塾長ブログ
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2022.11.28
コロナウイルス感染者急増の影にインフルエンザも!受験生は特に注意!
先日、東京ではコロナウイルスの新規感染者が再び1万2000人を超えたそうで、再流行の兆しが見えます。
子供たちの感染も心配される中、受験生は特に注意しないといけません。
受験勉強が難しくなるだけでなく、入試そのものが受けられなくなる可能性もあるのです。
そして、毎年この時期はインフルエンザが流行り始める時期でもあります。
コロナウイルスにばかり目を奪われないで、より身近なインフルエンザ対策も重要です。
細心の注意を払ってウイルスをもらわないようにしないといけません。
コロナウイルスのおかげでマスクや殺菌用アルコールなどが普及し、一見、例年より予防がなされているようですが、それで油断してはいけません。
ましてや、コロナウイルスとインフルエンザの両方にかかってしまえば、免疫力の消耗に伴いより一層の重症化する恐れもあります。
とにかく、コロナウイルスに対してだけでなく、インフルエンザに対しても基本的な対策は最低限とらないといけません。
一般の生徒もそうですが、この時期一番注意しなければならないのはやはり受験生です。
できることは全てやって、万全の体制で入学試験に臨めるように頑張ってください。
コロナウイルス感染または濃厚接触者になると、インフルエンザと同様に一定期間はは自宅で療養または待機しないといけません。
これが受験日に重なると当然試験を受けることはできません。
これまでの努力が水の泡になってしまいます。
このようなことは絶対に避けなければなりません。
だから、少しでも危ないなと思えば無理をせず、早目に薬を飲んで安静にしましょう。
また、コロナウイルス感染の恐れがある場合は速やかにPCR検査を受けてください。
そして、ひどくなる前にお医者さんに診てもらいましょう。
コロナウイルスもインフルエンザも、感染してしまうとどうしようもなくなるので、常に自分の体調の管理に気をつけてください。
もちろん予防が一番大切です。
コロナウイルスやインフルエンザになってしまうと、とても大変です。
従って、予防が最も重要になります。
コロナウイルスやインフルエンザの感染対策として次のようなものがあげられます。
1.マスクをする
コロナウイルスもインフルエンザも感染予防の基本はマスクと手洗いです。
自分がインフルエンザにかかった場合はもちろん周囲の人間に感染させないためにマスクをする必要がありますが、例え感染していなくても、予防という意味でもマスクをしましょう。
コロナウイルスやインフルエンザには飛沫感染もありますので、マスクは口や鼻からウィルスを吸い込むのを防げます。
喉を潤す効果もあり、感染を防ぐ効果が高まります。
2.手洗いとアルコール殺菌
コロナウイルスやインフルエンザのもう一つの感染経路は接触感染です。
だから手洗いは非常に重要です。
ウィルスは水やアルコールに弱いので、これも有効な感染防止手段です。
外出から戻ったとき、トイレから出たときなど、こまめに手を洗いましょう。
また、とってやパソコンなど人が触れるところもこまめにアルコールで拭いて殺菌をするといいです。
3.3密を避ける
これまでそうだったように「密接」「密着」「密閉」の三つが重なるような場所は避けてください。
必要以外の外出は控え、人が多く集まる場所には行かないようにしましょう。
最近は規制も緩和され、多くの人々が外に出るようになりましたが、入試のことを考えると受験生は感染のリスクは極力抑えるべきなので、可能な限りは3密になるような所へは行かないでください。
4.生徒だけでなく家族全員が予防に徹する
子供の感染経路で一番多いのは家族からの感染だそうです。
よって、受験生を含む生徒たちだけが感染予防をしても、危険は十分には回避できないかも知れません。
親や周囲の大人も同様に、感染に対する対策を厳として毎日を過ごしてください。
特に受験生を持つ家庭では、子供が直接感染しなくても濃厚接触者になってしまうと通学もできませんし、場合によっては受験もできなくなってしまいます。
重要な時期だけに、周囲の人間が感染したというだけでも受験生に与える心理的影響は看過できないものとなるかも知れません。
心身ともに最高なコンディションで試験を受けてもらうためにも、大人も含めて感染予防に取り組まなくてはなりません。
5.加湿器などで湿度を上げる
インフルエンザウィルスは湿度に弱く、湿度が50%を超えると活性が落ちるそうです。
加湿器で室内の湿度を上げるとウィルスの予防になりますし、喉を乾燥から防ぎ潤いを与えるので、喉を守ることにもなります。
加湿器がなければ、濡れたタオルを干すだけでも違います。
6.やはり体力は重要
勉強で寝不足になると免疫力が落ち、コロナウイルスやインフルエンザにかかりやすくなります。
十分な食事を取らないで栄養が不足しても風邪にかかりやすくなります。
受験で忙しい時こそ、規律ある生活を心がけましょう。
健康な生活習慣を保ち、いつも十分な体力を確保していることがウイルスに対抗できる手段の一つになります。
5.適度に外出し日の光を浴びて軽い運動
感染防止とは言え部屋にずっといると気分が滅入ってしまい、精神衛生上よくありません。
外の空気を吸って、頭をスッキリさせるといいでしょう。
日光を浴びると免疫力も上がるし、軽い運動で血行もよくなりストレス発散になります。
ただし、人ごみに入ると風邪をもらう可能性があるので、不必要に人が大勢いるところに行くのはやめましょう。
コロナウイルスやインフルエンザにかかったなと思ったらすぐにお医者さんのところに行きましょう。
適切に対処して早く治し、再び勉強に取り組めるようにしましょう。
風邪の引き始めは水分補給とビタミンなどの栄養補給をしっかりしてください。
ワクチン注射をまだしていない人も、いないよりはましなので、今からでも受けた方がいいかも知れません。
ここは各家庭の判断にお任せします。
インフルエンザやコロナウイルスだけでなくどのようなことであっても、この時期に病気や怪我で勉強ができなくなることは受験競争から大きく後退することにつながります。
大変とは思いますが、先ずは自分の体調管理をしっかりして、その上で毎日の勉強に励んでください。
2022.11.26
いよいよ日曜日は都立高校入試初のスピーキングテストが行われます
今度の日曜日はいよいよ都立高校の入試におけるスピーキングテストが実施されます。
賛否両論の中、もう行われるのは避けられないので、受験生の皆さんにはしっかりと準備していただき、最善を尽くしていただきたいと思います。
初めての試みなので、多くの人がどういうもので何をしてよいか分からないようです。
しかし、いきなりぶっつけ本番をやると絶対にうまくいきません。
よって今回はこのスピーキングテストがどのようなものか解説し、受験生の事前準備に役立てていただければと考えています。
是非、万全の態勢でテストに臨みましょう!
都立入試でのスピーキングテスト『ESAT-J』とは
東京都では都立高校入試の点数の中に英語の「スピーキングテスト」の点数を追加することになりました。
このスピーキングテストは『ESAT-J』と呼ばれ、タブレット端末、ヘッドフォン、マイクを使って、受験生が実際に話した英語を録音し、それを評価します。
イメージとしては英検の二次試験の内容を対人ではなく、パソコンやタブレット端末などを利用して行う感じです。
試験内容
テストは四つのパートから成り、パートAは、カードに書かれた短い英文を読みます。
全部で2問あり、解答時間はそれぞれ30秒。
発声して答える前に30秒の準備時間があるので、この間に英文に目を通して、読む内容を確認したり、心の中で読む練習ができます。
本当に書かれてある英文が正しく読めるかどうかだけのテストです。
パートBでは図やイラスト、簡単な掲示物やチラシなどのビジュアルマテリアルを利用した問題になります。
全部で4問あり、そのうち3問はカードに関する質問に答える問題です。
解答時間は10秒で、その前に準備時間が10秒あるので、準備時間にできるだけマテリアルの内容を把握し、必要な情報がどこにあるかを確認できるといいです。
時間が短い分、質問に対する答えも簡潔なものになっているので、比較的答えやすいかもしれません。
例えばマテリアルを見ながら、明日の天気は何か答えるような問題です。
最後の1問はカードを基に受験生にミッションが与えられます。
自分の持っている英語力を駆使して、目的を達成するには何と言えばいいか答えなくてはいけません。
例えば、自分のほしい買い物をするには店員に何と言えばいいか答えます。
こちらも同様に、準備時間、解答時間共に10秒となっています。
パートCは4コマイラストの問題です。
この4コマのイラストを見て、英語で何が起こっているか答えなくてはいけません。
30秒の準備時間の後、40秒の解答時間が与えられています。
準備時間の間にどのようなストーリーかイラストから読み取って答えてください。
解答としては、各コマ一文ずつの英語で答えられるといいのではないでしょうか。
最後のパートDでは、質問が書かれたカードが与えられるので、それを読んで英語で答えます。
ここでは質問に対しての自分の意見とその理由が求められます。
例えば、「あなたが学校の一番好きな行事は何か、その理由も答えなさい」のような問題です。
こちらは準備時間が1分、解答時間が40秒となっています。
こちらも準備時間内で自分の意見をまとめておく必要があります。
以上が、現段階での試験内容になります。
例えばパートA、パートBは英検3級の二次試験に出てくる形式ですし、パートC、パートDは英検準2級以上の二次試験の形式になっています。
ただ、受けるのが幅広い学力差のある中学三年生なので、試験の難易度はかなり下げてあります。
これもコツさえ分かっていれば、それほど難しくないと感じています。
実施に当たっては、それぞれの決められた試験会場で、タブレット端末などにヘッドフォンマイクを通して音声を録音する形になるようです。
ESAT-Jの都立高校入試における評価法
ESAT-Jのテストは基本的に都内の中学校が会場になる予定です。
試験監督および採点は事業者であるベネッセコーポレーションが行い、受験生が解答した音声を録音したものを使って採点します。
この結果は100点満点で示されますが、入試ではこれを20点満点6段階評価(4点ごとに段階分け)に換算して利用されます。
評価Aは20点、Bは16点、Cは12点と順次点数が付けられ、最低ランクのFは0点となります。
そして、この結果は各学校及び自治体に提供されます。
送られた結果は受験生の調査書に記載され、志願先の都立高校へ提出されます。
つまり、調査書点に加えられるのですね。
その結果、都立高校の合否判定に関わる点数はどのように変わるのでしょうか。
これまで都立高校の合否は、調査書にある内申点に基づく調査書点と試験当日の学力検査の点の総合点で行われてきました。
・学力検査の得点
各教科100点満点の五教科の合計点500点満点で評価されたものを700点満点(一部都立高校、分割後期、二次募集は600点満点)に換算したもの。
・調査書点
中学校での成績表にある5段階評価の数字をそのまま得点とした内申点(ただし実技4教科は2倍で評価されます)65点満点を300点満点(一部都立高校、分割後期二次募集は400点満点)に換算したもの。
これら合計1000点満点でこれまでは判定されていましたが、これにESAT-J枠として20点満点が追加され、合計1020点満点で評価されるようになります。
1020点満点中の20点と甘く見ない方がいいです。
入試は1点で合否が分かれます。
だから、例え1点でも疎かにできません。
ましてや、スピーキングテストができるとできないでは20点もの差がつくので、これは合否を左右すると言っても過言ではない事態です。
尚、ESAT-Jを受けられなかった受験生は、入試において不利にならないように学力検査の英語の得点(受験当日の得点)から仮のESAT-Jのスコアを出し、総合点に加算するそうです。
スピーキングが苦手な受験生はあえてESAT-Jを受けないで、当日試験に集中してより高得点を出した方が有利かもしれません。
以上がスピーキングテストの説明になります。
誰もが受けたことのないスピーキングテストで、何もしないでいきなり本番にチャレンジするのは危険です。
不慣れな状態で危機の使い方も分からにようでは、試験中に操作でオロオロして実力は出せません。
事前に練習し、試験の内容と流れを理解して本番に臨んでください。
多くの生徒や保護者はまだ知らないことが多く、どうしていいか戸惑っていることと思います。
しっかり情報収集をして早目の対策をお勧めします。
現在、日本の学校教育で行われている教育改革は非常に大規模で、これまで親御さんが経験したことのない教育になっていきます。
この変化にいかに対応できるかどうかが、これからの学校生活、受験、そして人生の成功への大きな鍵となるでしょう。
未知のことで不安もあるかと思いますが、要はきちんと対策ができていれば問題ありません。
逆にできない人は落ちこぼれてしまい、各家庭、個人、及び学校にどれだけ対応能力があるかで、その後の生徒たちの人生が変わってくると考えられます。
これまで1000点満点で決まっていた合否に、新たにスピーキングテストの20点が加わります。
たかが20点と侮ってはいけません。
この20点の差が受験生の合否を分けることはよくあります。
1点でも多く取れるように真剣に受験してください。
皆様のご健闘をお祈り申し上げます。
2022.11.23
勉強or部活?部活を辞めて失敗する例
学校生活において勉強と同じくらい生徒にとって大きな問題が部活です。
勉強だけでなく部活に入ることで、単にその部活に関する技能習得だけでなく、様々な人と触れ合いから多くの人生に関する教訓を学べたり、学校生活における豊かな思い出作りができたりします。
学校の授業では扱わないような多くのことを知り、生徒たちの今後の人生に大きな影響を与えるようなこともたくさん学ぶ機会があります。
部活に参加しない生徒もいますが、部活にはそれなりの意義もあります。
しかし、そうした中で問題になってくるのが勉強と部活の両立です。
部活を頑張るあまり、肉体的にへとへとになり、家に帰ったときにはもうぐったりしてすぐに寝てしまう。
学校の授業中も居眠りして、教わることを聞き洩らしてしまう。
そんな状態をそのまま放置していると、勉強に手がつかなくなり分からないこともどんどん増え、結果的に成績が下がるという事態に陥ってしまう。
このような時に生徒や家庭の中には「部活を辞める」という選択肢を取る場合もあります。
それはそれで一つの問題解決の方法として悪くはないのですが、果たして辞めたからと言って上手くいくものではないということは注意しないといけない点です。
そこで今回は、勉強のために部活を辞めたけど上手くいかなかったパターン、デメリットをいくつか見ていきたいと思います。
1.部活を辞めても結局勉強しない
先ず、よくあるパターンの一つとしては、「やめたけど結局勉強しない」というものです。
部活があるうちは部活を理由に勉強から遠ざかっていたけど、いざ部活を辞めてその分時間ができても、結局勉強をしないということです。
いろいろな調査で学校の授業外の勉強時間を調べてみると、実はしっかり勉強している生徒は部活に参加していてもいなくても、ほぼ同等の勉強時間を確保しているという結果が出てきます。
つまり、勉強しないのは本当は部活のせいではないという事例が非常に多いということです。
勉強をやらない生徒は部活を言い訳に勉強をしないパターンが多いのですが、だからと言って部活がなくなってやらない理由がなくなっても、勉強しない生徒はやはり勉強しないのです。
部活を辞めでできた時間がゲームやSNSなど、本来の目的であった勉強に生かされないという結果に終わる。
これでは何のために部活を辞めたか分かりません。
むしろ、部活をやることで得ることのできた多くの事柄を放棄しただけになってしまい、生徒にとって何のプラスもありません。
このように部活で得られるメリットを諦めてまで勉強しようという覚悟がなければ、退部しても勉強せず何の効果もなくなってしまいます。
それならば部活を継続していった方が、むしろ生徒のためです。
ここでの失敗の原因は、本来生徒の勉強に対する考え方が問題なのに、それを部活のせいと決めてしまったことです。
2.毎日の生活に張り合いがなくなる
次のパターンは「部活を辞めて一つの目標がなくなり、毎日がつまらなくなる」というものです。
部活は練習が苦しかったり、時には人間関係で悩んだりもしますが、仲間と一緒に一つの目標に向かって日々頑張っていると、ある程度の充実感を得ることができます。
特に、試合などで少しでも結果が出れば達成感が生まれ、自分に自信がつき、その後の難局にも立ち向かう強さが身に付きます。
先生や監督、部活の先輩から次から次へと自分たちに指示が出され、何もすることがなくて暇だということは少なくなります。
しかし、部活を辞めたとたん、自分は何をすればいいか分からなくなり、部活中に得られた様々な喜びも消え、楽しいこともなく毎日を悶々と過ごさなくてはいけなくなる。
日々の生活に張り合いがなくなれば、当然勉強に対しての情熱もなくなり、結局、学校の成績も上がらないというパターンです。
このぽっかり空いた空白は生徒にとって結構大きく、喪失感は生徒たちを更に悩ませることとなります。
「何をしていいか分からない」「何をやっても楽しくない」「自分のやりたいことが見つからない」といった自分でもどうしていいか分からない感情が心の中に渦巻いてゆきます。
部活を辞めることで生じる、このような心理的作用は生徒に重くのしかかり、多くの場合「やめなければよかった」と後悔の念に駆られてしまいます。
3.人間関係が気まずくなる
部活を辞めても学校生活が終わる訳ではなく、その後も学校で部員たちと顔を会わせる機会はたくさんあります。
別に部活を辞めることは罪ではありませんから、そのことで部員たちから責められる筋合いはないのです。
しかし、やめ方によっては彼らとの溝ができることもあります。
これは事前にある程度想像がつくことではあります。
それでも部活を辞める決意をしたのだから、その後の人間関係がどうなっても受け入れる覚悟ができているはずですが、まだ人生経験の浅い生徒たちにとって実際はそう簡単なものではありません。
自分のわがままで退部したと非難されても仕方ないのですが、それを受け流すくらいの器量がある訳でもなく、生徒が退部を後悔する事例が多々あります。
例え非難されなくても、お互いにどう接していいか分からず、ぎこちない関係が続くことが多いでしょう。
これまで気楽に声を掛けたり遊びに行った仲間とうまく付き合えない。
日常何気なくすれ違ったり、視界に入ったりするだけでも、違和感をを持つようになりストレスも増大していきます。
部員だけでなく周囲の人間も自分によそよそしく感じられ、学校生活が非常に居心地の悪いものになってしまうかも知れません。
予想以上の気まずさに、やめなければよかったと感じる生徒も多いようです。
4.すべてにおいて逃げ癖がついた
部活は苦しい練習を耐え抜き、困難を克服して結果を出すことの大切さを学び、実際にそれができるようになる修行のような一面を持ちます。
粘り強さ、忍耐力、持続力、集中力、思いやりなど、今後の人生において重要な精神的成長を促す場でもあります。
しかし、部活を途中で辞めでしまうとこれらのことが身に付かないばかりではなく、何かにおいて「辞めればいい」という逃げの思考が根付いてしまいます。
その結果、何をやっても中途半端で、何一つ達成できない。
嫌なことに耐えられずに、すぐにあきらめ逃げてしまう。
このような人間になってしまったら、将来社会で生きていくときに大きな問題となります。
前向きな理由で辞めるのであればいいですが、単に苦しみから逃れたいだけの退部であれば、これはその生徒の人生を台無しにしてしまう決断と言えるかも知れません。
勉強と部活の両立は大変ですが、できるに越したことはありません。
しかし、もし両立ができず部活を辞めようと考えるならば、慎重に考えてください。
部活を辞めたとき、その後の自分に何が起きるかよく考えましょう。
そして、本当に退部が問題解決の決め手になるのか、他に方法はないのか吟味してください。
少なくともやめるならそれなりの覚悟がないと、自分にとってマイナスになることが多いですので気をつけてください。
学校生活において部活も勉強と同じくらい大事です。
学校生活の悩みなどあれば、それも葛西TKKアカデミーにご相談してもらったも構いません。
少しでも皆様の支えになれればと願っております。
2022.11.15
都立高校の入試問題傾向と対策:理科編
2022/11/14
都立高校の入試問題を解説し対策を考えるシリーズも最後の理科となりました。
どの教科も同じですが、事前にテストの出題パターンを知り対策と練るのは、入学試験で高得点を取り合格するためには必須の条件です。
今回もこれまでと同じく、大問ごとにどのような問題が出るか考え、どのように対策するかお話したいと思います。
大問1
大問1は5~7問程度の小問題から構成されています。
それぞれが異なる分野から満遍なく出ます。
よって、毎年どの分野が出るか絞るのは難しいですが、どれも基礎的な問題ばかりなので、学校の教科書をよく見直して、学習事項の確認をしてください。
応用はほぼないので、基礎をしっかり正確に身に付けてください。
よって、ここの難易度は高くないので、ぜひ落とすことなく、できれば全問正解を目指してほしいです。
簡単だからと侮ってはいけません。
どの受験生もできるからこそ、ここでこけてしまうと受験競争で大きく後退してしまいます。
確実に全問正解を取るつもりで、緊張感を持って問題を解いてください。
意外と実験器具や操作に関する問題が出されます。
器具の使い方、実験で操作するときの注意点となぜそうしないといけないかという理由までしっかり押させてください。
大問2
大問2ではレポートの形で、身の回りの出来事に絡めて(そういう体で)問題が出されます。
問題自体は難しくなく、各分野から満遍なく出題されています。
知っているかどうかがカギとなる知識問題が多く、ここでも教科書をよく読んで、学んだことが正確に身に付いているか確認してください。
問題中にあるレポートは出題に向けた形式的なものであると同時に、文章の読み取りを誤ってしまうと、解答も間違えてしまう可能性がありますので、慎重に読み解く力も必要です。
基本的に選択問題で、語の組み合わせで答えが決まることもありますので、解答は難しくありません。
大問1と同様に正答率が高い所なので、できるだけ落としたくないパートです。
先ほども申したように、誰もが解ける問題群だからこそできて当然で、逆に落としたときのダメージは大きいので、確実に解けるようにこその充実に力を入れてください。
大問1と2だけで全体の4割近い点数になるので、ここで確実に正解し得点の底上げをしましょう。
大問3~6
ここからはそれぞれの大問で各分野に特化した問題がいささか深く問われます。
教科書などで基礎を固めたら、ワークや問題集の応用問題をしっかりやって、応用力を身に付けましょう。
記述問題も出ますが、よく授業中やテストで聞かれるような内容なので、練習問題をたくさんやれば頻繁に出てくるので、そのときにしっかり理解し覚えましょう。
他の教科でも言及しましたが、記述問題は部分点があるので、0点か満点かの他の問題と違って、書けば何かしら点数になるので必ず挑戦してください。
多くの受験生が面倒くさがってやりませんが、書き方に慣れてしまえばどうということありません。
むしろ、進んでやらない生徒が多いということは、そこをやれば他の受験生に対して差がつけられるということなので、合格を確かなものにするためにも是非やってください。
また、計算系の問題も出ます。
これは理科で習ったことを正しく理解していれば解けます。
特に割合や比、距離と速度などの計算にはなれておく必要があります。
ここでも応用レベルの問題練習をすることをお勧めします。
問題に慣れていないと、その場で解法を考え付くのは難しいと思うので、事前に多くの問題に触れて、様々な考え方、解き方に親しみましょう。
大問3~6はそれぞれの分野から出題されるので、各分野の勉強するポイントを簡単に触れていきます。
地学
大きく「火山と鉱物」「地震」「地層」と分けられるでしょう。
「火山と鉱物」に関しては火山の仕組みとそこからできる岩石の特徴を覚えることが大事です。
特に鉱物の種類は意外と聞かれることが多く、その組成から何色でどのような組織になっていて何という名前がついているかまで覚えておくといいです。
また、地震に関してはP波とS波の伝わる速度とそれに関連して震源の位置や地震の発生した時刻を答えさせる問題がよく出ますので、できるようになってください。
後、「震度」と「マグニチュード」の違いや「震源」と「震央」など紛らわしい概念にも注意してください。
「地層」はその位置からできた順を考え、更にそうなった環境の変化まで聞かれることがあります。
中に含まれる示準化石や示相化石から、それらが何を意味するのか覚えましょう。
気象
気温と飽和水蒸気量から湿度を求めたり、温度を下げることで露店からどれだけの水蒸気が水として発生するかなどの問題がよく出ます。
飽和水蒸気量の曲線を使った類題をたくさんやって考え方をマスターしてください。
雲のでき方と前線、気象のデータを使った天気の変化を問う問題が出やすいです。
温暖前線や寒冷前線の仕組みを理解し、天気図を見て日本の各地の天気がどのように変わっていくかが分かるようになってください。
また、日本を囲む気団の勢力変化が日本の季節にどのような気候をもたらすかも知る必要があります。
天文
太陽の軌道や見える星の日周運動および季節ごとの星座と地球、太陽の位置関係などがよく出ます。
特に内惑星(特に金星)の見掛けの変化はよく聞かれるので、頭の中で整理しておきましょう。
日食、月食に関する問題は出題率が高いです。
生物
消化酵素や神経伝達に関する実験がよく出ます。
それぞれの実験から何が分かるのか、なぜそのような操作をするのか、それらを比較することで何が分かるのか理解できるようになりましょう。
消化吸収の仕組みをよく理解してください。
同様に光合成と酸素・二酸化炭素、そしてブドウ糖の合成についての実験も出ます。
特にこの実験では使う指示薬を正しく覚えることが必要です。
循環器系では血液の流れる経路とそれぞれの地点における血液の特徴(酸素含有量など)を分かるようにしてください。
遺伝と発生では、メンデルの法則からどうしてそのような形質がその割合で出現するか説明できるようにしてください。
交配実験は比較的よく出る話題です。
他に動植物の体の仕組みと増え方、生物同士のつながりと生態系もきちんと勉強しておきましょう。
化学
化学は理科の分野の中でも出題率が非常に高いものの一つです。
実験と絡めた問題が多く、その実験も多岐にわたります。
必ず化学反応の仕組みを理解してください。
電気分解や参加などの実験の他に、イオンと電池に関するものも頻繁に出題されており、各電極に発生する物質が何か、どうしてそうなるのか理解しておかないといけません。
酸とアルカリの中和実験もよく出ます。
実験の結果から理由などを考えさせるだけでなく、実際に計算し数値を出させる問題も多く、比やグラフを上手に使って計算ができるように練習しましょう。
実験操作の手順や注意点に関する内容も理解してください。
記述で求められることがよくあります。
物理
物理も非常に出題頻度の高い分野です。
台車を坂から転がせて速さの違いを考えさせる問題はよく出ます。
同様に力の合成や分解、仕事の原理なども押させておきましょう。
慣性、作用反作用とつり合い、エネルギーの変化、特に運動エネルギーと位置エネルギーを問う問題や実験もよく勉強してください。
また、レンズと像に関する問題、音波とオシロスコープ、電気(電流・電圧・抵抗)と左手の法則の関する実験の問題も事前に繰り返し練習して解けるようになっておきましょう。
以上、理科の都立入試の問題を分析してみました。
出題パターンはだいたい同じで、出題内容も比較的ひねった問題は少なく、よくあるタイプの問題が多いので、過去問や都立入試の想定問題集などをたくさんやって、理科に対する理解を深めると同時に、問題の解き方や考え方を身に付けてください。
基本は教科書ですから、先ずはそこで三年間の学習項目の基礎を充実させてから、過去問などの類題に取り組んでください。
身近な事柄や自然現象に注意し、これまで習ったこととどのようにつながるか普段から考えていると、都立入試で出てくるような身の回りの出来事に絡めた問題も分かりやすくなります。
これで5教科分の傾向と対策は終わります。
これらを参考に受験勉強に役立てていただけるとありがたいです。
英語のスピーキングテストが目前に迫ってきています。
以前にもニュースで触れましたが、今度、こちらも再度まとめて書きたいと考えています。
今週が期末テストの学校も多いと思います。
特に受験生にとっては内申点の決まる大事なテストです。
ここで内申が上がると受験がかなり楽になりますので、ぜひ頑張って内申を1でも上げるようにしましょう。
特に実技4教科は、それぞれの評定が2倍になって内申点に計算されるので、5教科だけでなくこちらも手を抜かないで勉強してください。
それでは、皆様のご健闘をお祈りいたします。
2022.11.14
都立高校の入試問題傾向と対策:社会編
都立高校の入試問題を扱う本シリーズですが、今回は社会です。
社会も好き嫌いが分かれる教科ですが、都立高校の入試問題はある程度パターンが決まっていますので、各大問ごとにそのパターンを検証し対策を考えていきます。
先ほど「好き嫌いが分かれる」と述べましたが、受験でうまくいくコツは苦手を作らないことです。
苦手教科はやりたくないから好きな教科ばかり勉強して、できる教科とできない教科がはっきり結果にも表れる受験生もいますが、そのような人は十分注意をしないといけません。
詳しくは別の機会で話しますが、受験では、「特に目立って良い成績の教科はないが悪い成績の教科もない」よりも「できる教科とできない教科がはっきりしている」の方が強いです。
要は平均を上げるということで、苦手教科ほど(嫌でも)勉強しないといけないということです。
少し話がそれましたが、それでは社会の各大問を見てみましょう。
大問1
大問1は地図を使った問題です。
地図をもとに、問題中の人物の歩いた経路を考えたり、ある地点から見える景色を写真の中から選んだりします。
重要なのは地図記号などをきちんと理解し、その地形を正しく掌握できるかどうかということです。
地図を見ながら、頭の中で情景を想像する力が必要です。
他に日本地理、世界地理、歴史、公民から基本的問題が2問出されます。
難易度は低いので、どの分野も教科書をしっかり読んで基本的な用語とその意味などをしっかり理解してください。
特に歴史ではその史実を知っているかだけでなく、起こった地図上の位置も聞かれますので、場所と合わせて覚えてください。
大問2
世界地図上の国に関する問いが出されます。
雨温図の都市を見つけ、それを含む国名を答えさせる問題が出ます。
雨温図の気温が凸か凹かで北半球か南半球かを判断します。
後は気温と降水量の特徴から都市を見つければいいのですが、それぞれの気候をきちんと把握し、世界地図のどのあたりが何気候かも分かっていないといけません。
次に各国の資料(生産量や輸出入量、出入国者数、発電量など)を見て、問題文に示されている国を見つける問題がでます。
各国の産業や社会状況などを理解し、特に各国のキーワード(羊といえばニュージーランドのような)からその国か判断できるようになりましょう。
消去法などを駆使して選択肢を減らしていけば、正解を見つけるのはそれほど難しくありません。
大問3
大問3は日本地理の問題です。
世界地理同様に、日本の地理的特徴を捉え、雨温図から各気候が分かるようにしてください。
そして、各地域の地理、産業、社会文化などの特徴を動的に理解し(時代の移り変わりに伴う変化)ましょう。
各都道府県の特産物や人口の特徴を、こちらも世界地理同様に、キーワードを中心に覚えましょう。
こうして、問題中の資料から要求される都道府県を特定できるようになってください。
また、提示された資料から理由を考えさせる問題では、資料が何を示しているのかをしっかりと明記し、そこからどうしてそのような事実が浮かび上がるのか、きちんと説明できる論理展開と表現力を身に付けましょう。
これは実際にたくさん書いて練習すればできるようになります。
他の問題もそうですが、資料を読み取って答える問題は、事前に覚えなければ解けない問題と違い、その場で読み取れさえすれば解ける(変化とその理由、因果関係を考える)問題なので、サービス問題です。
しかも、記述は自分の自由に書くことができるし部分点もあるので、記述問題は必ずやってください。
大問4
大問4は歴史の問題です。
文章が引用され、その中の一部ごとに関連した問題が出されます。
歴史的事件の起こった順番を問う問題、または、ある事実が年表のどの範囲で起きたかを問う問題が出ます。
ここは歴史的出来事をただ覚えるだけでなく、全体の流れを押さえましょう。
その時に、「○○が起きたから××が起きた」など、それぞれの出来事のつながりと因果関係が分かると覚えやすいし理解しやすいです。
そして、何時代の出来事か(多くの場合は細かい年まで覚えなくて、だいたいいつ頃で十分です)を覚えていれば、比較的答えるのは簡単です。
なぜか分かりませんが、江戸時代の政治改革は本当によく出ますので、順番だけでなく誰が何をしたかも正確に覚えましょう。
また、資料を使った記述問題も出ますので、地理と同じように資料をしっかり読み取り、それが何を示しているのか考え、そこから問題が要求する答えを上手く導き出してください。
繰り返しますが、部分点があるので記述問題は嫌がらずに必ず何か書いてください。
白紙が一番もったいないです。
大問5
対問5は公民の問題です。
憲法や人権、政治や経済とどの分野からも一通りバランスよく出されます。
歴史と同じく文章が出て、その中の下線部に関連する問題が出されます。
憲法や人権の基本的考え方、政治と財政の仕組み、少子高齢化問題と福祉、消費生活など、基本的な事柄をしっかり身に付け、実践問題を通して自分の実力が本当に発揮できているか確認してください。
よく分からなくなったら教科書やワークに立ち返り、何度も何度も確認し正確に理解しましょう。
「衆議院の優越」や「文化的で最低限度の生活」「三権分立」「戦後の日本経済の動向」「現在の国際情勢と日本への影響」など基本的なことがよく聞かれます。
大問6
最後は社会の各分野がいろいろと絡みあった総合問題になります。
オリンピックや自然災害などの実際にあった出来事から地理や歴史を絡めたり、国際社会や環境問題から地理や公民を絡めたりと、問題もかなり工夫されています。
地理的歴史的知識も必要ですが、大事なのはそれらをどのように組み合わせて考えることができるかです。
この辺りは単純に覚えるというより、それらの習得した知識をいかに活用して答えを導き出せるかという問題なので、実際に多くの問題に触れながら、多様な解き方や考え方に慣れておく必要があります。
以上、社会と見てきました。
社会は覚えなければならない用語が多く、そこが受験生も苦労する点ですが、入試に関してはそれだけではダメで、覚えた知識をいかに上手く使い、出題者の意図を読み取り答えられるかが重要になってきます。
また、覚える問題だけでなく考える問題もできるように練習し、特に記述問題は最初からあきらめずに、積極的にチャレンジしてほしいです。
書けば何かしら点数になりますから。
二学期の期末テストが終われば本格的に受験勉強一本となります。
苦しいとは思いますが、勉強がやればやった分だけの結果が出ます。
そんなに長い期間ではありませんので、何とか苦しみに耐え、試練を乗り越えて、来春には笑って新しい学校生活が迎えられるように祈ります。
応援しています。
頑張ってください。
助けが必要な時はいつでも遠慮なく、葛西TKKアカデミーにご連絡ください。
いつでも受験生の味方です。
2022.11.10
TKKアカデミーの卒業生に再会!TKKはつながる!
葛西TKKアカデミーは小規模個別指導塾であり、これまで何人もの生徒がここで学び、卒業していきました。
諸事情あり、一筋縄ではいかない生徒たちばかりでしたが、小規模個別指導塾ならではの親密で信頼感のある関係を築くことができました。
どの生徒もかなり苦労させられましたが、今となってはいい思い出でもあります。
単純な勉強指導だけにとどまらず、時には親子ともども悩みを聞いたり、時には提出書類の作文を見てあげたり、時には生徒たちのイベントや発表に出席したり。
塾の中だけでなく、いろいろな場面で関わることができました。
別に何かの計算があってとかではなく、純粋にそうしたい、そうした方が相手のためになると思ったうえでの行動でした。
彼らと本気で関わったからこそ、熱意が伝わり、そして、苦楽を共にした間柄だからこそ信頼ができ、その後もつながりが絶えません。
最近ちょっと、昔の生徒と再び関わることがあったので、少しお話したいと思います。
小学生だったあの生徒がお母さん!
長いことこの仕事を続けているとびっくりすることが沢山あります。
先日、道端で偶然、ある卒業生に会ったのですが、彼女は小さな赤ちゃんを抱いていました。
この生徒は小学生の時から高校生を卒業するまで、ずっと指導をしてきた生徒でした。
小学生の時からK-popにはまっていました。
当時はまだK-popと言っても今ほど普及してはおらず、ブームのはしりのはしりでした。
彼女から韓国のアイドルの話を聞き、ときにはDVDを借りて聞くこともありました。
このように彼女は先見の明に長けており、常に流行の先端を走っていた感じでした。
高校生になればJKとして、ナイトプールの話をしてくれたりと、こちらの方もたくさん教わったものです。
小学生の時、彼女からもらった年賀状は私の宝物の一つです。
高校卒業して進学するのかと思えば、美容の勉強がしたいと専門学校へ。
大学進学を考えて小学校からエスカレータ式の私立学校へ通わせていた親は驚くと同時に、それでも彼女の気持ちを尊重ようと、入学を許してくれました。
専門学校が終わっていよいよキャリアを積み上げるかと思った矢先、何と妊娠し結婚するという話を聞きました。
私もびっくりですが、理解ある親の助けもあり無事出産したと報告を受けました。
そして、先日塾の近くを歩いていると、偶然彼女に出会いました。
腕の中には小さなかわいい命が。
本当に生まれて間もなく「小さい」という印象が強く、親に似て目のパッチリとした男前さんでした。
自分も娘が生まれたときを思い出してしまいました。
以前、お父様(赤ちゃんのおじいさん)が写真を見せながらニコニコ、デレデレしながら話していた顔を忘れません。
出産前にわざわざTKKを訪ねてくれて、妊娠と結婚の報告を受けました。
小学生のイメージが私には残っているので、少し変な気分でもありますが、いつの間にか時は過ぎ、こうやって世代は移っていくのだなあと感じたものです。
実は次の日には身近なものだけで結婚式を挙げるそうで、出産が終わって一段落したのでちょうど良いと思いました。
最後に「大きくなったらTKKで勉強しようね」と言うとにこっとしてくれたのが何とも微笑ましかったです。
普通の子より感性が強く、自分をしっかり持っているので家族ともぶつかることも多かったですが、不思議と私には素直で、いろいろな話をしてくれ、私の言うこともよく聞いてくれました。
ある意味波瀾万丈という形容が似合う生徒ですが、その分しっかりとした考えを持っていて、立派な女性にに育ちました。
以前、少し夫婦の会話を聞きましたが、彼女が本当にしっかりして、旦那様も尻に敷かれるところようにも見えましたが、多くの経験を積みいろいろなことが考えられる子なので、いい家庭ができるのではないかと楽しみでもあります。
本当に長い付き合いで、これは彼女に限ったことではあらいませんが、家族全体で仲良くさせていただいているのは、とてもありがたいことです。
いつも前向きで、自分の夢に向かって進む彼女がアイドルに!
最近、別の生徒からも連絡がありました。
彼女は本当に頑張り屋さんで、自分の大好きな演劇に非常に熱心で、将来は舞台で役者になりたいと言っていました。
高校もいろいろ悩みましたが、引き続き演劇部に入り、卒業してからも演劇のレッスンを受けたり、関連の仕事をしていました。
進学やいろいろな募集時の志望理由を書いたり、面接でどう受け答えするかなど、その後もいろいろな場面で頼ってくれて、本当に信頼してくれていると感じ嬉しかったものです。
在籍中も彼女の舞台発表があるたびに足を運んで見に行ったものでした。
彼女に限らず、何か生徒たちの発表会や演奏会などがあれば、喜んで行きました。
生徒たちの頑張る姿を見たいし応援したいから。
そして、毎回、生徒たちの完成度の高さに驚き、心から楽しむことができました。
そして、先日久しぶりに連絡を取り、事務所を変わって、今は小学校の頃からの夢だった「アイドル」として活動していることを知りました。
ちょっと前、仮面ライダーの映画のエキストラとして出演していたと聞き、「本当に自分の信念に従ってやりたいことを頑張っているなあ」と感心したのですが、今度はアイドルと夢を追い続け努力する彼女に敬意を表するばかりです。
まだゆっくりと話はできていませんが、いろいろと忙しそうです。
しかし、自分の好きなことであれば、どんな困難でも立ち向かえるし、彼女は心の強い女性ですから、自分の納得のいく人生を歩んでくれると信じています。
と言っても、人生何が起こるか分かりません。
時には自分の手に余る絶望的な事態が待ち受けているかも知れませんが、そんな時はすぐにTKKを思い浮かべてほしいです。
ここには本気で応援し、支えようと思っている人がいることを忘れないでほしいと思います。
今日もイベントがあるようですが、残念ながら今回はテスト前ということもあり、どうしても外せないので行けませんでした。
しかし、代わりに私の家内と娘が行くので、盛り上がってくれることを期待します。
また別のイベントが催されるときは、今度こそ生きたいと考えています。
夢に向かって進み続ける人は素敵です。
他にも書きたい卒業生はたくさんいるのですが、今日は長くなりましたのでここまでとします。
卒業後もつながり、お互いに連絡を取り合い、近況報告を聞いたり協力をしてもらったり。
その時々でみんながそれぞれなりに頑張り活躍する姿を見るのは非常に光栄なことであります。
葛西TKKアカデミーは人間の関係を重視します。
出会えた人々を大切にし、ずっとつながり支えあえればどんなに素晴らしいことでしょう。
有難いことに塾だけの関係にとどまらず、塾外でも様々な場面で生徒やその家庭と関わらせていただいています。
お陰さまでこちらもいろいろ助けてもらうことがあります。
このような人と人のつながりに支えられて葛西TKKアカデミーは成り立っています。
多くの方々に心から感謝いたします。
2022.11.08
今日は珍しい皆既月食!理科でも習いますが自然の神秘を実感しましょう!
ご存知ですか。
今日は皆既月食が起きます。
このニュースを読むころには、この天体ショーが終わっていないことを祈るばかりです(事前に書くのを忘れていました、すみません。)
今日は、本日の大イベント、月食についてお話します。
非常に稀な天体ショー
通常よく見られる月食は部分月食で、月の一部が地球の影に入り暗くなる現象です。
しかし、今日の月食は珍しい皆既月食で、月の全てが地球の影に入って暗くなります。
前回の皆既月食が2014年10月8日、次回が2235年6月2日ということで、十年に一回くらいの頻度になるでしょうか。
今日は天気も良いようなので、是非外に出て自然の神秘に触れてみてはいかがでしょうか。
今日の月食は18時9分に始まり、19時16分に皆既月食となるそうです。
そして、20時42分まで続き、21時49分に月食が終わるらしいです。
東京では、月が東の空やや低いところから次第に高く昇っていくときに見られ、全過程を肉眼で観察できるそうなので、可能であれば最初から終わりまでしっかり観察してください。
東京では街明かりが明るく、高いビルも多いので観測しにくいかもしれませんが、めったにあることではないので、是非、観測に適したスポットを見つけてほしいです。
後はタイミングよく雲が出ないことを祈るばかりですね。
しかも、今日は月食だけでなく「天王星食」も起きるというおまけつきで、プレミアム度が更に増しています。
今回の月食の最中に月が天王星を隠す「天王星食」も同時に起こるそうです。
月が他の惑星を隠す「惑星食」も珍しい現象で、この二つの「食」が重なるというのは大変稀なことらしいです。
調べてみると、前回、月食中に惑星食が起きたのは1580年7月26日で、この時は月食と土星食が同時に起きたそうで、実に442年前のことになります。
また、次回、月食と惑星食が同時に起こるのは322年後の2344年7月26日で、これも土星食らしいです。
因みに「皆既月食×天王星食」と限定すると、計算するのも非常に困難なくらい貴重な現象のようです。
とは言え、天王星を肉眼で観測するのは困難で、天体望遠鏡が必要となるでしょう。
それでも、目の前の月食を愛でながら、実際には見えないが現実に起こっている天王星が月に隠れる様子を想像してみるのも一興ではないでしょうか。
季節は秋ですし、風流を楽しむにはいい季節です。
月食とは
ここで簡単に月食について説明します。
太陽と地球、そして月が一直線上に並び、地球の影に月が入って、月の表面上に地球の影が落ちてできる現象です。
日食と違って影が月を隠しているので、暗いところとの境界線ははっきりとはしておらず、陰に隠れてもぼんやりと月が赤っぽく見えます。
なぜ、赤っぽくなるのでしょうか。
先ほど述べたように、日食と違い月食は何かもので月そのものが遮断されて見えなくなるのではなく、地球の影が月にかかるだけです。
陰の中と言えども月の影形は一応目に届きます(遮るものがないので)。
また、太陽からの光も、地球大気を通過する際、わずかに屈折し月を照らします。
その光が反射し、月食中であっても月の姿を薄く照らして、我々の目に届けてくれます。
ただし、波長の短い光(青など)は大気を通るときに散乱してしまい、散乱しにくい波長の長い光(赤など)だけが届くので、月が赤っぽく見えるのです。
自然を愛でる心と意義
日食と月食は中学校の理科の時間に扱われる項目で、当塾でもよく説明します。
しかし、机上の勉強では実感もなく、興味もわかないかもしれません。
このような天体ショーを自分で目撃すれば、きっと何か感動で心に残るものがあるはずです。
このような特別なイベントに限らず、日常においても身の回りのちょっとした自然に目を向けてください。
少し気をつければ、知の感動は日常にあふれています。
何気ない見過ごしていたものに、何か新発見があるかもしれません。
そうでなくても、純粋に花をめでたり、昆虫や動物の不思議さに触れることができれば、もっと知りたいという意欲がわきます。
このように自身の経験が学校の授業と結びつくと、勉強はもっと楽しくなります。
これは理科に限ったことではありません。
どの教科も自身の経験とつながったとき、それは現実のものとなり、より強く心に刻まれ理解も実感を伴って深まります。
大事なのは発見し、実感し、想像することです。
そうして思いを巡らせ、自分なりの解にたどり着いたとき、人間の知的喜びは最高潮になります。
このような経験を沢山すれば、知的好奇心も高まり、勉強が楽しくなるはずです。
個別指導塾葛西TKKアカデミーは常に生徒たちが楽しくなる授業を心がけています
つまらなくならないように、いろいろ工夫します。
勉強は苦しみではなく、喜びなんだと思えるように努めています。
このように知的好奇心を刺激することは、ちょっと工夫すれば家庭でもできるのです。
親子が一緒に何かする。
料理でも工作でもハイキングでもいい。
不思議だなと思えることはたくさんあります。
どうか皆さん、そのようなチャンスを逃さず、答えを教えるのではなく一緒に考え話し合ってみてください。
そうすれば子供はどんどん学びに飛び込んできますから。
今日は文字通り天文学的数値の滅多にない天体イベント。
この機会を逃さず、貴重な貴重な夜をお楽しみください。
そして、家族で知的好奇心を刺激してみてください。
2022.11.07
冬期講習生徒募集中!新規生は無料!冬休みの過ごし方で入試の合否が決まる!
期末テストが終われば、あっという間に冬休みです。
個別指導塾葛西TKKアカデミーでは、冬休み中に行われる冬期講習の受講生を募集中です。
二学期に入り勉強が本格的になってくると、一学期のときは何とかなっていた勉強にだんだんついていけなくなってきている生徒はいませんか。
少しでも自分の勉強に不安を感じたら、早めに手を打つのが重要です。
なんとなく分からないまま、特に何もしないで過ごしてしまうと、勉強がますます分からなくなり、最終的には取り戻せなくなるかもしれません。
早めの対応で勉強を克服し、これまで以上に勉強に励みましょう。
年に三回行われる学校の長期休暇は、このような勉強に不安や遅れを取ってしまった生徒には挽回のチャンスです。
学校がないから勉強は進みません。
時間は十分にあるから、普段ではできない勉強ができます。
一学期から戻って勉強することもできます。
これまでなんとなくやっていた勉強を掘り下げ、より正確に身に付けることもできます。
これまで順調にやれたから、次の勉強を先取りし、ゆとりのある三学期を迎えるのも可能です。
個別指導の葛西TKKアカデミーならば、生徒一人ひとりに合わせた授業が受けられます。
しかも、今なら新規受講生は無料!
このチャンスをお見逃しなく!
葛西TKKアカデミーは冬休みという長期の休みを利用して皆様の勉強のお手伝いをしたいと考えています。
勉強に少しでも悩んだり不安を感じている生徒は、葛西TKKアカデミーが行う冬期講習に是非ご参加ください。
小学生から高校生まで対応いたします。
冬休みの課題をするもよし。
今まで学校で分からなかったところの確認をするもよし。
新学期に向けて予習をするのもいいでしょう。
また、受験生は本番直前の最後の頑張りと仕上げとして、冬期講習を利用してください。
自習はし放題で、授業でないときも勉強ができます。
もちろん分からないところは遠慮なく先生に質問して構いません。
先生が親切丁寧に教えてくれます。
家ではなかなか勉強しづらいと思いますので、葛西TKKアカデミーを第二の勉強部屋として使ってください。
しかも、疲れたら休憩エリアでお菓子とドリンクを自由にいただけます。
葛西駅より徒歩3分、アクセスも便利な個別指導塾葛西TKKアカデミーでは冬期講習の受講生を募集中です。
しかも、今なら新規生徒はもれなく無料で冬期講習が受けられます。
でも内容は一般生徒と同じ。
是非、この機会を利用してお得に勉強するとともに、葛西TKKアカデミーがどのような塾か体験して下さい。
〈ここでキャンペーン情報!〉
お問い合わせの際に「まいぷれ江戸川区を見た。」とおっしゃってください。
もれなく次の得点がついてきます。
今だけお得、五大特典
・1セット(授業5回分)が無料で体験できます。
・更に入塾してご兄弟、友人を紹介していただければ、1人に付き2000円、2人で5000円、授業料を割引!
・今、入塾すれば授業料30%OFFのキャンペーン中。
・入会費20000円が無料!
・自習し放題!
つまり、無料で冬期講習が受けられ、更にキャンペーンと紹介割引を利用すれば、何と個別指導でありながら授業料が一万円以下になることも可能!
是非、お見逃しなく。
特に中学三年生には受験に向けた授業を準備しております。
一般入試に加え、推薦入試のサポートも致します。
進路相談も承りますので、
進学にお悩みの方は気軽に葛西TKKアカデミーにお問合せください。
2022.11.06
都立高校の入試問題傾向と対策:英語編
都立高校の入試問題を考えるシリーズ。
今回は英語です。
英語は結構できない生徒が多い教科ですが、都立入試の各大問ごとにどんな問題なのか説明し、その対策を議論したいと思います。
尚、今年から導入される英語のスピーキングテストに関しては、別のニュースで取り上げていますので、そちらをご参照ください。
大問1
大問1はリスニングテストになっています。
大きく二つのパートから成り、問題Aでは三つの対話文が流れ、それぞれに関して質問が出されますので、四つの選択肢の中から正解を選びます。
問題Bは長めの英語が流れますから、それを聞いて二つの質問に答えます。
一つは四択の問題、もう一つは答えを英語で書く記述式の問題となっています。
問題が始まるまでに音声による説明が流れます。
この時間を利用して、問題の選択肢をよく見てください。
もし、選択肢が全て時間になっていれば、時間について質問されると予想し、時間が述べられている部分を特に注意して聞きメモを取ります。
このように始まるまでただ待つのではなく、分かる情報から質問や内容を予想するのは、正答率を上げるよい方法です。
パートAもパートBも同じ英語が二回流されるので、一回目では聞きながら質問されそうな内容をメモし、その後の質問を聞いて、今度は質問の答えをなる部分に集中して英語を聞きましょう。
二回繰り返されるので、例え一回目で聞き逃しても慌てず、二回目でしっかり必要な情報を聞き取ればいいのです。
もし、一回目で聞き取りができ答えも分かれば、二回目は確認として聞いてください。
何もしないでただ聞いているだけの生徒がいますが、それは賢いやり方ではありません。
メモを取らないと何も残らないので、答えるときも分からなくなってしまいます。
メモを取るコツとしては、日本語でも英語でもいいのですが、文章で書くのではなく簡単な箇条書きのようなメモの取り方をしてください。
特に固有名詞や数字(時間、料金、個数など)、順番などはメモを取った方がいいです。
これを聞かれることがとても多いです。
パートBの第二問は質問の答えを英文で書く問題です。
最近は必要な語数も決められていますので、自由に答えを書けない分、難易度が高くなっています。
質問をよく聞いて、質問に合わせた形で解答してください。
人や物を代名詞に置き換えて書かないといけないのをお忘れなく。
他の問題もそうですが、英語は問われる内容が先に来ますので、そこには神経を特に集中させてください。
whenなのかwhereなのかwhoなのか。
Does Tom ~?と聞かれたらYes, he does.と答えるなど、質問の形に合わせた答え方をするのがポイントになります。
最近はQRコードなどで音声が聴けるものも多いので、実際に音を聞きながら問題を解いて練習しましょう。
たくさんやれば問題のパターンも分かりますし、耳も慣れて聞き取りもよくなっていきます。
大問2
大問2は図表を見ながら答える問題です。
先ず、図表を基に対話が書かれており、二か所の空欄に入る語の組み合わせを答えます。
資料を見ながら、それぞれの空欄に入るものを選べばいいのですが、特に図表に書かれている※などの注意点に気をつけながら、日程や料金の計算などを考えてください。
文章はそれほど難しくはないので、答えられる範囲の理解ができれば十分です。
問題は次で、メールの内容に関する問題です。
メールにつづるという形でこれまでの会話をまとめて、それに対する正誤問題の後、お馴染みの英語作文があります。
作文が一番苦手という受験生も少なくないと思います。
(メールという条件で作文の縛りをつけるところが今どきらしいです。)
しかし、これもパターンが決まっているので、事前にある程度のフォーマットを決めておくと楽です。
メールの中に質問があり、その返事という体でメールが書かれており、その一部が空欄になっているので、受験生が代わりに書くという形になっています。
三行作文ですが、メールに対する回答とその理由、そして作文が前後のメールの内容につながるように書かないといけません。
最初に自分の意見や考えを書いて、二行目でその理由を説明する、最後に何か気の利いた一行を加えて終わりです。
私の見てきた受験生の中にはいつも最後は必ず「It's fun.」と書く生徒がいました。
これでも一行に変わりありません。
これでいいのです。
コツは簡単な英語で書くということです。
下手に複雑な文にしてしまうと間違えやすくなってしまうので、内容はつまらなくていいから、自分のかける範囲で簡単な英文で答えるといいです。
とにかくたくさん出そうなテーマを考え、それをお題に実際に書いてみることです。
そして、先生や友達に見せ、アドバイスをもらうのが一番です。
そうして、たくさん書いていくうちに、自分の書き方のパターンが出来上がるので、そうなると答えるのは簡単です。
作文は部分点があるので、面倒くさがらず必ず書きましょう。
白紙が一番いけません。
大問3
大問3も会話の問題です。
少々長いので長文のように最初から最後まで読んで答える人がいます。
しかし、ここのポイントは指示語が分かっているかどうかという問題がほとんどなので、その場合、直前の会話、もしくはもう一つ前の会話を見るだけで解けるという問題が沢山あります。
これに慣れれば、まともに前文読む必要もなくなるので、大きく時間短縮ができます。
その分、他の問題に取り組む時間が増えるので、是非この解き方を習得してほしいと思います。
最後は本分の会話をまとめた文章です。
ここも選択肢による穴埋めで、本文を読まなくても前後や常識的な考え方で解けることもよくあります。
仮に本文を読まなくてはならなくても、ざっと流して読んで、まとめの文と同じ所を注目すれば比較的簡単に解けます。
大問4
最後は長めの文章ですが、これもコツがつかめればそれほど難しくありません。
本文を読む前に必ず問題を見てください。
そして、自分は何を答えないといけないのか把握しましょう。
多くの受験生は文章が完璧に分からないと絶望しますが、そんなことはありません。
多少分からなくても答えらえることはよくあるので、細かいところをいちいち気にしないで読み進んでください。
一段落ごとに解ける問題はないか考え、読みながら答えるようにしてください。
こうすれば答えられる問題が増えます。
全部読んでから答えると、できる問題が時間切れになる恐れがあります。
指示語の内容に関する問題は、大問3のときのように直前の文に注目すれば解けます。
選択肢を本文の内容に従って、順番に並べ替える問題は、段落ごとに選択肢の内容があったかどうか確認しながら解いてください。
本文の内容に合うように、英文の後半を補う問題も、前半部分の内容が出てきたときに注意して読めばできます。
最後の本分の内容に対する質問も、質問の内容が述べられている部分にきたら、少し慎重に読んでいけば選択肢を選ぶのは簡単です。
問題自体はそれほど難しくありません。
ただ、英語の長文に慣れていない受験生は読むのに必死で、問題に答える余裕がないというのが、難しいと感じる理由でしょう。
現に、多くの受験生は「時間がなかった」と言います。
ここでも多くの類題に触れ、長文を読むのに慣れて、長文に対する抵抗感をなくすことが大事です。
そして、解き方の要領がつかめれば、意外と簡単に答えられるので、見た目に騙されて、やる前から無理なんて思わないようにしてください。
以上、都立高校の英語の入試問題を見ましたが、英語は妙なひっかけがある訳でもなく、内容も素直な問題となっています。
ただ、このようなテストに不慣れな中三の受験生にとっては、多少は圧倒されるかもしれません。
でも、心配はいりません。
出題パターンはほぼ決まっているので、これまでの過去問や模試の問題などをしっかりやって、出題形式とその解き方に慣れてください。
まともに長文を読んだりせず、要領よく解答に必要な部分を見つけ答えることができるようになれば、時間内により正確に解けるようになるでしょう。
ある程度英語の基礎ができたら、類題をたくさん解いて「質より量」の勉強法で大丈夫です。
2022.11.04
受験生は今回のテストを真剣に!中三の二学期末は入試を左右します!
