塾長ブログ

2023年09月

2023.09.24

書籍紹介『私立文章女学院』文を書くのが苦手な人もそうでない人も

 

書籍紹介『私立文章女学院』文を書くのが苦手な人もそうでない人も
在学中だけに留まらず、「書く」という行為は人生において避けて通ることのできない技能です。
「日本人だから日本語で文章を書くのは簡単。」
「SNSで友達としょっちゅうメッセージを交換しているから得意。」
とか言いながら、授業などで実際に作文を書かせてみると、意外と自分が書けないことに驚く生徒がたくさんいます。
なぜでしょう。
理由の一つは、生徒たちが学校で本格的な文章を書く勉強をしていないことにあるでしょう。

そこで今回ご紹介したいのは遊泳社の『私立文章女学院』です。

『私立文章女学院』へのリンクはこちら

文章を書くのが苦手な人だけでなく自分は得意という人も、この本を読んで文章に関する多くのことを気づき学ぶことができます。



遊泳社はいつも非常に面白く興味深い本を出してくれるので、いつも注目しています。
これまでも何冊かご紹介しましたが、今回の『私立文章女学院』も期待を裏切らないものとなっています。
仕事柄発売前から楽しみにして、去年の冬に書店に走ったのですが、あいにく店頭にはおいてありませんでした。
その後も何度か購入したいと思いつつ実現しないまま、先日やっと購入することができました。

80年代の江口寿史風の三人の女子高生が表紙を飾り、これだけでも目を引きますが、中身も遊泳社らしく一工夫も二工夫もしてあります。
女子校に文章の授業があったらというコンセプトで、一年生から三年生までの三人のヒロイン送る、日常の生活におけるストーリーを通して文章を勉強することができます。
出てくる例文が彼女たちの生活の一場面を表し、それを修正し前後を比べることで、どのようにすればより上手に書けるのかが分かりやすく理解できます。

内容

全体は三部構成になっていて、第一部は一年生の順子の物語を通して、書く前に知っておくべき基本的な事柄に触れています。
憧れの先輩への想いを胸に、彼女が文章に対し奮闘しています。
第二部は二年生の薫のお話となっています。
文章を書くときに注意すべきことを中心に書かれており、薫が夢に向かって頑張っている姿が分かります。
最後は三年生の明美です。
自分の考えを伝えるために知っておくべきことが書かれています。
歌手になるべく表現活動に励んでいる明美のエピソードから、文章上級者としての書き方のコツが分かります。

各部にはそれぞれ30ほどのポイントが書かれており、所々に挟まれている「相談室」のコーナーの合計10のポイント、合わせて100個のノウハウを習得することができます。
基礎レベルから応用、実践レベルまで網羅されており、子どもから大人まで楽しめる一冊です。
文章を書くことに慣れている人にも、気づかされる項目がいくつもあるはずです。
「自分の書き方が本当にこれでいいのかな」と不安な時も、この本を読めばその答えがズバリ見つかることでしょう。

