「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その二)

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「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その二)

昨日に引き続き、今回も「一人っ子」の子育てについてお話したいと思います。

よく「一人っ子は甘やかされる」と言います。
自分から努力しなくても周りが自分の気持ちを理解し、望みをかなえてくれる。
結果、自己主張、自己表現が下手で、積極的に物事に取り組む姿勢も弱い。
確かにそういう面もあるかもしれません。
しかし、それは子育てにおいて大人が注意し工夫すれば済むことではないかと思います。

今日は、そのような観点から、一人っ子との距離感について考えてみます。

兄弟がいない分、親の目が一人に集中し、他の兄弟に割く時間もないことから、ついつい子供に手をかけ過ぎてしまうことがあるようです。
子供を大切に守り育てるのはいいのですが、何事も「過ぎる」のはよくありません。
負の面が大きくなり得るからです。

子育てにおいて、子供を気にかけるのは当然ですが、あまり何でも親が子供のために手を出してお膳立てしすぎると、自立心や想像力が育たないと言われます。
失敗したり怪我をしたりすると可哀想だからと、何でも先回りして失敗する経験を奪うと、子供が本当に一人になって何かやらないといけないときに、精神的に貧弱で何もできない。
万一失敗したら、そのショックをもろに受けて、二度と立ち直れないような大きなダメージを受けるかもしれません。
(実際、私が教えるときも「間違える」ことを非常に恐れて答えられない生徒がいました)
これは問題です。

一人っ子の場合、他の兄弟に目を配る必要がないからついついしてしまいますが、何でも子供のことに首を突っ込むのはやめた方がいいでしょう(そうしないと心配で仕方ないのかもしれませんが)。
「見守る」立場で、できる限り子供が自主的にできるようにしてあげて、例え上手くいかないのが分かってもあえて口を出さない。
そうすることで失敗に対する耐性をつけると同時に、そこから何を学び次につなげていけるかという創意工夫と試行錯誤の精神が育ちます(失敗は成功の基)。
よほど大けがをする、他人に迷惑を掛けるようなことでなければ、少し遠くから見守るのがいいでしょう。
たった一人の大切な子供を抱える親としては非常に難しいことですが、勇気を持って子供のためにあえて距離を置くのも重要です。

また、過剰に子供に期待するのもよくありません。
子供は親のことをよく見ており、時にはこちらが想像する以上に敏感に親の感情を感じ取っています。
そうなると人の顔色ばかりうかがって、受動的な子供になってしまいます。

特に一人っ子の場合、上の子供での経験がなく何でも初めてで分からないことだらけだから、親としても余計にこうでなくてはダメだと決めつけ、そのようにいかないときは不安になり、自分の子育てが正しいのか心配になります。
しかし、子供が学校の問題を解けなくてイライラしたり、何でこんなこともできないのと怒鳴ったりするのは子供を委縮させるだけです。
子供は発達の途中でその速度もまちまち。
だから、他の子と同様にできないからと怒るのは子供にプレッシャーを与えるだけです。
「多少できなくても大丈夫」と言うくらいの心のゆとりが親には必要です。
そうすれば子供も親の顔色をうかがうことなく安心して勉強や様々な活動に取り組むことができます。
一人しかいない我が子なので親としてはどんなことでも支えてあげたいと思うのは結構なのですが、注意しないと過保護となり、意図せず子供へ逆にマイナスの影響を与えることになるかもしれません。

子育ては決して簡単なことではありませんが、一人っ子だからこそ有利な点もあります。

子供一人に対する時間が多く取れるというのは、その最たるものでしょう。
他の子のことを気にすることなく、一人に集中できる。
より長い時間を子供に注げることができるので、子供の怪我や事故、病気などを未然に防ぎ早急に対処できます。
そして、子供に寄り添う時間が長くなるので、子供の心配や悩みを共有し適切に対応できます。

また、経済的にも一人にかけることができるお金が多くなり、より教育などへの投資ができます。
様々な習い事をさせられるだけでなく、旅行など非日常的経験も積めます。
多くの事柄を経験できれば学ぶことも増え、知識も増し、これらを基に新たなことを創造できるかもしれません。
一つ注意してほしいのは、これらの経験は親の希望期待の押し付けでなく、あくまでも子供たち自身の興味関心意思に基づくということです。
嫌々させるのはあまりよくありません。

ひとりっ子に限らず、子供を育てるということは非常に苦労を伴います。
こちらが一生懸命子供のために多くを犠牲にしても、子供はなかなか分かってくれません。
そこで憤り、怒りを子供にぶちまけるのはいけません。
本当に無償の愛、今は無理でも将来きっとわかってくれると信じて接しないといけません。
これは難しく強い精神を要求されます。

確かに子育ては大変ですが、希望は捨てないでください。
いつかきっと報われます。
ただ、それまでにどうしても疲れて投げ出したくなることもあるでしょう。
そんなときは一人で無理しないでください。
誰か信用できる人を頼っていいと思います。
みんなで、社会で子供を育てる。
それが健全だと思います。

そして、葛西TKKアカデミーもそんな子育ての一翼を担うべく存在しています。
遠慮や見栄は要りません。
安心して素のままで相談してください。
何らかの力になれると思います。
そして、十年後二十年後に振り返って、「あの時大変だったけど、みんなで乗り越えられて本当に良かった」と笑えるようになりたいと願っています。

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