今、多くの中学では期末テスト前になっています。
そして、中三の受験生にとってこのテストはとても重要な意味を持ちます。
それはこのテストを最後として内申点が確定するからです。
正確に言うと都立高校の入試で吟味される内申点は、今回の期末テストの結果をもとに定められる成績によって決められるということです。
以前にも説明しましたが、内申点は入試の合否判定の対象となる総合点の約3割を占めます。
その3割が入試の前のこの段階で決まるというのは注意しなくてはなりません。
内申点が入試で重要な理由
内申点は学力試験前に決まります。
つまり、ここでしっかり点を取っておくと、本試験の学力テストはかなり楽になります。
例えば合格に必要な点が500点だったとしましょう。
もし内申点で200点を取っていれば、入試当日の学力テストでは700点中たった300点、つまり平均50点取らなくても合格できるということになります。
言い換えると、難易度の高い問題に挑戦しなくても、基礎的な問題を確実に解けば合格できるということです。
入試は何が起こるか分かりません。
極限状態で緊張のあまり内心パニックになったり、過度のプレッシャーとストレスでお腹が痛くなったりすることもあります。
いつもできるはずの問題が焦って全く解けないなんてこともあります。
特に人生初めての本格的な、そして重大な試験を受ける生徒は普通ではいられないのが当たり前です。
そのような環境の中、実力が十分出せないことは容易に予想できます。
だからこそ、事前に内申点を多く取っておくことが大事です。
そうすれば、多少本来の力が出せなくても点数に余裕があるので、合格は簡単には揺るぎません。
内申点を取っておけば、合格の確実性が高まる。
受験生にとって、これは本当に助かります。
逆に内申点が悪いとかなり苦しい戦いを強いられると思ってください。
それ以前に内申点が低すぎると、「内申点が足りない」と学校の先生が試験を許可しないこともあります。
ましてや成績表に1が付いてしまうと、場合によっては受験資格を失うことになりかねません。
これは私立高校でも同じです。
例え受験資格を何とか手に入れたとしても、内申点が低いということは合格に必要な点を入試本番の学力テストで補わないといけないということになります。
つまり、他の受験生よりもより多くの学力点を取らなくてはならず、不利な条件で受験しないといけないのです。
先ほども申したように、入試当日は何が起こるか分かりません。
特殊な環境で実力が発揮できないこともあります。
そんな時、内申点が高く余裕があれば、多少学力テストが悪くても合格できますが、そうでないときは不合格の可能性がとても高くなってしまいます。
たかが三割とバカにしてはいけません。
総合点の約三割は非常に大きいです。
単に点数の問題としてだけではなく、試験を受ける生徒の心理、これから本番までの勉強計画など様々な影響が考えられます。
「もう受験は始まっている」という自覚を持って、本気で合格したいのであれば、今回の期末テストは意地でもよい結果を出しましょう。
内申点と総合点の関係
ここで内申点と試験結果に関わる総合点との関係を考えましょう。
成績表の数字そのままの内申点を素内申と言います。
そして、合否判定をするときは主要5教科はそのままの数字を利用しますが、実技4教科では素内申が2倍に換算されて合否判定に使われます。
この両者を合わせたものが換算内申と言い、オール5のときの換算内申65に対しての割合を求め、それを300倍したものが総合点の約三割を占める内申点になります。
計算してみると、素内申が1点上がれば、5教科であれ4.6点、実技4教科であれば9.2点、合否判定の総合点が増えます。
これは主要5教科であれば通常の問題を1問、実技4教科なら2問正解したのと同じだということを示します。
これは大きいです。
「5教科を疎かにして4教科の勉強ばかりしろ」という訳ではありません。
むしろ、「合格のためには、5教科も大事だが、4教科も後回しにしたり手を抜いたりしないで、真剣に頑張らないといけない」というメッセージです。
今回の定期テストと内申点
受験で合否判定に使われる内申点は、学校の成績が基となっています。
そして、成績は大きく定期テストの結果、課題などの提出物、どれだけ勉強に熱心かという授業態度で主に決まります。
この中でも定期テストの結果が一番成績に影響を及ぼし、例え他が良くてもテスト結果が良くなければ、成績が下がることさえあります。
そして、成績の5段階評価には各段階の人数が決まっており、テスト結果の上位何パーセントが5、何パーセントが4とあらかじめ決まっています。
よって、今回のテストで1点でも多く取り、他の生徒より順位を上げることがそのまま成績を上げることにつながるのです。
しかも、東京都の公立高校の入試では、一二年生の成績は関係なく、三年の二学期の成績を提出するように決まっています。
他の自治体では一年生からの成績を全て吟味するところもありますが、東京都は違います。
これは、これまでいろいろな理由で成績が振るわなかった受験生にとっては非常にラッキーな話です。
これまでのことはさておき、今回の成績にだけ集中してよい結果が出るように努力すればいいのですから。
逆に、これまでどんなに良い成績を修めてきた受験生も、今回のテストでこけて成績が下がってしまえばそれまでです。
だからこそ、今回のテストの持つ意味は非常に重要になるのです。
以上見てきた通り、内申点が合否結果に与える影響は小さくなく、その内申点を上げるためには通地表の数字を上げないといけません。
そして、成績を上げるためには、定期テストの結果が大変影響します。
しかも、三年二学期の成績だけが受験に利用されるので、このたった一回のチャンスをものにできるかどうかがとても重要です。
以上のことから、今回の定期テストはいつも以上に気合を入れ、本気で取り組んで、内申点を一つでも多く上げることに全身全霊傾けてください。
良い点を取って成績が上がれば、都立高校合格への道が大きく開けます。
毎日苦しい受験の日々を送っていると思いますが、もう少しです。
全力を尽くして頑張り、悔いのない受験にしましょう。
2022.11.02
都立高校入試問題の傾向と対策:国語編
都立高校の入試問題を分析するシリーズ。
今回は国語です。
多くの受験生は国語は何を勉強していいか分からないと言います。
確かに数学のような公式がある訳でなく、理科や社会のように多くの用語を覚えなければならない訳でもない。
「日本語のテストだから日本人はできるはず」「そもそも何をどう勉強していいか分からない」「せいぜい漢字を覚えるくらいしかやることがない」と考えていませんか。
そして、テストを受けて意外とできないけどどうしていいか分からないから、特に国語の受験勉強はしないという受験生は非常に多いです。
実は、解き方が分かれば国語が一番手っ取り早く点数が上がる教科なのです。
上手くやれば満点も夢ではないのです。
でも、多くの受験生はそれを知りません。
なぜなら、学校の先生がそれを教えないからです。
今回も大雑把なことしか話しませんが、もし関心があればご連絡ください。
コツをお教えしますよ。
都立高校の国語の問題は大きく五つでできています。
今回もそれぞれに分けてお話します。
大問1、2
大問1と2は漢字の問題です。
レベル的には中学三年生にふさわしいものが出ます。
大問1が漢字の読み、大問2が書きの問題になります。
同音異義や同訓異字などややこしいもの、点など細かい所で間違えやすいものなども出ますが、全体としてはそれほど難しい漢字ではないと思います。
受験生で国語の勉強をするとき漢字ばかり(だけ)やる人がいますが、個人的にはそれはお勧めしません。
やることが無意味とは言いませんが、効率が非常に悪く、努力と時間の割には点数にならないからです。
漢字は無限と思えるくらい非常に多く、それを時間をかけて勉強してもテストに出るのは合わせて10問、全問正解しても100点満点中20点二しかなりません。
多すぎるから、全ての漢字は覚えられないので、自分の覚えた漢字の中からこの10個が出題される確率は非常に低いです。
そんなことに時間と労力をかけるなら、文章をたくさん読んで他の大問が正確に解けるようになった方が確実で得点も高くなります。
では、漢字の勉強はどのようにするといいでしょうか。
過去問や模試など都立入試と類似の問題を受験生は解きながら実力をつけていくと思います。
なので、この時に出た漢字だけその場で覚えてください。
また、問題を解くときにたくさん文章を読むと思ますが、その時読めなかったり分からなかった漢字を調べ、その時に覚えてください。
後で忘れるかも知れませんが、それでいいです。
その程度の勉強で十分です。
10問全て正解する必要はありません。
最低限、読みがある程度できていれば上出来です。
漢字に力を入れるのはほどほどにして、他の大問で文章を読みながら、漢字が分からないときその都度練習をしてください。
大問3
ここから文章の読解力を試される、本格的な国語の試験になります。
ほとんど選択問題ですが記述問題も含めて(作文は別)、実は国語の正解の見つけ方は一つしかありません。
それは、「本文のここに書いてあるから」!
解答したとき、自分ではっきりとこれが言えれば、その問題は必ず正解です。
細かく説明すると長くなるので今回は省きますが、国語という教科はそうしなければ誰もが納得できる公正な正解が作れない性質なのです。
これは覚えておくといいですよ。
大問3は物語になっています。
物語を読むときは登場人物と場面に注意してください。
読み終えたときに誰がいたか分かるように、新しい登場人物が出てきたら印をつけましょう。
そして、その人がどのような性格で、どのような身分立場で、何をしているのか気をつけながら読みましょう。
また、登場人物同士の関係も重要です。
そして、その人たちがどういう流れでそれぞれの行動を起こし、言葉を発しているのか考えてください。
言動はその登場人物の心情を知る大きな手掛かりになります(心情を問う問題は国語の定番です)。
また、時間と場所が変われば場面が変わったということになるので、場面が変わったと思ったら、そこに線を引いてください。
場面が変わると人々の立場や考え方が変わりますから注意しないといけません。
以上のことを念頭に置きながら読み進めると、登場人物の心情も分かりやすくなります。
また、物語の中の表現を問う問題は、選択肢の表現の部分のみに注目して、それ以外の感想的な部分に惑わされないようにしてください。
基本的に全て選択問題です。
選択問題の解き方にはコツがありますが、今回は省略します。
勉強法としてはやはりたくさん文章を読み込むことです。
上記の内容(本当はそれ以外もあるのですが)をいつも意識して読み、どうしてそれが正解なのか自分で説明できるように考えながら問題を解いていってください。
ある程度要領が分かったら、後はたくさん問題を解いて、実戦を通して解き方を身に付けてください。
「習うより慣れろ」です。
大問4
大問4は論説文形式の問題です。
物語はなんとなく感覚で解ける場合も多く、受験生も比較的正解が見つけやすいようですが、論説文になると急に正答率が下がります。
多くの受験生は文章を見ただけで、その中の目立つキーワード(例えば「哲学」「環境問題」)を見ただけで、自分はお手上げと思ってやる気をなくしてしまいます。
戦う前から自分で負けを認めるようなものです。
見た目に騙されて、自分自身に無理だという印象を出だしてしまえば、解けるものも解けなくなってしまいます(この見掛け倒しの問題は他の教科でもよくあります)。
先ずは心理面でビビらないように、そのためにはやはり練習が第一。
論説文の要は文章全体の流れです。
筆者がどのような流れで、読者に自分の主張を解説し受け入れられるようにしているか。
つまり、論の展開が重要になってきます。
これを掴むのに一番良い方法は「段落ごとにタイトルをつける」です。
段落はまとまった内容の塊で、その一つ一つに意味があり、それらが相互につながって全体として説明がなされるのです。
読みながら、自分で段落の上にタイトルを書いていきましょう。
そして、読み終わったとき、そのタイトルだけを続けてみると、その文章がどのように展開し、何について書かれているのか、簡単に分かります。
「○○についての問題提起」「××になる例」「△△と対立する意見」などのように簡単なもので大丈夫です。
論説文は筆者が読者に自分の考えを受け入れてもらおうと工夫を凝らして書いているので、元来内容は明確で分かりやすいものです。
全体の流れを把握することは、ここを理解することになります。
もう一つの注意点は指示語です。
指示語が出てきたら、必ず自分で何を指しているのか確認しましょう。
指示語の内容の見つけ方にもコツがあるのですが、長くなるので今回は割愛します。
しかし、多くの問題は取り上げる傍線で示した本文部分に指示語を含んでいます。
指示語の内容がしっかりと分かっていないと、答えるときに選択肢が何を言っているのか分からなくなるので気をつけましょう。
また、本文内の特定の語句、特別な用語には必ず説明があります。
筆者が疑問を提示して、それを筆者自身が答えるというのも論説文ではよくあるパターンです。
こういった説明や答えを問う問題もよくあります。
問題で聞くということは必ず本分のどこかに「答え」が書いてあるということなので、文や文章の前後関係をしっかりつかんでください。
そうすれば、どこにその「答え」があるか分かってくるはずです。
そして、受験生が最も苦手とするのが、本文の内容に絡めて出される二百字作文です。
ここも細かく話すと長くなりますので要点だけ話します。
他の教科も同じですが、記述問題は部分点があるので必ず何か書いてください。
白紙は0点ですが、何か書けば1点でもあるかも知れません。
この1点が入試では結果を左右することがあるので、1点にこだわることを忘れずに。
先ず、問題をよく読んで、自分が作文で満たさなければならない条件を確認してください。
原稿用紙の使い方、字数制限(基本的に八割以上書く)、それから毎回「自分の意見と具体的な体験や見聞を含める」というのが入っています。
何も用意しないでいきなり書き出すと、必ずまとまりのない意味の分からない文章になります。
毎回出題パターンは同じなので、条件に従い前もって作文のフォーマットを決めておきましょう。
この場合は自分の意見の段落と体験見聞の二段落構成でいいと思います。
字数は意見50字、体験見聞150字くらいでいいでしょう。
こうしてある程度内容を決めてから書き始めてください。
条件さえ満たしていれば、自分の書きやすいように自由に書いていいのだから、これはラッキー問題です。
面倒くさがらずに必ずやりましょう。
ただ、限られた時間内に二百字作文も書くには練習しないといけません。
過去問などをやる時も必ず挑戦し、できれば誰かに見てもらい(受験生の友達と見せ合ってもいいです)アドバイスをもらってください。
作文も書けば書くほど要領がつかめ、時間内にできるようになります。
実は作文は平均点が低く、でも書き方さえ分かってしまえば高得点を取るのは容易なので、是非できるようになってほしいです。
大問5
最後は古文の問題になります。
昔の和歌や漢文、文学などに触れはしますが、実は純粋な古文の試験ではありません。
どちらかというと、古文を利用した鑑賞文または論説文です。
だから、本格的に古文の勉強が必要という訳ではありません。
学校で習った程度の基本的な内容を押さえておけば大丈夫です。
それよりも重要なので、古文を解説または意見交換している部分で、ここが問題の中心になります。
問題の多くはこの部分を正確に理解していれば解けます。
古文の原文と現代語訳が出ているときは、お互いを比べると簡単に答えが見つかります。
問題自体の難易度はそれほど高くないので、大問4のところで述べたような点に注意しながら読解を進めてください。
「この古文を引き合いに出すことで筆者は何を言いたかったのか」という点を常に考えながら読みましょう。
短期間で点数を上げたい人は、是非国語を頑張ってください。
紙面の関係上細かい点までは触れられませんでしたが、国語はコツさえつかめば正解を見つけるのは、実は一番簡単な教科です。
そして、そのコツはいつも同じで決まっていて、それさえ分かってしまえば後は練習を繰り返すだけです。
そうすれば、やっていくうちに徐々に問題が解けるようになります。
自転車の乗り方が分かったら、後は練習を積めば乗れるようになるのに似ています(練習しなければいつまで経ってもできるようにはならないのですが、この点も同じですね)。
以上のことを留意し、受験生の皆さんには国語を入試の得点源にしてほしいと思います。
2022.11.01
都立高校入試問題の傾向と対策:数学編
受験生の皆さん、勉強は順調に進んでいますか。
この時期、受験勉強もいよいよ佳境に入ってきたのではないでしょうか。
今回は取り組高校の入試問題について、その傾向と対策を考えてみたいと思います。
紙面の制約もあるので細かくはできませんが、一般的に抑えて置く点をお話します。
今回は数学編です。
他の教科も順次書いていきますのでお楽しみに。
都立高校の数学の入試問題は五つの大問で構成されています。
大問1
ここでは正負の計算、文字式、1次方程式、2次方程式、連立方程式、確立、図形の角度、作図、度数分布表など、中学三年間で習った基礎的な問題がほぼ全ての分野から一つずつ出されます。
どれも基本的な問題なので難易度は低いです。
しかし、注意しなくてはいけないことは、この大問1だけで100点満点中45点くらいを占めます。
半分近くがここで決まるのです。
だから、多くの塾ではこの大問1を非常に重視しています。
簡単だからこそ全問正解したいところで、多くの受験生ができる問題ばかりなので、ここで落とすと順位が大きく後退します。
特に数学が苦手で高得点を狙えない受験生は、大問1に集中して勉強することをお勧めします。
つまり、基礎の確認です。
ここをしっかりやって基礎得点を上げてから、他の問題に取り組みましょう。
学校の教科書やワークの基本問題をやり込んで、どの分野も答えられるようになってください。
特に作図はある程度パターンや使う作図は決まっているので、たくさん問題をやって経験値を上げてください。
作図は結構苦手な生徒が多いので、逆に言うと、できればみんなと差をつけやすいということです。
だから、作図もしっかりやりましょう。
大問2
ここでは数式を利用して説明させる問題がでます。
図やストーリーを使って問題が出されるので、先ずゴールが何なのか、そしてそこにたどり着くまでに何が必要かを意識して考えましょう。
この説明系の問題も多くの受験生は苦手としていますが、説明の仕方・パターンが分かると意外と簡単です。
問題で示されている要素を文字や式に置き換えて、後は問題の指示に従って計算を展開し、最後に結論の形になればOKです。
実は、分かってしまえば全く難しくなく、書き方も決まっているので嫌がらず、是非できるようになってほしい問題です。
大問3
ここではグラフを使った問題が出されます。
座標や式を求める問題、三角形などの図形の面積を求める問題、求める座標を”t”と置いて解く問題などが出ます。
3問中最初の一問は必ずできてほしいところです。
ここは一次関数や二次関数を利用して座標を求めたり、条件に従ってグラフの式を求める問題なので、比較的簡単です。
学校の教科書やワークレベルの問題なので、できなくて順位を落とすことのないように気をつけてください。
できれば2問目も解けると、試験を優位にすることができます。
難易度は確かに上がりますが、それでも一般的な受験生に手が届かない範囲の問題ではないので、可能であれば取ってほしい問題です。
最後の問題も準備をきちんとして、これまで習ったことを確実に身に付けている受験生であれば、難しいですが解けないこともない問題です。
等積変形や直線の式の求め方、座標の求め方をよく勉強しておいてください。
大問4
大問4は空間図形の問題になります。
ここでは先ず、合同や相似などの証明がよく出ます。
証明は多くの受験生が嫌がって書きませんが、ここは1行でもいいから何か書きましょう。
白紙では点数は尽きません。
記述問題は部分点が大事なので、「△ABCと△DEFについて」「条件(仮定)より ○○=××」など、約束事を書くだけでも違います。
完全な正解は難しいかも知れませんが、部分点を狙いにいってください。
証明は何度も繰り返し練習しましょう。
苦手な人は答えを見ながら出構わないので、実際に紙に書いて、書き方を覚えましょう。
次が角度の問題ですが、ここも落としてほしくないところです。
対頂角、同位角、錯覚、円周角の性質を利用したり、合同や相似の対応する画が等しいこと、内角と外角の関係などを上手に使って解いてください。
前の問題が誘導になっていることもありますので、「なぜこの証明をさせたのだろう」と考えればヒントになるかも知れません。
いろいろ工夫が必要な問題ではありますが、慣れてくると気づきもできてきます。
いつも同じですが、たくさん問題を解いたもの勝ちです。
最後が辺の長さを求める問題。
ここでは三平方の定理や相似などを利用して解く問題が多いです。
相似などを使って辺に比を利用して解くのが苦手という生徒も多く、やはり、徹底的に練習して比の考え方に慣れる必要があります。
さすがにこの問題は正答率が低く、上位校でなければ後回しにしてもいいかも知れません。
大問5
最後は空間図形の問題が2問です。
第2問目はなかなか難しく、解ける受験生も少ないので、場合によっては他の問題に集中した方がいいかも知れません。
動点を使ったり、断面を使ったり、立体を分割したりして、体積や辺の長さなどを求めます。
事前に多くの問題に触れて様々なパターンを経験していれば、試験中に解法を思いつくかも知れませんが、何もなしでは先ず無理です。
よって、大問5では1問目を頑張りましょう。
ここは数値などが固定されて聞かれるので、比較的考えやすいと思います。
空間図形なので、上から見た図と横から見た図を上手く組み合わせて考えると解けます。
展開したり、相似な図形を見つけて辺の比から求めたりできます。
これは取れない問題ではないので、できれば落とさないでほしいと思います。
目指す学校のレベルにもよりますが、自分がどの問題を解けるようになればいいか考えながら、過去問などをやってください。
時間が限られていますので、余計なことはできません。
必要な問題を必ず解いて落とさないように練習してください。
そして、練習はたくさんやればやるほど点数も上がります。
この点は、勉強は正直なので、それを信じて大丈夫です。
もっと細かい点も多々ありますが、とりあえず大雑把な傾向と対策としては以上です。
そして、都立入試に関して質問がある人は個別に受け付けますので、気軽にご連絡ください。
これから他の教科についても、都立入試問題の傾向と対策についてお話しますのでお楽しみに。
2022.10.30
明日はハロウィン!そもそもハロウィンって何?
最近は街中がハロウィンに彩られるようになってきました。
クリスマス、バレンタインデーに続き、日本でもハロウィンが定着しつつあります。
今年はコロナウイルスの影響でいつもの様に外に出る人は少ないのではないかと思いますが、それでもハロウィンを楽しみたいと考える人は多いようです。
ところでハロウィンとは何なのでしょうか。
単に仮装を楽しむ日ではありません。
ハロウィンはケルトのお祭りが起源と言われています。
10月31日はケルト人の大晦日に当たり、この日に秋の収穫を祝うお祭りが行われていました。
この一年の終わりの日の夜に、死者の魂がこの世に戻り、また魔女や悪霊が悪さをするとも信じあれ、悪魔払いの意味合いもありました。
時代が下り、このお祭りとキリスト教が融合してハロウィンになったと言われています。
11月1日は「万聖日(諸聖人の日)」というカトリックの祝日で、全ての聖人と殉教者を記念する日とされ、キリスト教でも死者の魂がこの世に戻ってくると考えられています。
魂が帰ってくるという意味では、日本のお盆に似ていますね。
この日にお墓参りをしたり、亡くなった人に祈りを捧げたりします。
なぜ仮装をするのでしょうか。
死者の魂と共に、悪霊や魔物もこの世にやってきて、この世の魂をあの世に連れて行こうとすると考えられています。
よって、お化けの格好をして仲間を思わせて、自分の魂が連れていかれるのを防ぐのです。
だから、女子高生やマリオやスーパーマンなどの仮装は意味なさそうですね。
「トリックオアトリート」はどうして始まったのでしょうか。
元々ヨーロッパで、仮想した子供たちが歌いながら、さまよっている魂のために、「ソウルケーキ」という干しブドウ入りのパンを一軒一軒訪ねらながら集める習慣がありました。
そして、何も差し出さないとこの子供たちや霊がいたずらをすると考えられていました。
1900年代初期にある子供が「Trick or Treat!」と言い出し、1952年のディズニーアニメの中でこのセリフが使われたことにより、世界中に広まったとされます。
仮装をする人は増えていますが、日本ではまだ家を練り歩いてお菓子を集める子供は少ないですな。
各家庭もお菓子を用意していなかったりして。
お菓子メーカーはハロウィンパッケージのお菓子を盛大に売り出していますし、お寿司など関係のない業界も便乗しようと頑張っていますね。
日本ではバレンタインデーと同じように商魂あってのハロウィンでしょうか。
お祭り好きで宗教に節操のない日本では、新たな騒ぎの口実としてハロウィンが広まって見えます。
日常に楽しみを求めるのはいいのですが、くれぐれも行き過ぎのないように、マナーを守って楽しんでください。
こうやって異文化も取り込んで、人々の暮らしも変わっていくのだと実感しています。
お化けにいたずらされないように気をつけて、皆さんもHappy Halloween!
2022.10.24
瞑想が勉強効率を上げ、生活をもポジティブに!
勉強には集中力が欠かせません。
勉強の効率を上げ、より深い学習を可能とします。
逆に、集中できないといつまで経っても勉強がはかどらず、勉強が終わらないから嫌気がさして集中力は更に低下する。
こういった負のスパイラルに陥らないためにも、集中力をコントロールできるようになりましょう。
ということで、今回は集中力を高める手段として「瞑想」に触れます。
仏教などでも重視される瞑想ですが、宗教などというと迷信めいて疑わしく思われるかもしれませんが、様々な科学的研究でその効果が実証されています。
そこで、私もやっている瞑想の仕方をご説明し、瞑想の効果を考えてみたいと思います。。
瞑想の仕方
瞑想というと難しく思うかも知れませんが、実は非常に簡単です。
しかも、時間もそれほど長くする必要はないので、勉強する前や寝る前などのちょっとしたときにやってもらえればと思います。
ここでは私流の瞑想をご紹介します。
先ず、イスでもベンドの上でも構いませんので、座ってリラックスします。
リラックスといっても具体的にどうすればいいか分からないと思いますので次のようにしてください。
背筋をのばします。
この時、あぐらでも正座でもいいので、自分が座っていて楽な状態にしてください。
そして、体の部分の重みを全てその部分の下側に置くようにイメージしてください。
こうすると余分な力が抜け楽になります。
手は膝の上に手のひらを上に向けて軽く開いて置いてもいいです。
また、へその下3cmくらいのところに心が落ち着く場所があるので、そこに手を当てて心を落ち着きやすくしてもいいです。
そして、頭の中で満月の夜の湖を想像してください。
風もなく静かなところで、夜空の満月が湖の水面に綺麗に映っている様子をイメージしましょう。
波立たず、鏡のように月が映っている状態を思い浮かべていくと、心が穏やかに休まり落ち着いてきます。
次のできるだけゆっくり、そして長く息を吐いていきます。
もうこれ以上息を吐くことができないというところまできたら、体を少し前傾させてください。
そうすると、もう一息吐くことができます。
そして、今度は同様にゆっくり長く息を吸っていきます。
同じく限界まで吸い込んだら、傾けた上体を少し戻しましょう。
そうするとまた、もう一息吸うことができます。
これを何度か繰り返してください。
最初はいろいろなことが頭に浮かんでくるかもしれませんが、やがてそれもなくなり感覚が鋭敏になり、身の回りのちょっとした音などが耳に入ってきたりするかもしれません。
しかし、それもだんだんなくなり、まさに「無」の中に自分がいるような感覚になってきます。
何を考えるでもなく、ただこの状態を維持してください。
10分ぐらいやれば十分でしょう。
1分でも、3分かなり違うと思います。
できれば毎日起きたとき、勉強する前、お風呂に入った後、寝る前など時間を決めると効果的です。
家の静かな場所で一人でするのがいいですが、慣れてくると雑踏の中でもできるようになります。
修行を積んだ仏教のお坊さんは、歩きながらでも瞑想ができるそうです。
瞑想が脳にどのような影響を与えるか
瞑想で頭がすっきりし集中力を高めるのですが、それはどのような仕組みか考えてみましょう。
脳の中には「海馬」と呼ばれる場所が存在し、そこで記憶などの情報処理が行われます。
つまり、ここを活性させることで記憶力を高め、学習内容が身に付きやすくなります。
この海馬という器官は非常にデリケートで傷つきやすいのですが、瞑想することによってダメージを回復できることが分かっています。
また、脳は何もしていないときでも活動しており、生命維持に必要な活動(心臓を動かしたり呼吸したり)を支えています。
この時も脳はエネルギーを消費し続けます。
瞑想は脳の活動している各部位の過剰な活動を低下させ、エネルギー消費を軽減させてくれます。
こうして余分なエネルギー消費を避けるので脳の疲労が軽減され、その結果集中力が高まり、ストレスも減り、ぐっすりと眠れるようになります。
このように瞑想の効果は、科学的に証明されているのです。
瞑想の集中力を高める以外の効果
1.ストレス軽減
毎日の生活の中で、多くの人はストレスを発散できずにため込んでしまっています。
現代社会においてストレスは大きな問題であり、それは今や子供でも同じです。
昔は子供はストレスを受けにくいと考えられていた時もありましたが、今はストレスにより子供も心身に弊害を抱えているという例が多々報告されています。
瞑想には深いリラクゼーション効果があり、これがストレスを軽減させ、日々の生活を豊かにしてくれます。
これで心が穏やかになり、洞察力が上がり、様々なことに気づけるのです。
この「気づける力」も勉強に欠かせません。
2.前向きな気持ちになれる
人生にはいろいろな出来事があり、中にはとても悲しく落ち込むこともあります。
「テストの結果が悪かった」「学校の成績が下がった」と生徒たちも毎日の勉強の中でつらく悲しい経験をし、時には「自分の将来はどうなるのだろう」と不安になったり絶望的になったりします。
終わってしまったことは変えることができないので、それをいつまで引きずってもその後の生活が良くなることはありません。
ここは気持ちを切り替えて、新しい日々に向かって努力するのが最善です。
しかし、後悔の念を抱いたままなかなかポジティブになれないのも現実です。
そんな時にも瞑想が役に立ちます。
瞑想する中で、自分の思考の癖に気づけ、自分のマイナス思考を見抜いてそれに囚われることが少なくなります。
今の自分を見つめることで、過去の後悔から抜け出し、今の自分を冷静に見つめ直し、今後どうすべきか前向きな考え方ができるようになります。
3.良質の睡眠を得られる
心が緊張していたり、不安な気持ちを抱えていたりすると、人はなかなか寝付けなくなります。
そんな時も瞑想は効果があります。
睡眠前に瞑想することで、寝つきが良くなり睡眠の質が上がるという研究結果もあります。
その研究によると感情が安定し、自分の感情と行動に関する評価も上がり、睡眠前の覚醒が低下したそうです。
また、瞑想では深く呼吸を行うので、これが副交感神経を刺激し、リラックス状態に入りやすくなります。
その結果、深く良質の睡眠が得られるのです。
人間はしっかりと睡眠を取らないと、肉体の疲労がたまり勉強や仕事のパフォーマンスが悪くなり、精神的にも落ち着かずいつもイライラしてしまいます。
良質の睡眠はこれらの問題を軽減してくれます。
更に、睡眠は記憶にも大きく関わっており、良質の睡眠を取ることで記憶が促進され長期的に維持されるので、毎日の勉強を定着させるのにも重要となってきます。
良質の睡眠を手にするためにも、瞑想を活用しましょう。
このように瞑想は脳へ作用に、脳の疲労を軽減すると同時に、脳の活力を挙げる効果を持っています。
よって集中力が上がり、その結果として勉強の効率は当然上がります。
ストレスを減らし、ポジティブな気持ちになり、十分な睡眠で心身ともに回復すれば、今後の勉強に対しても積極的でいられます。
こうして勉強を効率よく励めば、その結果はきっと良いものになるに違いありません。
瞑想は勉強だけでなく、日常生活においてもプラスの効果をもたらします。
勉強にいそしむ生徒だけでなく、大人の方々も仕事や生活を向上させるために瞑想を試してみませんか。
一日の数分で構いません。
瞑想が人々の心を変え暮らしを変えます。
2022.10.16
こどもにイラッと来たら
以前、子供に対してどうしてイライラするのか、その原因について議論してみました。
今回はイライラを感じたとき、どのように対処するべきかを考えてみたいと思います。
子供に対してイライラするというのは、自分の心に余裕がないからで、そのまま感情に任せて反応すると、子供の心を傷つけたり後で後悔するような行動になってしまったりします。
不必要にその場の雰囲気を壊したり、時には気まずい関係が長く続いてしまったりします。
子供の精神に悪い影響を与え、大きな問題を引き起こすきっかけになることもあります。
「あ、言い過ぎたな」なんて思ったことのある人は多いのではないでしょうか。
しかし、引っ込みがつかなくなって、結局はうやむやなままに日々の生活が過ぎていく。
このようにならないためにも、自分が子供に対してイライラしていると感じたとき(またはそうならないように)対処法を知っておくことは有意義でしょう。
1.先ずは一呼吸置きましょう
こんな時はたいてい冷静ではないので、客観的に物事を見ることができず、自分の一方的な論理で結論に至ってしまいます。
それが間違っていても、主観的にしか考えられないので「自分は正しい」と思い込み、子供に対して不適切な対応を取ってしまうこともあります。
必要もないのに、子供に対して怒ったり言い過ぎたり。
一度言葉や行動に出してしまえば、その事実は消えることないので、後で過ちを正すには膨大なエネルギーを必要とします。
そうならないためにも、最初の一手は非常に重要なものになります。
自分の判断が間違わないように、先ずは冷静になる必要があります。
言葉や手が出る前に一呼吸(深呼吸)して、頭に上った血を下げましょう。
イライラのピークは6秒などとよく言われるので、この6秒を乗り越えれば気持ちも落ち着き、心にゆとりも出てきます。
2.口にする前に頭の中で一周させて
そして、言葉を発するときは、頭に浮かぶ言葉をそのまま言うのではなく、一度頭の中で発して、その言葉がどのような結果を引き起こすか考えましょう。
自分の言葉が本当に的確なのかを判断する必要があります。
もし、それが間違った認識に基づくものであれば、言われた子供に負の影響を与えることになります。
「本当はそうじゃないのに、親は自分のことを分かってくれない」など、正当に扱われていないということは、本人の人格を否定することにつながり、時にはそれが大人へ対するむやみな反発になったり、自己否定につながったりします。
心の傷として残り、自分に対する自信を失うこともあり得ます。
そうなると、親の軽いつもりで発した言葉が子供の生涯に影響を与えてしまうことになり、その責任を考えると軽はずみな言動は控えないといけません。
このような過ちを回避するためにも、言葉を発するとき(特にこのような考える心の余裕がないとき)は一度立ち止まって、何でも構わずに言わないで、一度考えてみましょう。
3.時には言わない勇気、様子を見る余裕を持って
一度立ち止まって判断しろと言われても、イライラして頭に血が上っている状況では、まともに考えることもできないでしょう。
自分が正しい言動を取れているかどうか分からないときは、何もしないのもありです。
周りが見えなくなって誤解によって子供に間違った対応を取って、それがその子の心に大きな傷を負わせるくらいなら、何もしないでおく方がいいかも知れません。
時間を置いてじっくり考えてから、正しい対応をしてください。
イライラしてすぐに何とかしなくてはと思うのも理解できますが、焦りは禁物です。
しばらく様子を見て、状況を正確に把握した後、どのようにするのが一番いいか考えてから行動しましょう。
必要ならば感情的にならず冷静に子供に質問し、真実を見極めてからでも遅くはありません。
子供にイライラしているときは、言いたくてもその場で言わない方が良策ということもあります。
4.物は考えよう
子供に対してイライラして、ついつい不機嫌な態度を取ってしまう親は、実は子供に対する思いと責任感が非常に強いことが多いです。
その気持ちは大事ですし、何も間違っていません。
でも、その対応を誤ると大きな問題に発展することがありますので注意してください。
そこで、子供の態度などでイライラしているときは、この言葉を思い浮かべてください。
「物は考えよう」
考え方を少し変えると、これまで許せなかったことが許せたり、一度落ち着いて冷静に判断できるようになったりします。
目の前の問題に対して「自分がすぐに何とかしなくては」と考えるから焦ってしまう、自分の思い描く理想に現実がぴったりそぐわないからイライラしてしまうのです。
自問自答してみましょう。
「本当に自分がしなくてはならないのか、他の人に頼ってはいけないのか」
「現実は自分の理想の遠いでなくてはいけないのか」
今持っている自分の考えの根本を自分で問い直してください。
そうすると、実はそうでなくてもいいようなアイデアも浮かんできます。
「まあ、今は出来なくてもいいか」「まだ成長中の子供なんだから6割できれば上出来だ」「ここは良くないけど、ここは上手くやっているな、褒めてあげるか」「けがや命に関わる状況でないから、多少の失敗は目をつむり、いろいろ経験させてあげるのも大切だ」「ここは他の人に任せてもいいかな」など、同じ状況でも考え方を変えれば捉え方も変わり、対応の仕方も変わってきます。
そして、「イライラしても何もいいことがないし、その必要もない」と気づけば、心も楽になりゆとりをもって正しい対応ができるようになるでしょう。
5.一度発した言葉は戻らない
最後に、このことをよく思い出してください。
言葉はどのような意図であれ、一度口にすればそれは元に戻らないということです。
発した言葉はもう自分のコントロールから外れ独り歩きします。
時には自分の予期せぬ解釈をされ、誤解されたまま消えることなく次から次へと伝わっていくこともあります。
そして、誤りを訂正し正しく理解されるのは至難の業です。
莫大なエネルギーを必要とし、それでもうまくいかないかも知れません。
また、例え再認識に成功したとしても、それまでの過程で人々に与えた影響がなくなるとも限りません。
つまり、言いたいことは何かというと、言葉は非常にデリケートで恐ろしいということです。
だからこそ、その扱いは慎重でなくてはなりません。
一時の感情に任せて使ってはいけないのです。
自分の言葉が人に対して与える影響に責任を持たなければならないということを忘れないでほしいと思います。
イライラして普通でいられないときはなおさら、よく考えて言葉を選ばないといけないのです。
このことを肝に銘じていれば、きっと自分の発言に対して後悔することも減ってくるでしょう。
以上、子供に対してイライラしたときの対応について考えてみました。
このような平常ではないときに、冷静になって慎重に行動することはとても難しいです。
でも、自分のせいで子供の人生にマイナスの影響を与えてしまうということは避けなければなりません。
そのためにも大事なのは、普段からイライラしないで済むような、心にゆとりが持てる状態を作っておくことです。
「ものの考え方を変える」というのも一つの方法です。
そうすれば、少しは気が楽になります。
何もかも自分で背負い込んで焦らないでください。
完璧な子育てでなくてはならないと気負い過ぎないでください。
子供と同じように、親も成長するものです。
何度も何度も経験を積んだ親のプロなんていないのですから。
だから、思い通りにいかないと言って子供に対して怒る必要はありません。
大切なのは、子供のことをよく考え、愛情を持って接することです。
イライラは自分で作りだしているだけで、自分の心持しだいでなくなると考えてみましょう。
2022.10.09
模試は受ければ受けるほど結果が上がる! なぜ受けた方がいい?
受験勉強も佳境に入ってきました。
多くの受験生は模試を受けると思いますが、保護者も含めてその意義が分かっていない人が多く思われます。
模試は、志望校に対する合否判定をしてもらうためだけではありません。
そこで今回は、どうして受験生にとって模試が大事か考えてみます。
1.自分を知るため
模試を受ける第一の意義は自分の実力を知ることです。
自分の学力が分かれば、これから入試に向けて自分のすべき勉強も分かります。
模試を受ければその結果が図表で表されます。
自分はどの教科が得意で、どの教科が苦手か分かります。
資料を詳しく分析すれば、更に細かく各分野に対する得手不得手も分かります。
更に、解答一つ一つが合っているかどうかだけではなく、全体の正答率も記されているので、正答率の高い問題を自分が落としていれば、それは入試のときに大きな問題になります。
みんなができる問題ができていないということは、受験生の中での順位を大きく後退させることになるからです。
逆に、みんなができていない問題を落としても、順位への影響は少ないです。
つまり、自分がどの問題を解けるようになっていないといけないかが分かり、ここから自分の勉強すべき内容が明らかになってくるのです。
2.志望校の合否判定
もう一つ模試の大事な役割は志望校への合否判定です。
信頼できる偏差値や志望校判定は、高校受験で合格するための強力な武器となります。
確実な情報は合格のためには不可欠なのです。
だから、模試は受験生にとってとても重要なのです。
模試を受けた結果は資料としてまとめられます。
そこには志望校の合否判定が記されています。
A判定であれば合格ほぼ間違いないですが、実際にはBでも合格することがあります。
このB判定が取れるかどうかが一つの目安になるでしょう。
また、偏差値は受験生全体の中で自分がどのくらいの立ち位置にいるのかを示しています。
偏差値50であればちょうど中間で、ここから数字が大きくなればなるほどこの中央値から離れることになるので、上位に入っていることになります。
合格者数は決まっているので、偏差値から自分の立ち位置が分かれば、その合格人数に自分が入っているのか、後どれくらい順位を上げないといけないのかが分かります。
そして、それを基に、合格するため今の順位を維持ずる、または上げるために、自分が何をどのくらい勉強しないといけないのか分かるのです。
これは他の受験生も多く参加する模試によって初めて手にできる情報なので、受験生にとって模試を受けるということは必須条件と言えるでしょう。
この資料を基に、自分のすべき勉強が分かり、場合によっては志望校変更の決断を下すこともできます。
こうして、自分によりふさわしい学校を選ぶことができます。
大抵模試には自分が提出した志望校に対する合否判定だけでなく、試験結果から割り出される「安全校」「相応校」「努力校」も提示されるので、これらも学校選びの良い資料になります。
3.良問に触れて試験問題を解く考え方知る
模試の問題は厳選された良問ばかりで、しかも毎年の入試分析に基づくものなので、実際の入試問題に似た形式で出されます。
入試問題のパターンを知っていれば、本番で驚き慌てることもないでしょう。
しかも、模試でできない問題があれば、そこを重点的に勉強すればいいことも分かります。
言い換えれば、模試で間違えても、それをきっかけに勉強すれば、効率よく実力を伸ばすことができるのです。
また、入試ではそれまでやってきた学校のワークのような単純な問題だけでなく、一ひねりも二ひねりもある問題が出ます。
このような問題を模試を受けることによって、本番前に経験することができ、問題を解くための入試独特の考え方を知ることができます。
多くの入試では、難易度の高い問題は非常に難しく、試験会場で初めて目にしてから自分で解法を見つけ出すことはほぼ不可能です。
だからこそ、事前に多くの模試を受ければ、多くの入試に役立つ解法を知ることができるので、模試をたくさん受ければ受けるほど、入試には有利になります。
特に難問において経験値を積むという意味でも、模試はとても有効です。
4.試験に慣れる
模試をたくさん受けることは、試験会場の雰囲気に慣れることにもなります。
いきなり本番では緊張し実力が十分に発揮できません。
入試のプレッシャーで問題用紙が白紙に見えてしまう受験生もいるとか。
いつもの学校のテストでは何の問題のない生徒であっても、入試の意味を考えると緊張して、普段ではありえないようなミスをすることがあります。
平常心で受験するためにも、できれば模試はたくさん受けてほしいです。
他の学校の生徒と一緒に受ける試験だからこそ、本番に近い状態でテストが受けられます。
これは学校内では不可能なことです。
だからこそ、受験生には是非模試を受けてもらいたいのです。
現実に模試をたくさん受けた生徒は、やはり点数もよく入試での合格率も高くなっています。
可能な限りたくさん受けることをお勧めします。
受験生にとって模試を受けることの意味を考えてみました。
模試は入試で合格するための様々な情報や経験を得られる場所です。
受験勉強をしている現在の自分が正しい方向に進んでいるかどうかも見極めることができます。
よって、できることなら定期的にたくさん模試は受けてほしいと思います。
一度や二度では十分な効果がありません。
また、模試を上手く利用すれば受験勉強の効率を上げ、より有利に入学試験を受けることができます。
先ほども述べたように、模試を受けてできた分野は十分身に付いていることになり、多くの時間を割く必要はなく、定期的に確認する程度でいいでしょう。
しかし、そうでない分野はしっかり重点的に勉強しないといけません。
両者の線引きも、模試を受ければはっきりしやすいと思います。
このように模試は受験生にとって非常に有用な道具です。
皆さんも上手に利用して、受験勉強を有利に進めてください。
葛西TKKアカデミーは『Vもぎ』と提携していますので、こちらで受験申込ができます。
都内最大規模の高校受験用の模試になります。
受験生が最も多い模試なので、その結果もより本番に近いものになります。
また、受験後に届く結果をもとに、葛西TKKアカデミーで志望校選択や進路相談、受験勉強のアドバイスも受けられます。
お問合せ、申込は葛西TKKアカデミーまでご連絡ください。
今後の日程は以下のようになっております。
都立vもぎ
10月30日
11月6日・20日
12月4日・11日・18日
1月8日・15日
都立自校作成対策もぎ
11月20日
12月11日
1月8日
私立vもぎ
12月6日
1月8日
席に限りがございますので、早目の申し込みをお勧めします。
2022.10.03
受験生が過去問をするのは重要!その理由をご説明いたします
受験をするには、高校入試であれば中学三年間分、大学入試であれば高校三年間分の勉強をしなくてはなりません。
学校の教科書やワークで習った内容を復習し、問題集をやって様々な問題を解いてみる。
必要であれば参考書や、最近ではアプリを利用するも生徒もいます。
そして、模試を受けて自分が志望校に合格するかどうか判定して、最終的に受験する学校を決めます。
そんな中で、多くの受験生がやるのが「過去問」です。
実際にこれまで入試において出た問題を集めたものですが、これをやります。
そこで、今回は受験生にとって過去問をすることがどれほど重要かについてお話したいと思います。
なぜ受験勉強で過去問を解いた方がいいのでしょうか。
その理由を議論したいと思います。
1.自分の実力が志望校合格に足りているか分かる
過去問はその学校でこれまで実際に出た問題なので、それをやってみて十分に解くことができれば、過去の入試において自分は合格していたことになります。
ということは、今回の本番でも同様に合格する可能性が高いということになります。
逆に、解いてみた結果が合格ラインに達していなければ、自分の現在の実力は不十分で、まだまだ勉強する必要があるということになります。
また、自分がどの教科のどの分野が不得意だとか、どのような問題が苦手だとか、どのような内容が良く若手いないとかが分かります。
そうなれば、自分はどこを重点的に勉強すればいいかわかり、勉強を効率良くすることができます。
自分がすべきことが分かれば、入試までの日数を考えて、いつまでに何ができるようにならなければならないかという勉強の計画が立てられます。
残された時間の限られている受験生にとって、勉強の効率化は死活問題なので、過去問はやった方がいいということになります。
2.受験校の出題傾向がわかり、対策を立てられる
大体入試において、学校は毎年同じような形式で試験を行います。
それぞれの学校がどのような問題を出すか知ることは、本番で自分が何をしなければならないかがある程度事前に分かるので、受験を有利にできます。
マークシート方式か記述式か、どういった順番で問題が出てくるのか、どのような内容も問題が出るのか。
出題の傾向が分かれば、前もって対策を立てることもできます。
良く出る分野は重点的に勉強しなくてはならないし、あまり出ない分野はそれほど力を入れなくてもいいでしょう。
出題傾向も全く分からないままで初見の問題を解くのは難しいです。
予め分かっていれば、これまで見たこともない問題に驚くこともなく、自分の持っている本来の力が出しやすくなります。
過去問をやるとよく気づくのですが、似たような問題が何回も出てくることがあります。
過去問をやって、しっかり勉強していれば、このような時に他の受験生より精神的に優位に立てます。
3.時間配分などの練習になる
よく試験では、時間が足りなくて問題が解けなかったということがあります。
時間があればできた問題を落としてしまうというのは、一点二点を争う入試において非常に痛いです。
自分が試験時間内に入試問題を全て解けるように、どのくらいじっくり考えることだできるか、どれくらい急いで問題を解かなくてはいけないか分かります。
それぞれの大問を何分で解かなくてはならないかが分かれば、過去問を解くときに時間配分を決めてから取り掛かれば、本番でも時間を上手に使って受験ができます。
例え全問解くのは無理だとしても、どのように時間を使い、どのような順番で問題を解いていけば最も多く答えることができるか考えられます。
「自分がすぐに解ける問題から解いていく」と言うのは受験の鉄則ですが、過去問で時間を気にしながら解いていけば、本番で問題を見たときに自分が解くのに何分かかるか予測でき、先にその問題をやるべきか後回しにするべきか判断できるようになります。
このように入試問題に対するペース配分も、合格にはとても大事なことです。
4.過去問を利用して受験勉に役立てる
過去問をやって正解していれば問題ないですが、そうでなければ勉強が足りていないということです。
解説をしっかり読んで、もう一度解いて、本当に解けるようになるまで練習しましょう。
こういった勉強の穴を見つけるのにも、過去問は役に立ちます。
「問題やって丸つけして終わり」という人も多いですが、実は問題をやるのは勉強のきっかけを作るためで、勉強の「終わり」ではなく、むしろ「始め」です。
そして、過去問を五年分、模試などの類似問題を五つ以上やれば、大抵どの教科も全分野をカバーすることができます。
また、重要な内容は何度も繰り返し出てきますので、やればやるほど必須な内容に触れる機会が増えて、重要項目をしっかり勉強して身に付けることができます。
今の実力を知るだけでなく、現在の実力を更に伸ばすために、過去問をすることは非常に意義があります。
5.本番の疑似体験ができる
きちんと時間制限を決め、周囲の環境も過去問に集中できるように整えれば、本番の予行練習ができます。
本番と同じようなプレッシャーの中で、自分はどれだけ平常心で焦らずに問題に取り組めるのか、つまらないミスをしないか、自分の弱点は何か分かります。
模試も同様に本番に近い状況で問題を解くので、数をこなせばこなすほど慣れてきて、ちょっとしたことにも動揺せず、より自分の持っている力を発揮することができます。
このように事前に本番と同様な経験をしていれば、本番では心を落ち着かせ、集中して問題を解くことができるでしょう。
過去問をするタイミングとその量は?