知っておくと便利!書き方のポイント

この本では、書き方の要領や注意点などが挙げられています。
どれも普段私たちが文章を書くときに気にかけないことや、知らないことばかりで、これを読めば「だから自分の文章は伝わりにくいのか」と理解できます。
「です・ます」と「である」を混ぜずに文末をそろえるというような基本的なことから、「へえー、なるほど」と思えるようなものまで多々あります。
その中からいくつかご紹介したします。
・漢字orひらがな
最近はパソコンやスマホでタイプすることが多いですが、それらには便利な変換機能がついています。
自分が知らない漢字、普段見慣れない漢字に簡単に変換できます。
むやみやたらこの機能を使って、全てを漢字に変換しないと気が済まない人もいます。
しかし、文章を書くときにこれでいいのでしょうか。
この本は答えてくれます。
・トートロジー(二重表現)!
文章を書いているとき、実は気づかないうちにトートロジーになっていませんか。
「頭が頭痛で痛い」
この文に違和感がない人は要注意です。
しかし、誰もがよくやらかしてしまいます。
・はやり言葉、話し言葉、書き言葉、死語、言葉のチョイスはどうする?
適切な場面で適切なワードチョイスを!
これを間違えると恥をかき、人格を疑われることもあるかも知れません。
知っているつもりで、意味を間違えて使うということもあります。
言葉を正しく使いこなせると文章の達人になれます。
・洗練された文章にするにはどのように書けばいいか
頭に浮かぶまま文章を書いても、まとまりがなく分かりづらいだけです。
構成や扱う内容を吟味するだけで、相手に理解してもらえる文章になります。
「一文をだらだら長く書かない」というのは私も授業でよく指摘する点です。
読み手に取って文章が複雑になって分かりづらいだけでなく、書いている本人も何を伝えたいのか分からなくなります。
ところが、ここに書かれているちょっとしたコツを実践するだけで、文章は見違えるほど分かりやすく力強いものになります。
・読み手の気持ちになって書こう!
生徒たちの作文を見ると、何を言いたいのか全く分からないものがよくあります。
これは読み手を意識して書いていないからです。
自分が分かるから相手も分かると言葉を省き、説明を省略してしまう。
このような独りよがりの文章では相手に届きません。
メッセージを受け取る人の立場に立って、何も知らない人でもこれで分かるか、思いやりのある文章を書く。
この本でも同様なことが書かれています。

・他にも気づかなかった点、納得できるポイント、知らなかったテクニックが盛りだくさん!
「PREP法」、過去形に現在形を混ぜて文末変化、表現を豊かにする方法、読んでもらえる「リズム」の作り方など、専門的かつ高度なテクニックもたくさん紹介されています。
「そうすればよかったのか」「知らなかった、今度やってみよう」と思えるものばかりです。
これまで文章を書くのが苦手な人は、この本を一度読んでみれば、スラスラとそして上手に書けるようになると思います。
そして、文章を書くのが好きな人や得意な人、日常的または専門的に良く文章を書く人でも、この本で学ぶことはたくさんあり、文章を書くときは是非傍らに置いておいてほしい一冊となっています。



学生だけでなく社会人になってからも、「書く」という行為は避けて通ることができません。
文章をいかにうまく書けるかは、仕事を効率的にするだけでなく、その人の生活および人生を豊かにし、書いた人の人格を高めてくれます。
そう考えると「文章は人そのもの」とも言えるでしょう。
であれば、文章を上手く書けるように努力することは、人にとって十分に価値のあることです。

文章を書くコツをただ網羅するだけでなく、見やすく、分かりやすく、そして楽しく書かれている『私立文章女学院』。
勉強に励む生徒だけでなく、会社に勤務するお父さん、家事や近所付き合いに忙しいお母さん、全ての人に読んでもらいたいくらい役立つ本です。
是非、お手に取って読んでみてください。

2023.09.21

高校入試の合否判定に関わる得点の出し方について

 

高校入試の合否判定に関わる得点の出し方について
受験生のみなさんは勉強に励んでいることと思います。
受験の準備は順調ですか。

ところで、都立高校の入試がどのようになっているか、意外と知らない人が多いようなので、本日は高校入試の合否を決める得点の出し方についてご説明します。

合否判定の出し方

都立高校の入試は、所定の方法に従って受験生たちのこれまでの学習成果を、点数化して総合的に判断します。
しかし、その入試得点の出し方は少し複雑です。
学校によって多少の差異はありますが、一般的には次のように算出します。
そして、この総合点の高い者から合格が決まります。

入試の総合点={300×(主要5教科の調査書点合計×1+実技4教科の調査書点合計×2)÷65}+{700×5教科の学力検査点合計÷500}+スピーキングテスト20点

このように合否は基本的に二つの得点の合計で決まります。
調査書点(内申点)と学力検査点です。
そして、去年から英語のスピーキングテストの20点が加わり、都立高校の入試は合計1020点満点で評価されることになりました。

