょう。
特に夏休みの宿題をやるときは、困ったことがたくさん起こります。
そんなときは葛西TKKアカデミーが頼りになります。
葛西TKKアカデミーが提供する『ちょこTK』を利用して、夏休みの宿題をうまく終わらせましょう。
夏休みの宿題をやるとき、いろいろな問題が起きます。
学校があれば先生に聞けますが、学校が空いていない夏休みはそれができません。
また、自由研究や読書感想文など普段やらない宿題が夏休みにはあります。
これらも自分一人でやるのはとても大変。
そこでおすすめしたいのが、葛西TKKアカデミーが提供する『ちょこTK』です。
以前、ご紹介したことがありますが、こちらは自分が希望したときだけ単発で授業が受けられるようになっています。
『ちょこTK』で必要な分だけ勉強を見てもらったり、アドバイスやヘルプをしてもらえば、難しい夏休みの宿題も効率よく終わらせることができます。
『ちょこTK』とは
自分の好きなときに一回だけ受けられる授業です。
「必要な時にちょこっとだけTKKでお勉強」ということで『ちょこTK!』。
「毎週は授業を受ける必要がないけど、ときどき勉強で困ったときにだけTKKで授業を受けたい」という生徒に向けた新しいクラスです。
もちろん「一回しか受けてはいけない」という訳ではありません。
二回、三回と受けてもらって結構です。
お申込みいただき日時が合えば、葛西TKKアカデミーの生徒でなくても、誰でも80分の授業が受けられます。
授業時間は基本的に80分ですが、希望があり都合が合えば、時間を長くすることも短くすることもできます。
利用方法
事前予約制になります。
ホームページの「お問合せフォーム」を利用するか、葛西TKKアカデミーにメール(tkkac2016@gmail.com)をして予約をしてください。
授業を受けたい日時、授業内容を書いてください。
コマの空き状況を確認の上、こちらから返信いたします。
予約は出来るだけ早い方が取りやすいと思います。
できれば利用したい日の前の週までがおすすめです。
直前だと予約が受けられない可能性が非常に高くなります。
予約が確定すれば、当日に授業を受けるだけです。
環境が整っていればzoomを使ったオンライン形式の授業も承っております。
特に今のような猛暑の中、塾まで通うのは大変でしょうからおすすめです。
料金と支払い方法
『ちょこTK』1コマ当たりの料金は次のようになります。
小学1~3年生:1500円
小学4~6年生:2000円
中学1~2年生:3000円
中学3年生:3500円
支払方法は授業時に現金を持参されるか、オンラインでのカード払いとなります。
カード払いの際は別途手数料がかかります。
各家庭の経済状況に応じる用意もありますので、必要な方は申し出てください。
夏休み『ちょこTK』特別割引!!!
夏休みは勉強に困っている家庭も非常に多いと思いますので、『ちょこTK』を利用しやすいように特別割引いたします。
夏休み中のご利用に限り、上記の『ちょこTK』通常料金から2割引きいたします!
この機会に『ちょこTK』をどんどん活用しましょう。
夏休み中の『ちょこTK』は次のような人におすすめ!
1.夏休み中に質問する相手がいない
夏休み中は学校が閉まっていますので、学校の先生にいつ問することができません。
家族で分かる人がいればいいのですが、いないときはどうしましょうか。
このように夏休み中は、勉強で分からなくなったとき質問できる人を探すのはとても大変です。
解答の解説を読んで理解できればいいのですが、やっぱり誰かに教えてもらった方が分かりやすいし、自分の知りたいことを的確に答えてくれる先生がいてほしい。
そんなときは『ちょこTK』で、葛西TKKアカデミーの先生に直接、親切丁寧に教えてもらいましょう。
2.夏休みの読書感想文をどうやって書けばいいか分からない
夏休み特有の課題として「読書感想文」があります。
多くの生徒たちが苦手とするこの課題。
葛西TKKアカデミーが読書感想文のための本の読み方から、読書感想文の書き方まで丁寧に指導してくれます。
そして、自分で書いた後も、本当にこれでいいか、もっとよくできないか、一つ一つ添削もしてくれます。
そうしてより良い読書感想文にしてから提出すれば、学校の評価もグッと良くなります。
3.自由研究で困った
また、夏休みの宿題で生徒たちを悩ますもう一つの代表的な課題として、「自由研究」があります。
「何をやればいいか分からない」という生徒は非常に多いです。
そこで、『ちょこTK』で葛西TKKアカデミーの先生と相談して、どんな自由研究がいいかアイデアを出してもらいましょう。
さらに研究をどのように進めて、どのようにまとめればいいかもアドバイスしてもらえます。
もし必要ならば、研究発表のお手伝いもしてくれます。
4.絵画や工作、その他の課題も相談したい、手伝ってほしい
夏休みには絵を描いたり工作をしなければならないこともあります。
