塾長ブログ
2019.02.07
自分から考え行動する子供を育てるにはどうすればいいのでしょうか。
子供が自分から考え行動するようになるにはどうしたらいいのでしょうか。
葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは勉強だけでなく、子供の育てからと成長についても考えます。
こちらからやれと言わないと子供が勉強しない。
今、何をすべきかを考えて自主的に行動してほしい。
そんな言葉を親御さんからよく聞きます。
言われないと何もできない指示待ち人間では、将来社会に出てからも困ります。
では、どうすれば自分から積極的に考え行動できるのようになるのでしょうか。
子供には「認めてもらいたい」「褒めてもらいたい」「役に立ちたい」という三つの欲求があります。
これは子供に限ったものではありませんが。
この三つの欲求を上手く活用して、子供が様々な経験をするように仕向けるのです。
その経験の中で試行錯誤し自分なりに目的に向かって努力する。
そうすると子供は頑張ることが楽しくなり、自分から進んで色々な課題に挑戦するようになります。
一番身近なものがお手伝いです。
特に小さい時にたくさんお手伝いをさせてあげてください。
小さい時は大人のすることをなんてもやってみたがるのもです。
だから、お手伝いを頼むと喜んでします。
確かに子供に手伝わせると、反って時間がかかり仕事の手間もかかり仕上がりも悪くなるかもしれません。
でも、そこは子供の経験と成長のためとがまんしてください。
逆に全て大人がやってしまうと、せっかくの学びのチャンスを奪ってしまうことになります。
子供は失敗を繰り返し、その中でそうすればいいかを考え、またうまくいかなくて考え工夫し・・・。
このような経験が自分から考える練習につながります。
そして、自分の考えをもとに行動できる人間になります。
絶対に忘れてはいけないことは、子供たちの行動に対して「認めてあげる」ことです。
「すばらしい、よくできたね。」
「すごいこんなこともできるんだ。」
「あなたのお陰で助かったわよ。」
などと言ってあげましょう。
子供は最初に話した三つの欲求を満たされ、気持ちがよくなり、更に進んで何かにチャレンジしようとします。
自分に自信が付き、自分を肯定的に見なせるようになります。
この自己肯定感は学習においては非常に重要で、これがあるとないとでは学習効果に大きな違いが生じることが分かっています。
キャンプなどに出かけるのもいいでしょう。
グループで役割分担をし、みんなで協力しながら何かを達成するというのもいい経験です。
大事なのは大人が全て準備をするのではなく、それぞれが担当を決めて、子供がそれに責任を持ってやることです。
失敗してもいいのです。
それはそれで一つの経験であり、そこから学んだことはいい思い出としていつまでも心に残ります。
先ほども触れた通り、失敗は学びの大チャンスですから、むしろ全て完璧にできてしまうよりはいいのです。
このように自分から考え行動することが楽しくなると、それが苦ではなくなり、頻度が増せばそれが習慣になります。
こうして自分で考え行動する人間が育つのです。
このように子供に経験を積ませるときに注意しなくてはならない点があります。
それは否定的な言葉は使わないということです。
大人は子供のうまくできないことにイライラし、つい否定的な言葉を浴びせてしまいます。
そうなると、せっかくの子供のやる気が失せ、「どうせ無理。」「努力しても無駄。」と考えるようになります。
認められず、褒めてもらえず、役に立たないと感じられ、どの欲求も満たされなくなり、なかなか行動に移そうとしなくなります。
自分が取るに足らない人間に思えて、考え行動することも面倒になってしまいます。
自己否定ですね。
こうなると大きくなって直すのは大変です。
頑張る習慣もないので、勉強もモチベーションが上がらず、成績も改善しません。
そうならないように、小さい時からの習慣づけが大事なのです。
そこで、否定的な言葉が出そうになったときは「リフレーミング」をしてみてください。
言葉を発する前に一呼吸置き、もう一度肯定的に捉え直すのです。
行動しない→慎重だ
くらい性格→落ち着いた性格
好き嫌いが多い→食べてくれると嬉しい
と言うように言葉を置き換えるといいでしょう。
また、けなすのではなくアドバイスをあげるのだというのも肝心です。
できないことに「ダメな子ね。」と頭ごなしに人格否定しても何の利点もありません。
そうではなく、「ここをこうすればいいんじゃない。」とアドバイスをすれば、それは子供の成長につながります。
もちろんやってはいけないことに対しては厳しい態度で臨む必要がありますが、それも子供の成長が目的なので、子供にとってプラスになるような言い回しで話しましょう。
人間は本質的に知的好奇心が旺盛で学びたいものです。
そこをうまく利用しましょう。
自信を持って自分を肯定的に捉え、プラス思考で学習できるように、前向きな言葉で子供を励まし、自分から考え行動できるように育てましょう。