調査書点

ご覧の通り総合点のうちの300点が調査書点で占められます。
(一部の学校では調査書点を400点にしているところもありますが、ほとんどの学校は300点です。)
残りの700点が入試当日の試験の点数である学力検査点になり、両者の合計で合否を判断します。
(スピーキングテストは学力テスト前に行われ20点満点のマイナーな部分になりますが、この点に関しては別のニュースを参照してください)

つまり、調査書点が高いと当日の学力試験の点数が多少悪くても合格できますし、調査書点が低いと合格には当日かなり頑張らなくてはいけないということになります。
調査書点が高ければ受験に有利になり、低ければ不利になります。

調査書点が低くても学力点で十分に挽回できる自信があればそれでいいとも言えなくもないのですが、現実はそれほど単純ではありません。
調査書点があまりにも低いと、学校の進路相談や三者面談で先生が受験を許可しない場合があります。
受験に合格するのに必要な調査書点と言うのはある程度決まっています。
受験生の調査書点がその基準からかけ離れ過ぎていると合格の見込みなしと判断され、学校の先生に志望校を変えるように言われます。
自分が希望する学校の試験を受けたいのであれば、十分な調査書点は必要ということです。

また、私立高校の入試でも調査書点が大きな意味を持ちます。
基本的に各私立高校は受験するために必要な調査書点を提示しています。
すなわち、その基準となる調査書点に達していない生徒は、その高校の受験ができないということになります。
調査書点が高ければそれだけ多くの私立高校が選択でき、低ければ嫌でも選択の幅は狭まります。
志望校を選ぶとき、調査書点が大きく影響します。

それでは調査書点に基づく部分について説明します。
調査書点とは調査書の内申点から算出されます。
内申点とは通知表にある5段階評価の数字をそのまま点数にしたものです。
これを主要5教科は合計点を1倍、実技4教科は合計点を2倍して合計が調査書点になります。
つまり、オール5であれば65点になります。
オール4であれば52、オール3であれば39、オール2であれば26、オール1であれば13です。
この65点満点のうち何点取ったかを割合で出し、それに300をかけたものが調査書点に基づく部分の得点になります。
実技4教科は2倍されるので、この部分の得点を上げるには、主要5教科より実技4教科を上げたほうが効率が良いということになります。

ちなみに、調査書点が1上がれば1000点の入試総得点のうち約4.6点上がるということになります。
(学力検査点では1上がると1000点満点では1.4点しか上がりません。)
1点で合否が分かれる入試では、この得点は非常に大きいのです。
調査書点がいかに重要かお分かりいただけたと思います。

学力点

因みに、入試当日のテストに基づく部分は次のようになっています。
国語、数学、英語、社会、理科の5教科各100点満点で合計500点のうち何点取れたか、その割合を考えます。
これに700をかけて算出された得点が、入試当日の学力テストの部分の得点、学力検査点となります。

学力点が総合点の過半数を占めることから、入試で高得点を取ることがいかに重要かお分かりいただけると思います。
各教科の傾向や対策は別のニュースで触れていますので、そちらを参考にしてください。
多くの問題は基本的な内容となっています。
どの分野もまんべんなく出題されることから、得意なものだけに偏った勉強はお勧めできません。
どのような問題が出されても、少なくとも基本的な問題は必ず解けるようにしてください。
5教科の総合点で争われる以上、一つだけ飛びぬけて点が取れているよりも、どの教科もまんべんなく点数が取れている方が強いです。

とは言え、学校の教科書だけを勉強しても受験に成功するとは限りません。
むしろ、入試に向けた勉強に専念する必要があります。
確かに学校の教科書を使って学習内容の確認をすることは、受験生として最低限しなくてはならないことです。
しかし、それだけでは十分ではありません。

全教科を見直して基礎力を身に付けたら実戦練習をしなくてはなりません。
過去問や模試の問題を何度も繰り返し、実戦を通してできなかった部分、足りない部分を補うように勉強していきましょう。
過去問や模試は公的なものなので、その問題も良質なものが多く、これが全て解けるようになれば、その受験生はかなりの実力を備えたことになります。
学力テスト本番までに最低20回以上入試形式の問題を解けば、大体どの分野のどのような問題が出ても答えられるようになります。

