塾長ブログ
2018.05.03
針がさす時計の問題ができない。バネばかりの示す重さが分からない。デシリットルが分からない。なぜでしょう。聞いてみると納得の答えが生徒から出ました。
小学校の算数で子供たちがよく引っかかる内容は決まっています。
分数、割合、単位の変換、速さの問題。
私も小学生を教えて、みんな同じところでつまづいていることに気づきます。
非常に興味深い。
勉強を指導する立場としては解明する必要があります。
ということで生徒に聞いてみました。
すると納得の答え。
「時計って難しい?」
「うん、どうして。」
「だって、60で変わったり、12で変わったりするから。後、針がぐるぐるするもの分かりにくい。数字の時計があるから、針の時計はあまり見ない。」
「リットルやデシリットル、ミリリットルに変えるのは難しい?」
「うん、10で変わったり、1000で変わったりするからややこしい。水の量はかることも普段しないし。デシリットルなって普段聞いたことない。」
「バネばかりで重さを読み取るのはどう?」
「体重計も小麦粉を測るはかりもみんな数字で出るから、針のはかりは使ったことも見たこともない。どうやって使えばいいのかよく分からない。」
なるほど、つまり実生活で慣れ親しんでないからピンとこないということですね。
確かに、言われる通りです。
時計やはかりなどはデジタル表記のものが増え、針のものに触れる機会が少なくなっています。
リットルは牛乳とかで、ミリリットルはジュースなどの飲み物に書いてありますが、デシリットルは学校以外で見たことないですね。
つまり、学校で教えていることが実生活から乖離しているということです。
経験もなく、見た子こともないから想像もつきにくい。
だから、すんなり頭に入ってこないのです。
普段から虫や植物に触れていれば、理科で生物の特徴を理解しやすい。
夜空を眺めることが多ければ、星の動きも分かりやすい。
海外経験があればより身近に外国を感じ、積極的に知ろうとする。
学校で教えていることに実感が伴わないから、分かりにくいということです。
授業内容がアップデートされず、時代遅れになり普段使わないことを勉強しなければなっているということでしょうか。
それならば、教育課程の内容をより現代社会の生活に近いものにすべきかもしれません。
または、生徒たちに学校で学ぶ内容を大人が積極的に経験させるというのもいいでしょう。
私もバネばかりで苦労していた生徒に「バネばかりなどで計量しケーキかクッキーを作ってみる」という宿題を出しました。
ゴールデンウィークで親子が共にできる時間が増えるので、是非この機会に子供に経験をたくさんさせてください。
確かに思考の訓練として、未経験のものでも理解できるようにするのは必要かもしれません。
でも、それはある程度の実経験があってこそだと思います。
個別指導塾葛西TKKアカデミーではできるだけ生徒に実感を伴うように、そして納得のいくように指導の工夫をしています。
手前味噌ですが、「分かりやすい。」とか「面白い。」と言ってもらっています。
皆様も一度、葛西TKKアカデミーの授業を体験してみてください。