塾長ブログ
2021.05.26
明日は何とスーパームーンで月食です。月食は中三理科で習いますが、それより純粋に自然の神秘に触れ心動かしてほしいです。そして知的好奇心を刺激できれば勉強への興味もわいてきます。
明日、5月26日は日本全国で皆既月食(月が全て隠れる月食)が見られます。
18時44分から月が欠け始め、20時9分から28分まで完全に月が地球の影に隠れてしまいます。
天気予報によると全国的に天気も良さそうなので、多くの地域でこの月食が見られるのではないでしょうか。
時間になったら南東の空を眺めてみてください。
更に今回の月食には特別な点があり、それはちょうど月がスーパームーンに当たるということです。
月を始め地球などの惑星もそうですが、公転している天体は実は円を描いて回っているのではありません。
互いの呪力が影響しあい、程度の差はあれ、全て楕円軌道を動いているのです。
だから、地球と月の距離は絶えず変化し、地球に近い時は地球から見た月は大きく見えますし、地球から遠ざかっているときは小さく見えます。
何と見た目の大きさの差は14%にもなるそうで、つまり一割以上も大きさが違ってくるのです。
しかも、皆既月食が起きる時間は、月は比較的低い空に位置しているので、目の錯覚から更に大きく、そして、赤っぽい月の月食が見られるのではないでしょうか。
月食の位置が低いため、高い建物があると隠れて観察できないので、是非見通しのいい場所を事前に確保することをお勧めします。
後はタイミングよく雲が出ないことを祈るばかりです。
月食とは地球の影に月が入って、月の表面上に地球の影が落ちてできる現象です。
日食と違って影が月を隠しているので、暗いところとの境界線ははっきりとはしておらず、完全に隠れてもぼんやりと月が見え、今回のように真っ暗にはなりません。
日食と月食は中学校の理科の時間に扱われる項目で、当塾でもよく説明します。
しかし、机上の勉強では実感もなく、興味もわかないかもしれません。
このような天体ショーを自分で目撃すれば、きっと何か感動でき心に残るものがあるはずです。
このような特別なイベントに限らず、日常においても身の回りのちょっとした自然に目を向けてください。
少し気をつければ、知の感動は日常にあふれています。
何気ない見過ごしていたものに、何か新発見があるかもしれません。
そうでなくても、純粋に花をめでたり、昆虫や動物の不思議さに触れることができれば、もっと知りたいという意欲がわきます。
このように自身の経験が学校の授業と結びつくと、勉強はもっと楽しくなります。
これは理科に限ったことではありません。
どの教科も自身の経験とつながったとき、それは現実のものとなり、より強く心に刻まれ理解も実感を伴って深まります。
大事なのは発見し、実感し、想像することです。
そうして思いを巡らせ、自分なりの解にたどり着いたとき、人間の知的喜びは最高潮になります。
このような経験を沢山すれば、知的好奇心も高まり、勉強が楽しくなるはずです。
個別指導塾葛西TKKアカデミーは常に生徒たちが楽しくなる授業を心がけています。
つまらなくならないように、いろいろ工夫します。
勉強は苦しみではなく、喜びなんだと思えるように努めています。
このように知的好奇心を刺激することは、実は家庭でもできるのです。
親子が一緒に何かする。
料理でも工作でもハイキングでもいい。
不思議だなと思えることはたくさんあります。
どうか皆さん、そのようなチャンスを逃さず、答えを教えるのではなく一緒に考え話し合ってみてください。
そうすれば子供はどんどん学びに飛び込んできますから。
次のスーパームーンでの皆既月食は2033年の10月だそうです。
貴重な夜をお楽しみください。