塾長ブログ
2020.08.16
読書感想文を書こう!低学年編。低学年にこれは難しい、ということでどのように書けばいいか提案します。
今年はコロナウイルスの影響で夏休みが短くなっています。
夏休みの宿題も出ていますが、この短縮された夏休みに終わらせられるようによく考えて取り組んでください。
いつものつもりでいると、気づけば始業式なんてこともありますよ。
くれぐれも課題は計画的にしましょう。
ところで今回は読書感想文についてお話します。
短い夏休みということで、多くの学校では課題を減らす、または選択させるようになっているようです。
しかし、読書感想文だけは必須のところが多いようなのできちんと終わらせなければなりません。
でも、コロナウイルスのせいで一学期の始業が遅れ、また分の書き方も十分に習得できていない小学校低学年生にとって、読書感想文は非常にタフな課題です。
特に新一年生は読むだけでも精一杯で、書かれた内容が頭に残り、それをもとに感想を秩序だった形で文章にまとめるなんて至難の技です。
では、どうすればいいのでしょうか。
基本的に小学校低学年(特に新一年生)は「一人で読書感想文は書けない。」と思ってください。
だから、手助けがないと書けません。
学校の先生がこの宿題を一人でやってこいというのは無茶な話です。
では、どうすればいいのでしょうか。
1.一人で読まない
当然、読書感想文なのだから本を読まなくてはいけないのですが、子供だけで読んでも何も書けません。
一度自分で読ませてもいいのですが、まだ読書に慣れていない生徒には親(またはそれに代わる誰か)と一緒に読みましょう。
親が声を出して読んで、子供が目で追うでもいいです。
読む負担が減った分、子供は内容をつかむのに集中できます。
小学校低学年の課題図書であれば、大人なら30分程度で読めます。
大人が読んだ方がはるかに時間の節約になり、子供が内容理解や自分の考え感じ方に力を注げるのでいいです。
2.話し合いをする
ここに一緒に読む利点があるのです。
読みながらでもいいし、読んでからでもいいですが、本の内容について質問やお話をしてあげてください。
内容把握の確認もそうですが、「どこが一番面白かった。」「どの部分が一番印象に残ったかな。なぜ?」「この人はどうしてこんなことしたのだろうね。」「この場面ではどんな気持ちだったんだろう。」「あなただったらどうする。」「自分に同じことが起きたらどう思う。」など質問してください。
こうして理解を深めると同時に、読書感想文に書く内容が出てきます。
話したことはメモをして、このメモをもとに感想文を書いていきます。
時には親御さんの意見を言ったり、一歩深く踏み込んで子供の考えを広げてあげるのもいいです。
3.メモをもとに書く内容を決める
一般に読書感想文は「始め」「なか」「終わり」という三部構成で指導するところが多いです。
「始め」では本の紹介(タイトルとあらすじ)、その本を選んだ理由などを書きます。
「なか」では自分の感想を書きます。
自分の書きたい場面を一つ選び(たくさん書きたいときも一つに絞った方がいいです。そうでないとまとまりのない文章になります)、物語の中でどのような流れでその場面になったのか簡単に説明し、どうして自分がその場面を選んだのか書きましょう。
そして、読んで何を感じたのか、自分だったらどうする、自分も似た経験があるから分かる、など思うことを書いていきましょう。
ここで先ほど描いたメモが役に立ちます。
メモをもとに文章を広げていきましょう。
「終わり」ではもう一度全体を振り返り、この本はどういう意味でいいか悪いか、自分は何を感じ考えたか簡単に触れましょう。
そこから、何を学んだか、これが実は重要です。
そして、この学んだことをこれからの生活にどのように生かしていきたいかなど書けると最高です。
800字なら「始め」150~200字、「なか」500~600字、「終わり」100~200字を目安にするといいです。
4.もう一度自分の感想文を読み直しましょう
書けたら、もう一度読んで字や表現、原稿用紙の使い方が間違ってないか確認しましょう。
親御さんがやってもいいです。
本当にこの文章で読み手が分かるか。
分からないところがあれば、分かるように書きなおしましょう。
人に読んでもらうのも大事です。
こうして、最後に清書して提出すればいいと思います。
読書感想文は低学年の子供たちにとっては本当に大変な宿題です。
特に文章を読んだり書いたりするのに慣れていない子供には、本を読んで600字や800字の作文を書くなんてものすごく難しい作業です。
是非、手伝ってあげてください。
もし、親御さんが難しいようならば葛西TKKアカデミーがお手伝いしますから、安心してください。
その時は遠慮なく連絡を。
もちろん自由研究など他の課題でも手伝えますよ。
異常なくらい暑い毎日に加え、コロナウイルスへの心配など大変な夏休みですが、何とか頑張って課題を終えて、新学期も元気で登校できるようにしましょう。