塾長ブログ
2017.11.14
2020年度から大学入試の英語で民間の検定試験が利用されます
2020年度から新しい大学入試制度に代わることが、文科省によって既に決定しています。
これまでのセンター試験が廃止され、新しく「大学入学共通テスト(通称:共通テスト)」になります。
これまでと違い、身に付けた知識の評価だけでなく、その知識を使って問題を考える能力が要求されます。
その中で英語のテストは、これまで「読む」「書く」が中心だったものから「聞く」「話す」も含めた四技能全てが評価の対象となります。
しかし、これまでの形式では「聞く」「話す」(特に話すの技能)が適切に評価できません。
そこで文科省は民間の検定試験を利用し、その成績を入試の点にする方針を決めました。
文科省の定めた検定試験を高校3年時の4月から12月の間に2回まで受けて、その点の良い方が大学入試に使用されます。
以下に挙げた8個の検定試験の点数を、CEFRというヨーロッパで広く言語能力の習得の指標として活用されている試験の点に換算して、大学入試の点として同等に評価するそうです。
・Cambridge English
・英検
・GTEC
・IELTS
・TEAP/TEAPCBT
・TOEFL iBT
・TOEIC L&R
・TOEIC S&W
これらは試験の目的、実施団体、受験者数、実施回数、会場数、評価方法と点数、受験料と全て異なります。
これらをいかにして公平に統一して入試得点にできるのかなど、まだ多くの問題点が指摘されています。
ちなみに、まだ共通テストの内容や採点方法など、明確に決定されている部分は少なく、はっきりと全容が分かるのは、実施一年前になる見込みだそうです。
既に一部の大学では、入試にこれらの検定試験を取り入れています。
内容は不明確でも2020年度から変更されることは決まっているので、不明瞭でも先手を打って、これらの試験の対策に取り組まなければなりません。
恐らく学校の対応を待っていては間に合わないかもしれません。
葛西TKKアカデミーでも、これらの検定試験に合わせた体制を整えていきます。