塾長ブログ
2020.03.21
新学期から学校再開?!政府は一斉休校要請を解除するつもりのようですがその根拠は何でしょうか。
新型コロナウィルスの流行により、今月に入って政府からの突然の休校要請。
ご存知のように社会に大きな混乱を起こしました。
そして、政府は一斉休校の延長はせず、4月の新学期から学校を再開する方針です。
平常の学校生活に戻れることはいいことですが、何を根拠に再開を決定したのでしょうか。
専門家会議によると現在の感染状況は「持ちこたえているが、一部の地域で拡大が見られる」ということです。
感染者数、死者数共に増え続けており、どう考えてもまだ沈静化に向かっているようには思えません。
なのにどうしてこのタイミングで再開を発表したのでしょうか。
国民が納得し安心できる理由が見当たりません。
強いて言うなら、これ以上の現状維持がコロナウィルス以外の部分への悪影響が大きくなるからというぐらいしか思いつきません。
しかし、実際に子供たちにも感染しているわけだし、大人に関しては活動の制限がなされておらず、大人が家庭にウイルスを持ち帰り子供にうつることも考えられます。
そして学校で感染が広がることも想定できます。
ワクチンや薬もなく、予防が最大の対抗手段である状況で、明確な根拠のない学校再開は親にとっては不安でしかないと思います。
きちんとした説明が求められます。
確かに子供が学校に行けば、親は家で子供を見なくても済み、仕事にも出かけられるのでいいのかもしれませんが、ウイルス感染の可能性のある環境に我が子を送らなければならないとなると二の足を踏むのも理解できます。
親ならどうしても万が一を考えてしまうのは当然ですから。
政府は再開の判断は地域が下すことにしています。
感染が確認されていない、比較的リスクの低い活動から再開するようにし、危険性の高い地域では休校の延長も選択肢の一つとなっています。
しかし、明確な基準なしにどうやってリスクの度合いを判断できるのでしょうか。
その指針は明確にはされていません。
とにかく政府は「要請」などかけ声はかけるけれど、実質現場への丸投げで責任という点では、あまり真剣に考えていないように見えます。
政府はもっと責任をもって、明確で具体的な方針を立て国民の不安を払しょくできるように願いたいです。
そもそも休校の発表も専門家の意見を聞いたわけでなく、首相の強行であったと聞きます。
その結果、特に共働きや低学年の児童の家庭を混乱させました。
家計の収入の減少に対する補償もなく、不安と不信を広めました。
コロナウィルスの件に限って言えば、政府の行動は場当たり的で思慮に欠け、にもかかわらず専門家の意見を軽んじ、事態を悪化させたと言えるのではないでしょうか。
一斉休校の決定は明確な根拠があってなされたわけではありません。
納得のいく具体的な説明もなく、実施に伴って起こる弊害に対する対策もなく、そしてこのタイミングで学校再開の発表。
しかし、その理由も明確ではありません。
本当に全国一斉休校が必要であったのかという疑問は専門家の間でも多く持たれ、するにしても休校にするだけでは家庭の負担も大きく不十分なので、政府によるフォローが必要を言われているのになかなか行動ができない。
事態は深刻で一刻を争うのに。
始まりが思い付きなら終わりも思い付きに見えます。
当時の状況で休校するならば、現在の状況で再開というのは矛盾している気がします。
なぜなら状況はさほど変わっていないからです。
いずれも非常に中途半端な決断に思えます。
政府は終始迷走し後手後手で子供や家庭に多大なる迷惑を掛けているのを感じているのでしょうか。
新しい入試制度、教育改革の混乱もそうですが、今の政府は何事にもいい加減に感じられて仕方ありません。
社会的弱者を守り国民の幸せを保証するのが政府の役割のはずなのに、自分たちのことばかりで人々の苦しみに目が届いていないのではないのでしょうか。
何でも自己責任ならば政府は要りません。
子供や家庭の不安を一刻も早く取り除けるように、政府本来の使命を全うしてほしいと思います。