三年間の勉強内容の確認が終わったら、過去問や類似問題、入試本番を意識した問題に取り掛かってください。
基本的に夏休みまでに三年間の勉強を終わらせて、二学期からは本格的な受験勉強に入った方がいいでしょう。
よって、どの時期に三年間の学習を終えているかが重要なカギになります。
二学期の中盤でも三年分の勉強が終わっていないようなら、少し遅いです。
残りの時間を考えると、十分な準備ができない可能性が高くなります。
ということは受験に向けた勉強はもっと早くから始めないといけないのですが。
そして、過去問をやるようになったら模試もどんどん受けましょう。
入試の練習になるだけでなく、自分の実力がどのくらいついてきているか、後どのくらい努力が必要か分かります。
また、過去問のボリュームですが、最低でも三年分はやった方がいいです。
できれば五年分くらいはほしいです。
それ以上昔の過去問になると、学校によっては内容や傾向が異なっている場合もあるので注意してください。
そして、過去問を解いたらすぐに採点をしてください。
時間が経っていないので、マルをつけながら自分がどうしてそのような間違いをしたのか思い出すことができます。
ミスの原因が容易につかめ、受験対策に役立てることができます。
また、問題を解くときの苦悩や辛さが見直しをしたときに頭に残って、まだ強い印象を保っているのでエピソード記憶として、問題内容が頭に長く残るようになります。
時間が経ってしまうこと、これらは失われてしまうので、過去問をやったらすぐに採点し、間違った原因を突き止め、解説を読んでしっかり理解しましょう。
良い問題集は解説が細かく丁寧で、これをしっかり理解して勉強するだけで、かなり力がつきます。
こうして、間違った問題を一つずつ解決していけば、本番では間違わなくなります。
別の言い方をすると、問題を間違えれば間違えるほど、自分の実力を伸ばすことができるということです。
更に、過去問は一回で終わらないようにしましょう。
繰り返すというのはいい勉強法で、回数を重ねるごとにどう解いていいか分かってきます。
前回よりも良くなるのが実感できるので勉強の励みにもなります。
「同じ問題をやっても意味があるのか」と疑問に持たれる方もいらっしゃるかも知れませんが、案外やった問題ってできないものです。
今年もかなり押し迫ってきました。
受験生はもう、学校で習う内容を自主的に終わらせ、本番に近い環境で過去問を解いてみましょう。
模試も含め本番に近い形式の問題をどんどん解いて腕に磨きを立てる時期です。
学校の勉強をまだ終わらせていない受験生がいれば、それは遅いですから気をつけてください。
そして、本番に近い内容の過去問や模試を受けましょう。
自分の弁用に役立てるだけではなく、リハーサルとして本番に実力を全て出し切るために頑張りましょう。
受験生の皆さん、大変とは思いますが、あともう少しです。
何か困ったことがあれば、葛西TKKアカデミーを頼ってもらっても構いません。
できることは何でもして、入試がうまくいくようにお手伝いいたします。
応援しています。
2022.10.03
テスト当日、試験開始までにすること
明日から中間テストの学校もあるようなので、今日はテスト前にすることを考えてみます。
勉強に関して前日までにやっておくこと
本来はテスト前日まで頑張って勉強し、テストの準備を十分整えてからテストを受けるべきです。
課題が終わっているのは当然のことです。
ワークで間違った問題や分からなかった問題は確認し質問し、必ず解けるようになってからテストを受けて下さい。
もちろんテスト勉強はこれだけでは十分でなく、学校の教科書、ノート、プリントも全て確認しなければなりません。
だから、授業のノートを取るのは必須なのですが、できていない人は友達に見せてもらい、必要ならコピーをしてください(必ず友達の許可をもらってから)。
そして、次からはきちんと自分で授業のノートを取ってください。
以上のことをやってから最後の確認として、学校の教材以外の問題集などを解いてください。
勉強で習った内容を習得するにはインプットばかり言及されますが、実はアウトプットが大事なのです。
実際に問題を解いてみることが習得を促します。
分かっているつもりでも実は分かっていなかったところも見つけ出すことができます。
よって、学校の教材以外の練習をした方がテストの点も良くなります。
課題を終わらすので精一杯という生徒はたくさんいます。
これだけでは不十分なので、満足のいく点数には達しないと思います。
しかし、最低限これだけはやらないといけません。
課題を出さないと評価が更に落ちますから。
この課題に対する議論は、また別の機会に行います。
「ノー勉」でテストを受けるのはNGです。
勉強に関して当日の朝すること
テストの前日までにやるべきことは全て終わらせ、前日は早く就寝してください。
十分な睡眠を取らないと、実力も発揮できません。
できれば前日は勉強をしないで、ゆっくりリラックスし早く寝た方がいいです。
どうしても勉強が気がかりという人は、早寝早起きをして学校に行く前に勉強しましょう。
もしくは、いつもより早く学校に行って、テスト開始まで学校で勉強をするものありです。
前日の深夜に、疲れているのに無理やり起きて勉強するのは逆効果です。
前日の徹夜勉強はお勧めできません。
若いからできなくはないでしょうが、それほど効果はありませんし、長期的に見てもよくありません。
それならば、いっそのこと早く寝て、疲労を回復させてから勉強した方が、頭もスッキリしていいです。
当日の朝は、とにかくこれまでやったことの確認作業をしましょう。
新しい問題に手を出す必要はありません。
習った内容を教科書などでざっと見直して、「ああ、こんなことがあったな」「この問題はこうやればよかったな」などと確認をします。
ワークなどで解けなかった問題だけ見て、頭の中で解き方は分かっているか、自問自答しましょう。
もし、いまいち解き方が思い出せないようならば、実際に一度書いて解いてみましょう。
やってみれば意外と思い出せるものです。
通学中、テスト前、休み時間に勉強
バスや電車で登校する人は、その乗車時間も良い勉強時間になります。
徒歩で通う人も、歩きながら勉強できなくもありませんが、くれぐれも人や車などに注意してください。
自転車の人は登校中の勉強はしない方がいいです。
危険ですから。
早く学校に着くことに集中し、着いてからしっかり勉強してください。
移動中にする勉強は、単語や用語の確認がいいです。
単語集や用語集を見ながら一つ一つ分かっているか確認してください。
できれば、「何ページから何ページまで」などと目標を決めると、より集中して勉強ができると思います。
友達がいれば、お互いにクイズのように出し合いっこをして、勉強するのも良い方法です。
問題の出し合いは学校に着いてからも続けてやっていいです。
テストとテストの間の休み時間も、テスト勉強に活用できます。
終わったテストのことはくよくよしても仕方ないので、気持ちを切り替え、「次のテストはいい点とるぞ」と言う意気込みで、最後の瞬間までを粘り強く頑張りましょう。
最期にワークや教科書にざっと目を通す。
友達と一問一答をやる。
問題の解き方を確認する。
短い時間ではありますが、一分一秒を無駄にしないように。
ひょっとしたら、ここで目にしたことがテストに出るかも知れません(意外とよくあります)。
勉強以外で気をつけること
テストまであまり時間がないので、勉強も大事ですが、ベストコンディションに持っていくことも考えましょう。
先述した通り、テストの前日は遅くまで勉強せず、ゆっくりお風呂に入って早く寝ましょう。
直前に慌てて付け焼刃をしてもそれほど効果はありません。
むしろ体調を万全にし、実力が100%出せることを考えた方がいいです。
いくら勉強しても、体調を崩して自分の力が半分も出なかったでは話になりません。
お風呂で心を落ち着かせリラックスし、十分な睡眠で疲れを癒して、心身ともにベストな状態になるように努めてください。
と言うことは、前日より前にテスト勉強ですべきことは全て終わらせなければならないということです。
そのためにも計画的にテスト勉強をしてください。
前日は早く就寝し、当日は早く起きましょう。
先ほど述べたように、最後の確認作業をしてもいいですし、そうでなくとも早く起床することは有意義です。
寝起き直後では、まだ脳も働かず良いパフォーマンスはできません。
脳が本格的に活動するには時間が掛かります。
できれば遅くともテスト開始二時間前には起きましょう。
そして、窓を開け太陽の光を浴びてください。
こうすることで体内時計がリセットされ、体のリズムが整いいろいろなことがスムーズにできるようになります。
朝食を抜くということは絶対にしてはいけません。
睡眠中一切栄養を取っていない体はガス欠状態です。
燃料補給しないと、しっかり体が動きません。
朝食を取ることで脳内もリセットされ、すっきりとした新鮮な気持ちでテストを受けられます。
かと言って、食べ過ぎはいけません。
消化に血液を奪われ過ぎると、脳内に血液が不足し、酸素と栄養が十分にいきわたらなくなります。
腹八分目がいいでしょう。
また、消化の良いものを食べるようにしてください。
テスト中にお腹を壊しては大変です。
集中したくてもできず、実力が出せません。
消化しやすく栄養バランスの良い朝食を心がけましょう。
以上、テスト当日の過ごし方についてお話しました。
ギリギリまであきらめず勉強するのは大事です。
しかし、それも体調を崩さない程度にとどめてください。
勉強も大事ですが、それ以外の点も重要です。
テスト当日だからこそ、最後の最後でこけないように注意してください。
皆さんのテスト結果が良いものであるように祈っています。
2022.09.27
大人の何気ない言動が子供に悪い影響を与えているかも(その二)
2022/09/25
前回に引き続き今回も、子供と接するとき親(大人)が悪影響を与えないように注意すべき点を考えていきます。
学ぶ立場にある子供たちは、周囲の大人から多くの影響を受け、それが彼らの人間形成を左右することもあります。
子供たちの健やかな成長を願うならば、親を始めとする身近な大人は「自分の言動が子供に悪い影響を与えていないか」と常に考えて行動すべきです。
そこで、前回、親(大人)が子供に接するときに注意すべき点を三つほど触れましたが、今回は残り二点について述べたいと思います。
4.基本的な社会性のある行動をとる
前回、家庭で親が子供に「バカ」と言うと、子供も外の子供に対して「バカ」と言うようになるというお話をしました。
「家の中だから」「親子だから」と言って許されると思ってはいけません。
冗談のつもりでも小ばかにしたり敬意や思いやりに欠ける態度をとると、子供は内外の区別がまだ十分にできませんから、家の中で行われるのと同じ態度で他の人々とも接するようになります。
だから、「親しい中にも礼儀あり」ではありませんが、家にいるときから日常的に社交性のある行動を心がけましょう。
基本はあいさつでしょう。
「おはよう」「いただきます」「ありがとう」など基本的なあいさつはしっかりしましょう。
習慣として深く考えることもなく、自然に言えるように、家でも家族がお互いに挨拶をしてください。
最近、あいさつのできない生徒が増えています。
人見知りで恥ずかしいというのもあるでしょうが、そんなことなくなるくらい親は特に積極的にあいさつを実践してください。
家で習慣化したあいさつが外でも言えるようになれば、他の人との人間関係を良好に保つことができ、学校を含む社会生活をより潤滑に営むことができます。
人間関係の問題は社会に出てからも大きく、あいさつができないというだけで、周囲の人間から奇異の目で見られ、仲間外れにされたりしますから気をつけましょう。
また、暴力といかないまでも、子供をたたいたり、ちょっとどの過ぎるバツを与えたりするのも注意しいましょう。
よくケンカをする子供は、家庭内で親が言うことを聞かせるために体罰(罵るなどの言葉の暴力も含む)を受けていることが多いです。
子供に言うことを聞かせるとき、話し合いにより分かり合うのではなく、肉体的物理的な力、権力などの概念的力によって押さえつければ、子供は攻撃的になったり、神経質になったり、自尊心を失ったりします。
逆に、親が話し合いによって常に問題解決を心がけていれば、子供も相手の気持ちを理解し、交渉し、お互いの妥協点を見つけて協力して問題に取り組むようになります。
この能力は学校ばかりではなく社会に出てからも重要になるので、是非、上手に子供と話し合える関係を築いてください。
更に、マナーを守るというのも大切です。
先ほども述べたように、子供は見ていないようで実はしっかり大人を見ています。
「このくらい」と思ってマナーを守らないと、子供たちもマナーを守らなくなります。
マナーやルールを守らないと、子供に対して立場がなくなると同時に、子供たち自身も社会的ルールを軽視するようになります。
子供がマナーやルールを守って周りの人から敬意を持たれるように、親も見本となってこれらを大切にし、守っていきましょう。
5.子供の手本となる言動を常に心がける
上記のこととも関係してきますが、親(大人)は常に子供から見られているという自覚を持って、彼らの見本となり、期待を裏切らないように行動しなければなりません。
傍若無人はよくありません。
「このくらいはいいだろう」というさじ加減は、子供には分かりません。
よって、彼らが正しい行動がとれるように、いつ彼らに見られても恥ずかしくないように、自己を律し分別のある行動で、彼らの道しるべとなる存在であってほしいです。
「大人はいいけど、子供はダメ」と言う説明では子供は納得しません。
毎日の生活の中でのちょっとしたこと、例えば、感謝の気持ちを示すとか、他の人に親切にするとか、困ったときはお互いに助けあうなど、を子供たちの前でも示せるように努めてください。
物を渡すとき両手で渡し、両手で受け取るなどの些細なことでも、その人の人格や品の良さを相手に伝えます。
そういった良き振る舞いを子供たちが身に付ければ、その品格が子供たちに多くの人をひきつけ、彼らの人生に多くの利をもたらすことでしょう。
それに反して、大人のだらしない面を子供たちが目にし、それを真似てしまったら、彼らは人から距離を置かれ、社会の中で孤立するかもしれません。
何気ない行動が子供に与える影響を考慮に入れるなら、親としては自分の行いをもう一度見直してみてはいかがでしょうか。
行動と同様に言葉遣いも大切です。
親の言葉遣いが悪ければ、子供の言葉遣いも悪くなります。
親が他人の批判ばかりしていれば、子供も他人の悪口ばかり言うようになります。
言葉は一度発してしまえば独り歩きしてしまいます。
だから、発言には慎重になり、言葉を選んで丁寧に話しましょう。
「約束を守る」と言うのも大事です。
子供との約束だからと、いい加減に考えないで、約束を守るために全力を尽くしましょう。
守れないときは素直に謝りましょう。
大人が約束を守らなければ、子供も約束を守らなくなります。
約束は社会のルールや法律にもつながり、これらを尊重し守る気持ちがなくなってしまえば、社会生活に大きな支障が出ます。
例え小さな約束でも必ず守ってください。
これらは子供の社交性の発達に大きな影響を及ぼします。
そして、社会に生きる人間にとって、人生での他者との交流が重大な意味を持つならば、人生の先輩である親は自分の子供のためにも良き手本となれるように気をつけましょう。
以上、親(大人)として子供に接する際に気をつける点を考えました。
確かに親以外に、子供は多くの人間と交流しながら大きくなっていきます。
誰からどのようなことを学んで大人になるか分かりません。
しかし、親は一番身近な存在であり、他の人と比べ子供に与える影響力は絶大でしょう。
大人の悪いところを真似て身に付けてしまっては大変です。
また、大人との心無い接触が、子供たちの心に傷を負わせ、精神が歪んでしまっても困ります。
ならば、この瞬間だけでなく将来のことも見据えて、今の接し方で本当に大丈夫か再検討し、必要であれば自分の行いを改めてほしいと思います。
そこで発生する面倒や失われる私利もあるでしょうが、ここは子供のためと考え改善していきましょう。
2022.09.26
子供にイラッ!その原因は?
子育てをしていると、ついつい子供の言動にイラッとすることもあります。
その瞬間、頭に血が上って感情的になり、怒鳴らなくてもいいのに大きい声で子供を非難してしまう。
そして、少したって冷静になると「やってしまった」と後悔の念に駆られることはありませんか。
分かっていても「つい」イラッとしてしまう。
その原因は何でしょうか。
もちろん、個人個人の考え方や状況が異なるので一概には言えませんが、今回は一般的によく言われているものをいくつか挙げていきたいと思います。
1.子育てが自分の思い通りにいかない
これが一番よくある原因ではないでしょうか。
「子供が親の言うことを聞かない」、「予定通りに物事が進まない」「想定外のトラブルが発生する」など。
自分の考える理想の子育てが頭の中にあり、それ以外は妥協できないと考えている人は特に、「こんなに頑張っているのにどうして上手くいかないのだろう」と現実とのギャップに落胆するでしょう。
そして、自分の理想があるからこそ、「自分の子供もその型にはまっていなといけない」と子供に期待してしまい、それにそぐわなかった時、子供に対して余計にイライラしたり怒りを感じたりします。
しかし、子供は人間です。
それぞれに人格や個性、考え方があり、それは親とは同じではありません。
親が思った通りの結果にならないのは当然と言えます。
ましてや、人間としてまだまだ発展途上にある彼らは、親がいくら説明しても理解できないことは非常に多いです。
この事実を理解し受け入れられないと、子育てにおけるイライラは解消されることは難しいでしょう。
固定概念い囚われず、常に完璧を目指すのではなく、「子育てとは思い通りにいかないもの」と現実を受け入れ、6割上手くいけば大成功くらいの軽い気持ちでいた方が、プレッシャーも減り気が楽になります。
子供を自分の型に無理やり押し込めるのではなく、状況に応じて臨機応変に対応できることを考えが方がいいでしょう。
2.周囲からの支援がなく孤立している
昔なら大家族で、育児の負担は母親だけでなく、祖父母や兄弟、時には親せきや近所の人々が関わって、地域社会全体で子育てをする光景がよく見られました。
しかし、核家族化が進み、ご近所との触れ合いも少なくなってきた現代の社会においては、子育ての負担をこれら人々に分散されることがなくなってきた分、時には母親一人が背負うという状況も頻繁になっています。
子育ての責任を全て母親が負って、誰からの支援も受けられず、プレッシャーに押しつぶされそうになったとき、人間はイライラせずにはいられません。
孤立し、心が疲れ、ゆとりがなくなっているのです。
相談や共有することができす、不安や不満、心配などを自分の内側にどんどんため込んでしまうと、精神的に不安定になりイラついてしまいます。
特に親子だけの家庭が主流である現在、夫の支援が受けられるかどうかが、母親の心理状態に大きな差を生みます。
夫が子育てに協力的であることは、肉体的に子育てへの疲労を軽減させるだけでなく、病気などのいざというときは夫に任せられるという安心感にもつながり、イライラをなくすのに大きく貢献します。
先ほども述べたように、夫婦以外のサポートが期待できないとき、これは重要な意味を持ちます。
夫婦関係に関して言うならば、夫婦間の不和も子育てのイライラを助長します。
そして、この不和は子供も感じ取り、その成長(特に精神面)において多大な影響を与えてしまうので、ぜひ注意してください。
例えば、受験を控えた生徒に夫婦喧嘩や離婚などという問題がどれほど大きな影響を与えるか想像してみてください。
3.子供の行動や感情に過剰に反応してしまう
精神的に未熟な子供たちは、自分がどうしていいか分からずパニックになったり、社会的に期待されることとは違うリアクションをしてしまうことがあります。
経験の少ない子供たちは適切な対処法を知らず、短絡的に暴力をふるったり口答えしてしまうことがあります。
もしくは、反対にすぐあきらめたり落ち込んだりして、自分のうちに籠ってしまい、周囲を一切拒絶してしまうこともあります。
大人と同じではないからこそ子供の反応に驚き戸惑い、「予測できない」、「思っていたのと違う」と感じたとき、適切な対処方法がわからなくなり、イライラを募らせることになります。
理解できない人間を相手にすることほど不安で恐ろしいことはありません。
だから、余計に子供に対する反応が衝動的で敵対的になってしまいます。
そういう時は、「子供は時にはよく分からないことをする」と心の準備をしていれば、子供の予想外の反応でも受け入れやすくなります。
正しい、正しくないという判断をする前に、先ず抗わず現状を受け入れる。
そうすると、ゆとりが少しできるので客観的に状況をみることもできます。
そして、大人として大きな心で子供を包み、寄り添うようにして、子供がなぜそのような反応をするのか話し合いましょう。
そうすると子供も落ち着き、問題解決への糸口が見えてきます。
4.自身が疲れている
子育ては重労働です。
そして、24時間労働でもあります。
最近は共働きの家庭も多く、仕事と家事、そして子育ての両立をしなければならない親もたくさんいます。
子育ては労働基準法で定められている範囲外なので、当然過剰労働になり、心身ともに大変な疲労を伴います。
働き過ぎで疲れれば仕事の効率は悪くなり、思うようにいかなくなるので、イライラも増えていきます。
休息を取りたくても、親としては常に子供のことを心がけないといけないので、子育てのことを一切忘れて本当の意味で休むということはできません。
睡眠不足になり体調も万全ではなくなります。
それでも、子供のために働かないといけません。
このような状況では感情を制御し、子供に対してイライラしないというのは至難の業です。
何事にも子供が優先され、自分のことは後回しと言う環境では、自分の時間を取ることもできないので、趣味などで精神をリフレッシュして英気を養うというのも困難です。
結果、ストレスがたまりイライラしてしまいます。
5.ゴールが見えない、報われない
「ここまでやったら終わり」という明確なゴールがあれば、「あと少しだから頑張ろう」ということも可能です。
しかし、子育ては終わりの見えにくい仕事なので、心もうんざりしてしまいます。
「これだけやればこれだけの見返りがある」と分かれば、今は苦しくてもその報酬を期待して努力することもできます。
でも、子育てではいつどのくらい報われるかということははっきりしていません。
そうなれば気力も失せてしまうのも当然です。
苦労の割にすぐに手に返ってくるものが少なく、「自分は何のために子供を育てているのか」と疑問を持つようになってしまいます。
トラップにはまり抜け出せない感じがして、悩みノイローゼのような状態になることも。
そうすると理不尽や不条理を感じ、周囲に対してイライラします。
特に孤立した状態では、自分のことを本当に分かってくれる存在がいないので、ネガティブな面しか考えられなくなり、ちょっとしたことで子供に当たってしまうのも納得できます。
明確な区切り、具体的な報酬がないというのはつらいものがありますね。
子育てにおいて、親が子供に対してイライラしてしまうのは決して特異なことではありません。
むしろ、普通でどの家庭でもよくあることです。
だから、「イライラしてしまう自分は異常だ、間違っている」と必要以上に自分を責めないでください。
子供のことを一生懸命に考え、より良い人生を送ってほしいと願うからこそ、子育てが思うようにいかないときに不安やストレスを感じ、精神が不安定になってイライラするものです。
イライラを感じるのは、「子供のことを真剣に思っているからこそ」とも言えます。
でも、イライラした状態で怖い顔で子供に接し、何かと言っては怒鳴って叱りつけても、大抵いいことはありません。
今回の記事でイライラの原因を知った上で、より良い親子関係を築くための、そして、自分を上手にコントロールするための役に立ててもらえればと思います。
原因が分かれば対処法も考えられますし、イライラも軽減できると思います。
何十人も子供を育てた子育てのプロはいません。
みんな悩みながらぶつかりながら、試行錯誤四苦八苦して子供を育てています。
思い通りにいかないのは当然です。
苦労ばかりです。
お互いに助け合い、みんなで頑張ればイラつきも減り、よりうまく子育てができると思います。
だから、一人で何とかしようと思わず、時には外部に助けを求めてもいいと思います。
子供のために、そして、子育てに頑張る親であるあなた自身のために。
2022.09.26
大人の何気ない言動が子供に悪い影響を与えているかも(その一)
「子は親の鏡」などと言いますが、子供の考え方や言動が親に似てくるという意味です。
いつも身近に接する親が子供に与える影響は大きいものです。
子供の問題も、実は親の影響が原因であるこも多いのです。
今回は親の態度が子供に与える影響について考えてみます。
子供は親(大人)のことをとてもよく見ています。
分からないようにこっそりやったつもりでも、実は見られていたということはよくあります。
そして、子供は大人の行動を見ながら、自分の行動を行います。
良い行いならいいのですが、多くの場合は親の望まないような言動をしてしまいます。
注意しても「お父さんやお母さんもやっていたじゃない」と言われると、ぐうの音も出ませんよね。
「大人だからいいの」なんて無茶な理屈をつけても、子供は納得せず余計に大人への懐疑心を増してしまいます。
または、「大人は自分の都合のいいことばかり言う」と大人への信用を失う結果になることもあります。
「現実は理不尽なことだらけ」と教えてしまうのも悪くないですが、子供の精神的成長段階と説明の仕方に注意しないと、反って社会に対して失望してしまうかもしれません。
いずれにしても、子育てがやりにくくなるのは困ります。
こうならないためには、やはり我々大人自身が普段から自分の言動を律し、子供への影響を考えながら立ち振る舞わないといけません。
子供に接するとき大人が注意すべきこと
1.子供を一人の人間として対等に扱う
よく幼児や小学校低学年の児童に多いのですが、他の子供を「バカ」と言ったり、たたいたりする子供がいます。
そのような子供は、家庭で親から「バカな子ね、何でそんなことするの」と言われたたかれ怒られていたりします。
親としては何気なく言って、躾としてたたくかも知れませんが、そうされた子供は自分も同じように他者に対して同じ行動を繰り返します。
学びの基本は「真似る」ことなので、親のことをよく見て同じことをするのは成長においては至極自然なことです。
しかし、社会的立場などはまだ理解できないので、「大人はいいけど子供はダメ」という理屈は通用しません。
大人が「大人はいいけど子供はダメ」という考え方を持つのは、それが楽だからです。
そして、それを正当化させるのが「大人は上で指導し、子供は下でいいことを聞かないといけない」という上下関係の概念でしょう。
確かに、上下関係にしてしまえば言うことを聞かせるのは楽なのですが、子育てにおいて楽を優先させるといびつな事態が起きることが非常に多いので注意しないといけません。
親が支配的な姿勢ばかりとると、子供は委縮し人の顔ばかりうかがう神経質な性格になってしまう恐れがあります。
または、ほかの子どもに対して高圧的な態度をとるような子供になるかもしれません。
やはり、子供と接するときの基本は「相手を対等な一人の人間として尊重する」でしょう。
一人の人間として敬えば、子供も他の人に対して同じように尊敬の念を持って接するようになります。
とは言え、まだ人間として未熟な子供たちに対等に接しても、子供には至らないところが沢山あります。
そこは大人の余裕と言うか、大きな心を持って時には許し、時には諭し、子供が望ましい人間に育つように支えてください。
「対等」と言いつつ「子供」と言う点も考慮しないといけない、という非常に難しい対応を迫られるわけですが、それができるようになれば子供もきっと健やかに育つでしょう。
また、「相手を尊重する」態度は自分の子供に限ったことではななく、他の子供や大人に対しても同じで、他人の悪口を言ったり批判するのもやめましょう。
2.信念をもって一貫した態度をとる
同じことを子供がしても、ある時は何も言わなかったのに、別のときは鬼のように怒るなんてことはありませんか。
気分によって親の態度が一貫せずガラッと変わってしまう場合、子供はどうしていいか分からなくなってしまいます。
「前は良かったのに、なぜ今回はダメなの」と混乱し、安心して様々なことに挑戦できない子供になってしまうかも知れません。
先生や親の前ではとても「いい子」なのに、大人の見ていないところでは平気で悪いことをする「裏表のある性格」に育ってしまうこともあり得ます。
同様に、自分の子供と他人の子供で態度が変わるのも問題です。
「身内に厳しく他人にやさしい」と言うのは一つの美徳であり、他者をより尊重するというのは社会性を維持するには非常に重要なことです。
しかし、それが度を過ぎて他の子供ばかり褒めて、自分の子供を卑下するようではいけません。
特に子供は、自分を他の子と比較されると傷つくことが多いです。
そして、自分を過小評価するようになり、無力感から何でもすぐにあきらめたり、自分の存在価値を認識できないようになってしまいます。
ストレスと劣等感を感じ、他者をねたむようになるかも知れません。
人によって態度を変えるというのは処世術としてはありなんですが、まだ成長段階の不完全な子供にはそれはよく分かりません。
だから、子供の前ではなるべく一貫した正しい態度で接するように注意しないといけません。
3.子供の立場をしっかり理解する
次に注意しないといけないことは、状況をしっかり把握して行動することです。
ついつい状況から勝手に判断し子供を叱ったりしたことはありませんか。
実は誤解で真実は違っているにもかかわらず、言語道断で一方的に怒ったりしていませんか。
言葉は一度発すると独り歩きし、取り返しのつかないこともありますので、子供に対して何か言うときはいつも正しい状況判断をしないといけません。
難しいことかも知れませんが、一番いいのは子供の言い分もきちんと聞くということです。
そして、状況を一つ一つ明らかにしてから、子供を諭すように話をしてください。
この状況把握の過程で、子供も自分のしたことを正確に理解できますし、親も頭に上った血を下げて冷静に判断できるようになります。
その場の勢いで感情的になって子供を一方的に怒鳴りつけることは、子供に「自分は理解してもらえない」と言う印象を与えてしまいます。
「自分は悪くないのに」と大人に対する不信感を募らせるかも知れません。
慌てずにその場の状況、特に子供の立場を正確に把握することを努めましょう。
面倒くさがらず丁寧に接することで、両者が客観的に見つめ直すことができます。
子育てにおいて誤解は子供の心の成長にマイナスの影響を与えますので、親子のコミュニケーションをしっかり取ってお互いの立場を正しく認識、合意してから問題解決に向けて話し合いましょう。
目的は子供を非難することではありません。
今回も少々長くなってまいりましたので、ここでいったん止めます。
続きは後日書きますので、お楽しみに。
大人のあまり自覚のない何気ない行動を、子供はしっかりと見ています。
子供と接するときはいつも、「見られている」ということを念頭に置いて、自分の言動が子供に悪影響を及ぼさないか気をつけましょう。
親としては神経が疲れますが、長い目で見るとその方が親子ともどもいいと思います。
2022.09.25
定期テストで良い結果を出すために勉強以外で心がけること(その二)
今回も定期テストで良い結果を出すために、勉強以外で心がけることを話したいと思います。
勉強そのものだけでなく、様々な要素がテストの結果に影響を与えます。
それらを心がけてテストに臨めば、より良い成績が得られるようになるでしょう。
そういう訳で、前回のリストの続きを見てみましょう。
6.テスト勉強の計画表を作る
よく何も考えずにテスト勉強をする生徒がいますが、そうすると時間までに勉強が終わらなかったり、やりこぼしたことが出てきたりします。
そうならないためにも、最初に自分がやらなければならないことを確認し、期限を決めていつまでに何をするなど、計画表にまとめましょう。
そうすれば、これだけのことを勉強するにはいつから始めなければいけないか、一日にどのくらいやらなければいけないかが分かります。
先のことが見通せれば、やる気もわいてきます。
逆にゴールが見えなければ、どうしていいか分からず勉強に手がつかないのも当然です。
計画通りに勉強しさえすれば自分は確実に終えられるという安心感が生まれ、勉強にゆとりができます。
7.プレッシャー対策
勉強はストレスになりやすいです。
楽しくできればいいのですが、大抵はプレッシャーから焦ったりイライラしたりして、余計なことばかり考え勉強の効率が悪くなります。
深く考えず目の前の勉強を淡々とこなせばいいのですが、人間なかなかそうはいきません。
そうならないために、前出の計画表を作ったり、早めにテスト勉強に取り掛かったりするというのは、勉強に余裕ができるので良い手段です。
また、気分転換に散歩など軽い運動をするのもいいです。
頭がすっきりすると同時に体もリフレッシュします。
勉強のしやす場所を見つけるのもいいです。
図書館など勉強に集中できる場所では、余計なことを考えず、周囲の誘惑に悩まされることなく勉強に没頭できます。
因みに、葛西TKKアカデミーもそのような場所なので、是非勉強に活用してください。
このように本人がプレッシャーを感じないように工夫するのも大事ですが、周囲の人間が協力して本人にプレッシャーを与えない環境を作ってあげるのも大事です。
親としては心配だからこそいろいろ言いたいのは分かりますが、必要以上に口出ししないように気をつけましょう。
難しいですが上手に見守りましょう。
また、本人が勉強しやすいように大声を控える、テレビのボリュームは抑えるなど勉強しやすいように気を遣ったり、ねぎらいや称賛の言葉をかけてあげるなどプレッシャーを与えずリラックスして自信が持てるように接するのもいいでしょう。
8.スマホは厳禁
今どきの生徒にとって特に問題となるのが、スマートフォンの使い方です。
本人に完全に任せてしまうと、自制が十分にできない多くの生徒はスマートフォンから手が離せず、勉強ができません。
だから、スマートフォンの管理、家庭内でのルール作りはとても重要です。
これは日頃から行っていないと、テスト前だけスマートフォンを制限するというのは非常に難しく、本人にとっても大変な苦痛となります。
スマホ依存症という言葉もあります。
「勉強の調べものにスマートフォンを使うから」と言って例外を作ると、そこから例外がどんどん増えてコントロールができなくなります。
そもそも学校の勉強はスマートフォンがなくてもできるようになっているので、スマートフォンは必要ありません。
しかも、多くの研究ではスマートフォンを使った調べものは、記憶として脳に残りにくいという結果が出ており、やはり勉強中はスマートフォンを置きましょう。
更に、SNSをやっている生徒は、近くにスマートフォンを置いておくと、「いつ友達からメッセージが来るかも知れない」と気がそちらにいって、勉強に集中できません。
多くの調査では、スマートフォンを入手した生徒は成績が下がることが示されています。
確かにスマートフォンは便利な道具ですが、それも使い方次第です。
どうしてもスマートフォンに引きずられがちな生徒は、せめてテスト期間中はスマートフォンの電源を落とし、勉強に励むことができれば成績はきっと上がります。
9.図書館など勉強に集中できる場所を見つける
先ほども少し触れましたが、勉強する環境は非常に大事です。
どこで勉強するかで、その効率が大きく変わっていきます。
そして、その勉強にふさわしい場所というのは人によって違いますので、自分なりに勉強がしやすい場所を見つけましょう。
静かな場所がいい人は図書館などがいいですし、少しは音があった方が勉強がはかどるという人はリビングや喫茶店などでもいいでしょう。
勉強しやすい環境というのは、勉強に最も適している環境ともいえるので、必要な教材や資料がすぐ手に届く場所に置いてあるといいです。
机の周りがきちんと整理整頓され、自分が必要なものがすぐに見つけられるようになっているのが望ましいです。
逆に、スマートフォンやゲーム、漫画など勉強に関係ないもの、妨げになるものが近くにあると、どうしてもそれらが気になり、勉強に集中できなくなり、「ちょっとだけ気分転換に」と言って手を伸ばしてしまうと、いつの間にか深夜を回り、勉強時間が無くなることもありがちです。
失ってしまった時間は取り戻せないので、このようなことが起きないように、勉強のときは手の届く範囲に勉強の邪魔になるものは置かないようにしましょう。
10.食事や睡眠など体調管理
最後に、体調管理も勉強そのものと同じくらい重要です。
いくら頑張って勉強しても、病気になってしまうと、テストで実力は発揮できませんし、そもそもテストが受けられないことさえあります。
三度の食事をしっかり取り、栄養のバランスを考え何でも食べる。
テスト前だからと言って、夜更かしや徹夜はしない。
適度に太陽の光を浴びながら運動をし、心身ともに良い状態を維持する。
これらのことは勉強以前の生活の基本として、普段から実践してください。
勉強ばかりして体調管理を疎かにすると、記憶力も集中力も落ち、勉強の効率も下がります。
ベストコンディションでテストに取り組めるように、保護者の方も一緒に、生徒の体調管理に注意してください。
以上、10個の事柄を挙げてみました。
まだ他にもあると思いますが、とりあえずこの10項目を心がけ、勉強以外のところでも注意して日々の生活を送ってください。
特にテスト前ではこれらのことが、テスト結果に大きく影響を与えると思います。
一度にすべてとはいかないかも知れませんが、一つずつでも構いませんから、留意して実践してみてください。
皆さんが少しでも良いテスト結果を出せるように、葛西TKKアカデミーも応援しています。
2022.09.21
定期テストで良い結果を出すために勉強以外で心掛けること(その一)
そろそろ中学校では定期テストが近づいていると思います。
葛西TKKアカデミーの生徒たちも、今はテスト勉強に集中しています。
定期テストの結果は成績に大きく影響を与えるので、ぜひ良い点を取ってもらいたいものです。
テスト勉強の方法はいろいろあるでしょうが、今回はそれ以外で定期テストに向けて注意すべきこと、やっておいた方がいいことを述べたいと思います。
1.テスト勉強は二週間前から
一般的にテスト範囲の発表があるのは、テストの一週間前です。
この時からテスト期間となり、多くの学校では部活もお休みとなり(一部そうでない部活もありますが)、全生徒がテストの勉強に集中するようになってきます。
しかし、より良い成績を残したいのであれば、テスト勉強は一週間前ではなく、二週間前から始めた方がいいです。
確かに「テスト範囲が分からないとどこを勉強していいのか分からない」と言う理屈も分かりますが、基本的にテスト範囲は前回のテスト範囲の次のところから始まり、少なくとも現在授業でやっているところはテスト範囲に入るので、おおよそどこからどこまでは確実にテスト範囲に入るか分かります。
最終的に範囲がはっきり決まるのは一週間前でも、分かっている範囲でテスト勉強を早めに始めればいいのです。
その方がより長い時間をテストに向けて費やせるので、ゆとりをもってより多くのことが準備できます。
「早くテスト勉強を始めてはいけない」という決まりはありませんので、他の生徒がまだやっていなくても(むしろその方が他の生徒を出し抜ける)、二週間前にはテスト勉強を始めましょう。
2.プリントなどの配布物はきちんと整理
特に男子生徒に多いのですが、もらったプリントをそのままカバンに入れて、気づけばぐしゃぐしゃになっている人がいます。
どの教科もごちゃごちゃになってどこに何のプリントがあるか分からない。
挙句の果てにはなくして見つからないなんてこともあります。
いざテスト勉強を始めようとして必要なプリントや配布物が見つからないというのは大問題です。
なぜなら、その勉強(多くの先生が「プリントをしっかりやりなさい」と言う)ができないからです。
プリントは教科ごとに綺麗にファイリングして、必要な時にはいつでもすぐに見つけられるようにしましょう。
同じことはノートについても言えます。
授業でノートを取るのはいいのですが、いい加減にまとまりもなくごちゃごちゃした字で書いて、後で読んでみると本人でも理解不能ということもよくあります。
これではノートを取る意味がありません。
普段から丁寧に字を書き、色や矢印、アンダーラインなどのマーキングを上手に使って、見やすいノートにしておけば、見直したときもすぐに内容を思い出し理解できます。
国語や社会、理科は特に、教科書やワークの問題だけでなく、授業中に先生が言ったことがテストに出ることが多いです。
いずれにしても、勉強したことを整理しておくことは重要です。
3.ワークは普段からやっておく
課題でワークをやらなければならないのは分かっているので、わざわざテスト前まで待つ必要はありません。
学校で習ったら、すぐに該当するページをやりましょう。
学んだ直後にワークで問題を解くと、授業でやったことがまだ記憶に新しいのでとてもよくできます。
授業中いまいちしっくりこなかったことも、実際に自分で問題を解くことによって、具体的に実感として理解できます。
もちろん、解けなかったときはすぐに質問して、その場で解決しておけば、テスト直前に慌てることもありません。
先ほども述べたように、ワークをわざわざテスト前まで寝かせておく必要はありません。
もし、「先にやってしまったら、テストのときに忘れてしまう」「テスト前に問題を解いてできるかどうか確認したい」というのであれば、この時は別にノートに解いて、テスト前にもう一度解けばいいのです。
一度だけで終わるのではなく、問題は繰り返したくさん解いた方が、テストでもできるようになります。
4.課題はきちんとやって提出
定期テストに関連して注意する点として、学校の課題は必ず期限までに出せるようにしてください。
テストの点も大切ですが、提出物というのも評価に大きく関わります。
課題を出さないとそれだけで評価が下がります。
また、「出せばいい」と言って、ワークの答えを丸写しする生徒もいますが、これはごまかしただけで、結局自分にとって大きなマイナスになります。
なぜ課題が出されるかというと、課題を活用してしっかり授業内容を身に付けテストに臨んでほしいからです。
テストは課題さえしっかりやっていれば、そんなにひどい点数にはなりません。
答えの丸写しは、自分が学ぶチャンスを自分で潰していることになります。
当然、テストがいい点になるはずはなく、更に言うなら、その学習事項は習得できていないのだから、受験勉強のときにもう一度勉強し直さないといけなくなります。
つまり、二度手間になり、時間の無駄になります。
時間が限られている受験勉強において、これは大変不利になります。
5.毎回のテスト勉強をしっかりと、さもなくば後で痛い目に
この解答の丸写しと同じように、その場しのぎの勉強は結局後で自分にとって不利な状況を招きます。
前日に慌てて一夜漬けをしてテストに臨んで、何とか最悪の結果は免れても、そんな勉強ではすぐに忘れてしまい、本当の実力にはなっていないので、受験勉強のときにやり直さないといけません。
ノー勉(勉強をしないこと)でテストを受けようなんて言語道断です。
表面だけよく見せようとしたり、その場だけ何とか繕っても、最終的には自分の状況を悪くするだけです。
勉強は横着をせず、真面目にコツコツやるのが一番です。
面倒くさくて遠回りに見えるかも知れませんが、着実に一つずつこなしていくことが実は一番の近道なのです。
まだありますが少し長くなってきたので、本日はここまでとします。
また、続きを書きます。
定期テストで良い結果を出すには、単に勉強だけすればいいという訳ではありません。
上手く勉強するための要領、勉強を支えるコツ。
そこには注意することや気をつけることが沢山あります。
このような間接的に勉強に役立つこともしっかり実践し、より確実に好成績が取れるようにしましょう。
2022.09.21
今日は台風でしたのでオンライン授業をしました
葛西TKKアカデミー
2022/09/20
葛西TKKアカデミーは小規模個別指導塾であり、個々の生徒の要望に沿った授業を受けれれるのが一つの強みと言えます。
時間や料金、学習内容も可能な限り希望にそえるよう努めています。
授業形式も対面式の通常授業の他にオンライン授業も行っています。
今日は台風の影響で非常に変わりやすい天気でした。
晴れたかと思うと数分後にはいきなり大雨。
保護者の方も不安定な天候の下で塾に行かせるのも心配だったようなので、急遽オンラインによる授業に変更しました。
突然の変更でしたが、オンライン授業であっても今日もいつもと同じ感じで授業ができました。
このように葛西TKKアカデミーでは、可能であれば当日であってもこのような変更ができます。
通常一対一の授業をしていますので、こういった個人的な変更は比較的柔軟に対応できます。
オンライン授業は生徒がきちんと自覚をもって授業を受けていないと、集団では効果が非常に薄くなります。
実際にオンライン授業をやってみて感じることですが、どうしても画面上では映し出される生徒の様子を見るには限界があり、一人ひとりの反応が分かりずらいので、どの程度理解しているのか見分けることが非常に困難です。
オンライン授業は少人数だからこそ有益だと感じるのです。
葛西TKKアカデミーではオンライン授業も受けられます。
インターネットがつながる環境であれば、パソコンやスマートフォンを使って授業が受けられます。
つまり、家でもお出かけ先でも、場所を問わず先生の授業が受けられるということです。
「距離が遠くて通うのは難しい」、「夜道に子供を一人歩かせるのは心配だ」、「通う時間が惜しい」、などというときはオンライン授業がお勧めです。
また、今回のように普段対面式の授業を受けている生徒であってもその時の状況により、その日だけオンライン授業に変更することもできます。
「突然の悪天候で通うことができなくなった。」
「急に体調が悪くなって通うのは難しい。でも、自宅で授業を受けたいなあ。」
「家で勉強していたら分からないところが見つかった。でも、この質問のためだけに塾に行くのは手間だ。」
こんな時もオンライン授業は便利です。
また、e-boardというオンラインで自分の好きな時に好きな場所で自主的に勉強できる学習プログラムも用意しております。
自分で映像を見ながら学習し、その後練習問題を解いていく形式になっております。
分からなければ何度でも同じ映像授業を見ることができます。
苦手なところはこのように繰り返し勉強し、得意なところはどんどん進めることができます。
自分のペースでできるので、学校よりも先を勉強したい生徒にも有効ですし、逆に学校にについていけない生徒にもお勧めできます。
定期的にテストも受けられるので、自分がどのくらい勉強が身に付いているか分かります。
小学生から中学生まで対応できます。
自宅でe-boardを使って勉強し、分からないところはLINEやzoomを使ってオンラインで先生に質問できます。
特に最近はコロナ禍ということもあって、人との接触にとても神経を使っているご家庭もあるでしょう。
でも、葛西TKKアカデミーのオンライン授業なら同一空間にいなくてもいいので、このような心配もございません。
オンライン授業はコロナ禍以降、非常に注目を集めています。
学校が一斉休校になったときに、オンライン授業の環境が整っていなかった生徒は勉強が滞ってしまいました。
以後、多くの学校で普及してきたようですが、まだまだ十分とは言えません。
学校で足りない部分は他で補わないといけません。
葛西TKKアカデミーもそのように生徒たちを助ける存在です。
葛西TKKアカデミーでは上記のようにオンライン授業を活用することができます。
他にもいろいろな利用の仕方があると思います。
興味を持たれた方は一度葛西TKKアカデミーまでお問い合わせください。
そして、是非お試しいただきたいと思います。
2022.09.19
運動で集中力を高め勉強に役立てよう!
勉強ばかりやっているとだんだん効率が落ちてきて、疲労を伴いそれ以上勉強がはかどらないことがあります。
そんな時、実は運動をすると勉強へのプラスの効果があるとよく言われています。
運動をすると反って疲れて勉強ができなくなるのではないかと思っている人も多いと思ます。
そこで、今回は運動が勉強にいかに役立つか、特に集中力という点に注目して考えてみます。
集中力と体力
最近の生徒は集中力がないとよく言われます。
授業中にぼーっとしている生徒や授業でやった内容が頭に入ってこない生徒が、昔に比べて増えていることが指摘されています。
この原因として子供たちの運動不足が注目されています。
様々な研究調査で「運動や遊びで体力がある子供の方が集中力が高い」という結果が出ています。
しかし、残念ながらスポーツ庁の調査では毎年子供たちの体力は下がってきていることが分かります。
以上のことから、生徒たちの集中力の低下には体力の低下が関わっていると言えます。
よく「部活をしている生徒は受験勉強で後半に急激に伸びる」と言われます。
これは私もしばしば感じることなのですが、やはり部活で体力を培ってきた生徒はやっていない生徒に比べ、長時間の勉強にも耐えられ、しかも集中力も段違いに持続できるケースが多いです。
中三になり部活を引退し受験勉強を始めたばかりのときは、それまでの勉強時間が部活によって少なくなっていた分、部活をせずにずっと勉強ばかりしていた生徒にテスト結果は及びません。
しかし、部活での苦しみに耐える経験や一つの物事に長時間集中してやる練習、目標に向かって与えられたミッションをこなしていく責任感と自覚などにより、後半驚くほど学力が伸び、最終的にはずっと勉強ばかりしてきた生徒を上回るということは頻繁に起こります。
こういった精神面の受験勉強に与えいる影響も大きいのですが、その根幹には部活で養った体力がものを言っていると考えます。
なぜ運動で集中力が上がるのか
運動をした後、思考力や集中力は飛躍的に上がると言われます。
それはなぜでしょうか。
研究によると脳内のドーパミンという物質がカギのようです。
運動を終えた数分後から、脳内の集中物質であるドーパミンの分泌量が非常に増えます。
そして、その分泌は数時間は続くそうです。
よって、「運動を終えた30分後から3時間は集中力がマックスになり学習内容がとても効率よく身に付く」そうです。
ドーパミンの働きで集中力が高まると同時に感覚が研ぎ澄まされ、心も平穏になって頭がすっきりするそうです。
これは運動によって集中力だけではなく、注意力、記憶力、決断力などの認知機能の全てが高まることを意味します。
どのような運動が集中力を高めるか
・ジョギング
10分程度のジョギングをすると集中力が高まると言われています。
もし、いきなり10分のジョギングがきついようでしたら5分くらいから始めてもいいでしょう。
これだけでも集中力は改善されます。
そして、慣れてきたら徐々に時間を伸ばし、最終的に10分から15分のジョギングができれば申し分ありません。
・縄跳び
縄跳びも同様に集中力を高めるのに効果があると言われています。
有酸素運動を通して心拍数を挙げることが大事なようです。
だから、「少し苦しくなったから」と言ってやめてしまうと効果がありません。
肉体への負荷を挙げるとドーパミンの量も増えるからです。
どのような飛び方でも構いませんから、自分が一番やりやすい飛び方で一定時間続けて飛んでください。
途中で引っかかっても構いません。
5分間飛び続けるように頑張りましょう。
ドーパミンは心拍数を増やすことによって分泌量も増えるのですが、最初のころは苦しいと思います。
それでも運動を定期的に継続すれば、数か月後には運動の集中力、ひいては勉強に対する効果が出てきます。
加えて、これらの運動は「朝」にやることをお勧めします。
もちろん他の時間帯でも大丈夫ですが、睡眠から目覚めて脳が一番すっきりしている朝の方が運動効果が倍増するみたいです。
しかも、運動することで眠気を吹き飛ばし、朝からシャキッと目が覚めます。
その上、このような運動は短時間なので、運動終了後疲れてぐったりして勉強も手に付かないということはありません。
むしろ、頭の中がすっきりし勉強のみならず様々な作業に没頭できます。
受験など時間が限られた勉強では、一分一秒が惜しく一日の全ての時間を勉強に割きたいと思うのも納得できます。
しかし、効率のよい勉強を考えるなら、短時間の運動を一日のスケジュールの中に組み込んだ方がいいです。
この軽い運動が気分転換になって心をリセットするだけでなく、脳内のドーパミンの分泌量を上げることによって集中力を高めるからです。
そうすれば同じ時間でもより多くの勉強を身に付けることができ、精神的にもゆとりを持つことができるでしょう。
受験勉強は単に学力と知識だけではなく、心と精神力も結果を大きく左右します。
従って、毎日の生活の中に適度な運動も取り入れ、日々の勉強に励んでください。
2022.09.17
SNS・インターネットと文字に触れる機会は増えているのに生徒の読解力は下がっている?!
最近はスマートフォンなどの端末を多くの生徒たちが持つようになってきました。
暇さえあれば、インターネットでブラウジングをしたり、SNSで友達とリアルタイムでメッセージ交換したり。
一昔前ではこんなことはできませんでした。
結果として、現在の生徒たちは我々が学校に通っていた時よりもより長く、毎日の生活の中で活字に触れる機会が増えています。
しかし、一方で生徒たちの読解力や文字を使った表現力を考えますと、綿密な調査をしたわけではないので私の個人的感覚になってしまいますが、どうも年々下がってきているような気がします。
国語の長文を読んでも何が書いてあるのか、論理的に理解できていない。
教科書に書いてあることがよく分からない。
作文などで文章を書くことが下手で、適切な語彙を使って読者に正確に自分の意図を伝えることができない。
このようなことが教育現場においてよく起こっています。
一見逆説的に見えますが、どうしてなのでしょう。
今回はこの点について考えてみたいと思います。
文字に触れて自分の好きな情報を集め、文字を使ってメッセージを発信することが日常になっている生徒たちの読解力や作文力が落ちているのはなぜでしょう。
原因はいろいろあると思いますが、いくつかの理由として次のようなことが挙げられます。
インターネットやSNSで得られた情報は本当は分かっていない
脳科学的には、スマートフォンやパソコンを使って得られた情報を脳は本当に理解している訳ではないそうです。
この時の脳は本で勉強しているときと違って、緊張感がなくむしろ弛緩している状態だそうです。
だから、情報が頭に入ってきても、それをきちんと処理して内容を整理している訳ではないそうです。
その瞬間は求めた情報を手にして満足しているかも知れませんが、その情報は長く記憶に残りません。
たくさん文字や文章に触れていても、大量の情報が脳になだれ込んでくるだけで、受動的な脳では読解力は訓練されません。
ここが本などを読むときとの大きな違いになります。
スマートフォンを手にした生徒たちはインターネットブラウジングやSNSに忙しくなります。
単純に面白いから、友達付き合いだからと理由はいろいろあるでしょうが、一日という限られた中でこれらの時間が増えれば、本を読むなどの本当の読解力を養う時間が減ります。
彼らの文章を理解する力が伸びないのは当然のことと言えます。
むしろ、スマートフォンなどで文字に増える機会が増えたからこそ、読解力が落ちてしまうと言っても過言ではないでしょう。
同じパターンの決まった形の短い分しか読まないし書かない
パソコンやスマートフォンなどが普及し、生徒たちの活字に触れる機会が増えたにも関わらず、彼らの言語能力が落ちている理由の一つとして、彼らが特定の決まった人々としか交流していないということも挙げられます。
SNSはメンバーシップを作ってから交流が始まるので、自分の気に入ったメンバーとだけメッセージを交換することになります。
その結果、学校の友達など非常に狭い範囲の自分に近い性質の人間とだけコミュニケーションをとることになります。
お互いによく分かりあえる仲間なので、言葉の表現も非常に省略されて(「了解」が「り」になったり、良いことも悪いことも全て「やばい」の一言で済ませたり)もある程度分かり合えるのです。
必要ならその場で聞き返すこともできるので、一つの文をじっくり考え相手が本当に正確に理解できるように表現しようなどということはしません。
昔のように嫌でも多様な人たちと交流しないといけない環境では、自分が理解してもらうための工夫をして発信するし、相手の意図を正確につかむために真剣に相手の言葉に向き合わないとけませんでした。
多様な人たちと交われば自然と多くの表現に触れる機会が増え、それが勉強となり読解力と表現力を養うことができました。
パソコンやスマートフォンなどにより均一の限られた人間との交流が簡単にできてしまう現在では、生徒たちのそのような力が育ちにくくなっています。
(パソコンやスマートフォンは世界中の人々をつなぐことができますが、実際には限定された人以外の人間との交流を阻害するように働いている気がします。)
スピードばかり要求されじっくり考える時間がない
SNSはLINEグループを見ても分かるように、一対一のやりとりをするというよりはグループでの交流の場合が多いです。
多くの人が自分のタイミングで好きなことを次々と発信するので、タイミングを逃すと話についていけず、自分の発言の機会を逸するということもあります。
よって、このような場ではスピードが何よりも優先され、内容はあまり吟味されません。
正確に相手の意図を推し量る時間はなく、発信も深く考えられずに行われます。
このようにSNSは短く瞬間的に書かれるものなので、テストの問題や小説などのようなじっくり考えて書かれ深い内容を含蓄しているものではありません。
従って、SNSにいくら長く参加して文字に多く触れようとも、長文などの文章に慣れ内容を正しく読み取る訓練にはなりません。
このように普段から多少長い文章にも慣れていない生徒には読書や作文に対する忍耐力や基礎体力がなく、長い文章を見ただけで気力が失せてしまうということが多々あります。
文章を読む前に見ただけで嫌になってしまうのです。
上記のようにSNSのせいで普段から長い文章を読むことに慣れていないことが原因と思われるので、積極的に読む機会を作り訓練させることで克服できるかと思います。
しかし、時間的にゆとりのない生徒たちに果たしてそれができるのか疑問も残ります。
生活にゆとりを持たせるには、毎日の生活リズムをきちんと決め、そのスケジュールをしっかり守りながら毎日を過ごすのが有効です。
ただ、そのスケジュールを守らせるのが大変ですが。
今回はパソコンやスマートフォンが普及し、これらのツールを通して検索したりコミュニケーションを取ったりして、生徒たちの言語運用において文字に触れる機会が増えているのにどうして
また、生徒たちはSNSが忙しくなって、家庭での勉強時間が奪われてしまっています。文章の読解力や表現力が落ちているのかという問題を考えてみました。
理由はいろいろあるでしょうが、これらのツールが表面上言語活動を活発にしていますが、その中身は言語能力の発達にはあまり貢献しておらず、むしろ、妨げになっているという話をしました。
生徒を取り巻く環境はそれ以前の世代とは大きく変わってきており、我々が遭遇したことのない問題も発生しています。
例えば、友達から際限なく送り付けられるSNSは止め時が難しく、勉強の大きな妨げの一つとなっています。
このように、今の生徒たちはある意味、我々の時代に比べ勉強しづらい環境の中で暮らしていると言えます。
(この現代の社会環境が勉強を難しくしているという点は別の機会で議論したいと思います。)
目まぐるしい世の中の変化の中でいかに教育の質を落とさず、生徒たちにとって有意義な学びを提供できるか、葛西TKKアカデミーは常に考えてまいります。
2022.09.16
図書紹介『英単語の語源図鑑』英単の成り立ちを知ると覚えやすくなります
中高生が英語の勉強をするとき、多くの生徒がつまずくのが英単語のスペリングです。
最大の理由はスペルと音が一対一に対応していないからです。
同じ「a」でも単語によって発音が違ったり、発音しないのにアルファベットが書いてあったり。
ローマ字みたいだったらいいのに、違う部分も多々あり、それが生徒たちを苦しめ、英語に対する苦手意識を植え付ける理由の一つになっています。
実はスペリングで苦労するのは、ネイティブスピーカーも同じなんですよね。
だから、学校などでスペリングコンテストが開かれ、全国大会もあるくらいです。
それだけ困難ということです。
それをネイティブでもない日本の生徒にやらせようというのだから、厄介な話です。
今回はそんな英語学習の壁である英単語を覚える助けになる本をご紹介いたします。
本日紹介する図書は、清水健二著『英単語の語源図鑑』(かんき出版)です。
英単語を覚えるとき、皆さんはどうしますか。
ただひたすら繰り返し単語をノートに書いて覚えますか。
これは大変な労力を伴いますが、その割になかなか覚えられません。
すぐに結果が出る訳でもないのに単調作業を繰り返すのは苦痛ですよね。
困ったものです。
ところで、英語の単語を勉強をするとき、共通する部分を持つものが多いなと感じたことはありませんか。
例えば、次のような漢字です。
export express expand
attention observation condition
他にも「ad」「im」「ment」「er」「sion」など。
実は、多くの英単語が共通する部分を持つのには意味があるのです。
それは、これらの言葉がどのようにしてできたかを考えると分かります。
例えば「ex」は「外へ」という意味を持つ接頭語、単語の頭について意味を受け加える言葉です。
ex+port(運ぶ)・・・輸出する:国の外へ運び出す
ex+press(置く)・・・表現する:自分の中から外へ印象を置く
ex+pand(広げる)・・・拡張する:外へ広げる
こうすると「ex」のついている言葉は共通の意味を持ち、まとめると一度にたくさん単語が覚えられます。
記憶するには意味づけが重要ですから、語源を知ることは有効です。
ここから他の単語に結び付けて、更に単語を覚えることができます。
先ほど「export」をしましたが、「ex」を「中へ」という意味の接頭語「im」に変えると「import」となります。
「port」は「運ぶ」でしたから、「中へ運ぶ」という意味になり「輸出する」という言葉になるのです。
『英単語の語源図鑑』はこのような語源と結びつけながら、英単語を説明してあります。
しかも、「図鑑」とあるように、言葉の本でありながらイラストをふんだんに使っているので、非常に分かりやすくなっています。
このように一度にたくさんの英単語が覚えられますし、イラストがあるので印象に残り覚えやすくなっています。
語源から言葉の本質が分かるので、その基本的意味から派生した他の意味も理解できます。
こうして意味を持たせた言葉は脳が記憶しやすいので、単なる丸暗記よりも効率よく身に付けることができます。
収容単語は基本的な言葉が多く、第一歩としては十分でしょう。
英語中級車でも、この本を使って単語を見直すとより理解が深まり、「そういう訳だったのか。」と実感納得することができるでしょう。
初級の方のみならず、単語を見直し整理をされたい方、基礎単語を増やしたい方にもおすすめです。
この本は好評を博し、2019年には第二弾に当たる『続 英単語の語源図鑑』も発売されております。
こちらも合わせて、更に多くの英単語を身に付けてほしいと思います。
勉強は重労働です。
困難に立ち向かうからこそ脳の発達もあるのですが、場合によっては要領よく効率よく学習することも大事です。
漢字を覚えるとき、漢字を偏や旁などのパーツに分解して覚えたり、共通する部首の漢字をまとめて覚えたりするのと同じように、英単語もパーツを理解して、その成り立ちが分かれば、より納得して英単語が頭に入ってきます。
また、パーツの役割が分かれば、初めて見る英単語でも何という意味か分かるときもあります。
こうやって、やみくもに覚えるのではなくある程度のまとまりとして言葉を捉えて覚えることに慣れると、習得できる語彙数も一気に増えます。
語彙が増えれば英語を理解することも表現することもより簡単になり、実際に英語が使える経験を積めば、英語の勉強も楽しくなります。
このことは同時に生徒たちの世界を広げ、彼らの可能性を広げることにもつながります。
以上のことから、『英単語の語源図鑑』は目の前の学校の勉強だけでなく、人生そのものに大きく貢献できる本だと言えます。
2022.09.15
またまた定期テストが近づいています。塾を無料開放!TKK生でなくてもOK!
