塾長ブログ

2018.10.06

図書紹介『英単語の語源図鑑』。英単語を覚える時、同じ部分を持つものが多いなと感じたことはありませんか。その理由を知ると単語が覚えやすくなります。

本日紹介する図書は、清水健二著『英単語の語源図鑑』です。

英語の勉強をするとき、共通する部分を持つ単語が多いなと感じたことはありませんか。

export express expand
attention observation condition

他にも「ad」「im」「ment」「er」「sion」など。

実はこれには意味があるのです。
それはどのようにしてこれらの言葉ができたかを考えると分かります。

例えば「ex」は「外へ」という意味を持つ接頭語、単語の頭について意味を受け加える言葉です。

ex+port(運ぶ)・・・輸出する:国の外へ運び出す
ex+press(置く)・・・表現する:自分の中から外へ印象を置く
ex+pand(広げる)・・・拡張する:外へ広げる

こうすると「ex」のついている言葉は共通の意味を持ち、まとめると一度にたくさん単語が覚えられます。
記憶するには意味づけが重要ですから、語源を知ることは有効です。

ここから他の単語に結び付けて、更に単語を覚えることができます。

先ほど「export」をしましたが、「ex」を「中へ」という意味の接頭語「im」に変えると「import」となります。
「port」は「運ぶ」でしたから、「中へ運ぶ」という意味になり「輸出する」という言葉になるのです。

『英単語の語源図鑑』はこのような語源と結びつけながら、英単語を説明してあります。
しかも、「図鑑」とあるように、言葉の本でありながらイラストをふんだんに使っているので、非常に分かりやすくなっています。

このように一度にたくさんの英単語が覚えられますし、イラストがあるので印象に残り覚えやすくなっています。
語源から言葉の本質が分かるので、その基本的意味から派生した他の意味も理解できます。
こうして意味を持たせた言葉は脳が記憶しやすいので、単なる丸暗記よりも効率よく身に付けることができます。

収容単語数は1000ほどですが、基本的な言葉が多く、第一歩としては十分でしょう。
今後も続編を出版し語数も増やすようです。
英語中級車でも、この本を使って単語を見直すとより理解が深まり、「そういう訳だったのか。」と実感納得することができるでしょう。

初級の方のみならず、単語を見直し整理をされたい方、基礎単語を増やしたい方にもおすすめです。

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