塾長ブログ
2019.03.27
2020年度から学校教育が大きく変わります。「知識重視」から「考える力重視」へとは。
2020年度から学校教育が大きく変わるのをご存知ですか。
文科省によるとこれまでの「知識重視」の学校教育を見直し「考える力重視」の教育にシフトするとのことです。
AIや情報技術の発達しこれまで以上に変化の激しい社会になる。
そしてこれまでにない問題に直面することが多くなる時代において、知識や情報は簡単に手に入り、むしろそれらを使い解決法が未知の問題に取り組めるようにならなければならない。
そのために学校教育も変わらなければならない、ということです。
高校と大学の連動が高くなり、その具体的なものとして大学入試改革があります。
これまでのように「知っているか」を問うのではなく「知っているものをいかに使うか」を問うものに入試も変わっていきます。
それに伴いマークシート方式であった「大学センター試験」が廃止され「大学入学共通テスト」に代わります。
この変更に伴い、当然高校の教育内容も変化します。
科目も変更、統合が行われ、課題をやってみんなの前で発表する機会も増えるようです。
そしてこの流れは中学校、小学校の教育にも影響を与え、すべての学校で大幅な変更が行われます。
詳しくは別の機会でお話しますが、これまで皆さんがイメージしている学校教育とはかなり違ったものになるはずです。
すでにこの変化を見越して、授業内容を大きく変化させている学校もあります。
これほど大きな改革なので実際どの程度実践できるかわかりません。
生徒というより教師など現場の大人が対応に追われ、しばらくは学校教育が混乱するものと思われます。
ある調査によると意外なことに、この教育改革を「知らない」と答えた保護者が約86%だそうで、まだまだ浸透していないことが分かります。
よって、葛西TKKアカデミーでは今後も何回かに分けて、この改革についてお話するつもりです。
新しい「大学入学共通テスト」では知識を問うことより、持っている情報を組み合わせて答えたり、説明する力を問うことに重点を置いています。
「思考力・判断力・表現力」がものをいうようになり、これは長い時間をかけて日常生活の中ではぐくまなければならないものなので、直前に詰め込むようなその場しのぎの勉強では対応できなくなります。
そしてこの「考える力」を育てるために、先生の言うことをただ一方的に教わる受け身の学習ではなく、生徒が自分から進んで学ぼうという姿勢を持たなくてはならなくなります。
普段からあらゆることに興味関心を持ち、積極的に調べ、時には他者との対話を通じ、自分の考えを深め広げることが要求されます。
以上の点を聞いただけでも、「本当に可能なのか」と疑問を持ったり、自分たちの教育とあまりにも違うので不安に思う保護者の方も多いと思います。
実際うまくいくかどうかは別として、文科省が明言している以上改革は行われます。
我々ができることは、この変化を理解ししっかり対応することです。
実際学校でも混乱し、どの程度本気で改革に対応するかは現場によってもかなり違うようです。
きちんと対応しているところもあれば、表面だけで実質変わらない現場もあるようです。
長い間「知識重視」の教育を受け、そして行ってきた教師には、頭では分かっていたとしても新しい教育が現実として行えない人も多いようです。
従って、学校の対応で生徒の成果、特に大学受験での有利不利が生じる可能性が十分考えられます。
不幸にも対応が十分でない学校になってしまった生徒は自分で補うしかありません。
そうすると経済的格差で教育格差も生まれることが考えられます。
ますます教育機会の平等が脅かされ、社会格差も広がることが予想されます。
葛西TKKアカデミーでは、学びたいという意思を持つ子供たちには十分な学びの機会を与えたいと考えています。
全力でサポートし、勉強の手助けをしたいと思います。
ただし、文科省の要求を満たす成果を出すには時間がかかり根気強く努力しなければなりません。
だから少しでも不安があれば早めに手を打つことが必要です。
まずは気軽にご相談ください。
そして何をすべきか、何ができるか考えましょう。
変化の時期には混乱が伴います。
そういう時期に学ばなければならない生徒たちは大変だと思います。
彼らの負担を減らし学びを楽しんでもらえるように、葛西TKKアカデミーは力を尽くします。