夏休みが終わったばかりというのに、もう定期テストが近づいています。
早い学校では既に二週間前!
ということで、葛西TKKアカデミーはテスト前恒例の全生徒のための「塾無料開放!!!」を行います。
文字通り全ての生徒のため、つまり、TKKの生徒でなくても自由に葛西TKKアカデミーに来てテスト勉強ができるのです。
定期テストには早目の準備が重要!
二週間前でまだテスト範囲の発表がなされていないかも知れませんが、前回のテストの次からが範囲になるのは分かっているので、今からできる範囲でテスト勉強を始めましょう。
課題としてワークをやらないといけないのも決まっているので、もうワークをやり始めましょう。
そして、少しでも早く課題を終わらせましょう。
早く終わればできなかったところも見直し、練習してできるようになる時間が確保できます。
早めの準備でワークの内容をきちんとできるようになれば、定期テストで悪い結果になることはまずありません。
テスト勉強のスタートダッシュとしっかりとした理解、そして十分な問題練習のために、葛西TKKアカデミーもお手伝いしますよ。
特に中学三年生はこの二学期の成績が入試に大きく影響します。
だから、葛西TKKアカデミーでしっかり勉強して、悔いのない受験をしてほしいと思います。
葛西TKKアカデミー恒例の定期テストお手伝い企画:塾無料開放!!!
そこで毎度お馴染み、葛西TKKアカデミーの定期テスト前イベント。
全ての生徒のために塾を開放しており、当然、葛西TKKアカデミーに在籍していない生徒でも構いません。
気軽に来て、勉強してください。
家ではいろいろな誘惑や邪魔があって、なかなか勉強しづらいと思います。
ここなら集中してできます。
自由に自習ができ、分からないところはもちろん葛西TKKアカデミーの先生に質問できます。
5教科全てに対応し、勉強を見てもらえます。
何でも遠慮なく聞いててください。
学校帰りに立ち寄って、勉強してから帰るなんて使い方もできます。
土日も利用できます。
ご利用の際は、事前にメールをいただけると幸いです。
e-mail:tkkac2016@gmail.com
また、最近再流行中の新型コロナウイルスが心配という方はオンラインで質問もできます。
電話やメールでも質問受け付けますよ。
どのような形であれ、葛西TKKアカデミーは皆様のお役に立てるように最善を尽くします。
このテスト前恒例企画「葛西TKKアカデミー無料開放!」は無料なので利用しない手はありませんよ。
どうか皆さんふるってご参加ください。
きっといいことがあります。
「学校で習ったけどよく分からなかった。」
「休んで抜けてしまった。」
「分かっているつもりだけど、確認したい。」
「学校の課題をする場所がほしい。」
「だいたい分かったから、もっと練習問題を解きたい。」
など思っている生徒は是非訪ねてください。
皆さま大歓迎です。
課題は大事!葛西TKKアカデミーで学校の課題を終わらせよう
定期テストで苦労するのが、テストそのものもそうですが、学校から出される課題です。
課題はきちんとやらないといけません。
理解を深めるのはもちろん、実は提出物は成績(平常点)の大きな部分を占めるので、もし遅れたり出さなかったりすると成績が大幅ダウンしてしまいます。
いくらテストの点が良くても提出物が出ていないと大幅減点になりますよ。
かと言ってその場しのぎの答え丸写しはダメですけどね。
課題を軽んじることなく、早いうちから取り組み、提出日には出せるように、余裕をもって計画し終わらせましょう。
しっかりとした準備が好成績のカギ!
もう皆さんうすうす気づいていると思うのですが、定期テストの問題の大半は学校のワークや教科書からの問題です。
時には授業中に使ったプリントや、授業でノートに記録したことも含まれます。
入試や学力テストと違い、範囲も限定され、出題内容もこのようにある程度予測できるので、テスト前にこれらをしっかりやり込んで準備をしていれば、テスト結果は必ず良くなります。
課題をしっかりやっていれば、それだけでかなり得点が取れると考えられます。
だから、課題をきちんとやって、分からないところ、間違ったところは必ず質問だどして解決してください(葛西TKKアカデミーは質問大歓迎です)。
ワークや教科書でできなかった問題を繰り返しやって、完ぺきにできるようになればもう安心です。
今度のテストはかなり期待できますよ。
あなたの第二の勉強部屋
とは言っても、家ではなかなか集中して勉強できないのではないでしょうか。
ゲームやテレビ、携帯やYouTube。
誘惑が多すぎて、勉強が手につかない。
時には家庭で起きる家族の会話も気になってしまう。
そんな人は是非葛西TKKアカデミーへ。
ここでなら勉強に集中でき、自分の実力を高めるには最適です。
塾生でなくても遠慮なく利用してください。
しかも、無料!
勉強しやすい環境が整っているので、自分でコツコツ課題をやれますし、分からないときはいつでも先生に質問し、どんどん教えてもらいましょう。
小規模塾なので生徒も少ないので、自分の勉強を見てもらえる時間がとても多くなります。
これも葛西TKKアカデミーの良いところ。
定期テストの結果は成績に大きく影響するのでとても大事です。
特に中学三年生は二学期の成績が受験の内申点につながります。
全体の約三割を占める内申点をいかに上げることができると、その後の受験が非常に楽になります。
他の学年の生徒ももちろん疎かにしてはいけないテストです。
自分の成績を少しでも上げるために、しっかりとした準備を行い、テストに臨んでほしいと思います。
そのために、葛西TKKアカデミーが提供する「塾無料開放!!!」をご利用ください。
2022.09.14
立ち返って勉強するのは良い方法ですが注意点もあります
万人に通用する勉強法はありません。
人は十人十色なら、その人に会った勉強法も違って当然です。
自分に合った勉強法を見つけることが、成績アップへのカギとも言えます。
では、どうやって自分に合った勉強法を見つければいいのでしょうか。
経験ある先生であれば、どの生徒にはどのような勉強方法があっているのか、ある程度は分かります。
しかし、これも絶対ではないので、実際にやってみないとうまくいくか分かりません。
ということは、生徒たちにふさわしい勉強法をアドバイスするには、より多くの勉強法を知っている方がいいということになります。
しかし、一般的には各勉強法の良い点ばかり注目され、それぞれの問題点は見過ごされがちです。
よく宣伝で「○○法」とか「○○方式」などと言って、あたかもその方法なら完璧のようにうたっていますが、そんなものはこの世にはありません。
あればみんな成績優秀になってしまいます。
今回は勉強が分からなくなったときによくする「立ち返って勉強し直す方法」を考え、その弱点や注意点にも触れてみたいと思います。
分からなくなったところまで戻って勉強
勉強ができないとき、分からなくなったときは、その原因を調べないといけません。
時には、その原因が過去の勉強で十分に理解していなかったり、身に付いていなかったところ、いわゆる『勉強の穴』であることがあります。
自分は分かっていたつもりでも、実は本当に理解していなかったというのはよくあることです。
勉強はこれまでの勉強の積み重ねで、前出の内容が土台となって新出の内容が成り立っていることが基本です。
だから、ドミノのように、一つのことが分からなければそれにつられて以降の勉強も分からなくなります。
そんな時は、勉強が分からなくなる発端である地点までさかのぼって勉強するのが有効です。
先ほども述べたように勉強は積み重ねなので、つまずいたところが分かれば立て続けに全て分かるようになることもあります。
そうでなくても、少なくとも分からなかったところが減り一歩前進になります。
また、「できた」という経験をさせることが本人の自信につながり、勉強に対するやる気を引き出すこともあります。
よって、勉強が分からなくなったときは、やはり本人の解ける内容から始めるのがいいでしょう。
そのために、場合によってはずっと過去にさかのぼり、勉強を始める必要があるかも知れません。
この方法の問題点:時間と忍耐と本人の姿勢
しかし、常に「できた」という実感を持続しながら、勉強のモチベーションを維持しながら進めていくとなると、一挙に難しい問題は扱えません。
一つ一つ地道に頑張らないといけません。
つまり、非常に時間が掛かるということです。
焦らず本人の能力の許容範囲で勉強を進めるということは、教える側、そばで見守る側としてはとても忍耐力のいるやり方です。
我慢できずについつい口出しすると、一気に本人の勉強熱が冷め、せっかくのやる気を削ぐ結果になるとも限りません。
本人は頑張っているつもりでも、はたから見ると時間が掛かりすぎるように見え、イライラしてきて怒鳴ってしまった、怒ってしまったという経験をお持ちの親御さんはたくさんいると思います。
親子げんかになって「もう知らない」なんて言ってしまうと、取り返しのつかないことになりかねません。
そんな時はやはり専門の人に頼むのがいいです。
それでも現実には多くの場合期限というものがあり、本人の許すペースで勉強を進めていくにしても、物理的限界に直面することもあります。
実際に定期テストなどで時間制限が設けられている学校教育で、このアプローチが適切かと言うと疑問が残ります。
どこまでさかのぼるかにもよりますが、基礎ができていない生徒ほど昔まで戻らないといけません。
しかし、上記のように時間が掛かるので、生徒に進み具合を合わせると期限に間に合わなくなったり、他の生徒に追いつかなかったりする可能性があります。
かと言って、急がせると生徒のやる気を損なって、勉強と向き合おうとしなくなる恐れもあります。
勉強に対する自覚はあるが、単純に一部勉強が抜けていただけならいいのですが、基本が抜けている生徒はたいてい、もともと勉強嫌いで、ちょっとしたつまづきで勉強を諦め、それを口実に勉強から逃げ出して現在に至るという事例が多いです。
勉強嫌いで面倒くさがっている生徒を奮起させ、モチベーションを保ちながら勉強させるのは至難の業です。
このような場合も、この立ち返るやり方がどれほど有効か疑わしいです。
以上、議論したように「立ち返って勉強し直す方法」は悪くありませんが、それでも限界があることを理解して頂ければと思います。
ある程度ならいいのですが、やはり戻る内容があまりにも遠いと、この方法では限界があります。
特に時間的制約はいかんともしがたいものがあります。
従って、一番いいのはそこまで「分からない」を放置しないことです。
これは本人の責任でもありますが、周囲の人間も気を配って、普段から声掛けするなど、常に確認し早期発見できるように心がけましょう。
早めに気づくことは大切で、早ければ早いほど対策も多く、挽回も楽になります。
早い段階であれば、戻ってやり直す範囲も少なく時間もかからないため、この「立ち返って勉強し直す方法」も役に立つと思います。
2022.09.13
中高生のスマホ活用術!スマホは便利な道具でも注意も必要
子供たちを囲む環境は、私たちがそうだったころとは大きく違います。
当時なかった技術や考え方が登場し、今までの方法が通用しない場面が多々あります。
その代表的なものがスマホです。
スマホは便利な道具です。
道具だからこそ、それをいかに使うかで私たちの生活は大きく左右されます。
それは生徒も同様です。
スマホの弊害も多く指摘され、時には子供たちが犯罪に巻き込まるという大きな危険性をはらんでいます。
しかし同時に、うまく使えば今までにない便利な道具で、私たちを大いに助けてくれます。
生徒たちと話をすると、彼らがいかに上手にスマホを活用しているかが見えてきます。
1.勉強で分からないことを調べる
勉強で分からないことがあれば、以前は教科書で調べ、それでも分からないときは人に聞くしかありませんでした。
でも、聞く相手がいないときは分からないままにせざるを得ませんでした。
今はインターネットで何でも調べられます。
英語の単語はもちろん、言葉の意味、時には問題の解法まで分かります。
葛西TKKアカデミーの生徒たちもよくスマホを使って調べています。
そのこと自体は議論の余地がありますが、自分で問題解決できる一つの手段を手に入れているのです。
2.友達同士で質問
lineなどは時と場所を選ばす多くの友達とつながることができます。
それを利用して、生徒たちはお互いに分からない問題を質問しあっています。
分からない問題をline上に流せば、誰かが答えてくれる。
このネットワークを利用してテスト勉強や宿題をやっている生徒はたくさんいます。
3.情報交換と収集
同様に勉強以外の情報交換も活発です。
例えばテスト範囲が分からないとき、lineで流せばメッセージを読んだ誰かが教えてくれます。
授業で聞き洩らしたこと、進路で分からないこと、色々な情報が行き交っています。
また、授業で黒板に書かれたものを撮ったり、友達のノートを撮ったり。
こうやって生徒たちは必要な情報を友達から入手するのです。
4.写メなどを使って簡単に記録
写メや簡易メモ機能を使って、様々なことを記録します。
勉強や授業のことはもちろん、課題の内容や予定など、スマホで簡単に記録し、必要な時にみることができます。
私の時代は、もしメモや配布されたプリントをなくしたしまったら絶望的になり、もう一度先生に申し訳なさそうに聞くしかありませんでしたが、今の生徒たちは先ほどの情報交換ツールを使ってこれらの記録を手に入れられるので、割と気楽です。
5.交友関係の拡大
今の生徒たちは簡単に人的ネットワークを広げられます。
以前驚いたのは、進学した時に入学以前の登校時にメールアドレスなどを交換し友達になることです。
一度会って相手のことはよく分からないのに、とにかくその場でアドレス交換をし登録するのです。
彼らにとって、この人脈作りは死活問題のようで、情報交換ができなかったときは不安にさいなまれるみたいです。
「もうみんなグループを作ってしまって、自分はその中に入る機会を逃したから、学校生活はずっと独りぼっち。」と入学前や新学期前から心配していました。
私からすると学校が始まる以前に友達になるのも驚きですし、学校生活が始まれば嫌でも一緒になるわけだから、自分が心がければ一人にはならないと思うのですが。
彼らはそうは考えないようです。
他にもいろいろあるようですが、今の生徒たちはそれなりにスマホを利用することも知っています。
上記の事例を見ると、何か他力本願のようで一人では何もできまいのかと思いますが、それができる時代だからそうなるのでしょう。
先に触れたように犯罪や架空請求、依存性など問題も多くあります。
大事なのは新しい環境に適応し、その利点を最大限に発揮し、危険性を最小限に食い止めるリテラシーです。
スマホは道具なので、良くも悪くも使う人次第です。
生徒たちとよく話し合い、自分たちに有益になるよう使っていただきたいと思います。
2022.09.12
部活をやっている生徒は受験に有利or不利?!
部活をやっている生徒の親御さんから、「自分の子供は部活で忙しく勉強の時間も他の子より少ないけど大丈夫なのか」とよく相談を受けます。
「部活をやると勉強が疎かになるから入試でいい学校に入れない」と言って、部活に参加することをよく思わない人もいます。
果たしてどうなのでしょうか。
本当に部活は勉強にマイナスなのか、部活をすると勉強ができなくなるのか考えてみましょう。
部活は受験にプラスorマイナス
結論から申し上げますと、部活は受験に直接かかわらないので、部活をやっていれば受験に有利ということはありません。
都大会や全国大会で優秀な成績を修めたのならば、総合所見や部活動の記録において触れられるかも知れませんが、これもスポーツや芸術系の推薦を受けるのでなければ、一般入試においてさほど合否に影響を与えないと思います。
部長、副部長経験者も記録はされますが、合否判定の評価にはなりません。
一部私立高校の入試で内申点に「1」加算されることもありますが、部活をやって記録を残して「1」得ることと、部活よやらず勉強に集中して内申点を多く上げることを考えると、受験という範疇に限って言えば、後者の方がずっと効率がいいように思えます。
部活動などによる内申点への加点はあくまでも「おまけ」と考えて、部活を頑張ってこれで合格を勝ち取ろうとは夢にも思わないでください。
部活にかける時間、エネルギー、費用があれば、その全てを受験に回した方が受験には有利です。
なぜなら、部活は直接入試の合否に関わらないからです。
では、部活は受験において無意味でしょうか。
これに関しては、大きく次の三点から否定できます。
1.受験への間接的な効果
受験が中学で学んだ知識量のみで合否が決まるのならば、部活動に時間を費やすことは入試で合格する妨げになるだけかも知れませんが、残念ながら受験はそんなに単純ではありません。
精神的に未成熟な中学生では、特に精神が受験勉強及び入試に与える影響が非常に大きいのです。
部活は生徒たちの心の成長に大いに貢献します。
受験勉強は非常に苦しくつらいものです。
時にはその苦痛から逃げ出したくなることもあります。
そんな時、部活でつらい練習を耐え抜いた経験があれば、受験勉強の苦しみも乗り越えることができるでしょう。
この忍耐力は部活をしている生徒の方が一般的にあると言えます。
受験のストレスやプレッシャーに打ち勝つことのできる強い心が育ちます。
また、効率のよい勉強をするには集中力というものが不可欠です。
これも部活を通じて養うことができます。
自分の最高のパフォーマンスを引き出すために、ここ一番で集中力を高める。
いい例がオリンピック選手です。
学生のオリンピック選手もいますが、その多くが学業においても優秀な成績を修めています。
これは自分のやるべきことを受け止め、短い時間に集中して勉強しているからです。
最後に目的に向かって必要なノルマを自覚をもってこなしていける責任感も部活から身に付けることができます。
受験勉強には自分に足りない勉強を一つずつこなしていくことができないといけません。
自分のやるべきことをきちんとできるのも受験勉強に必要な要素です。
忍耐力、集中力、責任感というのは入学試験を受けるときも同じです。
試験を受けている最中でもこれらが切れてしまえば、自分の力を100%発揮することはできません。
このように部活は、英単語を覚えたり方程式が解けるようになったりと直接受験勉強に役立ちはしませんが、受験勉強と合格をより確実にするための要素、勉強の土台としての要素を養うのに非常に有益です。
実際に部活をしている生徒は、それまで成績がいまいちでも、部活引退後急激に成績が上がることが非常に多いです。
それは部活を通じて勉強に必要な精神が育っているからだと言えるでしょう。
2.充実した生活への効果
更に、部活をすることで日々の生活を充実させることができます。
運動をした方が精神的安定も生まれますし、肉体的にも成長期の生徒たちには有益です。
部活で思いっ切り体を動かし、ぐっすり眠れることはストレスを発散し、健全な精神を保ちます。
部活を通じて苦難を共にした仲間がいれば、それは生徒一人一人の安心感にもつながりますし、この仲間意識を上手く利用すれば、同じ入試という試練に立ち向かうとき助け合うこともできるでしょうし、ライバルとしておtが害に切磋琢磨することもできます。
部活をしないで一人孤独に受験に挑むのもいいですが、このような苦楽を分かち合う仲間意識は部活で得られることがあります。
ただ、この仲間意識が馴れ合いにならないように注意する必要はありますが。
部活で心身ともに成長し、充実感のある生活を送り、苦楽を共にした仲間ができれば、つらい受験勉強も乗り越えられるし、後の人生で振り返ったときに良い思い出にもなります。
そして、これらの経験がその後の長い人生においても強く生きる糧になると思います。
受験という短い期間ではなく、人生という長い目で見た場合にも、部活をすることは十分意義があると考えられます。
3.人生の学びとしての効果
部活では、生徒たちは自分とは違う多くの人々と関わらないといけません。
そして、様々な人々と良好な人間関係を築くにはどうすればいいか学ぶことができます。
最近は特に、SNSの発達などにより、昔と比べて様々な人々と接する機会が減っているように感じます。
自分が分かり合える同質の人間としかつながらず、異質な人とは相互理解に手間がかかるので関わらないということも簡単にできてしまうからです。
昔は家族も多く三世代だったり、多くの近所の人との関わり多かったりして、嫌がおうにも老若男女様々な人々と付き合わないといけない場面が多々ありましたが、今は違います。
そんな現状において、部活は多様な人物と触れ合い、良好な人付き合いの方法を学べるチャンスでもあります。
人付き合いは長い人生において重要な問題ですが、受験勉強においても効力を発揮します。
これが上手ければ多くの人の助けが得られるからです。
特に勉強を教えてもらうとき、上手に人と交流ができれば多くのことを教えてもらえます。
こうした点も部活をしないで受験勉強のみに日常を捧げる生徒には得難いものでしょう。
今回は受験と部活というテーマで考えてみました。
本当に受験勉強という視点のみで議論するなら、部活は時間の無駄かも知れません。
しかし、部活で生徒が得られるものは、実は受験勉強を裏で支えるのに重要なものが沢山あることが分かります。
更に、部活で身に付くことの中には、受験勉強という狭い視野でなく、人生という大きな視点で考えたとき、人生を豊かにしてくれるものも数多くあります。
受験勉強という一点のみにおいて、部活を捨てるというのは何だかもったいないような気もします。
実際、部活をしないから必ずしも成績が上がるという訳でなく、むしろ部活をやめてできた時間をゲームなどの遊びに使い、反って成績が下がるということもよくあります。
要は本人の自覚しだいということも忘れないでほしいです。
以上のことを踏まえて、入試を目指す生徒として部活をどのように捉えるべきか見直してみるのもいいかも知れません。
2022.09.10
重たいランドセル、人間関係、スマホ・・・今どきの環境が子供たちの健康に大きな影響を与えています
我々が育った時とは大きく異なる環境で、今の生徒たちは育っています。
その結果、子供たちの成長や健康に害が出ているようです。
スマホやインターネットが普及し私たちの環境は大きく変わりました。
学校の教育方針も同様です。
つまり、子供たちは私たちが経験したことのない環境の中で生きているのです。
従って、私たちが想像しなかった悪い事態が子供たちに起こっています。
1.持ち物
最近特に取りざたされているものの一つに生徒たちの持ち物の問題があります。
ランドセルは年々改良されより軽く丈夫になっています。
しかし、教科書やノート、ドリルなどの教材は以前(特に「ゆとり教育」のころ)に比べ格段に多くなっています。
学習指導要領の改訂により、教科書のページすすが増え、サイズも大型化しています。
昔みたいに教科書が上下に分かれておらず、一冊の厚みも増えています。
時には体操着や上履き、ピアニカや粘土も持たなければならず、平均で7.7㎏の荷物を持たなければならないと言われています。
パンパンになったランドセルを背負って、よたよたと通学路を休み休み歩く小学生の姿が目撃されます。
7.7㎏と言えば、自分の体重の4分の1くらいになるので、疲れて当然です。
中学生では更に教科書は増えます。
更に「置き勉禁止」(学校に教材を置いておくのを禁止すること)なので、毎日生徒は全教科の教材を持って往復しなければなりません。
よく後ろにこける生徒がいるそうです。
2.SNS
この問題は生徒を疲れさせ活力を奪ったり、登下校中ふらふら歩いて事故に巻き込まれるだけではありません。
背中に重い荷物をかるわなければならないので、どうしても前傾姿勢になります。
前かがみの姿勢は重い頭を支える首の負担を増やし、肩こりを引き起こします。
また、猫背になり、頭痛や腰痛を発症することもあります。
子供はまだ骨格がしっかりしていませんから、重すぎるカバンは大きなダメージになります。
精神面からの子供たちへの影響も見過ごせません。
今の生徒たちは面と向かった人間関係だけでなく、SNSなどを使った人間関係も重要になっています。
そして、常にSNSを通じてグループに触れていないと大きな不安を感じるようです。
そんな中で、第三者には分かりにくいいじめにある生徒も多いです。
グループから外されるのが怖い、自分がいじめられる立場になるのが恐ろしい。
結果、生徒たちは常に空気を読んで全体が期待する役割を演じなければならなくなっています。
SNSには逃げ場がなく、一日24時間つながっているので、気の休まる場所がありません。
彼らを取り巻くぎくしゃくとした人間関係が、より生徒たちを委縮させる。
更に親の期待や成績など、様々なストレスにさらされ肉体に影響が出る子供もたくさんいます。
腰痛に頭痛、肩こりに円形脱毛症まであります。
3.スマホ老眼
「スマホ老眼」も子供たちの間で増えているようです。
スマホのゲームなどで目を酷使して、目の調整機能が落ちることを「スマホ老眼」と呼ぶそうです。
焦点がなかなか合わなくなるだけでなく、更に症状が悪化すると近視、頭痛、肩こり、集中力低下が起きてきます。現在学校ではIoT化で授業でもタブレット端末やパソコンを使う機会が増え、子供たちの目に対する環境はより厳しくなります。
2時間以上スマホを連続して使うと相当の負担になるそうです。
世の中がめまぐるしく変化する時代、私たちが経験したことのない環境に、子供たちはさらされています。
その結果、子供たちは心身共に非常に大きな負担を受け、健康を害するものが増えています。
これは環境の問題なので、社会全体で取り組むべきです。
しかし、第一歩としては身近な大人が、自分の子供を始めとする子供たち一人ひとりに、丁寧に対応していくべきでしょう。
2022.09.09
明日は十五夜、お月見!日本の伝統行事は受験でもよく出ます
今年の十五夜は明日9月10日!
中秋の名月とも呼ばれていますよね。
天気予報によると東京は雲がかかって見えにくいようです。
でも、雲のすきまから真ん丸な美しい月が現れるのを待ちながら夜空を眺めるのもいいかもしれませんね。
運良く見れれば感動もひとしお。
一瞬でもいいから、美しい丸い月が見れますようにお祈りします。
そもそもお月見とは何なのでしょうか。
十五夜とも呼ばれ、旧暦の8月15日辺りに出るの夜に満月を味わうことです。
中秋の名月と言い、日本人はその見事な月を眺めながら歌を詠んだりしました。
因みに、日本人は月の黒っぽいところ(海と呼ばれていますが、実際に水はありません。)を見て、ウサギが餅つきをしている姿を想像しました。
南アフリカではロバやワニに見えるそうです。
アラビアでは吠えるライオン、ヨーロッパでは紙の長い女の人やカニなど国や地域によって、その見え方が変わっていきます。
これは違うものを見ているというより、見えているものを何と結びつけているかという文化的な違いによるものです。
(例えば虹の色は日本では7色と言いますが、他の国では違う数になっています。)
月を見ながらこんな話をしてみるのも楽しいと思います。
ウサギが当たり前と思っていたら、それは日本だけで他にもいろいろな考え方があるんだなんて気づくときっと面白いでしょう。
ところで、お月見を始めとする年中行事は、実は受験でよく出る話題です。
特に中学受験では、社会や国語などで出てきます。
各行事の日にちや由来、何をするのかなど問われますが、学校などであえて授業中に学ぶことはないと思います。
つまり、勉強というより、一般常識として聞かれるのです。
しかも、意外と年中行事に関する問題は多いです。
だから、知ることは必要です。
あえて勉強として学ぶよりは、実際に年中行事として家庭で実践された方が、子供も実体験として理解し、いい思い出にもなるので、家族みんなで楽しみながら、由来などを話し合うといいでしょう。
日本の伝統文化を学ぶことにもなり、日本的な考え方が分かってくると思います。
最近はクリスマスやバレンタインデー、それからハロウィーンなど西洋の年中行事も浸透してきているようで、こちらも子供たちに体験されるのがいいと思います。
現在行われている教育改革では、「考える力」を重視します。
年中行事を通して日本人の心を考える問題も当然想定されます。
年中行事に限らず、経験を通した学びは知識ではなく知恵として蓄積されるので、「考える力」を育てるには非常に大事になります。
皆さんも家族で年中行事を楽しみながら、子供の「考える力」を養いましょう。
2022.08.25
二学期!しかし二学期初日は子供たちの自殺の多い日でもあります
夏休みも終わり、都内では今日から二学期が始まる学校も多いと思います。
しかし、この二学期初日というのは統計上子供たちの自殺の最も多い日でもあります。
今日はこの点について考えてみたいと思います。
長期休暇の終盤には大人でも、通常生活に戻る不安を感じ憂鬱になりがちです。
子供たちも夏休みの休日モードから通常モードに戻れるか心配になります。
ましてや勉強嫌いの子供にとっては、これまで解放されていた勉強にまた縛られるので、嫌な気持ちが増します。
また、一学期にいじめなどにあって学校に行くのがいやだった子供には、夏休みの間会わなくて済んだ嫌な生徒と再び顔を会わせないといけないのです。
人間関係がうまくいかず、いじめられたり無視されたりするのではないか。
勉強がより難しくなって、自分はついていけるのか。
そのことで親や先生から叱られるのではないか。
いずれにしても不安やストレスの増える時期なのです。
では、自殺に陥る子供たちの心理状態を考えてみましょう。
自分を分かってくれる人はいない、誰も助けてくれない、頼れない。
独りぼっちなんだ。
思春期の子供にはありがちな孤立感という心理状態です。
だから、誰にも相談せず、一人で問題を抱え込み、どんどん大きくなっていく。
外部からの新たな考え方が入ってこないので、自分の中で問題を深刻化してしまう。
また、自分の居場所がないと疎外感を感じることもあるでしょう。
そして、自分はこの世に存在する意味のない人間だ、価値のない人間だと卑下してしまう。
更に、このような状況は今後の人生でも変わらず、ずっと続くように感じてしまう。
未来への希望が持てず、生きる気力、一体と願う力が弱まってしまう。
ならば、いっそのこと死んだ方がましと考える。
いじめに苦しむ生徒などは、苦しい現状から逃げるために、自殺という選択肢を選ぶこともありますが、自分のできる唯一の抵抗として、自殺という手段を選ぶこともあります。
現実では抵抗できないから、自分が死ぬことでいじめた生徒が罪悪感にさいなまれ苦しむことを期待する。
しかし、ことがそのように運ぶかは不確定だし、おそらく一過性で終わり、いじめた子供も時間がたてば忘れてしまうでしょう。
実際自分の命を犠牲にしてまで効果のある方法には思えませんが、視野がせまくなっている当事者には最後の希望なのでしょう。
または、いじめられてなぜ自分がこんな目に合わなければならないのかという怒りが、何もできないふがいない自分に向かい、自分を傷つける行為に及ぶこともあります。
自殺に至るにはそれなりに追い詰められ、その状況から自殺以外の選択肢はないと判断する心理があるのです。
これを理解し、子供たちの尊い命が犠牲にならないように、我々は対処していかなければなりません。
子供たちの自殺に向かう兆候、それを防ぐにはどうすべきか。
未来のある若い命が失われることのないよう、心から願います。
2022.08.19
イベント紹介『化石ハンター展』夏休みは特別展がいっぱい!
夏休みも終盤に入ってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
勉強や遊びも大事ですが、夏休みだからこそ行われるイベントもたくさんあります。
そんな特別な展示や催しに出かけて、日頃なかなか味わえない経験をするのもいいでしょう。
イベントを通じて得られる特別な感動が子供たちの人生を大きく変えることもあります。
よって、この長期休暇を利用して様々なイベントに参加し、子供たちの心に多くの刺激を与えてあげることをお勧めします。
毎年そうですが、今年もいろいろなことが予定されているようです。
そんな数ある夏の特別展の中で葛西TKKアカデミー紹介するのは『化石ハンター展』です。
上野の国立科学博物館で現在行われている特別展で、10月10日までやっていますのでまだ日程的に余裕があります。
ご時世柄、入場にはオンラインによる事前予約が必要なので注意してください。
立地も上野公園内なので、アクセスも非常に楽です。
このイベントはアメリカのロイ・チャップマン・アンドリュースが、1922年に中央アジアのゴビ砂漠で大規模な化石の調査を行ったのを記念して開催されました。
本展では彼の生い立ちから始まり、この有名なゴビ砂漠での成果を展示してあります。
大発見と言われるプロトリケラトプスとその卵の化石もあります。
そして、彼の業績に刺激を受け、彼のような化石ハンターを目指した人々の成果も見ることができます。
恐竜や哺乳類の数多くの標本はその大きさや奇抜さから、驚くこと間違いなしです。
実は、彼がこの大規模調査を行ったのは、恐竜の化石発見のためではなく、彼の師が提唱する「哺乳類の起源はアジアにある」という言葉を立証するためで、本来は哺乳類化石の収集と調査が目的でした。
インド亜大陸がユーラシア大陸に衝突をした際、地形が変化し、それに伴いアジアの気候も変化しました。
ヒマラヤなどの高地が誕生し、そこに暮らす哺乳類が寒冷気候に適応した結果、後の氷河期に拡散して生き延び、動物相の変化をもたらし、現在のように哺乳類が繁栄するようになったと考えたのです。
これを「アウト・オブ・チベット」説と言うそうです。
非常に興味深い考え方ですね。
この「アウト・オブ・チベット」説の裏付けを得るために行った大調査ですが、この展示ではその調査の様子やそれに関連した哺乳類の標本化石が見られます。
史上最大の陸生哺乳類といわれる「パラケラテリウム」の化石は圧巻です。
史上最大というだけあって本当に大きい!
キリンかと思うくらい。
サイの仲間なのですが、今のサイとは全く違うすらりと高い背にビックリです。
また、他にも多くの哺乳類化石や標本がありますが、中でも人気なのは、今は絶滅してしまった「チベットケサイ」という、全身が長い毛で覆われ大きな角を持つサイの生きていた様子を表した生体モデルです。
世界初公開ということ、全身骨格の圧倒的に大きな角などもありますが、最大の人気の理由はこの生体モデルなのではないでしょうか。
これは親子のチベットケサイが復元されていますが、ここには次のようなストーリーが表現されているそうです。
「生まれて初めて見る雪はしゃく子供のケサイ、そして、お母さんケサイはその様子をそっと見守ってあげている。その一方でお父さんケサイは家族を守るように外敵に向かって威嚇を仕掛けています」
ここの注目ポイントは何と言っても子供のケサイです。
雪で滑って転んだのか、それとも楽しくて雪で遊んでいるのか。
母親の足元でコロンと寝そべっている姿がとてもかわいいのです。
ぬいぐるみになってグッズとしても売られているそうですが、思わず持ち帰りたくなりますね。
展示だけでも大変楽しめますが、それ以外に図録や小物などのグッズ、それから食も注目です。
この特別展を通じて子供たちが古生物や世の中の不思議に興味を抱き、驚きと感動を体験し、いろいろなものに対する好奇心を育ててくれればと思います。
『化石ハンター展』以外にもたくさんの展示やイベントが夏休みにはあります。
残りわずかですが、チャンスを逃さず、豊かな心を持って、楽しい夏の思い出を作ってください。
2022.08.09
もうすぐ夏休みも終わってしまいますよ!『毎週月曜日はTKKで宿題やるぞ!』来週は水曜日もやります!
暑い日が続きます。
暑さに負けて毎日をだらだら過ごしていませんか。
夏休みの宿題は順調に進んでいますか。
気づけばもう夏休みも半分終わっていますよ。
今年は8月25日まで。
大丈夫ですか?
宿題終わりますか。
そこで、葛西TKKアカデミーの夏休み企画『毎週月曜日はTKKで宿題やるぞ!』ですが、来週は特別に水曜日も実施します。
夏休みの宿題が思うように進んでいない人は是非参加してください。
『毎週月曜日はTKKで宿題やるぞ!』
毎週月曜日、午前10時~午後4時まで、葛西TKKアカデミーが教室を開放し、皆さんの夏休みの宿題をお助けします。
来週は特別に8/15(月)と8/17(水)の二日間!
事前予約制で参加希望者はメールにてご予約お願いいたします。
tkkac2016@gmail.com
お問い合わせもこちらまで。
基本的に参加は無料ですが、工作等材料費がかかる場合はそちらを請求することがあります。
また、生徒たちの代わりに葛西TKKアカデミーが宿題をするのではありませんので、誤解のないように。
あくまでも宿題をするのは本人です。
葛西TKKアカデミーは皆さんが早く終われるように、少しでも良いものができるように、手伝ったりヒントを与えたり相談にのったりします。
次のような人は是非ご参加ください。
1.毎年宿題のワークやドリルが終わらない
そんな人は、このイベントを毎週利用して、勉強の環境の整った葛西TKKアカデミーの涼しい教室で集中して勉強に取り組むことができます。
しかも、分からないときはTKKアカデミーの先生に直接質問して教えてもらうことができます。
最初に計画を立てて、毎週のノルマを決めてやると、宿題が遅れることなく進みますよ。
2.自由研究に何をしていいか分からない
自由研究何をしていいか分からないという生徒は非常に多く、アイデアを出すのに一苦労です。
そこでTKKアカデミーがどんな自由研究にするか、本人と相談しながら考えてくれます。
その研究方法やレポートの書き方までアドバイスしてくれますよ。
3.工作や絵などの作品を作りたい
葛西TKKアカデミーの経験豊富な先生がちょっと変わった工作や絵画のアイデアを出してくれます。
そして、一緒に作品を作るお手伝いをします。
他の人と一味違うものを作りたいなら、是非お知らせください。
4.読書感想文が苦手
読書感想文は毎年夏休みの宿題として定番です。
しかし、本を読んでもどう書いていいか分からず、悩む生徒もとてもたくさんいます。
そこで葛西TKKアカデミーの先生が、読書感想文を書くためのフォーマットを用意し、その指示に従ってメモ書きをするだけで、何を書けばいいか分かるように指導してくれます。
また、作文の書き方も教えてくれますし、書いた作文を添削してより素晴らしいものに仕上げてくれます。
他にも夏休みの宿題でお困りの方は、この機会にお問い合わせください。
毎日の猛暑で勉強をする気になれないかも知れません。
それでも夏休みの宿題はやらなくてはいけません。
そうであれば、少しでも効率よく、人より秀でたものにしたいものです。
葛西TKKアカデミーならきっと皆さんのお役に立つことができると確信しております。
夏休みも終盤になって手遅れになる前に、葛西TKKアカデミーで夏休みの宿題を終わらせて、悠々自適なゆとりのある夏休みを過ごしませんか。
皆様の参加をお待ちしております。
2022.07.27
プラモデル紹介『ENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム』勉強と関係あるのですか?え、えぇ、まあ・・・


昔から指先を使うことで、脳への刺激が増え、神経ネットワークの発達が促されると言われています。
確かに工作など器用に作る生徒は、勉強の成績も良い印象がありますよね。
そこで、今回は手先を動かし脳の発達を促すツールとして、あるプラモデルを紹介したいと思います。
その名も『ENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム』!
とある事情で小学生二年生に作らせたのですが、このキットがあまりにも素晴らしすぎるので紹介せずにはいられませんでした。
『ENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム』へのリンクはこちら
脅威のメカニズム!小二が一時間で作る!
上のガンダム、実は上にの男の子が、お姉さんの授業が終わるのを待っている間に作りました。
トータル1時間程度です。
それでこのクオリティとは信じられません。
ガンダムのプラモデルと言うと、私が子供のときにブームになり、みんなこぞって作っていました。
その後もプラモデルは進化し続け、今では非常に品質の高いガンプラがたくさんあります。
改良に改良が重ねられたギミックとプロポーション。
細かい造形に、リアリティの追及、そして見えないところまで作り込まれたこだわりなど、バンダイ制作陣の情熱が伝わってくるくらい、素晴らしい商品がたくさん販売されています。
しかし、その結果としてプラモデルが複雑化し、値段も何千円、中には一万円を超えるものもざらにあります。
そして今のガンプラは熟練者の欲求を満たす反面、初心者には難しく敷居が高いものとなりました。
そこでバンダイが新たに発売したのが、この『エントリーグレード』のシリーズです。
この商品の素晴らしい点は、特に必要な道具もなく、初心者でも簡単に、しかも見栄えのいいガンダムが作れるという点です。
これまでランナーから本体を切り離すには、ニッパーなどの道具が必要でしたが、この『エントリーグレード ガンダム』は手でパチッと軽く押すだけで切り離すことができます。
しかも、パーツは色ごとに分割されているので、塗装をしなくてそのまま組むだけで、きちんと色分けも成されるようになっています。
更に、初心者でも作りやすいように、パーツ数も少なめに分かりやすくできています。
それでありながら可動域は広く、上の写真のようなポーズもできます。
昔のガンダムでは考えられません。
特に顔などを見てもらえると分かるのですが、それでいてディテールまでしっかり作り込まれていて、出来上がると初心者が作ったとは信じられないくらい素晴らしいガンダムが手軽に完成するのです。
しかも、770円(税込)と値段もお手頃!
私自身も小学生二年生の彼が作るのを見て驚き、今度は自分自身用に一つほしくなりました。
さすがバンダイ、これならプラモデル未経験の人でも簡単に作れ満足を得られますね。
これまで興味なかった人もきっとプラモデル作りに引き込まれるでしょう。
因みに、私はバンダイの回し者ではありません。
勉強とどう関わるの?
ここで終わっては単なる趣味のニュースになってしまいますので、勉強にどう役立つか考えてみます。
よく言われるのが、手先で細かい作業をすることによって、脳への刺激が増え、神経が複雑に絡み、ネットワークが構築されるということです。
勉強における思考力や発想力、想像力などは神経ネットワークが密になればなるほど高くなると言われていますので、プラモデル作りを通して指先をたくさん使うことは、脳の発達にとてもいいのです。
更に、説明書を見て作る訳ですが、説明書を読み取る力というのも勉強には非常に役立ちます。
プラモデルの作り方が書いてある説明書は図を使って説明していますので、先ず、図形の読み取り、空間を認知する能力が要求されます。
プラモデルが作れるということは、空間認知能力が備わっている、またはそれを鍛錬し習得しているということになるので、プラモデル作りはやはり勉強の役に立ちます。
ただ平面上の立体そのものを理解するだけでなく、その立体同士をどのように組み合わせるか、どのような順でつなぎ合わせていくかなどの指示も理解しないといけません。
説明書を読みながらプラモデルを作るということは、指示を正確に読み取る訓練にもなります。
これからの新しい日本の教育において、これも重要な力になります。
現在教育改革で文科省が目標とする学習能力が単なる暗記だけではなく、情報を読み取り分析し自身の知識経験なども踏まえて結論を導き出すレベルにまで引き上げられています。
その結果、普段の授業や入試などで、(数学に限らず様々な教科で)図などの資料を用いた問題が非常に増えています。
空間認知能力や図形の読み取りができないと正解が出せませんし、問題に書かれている指示や内容を正確に理解しないとどのように解くのか分かりません。
プラモデルという子供たちが取り掛かりやすいものを通じて、これらの能力を伸ばすのは勉強にとても有益だと考えます。
今回は偶然にも出会ったガンダムのプラモデルが素晴らしすぎたので、そのお話になりました。
人間、その気になれば色々なものから学ぶことができます。
一見勉強と関係ないように思えるものでも、実は非常に勉強に役立ち、知らず知らずのうちに子供の潜在能力を引き延ばすことがあります。
子供に勉強が敬遠されることが多いですが、このように本人が興味を持ちそうなもの、楽しめそうなものから学べると、考え方も変わってくるのではないでしょうか。
今はちょうど夏休みで時間的にゆとりがあると思います。
この機会に普段できないようなことに挑戦し、新しい学びの扉を開いてみるのもいいのではないでしょうか。
また、学びは五教科だけではありません。
それ以外にも人生の糧になることが身の回りにはたくさんあると思います。
暑い日が続いていますが、ダラダラと過ごさず、どうか積極的に行動してたくさんのことを学んでください。
2022.07.20
葛西TKKアカデミーの夏休み企画第二弾!『毎週月曜日はTKKで宿題やるぞ!』
いよいよ夏休みがスタート。
遊ぶ計画もたくさん立てていることでしょう。
しかし、うかうかしていると長いはずの夏休みもあっという間に終わってしまいます。
二学期直前に慌てて夏休みの宿題に取り掛かる、なんてことはよくありますよね。
そんなことにならないように、葛西TKKアカデミーが皆さんの夏休みの宿題をお手伝いします。
先日ご案内した『デジタルアート体験』に次ぐ、葛西TKKアカデミーの夏休み企画第二弾!
『毎週月曜日はTKKで宿題やるぞ!』
毎週月曜日、午前10時~午後4時まで、葛西TKKアカデミーが教室を開放し、皆さんの夏休みの宿題をお助けします。
事前予約制で参加希望者はメールにてご予約お願いいたします。
tkkac2016@gmail.com
お問い合わせもこちらまで。
基本的に参加は無料ですが、工作等材料費がかかる場合はそちらを請求することがあります。
また、生徒たちの代わりに葛西TKKアカデミーが宿題をするのではありませんので、誤解のないように。
あくまでも宿題をするのは本人です。
葛西TKKアカデミーは皆さんが早く終われるように、少しでも良いものができるように、手伝ったりヒントを与えたり相談にのったりします。
次のような人は是非ご参加ください。
1.毎年宿題のワークやドリルが終わらない
そんな人は、このイベントを毎週利用して、勉強の環境の整った葛西TKKアカデミーの涼しい教室で集中して勉強に取り組むことができます。
しかも、分からないときはTKKアカデミーの先生に直接質問して教えてもらうことができます。
最初に計画を立てて、毎週のノルマを決めてやると、宿題が遅れることなく進みますよ。
2.自由研究に何をしていいか分からない
自由研究何をしていいか分からないという生徒は非常に多く、アイデアを出すのに一苦労です。
そこでTKKアカデミーがどんな自由研究にするか、本人と相談しながら考えてくれます。
その研究方法やレポートの書き方までアドバイスしてくれますよ。
3.工作や絵などの作品を作りたい
葛西TKKアカデミーの経験豊富な先生がちょっと変わった工作や絵画のアイデアを出してくれます。
そして、一緒に作品を作るお手伝いをします。
他の人と一味違うものを作りたいなら、是非お知らせください。
4.読書感想文が苦手
読書感想文は毎年夏休みの宿題として定番です。
しかし、本を読んでもどう書いていいか分からず、悩む生徒もとてもたくさんいます。
そこで葛西TKKアカデミーの先生が、読書感想文を書くためのフォーマットを用意し、その指示に従ってメモ書きをするだけで、何を書けばいいか分かるように指導してくれます。
また、作文の書き方も教えてくれますし、書いた作文を添削してより素晴らしいものに仕上げてくれます。
他にも夏休みの宿題でお困りの方は、この機会にお問い合わせください。
大雨が降ったりものすごく暑かったりと、今年の夏は勉強に向かないような予感さえします。
それでも夏休みの宿題はやらなくてはいけません。
そうであれば、少しでも効率よく、人より秀でたものにしたいものです。
葛西TKKアカデミーならきっと皆さんのお役に立つことができると確信しております。
夏休みも終盤になって手遅れになる前に、葛西TKKアカデミーと一緒に夏休みの宿題を終わらせて、悠々自適なゆとりのある夏休みを過ごしませんか。
皆様の参加をお待ちしております。
2022.07.20
明日は終業式、通知表を上手く使って学習改善と意欲向上!
明日が終業式の学校も多いことと思います。
そして、各学期の終わりに手渡されるものに通知表があります。
その学期の学校での活動の総括です。
今、成績が気になってドキドキしている人もたくさんいると思います。
でも、結果を見て、よかった悪かったと一喜一憂して終わりではあまり意味がありません。
この通知表をどのように見て、子供たちと共有するかで、今後の学習が左右されます。
通知表を上手に使って、今後の成績アップにつなげましょう。
普段からなかなか勉強せず苛立っているところに、この通知表を証拠物件として取り上げ、ひたすら子供の勉強に対する怠慢を責めるだけでは、子供の勉強に対する姿勢、能力は向上しません。
反って勉強に対する拒絶を強めるだけです。
そんな子供は大抵自分が十分やらなかったことは分かっているのです。
自分でも内心反省しているところに、傷口に塩を塗られるように攻め立てられると、嫌になってやる気にもなりません。
通知表は子供を責めるための道具ではありません。
通知表は学習の記録であり、良い点悪い点を明確にし、今後の勉強の向上に役立つ資料なのです。
よって、もらった通知表をどのように生かすかが大事です。
的確に分析し上手にアドバイスすれば、子供のやる気を出させ成績を伸ばすことができます。
では、通知表をどのように扱えばいいのでしょうか。
もらった通知表を子供と一緒に見ながら、話し合ってください。
まずは良い点を褒めてあげましょう。
以前と比べて何が良くなったか、どんなことができているかを読み取りましょう。
そして、言葉で明確に子供に伝えてください。
どんなに些細なことでも構いません。
褒めることは、子供の努力を認め、本人を肯定することになります。
子供はうれしくなり更なる努力をするでしょうし、自己肯定感が高まれば自身にもつながります。
そして、褒めるのはどんなに小さなことでも構いません。
具体的であればより分かりやすく、効果も大きくなります。
「今までできなかった九九が完璧に言えるようになったね。」という感じで。
逆に、本人を否定するような言葉はやめましょう。
自分はそのつもりでなくても、本人がそのように捉える場合があります。
だから、否定的な言葉に対しては慎重になってください。
通知表は学校生活における本人の評価の一部であって、全ての能力や人格を評価するものではありません。
でも、通知表の結果だけで「ダメだね。」と言われると、自己否定につながり、心が傷つきもう勉強もしたくなっても仕方ありません。
先ほどと逆になりますが、これは通知表の意図するところ、教育の望むところではありません。
また、他者と比較するのもよくありません。
「○○ちゃんはできるのに。」とか「お兄ちゃんはできるのに、どうしてあなたはできないの。」などと言うのもいけません。
人間の成長は人それぞれで、必ずしもみんなと同じではありません。
できるのが遅れているからと言って、能力が無いわけではありません。
自分が最大限の努力をして出した結果を他者との比較で否定されるのも、本人の自己否定につながり、今後の学習に悪影響を及ぼします。
でも、褒めるだけではいけません。
やはり、本人の向上のためにも悪かったところもしっかり分析し、どうすればいいか対策を一緒に考えるべきです。
上手にアドバイスすれば、成績も伸びることでしょう。
その際は、親はカウンセラーに徹した方がいいです。
ああしろこうしろと指図するのは、子供に不快感を与えると同時に、親に言われたからと自分に責任を持たなくなります。
一緒に考え、本人がどうするかを決める。
これが大事です。
「どうしてこうなったと思う。」
「こうなったのはなぜかな。」
「もしこうだったら、どうなっていたと思う。」
などと質問しながら会話を促すのが役割です。
質問に答えるうちに本人も原因がだんだん明確になり、どんな解決法がいいかが分かってきます。
問答の中でもよい点が見つかれば、欠かさず褒めてください。
そして、無理のない目標や対策を自分で立てれば、誰にも強要されたわけではないので責任もってやるしかありません。
このようにして改善することができます。
通知表を有効に使うことで勉強の向上が図られます。
ただ結果を見るだけでなく、共有し努力と成果をほめ、改善すべきことを見つけ話し合い対策を立てる。
これが成績アップのためのいい機会です。
そして、新しく立てた目標に向かって長期の休みを活用し、今後の学習生活が有意義に過ごせるように頑張ってください。
2022.07.18
夏休みの宿題で苦戦する読書感想文はどう書けばいいのでしょうか
皆様のお役に立てる個別指導塾を目指す葛西TKKアカデミーは、通常の五教科の指導の他に、読書感想文や自由研究のお手伝いもします。
夏休みの宿題で子供たちが嫌がるのもが読書感想文です。
読むのが面倒くさくて後回しにしていたら、いつの間にか夏休みも終わり。
慌てて読もうとしても時間が足りず、提出期限に間に合わないなんてことはよくあります。
そうならないように早めに手を付けた方がいいでしょう。
本日は、読書感想文の書き方とコツをご説明します。
当然本を読む訳ですから、最初に本を選ばないといけません。
普段から本に親しんでいるお子様ならいくつか心当たりがあるでしょうが、そうでないと一から探さないといけません。
本屋の店頭にもたくさんあって、どれを選べばいいか分からない。
特にこだわりがないのであれば、本は何でもいいと思います。
分からないときは、読書感想文の推薦図書や本屋の店頭にあるポップで決めると、だいたい間違いはありません。
友達が勧めた者でもいいし、テレビで話題になっているものでもいい。
映画やドラマの原作であれば、先に映像を見て読むと分かりやすかったりします。
それでも分からないときは表紙の絵や色で決めてもいいと思います。
つまり、こちらがどのように書くかが問題であって、そのもとになるお話は何でもいいのです。
次に本を実際に読むのですが、ただ読んでいると何も印象に残らず、後で何のお話か、何を書いていいか分からなくなります。
だから、読みながらメモを取るようにしてください。
メモすることは、あらすじや印象に残った場面や言葉、登場人物の行動や気持ちなど、感想文を書くときの助けになると思ったことです。
要約して書いてもいいし、抜き出しても構いません。
ページ数と行を書いておくと、後で見直すときも便利です。
また、読んでいるときの自分の気持ちもいい材料になりますから、メモしましょう。
こうして読み終え、各材料が集まったら、内容を決めましょう。
何をどのくらい書くか決めるのです。
それに基づき、使えそうな材料をメモから見つけます。
メモをつなぎ合わせ大筋を決め、細かいところを書いていきます。
この時、ページが書いてあればすぐに本を参照できるので便利です。
基本的構成は小学生の場合、「はじめ」「なか」「おわり」が一般的です。
「はじめ」にはどうしてその本を読もうと思ったか、きっかけやあらすじなどを書き、読み手に本の紹介をします。
「なか」では、印象に残った場面に触れ、どうしてそこが印象に残ったか説明します。
自分の感想や、その場面から分かったこと、学んだことを書くといいでしょう。
「わたしだったら…」というのもいい書き方です。
分量にもよりますが、ふつうは印象に残った場面を二つぐらい触れれば十分でしょう。
1200字であれば、「はじめ」150字、「なか」800字、「おわり」200字ぐらいが目安になると思います。
こうして一通り書けたら、必ず読み直しましょう。
主語述語の不一致や、文末表現の不統一、誤字脱字などないか確認しましょう。
原稿用紙の使い方は適切ですか。
時間があれば他の人に読んでもらってください。
意見、感想、こうしたらもっと良くなるというアドバイスがもらえます。
こうしてより良い感想文に仕上げましょう。
慣れないと面倒くさく思えるかもしれませんが、書いてみると意外と面白かったりします。
これをきっかけに物書きに目覚めるかもしれません。
いずれにしても「書く」という行為は社会生活において非常に重要な行為です。
様々なきっかけを有効に活用して、子供たちの「書く」技術を磨いてほしいと思います。
2022.07.11
TKKアカデミーの夏のイベント!今年は『デジタルアート体験』です
2022/07/11



もうすぐ夏休みですね。
今年も猛暑になりそうな感じですが、葛西TKKアカデミーではオリジナルの夏のイベントとして『デジタルアート体験』を行います。
コロナ禍の影響でGIGAスクール構想が前倒しされ、既に生徒一人ひとりにデジタル端末が配布されました。
もう子供が自宅にiPadなどを持ち帰って、リモートの練習をしたりしているのではないでしょうか。
実際にiPadで問題を解いたり、インターネットで調べたり、プレゼンテーション用のスライドを作ったりと、学校教育のデジタル化は進み、我々には想像つかないくらい学校の日常に入り込んでいます。
このようにデジタルな環境は子供に身近なものとなっていますので、今年の葛西TKKアカデミーはデジタルツールを使って何かできないかと考え、夏の企画として『デジタルアート体験』を実施することにしました。
葛西TKKアカデミーの『デジタルアート体験』!