総合点の約7割をいかに攻略できるかが合格のカギとなります。



以上、都立高校入試の合否判定に関わる総合点の出し方についてご説明いたしました。
入試についてよくわからない、志望校決定に悩んでいる、その他質問がある方は、遠慮なく葛西TKKアカデミーまでお問い合わせください。

毎日勉強で大変だと思います。
でも、苦しいからこそ頑張った者が勝利をつかみやすいのです。
苦しいのはみんな一緒、自分だけじゃない。
ならば条件は同じ、後は皆さんの努力次第です。

葛西TKKアカデミーも皆さんの力になります。
困ったときはいつでも連絡ください。
待っています。

2023.09.19

コロナとインフルのダブル流行⁉受験生は特に注意を!

 

コロナとインフルのダブル流行⁉受験生は特に注意を!
新型コロナウイルスの話題も最近はあまり聞かれなくなりました。
しかし、新型コロナウイルスの脅威は去ったわけではなく、実はまだ続いているのです。
7月あたりから感染者数が急増し、各医療機関も徐々に圧迫されており、第9波に入ったと言われています。
そして、今回の流行で懸念されている点として、インフルエンザとの同時流行が言及されています。
以前からその兆しはあったのですが、今回はそれが更に明確になったようです。

新型コロナウイルスもインフルエンザもかかってしまっては大変です。
特に受験生は、人生に大きく影響する入試を控えているので、細心の注意が必要です。
しかも、新型コロナウイルスが5類になって国としての対策が行われなくなった現在、これまでのように感染者に対して特別処置を取って再受験させてくれる可能性は非常に低くなっています。
従って、これまでの受験生以上にこれらのウイルスに対する警戒が必要です。



新型コロナウイルスが5類になって、これまでのように全集調査が行われなくなりました。
感染者数がはっきりと出なくなり、ニュースでも取り上げられなくなったせいか、新型コロナウイルス対する警戒感はかなり下がってきました。
しかし、その陰で感染者数は確実に増え、明確な数値こそ示されませんが、感染者数は第8波に迫る規模になると予想されています。

エリス株とインフルエンザのダブル流行

新型コロナウイルスはその変異の激しさが特徴ですが、現在流行しているウイルスの4割が新しい変異株である「エリス」と言われています。
これはこれまでのものと比べ感染力が高くなっていますが、重症化のリスクは低いとみられています。

また、インフルエンザも同時に流行し始めています。
インフルエンザの流行開始の目安となる一週間の患者広告数の1.0人を既に大幅に超えて、5.95人となっているそうです。
本来インフルエンザは冬に流行するものですが、まだ暑いこの時期にこれほど感染者がいるのは極めて異例です。

学級閉鎖

都内では既に多くの小中高の学校で学級閉鎖などの臨時休校が起きています。
二学期が始まってから学級閉鎖となったクラスは全国で増え続け、今月8日の時点で新型コロナウイルスとインフルエンザ合わせて約700クラスに上っています。
都内でも小学校を中心に、のべ数で約100校で学級閉鎖のクラスが出ています。
既に医療機関でも感染者数の増加が施設を圧迫し始めており、患者受け入れができない事例が多く発生しています。
生徒たちがウイルスに感染しても十分な治療が受けられない可能性がありますので、ご注意ください。

新型コロナウイルスとインフルエンザのダブル流行の原因は、コロナ禍の予防でインフルエンザに対する免疫をもっている人が減ったことだそうです。
また、ワクチンの効果が切れる時期が重なったことも挙げられます。

そこで、多くの生徒が集まる学校では換気や手洗い、マスクなどこれまで通りの基本的な感染対策が求められています。
これまでと同じく、不必要な外出をしない、人ごみを避けることも重要です。
そして、各家庭でも油断することなく予防を心がけてください。

