塾長ブログ
2018.04.11
現役高校生と親世代が高校生だったときの生活についての調査結果が報告されました。見えてきたのは今の高校生の多忙さ。葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは生徒たちの生活環境を見つめます。
河合塾マナビスが現役高校生とその親世代を対象に、高校生活に関する調査を行いました。
そうすると高校生の生活が大きく変わってきていることが分かりました。
結論から申し上げますと、「現役高校生は親の時代よりもずっと忙しい高校生活を送っている」ということです。
その大きな要因は、親世代のときにはなかったツール。
スマホやパソコンを使って、SNSやyoutubeのような動画視聴、ゲームやインターネットの利用などに費やす時間が増えたようです。
また、現役と親の世代に共通する音楽鑑賞やアルバイトも、現役高校生の方が時間が多くなっています。
部活動やテレビ視聴、家の手伝いはほぼ変わらないのですが、上記のものが増えたため全体に忙しくなりました。
そして、この多忙さはデータとしてだけではなく、実感として現役高校生も分かっているようです。
程度の差はあれ8割の生徒が忙しいと答えています。
一方、親世代が高校のとき忙しかったと回答したのは6割ほどです。
更に現代の高校生の多忙さを物語るのが就寝時間です。
親世代が高校生の時の就寝時間として最も多かったのが23時。
それに対して現役高校生は0時で、1時間も寝るのが遅くなっています。
時代の産物と言ってしまえばそうかもしれません。
今の高校生は家に帰ってからもSNSの付き合いをしなくてはならず、自分が本当に自由に使える時間が減ってきていると言えます。
同様に、できることが多様化し増えてきている分、それらを全て(または可能な限りたくさん)やろうとし、結果休まることができないという姿が見えてきます。
高校生を取り巻く環境の変化には違いないのですが、問題はどのように対応するかです。
少なくとも、「忙しくてもSNSなどの新しいツールを使った趣味や楽しみの時間」は諦めたくないようです。
もちろん勉強の大切さも自覚し、両立を目指して工夫と苦労をしているようです。
今まで以上に便利になり、できるようになるからこそ多忙になり苦しむとは、皮肉な感じがします。
大切なのは子供と接するとき、彼らが我々大人と違った環境で生活しているということを理解することです。
だから、自分の経験や主義主張を押し付けるのではなく、互いに話し合いながら知恵を出し合い、解決策を考えるべきです。