日時:8月5日 12:00~17:00
場所:葛西TKKアカデミー
料金:500円
内容:
iPadを使ったお絵描き教室です。
事前予約制で所要時間1時間を予定しております(実際はそれほどかからないと予想しています)。
専任の先生がついて、一対一でお絵描きをサポートしてくれます。
絵のジャンルとしては次の3つです。
1.コラージュ:用意してある素材やその場で撮った写真を取り込んで、貼り付けたりしながら絵を完成させます。
2.塗り絵:既に描かれている絵に、自由に色を塗っていきます。
3.キャライラスト:自分の好きなキャラクターを自由に描いていただきます。
予約の段階でどれを描きたいか決めていただきます。
出来上がった作品はその場でプリントアウトしてお持ち帰りいただけます。
希望があれば作品をメールに添付してお送りします。
暑いので、葛西TKKアカデミーの涼しい教室で過ごすこのイベントは最適です。
一時間に一組しかできないので、席が埋まってしまうことも考えられます。
予約はお早めに。
デジタルアートと言うと「難しそう」と思うかも知れませんが、実は意外と簡単にできます。
学校でも使い子供たちも扱いに慣れてきたと思うので、このイベントを通じてICTで何ができるか実感し、楽しみ、新しい可能性を感じ取ってもらえれば幸いです。
2022.07.09
勉強ができなくなってしまった生徒たちの共通する経験とは
葛西TKKアカデミーでは勉強をしたくてもできない生徒たち、勉強をどうにかしたいけどどうやっていいか分からない生徒たちを多く見てきました。
普通の塾のように教材さえ与えておけば自分で勉強でき、ある程度の結果が出せる生徒とは違い、一筋縄ではいかない生徒をたくさ思い出しますす。
普通の塾なら見放される(例え表立って言われなくても実際にそうされている)生徒でも、本人のやる気さえあれば他のことは度外視してでも受け入れ、何とかしてあげたいと努力してまいりました。
そのような生徒とたくさん出会う中で、彼らが勉強ができなくなってしなった原因、勉強をあきらめてしまった理由には似た点があることが分かりました。
小学校の一年生のときは基本的にみんな勉強が好きです。
憧れの学校に入り、新しく勉強というものができることが喜びでした。
しかし、学年が上がり学習内容が難しくなっていくにつれ、これまではよく理解できた勉強が、簡単に解けた問題ができないようになってくるという現実にぶち当たります。
それは授業で先生の言っていることが分からないとか、宿題の問題がどうしても解けないといった経験から悟ったり、できたつもりでも実際にテストをしてみると点数が悪かったという結果から実感したりします。
そうしてどうすればいいか分からなくなります。
そんなとき、適切に生徒が分かるように説明し導いてくれる人がいればいいのですが、単純に「なんでできないの。」と怒鳴ったり、「頭悪いんじゃないの。」と非難されたりすると、子供たちは救われず、勉強に対する情熱が一気に冷めてしまいます。
そして、「自分はダメな人間だ。」と卑下し、勉強が嫌になっていきます。
子供たちの成長は決して一定ではなく、ある程度の早い遅いはあります。
だけど、日本の場合、一定の年代の生徒は皆一様に同じ勉強ができていないといけないという暗黙の了解があるようです。
だから、そこから少しでも離脱してしまうと不安になり、もう挽回のチャンスはないと感じるようです。
これは親も同じで、自分の子供が一般的な生徒と同じように勉強ができないと非常に焦って、なんとかしようと勉強を教えます。
しかし、子供たちの性質を無視して一方的に押し付けるような教え方では、当然生徒はいつまで経ってもできるようにはなりませんし、親も一生懸命だからこそ、いつまで経ってもできるようにならない我が子に焦り苛立ちます。
そして、ついつい大声を出してしまうと、もう親子関係までもぎくしゃくし何もいいことがありません。
親や先生に「できない子」のレッテルを貼られ、徹底的に心を傷つけられた子供たちは立ち直れなくなり、「いくら勉強をしても非難されるばかりなら、ひたすらつらい思いをするだけなので、もう勉強は諦めて逃げよう。」と考えます。
せっかくできる可能性があるのに、自分から逃避するのです。
それは周囲が生徒たちに希望を感じさせてやれないことが大きな原因の一つと私は考えます。
私の経験から思い出されるのは、こちらが質問した時に「答えたくありません。」と言った生徒です。
彼女はこれまでテストなどで間違える度にさんざん責められ心を痛めました。
自分が間違えることを公にされるのが怖くて、答えないという普通あり得ない選択肢を取るのです。
答えなければ「間違い」とは言われず、自分の体面が保たれると考えるのでしょう。
そうして自分を守ろうとしたのです。
でも、間違えることができない生徒は悲劇です。
なぜなら、人間は間違えの中にこそ学びのチャンスがあるからです。
他にもいろいろ理屈をこねて勉強をしないことを正当化しようとする生徒、しなくてはいけないのは分かっているが、自分は頭が悪いので努力しても無駄、言い換えると勉強ができないのは自分の努力が足りないのではなく、先天的なものだから仕方ないと主張する生徒(大人が「バカバカ」と言ったことを逆手に取ったいいわけですね、だから要因は大人にあります)。
様々な方法で逃げようとします。
でも、彼らは未熟でまだ分からないことも多く、心が十分に育っていないから非常にナイーブなのです。
大人はそこも含めて寛容に彼らに接してあげられるほどの器の大きさが要求されるのではないでしょうか。
しかし、実際はそれができず(親も成長中ですから)親子とも苦しい思いをします。
子育ては楽ではないので、それを含めて子育てと思えるくらいのゆとりが心にあればいいのですが、大人であっても難しいですよね。
そして、不思議なことに、このように勉強ができなくなった生徒ですが、その多くがもう一度頑張ってみようと思うときがあります。
最初、彼らが勉強に迷ったときに適切に対処できなかった場合、これは最後のチャンスです。
ここを見逃さず対応できれば挽回も可能でしょう。
多くの勉強ができない生徒は知能が低くて勉強ができなのではありません。
これまでやってこなかったからできないだけです。
一から根気強く教えれば徐々にできるようになり、場合によっては一気に目が開いて、あっという間に多くの穂コアの生徒を追い越す者もいます。
勉強ができなくなったときも、勉強をしなくてはいけない、やろうと思ったときも、子供たちは何らかの兆し、ヒントを出しています。
それを私たちは見逃さないように注意しないといけません。
言い換えるなら、すぐに感受できるように彼らに寄り添い、常にアンテナを広げてなくてはいけないのです。
そして、その信号をキャッチしたなら、どうか今度は過ちを繰り返さないでください。
分からないときは自分だけでどうにかしようとするのではなく、誰かに遠慮なく助けの手を伸ばしてください。
子育ては楽ではありません。
みんなで手分けして、上手に負担を減らすことが、親だけでなく子供にとってもストレス低減につながります。
そして、葛西TKKアカデミーはいつでも子供たちを応援していることを覚えておいてください。
勉強は一度嫌いになってしまうと大変です。
なぜなら生徒たちを勉強にもう一度向き合わせるところから始めなければならず、実はこれが非常にエネルギーを必要とするのです。
人間でも一度嫌いになってしまえば、口もききたくなくなりますよね。
そんな状態で人間関係が修復できる訳がありません。
勉強も同じです。
願わくば、勉強が嫌いになる前に手を打ってください。
「勉強は好きにならなくてもいいから嫌いにならないでください。」
これは私がよく生徒たちに投げかける言葉です。
まとめるとポイントは大きく二つ。
一つ目は、勉強ができなくなったときに本人を責めるのではなく、一緒に悩み支えてあげること。
二つ目は、再び本人がやってみようと思ったとき(思えそうなとき)を逃さず、焦らず長い目で見て適切にサポートすること。
多くの勉強に悩む生徒たちを見てきた経験上、この二点が勉強ができない生徒たちを救い出す重要なポイントだと思います。
2022.07.07
11月の高校入試のスピーキングテストに備えよう!葛西TKKアカデミーで対策講座&模試が受けられます!
今年から都立高校入試でスピーキングテストが課せられるのはご存知でしょうか。
しかも、テストは一般の都立入試よりずっと早く11月です。
つまり、早く準備をしないといけないということです。
葛西TKKアカデミーでは、この新しいテストに対応すべく対策講座と模擬テスト二回分をセットにして実施します。
特に学校がなく比較的時間にゆとりのある夏休みは対策をするチャンスです。
この機会を逃さないでください!
詳しくは、葛西TKKアカデミーまでお問い合わせください。
初めての試みなので、いきなりぶっつけ本番をやると絶対にうまくいきません。
是非、万全の態勢でテストに臨みましょう!
都立入試でのスピーキングテスト『ESAT-J』とは
東京都では都立高校入試の点数の中に英語の「スピーキングテスト」の点数を追加することになりました。
このスピーキングテストは『ESAT-J』と呼ばれ、タブレット端末、ヘッドフォン、マイクを使って、受験生が実際に話した英語を録音し、それを評価します
イメージとしては英検の二次試験の内容を対人ではなく、パソコンやタブレット端末などを利用して行う感じです。
注意しなくてはならないのが試験日です。
今年は11月27日(日)です。
つまり、都立高校の入試より約三か月早く試験があるのです。
入試本番と同じと勘違いしていると、準備のないままスピーキングテストを受ける羽目になります。
試験内容
テストは四つのパートから成り、パートAは、カードに書かれた短い英文を読みます。
全部で2問あり、解答時間はそれぞれ30秒。
発声して答える前に30秒の準備時間があるので、この間に英文に目を通して、読む内容を確認したり、心の中で読む練習ができます。
本当に書かれてある英文が正しく読めるかどうかだけのテストです。
パートBでは図やイラスト、簡単な掲示物やチラシなどのビジュアルマテリアルを利用した問題になります。
全部で4問あり、そのうち3問はカードに関する質問に答える問題です。
解答時間は10秒で、その前に準備時間が10秒あるので、準備時間にできるだけマテリアルの内容を把握し、必要な情報がどこにあるかを確認できるといいです。
時間が短い分、質問に対する答えも簡潔なものになっているので、比較的答えやすいかもしれません。
例えばマテリアルを見ながら、明日の天気は何か答えるような問題です。
最後の1問はカードを基に受験生にミッションが与えられます。
自分の持っている英語力を駆使して、目的を達成するには何と言えばいいか答えなくてはいけません。
例えば、自分のほしい買い物をするには店員に何と言えばいいか答えます。
こちらも同様に、準備時間、解答時間共に10秒となっています。
パートCは4コマイラストの問題です。
この4コマのイラストを見て、英語で何が起こっているか答えなくてはいけません。
30秒の準備時間の後、40秒の解答時間が与えられています。
準備時間の間にどのようなストーリーかイラストから読み取って答えてください。
解答としては、各コマ一文ずつの英語で答えられるといいのではないでしょうか。
最後のパートDでは、質問が書かれたカードが与えられるので、それを読んで英語で答えます。
ここでは質問に対しての自分の意見とその理由が求められます。
例えば、「あなたが学校の一番好きな行事は何か、その理由も答えなさい」のような問題です。
こちらは準備時間が1分、解答時間が40秒となっています。
こちらも準備時間内で自分の意見をまとめておく必要があります。
以上が、現段階での試験内容になります。
例えばパートA、パートBは英検3級の二次試験に出てくる形式ですし、パートC、パートDは英検準2級以上の二次試験の形式になっています。
ただ、受けるのが幅広い学力差のある中学三年生なので、試験の難易度はかなり下げてあります。
これもコツさえ分かっていれば、それほど難しくないと感じています。
実施に当たっては、それぞれの決められた試験会場で、タブレット端末などにヘッドフォンマイクを通して音声を録音する形になるようです。
ESAT-Jの都立高校入試における評価法
ESAT-Jのテストは基本的に都内の中学校が会場になる予定です。
試験監督および採点は事業者であるベネッセコーポレーションが行い、受験生が解答した音声を録音したものを使って採点します。
この結果は100点満点で示されますが、入試ではこれを20点満点6段階評価(4点ごとに段階分け)に換算して利用されます。
評価Aは20点、Bは16点、Cは12点と順次点数が付けられ、最低ランクのFは0点となります。
そして、この結果は各学校及び自治体に提供されます。
送られた結果は受験生の調査書に記載され、志願先の都立高校へ提出されます。
つまり、調査書点に加えられるのですね。
その結果、都立高校の合否判定に関わる点数はどのように変わるのでしょうか。
これまで都立高校の合否は、調査書にある内申点に基づく調査書点と試験当日の学力検査の点の総合点で行われてきました。
・学力検査の得点
各教科100点満点の五教科の合計点500点満点で評価されたものを700点満点(一部都立高校、分割後期、二次募集は600点満点)に換算したもの。
・調査書点
中学校での成績表にある5段階評価の数字をそのまま得点とした内申点(ただし実技4教科は2倍で評価されます)65点満点を300点満点(一部都立高校、分割後期二次募集は400点満点)に換算したもの。
これら合計1000点満点でこれまでは判定されていましたが、これにESAT-J枠として20点満点が追加され、合計1020点満点で評価されるようになります。
1020点満点中の20点と甘く見ない方がいいです。
入試は1点で合否が分かれます。
だから、例え1点でも疎かにできません。
ましてや、スピーキングテストができるとできないでは20点もの差がつくので、これは合否を左右すると言っても過言ではない事態です。
尚、ESAT-Jを受けられなかった受験生は、入試において不利にならないように学力検査の英語の得点(受験当日の得点)から仮のESAT-Jのスコアを出し、総合点に加算するそうです。
スピーキングが苦手な受験生はあえてESAT-Jを受けないで、当日試験に集中してより高得点を出した方が有利かもしれません。
ESAT-J向け特別講座&スピーキングテスト
葛西TKKアカデミーでは、このスピーキングテストに対応するための短期集中の対策講座を用意しております。
本番ではどのようなテストが出されるのか、パートごとに解説し、実際に問題に挑戦してもらいます。
テストの性格上、講座は一度に一名までとなります。
よって、早めに申し込まないと席がなくなる可能性がありますのでご注意ください。
そして、この講座を受けられると、育伸社が提供する『STE(スピーキングテスト for ESAT-J』を利用することができます。
本番と同じように端末を使い、生徒が実際に問題をやって、自分の言葉で解答したものを録音し、約一週間でテスト結果が出ます。
100点満点で総合点が出され、パートごとの到達度が分かります。
そして、それぞれにアドバイスが付いているので、それを参考に今後の学習に役立てることができます。
対策講座のテキストとスピーキングテスト二回分がセットになった特別企画です。
時間的にゆとりのある夏休み中に受けられることをお勧めします。
何もしないでいきなり本番にチャレンジするのは危険です。
不慣れな状態で危機の使い方も分からにようでは、試験中に操作でオロオロして実力は出せません。
事前に練習し、試験の内容と流れを理解して本番に臨んでください。
そのためには(他の教科も同じですが)模試を受けるのが一番です。
しかも、結果の評価とアドバイスまでもらえるので、これはお得です。
詳しくは葛西TKKアカデミーまでお問合せください。
都立高校入試においてスピーキングテストが現実のものとなってきました。
しかし、多くの生徒や保護者はまだ知らないことが多く、どうしていいか戸惑っていることと思います。
しっかり情報収集をして早目の対策をお勧めします。
そのためにも葛西TKKアカデミーで行う『STE』をご利用ください。
現在、日本の学校教育で行われている教育改革は非常に大規模で、これまで親御さんが経験したことのない教育になっていきます。
この変化にいかに対応できるかどうかが、これからの学校生活、受験、そして人生の成功への大きな鍵となるでしょう。
未知のことで不安もあるかと思いますが、要はきちんと対策ができていれば問題ありません。
逆にできない人は落ちこぼれてしまい、各家庭、個人、及び学校にどれだけ対応能力があるかで、その後の生徒たちの人生が変わってくると考えられます。
いろいろ分からないこと、不安なことがあると思いますが、そんな時はどうか葛西TKKアカデミーまでご相談ください。
2022.07.06
明日は七夕!日本古来からの年中行事は実は受験でもよく出ます
明日は七夕。
今年は梅雨明けが早く、明日の天気も良さそうです。
有名な織姫と彦星のロマンス、明日はどうなるのでしょうか。
笹に短冊を飾ったりできなくても、せめて家庭で話題にして家族同士の会話をしてみませんか。
こうやって思い出と結びつけることで、子供たちの記憶にも刻まれ、日本文化への理解もより深まります。
そして、年中行事は学校の教育の中でも大いに活用されます。
だから、勉強のためにも明日は七夕を楽しみましょう。
実は、七夕に限らず日本の年中行事は入試や学力テストなどでよく出てきます。
国語や社会で問題の話題として、また、常識として聞かれることもあります。
伝統的な年中行事を通して日本的な考え方を知ることは、日本人というものを考え直すよい機会にもなります。
更に、今後ますます活発になるであろう国際交流においても、日本の伝統文化を紹介できることは重要になってくるでしょう。
試験のためという枠に縛られることなく、純粋に多彩な日本の行事を楽しみ、日本人の教養としてその意義を理解してほしいと思います。
また、親子間の会話のきっかけとしても年中行事は役立ちます。
年中行事を通し経験を共有し会話をすれば、親子間の距離も縮まり相互理解も深まります。
いじめなど子供が抱える問題の早期発見にもつながるので、親子の交流のためにも是非年中行事を家族でもやってほしいと思います。
最近はなかなか個人で年中行事をやることも少なくなってきています。
小学校や保育園でイベントとしてやったり、先生から教わったりしますが、せっかく日本人として素晴らしい伝統文化があるのだから、しっかりそれを活用し家庭の円満につなげられるといいと思います。
ただ楽しむのではなく、行事の意味や由来を理解し、日本人としての教養を深めるといいと思います。
因みに七夕はどうして行われるようになったのでしょうか。
7月7日は、あの有名な『織姫と彦星』の話で年に一回、二人が天の川を超えて合うことを許される日です。
そして、この『織姫と彦星』のお話はもともとは中国の民間伝承となっています。
それが奈良時代に日本に伝わり、機織りの上手な織姫にあやかり、手芸や裁縫が上達するようにと願ったのが現在の笹に願い事を書いて結びつける習慣になったようです。
時代が下り、願い事が機織りから学芸の上達に変わり、現在では全ての子供たちが自分たちの夢や願いを星に祈っています。
ところで、織姫星と呼ばれる織女星はこと座のベガ、彦星と呼ばれる牽牛星はわし座のアルタイルを指し、どちらも一等星で夏の夜空に明るく目立つ星です。
日本では7月上旬から見えやすくなり、9月上旬ぐらいまでよく観察できます。
七夕のころだと、20~22時ごろ、東の空の下の方に見え始めます。
この時期は農業に適した季節で、その季節に合わせて明るく輝いてくるので、農業や養蚕などをつかさどる星とも考えられました。
この二つの星にはくちょう座のデネブを加えて、「夏の大三角」と呼ばれ、この辺は理科の勉強で習うかもしれませんね。
七夕に食べるものとして、伝統的なものの一つが「索餅」です。
これは小麦粉や餅粉をひねって揚げたお菓子で、唐の時代に日本に伝わりました。
これを食べるのが習慣のようですが、皆さんあまり食べませんよね。
というか、そんなものがあるなんて知らなかった人が多いのではないでしょうか。
実はこれがどんどん進化していって、現在では「そうめん」を七夕に食べるという地域もあります。
また、「索餅」に似たお菓子として「かりんとう」を食べるところもあります。
このように「七夕」一つとってもいろいろと楽しい会話が生まれるのではないでしょうか。
今まで知らなかった知識としてだけでなく、親が自分たちの子供のころどう過ごしたかなんて話すのも面白いかもしれませんね。
日本の伝統行事を家族で楽しんでください。
そして、子供時代の思い出を豊かにしてあげると、将来きっと役に立つし、強く楽しく生きていけると思います。
それでは、明日、少しの間でもいいから雲間に天の川が見えて織姫と彦星が会えますようにと祈りつつ、今日は終わりにしたいと思います。
2022.07.04
これから高校の見学会や学校説明会が多く行われるので注意点を挙げます
もうすぐ夏休み。
夏休みは大学、高校、中学の学校見学会、説明会がたくさんあります。
コロナウイルスの影響で一堂に集まっての説明会ではなく、小グループでの学校見学ツアーであったり、オンラインのバーチャル見学会であったり、各学校で見学や説明会の方法が違っていますので事前によく調べましょう。
今回は高校の学校見学について気をつけることをお話します。
進学を控えたお子様をお持ちの家庭は、色々な高校に出向くことも多いでしょう。
今回はその時に注意すべき点をお話します。
1.コースやカリキュラム、卒業後の進路について確認
入れるならどこでもいいというわけではありません。
入学した後の学校生活、卒業後の進路まで見据えて学校に確認するのがいいでしょう。
資料を見てコースやカリキュラムについて分からないことは必ず確認しましょう。
授業に関するその学校の特色(単位制など)や特別プログラム(海外研修、国際交流など)も説明を受けましょう。
直接学校の先生と話すことはいろいろな意味で利点があります。
2.学校の施設や設備を確認
プールや体育館、教室の空調など、生徒が実際に学校生活を送る上で快適な環境かどうかを確認しましょう。
部活に興味があるのなら、それに関連したもの(備品やコートなど)も見ましょう。
図書館やパソコンも大事です。
特に最近はタブレット端末や電子黒板を導入している学校もあり、生徒が使いこなせるか、先生が使いこなせているか知る必要があります。
IOTの推進を文科省はうたっていますが、現実にはまだ整っていない学校がたくさんあります。
また、適切な進路相談ができ、そのための資料が十分整っているかも見ましょう。
3.構内掲示や清掃状況を確認
掲示物や清掃状況はその学校の普段の姿を知る手がかりにまります。
掲示物がきちんと整理され見やすいか。
廊下や教室が綺麗に掃除されているか。
生徒の日常の営みが現れます。
また部活の賞状などは、その学校がどんな課外活動に力を入れているかが分かります。
新しい大学入試制度では当日の試験の点数だけでなく、高校時代での様々な活動への参加などが評価に大きく関わってきます。
学内外の活動に積極的な学校かどうかは、大学受験の大きな要素の一つになります。
4.公開授業は見た方がいいです
公開授業は学校生活の実態を知る上で役に立ちます。
公開と分かってそれ用に繕っていても、何十人もいる生徒が全てが演じることができません。
よく見るとどうしても普段の癖が出るものです。
だから、公開授業は普段の生徒の姿を見るのにはいい機会です。
そして、できれば生徒の生の声を聞いてみてください。
案外正直に話してくれるものです。
ダメ元で試してみるのもいいでしょう。
学校見学は高校を知る重要な機会です。
事前連絡すれば、説明会の日でなくても学校を見せてもらえることもあります。
後悔しないためにも学校選びは慎重にし、正確な選択をするために少しでも多くの情報を集めましょう。
まめに学校見学などに参加することで、学校の名簿に名前が残ります。
それで学校は自分たちに関心が高いと判断し、入試に有利に評価してくれることが多々あります。
面倒くさがらず、これも受験の一部だと考えて大事にしてください。
2022.06.26
気温がぐんぐん上昇30度を超え!熱中症対策をしましょう
夏が近づき気温もどんどん上がってきています。
コロナ禍のせいで学校では、生徒たちはマスクをつけなければならず、感染予防と熱中症予防を同時にやらなくてはならないという過酷な環境にいます。
マスクをすれば体温がこもりやすく上がり気味になります。
息苦しさが熱中症を助長することもあります。
また、コロナウイルス感染防止のため学校では窓を開け換気をしているので、教室にエアコンがあったとしても使えないことがあります。
そうなると猛暑の中で勉強しなくてはならない生徒たちが健康を害さないか心配です。
ましてやエアコンがない学校では、勉強どころではありません。
毎年ニュースで熱中症による死者が報じられるなど命にもかかわる問題なので、本日は熱中症について考えてみます。
いろいろ調べてみると、熱中症とは高温多湿の環境に置かれたときに起きる様々な症状の総称とわかります。
その症状はめまい、吐き気、顔のほてり、筋肉のけいれんなどがあります。
対処法としては、こまめな水分補給が第一です。
最近では学校でも水筒を持参させ、いつでも水分補給ができるようになっているところもあります。
ただの水よりスポーツ飲料のような塩分や糖分を含むものがいいでしょう。
汗を活発にかき、知らず知らずのうちに水分や塩分は失われていくので、喉が渇いてなくても水分補給をしましょう。
取り過ぎはいけませんが、食事で失われた塩分を取るように気をつけましょう。
また、暑さに負けない体を作るためにも、普段の食事に気を遣い、バランスの取れた食事をしましょう。
体力を維持するためにも十分な睡眠は大切です。
暑くて夜眠れないようでしたら、エアコンや扇風機を付け、通気性のよい寝具を使いましょう。
これは寝ている間の熱中症の予防にもなります。
直射日光を避け、風通しの良い環境を作りましょう。
服装も通気性のよいものを選び、下着は吸水性や速乾性のよいものにしてください。
冷却シートのような体を冷やす製品を活用するのも有効です。
体育などでどうしても炎天下に出ないといけない場合は、こまめに休憩を取り水分補給をしましょう。
実際に学校では、今は体育の時間はマスクをしていないようです。
文科相も感染防止に留意した上で、体育などの運動のときはマスクを外してよいと言っています。
実際にはなかなか難しいかもしれませんが、気温などに注意しながら熱中症の予防を心がけてください。
もし熱中症にかかったと思ったら、すぐに風通しの良い日陰やエアコンの利いた部屋に行って安静にしましょう。
衣服を脱いで、首の両側や脇、足の付け根を保冷材などで冷やすと体温が下がります。
水で体を濡らしうちわであおぐのも体を冷やします。
水分補給ですが、できればスポーツドリンクの方が塩分も同時に補給できるのでいいでしょう。
症状がひどい場合は救急車を呼んで、病院に行きましょう。
東京はもう真夏のような暑さです。
ここ数日比較的涼しかっただけに、今日のように急激に気温が上がると体調を崩しやすいです。
まだ体も十分に暑さに慣れておらず、この時期は特に注意が必要と思われます。
こんな厳しい環境で勉強をしなくてはならない生徒たちは大変ですが、健康に注意しながら頑張ってください。
勉強も大事ですが特に受験生は体調を崩しさないように気をつけてください。
この時期に病気などで勉強に手がつけられなくなると、受験に大きく響きます。
過酷な環境で無理をしないで、少しでも熱中症対策をして暑さを乗り切ってください。
葛西TKKアカデミーのエアコンの効いた涼しく勉強しやすい教室も利用してください。
いろいろな観点から、いつも皆様の勉強をサポートします。
2022.06.24
期末テストの後は夏休み!夏期講習受講生募集中!新規生は何と無料!
期末テストも終わった学校が多いと思います。
テストはいかがだったでしょうか。
そして来月には夏休みが始まります。
この長期休暇を利用して、これまで勉強で分からなかったところを徹底攻略しませんか。
または、二学期に向けて先取り学習をして、他の生徒に一歩差をつけませんか。
現在、葛西TKKアカデミーでは夏期講習の受講生を募集中です。
猛暑で勉強するには決していい時期とは言い難い夏休みですが、ここ葛西TKKアカデミーならば涼しくリラックスした空間で快適に勉強に集中できます。
しかも、個別に勉強を分かるまで根気強く見てもらえるので、より深く学べます。
更に、個別指導の塾なので生徒一人一人の状況に合わせた勉強ができます。
生徒たちの学びたい気持ちを大切にしたい。
その強い意志があれば十分です。
後のことは何も心配しないでください。
この夏に葛西TKKアカデミーを体験して、他の塾にはない良さを実感してください。
葛西TKKアカデミーでは夏期講習受講生を募集中
個別指導の葛西TKKアカデミーは一人ひとりの要望に合わせた授業が行えます。
一対一の授業で集中して、これまでに十分にできなかった勉強をしっかりすることができます。
学校の課題を取り組んでもいいですし、学校とは別に自分だけの勉強に取り組むこともできます。
二学期の勉強を先取りして、学校が始まってもゆとりをもって勉強ができるようにするのもいいでしょう。
また、受験生は夏休みをいかに過ごすかで受験の合否が決まります。
公立高校の入試では、今年から英語のスピーキングテストが導入されます。
他の試験と違い実施日は11月なので、早く準備した方がいいです。
このようなスピーキングテストに対応した授業も用意しております。
勉強だけでなく、受験の仕組みを説明してもらえたり、勉強の計画を考えてくれたりもします。
受験生やその保護者の方々の相談にも乗りますよ。
もちろん授業のない日でも利用できますので、どんどん来て自習に使ってください。
家では勉強しにくいし、図書館などはいっぱいで席がなかなか空きませんからね。
ファミレスや喫茶店はお金がかかりますが、葛西TKKアカデミーなら自習は無料でし放題!
静かで快適な環境で勉強し、休憩には用意してあるお菓子でリフレッシュ。
小規模個別指導塾なのでコロナウイルス感染の危険性もありません。
希望があればアプリを使ったオンライン授業もできます。
家にいながら授業が受けられるので、感染の可能性はゼロです。
安心して勉強ができます。
双方向のコミュニケーションツールなので、分からなければいつでも質問できます。
全ての生徒の勉強のお手伝いをしたい葛西TKKアカデミーではただ今夏期講習受付中です。
〈特別キャンペーン情報!〉
お問い合わせの際に「ホームページのブログを見た。」とおっしゃってください。
もれなく次の特典がついてきます。
今だけお得、五大特典
・新規生徒は夏期講習1セット(授業5回分)の授業を無料で行います!
・ご兄弟、友人紹介で1人に付き2000円、2人で5000円、3人で8000円、授業料を割引!
・入会費無料!
・施設利用料無料!
・自習し放題!
葛西駅より徒歩3分、アクセスも便利な個別指導塾、葛西TKKアカデミーの夏期講習
80分授業5回を1セットとして、一人の先生に対し最大2名(たいていは1対1になっています)までの生徒を指導します。
授業内容はこれまでの復習、二学期に向けた予習、学校の課題など、それぞれの希望にお応えします。
一緒に話し合いながら各々に合わせた授業を用意しますので、どんなことでもご相談ください。
五教科の勉強だけでなく、読書感想文や工作や自由研究、何で承ります。
小学生から高校生まで、すべての教科に対応します。
特に中学三年生には受験に向けた授業を準備いたします。
今年は非常に困難な状況ですが、葛西TKKアカデミーが全力でサポートしますから安心ください。
夏休み中に、いかにたくさん学校の授業内容を身に付けるかで、受験結果が大きく変わりますよ。
進路相談も承りますので、進学にお悩みの方は気軽に葛西TKKアカデミーまでお問合せください。
2022.06.23
勉強がめんどうくさい時の対処法
勉強をしなくてはいけないのに、なかなか取り掛かれない生徒がたくさんいます。
理由は様々ですが、「面倒くさい」をよく口にすることがあります。
そこで今回は、勉強を面倒くさいと感じているときの対処法を考えてみたいと思います。
どうして勉強は面倒くさいのか
人にもよりますが、同じ勉強でも教科によって「面倒くさい」と感じたり感じなかったりしますよね。
ゲームや遊んでいるときも「面倒くさい」と感じたり感じなかったり。
では、この両者の感じ方の違いは何が原因なのでしょうか。
好きなことを夢中でやっているときは、どんなに手間がかかって煩雑なことでも「面倒くさい」とは感じません。
でも、ゲームをやっていても単調で退屈な作業をやっているときは「面倒くさい」と感じることがあります。
また、緊急性の高さも「面倒くさい」と感じるかどうかに関わってきます。
今すぐやらないと生活が脅かされる、身体に危険が迫るなど切羽詰まった状況では、つまらない作業でも「面倒くさい」とは感じません。
勉強も同様に「今何とかしないとマズイ!」というときは、「面倒くさい」なんて言ってられなくなります。
つまり、勉強を「面倒くさい」と思うのは、「やらなくてはいけないのは分かっているのだけれど、やる気になれない」ときだということになります。
好きでもないことで今すぐやる必要性が無ければ、当然後回しにしたいですよね。
ましてや嫌なことであれば、取り掛かろうというアクションを起こすまでに心理的抵抗があり、それを乗り越えるだけで非常に多くの精神的エネルギーを使うので、余計に腰が重くなります。
このように緊急性を感じず好きでもなければ、なかなか手がつかないのは理解できますが、そこに環境という条件が加わると、「面倒くさい」という心理が更に強まります。
自分が勉強するのにふさわしいと考える環境でないと、それを理由に始めるのがもっと遅れます。
環境は勉強に適した形に整えないと、テレビやゲーム、携帯電話が勉強を妨げる誘惑になり、それに引きずられ勉強に手がつかなくなります。
例えば、机や部屋の整理や片付けを始めて、気づけばそれだけで時間が過ぎてしまい、肝心の勉強する時間が無くなったとか。
ここでも本題の勉強に入る前に莫大なエネルギーを必要とするので、実行するまでに面倒くさいと感じずにはいられません。
子は親の鏡
よく子供がどうしてこんな言動をするのかと考えたとき、実は自分たち大人が同じ言動をしていたということはありませんか。
「子は親の鏡」とはよく言ったもので、「面倒くさい」に限らずいろいろなことで、子供は大人から影響を受けています。
子供は大人を実はよく見ていて(大人が見られていないだろうと思うときでも)、よく大人のまねをします。
これは成長において普通にあることですが、良いことだけまねしてくれればいいのですが、悪いことも(悪いことの方が)子供はまねをしてしまいます。
だから、自分がやりたくないことで大人が「面倒くさい」と言ってやらないと、子供は「面倒くさい=やらなくてもいい」と勘違いします(本当は面倒くさくても、やらなくてはいけないことはやらなくてはいけないのですが)。
ましてや、それが嫌な勉強をしなくて済む魔法の言葉だとすればなおさらです。
言葉はやがて行動や思考として子供たちにこびりつき、変えようとしても変えられないくらいに深くこびりついてしまいます。
そうなると周囲はもちろん、本人自身も変えたくても変えられなくなります。
直すには多くの時間と労力、そして時には費用が掛かってしまいます。
それでも成功するかどうか分かりません。
よって、このような余計な手間と負担を避けるためにも、実は大人が自分を律しいつ子供に見られても見本となれるように言動に注意しないといけません。
勉強が「面倒くさい」ときの対処法
先ほど述べたように、「面倒くさい」と感じる原因の一つが、「勉強が楽しくない(好きではない)」なので、勉強を面白く、興味と好奇心を持ってできるようになるといいです。
しかし、基本的に「面倒くさい」と言う生徒は勉強が嫌いなため、何とか勉強を楽しんでもらおうとしても難しいものがあります。
でも、楽しませることは出来なくても、「これまでできなかった問題が解けた!」「全く分からなかったことが少しずつ分かるようになった!」というような具体的なプラスの経験を積み重ねられるようにしてください。
最初は小さなことからでいいです。
「数学の基本問題が解けた」「英単語を10個覚えた」「夜空の星の動きが理解できるようになった」などプラスの体験が増えると、勉強に対する嫌悪感も和らぎ、「面倒くさい」と言うことも減ってきます。
とは言え、これは教える側の技量が大きくものを言うので、一般的にはなかなかできないかも知れませんね(必要な時は専門家に任せる方がいいかも)。
では、二番目の要因であった「緊急性が感じられない」はどうでしょうか。
はっきりと課題に対して期限を設けると「間に合わないからやらなくては」と思うようになるかも知れません。
「いっそのこと勉強を強要しないでおく」という方法もあります。
やらない自分に不安を感じ焦り勉強をやがて始めるという論理です。
「周囲の環境」も「面倒くさい」と言う理由の一つでした。
いつもきちんと整理整頓して勉強に適した環境を整えてあればいいのですが、実際に家で勉強するには難しいものがあります。
そんな時は喫茶店や図書館など、場所を変えてみるのもいいです。
学校や塾の自習スペースなどが利用できれば、それもいいです。
しかし、これらには利用時間の制限がどうしてもあるので、できるなら家の片づけをしてから家庭学習する方がいいでしょう。
それ以外の対策として、家での勉強を習慣化するという方法もあります。
いつも決まった時間に決まった場所で勉強します。
最初は短い時間でいいです。
少しずつならして時間を伸ばしましょう。
習慣化してしまえば、歯磨きをするように、周囲から言われなくても自然と机に向かうようになれます。
それから、自分の得意な教科、好きな科目、やりやすい勉強から始めるといいです。
最初から嫌な教科をだらだらとやるのは苦痛です。
できるところからやって、調子が載ってきて心理的にゆとりができてから、苦手な教科をやると心理的負担も軽くなります。
以上、勉強が「面倒くさい」理由と対処法を考えてみました。
これ以外にも対処法はありますし、人によって適した方法は違います。
やってみたけど上手くいかないこともあります。
そんな時は一人で考えないで、人に相談するのが一番です。
葛西TKKアカデミーでも、皆様のご相談に応じ、一緒に良い方法を考え見つけたいと思います。
「面倒くさい」と言えば勉強をしなくても済むと考えているのであれば、その生徒は不幸です。
人生は面倒くさいことばかりですし、その都度言い訳して避けていけば仕事なんぞできません。
将来を生きるためにも、精神的強さは必要です。
「面倒くさい」ことは、実は試練なのかも知れません。
乗り越えれば一つ大きく成長できるチャンスです。
だから、「面倒くさい」ことでもやらなくてはならないものは責任もってできるようになってください。
こうやって身に付いた心の強さは、子供たちの将来にきっと役に立つと思います。
2022.06.20
家庭学習の勧め!親が教えられなくても一緒に悩むことで信頼が深まります!
コロナウイルスによる混乱が続く中、家庭学習の果たす役割はますます大きくなっています。
現在学校に通っていても、感染防止などの理由で生徒には以前のような十分な学校教育が提供できていません。
そして、学校で十分にできなかった部分は家庭で補うしかありません。
だから、先手を取って親が子供のために先生になって対応する家庭も多いです。
しかし、親が勉強を教えるとき、どうしても自分の子供が言うことを聞かず、基本的なことすらできないでイライラしてしまう、挙句の果てにはケンカになり、お互いに気分が悪くなっておしまいということを経験した人も多いのではないでしょうか。
または、保護者の中には「自分が勉強を教えるなんて無理」という方もいるでしょう。
それでも、家庭学習で親が家庭で教えることの意義とちょっとしたコツについてお話します。
(万が一、勉強を教えることが困難な場合は、安心してください、葛西TKKアカデミーが必ずお力になります。
コロナウイルスでも安心なオンライン授業もありますし、小規模個別指導塾なので「3密」にもなりません。)
困ったときは外部の支援を利用するのもいいですが、先ずは家庭学習にチャレンジしてみませんか。
家庭学習で見せる親のその姿勢が子供に単なる知識の習得以上のメッセージを伝えます。
「自分は勉強ができないから子供に教えることができない。だから家庭学習なんて無理。」
このようにお嘆きの家庭も多いと思います。
だから、自分が教えられない分は塾で教えてもらう。
それはそれで間違っていません。
親が勉強を見られたら何の問題もないでしょう。
でも、それができないから家庭学習をしないというのは少し違います。
なぜなら、家庭学習には勉強を学ぶ以外の効果があると思うからです。
家庭学習のメリット:親子関係を改善し、子供の問題に早く対応できる
家庭学習が持つ最大の強みは親子が時間を共有できることにあります。
同じ問題に取り組み、一緒に悩み、色々話しあって解決に向かう。
この経験を共有することが、親子間の信頼や親密な関係を育てるのです。
これこそが家庭学習の最大の意義だと思います。
分からなくていいのです。
お互いにアイデアを出したり、時には本やインターネットで調べてみる。
解けなければ、塾や学校の先生に子供が聞いて、帰ってから親に説明する。(この説明する行為も子供の習得に役立ちます。)
こうして共通の話題を持つことで、何でも話し合える環境を作ります。
このことは、外部からは分かりにくいいじめなどの学校で子供たちが抱える問題の早期発見につながります。
家庭学習を通して勉強だけでなく、子供の置かれている状況や考え方を把握し、必要な時は迅速な対応が取れることは非常に大事です。
子供が孤立してしまうと問題はどんどん大きくなり、気づけば取り返しのつかないことになりかねません。
そうしないためにも親子で健全な人間関係を築くことは大事です。
自分たちで子供に教えるので、塾のような料金が当然かかりません。
夜遅くに通塾する必要もないので、子供たちの身の安全を守るという意味では非常にいいです。
また、家にいるので、子供たちは分からないことをすぐに聞けるというのも家庭学習の利点になります。
子供が分からないときに教えてくれる人が周りにおらず、後で聞こうと置いておくと大抵機を逸して聞かないまま終わることが多いです。
そうして「分からない」を放置したまま勉強が進むと、自分の分からないところが増え挽回不可能に思えて、勉強するのが嫌になって「勉強嫌い」が生まれてしまいます。
よって、家庭学習で初動を適切に行えば、その後の勉強において問題になることはあまりないでしょう。
家庭学習の注意点
「分からないから自分でやりなさい。」、「先生に聞きなさい。」と言われると、子供たちは突き放されたような気持ちになります。
面倒かもしれませんが、子供たちに付き合ってあげてください。
コツとしては時間を決めることです。
そうすれば、お互いにだらだらを時間をかけることもなくなります。
1時間だけでもいいので、一緒に考えてあげてください。
この経験が先ほど述べた信頼を築くのであれば、十分にやる価値はあります。
こうして小さい時から習慣として家庭学習ができると、学年が上がって家での勉強がより必要になるとき、子供たちは苦しむことなく自然に勉強に取り掛かることができるのです。
こうして大きくなっても、親子で無意識に何でも話せる関係を維持できるのです。
学習内容は技術の進歩や学術的新発見、教育パラダイムの変化などで大きく変わります。
「自分たちが習ったときと違う」「自分たちはそんなこと習わなかった」なんてことはよくあります。
だから、親が自分の学んだことで教える前に、今の学校の勉強が自分たちのときと同じかどうか確認する必要があります。
自分たちが子供のころに勉強した内容をそのまま押し付けると、子供たちは学校で学んだことと違うので、反って分からなくなったり混乱してしたりします。
よって、親が教える前には必ず、子供たちの教科書などを見て自分たちのやり方で間違っていないか、やり方が古くなっていないかチェックしてください。
それから、教え方にも注意してください。
自分が教えられるから、問題が解けるからと言って一方的に問題を解いてみせ、子供たちに考えるチャンスを与えないのはNGです。
勉強を教えるプロではないので難しいかも知れませんが、基本はヒントを与え誘導し、子供たちに考えさせ、自ら解けるようにするのが理想です。
そうでないと子供たちは全く頭を使っていないので、理解も浅く記憶としても残りません。
また、「勉強が分からないときは全て教えてもらおう」という依存体質を作ってしまい、自分から考えることができなくなってしまいます。
できるからと言って得意になって何でも教えてあげたくなる気持ちは分かりますが、子供のことを考えるならば少し抑えて、彼らの自分から考える機会も与えてあげるのがコツです。
子供は成長に伴い、様々な壁にぶつかります。
そんな時、周りに信頼できる大人がいることが大きな救いになります。
そのための準備として家庭学習をお勧めします。
「やりなさい」と言うだけでなく、一緒に寄り添ってあげてください。
時間を共有することで子供たちの勉強を手伝うことができるばかりでなく、子供たち自身のことも多く知ることができます。
そういう意味でも家庭学習の果たす役割は大きいです。
しかし、勉強を教えるということは簡単ではありません。
特に専門家ではない保護者にとって、どうすれば子供にとって一番効果的な学習をさせてあげられるかという問題は難しいかも知れません。
教えるときの注意点に気をつけながら、子供と一緒に親自身も何らかの成長や学びがあるといいでしょう。
それでも、勉強を教えることが難しいようでしたら、専門家にお願するのも一つの手です。
葛西TKKアカデミーまでご連絡ください。
いつでも皆様の力になれるように準備しております。
2022.06.19
勉強が面倒くさいのは当り前!面倒くさいは勉強しない口実にはなりません!
子供に何か指示した時、「面倒くさい」と言われて拒否されたことはありませんか。
その時、きちんと面倒くさくてもやらないといけないことを説明できたでしょうか。
特に勉強したくないとき、子供たちはよくこのセリフを言うような気がします。
そこで今回は子供の「面倒くさい」をキーワードに、議論をしてみたいと思います。
なぜ勉強は面倒くさいのか
勉強は面倒くさいもの。
「面倒くさい」と感じる心理的な話もありますが、それはまた別の機会に致します。
今回は勉強の目的に注目して考えてみます。
「なぜ勉強は面倒くさいのか」
それはそうできているからです。
勉強の目的を考えたとき、勉強は面倒くさくないといけないのです。
面倒くさく困難な時こそ人間は考えるのです。
問題に挑戦し試行錯誤しながら、脳へ多くの刺激を与えます。
その刺激は脳細胞のネットワークを広げ複雑化させ、より高度な思考ができるようになります。
だから勉強はわざと面倒くさく作られているのです。
面倒くさくて当たり前です。
適度な面倒くささ
簡単で既にできることであれば、脳は発達する必要がありません。
でも、問題が難しすぎて自分の能力をはるかに超えるときも、脳はなかなか発達しません。
どうやっていいか思いもつかない、理解の範疇を超えている場合は人間諦めてしまいますから。
脳の成長のためには適度な困難さが不可欠です。
一般によく言われるのが「α+1」です。
αは現在の自分の力で、これに1プラスしたくらいの難易度で勉強を進めていくと、脳も無理なく課題をこなし成長することができます。
学校の教育体系はよくできたもので、このような「α+1」の積み重ねによって生徒たちの能力が育つように工夫されてできています。
しかし、この「+1」も生徒によって様々で、多くの生徒にとって「+1」であることが、ある生徒にとっては「+10」くらいになるかも知れません。
そういう時はサポートが必要です。
生徒が分からない内容にぶつかったとき、周囲がいかに助け「分からない」を解消して次の学習内容に進められるかが大きなカギとなります。
生徒が勉強嫌いになる原因の大きなものとして「分からない」を放置し、どんどん勉強がついていけなくなるというものがあります。
だから、周囲も生徒の様子をよく注意して観察し、分からないときは迅速に対応してあげることが必須です。
対応が遅くなればなるほど問題も大きくなり、手遅れになってしまいます。
「面倒くさい」は単に勉強を回避するための言い訳?