特に受験生は注意!これまでのような救済はない⁉

病気になってしまうのは、ある意味仕方ないことです。
いくら予防しても、病気になってしまうときはなってしまうのです。
しかし、ならないに越したことはありません。
病気になれば勉強ができず、学習が大きく遅れてしまいます。
このように生徒たちにとって病気にかかってしまうことは大きな痛手になるのですが、その中でも特に受験生は気をつけなければなりません。

受験生は入試に向けて毎日しっかり勉強をする必要があります。
しかし、病気で勉強ができない日が続くと、その分受験勉強が遅れ、志望校が遠のいてしまうかも知れません。
よって、受験生は他の生徒以上に新型コロナウイルスやインフルエンザにかからないよう、しっかり予防しないといけません。

でも、今回受験する生徒は前回の受験生よりもっと新型コロナウイルスの感染に注意しなくてはならない理由がもう一つあります。
今年の5月から新型コロナウイルスが「5類」に分類されるようになりました。
これは季節性のインフルエンザと同じです。
つまり、これまでのように政府が国全体の問題として対策を進めるのではなく、各自治体や医療機関での対応がメインになります。
感染症としての深刻度が下げられたということです。

これは受験に関しても同じで、これまで新型コロナウイルスに感染した受験生及び濃厚接触者は別室で受験したり、別日に受験したりと救済処置がなされてきました。
しかし、5類になって一般のインフルエンザと同じ扱いになると、これらの救済処置は実施されないことが予想されます。
そうであれば、今回の受験生はこれまでのコロナ禍での受験生より、新型コロナウイルスに感染してはいけないということになります。
これまでのようなセカンドチャンスはなく、感染して入学試験を受けられなければそれで終わりです。



以前のように毎日感染者の全数が発表されるわけでなく、報道でもあまりふれられなくなったため、世間的に新型コロナウイルス脅威は去ったかのように誤解されますが、実は現在全国で進行中の第9波の感染者数は今月10日までの一週間で約15000人と言われています。
すなわち、以前のように明確な数字が出ないから余計に危機感を持ちにくい状況で、実際の感染者数は非常に多くなってきているのです。
従って、感染に対する脅威は依然とさほど変わらないと考えた方がよさそうです。
用心に越したことはありません。

学校でも以前のようにマスクの着用が義務化されなくなり、修学旅行や運動会文化祭など多くの生徒が密になって活動する機会も増えました。
いつかは平常に戻らなくてはいけないのですが、新型コロナウイルスの第9波とインフルエンザの同時流行という現実を鑑みたとき、まだまだ油断してはいけないと考えられます。

特に受験生は、今回から以前のような新型コロナウイルスに対する救済処置がなされなくなると予想されるので、これまでの受験生と同様に厳とした警戒が必要です。
これまで行ってきた基本的感染対策をしっかり行い、何としても感染して受験できない事態は避けないといけません。
そして、感染を避ける努力は、受験生自身だけに留まらず、家族や学校関係者など周囲の人間にも及びます。
みんなで協力して、受験生がつつがなく入試本番で全力を出し切り、悔いのない受験ができるように努めなくてはなりません。

2023.09.14

手抜きの勉強はかえってたくさんやる羽目になり成績も伸びません

 

手抜きの勉強は反ってたくさんやる羽目になり成績も伸びません
勉強ができない生徒を見ていると、個人の能力不足というより個人の勉強に対する考え方ややり方に問題がある場合が非常に多いです。

特にいろいろな物事に対して丁寧にやらず雑にササっとすまれる生徒は、勉強に対してもやり方がいい加減で、その結果、勉強がうまく身に付いていないことが多いです。
しかし、きちんと勉強が身に付いていなくては、後々勉強が更に分からなくなり、同じ勉強を何回もやり直さなくてはいけなくなってしまいます。
「早く終わらせたい」と思って手抜きの勉強をすると、反ってもっとたくさん勉強しなくてはならないということです。