そんなときも『ちょこTK』で葛西TKKアカデミーの先生についてもらって、いろいろなアイデアをもらいましょう。
普通の作品とは一味違うものができるでしょう。
CGを使ったイラストなんかもできますよ。
それ以外にも作文などいろいろな課題があると思いますが、全て葛西TKKアカデミーの先生に相談し、手伝ってもらってもいいです。
5.他塾の勉強の補習をしてほしい
最後に学校以外の勉強も、葛西TKKアカデミーで助けてもらいましょう。
夏休みは多くの塾で特別講座が開かれます。
受講して分からないときは質問したいけど、他の生徒に遠慮してなかなか質問できないという人。
塾の先生の言っていることが全く分からないという人。
塾の宿題が難しすぎて、できないところを教えてほしいという人。
みんな、葛西TKKアカデミーが引き受けます。
このように『ちょこTK』の利用法はたくさん考えられます。
どのようなことでも構いませんので、興味のある方は気軽にお問合せください。
新しく始めた授業形式である『ちょこTK』。
もっともっと有効に活用してほしいと思います。
夏休みは『ちょこTK』に持ってこいの時期です。
一人ひとりに合ったピンポイントな使い方ができる『ちょこTK』。
ぜひご利用ください。
葛西TKKアカデミーは小規模個別指導塾なので、その特性を生かし柔軟に皆様の要望にお応えできることが強みです。
『ちょこTK』はそのような葛西TKKアカデミーの特性を生かしてできた授業システムです。
今後も「こんな塾があったらいいな」「こんなふうに勉強できたらいいな」など、皆様から様々な声を受け入れながら、一人ひとりの生徒に寄り添い対応できる塾を葛西TKKアカデミーは目指します。
2024.07.31
夏休みはやっぱり恐竜だね!イベント紹介『巨大恐竜展2024』
毎年夏休みになると日本のどこかで恐竜展が開かれます。
それほど日本では(特に子どもが)恐竜が人気ということなのでしょう。
これまでも葛西TKKアカデミーは、親子で楽しめそうな夏休み中のイベントを紹介してきましたが、今回もやはり恐竜展です。
今回紹介するイベントは、パシフィコ横浜で行われている『巨大恐竜展2024』です。
『巨大恐竜展2024』へのリンクはこちら
この恐竜イベントはとにかく巨大恐竜にこだわっています。
国内外から集められた多くの骨格標本や動く恐竜ロボットが展示され、そのどれもが大きく見るものを圧倒しますが、その中でもひときわ目立つパタゴティタン・マヨルムと呼ばれる巨大竜脚類の全身骨格が、本イベントの最大の目玉です。
生きていた時はゆうに30メートルを超えていたであろうこの恐竜の標本は、大英自然史博物館から初めて日本にもたらされました。
あの巨体で有名な最大の肉食恐竜であるティラノサウルスでさえ小さく見えます。
さらに、日本の恐竜発掘で有名な福井県の福井県立恐竜博物館からも多くの恐竜の標本が出展されました。
先ほど述べたパタゴティタン・マヨルムを始めとする巨体で有名な竜脚類以外の恐竜や恐竜以外の生物標本も展示されています。
加えて実物大の恐竜ロボットも多く展示され、そのリアルすぎる造形に思わず生きているのではないかと驚いてしまいます。
展示委会場ではあちらこちらにフォトスポットがあり、恐竜と一緒の写真が撮れるのもこの展示のおすすめポイントです。
場内は五つのエリアに分かれ、第一章では「生物の巨大化」をテーマに、恐竜だけでなく今も生きているクジラなども取りげ、生物がどのように巨大化するのか、なぜ巨大化したのかを分かりやすく解説しています。
第二章ではこれまで発見された恐竜たちの系譜をたどり、もともとそれほど大きくなかった恐竜がどのようにして巨大化という進化を遂げたのかを見ることができます。
第三章では、いよいよお待ちかねのパタゴティタン・マヨルムの全身骨格を見ることができます。
あまりにも大きすぎるその全身骨格を前に、タッチパネルなどを使って子どもたちがインターアクティブに学習したり、実際に標本をさわったりと体験を通して巨大恐竜を学ぶことができます。
さらに第四章では、今回の主役であるパタゴティタン・マヨルム以外の竜脚類にスポットを当て、その展示を楽しむことができます。
最後の第五章では、巨大恐竜かどのようにして絶滅に至ったかを知ることができます。
恐竜たちがお互いの存続をかけた生存競争をどのように繰り広げてきたかが分かります。
会場は桜木町やみなとみらい駅から近く、入場料も小中学生で平日1200円、土日ぢゅくじつで1400円とかなりリーズナブルになっております。
また、カフェやショップも充実しており、こちらも十分に楽しむことができます。
今回の『巨大恐竜展2024』は「巨大」がキーワードとなっているため、集められた恐竜の大きさには驚きで、子どもたちはみんなその巨体に圧巻されると同時に、恐竜の持つロマンに大興奮すること間違いなしでしょう。
展示を見てきた人たちの評判も上々で、会場も横浜なのでアクセルも不便ではないと思います。
