塾長ブログ
2017.09.02
衝撃の結果! スマホの使用で学習効果が消える!
脳科学者の川島隆太教授によると、長時間のスマホ使用で2時間以上の勉強効果が消えるそうです。
つまり、スマホを全く使わない、または、ほとんど使わない子よりも、
スマホを1日4時間以上使用していて、自宅で2時間勉強している子の方が、成績が悪いという結果が出たそうです。
ここまではっきり数字で出されるとびっくりで、衝撃も大きいですね。
スマホと子供の成績の相関関係は次のような結果になりました。
・スマホを1日1時間以上使い続けた子はどんどん成績が下がった。
・もともと成績が良かった子も、スマホを使い始めると成績が大きく下がった。
・スマホをもともと1時間以上使用していて成績が悪かった子が、スマホを止める、または1時間未満にすると成績が上がった。
理由はともかく、スマホを使うと「学校で勉強したことが頭から消える」ということが分かったそうです。
タブレット端末などによるインターネット利用時間を1時間未満にすると、成績への影響が少ないことも分かったそうです。
時間制限をすれば成績への影響はなくなるように見えますが、それでも例外があるそうです。
それはLINEです。
LINEは使えばその分だけ成績が下がることが分かったそうです。
1時間未満でも成績が下がるようです。
スマホやLINEで学習効果が消える理由を調べたところ、脳内の血流が関係しているそうです。
例えば言葉を調べる時、辞書を使うと大脳の前頭前野が活発になり、思考をしていることが分かります。
しかし、スマホでウィキペディアを使うと、逆に前頭前野の血流が減り、抑制がかかって思考がはたらかない状態になるそうです。
つまり、スマホを使うと脳が緩み切っているそうです。
脳をしっかり鍛えることが重要な発達期の子供にとって、脳の休息状態が長くなると、脳の発達と働きは低下します。
LINEで情報処理速度と注意力が落ちるそうです。
また、心理学的原因もあるそうです。
近くにスマホを置いて作業をしたところ、LINEの通知音が鳴るたびに、情報処理や動作速度が遅くなり、注意力が低下したそうです。
「誰かからのメッセージが来た」という認識が、学習効果をそぐことに関係しているようです。
ちなみに、通常の時間を知らせるアラームでは影響がなかったそうです。
また、勉強中にLINEや動画、音楽やゲームなど、スマホで複数のアプリを使用する「ながら勉強」をしている子供もいます。
複数のアプリをしながらの勉強は、やはり大きく成績を落とすそうです。
使うアプリの数が多ければ多いほど成績が下がるそうです。
勉強どころが一つのアプリにさえ集中できていないそうです。
何にも集中できないことは、脳の発達においても最も悪影響があるそうです。
しかし、我々が働くことなしに生活できないように、実際、スマホなどはもう社会システムとして確立してしまっています。
頭ごなしに禁止もできないでしょう。
与えれば子供は使わない訳はありません。
大事なのは大人も子供もメリットとデメリットをしっかり理解し、最初にどう付き合うかはっきり決めることです。
そして、大人も子供の見本になるように、むやみにスマホをいじらないようにする必要があるでしょう。
子供は本当に大人をよく見ていますから。