今回はそんな雑な勉強について考えてみたいと思います。
つぎのような勉強の仕方では、二度手間になる可能性が高いので注意しましょう。

1.問題をやっただけ

勉強は問題を解いたら終わりではありません。
なぜ間違えたのかを明確にし、その原因を正さないといつまで経っても勉強ができるようにはなりません。
ワークやドリルなどの問題集、テストなど〇×をつけて、その結果に一喜一憂して終わりでは勉強する意味はあまりありません。

結果は自分の勉強の習得具合を示しているものだから、自分の勉強で明らかになった足りない部分を補ってこそ、勉強はより完璧に近づきます。
つまり、テストなどの結果は勉強の終わりではなく、むしろ始まりなのです。
ここを取り違えて、問題を解いてしまったらもう何もしない生徒はその後も繰り返し同じ間違いをします。

2.自尊心が間違いを許さない

どうも勉強で間違えることは罪のように考えている生徒がいます。
だから、間違えを許容できない。
それが、間違えをしないように事前の勉強に対する努力へとつながればいいのですが、むしろ逆にできる問題しかしない、もしくは問題を解くことすらしない方向に向かう生徒がいます。
そもそも問題を解かなければ間違いではない、できないのではなくやらないだけという論法です。

でも、これは本人にとってどれほどのメリットがあるでしょうか。
自尊心を守るための言い訳にしか過ぎないのですが、これで勉強しないことを正当化できると考えているようです。
しかし、間違いを恐れて勉強から逃げても実力はつかず、それは高校入試など後で明確になり、結局足りない学力を補うために勉強しなくてはならなくなります。

むしろ、期限が決まっている以上時間的余裕はなくなり、最終的に間に合わなくなる。
このように自尊心を守り実力不足をごまかしても何の意味もないのです。
むしろ、自分のできない現実を素直に受け入れ、その時その時に問題を解決していた方が何度も同じ勉強を繰り返す必要がなく、効率的で良い結果も出せるようになります。

3.書くことを嫌がる

とにかく書くことを嫌がる生徒がいます。
できれば書かないで楽をしたい気持ちは理解できなくもないですが、書くということが勉強に与える効果を考えると、書かないということは結局自分を不利にしていることに気づいてほしいです。
「別に後で見ないから書かない」と言われたこともありますが、「書く」ということは単に後で見直すためだけではありません。

記憶や思考には、脳への刺激が重要になります。
より多くの刺激を与えられれば、それだけ脳は活性化し勉強も身に付きます。
よく漢字や英単語を覚えるのに本を見ているだけの生徒がいました。
テストをすると一つも書けませんでした。
そんな生徒が書いてみると、たくさん答えられるという経験があります。
「書く」ことが脳へ与える影響は大きいのです。

書くのを嫌がる生徒は日常的に書くことを回避する傾向があります。
つまり、勉強だけでなく生活全般において書かないのです。
普段から書くことに慣れている生徒なら生活の一部となっているので、書くことは何でもないのですが、そうでない生徒にとっては非常に苦痛のようです。
そうなってしまうと直すのは大変なので、できればそうなる前に書く習慣を身に付けさせてあげましょう。

小学生のときは勉強がそれほど難しくなく、ノートを取らなくても勉強できたかも知れませんが、学年が上がり勉強が複雑になると頭の中だけでは情報を処理しきれなくなります。
このとき、書く習慣が身に付いていない生徒は書くこと自体に違和感と抵抗感を持ち、意地になって書かなくなります。
でも、これは本人のためになりません。
これまでのようにできなくなってしまった自分を受け入れがたいのはとても分かります。
しかし、一時的な本人のプライドを通して勉強が分からなくなるよりも、長期的な視点で勉強のできない自分を受け入れる強さをもって、素直に「書く」ことができれば、勉強は必ずできるようになります。
実は、勉強は生徒の知識の問題ではなく、個人の考え方や心理、周囲の環境の問題であることの方が多いのです。