誰もが憧れる巨大恐竜を親子で楽しみ、夏休みの忘れられない思い出にしてもらえればと思います。
2024.06.30
学校で習っていないことを勉強で使ってはいけないのか
勉強を教えていると、生徒が「それ、学校で習っていない」ということがあります。
「学校で習っていないことだから知らなくてもいい、できなくてもいい」という意味でしょうか。
それとも「学校で習っていないから使ってはいけない」ということでしょうか。
また、ときどきネット上などで、「子どもが学校で習っていない漢字を書いたからバツになった」「掛け算を習っていないけど、掛け算で計算したら間違いにされた」という話題を目にすることもあります。
いずれは覚えなければならないことだし別に間違いでもないのに、実際にテストなどでは使っただけで×にされてしまう(また、この×にされるときの指導のやり方も問題がある場合が多いのですが)。
習っていない漢字であれば自分の名前すらひらがなにしないといけないということさえあるようで、そうならば私などは小学校在籍中は自分の名前を書くとき一文字しか漢字で書いてはいけないという話になります。
笑えます(笑えない?)。
どうやら「学校で習っていないことは勉強で使ってはいけない」という暗黙のルールがあるようで、これに違和感を覚える人は少なくないのではないでしょうか。
今回は「学校で習っていないことは勉強で使ってはいけない」ということに関して考えてみたいと思います。
「学校で習っていないことは勉強で使ってはいけない」理由
どうしてこのようなルールが学校教育で適用されるのでしょうか。
せっかく独自に学んでもそれが使えないとは、何とも理不尽な気もしますが、その理由を考えてみましょう。
調べてみると、次のような現場からの声がよく聞かれます。
1.学校でないと正しく学ばず間違って覚えてしまう
2.知らない生徒に劣等感を与えてしまう
3.未習事項を独学し学んだ生徒が褒められると、歪んだ優越感を感じ授業に無関心になる
4.他の生徒を見下す
5.足並みを揃えた授業に支障をきたす
6.他の知らない生徒が困る
他にもたくさんあると思いますが、おおよそこのようなところでしょうか。
どれも理解できなくもないですが、正当化できるとも思えません。
1.は学校の権威主義のように思えますし、間違っていれば気づいた時点で正せばいいだけです。
今はメディアやツールも発達し、独学もかなり可能になっています。
知的好奇心旺盛の生徒が自ら学びたい気持ちをわざわざ削ぐ必要はないのではないでしょうか。
むしろ、頭が柔らかく多くのことを吸収できる生徒たちの成長のチャンスをざわざわ制限しなくてもいいと思います。
2.3.4.の劣等感や優越感、無関心や見下しは学びの問題というより指導の問題と考えられます。
クラスの担任や学校がうまく運営すれいいことで、それができないのは生徒の問題ではなく学校の問題です。
同様に5.も学校の都合であって、生徒一人ひとりの人格や個性を軽視しているように感じられます。
6.に関しては、むしろそれを機会に周囲の生徒にも学びの輪を広げた方がいいのではないかと思います。
これらの全ては周囲が気をつければ済む問題で、生徒の学びを制限する理由にはならないように思えます。
むしろ、せっかく旺盛な知的好奇心を制限し、勉強に興味関心を失い心が離れてしまうことの方が教育や子育てにおいて大きな問題ではないでしょうか。
教育現場から活気が失われるのではないかと心配になります。
可能性にあふれる子どもたちの才能を失わせているかも知れないという現実は、個人にとっても、また国全体にとっても大きな損失であります。
学習指導要領では
上記の理由は現場でこのルールを適用させている先生方の個人的見解なので、実は指導においても先生方によっても学校によっても大きな振れ幅があります。
未学習のことを勉強で使うことに関して寛大だった先生が後で学校から怒られたり、学年が変わって担任が変わるとそれまでダメだと言われたことがよくなったりということはよくあります。
その度に生徒たちは混乱し、時には悔しい思いもします。
では、学校教育の根幹である学習指導要領ではどのように扱っているのでしょうか。
学習指導要領の中には明確に「学校で習っていないから使ってはいけない」ということは書かれていません。
必要であれば適切な配慮を加えればいいとあります。
にもかかわらず現場でこのような禁止がまかり通るのは、先生方の学習指導要領に対する理解が十分に至っていないためと思われます。
こうなる理由としては、学習指導要領自体も分かりにくく問題ですが、学習指導要領が更新されるたびに逐一読み返している先生はほぼ皆無であり、改定の要点を伝えられるだけなっていることが挙げられます。
そして、慣習的にこれまで先輩の先生方のやり方を踏襲して、批判的に見直すことがない、できないのも原因でしょう。
当の生徒たちの対応は