よく勉強嫌いの生徒は「なんで勉強しなくてはいけないの」とか「こんなこと意味ないよ」などと理屈をこねて、納得のいく勉強の意義を大人に求めようとします。
そうでなければ勉強する意義がないと。
普通答えられません。
本人たちもそれを知っていて、あえて聞いてくるのです。
本心は勉強をしないための言い逃れです。
(この点についてはいつかまた議論します。)
このような言い逃れに「面倒くさい」が利用されることがあります。
現在の世の中は効率が重視され、手間のかかることは敬遠される傾向があります。
皆さんも何かにつけ「面倒くさい」と不平不満を口にしたことはありませんか。
そして、時には「面倒くさい」理由にやらなかったりしたことはありませんか。
子供たちは大人の言動をよく見ています。
大人たちのこのような言動から「面倒くさい=悪」と理解し、「悪」はいけないことだから面倒くさい勉強も「悪」。
このように論理を展開し、「だから、『面倒くさい』と言えば勉強をしなくて済む十分な理由になる」と結論付けます。
いつもやらない理由を聞くと「面倒くさい」と言う生徒がいますが、彼らはこのように考えているようです。
そこに我々大人の日頃の何気ない言動が影響していると考えると、子供たちのことをとやかく言う前に、自分たちの発言や振る舞いを見直し、気をつけて改める必要があるでしょう。
「面倒くさい」=「しなくてよい」ではありません
しかし、ここで生徒が大きく誤解していることは、「面倒くさい」=「しなくてよい」ということではないということです。
どんなに面倒くさくても、しなければならないことはしないといけません。
学校の勉強はしなくてはいけないことであり、「面倒くさい」と言う理由で免除されるものではありません。
むしろ、面倒くさいからこそ、余計に時間をかけて取り組まないといけないのですが、なかなかそれを分かろうとしないことが多いです。
(受け入れてしまえば、せっかくの自分に都合のよさそうな言い訳をなくしてしまうので。)
日常的に多くの大人が「面倒くさい」を理由にして様々なことをやらないのを目の当たりにしているので、「面倒くさい」=「しなくてよい」と言う公式が正しいと考えます(人間は自分の望むように物事を見ます)。
しかも、実際にこの公式が自分のやりたくないことに対する言い訳として通用してしまったとき、彼らは勉強のみならずあらゆる拒絶に利用します。
ここで心配なのは、このような自分勝手が大人の世界で通用しないこと。
面倒くさかろうがそうでなかろうが、社会に出たらやらなければならないことはやらないといけません。
その時、この生徒は大変苦しむと思います。
勉強だけでなく、子育てという点からも「面倒くさいことはしない」という癖は直してあげた方が本人のためであります。
「面倒くさい」という言葉を発する生徒はたくさんいます。
しかし、上記のように歪曲した考え方で生徒が使っているときは注意が必要です。
きちんと説明し、どんなに面倒くさいことでもやれる耐性をつけないと、将来社会人として大変苦労するでしょう。
周囲の大人たちも、嫌なことで「面倒くさい」を理由にやらないような振る舞いは控え、自分が自分を律することができる見本となりましょう。
大人は子供の良い手本となれるように努めてください。
子供は良くも悪くもしっかり見て学んでいますから。
少なくとも勉強に関しては、「面倒くさい」でやらない理由にはならないことを理解させてあげましょう。
2022.06.15
宿題はやればいいというものではありません
学校の宿題は何のためにあるのか。
先生がいじわるをして生徒から遊ぶ時間を奪うために出しているのではありません。
学校で学んだことを自分のものとして、より確実に定着させるためにあります。
従って、やはり宿題はきちんとするのがいいです。
毎回の宿題を正しくやって、その時その時しっかりと勉強を身に付ければ、定期テストや入試で慌てる必要は全くありません。
小学校低学年
小学校低学年での宿題の役割は授業の復習というのもありますが、家庭での毎日の勉強習慣を付けることも目的のようです。
これから学年が上がるにつれ毎日の宿題の量も増えますが、そんな時も抵抗なく学習態勢に入れるように、意識しなくても一定時間勉強できるように、体を慣れさせ勉強に対する肉体的精神的体力をつけます。
先生がおっしゃる宿題を難なく受け入れやれる(先生との約束を守れる)ような習慣を身に付けさせます。
これが基礎となって、その後難しい宿題が出たときもこなせる耐性を得るのです。
小学校低学年で宿題をやらない癖をつけてしまうと、勉強ができなくなるだけでなく、定期試験や入試などで、自分から家庭学習をしないといけないとき、精神的に勉強に耐えることができず集中力も続かなくなります。
小さい時から出された宿題をきちんとやることはこういう意味でも大切です。
勉強を確実に身に付けるための宿題
家庭での学習習慣が身に付き学年が上がってくると、いよいよ本格的に勉強としての宿題をすることになります。
授業では時間的制約があるので、時には内容の説明で終わり実際に問題に取り組む時間が十分にないことがあります。
これを補うために宿題が出されます。
学校で習ったことを本当に理解し、実際に使いこなせるかを試し確認するのです。
より多くの問題に触れることで練習を増やし、学習内容の習得をより確実なものとします。
ここで注意しないといけないことは、ただ問題を解くだけではダメだということです。
授業で習ったことに従って問題を解いてみる。
そして、それが正しいか丸つけをして確認する。
ここで終わる生徒が多いですが、本当の勉強は実はここからなのです。
丸つけをして自分が解けなかった問題がはっきりしたら、解答の解説や先生や友達に教えてもらって、自分のどこが悪かったのか、何が足りなかったのかを分析します。
そして、できなかった原因を突き止め、正しい答えの導き方を覚えもう一度問題を解く。
これを繰り返し、全ての問題が解けたら初めて宿題が終わるのです。
丸つけだけで終われば、それは自分の力を伸ばすことにはつながりません。
とは言え、家での限られた時間内に全てをするのは難しいでしょう。
しかし、理想を目指して努力することが大事なのです。
こうして毎回の宿題を着実にこなし、勉強をきちんと身に付ければ、後で慌てて同じところを勉強する必要がなくなります。
これは特に受験勉強のときに大きくものを言うので、日頃から心がけて宿題をしましょう。
やってはいけないこと
これは特に勉強できない(しない?)生徒に多いのですが、答えを丸写しにして宿題や課題をやったことにするのはやめましょう。
形式的には宿題をしたように見えますが、何も勉強が身に付いていません。
だから、結局テスト前などにもう一度やらないといけないのです。
もう一度やってくれればいいのですが、このような生徒の多くはそれもしません。
テスト結果が悪いのは当然です。
この解答丸写しの勉強で、勉強してなくてもごまかせると味をしめてしまった生徒は不幸です。
自分から勉強しなくてはという気持ちもなくなり、どんどん勉強しなくなります。
勉強しないから解けないし期限に間に合わない→解答を丸写しする→ごまかせたと安堵する→実は何も身に付いていないので問題が解けない→解答を丸写しする・・・
こんな風な負の連鎖に陥ってしまいます。
そうなると抜け出すのは至難の業で大変苦労します。
しかも、勉強ができなくなるだけでなく、丸写しの目的である「ごまかし」も実はできていないのです。
先生方は生徒たちが本当に考えて解いたか、単に答えを写しただけか、すぐに分かります。
あまりにも完全無欠で綺麗な解答は高らかにごまかしているといわんばかりです。
先生は生徒一人一人をよく知っているので、「この生徒がこんな解答できるはずがない」とすぐに分かります。
また、テストの結果を見れば、その生徒が勉強しないで解答を写しただけというのは簡単にバレます。
それをあえて言わないのは、それは生徒の自己責任であり、後で困るのは本人だということを知っているからです。
テストで成績が悪く評価が下がるのが分かっているからです。
勉強が身に付かないし、後でまたやらないといけないし(やる生徒はまだましです)、実はごまかしも成立していない。
それならば解答を丸写しする意味は何なのでしょうか。
ちょっとしたその場しのぎになるだけで、後で自分を窮地に追い込むことは間違いありません。
ある意味可哀想でもあります。
宿題をやるタイミング
宿題はいつするのがいいのでしょうか。
その日に習ったことをその日のうちに習得するのが一番です。
よく授業から何日か過ぎて宿題をする生徒がいますが、これはお勧めできません。
なぜなら時間が経てば経つほど記憶があいまいになり、授業でやったことを思い出せなくなるからです。
教育に関して、よく「忘却曲線」に触れられることがありますが、これは「記憶というのは時間が経つほど失われる」というのをグラフで示したもので、右肩下がりの曲線ができます。
しかし、記憶の新しいうちにもう一度やる、または何度か繰り返すと忘却曲線下降が緩やかになることが分かっています。
つまり、授業で習ってすぐ宿題をした方が勉強を習得しやすいということです。
本当のことを言うと、宿題は一度で終わりにするのではなく、次の授業までに2、3回やるのが理想です。
時間を置いてできるか確認して、できない分を補強すれば、学習内容がよりしっかりと身に付きます。
時間を置いて繰り返すというのは非常に良い勉強方法です。
なぜなら、勉強は教わるインプットだけでは不十分で、実際に問題をやってアウトプットしてみることでより定着し理解が深まるからです。
毎日の授業は前回やったことが基になって新しいことを学ぶ場合がほとんどです。
よって、授業は前にやった内容が習得できることを前提としているので、例えば問題が解けなかったりすれば、できるようになるまでやらなくてはいけません。
宿題をせず、ごまかして分からないままで授業を受けては、内容がさっぱり理解できません。
前出の勉強ができてなければ当然新出事項も分からず、「できない」がどんどん増えていき成績も下がり、勉強をするのが嫌になり脱落していくのです。
そうならないためにも、毎日の宿題をできるだけ早くコツコツ真面目に取り組み、分からないことがあったら解説を見たり、人に聞いたりして全て解決しましょう。
面倒かも知れませんが、勉強は「面倒な」ものです。
だから、ごまかしたりせず正しくすることが、実は自分にとって一番有益なのです。
2022.06.12
都立高校入試で今年からスピーキングテストが加わります
今年から都立高校入試の英語で「スピーキングテスト」が導入されます。
これまで何回かの試行テストも行われ、いよいよ実施の運びとなりました。
この試行テストや文科省の発表からスピーキングテストの概要や日程などが明らかになってきました。
そこで今回は現在分かる範囲で、スピーキングテストについて説明したいと思います。
スピーキングテストに関して、文科省は大学入試で導入を試みましたが、世間の理解を十分に得られないことなどから、本来スタートする予定だった共通テストの開始年度である2020年度の実施を諦め延期としました。
スピーキングテスト自体は廃止になった訳ではなく、将来的には導入される予定になっているので、自分が受けるであろう受験生は準備を進める必要があります。
いずれにしても、初の試みをいきなり全国規模の大学入試で行うということに、多くの反発と不理解を生じたのは仕方ないことだと思います。
私見を提供する側としても準備不足と説明不足は否めないと考えます。
そこで規模を縮小し、大学受験でのスピーキングテスト導入に向けた実証実験と言う意味合いも、都立高校入試のスピーキングテスト導入には含まれていると思います。
都立高校でスピーキングテストを既成事実にして、大学入試での導入も正当化しようという意図があるのではないでしょうか。
公には、これまでの英語の「聞く」「読む」「書く」の三技能に加えて、「話す」も試験に導入することで、これまで指摘されてきた日本人の英語コミュニケーション能力の低さを克服しようという狙いがあります(実際の試験内容や学校教育の内容がそれに準じているかどうかは別として)となっています。
スピーキングテスト『EAST-J』の概要
東京都では事業者(ベネッセコーポレーション)と提携し、高校入試の点数の中に英語の「スピーキングテスト」の点数を追加します。
このスピーキングテストは「ESAT-J」と呼ばれ、タブレット端末、ヘッドフォン、マイクを使って、受験生が実際に話した英語を録音し、それを評価します。
テストは大きく四つのパートからできています。
パートAでは与えられた短い文章を読む問題です。
5文(3行)くらいの画面に書かれた英文を読みます。
最初に簡単な状況説明と準備時間(30秒)が与えられます。
その後、30秒以内で文章を読み録音します。
パートBでは図や表などの資料が与えられます。
その資料を見ながら、音声で出される簡単な英語の質問に答える問題です。
簡単な状況の説明の後、10秒の準備時間があります。
そして、英語の質問を聞いて解答を10秒以内に行います。
パートCでは4コマのイラストがあり、それについてのストーリーを英語で話す問題です。
最初に簡単な状況説明があり、その後30秒の準備時間が与えられます。
そして、時間になったら40秒以内に全てのコマを英語で描写しながら、全体の話を完結させます。
最後は、パートDです。
ここではある質問に対して自分の意見とその理由を言う問題です。
1分の準備時間の後、40秒で自分の考えを録音します。
この時、質問が画面上に文字表記されるか、音声だけになるかは未定です。
表記される場合は文字を追って質問を理解できますが、音声だけの場合は、聞き取りを誤ると答えられないという危険性があります。
どの問題も問題の英語はそれほど難しくなく、普通に中学で英語の勉強をしていれば分からなくはないと思います。
答える方も、コツをつかむ必要はありますが、慣れてしまえば平易な英語で答えることができます。
よって難易度は高くありませんが、やはり十分な準備をしていないと戸惑うことも多く、高得点は期待できないと思います。
ESAT-Jの都立高校入試における評価法
ESAT-Jのテストは基本的に都内の中学校が会場になる予定です。
試験監督および採点は事業者であるベネッセコーポレーションが行い、受験生が解答した音声を録音したものを使って採点します。
この結果は100点満点で示されますが、入試ではこれを20点満点6段階評価(4点ごとに段階分け)に換算して利用されます。
評価Aは20点、Bは16点、Cは12点と順次点数が付けられ、最低ランクのFは0点となります。
そして、この結果は各学校及び自治体に提供されます。
送られた結果は受験生の調査書に記載され、志願先の都立高校へ提出されます。
つまり、調査書点に加えられるのですね。
その結果、都立高校の合否判定に関わる点数はどのように変わるのでしょうか。
これまで都立高校の合否は、調査書にある内申点に基づく調査書点と試験当日の学力検査の点の総合点で行われてきました。
・学力検査の得点
各教科100点満点の五教科の合計点500点満点で評価されたものを700点満点(一部都立高校、分割後期、二次募集は600点満点)に換算したもの。
・調査書点
中学校での成績表にある5段階評価の数字をそのまま得点とした内申点(ただし実技4教科は2倍で評価されます)65点満点を300点満点(一部都立高校、分割後期二次募集は400点満点)に換算したもの。
これら合計1000点満点でこれまでは判定されていましたが、これにESAT-J枠として20点満点が追加され、合計1020点満点で評価されるようになります。
1020点満点中の20点と甘く見ない方がいいです。
入試は1点で合否が分かれます。
だから、例え1点でも疎かにできません。
ましてや、スピーキングテストができるとできないでは20点もの差がつくので、これは合否を左右すると言っても過言ではない事態です。
尚、ESAT-Jを受けられなかった受験生は、入試において不利にならないように学力検査の英語の得点(受験当日の得点)から仮のESAT-Jのスコアを出し、総合点に加算するそうです。
この処置が本当に公平かどうかは疑問です。
スピーキングが苦手な受験生はあえてESAT-Jを受けないで、当日試験に集中してより高得点を出した方が有利かもしれません。
ESAT-Jのスケジュール
実際に入試でESAT-Jが使われるのは令和4年度以降、令和5年の高校入試からです。
現段階でのスケジュールは次のようになっています。
・令和4年7月下旬から9月上旬まで
ウェブによる申し込み、および特別処置申請
↓
・令和4年11月27日(日)
ESAT-J受験
↓
・令和4年12月18日(日)
ESAT-J受験予備日
↓
・令和5年1月中旬
個人及び中学校の結果帳表の受取
↓
・令和5年2月
都立高校入試選抜でのESAT-Jの結果活用
コロナウイルスの時勢柄、会場や使用機になどに対してガイドラインに基づく感染症対策が実施されるということです。
(手指消毒の徹底、マスク着用、関係者の検温、タブレット端末の除菌など)
ここで注意しないとけないことは、スピーキングテストの試験日が都立入試の本試験の前になっているということです。
11月末にはテストなので、他の勉強より早めの準備が必要です。
これを気づかず、後になって慌てても良い結果は得られません。
新しい試みだからこそ不測の事態も考えられますので、情報収集など怠りなく。
どうしていいか分からないときは、葛西TKKアカデミーまでお問合せください。
このように都立高校入試においてスピーキングテストがかなり現実的になってきましたが、多くの生徒や保護者はまだ詳しく知らない人が多いようです。
しっかり情報収集をして早目の対策をお勧めします。
もちろん、葛西TKKアカデミーでも対策の授業を行い、実際に模試も受けられます。
事前にテストの内容と答え方を理解するだけでなく、テストに使う機器の操作にも慣れておく必要があります。
そのためにも、繰り返しになりますが、葛西TKKアカデミーのスピーキングテスト対策講座を受けてください。
模試も含めてご案内いたしております。
現在、日本の学校教育で行われている教育改革は非常に大規模で、これまで親御さんが経験したことのない教育になっていきます。
この変化にいかに対応できるかどうかが、これからの学校生活、受験、そして人生の成功への大きな鍵となるでしょう。
未知のことで不安もあるかと思いますが、要はきちんと対策ができていれば大丈夫です。
逆にできない人は落ちこぼれてしまい、各家庭、個人、及び学校にどれだけ対応能力があるかで、その後の生徒たちの人生が変わってくると考えられます。
いろいろ分からないこと、不安なことがあると思いますが、そんな時はどうか葛西TKKアカデミーまでご相談ください。
2022.06.08
宿題を正しくやろう!ごまかしても最後に困るのは自分
生徒の中には宿題を勘違いしている人が多くいます。
「宿題は何のためにするのか」を理解せず、その場しのぎの勉強を続けていると、後でひどい目に遭います。
宿題をやっている過程にまで先生の目は届きません。
だからと言って、ごまかして形だけ整えて宿題や課題を提出しても、結局困るのは自分です。
その時その時、与えられた宿題を正しくやった方が、長い目で見たとき本人にとって一番いいのです。
宿題:親子でする→自分でする
長い学生生活の中で宿題というのは基本的に、学校に通い始める小学一年生からずっと出されるものです。
小学低学年の頃は学校で学んだことの練習と確認が宿題の目的の一つとなりますが、他に学校以外での勉強習慣の習得というのも宿題の目的になるでしょう。
親の前で音読してみたり、計算ドリルをやって親に丸つけしてもらったりするのは、子供一人では毎日の家庭学習をするのは難しので、親の手を借りながら(親が見ているという環境下で)確実に子供に家庭学習をさせ、その習慣を身に付けさせるという意味もあります。
まだこの時期は学習内容も難しくなく、子供自身も分からなくて宿題ができないということも少ないですし、親も子供の質問に答えられるので、この親子でやる宿題も比較的問題なくこなしていくことができます。
しかし、学年が上がり勉強の内容が高度化してくると、この共同作業が難しくなっていきます。
親が子供の質問に答えられなくなったり、宿題に費やす時間が長くなって親の仕事や家事の時間と衝突するようになると、これまでのような一緒に宿題をするということはできなくなってきます。
そこで子供たちは自分たちだけで宿題をしなくてはいけなくなります。
宿題をしなくてもしたことにできる画期的な方法!
こうして親の監視下を離れ、子供一人で宿題をしなくてはならなくなったとき、いろいろと問題が発生します。
誰からも見られていないので自由にできるということは、その気になれば手を抜いたりごまかしたりできるということです。
宿題の行程を見ていないので、結果(少なくとも見た目上は)が整っていてやったように見えれば、問題を解かなくても許されると気づくのです(勘違いする)。
特に解答が渡されているときはそれを丸写しし(そのために解答を渡している訳ではないのですが)、そうでないときは友達の宿題を写す。
そうして実際は自力で解いていない問題を、あたかもやりましたという体裁にして提出するのです。
小学高学年から中学になると生徒の中には勉強についていけず、勉強が嫌になると同時に遊びたいという気持ちが強くなる人が増えます。
そんな彼らが自分たちの欲求と満たしつつ、宿題をやっていることにして先生から叱られるのを回避する素晴らしい解決策が答え写しです。
学校の先生は生徒が答えを丸写ししていることを分かっていても、それを一人ひとりに指摘することはまずありません。
先生も多忙でそんな時間はないし、ごまかした宿題が本人にどんな結果をもたらすかは自己責任だからです。
しかし、生徒は何も言われないことをいいことに、このごまかしの宿題を続けてしまいます。
宿題のごまかしはトラップ!
いくら見た目をよくしても、きちんと宿題をやってなくては勉強が身に付きません。
だから、ごまかしの宿題をすれば学校の勉強はますます分からなくなり、宿題をきちんとやろうにもできない、でも提出はしないといけないから答えを丸写しする。
そして、分からない状態のまま学校の勉強は進み、宿題はできないけど提出しないとけないから、また答えを写すと言った悪循環に陥るのです。
勉強は前出の内容ができるようになっているという前提で進みます。
もし分からなければ、「分かりません」と声を上げ、分かるようになるまで教えてもらう必要があります。
子供には教育を受ける権利があるので、「分かりません」と言って教えてもらえないのは違法になります。
そうしてできるようになるまで、とことん教えてもらえばいいのです。
しかし、ごまかしの宿題をやってしまえば、先生も見た目上はできているので、その生徒は分かっていると判断し勉強を進めてしまいます。
ごまかしの宿題は生徒の「分からない」のメッセージを先生に伝えず、そのまま生徒を取り残してしまうのです。
これが最も愚かな点です。
「分からない」を放置してそれが積み重なって、最終的にそれは自分に反ってきます。
特に中学生になり高校を受験するとき、この愚行が大きく生徒を苦しめます。
その時その時はできているように見せても、ごまかしでは勉強は身に付いていないので、結局中学三年間の勉強を試される入試のときにバレてしまいます。
高校入試ではできるようになっていないといけないものが決まっています。
毎回の宿題をきちんとこなし、分からないところはその都度解決していれば、受験勉強を始めても、それまでの学習が身に付いているので、入試対策に全力を注げます。
しかし、ごまかしでこれまでの勉強が十分に身に付いていない生徒は、それを習得してから入試に向けた勉強をしないといけません。
つまり、放置していた「分からない」をカバーするのに時間を費やさないといけなく、必要な入試の勉強が十分にできないといった事態に陥るのです。
残された時間も限られ、多くの生徒にとっては初の人生の大きな分岐点に臨むという不安とプレッシャーの中、もう一度最初から勉強し直さないといけないというのは、非常に大きなハンデで絶望感で打ちのめされる生徒も多いでしょう。
この時になって「しまった」と思う人が多いですが、もう後の祭りです。
そうならないためにも毎回の宿題を正々堂々とやって、ごまかさない。
結局、これが一番自分のためでもあるのです。
宿題は自分の学びをより深く定着させ、学習内容をより確実に発揮できるようにする非常によいチャンスです。
学校が生徒を苦しめるために出すものではありません。
しかし、そのチャンスをやらないでごまかしてしまうと、後で困るのは生徒自身です。
いくらその時に面倒くさいからと言って、せっかくの勉強の習得のチャンスをふいにしてしまうと、結局後でやらないといけないので二度手間になります。
つまり、もっと面倒くさいことになるのです。
しかも、入試などで時間的制約のある中でやらないといけないとなると、心理的に追い詰められて効率のよい勉強はできません、入試対策の時間がその分減るので、受験にも不利になります。
毎回の小さな手間を惜しまず、コツコツ真面目にきちんと宿題をこなしていくのが、長期的に考えれば一番いいのです。
2022.06.06
定期テストの勉強はこうしよう!
定期テストが近づいてきました。
勉強ははかどっていますか。
よく勉強の仕方が分からないと質問されます。
勉強の仕方は人それぞれで合う合わないがありますが、とりあえず基本的なことを話します。
基本は教科書とワーク
「何を勉強していいか分からない」と言いますが、定期テストの場合、テスト範囲も限られていますし、出題も教科書とワークがほとんどです。
数値が少し変わったり、中にはそのまんま出題されることもありますので、この二つをしっかりやれば6~7割くらいは取れます。
しかも、ワークは課題として出るので、ワークをきちんとすればテストもできるようになるとの意図で課題が出されます。
だから、いかに早く課題(ワーク)を終わらせるかが重要になります。
早く終われば残った時間を確認と練習に使え、学習内容の定着がより確かなものにできます。
一度やってできなかった問題だけをもう一度やる。
それでもできない問題をもう一度やる。
これを繰り返して最終的に全ての問題が解けるようになれば大丈夫です。
このようにできなかった問題ができるようになるには時間が掛かります。
だからこそ、最初の一回は早く終わらせた方がいいのです。
できればテスト発表があるまで待つのではなく、学校で習ったらその日のうち、遅くてもその週のうちに、ワークや教科書の問題をやってみて、自分が本当に解けるかどうかの確認をしてほしいです。
そうすれば、勉強内容の確認の時間が十分確保できますし、必要であれば更に高度な応用問題にさえ取り組むことができます。
結果、より高得点を狙えるのです。
いい加減な勉強やごまかしの勉強はかえって自分を困らせる
しかも、問題に取り組むときは一問一問丁寧に解きましょう。
よく本番じゃないからと言って書き方が雑だったり、正確に書かなかったり、書くことさえしなかったりする生徒がいます。
練習できちんとしない生徒はたいていテストでも同じようにいい加減な解答をして×にされます。
「ちゃんと本番ではできるから大丈夫」という生徒に限って間違えます。
練習でも本番と同じ気持ちで真剣にきちんと解きましょう。
また、ギリギリまで(テスト前日まで)何もせず、時間がないと言って焦って課題をやり、しかも答えを写すだけという生徒がいます。
自分で考えず答えを写しているだけなので、いくら体裁を整えてやっている風で提出していても、当然テストでは問題が解けません。
課題は全部○になっているからと言って、学校の先生はそれが本当に実力でやったのか解答を写しただけなのかは分かっています。
困るのは本人だからあえて言わないだけで、決してごまかせたとは思わないでください。
一生懸命考えてどうしても分からず、解答を参考にして理解するならいいのですが、そうでなければ何も身に付きません(この最初の「一生懸命考えて」という部分が肝心です)。
仮に前日に解答丸暗記で、定期テストを何とかやり過ごしたとしても、受験勉強の時に困ります。
焦った丸暗記はテストが終われば全て忘れてしまいます。
結局何も習得できていないので、また受験勉強で同じことを繰り返さないといけない。
入試という重要な試験前の時間が非常に足りないときに、またやり直さないといけないというのは、自分をかなり不利に追い込むことを意味します。
このような愚かしいことにならないためには、やはりその都度その都度の勉強をしっかり丁寧にそして確実にするしかありません。
そうすれば定期テストでいい点が取れ、受験においても無駄なく効率的に勉強ができるので、入試合格の可能性がぐんと上がります。
その場しのぎのごまかしの勉強は、後で自分を苦しめるというのを肝に銘じておいてください。
結局長い目で見ても、丁寧でコツコツの勉強が強いのです。
暗記型と積み上げ型
国語、理科、社会は暗記型で数学、英語は積み上げ型とよく言います(個人的にはこの分け方は好きではないのですが)。
暗記型の教科はいかにたくさんの用語などを覚えられるかが学習の中心になります。
この場合、その用語だけ(覚えなくてはいけないものだけ)を覚えようとしてもなかなかうまくいきません。
人間の脳は脈絡もなく一つのことを覚えるのは苦手です。
何かきっかけになるものや意味あるものと関連付けた方が、それをヒントにして思い出すことができます。
分かりやすい例が歴史の年号でしょう。
794年平安京の遷都を覚えようと「794年」ばかり考えるとなかなか覚えらません。
しかし、「鳴くよ(794)ウグイス平安京」とすれば簡単に覚えられます。
記憶を促すのは印象と回数です。
この両者を最大限にできれば、長期の記憶として残ります。
工夫をしてみてください。
「人に言ってもらう」というのも一つの良い方法です。
一方、積み上げ型は前のことが土台となり、新しいことを学ぶタイプです。
数学と英語が日本ではこの部類に入るようです。
前のことがベースになって今があるので、分からないときはずっと振り返り、立ち止まり、学び直さないと先に進めません。
よって分からない問題が出てきたとき、自分はどこまで戻る必要があるか考えないといけません。
その時は大変でも原点に戻り、一から理解していかないといけません。
もちろん、先生や友人に教えてもらってもいいです。
こうやって抜けているところを埋めていかないといけないのが、積み上げ型の特徴になります。
より高得点を狙うならワークと教科書だけではなく、授業でやったこともしっかり身に付けましょう
このようにワークと教科書が基本ですが、それはそれは基礎的な問題を解くためで、より高得点を狙うには不十分です。
更に学校のプリントや授業で先生が話したことなども復習しましょう。
よくプリントをなくしたり、ぐちゃぐちゃで使えなくなったりする生徒がいますが、プリントも大切な教材ですからクリアファイルに入れるなどして、しっかり保管してください。
また、授業中のノートも板書だけでなく、先生の話したことも大事だと思えば書き留めておきましょう。
ワークや教科書にないものだから失われると残りません。
これらがあるとないとでは大きな違いになります。
特に教科によっては、教科書をあまり使わず自分の作った教案に基づき授業を進める先生(理科、社会の先生が多いです)がいます。
そういう先生方のテストは教科書よりも授業中で話したこと、やった内容が重視され、そこから出題されることも多いので注意しましょう。
また、学校の教材ができるようになれば、追加で難易度の高い問題集などやってもいいでしょう。
ただ、個人的には他のものに手を出すよりは、今あるものをより完璧に仕上げた方が定期テストの場合はいいと思います。
以上、簡単に定期テスト対策としての勉強法を考えてみました。
後、もう一つアドバイスするなら、自分の好きな教科ばかりやるのではなく、苦手な教科もしっかりやりましょうということです。
好きな教科はやっていても楽しいし、苦手な教科はつまらなく苦しい。
でも、受験などを考えたとき、得意な教科を持っているより、苦手な教科がない方が強いのです。
これは五教科の総計で評価されるからです。
だから、点の取れない教科を嫌いにならず、頑張って何とか人並みにできる、少なくとも基礎は身に付けるようにしておくと後が非常に楽です。
定期テストはそのまま入試にもつながるということを忘れずに、毎回の定期テストをきちんとしましょう。
勉強の仕方が分からない、勉強を教えてほしい、新しい問題を解きたいなど要望があれば、気軽にご連絡ください。
葛西TKKアカデミーはただ今、定期テスト前で全ての生徒(塾生でなくても可)に塾を開放しています。
勉強しやすい環境で、分からないことはすぐに聞ける葛西TKKアカデミーを存分に利用してください。
皆さんのご健闘をお祈り申し上げます。
2022.06.05
英語の定期テストでいい点を取るための勉強法
生徒の中で苦手が多い教科の一つが英語です。
小学校の英語活動のような、英語を使ったゲームや挨拶などの簡単な会話ならば楽しく苦痛でもないのですが、中学に入り文法などを始め本格的な「勉強」となった場合、感覚ではなく理詰めで考えなくてはならず(一般の中学の授業がそのようにこれまでデザインされていたからなのですが)、難解な暗号解読のようになり感じられ、その出来不出来が即座に数字となって評価される。
そして、その数字で自分の人格すら判断されてしまう。
そうやってレッテルを張られれば、楽しみはすぐに消し飛び頑張ろうという気力さえなくなることもあります。
そうならないように、生徒が英語に興味を持ち楽しみながら学べる授業を葛西TKKアカデミーでは目指しているのですが、現実に学校という存在がある限り、なかなかそのような理想的な授業も行えず、妥協して学校の勉強に即した授業になってしまうのが悩みです。
そこで今回は学校の定期テストに向けた英語の勉強法についてお話します。
勉強は千差万別、一人ひとりに適した方法があり、万人に通用するものはありません。
だから、個人個人に合わせて勉強を考え教えていかないといけないのです。
しかし、個々の事例を上げればきりがないので、ここでは一般論としての勉強法を紹介します。
これでうまくいかないからと言って心配する必要はありません。
その時は自分に合った勉強方法を見つければいいのです。
その際は葛西TKKアカデミーが力になりますので、是非、ご相談ください。
英語は毎日触れ、慣れることが大事
外国で生活をした経験がある方なら分かると思いますが、言語は毎日使っていないと驚くほど忘れてしまうものです。
海外の生活が長いと、ある日、自分の言いたいことが日本語で出てこないことがあります
逆に日本に帰ってしばらくたつと、海外で生活していた時は何の問題もなく使えた英語が口から出てこない。
この傾向は特に子供に強く、ちいさい子供は言葉を覚えるのが早いですが、忘れるのも早いです。
つまり、言語学習では毎日その言葉に触れることが大切です。
英語を日常で使う機会の少ない日本では、生徒たちが自分から積極的に英語に触れようとしないといけません。
幸いにして現在はYouTubeやその他動画サイトなど、その気になれば英語に触れる機会はたくさんあります。
DVDやブルーレイで映画などを見るときにも英語の吹き替えや字幕を付けることもできます。
そうやって英語を聞く場を設けてください。
最初はよく分かりませんが、映像を見れば言っていることがなんとなくわかってきたり、単語をいくつか聞き取れたりできるようになります。
そうやって聞き取りが少しずつできるようになると、英語を聞くのも楽しくなります。
基本文で覚える
英語を勉強するとき「単語を覚えさえすればいい」という人がいますが、これは間違いです。
言葉は単語が単独に漂っている訳ではなく、単語同士が有機的につながり、文脈において的確に使われなくてはいけません。
つまり、文となって初めて言葉は意味を成してくるのです。
単語だけ覚えては使い方が分かりません。
だから、英語を勉強するときは単語で覚えるのではなく、文で覚えることをお勧めします。
文の方が長いので、これは効率が悪いように思えるかもしれません。
でも、人間の脳を考えると、脈絡もなく単語を覚えるよりも、他と関連付けて、それをヒントに覚えていく方が覚えやすいです。
このような基本文をたくさん覚えることが英語の理解を深め、実際に使える英語につながります。
基本文は簡単な言葉で作って構いません。
大事なのはポイントが分かる分の構造です。
「この分から、英語の過去形はこう作ればいいんだ」と理解してくれればいいです。
こうして基本文を身に付けたら、後はその中の単語を置き換えるだけで表現の幅が広がります。
文法用語は極力避ける
英語を勉強するとき、学校の先生の中には言葉の意味も十分に説明せず、やたら文法用語を使う人がいます。
これは教える方が楽なだけで、学ぶ側が決して簡単という訳でもありません。
むしろ、言語とは別に余計な用語を覚えなくてはいけないので、人によっては余計に混乱するかもしれません。
しかも、運の悪いことに英語で使っている文法用語の中には、国語の文法用語と同じものがあります。
しかし、日本語文法と違い国語文法は母語話者が自分の言葉を分析するために用いられるものなので、同じ用語でも意味が違ったりします。
これも混乱の原因となりえますので、できれば文法用語に頼るのは状況をよく分析してからにしましょう。
生徒の中には文法用語を聞いただけでアレルギーを起こしてしまい、「もう難しい、分らない」と思い込んでしまう者もいます。
特に子供の場合、その心理状況が学習に与える影響は大きいので注意が必要です。
本分を繰り返し読む
特に定期テストという観点で考えるなら、基本はやっぱり教科書です。
だから、教科書をしっかり勉強しなくてはなりません。
その際、色々理屈を考えながら分析しながら英語を科学的に理解するのもいいですが、言語という性質を考慮するなら「読む」ことは基本でしょう。
声を出して読めば(より多くの間隔を使うので)単語やいろいろな表現を早く覚えることができます。
その時注意しなくてはならないのは、発音をいい加減にしないということです。
あいにく日本の英語教育は発音を疎かにする傾向がありますが、人間の思考は脳内で音で行われていることを鑑みるならば、きちんと教え学ぶべきです。
そして、最初はよく分からないかもしれませんが、何回も何回も繰り返し読んでいくうちに、不思議なことに、だんだんと分かるようになってきます。
「読書百遍自ずから知る」とはよく言ったものです。
やっぱり学校のワークと教科書
定期テストでは多くの問題が教科書やワークから出ます。
そして、これらは事前にやれば解き方が分かるし、答え合わせをすれば確認もできます。
一回やったら間違ったところだけをもう一回やる。
これを繰り返し、全ての問題が丸になるまで頑張りましょう。
これでテストの半分以上は取れるようになります。
しかし、多くのできない生徒はこれをいい加減にやっています。
面倒くさいからと言ってきちんと問題を解かず、答えを写すだけ。
形式上は丸がついてやったように見えますが、結局何も身に付いていないので、当然テストでは解けません。
更に、高校入試では中学三年間の勉強が全て対象となるので、ここできちんとやらないとまた同じことを勉強しないといけません。
結局二度手間で、長い目で見るならやはり、ごまかしの勉強はすべきではありません。
後でもっと面倒くさいことになります。
勉強はテスト前にやるのではない
最後によくいるのが、テスト範囲が発表されるまで勉強しない生徒です。
「範囲が発表されないと何を勉強していいか分からない」ということらしいですが、そんなことはありません。
前回のテスト範囲の次から普通出されますし、今やっているところまでは確実にテスト範囲になります。
だから、発表されなくても既にやってしまうのがいいです。
早く課題を終わらせれば、その分学習内容の確認とテストの準備に費やす時間が増えます。
そうすれば、成績もきっと上がるでしょう。
わざわざ待つ必要はないのです。
毎日の余裕のあるうちに勉強に取り掛かり、ゆとりを持ってテスト勉強をすればより効率よく勉強が身に付きます。
今、テスト期間の学校があります。
もう少し後の学校もあります。
いずれにしても定期テストは必ず行われるので、それにどう対処するかが大きな分かれ目です。
英語ということで話しましたが、今回のチップはほかの教科でも通じるものがあります。
テスト頑張ってください。
すこしでも勉強に困ったときは、気軽に葛西TKKアカデミーにお知らせください。
必ず皆さんのお役に立ちます。
2022.06.04
SNSで受験勉強の英雄になろう!
現代の子供の勉強における大きな議論に「スマホ問題」があります。
確かに連絡を取ったり、調べものをしたり、息抜きや余暇に便利なのですが、実際には勉強の妨げになっていることが多いようです。
国際機関のWHOがゲーム依存症を現代の病として認知するほど事態は深刻ですし、「スマホ依存症」という言葉も聞かれるようになって久しいです。
他にもSNSをしながらの勉強がどれほど勉強にマイナス効果をもたらすかという研究や、スマホを使った調べものが本当に学習の役に立っているのかという研究は山ほどあり、その多くが負の影響を指摘しています。
実際に多くの家庭で子供がスマホを手放せなく、勉強が十分にできないという声もたくさん聞きます。
そういう場合は話し合いでスマホのルールを決めるのが一番なのですが、これもなかなか難しい。
理由の一つはスマホが本人一人のものではなく、友達をはじめ多くの人間とつながっている点があげられます。
多くの人が関わっているのだから、一人を規制するだけでは難しいという訳です。
そこで今回は、特に受験を控えた生徒とその家庭へのご提案です。
この多くの人(時には不特定多数)とつながっているスマホの特性を生かして、受験勉強に役立てようというお話です。
道具は使いよう
「スマホ」は道具であり、上手く使えば我々の生活をこれまでにないほど豊かにできます。
しかし、スマホを上手に使いこなすことができず、反って不利益をもたらすことも多々ありま多々
この新しいツールはまだ社会としても適切な使用が定まっておらず、大人でさえ間違った使い方をして困った状況に陥ることがあります。
ましてや、人生経験も浅く、精神的にも理性的にも未熟な子供たちが、スマホを的確に使いこなすことはとても困難です。
「道具は使いよう」とはよく言ったもので、スマホ自体は良くも悪くもないのですが、要は使う人間の問題ということです。
そこで、この「スマホ」のSNS機能を上手く使って、「受験勉強の英雄」になり自分だけでなく、友達の受験生もやる気にさせる方法を考えます。
実はみんなもスマホを手放したい、でも手放せない
学年が上がり、いよいよ入試が迫り本格的に受験勉強をしなければならないときに、「スマホ」が手放せず勉強が文字通り「手につかな」生徒がたくさんします。
「勉強を始める前にちょっとゲームをして、気分を上げて勉強しよう」と思って、数分間ゲームをしてから勉強するつもりが、「あと少し、あと少し」とあっという間に一時間、二時間過ぎてしまい、もう寝むくなって「明日からやろう」と誓いつつ、あくる日も同じことを繰り返す。
机に向かって勉強を始めると、友達からLINEがきて返信をする。
「よしやるぞ」と本を開くと、また別の友達からLINEがきて返信をする。
そのうちLINEが盛り上がり、着信返信で勉強が進まず、合間に何とか勉強したことも、後で振り返ると何も残っていない。
このような経験をしたことのある生徒は本当にたくさんいます。
勉強をしなければならないのは分かっているが、スマホを置いていると一向に勉強ができない。
でも、そうかと言ってスマホを消してSNSを遮断すると、その間に何が起こっているか気になってしまう。
一種の中毒症状のような感じですね。
実際に、今の生徒にはLINEなどのグループアカウントはとても重要らしく、返事をしないとそのグループからのけ者にされたり、いじめの対象にされたりするのを恐れています。
本当の友達とはそのようなものではないのですが、人生経験の浅い彼らにはこの不安と恐怖は非常に耐えがたいもののようです。
だから、誰も「スマホ」を離せないのです。
「このままスマホを傍らに置いておいては、受験勉強ができない。だから何とかしないといけないのだが、そうすると友達を失い、グループから攻撃されてひとりぼっちになってしまう。毎日の学校生活が、いじめられて嫌なものになってしまう。」
こうして子供たちは受験勉強とスマホの間で悩み苦しむのです。
我々が子供の時にはなかった問題で、彼らにはある意味、不幸な時代になってしまったと言えるかもしれません。
このような心理は本人だけでなく、実は他の生徒も同じように感じているのです。
「スマホを何とかしたいけど手放せない」
「勉強しないといけないのは分かっているけど、それでSNSを断つと仲間外れにされるんじゃないか」
「みんなもLINEをやってあまり勉強していないみたいだから、きっと自分も大丈夫」
最初の二つは受験勉強のため何とかしないといけないのに、行動する勇気やきっかけが無くて動けないことを表しています。
最後のは、受験勉強をやっていない自分に対して言い訳をして、自己正当化を図っています。
こうやってグループ全体がお互いに甘えて勉強しないまま、みんな道連れとなって受験を失敗するのです。
君が最初の一人になろう
このようにスマホは子供自身も何とかしたい問題なのです。
だから、誰かが動き始めないといけません。
勇気を出して、この最初の「誰か」に是非なってほしいと思います。
やり方は簡単です。
SNSに「受験勉強があるから、自分は18時以降はスマホの電源を切る!」などと、みんなの前で宣言すればいいだけです。
こうしてみんなに知らしめて自らの退路を断つと、もう前に進むしかありません。
時間になったら電源を切って、実行します。
最初は難しいかも知れませんので、その場合は親が声を掛けてください。
スマホの時間が無くなれば、勉強の時間が増え、スマホを気にする必要もなくなるので、勉強により集中でき効率も上がります。
いろいろ心配はあると思いますが、やって慣れてしまえば意外と快適に勉強ができます。
「そんなことすれば友達をなくすのでは」と思うかも知れませんが、それでなくすようではその人は本当の友達ではないですし、今後の人生で新しい友達はいくらでもできます。
少なくとも学校に行けば会えるのだから、問題はありません。
このように「宣言」で受験生の自分に利点が生じると同時に、この「宣言」は友達をもスマホの呪縛から解き放つきっかけを作ります。
「宣言」を見て「あの子がやるなら自分も同じように受験勉強をしなくては」と考え、同様にスマホを切って勉強に励むでしょう。
先ほど互いに甘えてみんな道連れで受験に失敗すると言いましたが、それと反対のことが起きるのです。
他の人がするなら自分も勉強しなくてはと頑張り、お互いに励ましあい、分からないときは助け合い、勉強がより高度になっていくのです。
こうしてみんなが合格すれば最高ですし、みんながwin-winの関係になって友達としても意義が出てきます。
こうして一人の勇気ある「宣言」が自分のみならず友達も救う、まさに「受験の英雄」の誕生になるのです。
さらにSNSを使って、友達と受験勉強を促進させよう
さらにSNSを上手く使って、受験勉強をより推し進める提案を一つしましょう。
それは毎日の自分のした勉強(書き込んだワークやノート)を写メに取りSNSに毎日アップすることです。
このように自分の学習記録を取り、多くの人の目に触れるようにすることで、自分の努力を明確にし頑張りを実感できるので、自分に対する勉強の自信につながります。
また、人に見てもらうので、やらなくてはという義務や責任感も生まれるでしょう。
その上、自分の勉強を公に開示する別の効果として、友達の勉強の促進剤にもなるという点があげられます。
「あいつはこんなにやったのか、自分も頑張らなくては」と言った感じです。
お互いの頑張りが見えることによって、いい意味でのライバル心に火がつき、自他ともに学力が上がることが期待できます。
スマホというのは我々が彼らの年頃にはなかった、新しい現代に特有の現象です。
有効な活用はまだ広く確立していません。
しかし、スマホが道具である以上、良くするも悪くするも使う人次第ということは言えます。
そこでスマホを利用して、受験勉強に上手くいかせないか考えてみました。
いかがでしょうか。
しかし、まだ成長過程にある子供が自分だけでうまくやれるかというと不安はあります。
だからこそ、周囲の大人が上手に接し支える必要があります。
こうしてスマホをチャンスに勉強の輪が広がれば、来年の春にはみんなが笑って新年度を迎えることができるでしょう。
入試まで後9ヶ月を切っています。
頑張ってください。
受験でお困りの方は遠慮なく葛西TKKアカデミーまでご相談ください。
2022.05.19
中学の英語を勉強するときのポイント
生徒の中で苦手が多い教科の一つが英語です。
小学校の英語活動のような、英語を使ったゲームや挨拶などの簡単な会話ならば楽しく、英語が好きという児童も結構います。
しかし、中学に入り文法など本格的な「勉強」となった場合、感覚ではなく理詰めで考えなくてはならず(一般の中学の授業がそのようにこれまでデザインされているので仕方ないですが)、難解な暗号解読のようになり感じられ、成績が付けられる。
そうするとこれまでの楽しみはすぐに消し飛び、頑張ろうという気力さえなくなることもあります。
そうならないように、生徒が英語に興味を持ち楽しみながら学べる授業を葛西TKKアカデミーでは目指しているのですが、現実に学校という存在がある限り、なかなかそのような理想的な授業も行えず、妥協して学校の勉強に即した授業になってしまうのが悩みです。
そこで今回は学校の定期テストに向けた英語の勉強法についてお話します。
勉強は千差万別、一人ひとりに適した方法があり、万人に通用するものはありません。
だから、個人個人に合わせて勉強を考え教えていかないといけないのです。
しかし、個々の事例を上げればきりがないので、ここでは一般論としての勉強法を紹介します。
これでうまくいかないからと言って心配する必要はありません。
その時は自分に合った勉強方法を見つければいいのです。
その際は葛西TKKアカデミーが力になりますので、是非、ご相談ください。
英語は毎日触れ、慣れることが大事
外国で生活をした経験がある方なら分かると思いますが、言語は毎日使っていないと驚くほど忘れてしまうものです。
海外の生活が長いと、ある日、自分の言いたいことが日本語で出てこないことがあります。
逆に日本に帰ってしばらくたつと、海外で生活していた時は何の問題もなく使えた英語が口から出てこない。
この傾向は特に子供に強く、小さい子供は言葉を覚えるのが早いですが、忘れるのも早いです。
つまり、言語学習では毎日その言葉に触れることが大切です。
英語を日常で使う機会の少ない日本では、生徒たちが自分から積極的に英語に触れようとしないといけません。
幸いにして現在はYouTubeやその他動画サイトなど、その気になれば英語に触れる機会はたくさんあります。
DVDやブルーレイで映画などを見るときにも英語の吹き替えや字幕を付けることもできます。
そうやって英語を聞く場を設けてください。
最初はよく分かりませんが、映像を見れば言っていることがなんとなくわかってきたり、単語をいくつか聞き取れたりできるようになります。
そうやって聞き取りが少しずつできるようになると、英語を聞くのも楽しくなります。
基本文で覚える
英語を勉強するとき「単語を覚えさえすればいい」という人がいますが、これは間違いです。
言葉は単語が単独に漂っている訳ではなく、単語同士が有機的につながり、文脈において的確に使われなくてはいけません。
つまり、文となって初めて言葉は意味を成してくるのです。
単語だけ覚えては使い方が分かりません。
だから、英語を勉強するときは単語で覚えるのではなく、文で覚えることをお勧めします。
文の方が長いので、これは効率が悪いように思えるかもしれません。
でも、人間の脳を考えると、脈絡もなく単語を覚えるよりも、他と関連付けて、それをヒントに覚えていく方が覚えやすいです。
このような基本文をたくさん覚えることが英語の理解を深め、実際に使える英語につながります。
基本文は簡単な言葉で作って構いません。
大事なのはポイントが分かる分の構造です。
「この分から、英語の過去形はこう作ればいいんだ」と理解してくれればいいです。
こうして基本文を身に付けたら、後はその中の単語を置き換えるだけで表現の幅が広がります。
文法用語は極力避ける
英語を勉強するとき、学校の先生の中には言葉の意味も十分に説明せず、やたら文法用語を使う人がいます。
これは教える方が楽なだけで、学ぶ側が決して簡単という訳でもありません。
むしろ、言語とは別に余計な用語を覚えなくてはいけないので、人によっては余計に混乱するかもしれません。
しかも、運の悪いことに英語で使っている文法用語の中には、国語の文法用語と同じものがあります。
しかし、日本語文法と違い国語文法は母語話者が自分の言葉を分析するために用いられるものなので、同じ用語でも意味が違ったりします。
これも混乱の原因となりえますので、できれば文法用語に頼るのは状況をよく分析してからにしましょう。
生徒の中には文法用語を聞いただけでアレルギーを起こしてしまい、「もう難しい、分らない」と思い込んでしまう者もいます。
特に子供の場合、その心理状況が学習に与える影響は大きいので注意が必要です。
本分を繰り返し読む
特に定期テストという観点で考えるなら、基本はやっぱり教科書です。
だから、教科書をしっかり勉強しなくてはなりません。
その際、色々理屈を考えながら分析しながら英語を科学的に理解するのもいいですが、言語という性質を考慮するなら「読む」ことは基本でしょう。
声を出して読めば(より多くの間隔を使うので)単語やいろいろな表現を早く覚えることができます。
その時注意しなくてはならないのは、発音をいい加減にしないということです。
あいにく日本の英語教育は発音を疎かにする傾向がありますが、人間の思考は脳内で音で行われていることを鑑みるならば、きちんと教え学ぶべきです。
そして、最初はよく分からないかもしれませんが、何回も何回も繰り返し読んでいくうちに、不思議なことに、だんだんと分かるようになってきます。
「読書百遍自ずから知る」とはよく言ったものです。
やっぱり学校のワークと教科書
定期テストでは多くの問題が教科書やワークから出ます。
そして、これらは事前にやれば解き方が分かるし、答え合わせをすれば確認もできます。
一回やったら間違ったところだけをもう一回やる。
これを繰り返し、全ての問題が丸になるまで頑張りましょう。
これでテストの半分以上は取れるようになります。
しかし、多くのできない生徒はこれをいい加減にやっています。
面倒くさいからと言ってきちんと問題を解かず、答えを写すだけ。
形式上は丸がついてやったように見えますが、結局何も身に付いていないので、当然テストでは解けません。
更に、高校入試では中学三年間の勉強が全て対象となるので、ここできちんとやらないとまた同じことを勉強しないといけません。
結局二度手間で、長い目で見るならやはり、ごまかしの勉強はすべきではありません。
後でもっと面倒くさいことになります。
勉強はテスト前にやるのではない
最後に、よくいるのが、テスト範囲が発表されるまで勉強しない生徒です。
「範囲が発表されないと何を勉強していいか分からない」ということらしいですが、そんなことはありません。
前回のテスト範囲の次から普通出されますし、今やっているところまでは確実にテスト範囲になります。
だから、発表されなくても既にやってしまうのがいいです。
早く課題を終わらせれば、その分学習内容の確認とテストの準備に費やす時間が増えます。
そうすれば、成績もきっと上がるでしょう。
わざわざ待つ必要はないのです。
毎日の余裕のあるうちに勉強に取り掛かり、ゆとりを持ってテスト勉強をすればより効率よく勉強が身に付きます。
中学では定期テストが成績の重要な部分を占めます。
だから、定期テストも視野に入れて中学では勉強しないといけません。
定期テストは必ず行われるので、それにどう対処するかが大きな分かれ目です。
英語ということで話しましたが、今回のポイントはほかの教科でも通じるものがあります。
すこしでも勉強に困ったときは、気軽に葛西TKKアカデミーにお知らせください。
必ず皆さんのお役に立ちます。
2022.05.17
毎日の家での勉強時間はどのくらい?
「自分の子供は他の子供に比べ勉強時間が足りないのではないか」「今の勉強時間で本当に大丈夫なのか」という質問をよくされます。
実際に他の家の子が何時間勉強しているなど聞く機会もあまりありませんし、不安に思うのも無理はありません。
学校の宿題も含めて子供たちは毎日どのくらいの時間勉強すればいいのでしょうか。
家庭学習は必要?
「学校の授業さえ受けていれば勉強は大丈夫」「学校は必要な勉強を全て教えてくれるから、それ以外のことをわざわざしなくてもいい」などと考えている人は間違いです。
子供が学校に通う長い年月、勉強というものは生活の重要な部分を占め、欠かすことのできない要素です。
学年が上がり学習内容が高度になるにつれ、勉強を身に付け自分の能力として使いこなせるようになるには、学校の授業だけでは足りなくなっていきます。
そこで、授業で足りない分の勉強を補うために学校以外の勉強が必要となります。
宿題は家庭学習を明確にし、生徒がやるべき最低限の内容を学校が示したものと言えます。
しかも、学校の授業は前出の内容が身に付いているという前提でどんどん進んでいくので、授業や宿題をやっても身に付いていない分は、生徒が責任を持って何とかしないといけません。
それを怠って「分からない」を放置すれば、当然新しい勉強の内容も分からないので、ますます勉強に取り残されてしまいます。
「勉強が分からない」が「勉強ができない」になり「勉強が嫌い」になれば、遅れを挽回することは非常に困難となります。
そうならないためにも毎日の家庭学習が重要となってくるのです。約
また、学年が終わりに近づくと年間で予定された通り勉強が進まず、学校の授業でも「先生が教科書をざっと読んで終わり」とか、「後は生徒に自分で教科書を読ませて終わり」なんてこともあります。
特に中三の受験生などは、学校の進度で勉強をしていると三年の内容が終わらないで入試を受ける、または十分に受験べ強できないまま本番に臨む、ということもあります。
そうならないためにも、受験勉強は自分でどうにかしないといけません。
だから、受験生はそれまで以上の家庭学習が必要となります。
みんなは毎日、何時間家で勉強する?
ある調査によると、中学生の家での勉強時間の平均は約90分らしいです。
ほとんどしない生徒から3時間以上する生徒まで、その分布は非常に広がっています。
そのうち学校の宿題に費やす時間は平均40分くらいです。
つまり、多くの生徒が宿題以外の勉強を家でやっているということです。
恐らく塾や親から出される勉強をしているのでしょう。
中三になると入試もあって、家庭学習の時間はぐっと伸びます。
平均はおよそ2時間15分です。
学校の宿題は他の学年と変わりませんが、塾の勉強時間が大幅に増えます。
基本的に毎日塾に通っている生徒はいないので、それでも毎日の平均にした塾の勉強時間が二倍以上になるということは、実際に塾に行っているときの勉強時間がどれほど多いか分かります。
塾ではよく、学年+1時間は学校以外の勉強が必要と言います。
トップクラスの学校を目指す生徒はそうでしょうし、理想としてはそのくらい勉強してくれれば、学校の授業についていけないなどということもなく、クラスや学年でも上位を狙えるでしょう。
ただし、現実にそれをやっている生徒は多くなく、それは部活や他の習い事などで物理的に難しい場合もありますが、どうしてもゲームやSNSなどの誘惑に負けて勉強が手に付かない生徒も多いようです。
また、家で毎日勉強しているか調べてみると、「毎日勉強している」という生徒はおよそ40%だったそうです。
これに「週半分以上」という生徒を加えると全体の三分の二となります。
中学ではかなりの生徒がたくさん家庭学習をしていると言えるでしょう。
因みに、週一日以下の生徒も2割程度いるそうで、こういった家庭学習の実態の違いが、生徒間の学力格差の一因になっているともいえるかもしれません。
ただし、「長く家庭学習していれば勉強が身に付く」とは限りません。
この点に関して時間に関するデータだけでは分からないので注意が必要でしょう。
集中せずぼーっとしている時間が長いのかもしれません。
となると、勉強時間に加えて効率のよい勉強法というのも大事になってきます。
このことについてはまた別の機会に考えます。
小学生の家庭学習
小学生の毎日の家庭学習の時間についてはデータが見つかりませんでしたが、高学年では1時間ぐらいのようです。
小学生の場合、勉強の内容も難しくないので、小学校低学年であれば学校の宿題をするだけで十分でしょう。
この頃の子供は教科書の勉強も大事ですが、もっと体を動かして遊んだり、自然に触れていろいろな発見を経験することも大事です。
こうして基礎体力を養ったり、好奇心を育てるのです。
これ以外にもこの時期だからこそやっておいた方がいいことはたくさんあるので、できればそういった経験をたくさん積んでおくと、その後の人生の糧になります。
しかし、毎日の勉強の習慣は身に付けておくべきで、毎日5分や10分でいいので、家庭での勉強時間を設けた方がいいでしょう。
実は勉強の習慣づけは大切で、これがないと中学になって毎日のように勉強をしないといけなくなったときに非常に苦労になります。
歯磨きのように毎日のルーティーンにしてしまえば、やるのが当たり前になっているので適応も楽になります。
それから、たとえ小学生であっても、勉強で分からないことが出てきたときは、家庭学習で補う必要があります。
とにかく分からないときは早めに解決するのが一番です。
親が見て教えられるときは是非教えてあげてください。
どうしてもうまくいかないときは、家庭外にお願いするのも一つの方法です。
近くに知り合いのお兄さん、お姉さんがいればそれでもいいですし、塾などに行かせるのもいいでしょう(葛西TKKアカデミーは通塾していない生徒や児童でも、気軽に質問に来てもらっても構いませんので、遠慮なく利用してください)。
本日は家庭学習について考えてみました。
家で学校の宿題をするのは最低限の家庭学習なので、きちんとやりましょう。
そして、学校の宿題だけで足りないときは自主的に、時には外部から強制的にでも勉強をする必要があります。
どのように家庭学習をするかは大切な問題の一つですが、少なくとも毎日の習慣としての家庭学習はしておいた方がいいです。
特に受験になると嫌でも自分で勉強しないといけなくなるので、その時のためにも短くてもいいので、毎日の家庭学習を続けましょう。
2022.05.16
文科省が進める”GIGAスクール構想”って何?
現在、日本の学校教育は従来の教育から大きく転換し、新時代に子供たちが困らないよう新しい教育体制へ移行しつつあります。
この度の大学入試におけるセンター試験から共通テストへの移行も、これら教育改革の中の一つです。
日本の教育が、その理念、方法、環境とあらゆる面で生まれ変わろうとしています。
その中で文科相が打ち出しているのが「GIGAスクール構想」です。
今回はこの文科省が目指す新しい教育スタイルについてご紹介します。
「GIGAスクール構想」とは
「GIGAスクール構想」は2020年に文科省が発表した新しい学校教育の在り方です。
これは学校のICT環境を整えて、高速大容量通信ネットワークを使い、日本全国全ての生徒が一人一つずつ端末を使えるようにすることで、特別支援を必要とする子供を始め様々な状況下にある子供全てを誰一人残すことなく、公正で最適化された教育を提供し、全員の資質と能力を育てる構想です。
これまで蓄積された教育実践におけるノウハウにICTを取り入れることで、学習活動がより充実し、主体的かつ対話的なより深い学びが得られる授業が受けらるとのことです。
調べものはインターネトを使って調べ、それらの情報を収集する過程で情報の整理分析取捨ができる能力が身に付く。
そして、パソコンを使うことでこれまでのような文章だけによる表現にとどまらず、写真、音声、動画などいろいろなメディアを使った発表、発信、作品ができるようになります。
更に、通信ネットワークを使うことで、遠距離や離島など地理的不利を解消すると同時に、これらのこれまで学習機会に触れるとが難しかった、もしくはできなかった生徒たちにも都心の生徒と同じように学習のチャンスに触れられます。
しかも、ネットワークの利用は学校内の枠を超え、リアルタイムで区域外、海外の生徒と共同して活動できるようになりますし、大学や専門機関との連携も可能となります。
デジタル教材を使い、誰もが分かりやすく興味を持ちやすい教材が提供でき、生徒一人ひとりの反応や考えを瞬時に捉えて、先生と生徒が双方向に発信しながら授業を進めることもできます。
しかも、小テストなども全てデジタル教材で行うので、クラス全体だけでなく生徒一人ひとりの学習習得状況も把握でき、それぞれの進度に合わせた学習教材支援を提供もできます。
更に驚くべきことは、これらの各教科の学習活動を横断的につなげSTEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics)教育を実施することが可能で、実際の社会問題解決に向けた教育を行えるようになるそうです。
その探求の過程においてもICTを活用でき、課題の設定(社会もんだなどの現実にある問題を見つけ出す)、情報の収集(資料、文献の検索などICTを使っての情報を探す)、整理・分析(自分が集めた情報を統計や思考ツールなどで分かりやすくまとめ理解する)、まとめ・表現(自分たちの研究を論文にしたり、パソコンを使ってプレゼンテーションで発表したり、これらを多彩なメディアを通じて発信する)の全ての段階においてICTが有機的につながり、効率的に活動できるようになります。
また、これらの探求における、情報収集発信を通して情報に関するモラルも学べるということです。
以上が文科省が発表した「GIGAスクール構想」です。
文言だけ聞いてみると、まさに教育の理想形であり、教育における様々な問題を解決し、教育のレベルをこれまでにないくらいに押し上げてくれるように思えます。
「GIGAスクール構想」を進めるきっかけ
今回のコロナ禍では、ICTが整っていた多くの私立学校はそのまま一斉休校中でも学習を継続できた一方で、ICTがあまり進んでいなかった多くの公立学校では学習活動はほぼできなくなり、結果、両者に通っている生徒間の学習格差が広がったと指摘されています。
コロナ禍で休校が相次ぐ中、保護者や生徒からのオンライン学習の要望も高まり、文科省もGIGAスクール構想を前倒しして、公立学校全ての生徒への一人一端末を実現し、これらを使った授業やオンライン学習を実施しています(内容としてはまだまだ検討の余地がありますが)。
また、災害などの緊急事態でもICTを活用できれば、勉強を滞りなく進めることができるとも期待されています。
日本の学校におけるICTの利用はOECD諸国の中でも最下位で、ほとんど活用していないことが分かります。
当然、日本の教育はICTという観点において、諸外国から大幅に遅れを取っており、これも文科省が「GIGAスクール構想」を推し進めようという理由になっています。
更に付け加えるならば、これか技術が進みICT化がより身近になる世界において、これからの日本の若者が対応し、諸外国と対等にやりあえるようにしなければならないという、経済界からの要請もあるように思えます。
いずれにしても、これからの学校教育が大きく変わり、私たちがSFの映画やドラマで見ていた場面が、現実の教育現場で見られるようになると予想されます。
生徒の話を聞くと、確かに一人一端末は配られているようで、端末を家に持って帰ってオンラインのデモンストレーションをやったりもしているようです。
しかし、文科省が述べているような学習ができているかというと、まだ十分とは言い切れない感じです。
理由の一つは教員の訓練と経験が不十分であることだと思います。
制度が変わるとき、設備などのハードの面は比較的楽に整えることができますが、それらを生かし使いこなすノウハウや人材と言ったソフトの面の育成は時間が掛かります。
構想や設備は素晴らしくても、それらを上手く使いこなし、実際に生徒たちの教育に成果を出せなければ宝の持ち腐れです。
本来ならソフトの面もしっかりと準備した上で実行すればよかったのですが、コロナ禍や経済界の要求など様々な要因が絡んで見切り発車になった感は否めません。
生徒がGIGAスクール構想の利益を享受するまでには時間がまだかかりそうです。
そして、十分に生かされないままGIGAスクール構想が廃れて、これまでの費用が無駄にならないことを願います。
2022.05.15
創造的になろう!その方法と影響、そして注意点
創造的とはどういうことでしょうか。
単にいろいろなものを作り出せたり、いろいろなことを考えだしたりすることでしょうか。
確かにその通りです。
しかし、そうなるには様々な条件があるように思えます。
今日は、創造性について考え、それが勉強にどのようにプラスの効果をもたらすか見てみましょう。
「創造的」とは
創造的と言っても、それはしっかりした土台の上に築かれるものではありません。
歌舞伎などの伝統芸能など、伝統が重んじられ一見昔のままで不変のように見えますが、代々受け継いできた者たちが先代の型の上に新たな要素を付け加え常に発展し続けています。
新しく何かを生み出すには、しっかりとした基礎がないといけません。
この基本の「型」をなくして新しいものを作り出すのは「型なし」となり、見るに堪えないものになるでしょう。
学校教育は「創造的」?