4.とにかく早く終わらせたい

勉強嫌いの生徒は、とにかく勉強から逃れたいという気持ちが強く、見てくれだけ整えて早々に勉強を終わらせます。
でも、これは結局何も身に付いていないので、テストなどをしてみればすぐにやっていないことが分かります。
勉強は積み重ねなので、前出の内容が理解できていなければ新出の内容も理解できません。
従って、前やった内容をもう一度勉強し直さなくてはならなくなります。
逃げても結局やらなくてはいけなくなるし、やらなければ勉強がどんどんできなくなります。
「早く終わらせたい」というその場しのぎの感情が、後でより勉強しなくてはならなくさせるのです。
むしろ、その都度その都度の勉強をきちんとやって何回も繰り返さなくてもいいようにしましょう。
そうすれば、嫌いな勉強に余計に関わる必要がなくなります。

5.途中式、図を書かない

数学で途中式を書かず暗算でやったり、図を書かないで適当に答えたりする生徒がたくさんいます。
このような生徒はよく間違えます。
暗算でやると「7×8」が「7×9」になったり、繰上り繰り下がりを忘れたりします。
これは頭の中では文字が固定されないからです。
頭の中は知らないうちに文字が他のものに置き換わったりします。
このような間違いをする生徒はよく「ケアレスミス」と言いますが、これは言い訳で何の改善策も見いだせないので、同じ過ちを繰り返します。

それを防ぐには、文字にして考えていることを視覚化し固定することが大事です。
だから、途中式や図を描くことは必要なのです。
更に、書けば見直しをしたときに、どこで間違ったか特定することも容易で、自分の間違いの原因を探ることもできます。
原因が分かれば改善ができ、勉強をより強化できます。
勉強のひと手間を惜しんで間違えるくらいなら、ほんの少しの苦労を惜しまず正確に勉強しましょう。

6.正確に覚えない、なんとなく理解している

勉強嫌いの生徒はとにかく早く勉強を終わらせようとします。
彼らにとって最も重要なのは「早く終わらせること」で「勉強を習得すること」ではありません。
だから、性格に覚えているかどうかはさほど問題ではないのです。
しかし、なんとなくの雑な覚え方をすれば、正確性を要求されるテストで確実に正解を出すことはできません。
よって、もしよい成績を修めたいなら、もう一度覚えないといけなくなります。
一時的感情からその場しのぎの勉強をしても、長い目で見るといずれどこかでもう一度やらないといけなくなるのです。
どうせ覚えなければならないこと、理解しなくてはならないことならば、最初からきちんとした方が嫌な勉強を繰り返さずに済みます。

7.よく考えずに当てずっぽう

ここまで来るともはや勉強とは言えません。
でも、勉強が嫌いでいい加減な勉強をする生徒にはよくあることです。
こういう生徒は非常に多くの間違い失敗をしますが、稀に偶然正解になることがあります。
この非常に稀だけど自分に都合の良いケースをよりどころに、当てずっぽうを正当化します。
冷静に考えれば間違える確率の方が多いのだから、勉強方法としては成立しないのは明らかなのですが、少しでも勉強したくない生徒はその事実に目を背けます。
自分の見たいものしか見ない、信じたいものしか信じないなどという心理は理解できますが、それでは問題は解決しません。
不確実な当てずっぽうより、ちゃんと勉強して正しく問題を解く方がより確実に結果が出せます。
強い心をもって現実と向き合いう勇気を持ちましょう。



学生である以上、勉強から逃れることはできません。
逃げたいからと言ってすぐに終わるような雑な勉強をしても、それはやっていないのとほぼ同じです。
やっていないのなら、いずれかの段階で勉強し直さないといけなくなります。
遅かれ早かれやらなくてはいけないのであれば、最初から嫌がらず素直にきちんと勉強しましょう。
その方が嫌なことを繰り返さずに済み、成績も上がるので、生徒自身にとっても得です。

逃げたい気持ち、できない自分を認めたくない気持ちを乗り越えて、自分にとって一番やらなければならないことをきちんとやる。
これが最も近道であり、手抜きの勉強はかえって自分を苦しめることを分かってください。

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