このような教育の現状に対して当事者である生徒たちは、変だと感じつつも「先生が言うことだから仕方ない」と先生に合わせていることがほとんどです。
納得はしていなくても弱い立場にいる自分たちは従うしかないとあきらめている感じにさえ思えます(これはこれで個人的には大きな問題と思うのですが)。
むしろ、その言葉を真正直に捉えて、「学校の授業でやったこと以外を勉強してはいけない」とまで頑なに考えている生徒もいます。
塾でも知恵やコツとして学校で教えていないことを教えようとすると、「それは習っていないから使ってはダメと先生に言われる」と言って、せっかくの学びが広がらなくなることもあります。
このことが特に問題になる例が中学受験です。
中学受験では学校の指導に先駆けて勉強しないと入試に間に合いません。
だから、受験生たちは学校が教えるより先に多くのことを勉強し、加えて学校では詳しく教えていない特殊算のようなことまで勉強します。
しかし、彼らはせっかく自分が身に付けたことを学校では隠さなくてはいけないのです。
二重の勉強体系に心労も計り知れないだろうし、先ほどとは逆の意味での「歪んだ優越感」が生まれるのではと懸念もします。
「学校で習っていないことは勉強で使ってはいけない」は妥当?
「学校で習っていないことは勉強で使ってはいけない」の背景には日本の古くから息づく画一的教育があるように思われます。
これにより一定水準の人材を大量に排出することに成功した日本の公教育は、戦後の復興と発展に大きく貢献しました。
しかし、時代が変わり世の中の仕組みも変わった現在においては、この「できない生徒を作らないができる生徒も作らない」教育方法が適合しなくなってきたと言われて久しいです。
そうして、教育においても様々な点が改訂される中、「学校で習っていないことは勉強で使ってはいけない」というルールはいまだに根強く慣習的に残っています。
でも、このルールは学校運営側の都合による部分が大きく、生徒一人ひとりのためになっているかと言えば、そう言い難いのが現実でしょう。
せっかく生徒が自主的に学んでその成果を発揮しても、テストなどで「何これ、こんなことは教えていません」と否定されれば、勉強への意欲がなくなるのは想像に難しくありません(×の生徒に与えるインパクトは相当なものです)。
その結果、このルールが想定している以上に多くの負の影響が生徒に与えられるなら、やはり見直しは必至でしょう。
そもそもこのルールが想定している課題は、学校運営側が配慮すれば解決するものばかりですから、わざわざ禁止するほどのことではないと考えます。
日常においても、「一袋に5個のアメを入れて25人分用意しなくてはならない」というとき、5を25回足して必要数求めることはしないでしょう。
普通掛け算をして求めます。
むしろ足し算を使って答えを出そうとする方が不適切で不自然です。
でも、テストでは×になって、25回足せと求められる。
漢字も同じで、普段の生活の中で「図しょかん」とか「よし田さん」などと書かれているのを見ることはまずないでしょう。
存在しない「図しょかん」を〇にするなら、いずれ習うのだし現実に存在する「図書館」の方をむしろ〇にしてあげた方が日常で役に立つのでいいとも考えられます。
勉強の「適切さ」ということを考慮しても未習の内容を使った方が妥当ならば、わざわざ学習に制限を設けず生徒たちに教えてもいいのではないでしょうか。
こういう意味においても、「学校で習っていないことは勉強で使ってはいけない」というルールの妥当性は疑問と考えます。
以上、「学校で習っていないことは勉強で使ってはいけない」という学校での慣習について考察してみました。
いろいろ思い当たることはあるでしょうが、個性と多様性を重視する現代において、このルールは時代遅れの感があるのは否めないでしょう。
その妥当性も疑問ですし、このルールによってもたらされる生徒へのデメリットは見逃せません。
個々の生徒の成長を目指す教育であれば、それぞれの状況に合わせて柔軟に対応していくのがやはり正当なのではないでしょうか。
特に成長による差の激しい小学生では、上に出ても下に引っ込んでもいけない右にならえの教育は生徒にとって息苦しく、向上心を妨げるものになるのではと心配しています。
せっかく生徒が学びたいというのであれば、その努力と成果は認めてあげるべきです。
何の文脈もない画一的な線で切り捨てるのは良くないでしょう。
自分から進んで身に付けた学びならば、それを尊重すべきです。
そうして生徒たちの選択肢と可能性を増やしてあげれば、彼らの将来は大きく開けるだろうし、それが教育の目的の一つでもあると思います。
葛西TKKアカデミーでは、生徒一人ひとりをしっかり見つめる個別指導を通して、縛られることのない自由な学びを提供したいと考えています。
2024.06.28
書籍紹介『五分シリーズ』(河出書房新社)読書が苦手な生徒でも五分で読めるので大丈夫!