勉強でも同じで、基本事項がしっかり身に付いていないと、新しい発想や発見の構築はできないでしょう。
しかし、今の学校教育は基礎的な学習事項を身に付けさせ、それを確認し、より高度な問題を解かせるようにはなっていますが、生徒自身が学んだことを基に創造的に作り出すようにはなっていません。
それは人数の多さや時間的制約、予算の問題などが原因でしょうが、学んだ生徒がゆっくり考え、自信を見つめ直しつつ新しいことを考える余裕はないように思われます。
間違いばかり指摘され、それができなければ人間としての価値がないまで言われることもある。
早く早くとせかされ、じっくり考え頭の中を整理して理解する時間さえ与えられない。
必然的に自分から考えるのではなく、与えられた道筋をいかにうまく歩めるかが大事となっていく。
それができず失敗やミス、嫌な経験が積み重なれば、自分は何をやってもダメだと感じ、困難を克服する気力まで失ってしまう。
実際に、葛西TKKアカデミーの生徒もこのように散々打ちのめされて心に傷を負った生徒が多いです。
少し話がそれてしまいましたが、言いたいことは「基礎応用を学ぶまではできても、現在の日本の教育は生徒による創造が難しい環境にある」ということです。
「創造的」になるには
では、どうすれば創造力が身に付くのでしょうか。
先ずは、自分の強み長所は何かを考え、そちらに焦点を当てることです。
今の教育は間違いばかり指摘し、弱点を克服させることに重きを置いているように思います。
人間、自分の弱いところには目をそむけたくなるのは当然です。
それを無理やり生徒に見せ、自分がダメなことを認めさせ、苦痛の中で克服せよというのです。
これでは委縮するのも無理ないです。
自分ができること、長所や強みに焦点を当て、それを生かすような教育ができれば、生徒たちは次々と結果を出し、そればプラスの影響を与え、生徒自身がもっと頑張ろうと努力するようになります。
そして、自分に自信がついてくれば、自分の苦手なことにも挑戦する心の余裕ができます。
成功の経験から得た自信をもって、失敗や間違いの恐怖心は弱まり、試行錯誤することも苦でなくなり、やがて自ら問題を克服するようになります。
このように自分に自信が持て、弱点も克服できて自分の能力があげられるようになれば、このことが色々なことに前向きにチャレンジする動機付けになります。
これまで否定的で周りを敵視したり、自分を否定したりする視点はなくなり、新たに広がった視野には喜びや希望、他者への感謝、自分への誇りなど今までと違ったものが感じ取れるようになるでしょう。
広い視点で落ち着いて客観的に物事を考えられるようになります。
そうすれば今まで見えていなかった可能性が自分の周りにたくさん見えるようになります。
この「可能性への気づき」が創造性の出発点になります。
つまり、プラスの感情(自己肯定感)が不可欠ということになります。
学校での先生の生徒への接し方、親が子に対する言動などは、果たして子供たちの自己肯定感を育んでいるのでしょうか。
子供たちの創造性を妨げているのは恐怖や恥ずかしいという誰もが普通に持つ感情です。
物心ついたばかりの子供たちは何も深く考えず、何でもやりたがり、些細なことでもできた喜びを十分に感じていました。
しかし、すぐに人前に出ることの恥ずかしさ、失敗することの恐怖を覚えるようになります。
そうすると、悪い結果を恐れて何もできなくなってしまい、創造性は育たなくなります。
創造的になるために周囲がすること
だから、このような不安や恐怖のない環境をいかに提供できるかが、子供が創造力を身に付けるカギになります。
それは周りの人間のサポートです。
失敗を非難するのではなく、一緒になってどうすれば解決できるが考えてあげる。
小さなことでも成功したことや人のためになったことをすれば褒めてあげる(実は褒めるというのは難しいのです)。
そして、本人が自分からやろうとすることは協力してあげる。
答えを教えるのではなくヒントを与え、目標にたどり着けるようにリードしてあげる。
時にはあえて失敗させるのも大事です。
人間は失敗から学ぶことは非常に多いのです。
失敗を非難するのではなく、許す寛容さをもってください。
目的は子供を責めることではなりません。
失敗から学べるようにサポートしてあげてください。
創造により成功やポジティブな経験が増えれば、前に進む強い動機となり、自分のなりたい姿が見えてくるでしょう。
そして、その目標に向かって自ら自信をもって進める。
当然、未熟な子供たちだから周りの人の支えは必要です。
この支えで子供の成長は大きく左右されます。
より前向きに進めるか、自信を無くして自分をあきらめてしまうか。
だから、彼らの周りにいる私たちは責任があり、その言動には十分注意してください。
2022.05.13
各高校で行われる受験生とその保護者向けの見学会や説明会での注意点をお話します
新年度が始まり、新しい学年にまだ馴染んでいない生徒もいるかと思います。
しかし、特に中学三年生は高校入試に向けて、少しでも早く準備をした方がいいです。
勉強もそうですが、自分の目指すべき高校を早めに決めることは大事です。
それは、早く目標が設定できればそれに向けた計画も立てられ、より長い準備期間を確保できるからです。
そして、自分の志望校を決めるうえで重要な要素となるのが、その学校の情報収集です。
「自分の行きたい学校はどこなのか」それを知る非常に良い機会が各学校が催す学校説明会や見学会です。
自分の目指す学校がどのような学校なのか、本当に自分の希望する通りの学校なのか知るためにも是非参加してください。
そして、そこに通う生徒、教える先生たちに実際に会い、生の声を聞きましょう。
後悔しない間違いのない高校選びのためにも重要なことです。
学校説明会や見学会が本格的に行われるのは夏休み以降になりますが、本日は少し早いですがこれらのイベントに参加するときのポイントを説明したいと思います。
コロナ禍の影響で最近はオンラインの学校説明会や学校見学を行っているところもあるので、こちらを利用してもいいでしょう。
しかし、本当に学校の雰囲気、学習状況、設備の充実度、通学の利便性など知るためには、やはり実際に自分の足で出向くのがいいと思います。
そこで、実際に訪れて学校が本当はどのようなものなのかを知る時に注意すべき点をお話します。
1.コースやカリキュラム、卒業後の進路について確認
入れるならどこでもいいというわけではありません。
入学した後の学校生活、卒業後の進路まで見据えて学校に確認するのがいいでしょう。
資料を見てコースやカリキュラムについて分からないことは必ず確認しましょう。
授業に関するその学校の特色(単位制など)や特別プログラム(海外研修、国際交流など)も説明を受けましょう。
直接学校の先生と話すことはいろいろな意味で利点があります。
2.学校の施設や設備を確認
プールや体育館、教室の空調など、生徒が実際に学校生活を送る上で快適な環境かどうかを確認しましょう。
部活に興味があるのなら、それに関連したもの(備品やコートなど)も見ましょう。
図書館やパソコンも大事です。
特に最近はタブレット端末や電子黒板を導入している学校もあり、生徒が使いこなせるか、先生が使いこなせているか知る必要があります。
適切な進路相談ができ、そのための資料が十分整っているかも見ましょう。
3.構内掲示や清掃状況を確認
掲示物や清掃状況はその学校の普段の姿を知る手がかりにまります。
掲示物がきちんと整理され見やすいか。
廊下や教室が綺麗に掃除されているか。
生徒の日常の営みが現れます。
また部活の賞状などは、その学校がどんな課外活動に力を入れているかが分かります。
4.公開授業は見た方がいいです
公開授業は学校生活の実態を知る上で役に立ちます。
公開と分かってそれ用に繕っていても、何十人もいる生徒が全てが演じることができません。
よく見るとどうしても普段の癖が出るものです。
だから、公開授業は普段の生徒の姿を見るのにはいい機会です。
そして、できれば生徒の生の声を聞いてみてください。
案外正直に話してくれるものです。
ダメ元で試してみるのもいいでしょう。
学校見学は高校を知る重要な機会です。
事前連絡すれば、説明会の日でなくても学校を見せてもらえることもあります。
後悔しないためにも学校選びは慎重にし、正確な選択をするために少しでも多くの情報を集めましょう。
実際に学校に行って、授業風景を見たり、建物の中を歩いたり、先輩や先生の話を聞いて、それまで受験に関心がなかった生徒も現実のものとして進学を捉えられるようになります。
そして、試験に合格し晴れて高校生となった自分を想像し、奮起して受験勉強を取り組むようになる生徒もいます。
受験勉強の動機づけとしてもいいですよ。
最後に学校説明会や見学会についてもう一つ述べたいことがあります。
特に私立の高校では、まめに学校説明会や見学会に行くと入試に良い影響が出ると言われています。
何回も来てくれるということは、その学校に対する関心が高く熱意があると見なされるそうです。
繰り返し学校を訪れ、先生方に顔を覚えられると良い印象があるので優遇されるとかされないとか。
学校見学のシーズンはこれからですが、上記のことを気にしながら、しっかり学校を分析し、自分の志望校選びの参考にしていただければ幸いです。
また、葛西TKKアカデミーでは進路相談や受験勉強についてのアドバイスも行っています。
受験生をお持ちのご家庭は気軽な気持ちで構いませんので、是非ご相談ください。
2022.05.12
今年から高校入試の英語でスピーキングテスト導入!葛西TKKアカデミーで模試が受けられます!
今年から都立高校入試でスピーキングテストが課せられます。
これまでの英語の「聞く」「読む」「書く」の三技能に加えて、「話す」も試験に導入することで、これまで指摘されてきた日本人の英語コミュニケーション能力の低さを克服しようという狙いがあると見えます。
初めての試みでまだ分からない点は多いのですが、今年から実施することは決定しています。
そこで葛西TKKアカデミーでは、このスピーキングテスト『EAST-J』に合わせた模試が受けられるようになりました。
都立入試でのスピーキングテスト『EAST-J』とは
東京都では都立高校入試の点数の中に英語の「スピーキングテスト」の点数を追加することになりました。
このスピーキングテストは『ESAT-J』と呼ばれ、タブレット端末、ヘッドフォン、マイクを使って、受験生が実際に話した英語を録音し、それを評価します。
イメージとしては英検の二次試験の内容を対人ではなく、パソコンやタブレット端末などを利用して行う感じです。
試験内容
テストは四つのパートから成り、パートAは、カードに書かれた短い英文を読みます。
全部で2問あり、解答時間はそれぞれ30秒。
発声して答える前に30秒の準備時間があるので、この間に英文に目を通して、読む内容を確認したり、心の中で読む練習ができます。
本当に書かれてある英文が正しく読めるかどうかだけのテストです。
パートBでは図やイラスト、簡単な掲示物やチラシなどのビジュアルマテリアルを利用した問題になります。
全部で4問あり、そのうち3問はカードに関する質問に答える問題です。
解答時間は10秒で、その前に準備時間が10秒あるので、準備時間にできるだけマテリアルの内容を把握し、必要な情報がどこにあるかを確認できるといいです。
時間が短い分、質問に対する答えも簡潔なものになっているので、比較的答えやすいかもしれません。
例えばマテリアルを見ながら、明日の天気は何か答えるような問題です。
最後の1問はカードを基に受験生にミッションが与えられます。
自分の持っている英語力を駆使して、目的を達成するには何と言えばいいか答えなくてはいけません。
例えば、自分のほしい買い物をするには店員に何と言えばいいか答えます。
こちらも同様に、準備時間、解答時間共に10秒となっています。
パートCは4コマイラストの問題です。
この4コマのイラストを見て、英語で何が起こっているか答えなくてはいけません。
30秒の準備時間の後、40秒の解答時間が与えられています。
準備時間の間にどのようなストーリーかイラストから読み取って答えてください。
解答としては、各コマ一文ずつの英語で答えられるといいのではないでしょうか。
最後のパートDでは、質問が書かれたカードが与えられるので、それを読んで英語で答えます。
ここでは質問に対しての自分の意見とその理由が求められます。
例えば、「あなたが学校の一番好きな行事は何か、その理由も答えなさい」のような問題です。
こちらは準備時間が1分、解答時間が40秒となっています。
こちらも準備時間内で自分の意見をまとめておく必要があります。
以上が、現段階での試験内容になります。
例えばパートA、パートBは英検3級の二次試験に出てくる形式ですし、パートC、パートDは英検準2級以上の二次試験の形式になっています。
ただ、受けるのが幅広い学力差のある中学三年生なので、試験の難易度はかなり下げてあります。
これもコツさえ分かっていれば、それほど難しくないと感じています。
実施に当たっては、それぞれの決められた試験会場で、タブレット端末などにヘッドフォンマイクを通して音声を録音する形になるようです。
ESAT-Jの都立高校入試における評価法
ESAT-Jのテストは基本的に都内の中学校が会場になる予定です。
試験監督および採点は事業者であるベネッセコーポレーションが行い、受験生が解答した音声を録音したものを使って採点します。
この結果は100点満点で示されますが、入試ではこれを20点満点6段階評価(4点ごとに段階分け)に換算して利用されます。
評価Aは20点、Bは16点、Cは12点と順次点数が付けられ、最低ランクのFは0点となります。
そして、この結果は各学校及び自治体に提供されます。
送られた結果は受験生の調査書に記載され、志願先の都立高校へ提出されます。
つまり、調査書点に加えられるのですね。
その結果、都立高校の合否判定に関わる点数はどのように変わるのでしょうか。
これまで都立高校の合否は、調査書にある内申点に基づく調査書点と試験当日の学力検査の点の総合点で行われてきました。
・学力検査の得点
各教科100点満点の五教科の合計点500点満点で評価されたものを700点満点(一部都立高校、分割後期、二次募集は600点満点)に換算したもの。
・調査書点
中学校での成績表にある5段階評価の数字をそのまま得点とした内申点(ただし実技4教科は2倍で評価されます)65点満点を300点満点(一部都立高校、分割後期二次募集は400点満点)に換算したもの。
これら合計1000点満点でこれまでは判定されていましたが、これにESAT-J枠として20点満点が追加され、合計1020点満点で評価されるようになります。
1020点満点中の20点と甘く見ない方がいいです。
入試は1点で合否が分かれます。
だから、例え1点でも疎かにできません。
ましてや、スピーキングテストができるとできないでは20点もの差がつくので、これは合否を左右すると言っても過言ではない事態です。
尚、ESAT-Jを受けられなかった受験生は、入試において不利にならないように学力検査の英語の得点(受験当日の得点)から仮のESAT-Jのスコアを出し、総合点に加算するそうです。
スピーキングが苦手な受験生はあえてESAT-Jを受けないで、当日試験に集中してより高得点を出した方が有利かもしれません。
EAST-J向けスピーキングテスト
葛西TKKアカデミーでは、このスピーキングテストに対応するため、毎月『EAST-J』に向けたスピーキングテストを行います。
今月から受けられます!
育伸社が提供する『STE(スピーキングテスト for ESAT-J』を利用できます。
本番と同じように端末を使い、生徒が実際に問題をやって、自分の言葉で解答したものを録音し、約一週間でテスト結果が出ます。
100点満点で総合点が出され、パートごとの到達度が分かります。
そして、それぞれにアドバイスが付いているので、それを参考に今後の学習に役立てることができます。
何もしないでいきなり本番にチャレンジするのは危険です。
不慣れな状態で危機の使い方も分からにようでは、試験中に操作でオロオロして実力は出せません。
事前に練習し、試験の内容と流れを理解して本番に臨んでください。
そのためには(他の教科も同じですが)模試を受けるのが一番です。
しかも、結果の評価とアドバイスまでもらえるので、これはお得です。
更に、葛西TKKアカデミーではスピーキングテスト用の教材を用意し、スピーキングテストに向けた指導を受ける
こともできます。
スピーキングテストをより確実なものにするために、こちらの対策を受けることもお勧めします。
詳しくは葛西TKKアカデミーまでお問合せください。
このように都立高校入試においてスピーキングテストがかなり現実のものとなってきました。
しかし、多くの生徒や保護者はまだ知らないことが多く、どうしていいか戸惑っていることと思います。
しっかり情報収集をして早目の対策をお勧めします。
そのためにも葛西TKKアカデミーで行う『STE』をご利用ください。
現在、日本の学校教育で行われている教育改革は非常に大規模で、これまで親御さんが経験したことのない教育になっていきます。
この変化にいかに対応できるかどうかが、これからの学校生活、受験、そして人生の成功への大きな鍵となるでしょう。
未知のことで不安もあるかと思いますが、要はきちんと対策ができていれば問題ありません。
逆にできない人は落ちこぼれてしまい、各家庭、個人、及び学校にどれだけ対応能力があるかで、その後の生徒たちの人生が変わってくると考えられます。
いろいろ分からないこと、不安なことがあると思いますが、そんな時はどうか葛西TKKアカデミーまでご相談ください。
2022.05.08
葛西TKKアカデミーのICTを使った授業
コロナ禍で学校が一斉休校になったとき、その後もクラスターが発生し学級閉鎖が起きたとき、学校にICTが普及し活用しているかどうかで生徒たちの学習は大きく左右されました。
一般にオンライン学習などを既に活用していた多くの私立学校では生徒たちの勉強が継続されたのに対し、まだWI-FIや端末などすら十分に備えていなかった公立学校では生徒たちの学習が完全にストップしてしまうという事態になり、受験や進学などで大きな社会問題となりました。
これは多くの学習塾でも同じで、このようなICTの環境が整っていないたくさんの塾はやむなく休講となりました。
葛西TKKアカデミーにおいては、個々の多様なニーズに答えることがミッションの一つとなっており、そういう点においてコロナ禍以前からオンライン授業を提供していました。
更に、小規模個別指導塾という多くの生徒が交わらない個別対応が、対面式であっても十分な感染防止を可能とし、この混乱の中でも学びを中断することなく、全ての生徒にこれまで通りの授業を提供することができました。
そのような中で、今回は葛西TKKアカデミーが提供するICT教材を使った授業についてご説明したいと思います。
葛西TKKアカデミーが提供する多彩な授業オプションの一つとお考え下さい。
eboard
葛西TKKアカデミーでは、eboardを使った映像授業とデジタル教材を利用できます。
パソコンやタブレット端末などを使っていつでも、どこでも、何度でも勉強できる教材となっています。
1.映像授業
eboardでは毎回単元ごと、およそ5~10分の映像授業を見ることができます。
小学校から中学校まで、全主要教科に対応しています。
内容もコンパクトにまとめられており、とても分かりやすく基礎から自分で勉強できるように作られています。
よって、分からないときは何度でも戻って同じ授業を視聴することができますし、本人が望めば自分でどんどん先取りの勉強をすることもできます。
全ての映像授業には「やさしい字幕」がついており、傷害のある生徒やノンネイティブの生徒にも学びやすい工夫がなされています。
授業で先生の話を聞くだけよりも、視覚情報があった方が脳への刺激も多い分、学んだことが頭に残りやすくなります。
2.デジタル問題集
映像授業と連携してデジタル問題集も利用できます。
映像授業で学んだことの確認や定着を促します。
学習内容をすぐにアウトプットすることで、記憶の形成をより強固にします。
また、分からないときは「ヒント」ボタンがあるので、そこを押すことによって自動で関連する映像授業に戻ることができます。
生徒の取り組みは記録として残され、何をやったかだけではなく、実際にかかった時間や正答率も分析できます。
3.動画ノート
デジタルな授業や問題集に加え、紙に印刷された「動画ノート」も利用できます。
映像授業を見ながら、自分で動画ノートに書き込むことも可能です。
紙面に書かれている問題を解き、困ったときはそこにあるQRコードを読み込むとすぐに当てはまる映像授業を見ることができます。
こうして動画を見るだけでなく、書き込むという作業も加えることで、生徒の学習内容の定着を促進する効果があります。
このように三つの教材を組み合わせることで、自主的に生徒が勉強を進め、理解を深めることができます。
もちろん、これらの教材だけでは十分に習得できないときは、葛西TKKアカデミーの講師が一人ひとり丁寧に教えてくれるのでご安心ください。
また、生徒の学習状況は逐一記録され、生徒の弱点や必要な勉強を見極める貴重なデータとなります。
そして、生徒の学力診断として「ステップアップテスト」も用意され、実際の学力がどの程度のものか診断することができます。
これらのデータをもとに、定期テスト前などに生徒の実力を分析することで、適切なテスト対策や指導も可能となります。
注意点
注意点としては以下のようなことがあげられます。
第一に、この教材は教科書準拠ではないので、学校の教科書の内容を直接補完するようにはなっていないことです。
しかし、文科省の学習指導要領に従っていますので、必要な学習内容をカバーしています。
また、中学国語に関しては著作権の関係で、教科書にある現代文は扱っていません。
そして、英語場文法のみの取り扱いとなっています。
これらの点は注意する必要がありますが、学習内容は小中学生が学ぶべきものを網羅しており、内容も理解しやすく、取り組みやすい教材となっています。
デジタル教材を使ったICT教育は現在のトレンドで、多くの塾でも取り組まれています。
学校においても『ギガスクール構想』の下、WI-FIを利用したデジタル環境の整備が進んでいます。
そして、デジタル教科書も実用を目指して準備が進められて、やがてICT教育がこれまでの対面型教育を補完するようになるでしょう。
これまでのように決まられて特定空間(教室)で窮屈な状態の勉強から解放され、子供たちが興味を持ちやすい動画を配信することで、生徒の関心も強まり、より楽しくインパクトのある授業を受けることができます。
このように、葛西TKKアカデミーはeboardを使ったICT授業を提供することで、より安価に、より自由に生徒の学習を進めることができます。
詳しくは葛西TKKアカデミーまでお問合せください。
2022.05.06
中学生から聞きいた”学校カースト”はこうやってできる
2022/05/06
以前、生徒が「学校カースト」について話してくれました。
興味深い話だったので、皆さんと共有したいと思います。
実際に現場にいる彼らの声なので、信憑性は高いと考えられます。
外部の人間には目につきにくいことで、貴重な話でした。
そもそも「学校カースト」という生徒間の上下関係は、特に決まったルールでできるものではないそうです。
小学から中学に進学した、新学年になったなどの節目に、生徒は必死にグループを作り、みんなその中に入ろうとします。
なぜなら、その中に入らないと孤独になると思うからです。
こうしてクラスの、学校のほぼ全ての生徒がどれかのグループに所属するようになります。
これらのメンバーシップは大抵LINEで行われます。
そして、メンバーの中で頂点に立つものが自然と生まれます。
偶然や成り行き、なんとなくみんながそう思うからという理由で、特定の生徒の発言力が強まりグループのトップになります。
決して財力や学力、身体的力で決まるものではないそうです。
むしろ、全体のなんとなくの雰囲気で決まります(興味深いですね)。
だから「学校カースト」の成立を阻止することは難しいのです。
こうなるとメンバーは、トップの気を損ねないことに尽力するようになります。
なぜなら、トップを怒らせることはグループからの報復、追放による孤立を生むからです。
トップを中心とした秩序が完成し、メンバーはトップの気持ちを忖度し(どこかで聞いたような言葉)組織が運営されます。
そして、トップの意に沿わない者、もしくは沿わないと思われる者は、グループ全体による攻撃対象になります。
これは事実ではなく憶測であっても行われるので、根も葉もない誤解や、陥れようとする謀略によっても攻撃されます。
攻撃は直接肉体的暴力ではなく、間接的な精神的ダメージを目的としたものが多いそうです。
LINEを始めとするSNSは強力な武器で、巧みに使って集団による言葉の攻撃や仲間外れなどをします。
その内容は残酷です。
言葉があまりにも思慮なしに簡単に行きかうので、「死ね」などの言葉も簡単に使われ、より攻撃された生徒を傷つけます。
でも、気軽にひどい言葉を簡単に使うので、攻撃する方はそこまで深く考えてはいません。
つまり、無自覚にいじめをしているのです。
生徒を言葉で追い詰め、もしくは策略を張り巡らせ、例えば標的の生徒が「死んでやる。」と言うように仕向ける。
すると、「あ、そう。良かったね。いつ死ぬの。何時何分?」と追い打ちをかける。
いじめる側はある種のゲーム、遊びのつもりでしょう(この点は従来のいじめと共通しています)。
いじめられた生徒を守るという正義感は、グループ内の空気が読めない野暮な奴となり攻撃の対象になりうるので機能しにくいようです。
むしろ、保身のために自分も攻撃に加わる。
なぜなら、傍観するのも空気の読めない野暮な奴だからみたいです。
攻撃を受けた生徒は逃げ場はなく、グループにとどまりいじめられ続けます。
抜けられない理由は、グループから抜け孤立することによる不利益が学校生活に与える影響を非常に恐れるからです。
こうしてSNSという閉鎖された空間で行われるので、外部の者には気づかれず事態は進行していきます。
例え外部の目に触れたとしても、生徒は巧みに隠語を使うなどして分からないようにしています。
外部には無意味でも、グループ内では非常に意味を持つ隠語の攻撃力はとても高いです。
もちろん、SNS内のいじめが現実世界でのいじめとして表面化することもあります。
まとめると、生徒はまずSNSを使い自主的にグループを作り加入することで学校生活の安寧を求めます。
その中で、なんとなくの雰囲気でトップが生まれ、それを中心とした秩序が生まれます。
そして、なんとなくの雰囲気でグループの馴染まないとみなされた者は、無自覚ゆえの残酷な攻撃の的となり、精神的苦痛を与えられます。
こうして攻撃する者、される者ができ、上下関係が生まれ「学校カースト」が誕生します。
注目すべきは「学校カースト」のトップにいても安心ができないということです。
なんとなくの雰囲気、空気でできている組織なので、なんとなくのきっかけで空気が変わるとトップも下層に落とされるそうです。
はっきりとした要因や仕組みでこうなるのではないので、本人たちも含む誰も防ぎようはないそうです。
つまり、生徒たち自身も何でこうなってしまうのか分からないのです。
そしてコントロールもできないのです。
それは、この仕組みを支配しているのが空気だからだそうです。
ここで述べたことは生徒の話に基づいた一例ではありますが、一考の価値はあると思います。
2022.05.05
高校教育が変わります。ますます考える力が要求され、今までのように暗記だけでは太刀打ちできなくなります。
教育改革により日本の教育が大きく変わりつつあります。
ご存知の通り、大学受験でのセンター試験が廃止され、新たに共通テストになりました。
大学入試の変更は高校教育の変更に、そして高校教育の変化はそれに伴う高校入試の変化にもつながり、これまでのやり方ではますます受験に対応できなくなることが予想されます。
高校の科目が変わります
新しい指導要領では「世界史探究」「日本史探究」「地理探究」「理数探究」と「探究」の文字が入った科目が導入されます。
これまで「日本史B」「世界史B」などより深い内容を学習していた科目が変わったと考えていいでしょう。
しかし、これは単に名前が変わったのではなく、課題研究や課外活動を積極的に行うことが求められています。
自分で研究テーマなどを決め、調べ、結果を発表する。
つまり、高校時代の自分の活動成果を明示できるそうにさせるのです。
そして、その成果は大学受験でも合否を決める評価の一部として活用されます。
今までのように受け身で先生の言うことを聞くのではなく、自分から学ばなければならないのです。
それが出来なければどんどんおいていかれるという事態になるでしょう。
ますます考える力が要求され、日ごろから身の回りのことに問題意識を持ち探究する姿勢が求められます。
よって、高校入試でも文章を読ませ、それを踏まえて自分の意見を書かせる問題が増えていきます。
これは国語に限らず、数学や理科でも同様の問題が出されると予想されます。
単純な暗記では高校入試は難しくなる
よく英語を教えていると生徒が「英語は単語さえ覚えればいい。」と言います。
他の教科も同じで言葉だけ覚えればテストはいい点が取れると思っている生徒が多いです。
ある程度はそうだったかもしれませんが、これからは機械的な暗記や決まりきったテクニックだけでは高校入試は太刀打ちできなくなるだろうと思われます。
大学受験がそうであるように、高校受験でも資料から判断し自分の考えを組み立て表現する力を見られるようになるからです。
これは普段から訓練し慣れておかないと、一長一短では身につかないことです。
直前の一夜漬けでは対応しきれません。
まず出題された資料や文章を正確に読み取り、それをもとに自分はどう考えるか決めないといけません。
ここが最近の生徒の苦手なところで、「自分の意見がない」とよく困っています。
実際自分の意見が持てないということはないのですが、普段から考えることに慣れていないので、考える前に自分には無理と思ってチャレンジしないのです。
それから「一つの正解」を常に求められる教育なので「自分の意見が間違っている」のを恐れ、ちょっと考えて明確な正解が出ないときはすぐに諦めてしまいます。
しかし、これからの教育はますます正解のない問題に対応することが求められ、これまでの勉強への姿勢と考え方を変えないといけません。
そして自分の考えを文章にする表現力も大きく求められます。
これは国語に限らず、すべての教科でそうです。
これからは資料や状況を正しく「読み取り」、それをもとに自分の意見を組み立て「判断」し、それを文字や口頭で相手にわかるように「表現」することが大切になります。
「思考力」「判断力」「表現力」は一日にしてならず
以上、これからの教育では小手先の付け焼刃では対応できなくなることが見込まれます。
それに対応するには普段から把握し考え表現する経験を積まなければなりません。
これは学校の授業だけでなく日常の生活の中でも、そのような訓練をするような環境を作ることが大事です。
ニュースなどを見て子供と話し合ってみたり、家事をするときに子供と話し合ってどうするのがいいか考えさせたり。
学校でも部活や学校行事でも、子供たちに考えさせ決めさせることが大事です。
自分で決めるように導き、自分の意見を持たせるようにしなければなりません。
当然それにはじっくり考えるに十分な時間が必要になります。
ついつい急いでしまう世知がない現代ですが、イライラせず待つことが子供のこういった能力を育むことに重要です。
急いで、そして良かれと思ってつい大人は手を出しがちですが、そこは我慢です。
大人はこうすればいいと分かっているので、子供が同じでないとそれを否定し自分のやり方を押し付けてしまいます。
でも、これは新しく求められる力の成長を著しく阻害してしまいます。
分かっていても、時には失敗もさせることが大事です。
そして、その失敗を恥じではなく、新たな学びのもととして励ますくらいの器の大きさが大人にも求められます。
待つのはつらいですが、下手に気を使って先回りするのは逆効果です。
人間は考える動物です。
実は本能的に考えるのを楽しむ能力が人間には備わっているのではないかと考えています。
好きなことならいくらでも没頭します。
楽しいことばかりでなく(特に思春期の生徒には)悩み苦しむことも人生の大きな肥やしになります。
こうした本来当たり前の生活の中に、文科省の求める「思考力・判断力・表現力」を伸ばすチャンスはたくさんあります。
だからそれほど恐れる必要はありません。
ただ今まではそれに注目してきませんでした。
教育改革で状況が変わったので、その変化に対応する必要はあります。
大人としては、学校や家庭の生活の中で子供たちのチャレンジの機会を増やし、口を出しすぎないように注意しながら、子供たちの自分から考えるをサポートするのがいいかと思います。
2022.04.28
「何か詳しくは知らないけど、聞いたことあるなあ」があると勉強により取り組みやすくなります。ゴールデンウィークにそんな経験を増やしましょう!
新学年が始まり一ヶ月、学校生活にも慣れてきた頃でしょうか。
コロナで外出は自粛で窮屈なゴールデンウィークとなっていると思いますが、学校がまとまった休みだからこそできることをしていただけるといいかと思います。
一緒に料理を作るとか、一緒に散歩がてら公園の花を見てみるとか、インターネットで動画を見てみるとか、コロナの危険を避けつつ、何か家族でできる活動ができるといいですね。
どこも行けないから家でじっとして何もしないのはもったいないです。
ゴールデンウィークだからという訳ではないのですが、子供のうちに色々な体験をさせることは非常に重要です。
それが直接勉強に関わっていなくても大丈夫です。
経験の豊かさは、子供たちの思考の豊かさにつながり、ひいては人生の豊かさにもつながります。
葛西TKKアカデミーも子供たちに様々な体験を持たせることをお勧めしますが、一応塾なので、「勉強に役立つから」という観点でお話します。
人間というものは未知のものには警戒感を抱き、距離を置きたくなるものです。
この感情を乗り越えて手を伸ばそうとするには、よほど強い意志や勇気が必要です。
(好奇心が強く、不用心に手を出す人もいますが)
実は勉強も同じで、子供たちは日々新しい、未知のものに挑戦しないといけません。
いつも授業で新しい知識を習う訳ですが、その時、新出事項が全く未知のものであればどうしても敬遠し距離を置いてしまいます。
「なかなかとっつきにくい。」「訳が分からない。」というような感情が起こり、勉強に対して軽い抵抗感、拒否反応が起こるかもしれません。
そうなると、それを改善してから勉強に取り組まなくてはならず、余計なエネルギーが必要となってしまいます。
そうなると楽しくなくなりますし、嫌な気分になるかもしれません。
勉強に対する壁ができてしまうと勉強の効率が悪くなります。
それを回避するためにはちょっとした予備知識やささやかな親近感があればいいのです。
これはその勉強に関する知識を前もって全て知っていなくてはならないというものではありません。
そこまですでに分かっているのなら、その単元はもう勉強する必要はありません。
ここで言いたいのはわずかなつながりがあれば、それをきっかけに親しみがわき、未知の分野に対する壁がなくなっていくということです。
つまりどういうことかというと、例えば微生物の勉強をするとき、微生物のことはよく知らなくても、以前に図鑑でミジンコやミドリムシの写真を見たというつながりがあれば、それだけで全く未知という訳ではなくなるので、その勉強に取り組みやすくなるということです。
この予備知識や体験がその勉強に深くかかわっていればいるほど、新しい学習に対する理解度は上がります。
だから一番いいのは、お子様の教科書を見て、何を新しく勉強するかを把握して、日常の会話や活動の中にそれらの話題を盛り込むことです。
関連のあるイベントや展示会、博物館などに一緒に行くのもいいでしょう。
(例年であればゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇期間中はこれらが沢山なるのですが、コロナ禍の現在では少し難しいかもしれません。)
または、インターネトや動画、本、雑誌、新聞などを利用して子供たちと一緒に見たり話したりしてあげるのもいい方法です。
こうしてこれから習うことに関連した経験や思い出を作っておけば、学校で学習するときに役に立ちますし、勉強に対する抵抗も少なくなります。
抵抗なく親しみが持てれば、新しい学習内容の習得もうまくいきます。
このように学校の学習内容に合わせて子供たちに経験や話し合いを促すのは効率的でありますが、実は与えるべき経験は学校の教科書に即したものでなくてもいいのです。
大事なのはいろいろなことに触れ、いろいろなこと浅い深いに関係なくつながりを持つことです。
なぜなら勉強において、どこでどのように経験が結びつくか分からないからです。
経験の範囲が広ければ広いほど勉強とつながる可能性が高くなります。
だから、お父さんの趣味の釣りでも構いません、お母さんの趣味のお菓子作りでも構いません。
何でも体験させてあげてください。
何がどのように子供たちに影響を与えるか分からないので、豊かな経験をさせてあげることは子供たちの人生に大いに役立ちます。
受験や検定試験の英語の問題でよく文化や歴史、科学が話題になることがあるのですが、例えば、長文問題でアインシュタインの相対性理論の話が出たとしましょう。
英語で何が書かれているのかよく分からなくても、相対性理論のことを本などで読んで理解していれば、だいたい何が書いてあるのか想像がつきます。
しかも、なじみがあるというだけで問題に取り組みやすくなります。
(逆になければ、相対性理論という言葉だけで白旗を上げてしまうかもしれません。)
これはテストにおいて大きなアドバンテージです。
私も指導において様々なことに興味を持ち、色々なことに触れるようにと伝えています。
それは以上のような理由があるのです。
ゴールデンウィーク、せっかく家族でいる機会があるのだから、このようにお子様を誘って色々なことにチャレンジしたり、一緒に話し合ったりするのもいいでしょう。
もちろんゴールデンウィークや長期休暇にこだわることはなく、少しでも子供が興味持ちそうだな、子供の役に立ちそうだなと思えばいつでも経験させてください。
それは難しく苦労することでも構いません。
成功しても失敗しても何らかの得るものはあるはずですし、後で思い返すと楽しい思い出になります。
勉強のためでもありますが、子供たちの豊かな人生のためにも、どのようなことでも貪欲に手を出し、可能な限りやらせてあげましょう。
2022.04.25
通信制高校のメリット・デメリット
教育の多様化に伴い一般的な都立高校、私立高校だけでなく、通信制高校を選ぶ生徒も増えてきています。
不登校など、様々な理由で一般の生徒のように学校に通えず、内申や出席日数の問題で受験も受けられない生徒。
芸能活動など学業以外の活動をしている生徒。
どうしても進学先が見つからない生徒。
そんな生徒たちの受け皿として認知されることも多いようです。
受験生の中には通信制高校を考えている人もいるでしょう。
そこで通信制高校のメリットとデメリットを考えてみましょう。
メリット
通信制で良いところと言えば、色々な面で拘束が少ないこと。
履修や時間割を自分で決められるので、自分のペースで勉強ができます。
また、授業内容も中学生レベル、時には小学生レベルからやるので、中学についていけず脱落した生徒に一から教わるチャンスがあります。
様々な価値観が尊重されるので、あまり干渉されないのも特徴です。
拘束は少なく、これは自由と言えますが、自己責任とも言えます。
何でも自分から言わないといけないし、学校からいちいち言われることも少ないです。
授業は少人数制で、人見知りで人前で発表できないとか、大人数の組織に馴染めないという人には向いているでしょう。
しかも、毎日出席するわけではないので(だいたい週一回)、空いている時間を趣味やバイト、自分の目指すもの二使えるというのもメリットです。
一般の道を通ってこなかった生徒が多いので、新たな考えや価値観に触れることができるので、人間としての視野が広がります。
人数が少ないので、積極的に行動すれば先生との距離も近くなります。
学校による縛りが少ないので精神的にゆとりができますし、毎日毎日大人数の生徒が顔を会わせるわけではないので、スクールカーストもできにくいです。
元々そういう生徒の通う学校としての側面もあるので、病気で通学の困難な人に対する配慮があります。
デメリット
一方、それなりにできる生徒にとっては勉強の内容が易しすぎたり、授業の進度が遅いと感じることもあるでしょう。
学習が自分での勉強中心なので、大学受験などの高度な学習となると難しいです。
自分で計画的に勉強を進めていかないといけないのですが、怠けても何も言われないので、勉強へのモチベーションの維持と自己管理するのが大変とも言われます。
また、世間的に十分な理解が得られているわけではないので、通信制ということで周りからの偏見があり、負い目を感じることもあるようです。
一般の高校のように数も多くないので、学校が遠く通学が大変だったり、学費が高かたったりもします。
やはり、個人が尊重される分、勉強の結果も自分の責任なので、単位が取れずに進級できないということもあります。
いじめや不登校の問題が注目されるようになり、学校もフリースクールや通信制など、生徒の受け皿も多様になり、学業の選択の幅も広がりました。
そして、一般的な全日制の学校ではなく、その他のタイプの教育機関へ通う生徒も年々増えています。
しかし、一般的公教育でない教育機関では一般的生徒と同等の教育を提供することは非常に難しい状況になっています。
今回の通信制高校に関しても、高校卒業資格は手にできるでしょうが、大学受験となるとかなり難しくなります。
自分から自覚し積極的に勉強し、自分で受験制度を調べ、模試も自分で申し込まないといけません。
受験対策と言っても普通高校のそれに比べるとかなり見劣りします。
学校で使う教科書が中学生レベルからスタートするので(中学の学習内容も十分に身に付けていない生徒が多いため)、大学受験レベルには到底間に合いません。
学校で縛られなく自由な分、自制心と自己管理が不可欠となり、まだ十分に大人になりきっていない生徒に求めるのは酷です。
どうしても先延ばしにしたり、課題提出直前だけの勉強になったり、勉強以外のバイト、そしてそこで稼いだお金での遊びの方が優先になる場合が非常に多いです。
一般的学校ほど縛られない分、自分次第で良くもなれば悪くもなります。
しかも全てが自己責任で、周りは干渉しません。
良くも悪くもこれが通信制の特徴なので、高校卒業資格がもらえるからと安易に選ぶのではなく、本当にきちんとやる覚悟が自分にあるのか、一般的高校と比べ足りない部分をどのように補うのか、よく考える必要があります。
そして、考えたことが本当に実行できる仕組みを自ら課さなければなりません。
子どもがこれを一人でやるのは非常に難しいです。
ついつい自分の弱い心に流されてしまうなんてことはよくあります。
やはり外部のサポートがないと苦しいでしょう。
もちろん葛西TKKアカデミーはこのような子供たちのサポートを喜んでする用意がありますが、最終的に成功するかどうかは本人次第なのです。
教育の多様化が起こっているということで、もう一点、気になっていることを話したいと思います。
フリースクールや通信制、自宅学習など普通の学校に馴染めない、諸事情で通えない生徒への受け皿が増えたことはいいことなのですが、受け皿があることで学校の無責任が助長されるようならば問題です。
学校で手に負えない、対応に非常に手間がかかる生徒に対して学校が教育を放棄し、これらの機関に押し付けるようなことがあってはいけません。
どんな生徒であれ学校は等しく教育を提供しなければなりません。
先ずは最善を尽くして生徒に取り組まなければなりませんが、多くの生徒を抱える学校がその努力を面倒くさがり、これらの受け皿に任せておけば責任から逃れられると考えるのであれば、これは全くの本末転倒です。
そのようなことが決してないように学校の先生にはお願したいものです。
教育というものは人の人生を左右するほど重大な影響があるのだから。
最後に簡単に今回の話をまとめると、通信制高校にはメリットとデメリットがあります。
多くの一般生徒とは異なる事情を抱え、普通の公教育自体を受けることが困難な生徒には適した選択肢となりえます。
自分のペースで基礎から(中学や時には小学レベルから)勉強を再チャレンジでき、高校卒業の資格を取ることはできますが、更にその先の高等教育を目指すなら、一般生徒以上の努力が必要になるでしょう。
それは学力だけではなく、自己管理など精神的な面にも及びます。
個々の責任と考えに従って勉強を進められるということは、通信制高校でどの程度の学力を身に付けるかも自分の責任となります。
一応、サポート体制は整っているとはうたっていますが、本当に一人ひとりの生徒が大学受験レベルまで力をつけるほど指導ができるかというと、少々疑問が残ります。
確かに、通信制高校は進学における選択肢の一つとして「あり」なのかも知れませんが、それをどの程度有効に生かせるかどうかは本人次第の部分が非常に大きいです。
つまり、うまくいかなかったときの責任は、全部生徒が被ることのないように、制度の充実が求められると思います。
単純に「大変な受験勉強を避けて高校卒業の資格を取るため」と飛びつかず、じっくり考えてから選んでください。
通信制高校に入ってはみたが、途中で挫折し本来の目的である高校卒業の資格すら得られなかったというケースも多く存在ますから。
2022.04.24
五月病に注意!適切に対処しないと不登校のきっかけにもなります
ゴールデンウィークが明けると社会人と同様に、子供たちの間にも「五月病」が広まります。
昔からよく言われる五月病ですが、どのようなものなのでしょうか。
五月病が進行するとどのような結果が子供たちを待ち受けているのでしょうか。
今回は五月病について考えてみたいと思います。
新年度が始まる4月。
学年が変わるだけでなく、多くの生徒の中には進学して学校自体が新しくなり、これまで見たこともない新生活が全く予想できないという人もいるでしょう。
入学してすぐに、新しい学校についていろいろ教わると共に、これまでにない新しい環境への適応に苦労することと思います。
このように新しい環境に慣れるために、4月は非常に強い緊張状態が続きます。
過度なストレスにさらされ、新しい人間関係もなかなかうまく築けない。
全く知らない人ばかりの中で、新しい友達を作るのが苦手という生徒もたくさんいます。
忙しく苦しく、でもそのつらさを共有できる友達もいない。
結果、意欲が低下し無気力になり、一種のうつ病のような状態になることを「五月病」と呼びます。
五月病の睡眠障害は特に深刻で、免疫力の低下や偏頭痛やめまい、食欲不振になります。
精神的にもやる気の喪失、気分の落ち込み、情緒不安定、焦りと不安、イライラが起きます。
辛い4月を過ぎ、5月に長期の連休になり圧迫環境から解放され気が緩み、体のあちこちに不調が現れます。
そして、連休が終わるとき再び元の環境に戻れなくなります。
例えそれほどの精神的不安がなくても、ゴールデンウィークの間に生活リズムが壊れ、元の規則正しい生活に戻れないこともあります。
子供の場合、新入生は今までとは異なる学校生活に適応できなかったり、勉強も急に高度になりついていけなくなったり、友達や先生、先輩などの人間関係と様々な不安がのしかかります。
そこにパワハラやいじめなどの問題が絡むと、事態はより一層深刻になります。
本人に自覚がなくても、家を出る時に腹痛になったり、朝が起きれなくなります。
つまり、体が無意識に学校に行くことを拒否するのです。
最初は一時的なものとして学校を休むのですが、それが毎日のようになり、体が一般の生徒と同じようなリズムで動かなくなります。
朝、体が始動できず昼間で布団の中でダラダラ過ごす。
そうしているうちに午後になり、学校も行けなくなり、何もしないまま1日が終わってしまう。
昼間活発に活動していないので、夜になっても眠気が襲ってくることもなく、寝付けないので仕方なく動画やゲームをして時間を過ごす。
気づけば明け方になり、やっと眠気がやってくるが、こうなると他の生徒のように朝起きて学校に行くことは当然できません。
仕方ないので、また学校を休む。
こうして生活リズムは崩れ、昼夜が逆転し学校に復帰できなくなります。
不登校という状態になってしまいます。
勉強もどんどん遅れ、仮に体調が戻って登校できるようになったとしても、すぐに他の生徒と一緒に授業を受けることはできないでしょう。
実は、このように五月病になって、そのまま不登校になる生徒はとても多いです。
特に最近はコロナ禍の影響もあり、不登校生徒は毎年増加傾向にあります。
対処法としては病院に行き医師と相談することですが、現代の医療でも正確に症状と原因を把握することはできず、様々な薬や治療と試しながら様子を見、最も効果的なものを手探りで探すような場合がほとんどです。
治療とは別に一般に行われている対処法としては、本人にプレッシャーを与えないというものがあります。
焦って無理やり学校に行かせたりすると、かえってストレスが強まり症状を悪化させることがあります。
できるだけ本人のペースで、先ず生活リズムを整えることに集中するのがいいそうです。
そして、家に閉じこもってばかりいるのではなく、外に出て適度に運動をすることも大切です。
これは体内時計を整えたり、体力の維持につながります。
何であれ体力は必要ですから。
それから、子供との対話を増やすのも大事です。
対話がストレスの発散になり、相互理解を深め、安心感を与えます。
そうすると、気持ちも楽になり復帰もしやすくなります。
学校をしばらく休むことにもなりますので、家庭や学校、病院が密に連絡を取り合い、協力して生徒の回復に努める必要があります。
誰かに押し付けたり、本人をほったらかしにしてはいけません。
様々なアクターの連携が、子供たちを五月病から回復させるカギになります。
五月病は子供たちの性格や考え方など、精神面の影響が非常に大きいです。
まじめで頑張り屋さんに限ってなることが多いです。
何ら悪い生徒ではないのに、本人も学校に行きたいのに行けない。
これは本当に不幸な話です。
初期対応を誤ると長引き、いつまで経っても学校に戻れなくなります。
当然、学力や出席日数など、受験にも影響が出ます。
希望通りの進路を断念しなくてはならなくなることもあります。
それは可哀想過ぎます。
そんな生徒を生み出したくはない。
葛西TKKアカデミーは生徒のために可能な限り力になる用意があります。
早めの対応に越したことはありません。
少しでも不安があれば気軽にご連絡ください。
2022.04.23
子供たちはどうして綺麗な字が書けなくなってしまうのか
字を綺麗に書くとはどういうことでしょうか。
書道家のような芸術的な文字を書くということではありません。
少なくとも学習においては、自分も含めた読み手が正確に読み取れる文字を書くということです。
実際、字を書くのが雑で、自分の書いた字でさえ読めなかったり、間違って読んだりする生徒もいます。
字がうまく書けない理由は大きく二つあるでしょう。
一つは、うまく書くことの必要性を感じないから。
もう一つは、上達の途中でうまく書けるレベルに達していないから。
前者は、「字を書くことは単なるメモで自分が分かればいい。丁寧に書く暇があったら課題をどんどん解決しなければならない。」と考えています。
メモと捉えているので、他者に見せ読んでもらうことは想定していない。
だから必要最小限の時間で済むように殴り書きになる。
よく高名な学者や作家の文字が読めないというのは、こういう理由だからでしょう。
でも、この姿勢に慣れてしまうと、いざ他者に読んでもらわなければならない文章を書くときに書けなくなってしまいます。
特に課題を提出して評価をしてもらったり、テストで採点をしてもらう必要のある生徒は、これではいけません。
社会人でも同じで、自分のためだけの文字とは別に、他人に読んでもらうための文字を持つことが必要です。
後者は、練習が十分に足りていないからうまく書けない状態です。
つまり、コツがわかり練習すればやがてうまくなるということです。
そもそも学校で字を教わるとき、字を覚え書けるように指導されることはあっても、どのように書けば綺麗な字になるかという指導はされないことが多いと思います。
だから、みんなが我流で書くので、自分のスタイルがうまくできないときは、他者から汚い字を見なされるのです。
こう考えると綺麗に書けなくても仕方ないという気がします。
よって、コツを覚え練習するのが解決法でしょう。
いずれにしても、自分の書いたものを読んでもらうという生徒の立場を考えれば、綺麗に書くということは必要です。
それは将来社会人になっても必要となるでしょう。
なぜなら、文字で人柄を判断されることがあるからです。
ところで、現在の生徒たちの特有な原因があります。
生徒を取り巻く生活環境の変化です。
技術の発達により、現代人(子供も含む)は字を表記する機会は多いですが、書く機会は少なくなっています。
SNSやメールの使用頻度は多く、友達との文でのやり取りは増えていますが、それは全てキーボードで行われます。
自分の手で書いてはいません。
英語圏であれば、課題は手書きではなく、タイピングすることを奨励されます。
しかし、日本の学校で(少なくとも小中学校では)はそれはないでしょう。
なぜなら、漢字の書き取りも評価の一つになるからです。
従って、手書きから逃れることは難しいでしょう。
この環境的要因に、「面倒くさい」と言う多くの生徒が口にするフレーズが絡み、手書きの文章に対する生徒の嫌悪と機会の消失がますます強まってきます。
(因みに、文字だけでなく文章の内容に関しても、この現代テクノロジーの生徒に与える影響は見逃せませんが、これはまた別のときに。)
以上、生徒の字を書くことに関する考察でした。
皆様はどう思われますか。
2022.04.20
成績の良い子供の家庭環境とは
子供たちは幼少期からの長い間、家庭で多くの時間を過ごしています。
従って、家庭環境が子供に与える影響は決して看過できるものではありません。
子供が勉強を好きになるのも嫌いになるのも、やはり、家庭の影響が大きいと考えられます。
今回は、勉強が好きな家庭の環境について考えてみます。
家庭でどのように過ごした子供が勉強を好きになるかが分かれば、自分のお子様を勉強嫌いにさせず、勉強に向き合うようにさせる参考になるのではないでしょうか。
1.家族の中がいい
いくら勉強したくても、家庭生活そのものが荒れていれば、勉強に集中して向かうのは難しくなります。
毎日家族同士がいがみ合い、大声で罵り合うようでは、たとえ直接争いに巻き込まれていなくても、見ているだけで心が暗くなり、子供たちは勉強を使用なんて気にはなりません。
逆に、家庭円満で争いなどのわずらわしさが無ければ、子供たちは安心して家庭で過ごせ、勉強に集中することもできます。
また、家庭内に争いがないということは、子供が困ったときはすぐに協力して対処することができるという意味でもあります。
「安心して頼ることができる」「少なくとも一緒になって支えようとしてくれる」と思うだけでも子供は心強く、何の心配もなく勉強に取り組むことができれば当然成績も上がります。
更に、親にとっても家庭内に争いごとが無ければ、両方の親がより多くの時間を子供に捧げることにも可能となり、常に子供の様子を見てあげられるので、勉強に限らずあらゆる問題に対して早い段階で気づき対応することができるので、子育てにおいて大きな利点となります。
2.プラスの言葉遣い
毎日否定的でネガティブな言葉を聞いていると、気分が落ち込み自信もなくなり憂鬱になってしまいます。
こんな心理状態では、一生懸命勉強を頑張ろうとは思えません。
反対に肯定的でポジティブな言葉を聞けば、子供も気持ちが明るくなり、将来の希望や自信が見えてきます。
子供が問題を起こしたときも、一方的に本人を非難し怒鳴りつけるだけでは、子供は劣等感を抱きストレスを感じます。
そうではなく、一緒に問題について話し合いどうすればよくなるか前向きな接し方をしましょう。
そうすれば失敗が学びとなり、子供の成長に大きくプラスとなって働きます。
前向きな見方、考え方ができれば、勉強でつまづいても決して諦めず、最後まで頑張れる子供になるでしょう。
3.勉強を強要しない
特に反抗期になってくると、口うるさく「勉強しなさい」というのはかえって子供の勉強に対するやる気を失せさせます。
本人もやらなくてはいけないと分かっているのだけど、どうしても始められなくて苦しんでいるときに、一方的にやっていないことを非難されれば、自分のことを分かってもらえていないと悲しくなり、怒り、逆に「親の言うことに従いたくない」気持ちが強くなって、子供の心を頑なにしてしまいます。
親としては勉強をやっていない我が子を見て焦る気持ちは分かりますが、子供を信じて見守ってあげるのも大切です。
大事なのは「なぜ勉強をしないのか」を理解して、それに合った対応をすることです。
やらない原因が「勉強が分からないから」なら教えてあげればいいことですし、「周囲の環境が勉強にふさわしくないから」ならば、それに適した環境を一緒に整えてあげればいいのです。
もし「なぜ勉強しないといけないのか分からない」「どうやって勉強をすればいいのか分からない」であれば、一緒に話し合って悩みを共有し、共に答えを考えていくといいです。
「親だから答えを教えないといけない」とは考えなくていいです。
一緒に悩むことで、「自分のために親が一生懸命になってくれている」というメッセージが伝わるだけでも、子供の姿勢に変化があります。
どうしても妥当な答えが出なくて困るときは、葛西TKKアカデミーまでご相談ください。
4.子供をよく褒める
子供が勉強していないと、よく叱る、怒る家庭が多いと思います(「叱る」は注意して改善策を提示すること、「怒る」は子供が自分の思い通りにしないことに対するストレスをぶつけ強要すること)。
確かに時には叱ることも必要でしょう。
一方的に怒って、後で「言い過ぎた」と後悔することもよくあると思います。
子供がやるべきことに対して行動しない場合の対応もとても大事です。
しかし、同様に子供がやるべきことをきちんとした時、十分な努力と結果を出したときは褒めることも忘れないでください。
叱られると子供は委縮し、「自分はダメな人間なんだ」と自分を卑下するようになります。
無能(と思い込んでいる)な自分が恥ずかしく、無力感も感じるようになって、「いくらやっても無理だ」と投げやりになります。
こうなっては勉強を頑張ろうという気力もなくなり、ますます勉強をしなくなって、当然成績も下がります。
逆に勉強がよくできる子供は、小さい時からよく褒められ自分にある程度の自信をもっています。
これを自己肯定感というのですが、これがある子供は失敗にめげず、できるまで繰り返し努力します。
また、褒めらえること自体が子供の良い動機付けとなり、勉強に励むようになります。
こうして根気強くコツコツと勉強ができる子供の成績は良くなっていきます。
ここで子供を褒めるときのコツを一つお話します。
それは「子供の行動を具体的に褒める」です。
よくテストで何点取ったなど能力を褒める親御さんが多いと思います。
それも大事ですが、注意しないと子供に結果だけを求めるように感じられ、プレッシャーになったり、テスト結果ばかりを気にするようになったりします。
結果を求められるという重圧から、勉強が楽しくなるかも知れません。
また、何でも褒めていると、褒める言葉が何だか空虚に思われ、おだてられているだけのように感じるかも知れません。
子供たちをよく観察し、「今日はいつもより30分長く机に向かって勉強できたね」とか「宿題を忘れずきちんとできたね、すごいね」のように具体的に褒めてあげると分かりやすくいいです。
小さなことでもいいので、いつもよりできていることに注目しましょう。
そうすると、子供を褒めてあげることは意外と簡単に見つかるはずです。
そして、子供も「親は自分をしっかり正しく見てくれている」と感じ、信頼と安心、公平感を親に抱くようになるでしょう。
子供たちは自分の努力もきちんと正当に評価されるということで、より勉強に頑張ることができます。
5.遺伝と経済環境
よく「子供の頭が悪いのは遺伝のせい」なんて言いますが、ある研究によると子供の知能の約20~40%が遺伝の要因で決まるもので、残りの60~80%は環境によって決まるそうです。
つまり、半分以上は遺伝ではなく環境によって左右されるということです。
高学歴な親の子供は成績がいいと言いますが、これも高学歴の親は勉強により投資できる環境にあり、勉強により投資することが有意義であることを十分分かっているので、子供に勉強させる良い環境を理解し整えているだけです。
遺伝のように見えますが、実は環境が良いだけなのです。
言い換えるならば、例え学歴の低い親の家庭であっても、環境さえ何とかなれば、子供の成績も上がるということです。
また、遺伝は「知性」に対してで、子供の性格や好みなど心とは別のものです。
環境を整え、「子供に努力すれば報われること」「勉強して新しく知ることは楽しいこと」などを理解すれば、子供は勉強に向かうようになりますし、そうでなければ勉強嫌いになって、いくら勉強にふさわしい環境を与えられても、それを十分生かせることができないでしょう。
また、経済との関係ですが、多くの調査で高所得の家庭の子供は好成績である傾向が強いという結果が出ています。
これは高所得者の方がより子供が勉強する環境、子供が成績を上げやすい環境が用意できるということでしょう。
教育により多くのお金をかけられるので、小さい頃から教材をたくさん与えられる、塾や家庭教師などより学びやすい状況を整えられるのです。
また、高所得の親は高学歴でもなるので(自身も同じように幼少から多くの教育費をかけてもらえたから)、勉強に対する意識も高く、結果として子供も勉強をより深刻に受け止めるのです。
しかし、注意してほしいのは、「家庭の所得が高いからと言って、必ずしも子供の成績が良いという訳ではない」ということです。
高所得でも成績の悪い子供もいます。
逆に言うと、「家庭の収入が低いから、必ず子供の成績が悪い」という訳ではないということです。
経済力があれば、子供により勉強に適した環境を提供できますが、経済力がないからと言ってあきらめる必要もありません。
ここは、子供の勉強に対する姿勢や考え方で大きく変わってきますから。
葛西TKKアカデミーもこの点に関しては重要視しており、「勉強したいのに、お金がないから勉強できない」では子供たちがかわいそうです。
費用など可能な限りご相談にのりますので、お金で勉強は諦めないでください。
もし、経済的にお困りで自分の子供に十分な教育をしてあげられないご家庭は是非ご連絡を。
今回も勢い余って長文になってしまいました。
申し訳ございません。
環境が子供に与える影響は非常に大きいです。
勉強ができる子供には、そうなる環境があると考えられます。
それを参考にして、皆様の家庭でも実践してみてください。
環境は心がけ次第で大きく変えられます。
最後に子育てや教育でお悩みの方は、気軽に葛西TKKアカデミーまでご連絡ください。
私も子供たちのために何とか役に立ちたいと考えています。
2022.04.17
対応が難しい反抗期の子供たちとむやみにケンカしないために
中学生ぐらいになると子供たちは反抗期と呼ばれる時期になります。
成長の過程で子供から大人になる過渡期で心と体のバランスが不安定になり、何に対しても反抗的な態度を取るようになることもあります。
小さい時は「ママ、ママ。」と甘えていた我が子が悪気はないにしても、親に対して反抗的になりイライラし口答えするようになるのは親としてもつらく、これまでの恩を仇で返されたような気にもなるでしょう。
そのような態度をまともに受け取り、そのまま言い返したりケンカしたりしてしまっては事態が悪化するだけです。
では、どのように接すればいいのでしょうか。
少し考えてみましょう。
勉強をしなかったり、ゲームばかりしている子供に「~しなさい。」「~ばかりしてはダメでしょ。」などと言って叱っても中学生ぐらいになると効果はあまりありません。
小さい時は素直に言うことを聞いていた子供も、自分でいろいろ考えるようになり自分なりの考えに合わないからと言って抵抗し、時には言い返したりします。
まだ広い視野に立った考えができず、自分という狭い領域の中で自分の考える正しいこと、だんだん見え始めた社会の汚いことに矛盾を感じ葛藤する時期です。
これは人の成長としてはいたってまともで、これを乗り越えてこそより社会に適応し心身ともに強い大人になることができます。
だから、反抗期を問題と捉える必要はないのですが、それでも面と向かって反抗されると嫌な雰囲気にはなりますよね。
自分は何のために子育てをしているのか、やりがいを失ったりストレスがたまったり。
こうして親子ともども精神的に参ってしまったり、ケンカばかりするようになるのはいけません。
子育ての最も困難な時期ともいえる反抗期をどのように接するのがいいのでしょうか。
いい意味でまともに相手しない
無視をして親としての責任を放棄しろと言っているのではありません。
ただ、反抗的な子供をそのまままともに相手してしまうと、親の心が折れ疲れ、親の方がダメになってしまいます。
時には適当に流すのも大事です。
もちろん悪いことは悪いというのは必要ですが、軽く注意する程度で収めるのもいいでしょう。
悪いと分かっていてもしてしまうのがこの時期の子供たちです。
必要以上に責めると分かっている罪悪感をより大きくされるので、子供は自分を守るために反抗します。
子供に正しいことを理解させるのが目的なのが、結果として逆に心を閉ざしてしまっては元も子もありません。
意外と本人たちは分かっているのです。
勉強をしない子供に「勉強しろ。」と言っても勉強するものでもありません。
「分かっている。」「今やろうと思ったのに。」と言い返されるのではありませんか。
ここでカチンと来て怒ってしまうとケンカになり、勉強をしない口実を与えることにもなります。
先ほども述べたように子供たち自身何をすべきか分かっています。
だから、最初は子供たちに「部活とかいろいろやらなくてはいけないことがいっぱいで大変だね。」などと寄り添う立場であることを示し、子供たちの事情を聞いて理解してあげるところから始めるといいでしょう。
子供たちを正しく評価する
「叱る」ということは実は非常に上級のテクニックでとても難しい。
正しく叱らないと子供たちの心に傷をつけるだけで問題が解決しません。
「叱る」と「怒る」は区別しないといけません。
一方的に子供の悪い点を責めるだけではなく、時には認め、正しいことをやっているときは必ず褒めてあげましょう。
そうでないと子供は不公平に感じます。
この「不公平」というワードは、この時期の子供には特に敏感になっているので注意しないといけません。
そうでないと、「文句ばっかり言って、自分を分かってくれない。」と思われてしまいます。
信用のできない大人と判断されれば、こちらが何を言ってもいうことを聞いてくれません。
信頼ある人間関係を保つことはとても大事です。
例えば、手伝いをしてくれたときはきちんと感謝の言葉を伝える。
褒めるところは褒め、叱るときは叱る。
普段から子供たちに「自分を正しく見てくれている。」という気持ちにさせることは大切です。
時にはクールに
思春期の子供は大人と子供の間で自分がどうしていいか分からず苦しむものです。
心のどこかでこれまでのように甘えたい気持ちがあるものです。
それはそれで悪いことではありません。
必要な時は甘えさせてあげるのも大事です。
しかし、いつも無条件に甘やかしてばかりでは歯止めが利かなくなり、自分の好き勝手になるかもしれません。
やってはいけないことをやったときは、クールに客観的に注意することも必要です。
他人行儀ではあっても丁寧に説明し、場合によっては甘えを受け付けない。
見極めが難しいと思いますが、あくまでも感情的にならず焦らず丁寧に説得し、本人が真にこちらの考えを受け入れるように促すことが大切です。
特にルールに関しては厳しくしないと収拾がつかなくなります。
例えがゲームの時間など、子供と一緒にルールを作り、それを守らないときはルールに基づき正しく罰する。
親が罰するのではなく、ルールが罰することを理解させます。
自分で作ったルールだから、自分には守る責任があることを認識させないといけません。
サポートは直接的ではなく間接的に
小さい時は何でも手取り足取りして子供たちに教えていたと思いますが、中学生ぐらいになると親にべたべたされるのを嫌がるようになります。
そのような時は直接のサポートより間接的に支え、裏方に回るのもいいことです。
例えば宿題をしないときは勉強を直接手伝うのではなく(勉強が高度になると親も教えるのが難しくなると思いますが)、テレビを消して静かにし勉強しやすい環境を整えてあげたり、勉強で長時間頑張っている子供にはそっとおやつを持って行ってあげたりすると効果的です。
こうして親は自分のことを見て応援してくれていると分かれば、子供も勉強に精が出るでしょう。
反抗期は人間の成長において非常に大事な時期であり、言うことを聞かないから問題という訳ではありません。
子供たちが自分の価値観を確立させる時期であり、そのために紆余曲折する時期です。
子供たち自身も非常に苦しむ時期です。
大人はおおらかな気持ちで彼らを受け止め、多少の反抗は許容できるくらいの大きな器で接しましょう。
一緒になってイライラしては共倒れになります。
ルールなど守らなくてはいけないことはしっかり守らせる必要はありますが、彼らを正しく理解し、自分たちで答えを見つけ出せるように後ろからそっと支えてあげましょう。
2022.04.15
絶賛放映中!葛西TKKアカデミーがJ:COMに出ています!!!