読書は学校で奨励されていますが、いざ本を読むとなるとなかなか億劫で手につかない生徒が沢山います。
文字ばかりの本を何時間も何日もかけて読むのが苦痛なのです。
現代では生徒に限らず多くの人が、手軽に素早く結果の分かるようなものを好む傾向にあります。
そこで、読書嫌いの生徒でも簡単に読める書籍をご紹介したいと思います。
河出書房新社の『五分シリーズ』です。
『五分シリーズ』(河出書房新社)のリンクはこちら
最近の生徒たちは本を読まなくなったと言われます。
しかし、実際には昔に比べ小中学生の読書量は増えているそうです。
その理由は「朝の読書活動」です。
これは文科省が2001年に掲げた「朝の読書活動の推進」に基づき、多くの小中学校で実践されています。
この通称「読活」のお陰で、小中学生の読書量が増えたとのことです。
学校において取り組みは様々ですが、だいたい朝の10分から15分程度を使って生徒たちに読書をさせています。
このような背景もあり、学級図書として短い時間で読める短編の読み物の需要が高まっています。
生徒たちの読書環境の変化に伴い、注目を集めているのがこの『五分シリーズ』です。
このシリーズは5分で読めるというコンセプトで、一冊に10本ほどの短編集となっております。
何百ページもあると、その量に圧倒されなかなか手がつきませんが、これならば途中でやめても中途半端になりませんし、生徒たちのちょっとした読書として非常に取り掛かりやすくなっています。
内容も「感涙」から「衝撃」まで幅広く、好みに応じて選ぶことができます。
累計発行部数が140万部を超える人気シリーズで、最近は最新刊として『5分後に不気味なラスト』、『5分後に泣き笑いのラスト』が出たところです。
まだまだシリーズは継続するようで、今後の新しいお話も期待できます。
もともとはweb投稿コンテストへの投稿物でしたが、非常に人気が出て書籍としても扱えるようになったそうです。
新人作家が中心とはいえ、内容は厳選されたいいものばかり集められ、意外などんでん返しがあったりして面白いです。
「あなたのココロに、5分間のきらめきを」をコンセプトに、読んで短い時間でゾッとしたり感動したり。
心動かされるお話ばかり。
本当に短く手軽なので、通勤通学の車内で読んでもいいでしょう。
SNSが普及している現在、生徒たちの言語活動は非常に限定的で、毎日同じメンバーと同じ内容のコミュニケーションを繰り返すようになっています。
昔なら、そのようなツールはないので嫌でも様々な人と触れ合わなくてはならず、自然と多様な考え方に触れ理解力と表現力が養われてきたものでした。
しかし、今はそうではなく、私も現場で生徒たちに勉強を教えるとき、これらの能力が非常に低下してきているのを痛感し危惧しております。
どのような形であれ、様々な言葉に触れる機会を作る必要があります。
なぜなら言語は直接思考と結びつき、言語の貧困はそのまま思考力の貧困につながるからです。
豊かな思考とコミュニケーション能力を育てるためにも、この『五分シリーズ』はお勧めです。
シリーズのどの一冊でもいいです。
興味惹かれるもの、読みやすそうなものから始め、やがてその面白さに引き込まれ、どんどん他の本も読んでもらえることを期待します。
非日常的な物語は刺激的で、生徒たちの想像力を培うのにも役立ちます。
それは与えられたものを正確に読み取る力に加え、自己表現、自ら創造する力にもなります。
現在、文科省は知識偏重の学習ではなく、学んだことを活用し答えの定まっていない問題に自分なりの答えを出せる人材の育成を目指しています。
これが現在着々と進行中の教育改革の基盤の一つです。
問題を正確に捉え理解し、解決策を思案し発表できるようになるには、読解力や表現力は不可欠です。
そのような力を身に付けるには、多読は非常に有効な手段の一つです。
文科省が目指す生徒像は当然、学校教育や入試にも反映されます。
言い換えると、文科省の求める人材育成に対応できない生徒は、今後の勉強や受験において非常に不利となるということです。
そうならないためにも、この『五分シリーズ』を使って考える力を養い、より高度な学びへの入り口として活用していただけるようお勧めします。
2024.06.19
最近の中学受験について、その背景と注意点
教育改革による大学受験、高校受験の難化と不安定化は各家庭に、これまでのような受験による進学に不安を抱かせるようになりました。
その結果、大学関連校や中高一貫校への需要が高まり、中学受験をする受験生も急速に増えていきました。
そこで今回は中学受験についていろいろご説明したいと思います。
1.中学受験の需要が高まった背景
先ほども述べた通り、最近は中学受験が過熱しており、首都圏における受験者数は5万人を超えるほどに膨れ上がっています。
その原因の一つとしてあげられるのがコロナ下での学校の対応です。
コロナ禍において政府が学校の閉鎖を決めたとき、私立校ではオンライン授業に切り替えることで勉強が継続できたのに対し、公立校では完全に勉強がストップしてしまいました。
特に受験生を持つ家庭を中心に公立校への信頼が揺らいでしまいました。
そして、同時に私立校の提供する教育の質の高さが見直されるようになったのです。
また、教育改革による教育環境の変化と不透明感が大学関連校や中高一貫校への人気を高めました。
学習要領の変更に伴い授業内容も高度化し、それに伴い大学受験の問題レベルも難化しました。
新しい共通テストでは単なる暗記ではなく、これまで身に付けた知識をもとに考える問題が作られ、記述問題も増えた結果、多くの受験生には受けにくい試験になりました。
これに追随するように私立大学でも同様に入試問題が難化の傾向が強まりました。
さらに、英語のスピーキングテストに見られる入試の混乱が、「現在の入試制度では何が起こるか分からないから、準備がしづらい」をいう印象を与えました。
したがって、多くの受験生とその親は、大学受験をできれば避けた方がいいと判断したのでしょう。
難しい受験勉強、先行きがはっきりとしていない入試では子どもが苦労するので、安定して進学できる大学関連校や中高一貫校を目指す家庭が増えたと考えられます。
中高一貫校を希望する別の理由としては、中高一貫校の中には高校からの入学を受け入れていないところがあるというのがあります。
つまり、その学校に通うなら中学受験をするしかないということです。
それから、もう一つの大きな理由は、中高6年間連続して勉強ができるということが挙げられます。
途中で受験と学校が変わることによって、一般の学校の場合、勉強が一時途切れてしまいます。
しかし、中高一貫校でしたら6年間続けて勉強が進むので、その分きめ細かく高度な勉強も可能となり、時間的にもゆとりを持って授業が受けられるという考え方があるようです。
2.中学受験はいつから準備すべきか
仮に中学受験を目指すとして、いつから準備を始めなければならないのでしょうか。
一般的には小学三年生の後半から四年生の前半にかけて始める家庭が多いように思えます。
中学受験はことのほか受験範囲が広く、普通の学校の授業の勉強だけでは太刀打ちできないという背景があります。
学校では教えないような特殊算などの知識も必要ですし、課題を正確に理解し自分の考えを明確に示す表現力も必要なことが多いです。
これらを全て身に付けで受験に対応できるまでに仕上げるには三年はかかるとよく言われるからです。
基本的に小学四年生から五年生にかけての二年間で受験に必要な勉強の基礎を終え、最後の六年生で一年かけて応用問題や実践問題を通じて、志望校に合わせた受験対策をします。
もちろん小学五年生や六年生で受験勉強を始める人もいますし、それで合格する受験生もいます。
しかし、それは受験に必要な勉強を短期間でやらなくてはならないことを意味し、学校との両立も考えると非常に困難で時間も費用も掛かると覚悟しなければなりません(家庭教師による集中特訓など)。
これは受験生本人にも家庭にも精神的物理的負担を多く強いられることになります。
確かに志望校の偏差値が低く合格ラインも低ければ、受験生の学習レベルが高ければ、このような長い準備期間は必要ないかも知れません。
しかし、中学受験の過熱している現在においては、多くの学校で倍率が非常に高くなっており、十分な準備なしに希望する学校に合格することは困難です。
しかも、受験勉強は嫌でわざわざ志望校のレベルを下げることは、合格してもその後に受けられる教育の質の低下にもつながるので、短期的に見ても長期的に見ても良い選択肢とは考えにくいです。
どんなに困難でも上を目指して全力で準備すべきです。
さもなくば中学受験をする意味がありません。
3.中学受験で注意すること
・子どもが中学受験の意味を理解しているか
親は中学受験のメリットを理解し、その方が子どものためになると考えて受験勉強をさせます。
子どもたちが特に疑問も持たず親の言われた通り勉強するようであれば問題がないのですが、そうでない場合いろいろと問題が生じることがあります。
小学高学年と言えば自我も芽生えてくることで、世の中のいろいろなことに疑いを持つようになります。
当然、親の言うことも無批判に受け入れられないこともあり、親がなぜ中学受験をさせるのか理解できないこともあります。