以前ご紹介しましたが、多くの方々に見てもらいたいので、もう一度告知します。
何と葛西TKKアカデミーがJ:COM内の番組に出ます!、と言うか出ています!
J:COMはご存知ですか。
そう、ケーブルテレビのJ:COMです。
その中の番組が葛西TKKアカデミーに撮影に来ました。
私も出ています。
ケーブルテレビをお持ちの方は是非見てください。
「ケーブルテレビはないけど見たいな」という方は葛西TKKアカデミーまでご連絡ください。
面白いですよ!
教室で撮影したので、葛西TKKアカデミーの雰囲気がそのまま伝わると思います。
そして、葛西TKKアカデミーがどのような塾か、皆様に理解して頂けると幸いです。
江戸川 元気!パラダイス
▽GetOver(乗り越えろ)!江戸川チャレンジャーズ
放送チャンネル:J:COMチャンネル(地デジ11ch)
放送エリア:江戸川区・台東区・墨田区
更新日:毎月1日更新
江戸川区の放送時間:
月曜~金曜 8:00~8:30、14:00~14:30、18:00~18:30
土曜~日曜 8:00~8:30、14:00~14:30、17:00~17:30
吉本芸人の「げんき~ず」が江戸川区の様々な場所に行き、面白い人物やスポット、イベントなどを紹介する地域情報エンターテイメント。
げんき~ずの二人が実際に体をはって体験し、江戸川区に元気を伝え、地域を盛り上げる番組です。
番組内容は毎月一回更新され、同じ番組を一日三回、毎日放映します。
だから、見逃しても大丈夫。
何度でも繰り返し見ることができます。
四月は『get over(乗り越えろ)!江戸川チャレンジャーズ』ということで、げんき~ずが「自分の壁を乗り越える」というテーマの下、江戸川区内の「達人」たちが出す課題にチャレンジします。
しかも、Jリーグ入りを目指す、江戸川区の『東京23FC』の選手も参加して一緒に挑戦します!
今回の放送では「体力の壁を乗り越えろ」「マジックの壁を乗り越えろ」「漢字の壁を乗り越えろ」の三つのミッションが用意されています。
葛西TKKアカデミーは三番目の「漢字の壁を乗り越えろ」で番組に協力、出演しています。
このチャレンジでは、げんき~ずの二人と東京23FCの加藤選手が塾まで足を運んでくださいました。
皆さん漢字が苦手ということでしたが、キラキラネームや漢字の仕組みを話し、漢字の興味を持ってもらって、「漢字覚え競争」をしました。
果たして結果はいかに!?ということで、皆さん番組を是非見てください。
塾の様子も分かりますし、私がどのように教えているかも見ることができます。
とにかく「嫌だ」とか「苦手だ」という意識を持ってしまうと、それだけで精神的に勉強への抵抗となり、本人は頑張っているつもりなのですが成果が出ないということによくなります。
そうならないように工夫し、勉強が楽しく、少なくとも嫌じゃない程度になるようになってほしいと思います。
そんな勉強に関する参考になればと思っています。
正直、想定し考えていたようにはならず、「もっとこうすればよかったなあ」という点も多々あるのですが、次回上手くいくように反省点を生かしていきたいと思います。
とは言え、出演者を始めスタッフの皆さんも明るく、とても楽しい撮影となりました。
また機会があれば是非やってみたいと思います。
その時はもっと上手にできるように努力します。
ケーブルテレビという限定されたメディアですが、これを通して少しでも葛西TKKアカデミーのことを知り、理解してもらえればと思います。
2022.04.14
中学生の受験勉強で注意すべきポイント
2022/04/14
高校の入試は多くの中学生にとって、初めての人生をかけた試練になります。
これまで経験したことがないので、どのようなものか、何をどうすればいいのか、さっぱり分からないという生徒も多いことと思います。
「毎日の学校の宿題をやるような勉強とは違う」ということは分かっても具体的にどう違うのかは分からない。
分からないことだらけだから余計に不安になり焦り、その場から逃げ出したい気持ちになるのも理解できます。
中学三年間の学習内容が試験範囲だから、一年からもう一度やり直さなければならないと思うと、その量の多さに圧倒されて、「本当に自分にできるのか」とやる前からもう絶望してしまう人もたくさんいるはずです。
今回は、受験勉強をするときに注意すべき点をいくつか考えていきます。
それを参考に、自身の受験勉強に役立て、少しでも安心して頑張ってほしいと思います。
1.目標を決め入試までの計画を立てる
やみくもに勉強してもうまくいきません。
先ずは自分の目指す目標(志望校)をはっきり決めることです。
やっていくうちに状況が変わり、目標も変化することもあるでしょう。
それでも構いません。
でも、最初にきちんと目標を定めないと計画が立てられません。
だから、自分が将来どうしたいのかをしっかり見つめ直し、その夢を叶えるにはどうすればいいのか、そのためにはどの高校に進むべきか考えて目標を立てましょう。
目標が決まったら、今の自分を分析し、入試までの年間計画を立てましょう。
自分は後どれくらい学力を伸ばさないといけないのか、何をしないといけないのか考えましょう。
よく分からないときは学校や塾の先生に聞きましょう。
多くの塾や学校の先生は担当する生徒を多く抱え、全員に細かく指導できないことが多いです。
その点、葛西TKKアカデミーは小規模個別指導塾なので、一人ひとりに綿密な指導ができますし、比較的気軽に相談もできます。
入試日までの日にちの中で、細かい目標(各学期の目標、三か月ごとの目標、毎月の目標、毎週の目標など)を立てましょう。
そして、これらの小さな目標は具体的であった方がいいです。
「英単語を○○個覚える」「二次方程式が解けるようになる」「鎌倉時代までの復習を終える」など。
この小さなチャレンジを積み重ねることで、最終的には大きな目標である「合格」を手にできます。
最初から遠くの山の頂上を目指そうとすると気がめいりますが、足元をしっかりと見て、目の前の一歩一歩を確実に積み重ねていけば、気がつくと登山達成していたような感じです。
自分の手が届く小さいチャレンジを成功させていけば、自分に「やればできる」という自信がつきます。
私も受験勉強で自分の書いたノートや解いた薄い問題集の数が増え積み上げられていくと、目に見える形で自分の業績が分かり、嬉しいと同時に自分に自信がわいてきました。
そして、入試の前日にその積み重なったノートや問題集を見て、「自分はこれだけやってきたのだから大丈夫」と心強くいられました。
2.自分の勉強に集中できる環境を見つける
勉強するにはそれにふさわしい環境というものがあります。
いくら勉強をしようと思っても、ゲームや携帯(SNS)など勉強を妨げるもの、誘惑になるものがあると、どうしてもそちらに気持ちが引かれ勉強ができない、したとしても集中していないので頭に入ってきません。
勉強にふさわしい環境は人によって様々なので、自分に最もふさわしい環境を早く見つけましょう。
学校や公共の図書館、近所のカフェ、塾の自習室と、勉強しやすい場所は家だけとは限りません。
また、音楽や雑音があった方が安心して集中できるという人もいます。
でも、この場合、これらの音に気が散るようならやめましょう。
そして、自分の思い込みでもいいから、「こうすれば気持ちが勉強モードになる」というルーティーンを作ると、勉強をするスイッチが入りやすくいいです。
こうして勉強をする環境が整えば、机に向かって勉強する習慣になり、親に言われなくても勉強するのが当たり前となると素晴らしいです。
ちょうど毎日歯を磨くように、何も考えなくてもそれをするのが当たり前となるのです。
生徒の中には、毎日の自分の勉強したノートや問題集を写メにとってSNSなどにあげ、周囲の人間に公表する人もいます。
こうすることで、嫌でも自分は勉強しないとけないように追い込み、周囲も報告が無ければ本人に問うことができます。
SNSを利用して上手に勉強の役に立てるよい工夫だと思います。
最初は難しいでしょうから、一日一時間でも構いません。
慣れてくれば時間を増やし、毎日4~5時間は学校外で勉強できるようになってほしいです。
3.苦手を作らない、得意を作る
受験で強いのは得意がある受験生ではなく、苦手がない受験生です。
せっかく得意教科で高得点を取っても、苦手な教科で大幅に減点となれば、結局全体としてマイナスになってしまいます。
しかも、点数は100点以上取れないのだから、苦手でマイナスが120点なら、いくら得意教科で満点を取ってもマイナスを補いきれないのです。
先ずはどのようかも平均は取れるようにもっていくことが大事です。
平均を取っていれば、他の平均的な受験生より後ろになることはない。
この土台の上に得意教科のプラスが加われば、全体として他の平均的な受験生より抜きんでることができます。
更に付け加えるなら、入試では他の受験生が答えられない問題ができなくても順位を下げることはありませんが、他の受験生ができる問題を落としてしまうと、一気に順位が下がってしまいます。
特に1点、2点の中に何十人もの受験生がひしめく中間層では、ちょっとした減点で合否が別れます。
と言うことは、どういうことに注意して受験勉強をすればいいのでしょうか。
それは基礎をしっかりとやるということです。
誰もが解ける基礎的な問題を確実に解けるようになるということです。
これができてから応用問題をしましょう。
基礎が不十分で応用問題ができないのは当然ですが、基礎ができていないと入試では大きく後退することになります。
苦手な教科も難しい問題は出来なくていいので、誰もが解ける問題をできるようになりましょう。
基礎ならハードルはそれほど高くないはずです。
苦手教科を勉強するのはつらいかも知れませんが、うだうだ考えても仕方ないので、気持ちを切り替えて深く考えずひたすら基礎固めに力を注いでください。
いくら嫌いでも捨ててはいけません。
入試はそんなに甘くなく、安易に切り捨てることは自分を大きく不利にします。
倍率にもよりますが、平均さえ取れれば合格の確立はある程度高くなります。
このように基礎をしっかり身に付けてから、得意教科を作りましょう。
元々得意教科があればいいですし、なくても受験勉強をしながら、「これなら少しは出来そう」と思えるものがあれば、入試で心強い武器になります。
ここで他の受験生に差をつけられれば、順位もグッと上がります。
なくても平均が取れればある程度は大丈夫ですが、やはり武器は持っているにこちたことはありません。
4.適度に休憩、運動をしましょう
人間が集中を持続できるのは1時間程度と言われます。
1時間頑張って疲れてきたらしっかりと休憩するのも大事です。
「時間がない」と焦るかもしれませんが、無理やり勉強し続けるより、一旦休んで心身ともにリセットしてからの方が勉強の効率が良くなります。
何もしないのもいいですが、一日一回は外の空気を吸って、軽い運動をするのもストレス発散になり、質の良い受験勉強をするうえで必要です。
ただ、休憩を取るにしてもダラダラと取っては時間の無駄になります。
「何分勉強したら何分休憩する」とはっきり決め、メリハリのある勉強をしてください。
5.受験勉強をしやすい環境を作ってあげましょう
今度は親の立場としてですが、いくら親が焦っても、結局勉強をするのは本人なので、口うるさく「勉強しろ」というのは逆効果です。
勉強部屋など物理的環境を準備してあげるのも大事ですが、いざというときは相談相手になったり自分の経験からアドバイスをしてあげたりと、精神的支えになってあげることも重要です。
子供が勉強しやすいようにテレビのボリュームを小さくしてあげたり、夜食をそっと持って行ってあげたりといった、小さな気遣いが子供には嬉しかったりします。
例え勉強は教えてあげられなくても、家族で協力できることはたくさんあります。
受験は子供だけでできるものではありません。
子供のために良かれと思って言ったのに、反発されケンカになってしまうというようなことも多くの家庭であります。
お互いに子供の将来を考えているからこそ、親子でぶつかるなんてよくあることです(特に思春期では)。
これはどちらかが間違っているという問題ではなく、単にコミュニケーションの問題です。
子供は経験が浅いので上手く表現することができません。
だからこそ、大人が賢く接してあげましょう。
親の考えを押し付けるのではなく、子供が分かるように話し、理解できるように促しましょう。
それでも、最終的な決断は子供本人にさせてあげるのがいいと思います。
このような問題も、うまくできれば子供のストレスや不安を大きく軽減できます。
初めての受験では親も子供も分からないことだらけです。
困ったときは塾に相談するのも良い方法です。
塾には受験に特化した先生もいますので、いろいろ良い提案をしてくれるでしょう。
塾によっては、学校より一人ひとりに細かく目が届くところもあります。
葛西TKKアカデミーも小規模個別指導塾なので、この点に関しては自信があります。
いつでもご相談ください。
何度も話すように、多くの生徒にとって高校受験は未知の経験です。
物理的にある程度の時期を過ぎれば間に合わなくなるので、気をつけてください。
だからこそ、早目に準備を始め、計画的かつ効率的に受験勉強を進めた方が、多くのことに対処でき、ゆとりをもって勉強に励むことができます。
合格をした自分を想像すれば、いかに素晴らしい未来が待ち受けているか分かるでしょう。
そうなれば苦しい毎日の受験勉強もきっと頑張れると思います。
困ったときはいつでも葛西TKKアカデミーにご連絡ください。
きっと皆さまの力になれると思います。
2022.04.12
終了間近!個別指導が週一6000円から!学びを諦めないキャンペーン!
コロナ禍で勉強を継続するのが難しい家庭のために実施中の『コロナ禍に負けるな!学びを諦めないキャンペーン!』も終了が近づいてきました。
個別指導で週一回6000円から行います。
これでも厳しい家庭はご相談ください(頑張りたい生徒のために一肌脱ぎます)。
誠実な葛西TKKアカデミーは安いからと言って手を抜くこともありません。
少なくとも一般学習塾レベルの授業は保証します。
頑張ればいくらでも伸ばせる個別指導塾葛西TKKアカデミーをご利用ください。
先ずはお問合せを!
今回のコロナ禍は多くの家庭に経済的ダメージを与えました。
失業や倒産、レイオフなど多くの人々が仕事を失い収入が減る、なくなるという事態。
シングルマザーなど、いわゆる社会的弱者と言われる家庭を中心に、多くの家計を圧迫しました。
コロナ禍による各家庭の減収は当然、子供たちの教育にも大きな影響を与えました。
塾や習い事にかかる費用が払えず、仕方なく辞めざるを得なかった子供たち、大学の進学を諦めなければならなかった受験生たち。
教育は基本的な人権として誰もが望めば受けられるべきものにも関わらず、今回の新型コロナウイルスによる一連の騒動から、多くの子供たちにそれが叶わなくなっています。
私も個人的にそのような話はたくさん聞きました。
「お金が足りないから勉強を諦めない」といけないというのはあまりにも不幸で可哀想な話です。
「何とかしてあげたい」と強く考えるようになりました。
そこで今回、特別キャンペーンを実施することに決めました。
その名も『コロナ禍に負けるな!学びを諦めないキャンペーン!』です。
コロナ禍に負けるな!学びを諦めないキャンペーン!
コロナ禍によって経済的に困窮し、子供たちに十分な教育を提供できない家庭向けのキャンペーンです。
家計の負担を極力軽減するために、低料金で葛西TKKアカデミーが提供する自慢の授業を受けられます。
例:中学一年生の週一回の授業、一月当たり6000円
学年や授業数によって変わりますが、この金額を基準に考えていきます。
一対一の個別指導でこの料金は、まずないでしょう。
もちろん、これでも厳しいという場合は遠慮なくおっしゃってください。
いくらでもご相談にのります(事情によっては無料でもいいとも考えています)
葛西TKKアカデミーとしては利益は全くなく、むしろ赤字ですが、子供たちの学びたい気持ちを大切に守り、彼らの明るい未来の役に立てるのであればと思い、このキャンペーンを決意しました。
これも葛西TKKアカデミーが小規模の個人経営の塾だからそこできることです。
また、料金が安いからと言っていい加減な授業をするということは決してありません。
楽しく、時には厳しく、そして本気で学べば一般の塾以上のものを身に付けることができます。
真剣に勉強を望むのであれば、この機会を是非お見逃しなく!
条件はたった二つ!
このキャンペーンに応募するために、条件はたった二つ。
①家計が非常に困窮し、十分な教育を子供にしてあげられない
②本人に学びに対する強い意志がある
この二つがあれば誰でもキャンペーンに参加可能です。
現在の学力など一切関係ありません。
特に②の本人の「勉強したい」という強い気持ちは必須条件です。
自分に資格があるかどうかよく分からない人も、とりあえずお問い合わせください。
(e-mailの方がよりスムーズかと思います)
TEL: 03-5878-0027
e-mail: tkkac2016@gmail.com
キャンペーン応募はお早めに
とは言え、葛西TKKアカデミーは小規模個別指導塾なので、そのキャパシティーには限界があります。
あまり多くの生徒を受け入れることはできません。
ある程度の人数が集まれば、残念ですがキャンペーン終了とせざるを得ません。
従って、このキャンペーンに少しでも興味がある方は、お早目のご連絡をお勧めします。
元々、葛西TKKアカデミーは一般の塾では上手くやれない生徒たちの受け皿になればと思い始めました。
結果、一癖も二癖もある生徒が多く集まりましたが、彼らの「学びたい」気持ちに応えるために、私も四苦八苦しながら、文字通り身を粉にして頑張ってきました。
新型コロナウイルスが広まり、社会に大きな影を落としてもう三年になります。
コロナ禍でもたらされた不況は、多くの人々の生活をとても苦しいものにしてしまいました。
その中で多くの生徒が学びを諦めざるを得ない状況に非常に心を痛めております。
「学びたくても学びたい生徒たちの力になる」という葛西TKKアカデミーの本来の主旨を鑑みても、このキャンペーンを行うべきと判断しました。
ただ、どうしても現実的に全ての生徒を助けることはできませんが、それでも一人でも多くの生徒を支え、彼らの将来により多くの選択肢を与えられればと考えています。
教育は現代社会において大きな要素の一つです。
教育如何によって子供たちの人生は大きく変わります。
しかし、経済格差やその他もろもろの条件によって受けられる教育に差がつくのは非常に不公平に感じます。
その状況を打開するために立ち上げた葛西TKKアカデミーだからこそ、経営を度外視した今回のキャンペーンをすべきと決意しました。
助けてもらうことに遠慮はいりません。
困ったときはお互い様、お互いに助け合いながら苦難を乗り越え、子供たちが明るい未来を信じらるような世の中を作り上げましょう。
2022.04.11
高校への受験勉強はいつからどのように始めれば間に合う?
新年度が始まり、特に中学三年生は本格的に受験勉強をしないといけません。
「まだ一年もある」なんて考えている人がいれば、それは甘いです。
入試は私立高校で1月中旬から2月下旬、都立高校では一時募集の場合2月下旬となっています。
(推薦入試は一月上旬、定時制なら三月下旬と受ける試験によって日程が異なるので注意してください)
多くの生徒はこの日程で受験が終わるので、そう考えると既に残り8~9ヶ月しかありません。
今まで「まだ先」とのんびりしていた受験生は焦らないといけません。
都立高校の入試では三年二学期の成績が入試に使われるので、それまでに評定を上げないと内申点で受験が不利にまります。
また、入試当日の試験による学力点も十分に上げないといけないので、それまでに三年生の学習事項は全て終了しているのは当然で、加えて受験のために本番に近い形式の問題や過去問を解いて、入試での問題に慣れ、解き方を習得している必要があります。
やるべきことは山積みです。
今回はいつから高校入試に向けた勉強を始めればいいか考えていきます。
いつから受験勉強を始め、どのように進めればいいか
部活と受験勉強
多くの生徒は部活に所属しており、毎日部活に忙しいので、受験勉強どころか日々の勉強にも苦労しています。
だから、多くの生徒は部活から引退するタイミングで、本格的に受験勉強を始めます。
一般的には三年の一学期か夏休みですね。
ただし、注意してほしいのは、今言ったのは「本格的に受験勉強を始めるタイミング」であって、それまで勉強を一切しなくてもいいという意味ではありません。
いくら部活に忙しいからと言って、最低限授業で習うことの基本は理解していなくてはいけません。
入試では一、二年の内容も多く出ます。
だから、部活中でも毎日の勉強を疎かにしてはいけません。
もしできていないなら、受験勉強は一、二年の復習から始めないといけないので、より多くの時間が必要となり、そのためには準備を早めるか、毎回の受験勉強の密度を濃くしていかなければなりません。
一、二年生での受験勉強
入試では一、二年生の内容も試験範囲に含まれるので、学校で習った時点で入試を意識しながら勉強した方がいいです。
可能であれば応用問題までしっかりできると、三年に入ってからの受験勉強になってから、より高度な問題に取り組める余裕ができるので頑張ってほしいです。
目指す高校のレベルにもよりますが、上位校を目指すなら当然と言えるでしょう。
このような受験生の中には、中学校に入ってすぐに入試を意識しているので、学校の勉強だけでなく塾や家庭教師などを利用して学力向上に励んでいます。
東京都は違いますが、地域によっては中一の成績から内申点に含まれるところもあるので、一年生からの勉強により熱心に取り組む生徒が多くなります。
例え上位校を目指してなくても、一、二年の内容をしっかり身に付けている方が、当然入試では有利になります。
よって、この頃から入試を視野に入れた勉強をするのは、全く悪いことではありません。
受験勉強は早ければ早いほど良く、他の受験生より一歩抜きん出ることができます。
仮に「そこまでの受験勉強は必要ない」、「部活などで忙しくてそこまで手が回らない」という人でも、最低限基礎はしっかりと理解しできるようになっていないといけません。
三年生になると、少しでも早く三年の勉強を終わらせて受験勉強に移行しないといけないのに、一、二年の基礎ができていないで三年でそこまでやろうとするとかなり無理が生じ、受験勉強が困難になります。
少なくとも日々の勉強はしっかりとやり、習ったことをその場で確実にコツコツと習得していくのは一番大事です。
地味な努力ですが、やはり最終的に勝つのはそれができる生徒です。
勉強はよく前出のことが基となって新出内容が組み立てられるようにできています。
だから、途中で一つつまづくとその後も勉強が理解できず、「分からない」がどんどん増えて、三年に入って本格的に受験勉強を始めるときに、もう一度そこまで立ち返ってやり直さないといけません。
入試までの時間がドンドン迫って焦る時期に、このようにやり直しをやっていると時間も足りなくなりますし、精神的にもより大きなプレッシャーがかかり、「もう間に合わない」と絶望して、入試を諦めてしまうかも知れません。
そうならないためにも、やり直しも容易なこの時期に「分からない」を一つずつ確実に解決して先に進みましょう。
とは言え、一年生では学校生活も小学校とは大きく変化し、勉強以外にもたくさんのことに慣れていかないといけません。
だから、必要なことはやらないといけませんが、無理をし過ぎない程度に勉強を頑張ることも大切です。
新環境からくる肉体的精神的疲労にも注意しながら、体調管理もしっかりとしてほしいです。
また、二年生になるといよいよ部活や委員会といった学校活動の中枢となり、生活もより忙しくなります。
だから、これらの活動と勉強の両立がカギになります。
そのために毎日のやるべき事柄を整理し、どうすれば効率的に限られた時間の中でこなしていけるか工夫しましょう。
毎日のスケジュール表を作り、家族全員が見えるところに貼りだすのも一つの方法です。
こうすれば家族全員が分かるので、協力して子供の勉強を直接的、間接的に支えることができます。
三年生での受験勉強
先ほども述べた通り、この時期になるといよいよみんなが本格的に受験勉強を始めます。
この時点で一、二年の内容の基礎すらできていない人は、かなり困難な道を進まなけらばならず苦労します。
そうならないように、ここまでの勉強をしっかりとしておかないといけません。
でも、一、二年の基礎ができていない人は文句を言っても仕方ないので、一刻も早く受験勉強を始め、人並みの基礎学力を急いで身に付けましょう。
時には厳しくても、部活をしながら受験勉強を進めなくてはいけません。
そこはしっかり認識し覚悟して勉強に努めるしかありません。
東京都では三年の二学期の成績が内申点として扱われますので、普段の成績を上げることも意識して、毎日の授業をしっかりと受け、定期テストで良い成績を修めないといけません。
理想としては一学期が終わるまでに一、二年の学習内容の少なくとも基礎はできるようになってなくてはいけません。
そして、夏休みが終わるまでには三年生の内容も終了する必要があります。
最低限、「ああ、こんなことを勉強するのか」くらいの理解はしてほしいです。
そうなれば、二学期から受験対策の勉強ができ、過去問や受験対策問題を解いていくことができます。
大さっぱに把握していれば、学校でやってなくても、問題をやりながら理解を深めることは可能です。
この段階までくれば、模試をドンドン受けても意義が出てきます。
本番に近い状況で実戦を通して学ぶと、学習の定着もより促され、実力もますます上がっていきます。
模試の結果と分析を踏まえ、自分に足りない点を補いながら受験勉強をすれば、合格に近づくことができます。
ただ、この時期は自分だけでなく他の受験生も本気で勉強しているので、油断をしてはいけません。
常に現状に満足して気を緩めることなく、少しでも完璧な状態を目指しつつ、入試当日を迎えましょう。
目標を下げることはいつでもできます。
でも、それは決して良い決断とは言えません。
そんなことをしなくてもいいように万全の準備を整えるのが大事です。
入試直前
入試直前になると学力を伸ばすことより、体調を整えることにより重点を置きましょう。
特に年が明けたら、こちらのモードに入った方がいいです。
それまでしっかり勉強し、この時期は学んだことを定着させ本番で確実に力を出せるようにすることが重要です。
例えば、それまで100の力を身に付けた受験生が、試験前日に徹夜して10の力を更に身に付けたとしましょう。
でも、寝不足で実力の半分しか本番で出せなければ、結局55の力しか身に付いていなかったのと同じです。
ここは余計な付け焼刃をせず、今持っている100の力を確実に全て出し切ることを考えましょう。
例え不十分だからと言ってジタバタしても仕方なく、身に付いた実力以上のものは出せないのだから腹を据えて、足りなくても自分の持っているものを全部出すしかありません。
新しい問題集をやるのではなく、これまで解いた問題をもう一度見直す。
勉強の基礎の総ざらいをする。
勉強はこの程度にして、それより体調管理をしっかりしましょう。
毎日の生活を入試当日のスケジュールに合わせて早寝早起きをして、規則正しい生活を心がける。
風邪などの病気に気をつけ、人ごみを避ける。
三度の食事をしっかり取り、バランスの取れた栄養をつける。
一日中家に引きこもるのではなく、適度に外に出て軽い運動をして、心身ともに安定させる。
十分な睡眠を取り、毎日すっきりした状態で目覚める。
このようなことをしっかりして、体調を万全にし100の力を100出せるようにしましょう。
受験生は、実は時間はもうあまり残されていないのだということを自覚してください。
学校のペースに安心していると絶対に入試は間に合いません。
自分で、時には人の力を借りて、合格できるようにしっかりと受験勉強を進めないといけません。
始めるのは早ければ早いほどいいです。
これまでしっかり勉強してこなかった人は特にそうです。
困ったときは葛西TKKアカデミーまでご連絡ください。
状況を相談いただければ、入試に向けてのスケジュールや勉強法をご提案します。
もちろん、直接指導し生徒の力にもなります。
生徒は受験が未経験なのでよく分からないと思いますが、そういうときこそ経験者が語り、支え、協力して、彼らが目標達成できるように導いてあげないといけません。
入試本番まではあっという間です。
厳しく苦しいかも知れませんが、この試練を乗り越えれば「合格」というご褒美だけでなく、人間としてより大きな成長が得られます。
頑張ってください。
応援しています。
2022.04.10
中学生の塾の選び方
新年度を迎え学年が上がると勉強もだんだん難しくなっていきます。
新しい学年でもちゃんと勉強についていけるように、新たに通塾を考えているご家庭も多いことと思います。
特に中学生になると勉強がより難しくなって、これまでのように家庭で子供の勉強を見てあげるのができなくなってきます。
そこで今回は塾選びのポイント(特に中学生)を考えてみます。
塾に行く目的、理由を考えよう
塾を選ぶにはまず、子供がどうして塾に行かないといけないのか、その目的や理由をはっきりさせる必要があります。
そして、この目的、理由に基づいて塾選びをしないと自分の目指す目標に上手くたどり着けません。
塾と言っても、その形態やカリキュラム、指導科目や対象者は異なります。
自分は勉強の基礎からしっかり教えてもらいたいのに、進学塾の難関クラスに入ってもついていけないでしょうし、生徒自身もだんだん勉強に疲れてかえってマイナスになるでしょう。
だから、自分は何のために塾に行くのかはっきりさせて、それに合った塾を選びましょう。
「周りが通っているから自分もいかないといけない気がして、なんとなく塾を選んでしまった」ではいけません。
では、それぞれの理由に合わせた塾のタイプを紹介します。
1.特定の教科、科目だけ勉強したい
自分の苦手な分野や受験に必要な教科だけ集中して勉強したい人たちです。
このような生徒は個別指導塾がいいでしょう。
個別指導塾は、他の生徒と一緒に学習するわけではないので、個人に合わせて柔軟にカリキュラムや授業内容を変更してもらえます。
また、夏休みや冬休みなど長期休暇で短期の講座を受けて、特定の教科を勉強するのもいいでしょう。
2.特殊な生徒の学習環境に合わせた勉強をしたい
個別指導塾は一人の先生に一人か二人の生徒を見ます。
よって、個人の事情を先生がよく理解してくれ、それに合わせた授業を用意できます。
部活が忙しい時は勉強量を調節することも可能だし、定期テスト前に集中して教えてもらうこともできます。
従って、特に部活が忙しい生徒に適しています。
また、私立中学校など独自のカリキュラムも持っている学校の授業のフォローにも、授業内容の調節が容易な個別指導塾は向いています。
3.一人で勉強するのが苦手で、しっかりと勉強を管理してほしい
学年が上がるにつれ勉強が難しくなっていく中、自分一人で勉強をするのに自信がない生徒も個別指導塾がお勧めです。
個別指導塾は先生と生徒がいつもコミュニケーションを取りながら、分からないときはすぐに質問ができ、その場で問題解決ができます。
生徒や家庭の希望に沿った学習計画を作ってくれたり、学校の宿題を見てくれたり、生徒たちに合った勉強法のアドバイスをくれたります。
こうして生徒の勉強を近い距離から綿密に支えてもらえるので、生徒も安心して勉強を進めることができます。
4.自分のペースでどんどん勉強を進めたい
周りを気にせず自分のペースで勉強を進めたい生徒には、映像授業やオンライン授業(こちらはライブではなく配信タイプ)がいいでしょう。
本人が望めば学校より先の勉強もできますし、分からないときは同じ映像を繰り返し好きなだけ見ることができます。
また、応用問題を選んですることもできます。
ここで注意しなくてはならないことは、この場合、生徒がきちんと自己管理できて、自分でしっかり勉強を進められることが必要です。
自分のペースで進められるということは、自分のペースで怠けることもできるということです。
生徒ができなければ、周囲の人間がきちんと学習状況を把握し、進んでいないときは後押しできる体制が必要です。
5.一緒に勉強する仲間がほしい
一人では難しいが、周囲に一緒に勉強する仲間がいると「やらないといけない」というプレッシャーになってやる気が出る。
お互いにライバルになって切磋琢磨して、勉強を伸ばしたい。
他の学校の生徒とも交流したい。
このような場合は集団指導塾がいいでしょう。
一度に多くの生徒を相手にするため、進度やカリキュラムが決まっています。
同じ学校の生徒だけでなく他校の生徒もいて、一緒に勉強しながら常にテストなどで順位をつけることで競争心が芽生え、モチベーションが上がります。
自習室で勉強している他の生徒の姿が刺激になって、各生徒も「やらないと」と感じられます。
こうして同士を作って勉強したい人には、集団指導塾の方がふさわしいでしょう。
一般に成績の低い生徒は、過去にさかのぼって勉強したり、個々の特性に合わせた指導が必要なので個別指導塾の方が向いています。
成績が平均的な生徒は個別でも集団でもどちらも考えられますが、「勉強習慣はあるが成績が上がらない」生徒は個別、「成績は悪くないが勉強習慣がない」生徒はお互いに切磋琢磨する集団がいいでしょう。
成績上位の生徒は、上位向けの特別コースのある塾を選びましょう。
自分の実力を高め、高い意識のまま勉強ができます。
カリキュラムを知ろう
塾によって何を教えるのかは様々です。
どの塾も自分の希望する授業を提供できるとは限りません。
資料を見たり担当の先生と相談したりして、その塾がどのようなカリキュラムを持っているか調べてください。
英数は多くの塾で教えているのですが、国理社は指導していない、または定期テスト対策のみという塾もあります。
基礎学力養成コースとか難関校受験対策コースとか、たくさんのコースを設けている塾もあり、そこでは対象となる生徒が異なります。
自分の必要としている授業を本当に受けられるのか必ず確認してください。
カリキュラムだけでなく授業の進め方もチェックした方がいいです。
例えば、予習を前提として授業を進めていく塾なら、部活に忙しい生徒には予習時間を確保しにくいので難しいと思います。
生徒に過度な負担にならないか気をつけないといけません。
どんな先生がいるのか知ろう
塾に通うに当たって、先生は重要な要素です。
本当にきちんと指導してくれるのかはもちろん、その指導スタイル、経験とスキルや資格など事前に知っておいた方がいいでしょう。
また、例え良い先生であっても生徒との相性もありますので、うまくいかないこともあります。
集団指導で上位校を目指すクラスの先生は、豊富な実績と知識、進学校に対する情報を多く持っていたりします。
志望校に合格できるよう、生徒の成績アップのために熱心な指導をする反面、ついついスパルタが過ぎて生徒に厳しく当たる(時には生徒の心を傷つける)こともあります。
一方で基礎レベルの先生は。勉強嫌いの生徒が継続して勉強に取り組めるように優しく生徒の様子を見ながら指導を行うことが多いです。
こうして時間をかけて信頼関係と強い絆を築くのです。
また、専任の先生かアルバイトの先生かも注意しましょう。
専任の先生は長い指導経験を持ち、生徒が分かりやすくやる気になる授業を行うノウハウを知っています。
担当の教科の知識だけでなく、進学する高校の情報や受験に必要な勉強内容と方法も教えてくれます。
それに対してアルバイトの先生は生徒との年齢が近く、親しみの持てるお兄さんお姉さんと言った感じで、すぐに慣れいい意味で緊張なく勉強に取り組めます。
先ほど述べたように人間には相性があり、どんなに素晴らしいと言われる先生でも自分には合わないということもあります。
事前に、既に入塾している生徒や保護者から塾の様子やどんな先生がいるか聞くのも大事ですが、大抵塾には体験授業があるので、そこで実際に授業を受けてみて、この先生となら一緒にやっていけるかどうか考えてみてください。
評判を調べよう
最近はインターネットが発達しており、特に大手の塾であれば評判や口コミがまとめられたサイトも簡単に見つかります。
それを参考にするのはいいのですが、こういったものは個人で意見が別れたり、投稿者が深く考えずに無責任に書いている場合もあるので注意しましょう。
実際に通っている生徒や保護者の声を聞くのもいいでしょう。
しかし、いくら評判がいいからと言って、必ずしも自分の子供に合っているとは限りません。
逆に、悪い評判があっても、いざ通ってみると案外ぴったりということもあります。
大切なので、評判を信じ込み過ぎず、最終的には自分の目と耳で判断するということです。
料金について詳しく聞こう
ここが多くの保護者の方々にとって気になるポイントでしょう。
基本的に塾には次のような料金がかかります。
・入会金・年会費
・月謝(授業料)
・教材費
・テスト(模試)代
・春期・夏期・冬期講習代
・設備費
入会金は塾に入ったときにかかる費用で登録料となっている場合もあります。
年会費は毎年払わなければならない費用で、月謝(授業料)は毎月支払う料金です。
教材費は基本的にテキスト代で、業者が提供する模試やテストを受けるときは別途料金が発生します。
春、夏、冬の学校の長期休暇ではそれぞれ講習があり、多くの塾では受けるのが必須となっています。
最後に設備費は、塾で使うコピー代や光熱費などが含まれます。
授業料と設備費が一緒になって請求される場合もあります。
これらは塾によってまちまちなので、「授業料が安いからいい」と思って入塾すると、後からいろいろな名目で料金を請求される場合もあります。
また、最近はやりの「成績保証」とあるから成績が上がらないときは全額返金してもらえると思っていると、実際には細かい規定が書かれていて、成績が上がらなくてもお金が返ってこないこともあるので注意しましょう。
また、一ヶ月の授業数が4回のときと5回のときで料金が変わる塾もあります。
休んだときに振替をしてくれる塾、してくれない塾があります。
そして、振替ができない塾、できるとしても有料になる塾もありますので、こういった点も確認しましょう。
事前に「いつ、何にいくらかかるのか」「どのような料金プランになっているのか」きちんと説明を受け、疑問があれば必ず質問し、全てを明らかにしてから決めましょう。
そうでないと、「こんなはずではなかった」なんてことになります。
塾の場所や環境を知ろう
多くの生徒は学校が終わってから塾に通うので、塾に行くのは基本的に暗くなってからになります。
夜遅く生徒一人で帰らないといけないとなると、防犯上心配です。
通う道が明るく安全か確認しましょう。
また、塾が遠すぎると通うだけで疲れてしまうし、公共の交通手段を利用する場合は時刻をしっかり確認しないと、夜にバスや電車が来るまでずっと外で待たないといけなくなるかも知れません。
親が車で送り迎えするなら車を駐車する場所があるか、自転車で通うなら駐輪場があるかどうか調べましょう。
遠すぎず安全に通えるかも大事なポイントです。
最近ではオンライン授業があるかどうかも注目されています。
もし、オンライン授業があれば、家からの距離や天候などに左右されず授業を受けられるからです。
サポート体制があるか知ろう
普段の学習の指導だけではなく、進学や成績アップのためのきめ細やかなサポートがあるかどうか見てみましょう。
つまり、定期的な二者面談や三者面談だけでなく、必要な時はいつでも連絡を取り合ったり相談できる体制があるということです。
特に志望校選択において、生徒の実力や希望に合わせて、どの学校を目指すとよいかアドバイスが的確にできる塾は心強いです。
ただ教えるだけでなく、それ以外の点(時には生活や体調、悩みなどの相談)でも十分に生徒を支えてくれるか考えましょう。
安易に決めない
後で安くない料金を払わないといけないので、塾選びは慎重にしっかりやりましょう。
本当にこの塾でいいか、最後までやれるか考えましょう。
安易な気持ちで行くのではなく、お金を払って通うのだから、元を取って更にそれ以上身に付けるくらいの気概があった方がいいです。
単純に、「友達が通っているから自分も行く」ではいけません。
確かに友達がいれば安心感につながりますが、それが馴れ合いや自縛になって、本来の目的が達成できなければ本末転倒です。
協力して勉強するならいいですが、友達だからと言って、ついつい勉強以外のことに流されないようにしてください。
何のために塾に行くのかをしっかり考え、時には友達付き合いより勉強を優先できるような強い意志を持っていないといけません。
できるだけ情報を集めよう
大まかな話を聞いて、初見ですぐに入塾を決めないようにしましょう。
決断は慎重かつ的確でないといけません。
塾の先生の話や資料などできるだけ多くの情報を集めてから決めてください。
そして、一つの塾だけではなく、いくつかの塾を調べ、比較検討しましょう。
体験授業は必ず受けてください。
いくら資料や話で良さそうでも、実際に受けてみないと自分に合っているか分からないものです。
親子でしっかり話し合いをしましょう
実際に塾に通って授業を受けるのは子供たちです。
自分がお金を出すのだからと親が強制的に決めてはいけません。
逆効果です。
親子でしっかり話し合いを重ね、時には子供の意見を尊重し、子供にどうして塾に行くのか理解してもらわないと長続きしないでしょうし、期待した効果は出ないと思います。
結局、勉強は本人がするもので、周囲の人間はサポートするぐらいしかできないのです。
本人がやる気がないのに、周りがいくら頑張っても結果は出ません。
「自分は学びたい」という意思、「自分は頑張らないといけないんだ」という自覚を持たせるようにしてください。
塾選びは慎重にやってやり過ぎるということはないでしょう。
「通って合わなければやめればいいや」ではお金と時間の浪費になってしまいます。
今回述べたポイントをしっかり押さえたうえで塾を選んでください。
でも、一番忘れてはいけないことは、「塾に行って学ぶのは子供自身なのだ」ということです。
子供を無視して決めてはいけません。
しっかり話し合い、必要ならば丁寧に説明し説得しないといけません。
そして、本人が納得して合意して、ようやく塾に通う意味が出てくると思います。
更に、親子の話し合いを通じて子供自身が自分の将来をどのように考えているのかも分かってきます。
子供の夢を叶えるために、時に親は、自分の考えと違っていても妥協してあげるのも必要です。
仮に、将来の夢や進路がはっきり分かっていなくても、親子でコミュニケーションをとることは、お互いの理解と信頼を深めます。
そして、塾に入る目的や将来の目標が見えてくるのではないでしょうか。
自分の経験や失敗を話してあげると説得力が増しますし、子供も「へえ、そうなんだ」と驚き、人生の先輩としての助言を誠実に受け止めるかも知れません。
このように塾選びを親子の会話のツールとして使ってみるのもいいと思います。
子供を孤立させず、近しい関係に置いておくことは、様々な問題に対する予防にもなります。
塾のホームページや冊子などを、子供と一緒に見て会話を楽しんでください。
最後に塾選びで困ったときは、葛西TKKアカデミーにお問合せください。
決して葛西TKKアカデミーを押し売りはいたしません。
一緒に話し合い考え、お子様の未来に一番最適な塾選びのお手伝いをしたいと考えております。
塾は千差万別で、向き不向きもありますから、自分にぴったりのものを探してください。