「周囲の友達が普通に遊ぶ時間になぜ自分だけ難しい勉強をしないといけないのか」
そんなとき、親の子への思いは単に自分の嫌なことを強要し苦しめているだけという誤解につながります。
そうなれば、子どもの勉強に対するモチベーションも上がらず、単なる苦痛にすぎないから逃げることばかり考えるでしょう。
そうなると、親が塾などで大金を注いても成果は上がりません。
したがって、受験勉強を始める前に、自分がなぜ中学受験をするのか、その理由を本人がしっかり自覚するように説明、説得する必要があります。
本人が納得した上で中学受験の勉強を始めた方がいいでしょう。
・受験勉強に耐え得る基礎的な力が身に付いているのか
塾に入れたり家庭教師をつけさえすれば、子どもは受験に合格できると考えるのは間違えです。
仮に小学四年生で受験勉強を始めた場合、受験までの三年間でやるべきことは莫大です。
三年生までの学校で勉強した知識が十分身に付いていないのに、さらに高度な勉強に取り組むのは難しいです。
また、知識だけでなく学ぶために必要な力、理解力や表現力なども身に付いていないと、受験勉強を始めても結局何も分からずついていけなくなります。
このような非認知能力が備わっていない場合、子どもに中学受験の準備ができていないのでやめた方がいいかも知れません。
・学校の勉強と両立できるのか
中学受験は学校教育において強制ではないので、当然の学校の勉強を疎かにしていいわけはなく、他の生徒たちのやる勉強に追加する形で受験勉強は進みます。
学校の勉強と中学受験の勉強を両立できるかどうかは大きな問題となります。
両立に関しては自己管理能力やタイムマネジメントなども関わります。
例えば、受験勉強を始める前にそもそも毎日の勉強習慣が身に付いていないと厳しいでしょう。
時間はどの生徒にも同様に与えられているのだから、追加の勉強をするならば何かを削る必要があります。
時には受験合格という目的のために、何か自分のやりたいことを犠牲にし諦めるストイックさ、精神の強さも不可欠です。
これらができないようであれば、やはりその生徒は受験に向いていないと言わざるを得ません。
・精神的強さが備わっているか
中学受験は下手をすれば高校受験より厳しいとも言えます。
幼い子どもが受けるには、困難が大きすぎるかも知れません。
そんなとき、子どもに精神的強さがなければ、この試練を乗り越えることは無理でしょう。
苦しくても自分がやらなければならないことは成し遂げられるか。
自分の欲望に負けず、自分の好きなことやりたいことを後回しにしても、苦しい受験勉強に向き合う強さはあるのか。
また、塾などでは常に順位付けがなされ、受験生同士がお互いの立ち位置を明確にすることで競争心をあおり、受験勉強の動機付けを狙っているところもあります。
そんなとき、自分が順位を落としたり下位に甘んじることが、本人の心に大きなダメージを与えることもあります。
苦境をバネにできればいいのですが、そうでない受験生はどんどん精神的にうつ状態になることもあるでしょう。
これらは周囲の支援である程度改善できますが、子どもの性格性質成熟度によるところも大きいので、場合によっては中学受験を断念した方が本人のためになることもあります。
最近熱を帯びてきた中学受験について簡単に述べてみました。
とても注目を浴びている話題なので、これからも折に触れて話していきたいと思います。
もともと難しかった中学受験が、その需要の高まりで今まで以上に激化し、より狭き門となっているのは事実です。
中学受験は苦しいが、その分、合格したときに得られるメリットはとても大きいでしょう。
しかし、生徒の置かれている状況を考慮した場合、必ずしもそれが最善とは言えないこともあります。
それ以前に、生徒が受験生としてやれるのかという問題もあります。
その辺りは、本人を交えて家庭でしっかり話し合い共通理解を構築する必要があります。
ときには専門家に助言を求めるのもいいと思います。
三年間の受験勉強は長く苦しく費用もたくさんかかります。
だから、その決断は慎重に行っていただきたいと思います。
人生は長く、中学受験ばかりが道ではないので、何が子どもにとって一番良い選択肢がよく考えていただければと思います。
当然、葛西TKKアカデミーも中学受験の授業を承っていますしご相談も受けておりますので、必要な場合は気軽にお問合せください。
2024.06.12
葛西TKKアカデミーの「オンライン授業」
学校の教育改革がさけばれ、現在の教育は昔とは比べ物にならないくらい大きく変わってきています。
授業内容や教育方法、教育環境など、その変化は多岐にわたります。
そうした中で、「オンライン授業」も新しい教育の形の一つとして注目されています。
オンライン授業とはどのようなものなのでしょうか。
葛西TKKアカデミーでもオンライン授業を提供しています。
そこで、今回は「オンライン授業」について紹介したいと思います。
オンライン授業が広まってきた背景
時代は移り、今や授業は教室という特定の空間での縛りから解放されつつあります。
「オンライン授業」がその代表例ですが、私立学校だけでなく公立学校でも国策として取り入れられつつあります。
授業を受けるのに学校に行かなくてもいいなんてこれまでの常識では考えられないことですが、急激に変化する現代社会においてはこれも現実です。
その背景にはインターネットを始めとするIT技術の進歩と普及があり、これがオンライン授業をテクニカルな意味で可能にしました。
しかし、近年のオンライン授業の一般化は物理的な問題が克服されただけでなく、ある意味偶発的な要素も原因としてかかわっていました。
それが皆さんもご存知のコロナ禍です。
これにより学校への登校が不可能になり学校教育が中断されたとき、オンライン授業へのアクセスが可能だった私立学校では未曽有の災害を乗り越えて学習の継続が可能でした。
このことを教訓にオンライン授業の実用性が注目され、新しい教育の形として需要が高まることとなりました。
オンライン授業のニーズの高まり対応すべく、私立公立の学校ばかりでなく塾などの多くの教育機関でオンライン授業は取り入れられるようになりました。
目新しさも手伝って、これらの教育機関ではアピールポイントの一つとなっています。
葛西TKKアカデミーのオンライン授業でできること
生徒一人ひとりのニーズに合った授業を目指す葛西TKKアカデミーでも、インターネットを利用したオンライン授業を提供しています。
その結果、葛西TKKアカデミーから遠く離れていても、スマートフォンかパソコンがあればどこでも個別授業を受けることができます。
塾に来なくても、自宅にいながら葛西TKKアカデミーの授業を受けることができます。
極端な話、日本にいなくても、海外から授業を受けることも可能です。
このように物理的な距離に関係なく勉強ができるだけでなく、その時々の状況に応じて柔軟に授業を受けることもできます。
例えば、突然の悪天候で通うことができなくなったときや、急な体調が不良で通うのは難しいが自宅で授業を受けたいというとき、オンライン授業は有効です。
また、「家で勉強していたら分からないところが見つかった。でも、この質問のためだけに塾に行くのは手間だ」というときも連絡をいただければ、オンラインを利用してピンポイントに教えてもらうこともできます。
他にもいろいろな活用方法が考えられると思いますので、気になる方はお問い合わせください。
葛西TKKアカデミーのオンライン授業
1.通常授業
教室で行う授業をオンラインで実施する形となります。
基本的にzoomを利用していますので、パソコンやタブレット端末、スマートフォンなどにzoomのアプリを事前にインストールしていただきます。
時間になればミーティングに入室していただき、教室で行うように体面で授業をします。
板書などはzoomのホワイトボードを利用して行います。
教材を共有していますので、離れていてもお互いに何をしているか分かります。
2.e-board
こちらは専用のオンライン教材となります。
オンラインで単元ごとに5~10分の授業映像を見て、それに連携したデジタル問題集を解いていきます。
小学生から中学生までの主要教科に対応しております。
分からないときは何度でも戻って同じ授業を視聴することができますし、本人が望めば自分でどんどん先取りの勉強をすることも可能です。
映像授業と連携してデジタル問題集を利用することで、学んだことの確認や定着を促すこともできます。
分からないときは「ヒント」ボタンがあるので、そこを押すことによって自動で関連する映像授業に戻ることができます。
生徒の取り組みは記録として残され、何をやったかだけではなく、実際にかかった時間や正答率も分析できます。
技術の進歩により、教育もより自由で個々に対応したものが受けられるようになってきました。
もちろん一長一短ありますので、生徒たちの状況をしっかり見極めてから、どのような勉強スタイルにするか判断しなければなりません。
しかし、以前に比べてITの活用で、教育の選択肢が広がったのは確かだと言えるでしょう。
葛西TKKアカデミーも、昔ながらの教室の授業だけでなくオンライン授業もありますので、興味のある方は一度お試しください。
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