塾長ブログ

2021年06月

2021.06.06

「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その二)

「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その二)

昨日に引き続き、今回も「一人っ子」の子育てについてお話したいと思います。

よく「一人っ子は甘やかされる」と言います。
自分から努力しなくても周りが自分の気持ちを理解し、望みをかなえてくれる。
結果、自己主張、自己表現が下手で、積極的に物事に取り組む姿勢も弱い。
確かにそういう面もあるかもしれません。
しかし、それは子育てにおいて大人が注意し工夫すれば済むことではないかと思います。

今日は、そのような観点から、一人っ子との距離感について考えてみます。

兄弟がいない分、親の目が一人に集中し、他の兄弟に割く時間もないことから、ついつい子供に手をかけ過ぎてしまうことがあるようです。
子供を大切に守り育てるのはいいのですが、何事も「過ぎる」のはよくありません。
負の面が大きくなり得るからです。

子育てにおいて、子供を気にかけるのは当然ですが、あまり何でも親が子供のために手を出してお膳立てしすぎると、自立心や想像力が育たないと言われます。
失敗したり怪我をしたりすると可哀想だからと、何でも先回りして失敗する経験を奪うと、子供が本当に一人になって何かやらないといけないときに、精神的に貧弱で何もできない。
万一失敗したら、そのショックをもろに受けて、二度と立ち直れないような大きなダメージを受けるかもしれません。
(実際、私が教えるときも「間違える」ことを非常に恐れて答えられない生徒がいました)
これは問題です。

一人っ子の場合、他の兄弟に目を配る必要がないからついついしてしまいますが、何でも子供のことに首を突っ込むのはやめた方がいいでしょう(そうしないと心配で仕方ないのかもしれませんが)。
「見守る」立場で、できる限り子供が自主的にできるようにしてあげて、例え上手くいかないのが分かってもあえて口を出さない。
そうすることで失敗に対する耐性をつけると同時に、そこから何を学び次につなげていけるかという創意工夫と試行錯誤の精神が育ちます(失敗は成功の基)。
よほど大けがをする、他人に迷惑を掛けるようなことでなければ、少し遠くから見守るのがいいでしょう。
たった一人の大切な子供を抱える親としては非常に難しいことですが、勇気を持って子供のためにあえて距離を置くのも重要です。

また、過剰に子供に期待するのもよくありません。
子供は親のことをよく見ており、時にはこちらが想像する以上に敏感に親の感情を感じ取っています。
そうなると人の顔色ばかりうかがって、受動的な子供になってしまいます。

特に一人っ子の場合、上の子供での経験がなく何でも初めてで分からないことだらけだから、親としても余計にこうでなくてはダメだと決めつけ、そのようにいかないときは不安になり、自分の子育てが正しいのか心配になります。
しかし、子供が学校の問題を解けなくてイライラしたり、何でこんなこともできないのと怒鳴ったりするのは子供を委縮させるだけです。
子供は発達の途中でその速度もまちまち。
だから、他の子と同様にできないからと怒るのは子供にプレッシャーを与えるだけです。
「多少できなくても大丈夫」と言うくらいの心のゆとりが親には必要です。
そうすれば子供も親の顔色をうかがうことなく安心して勉強や様々な活動に取り組むことができます。
一人しかいない我が子なので親としてはどんなことでも支えてあげたいと思うのは結構なのですが、注意しないと過保護となり、意図せず子供へ逆にマイナスの影響を与えることになるかもしれません。

子育ては決して簡単なことではありませんが、一人っ子だからこそ有利な点もあります。

子供一人に対する時間が多く取れるというのは、その最たるものでしょう。
他の子のことを気にすることなく、一人に集中できる。
より長い時間を子供に注げることができるので、子供の怪我や事故、病気などを未然に防ぎ早急に対処できます。
そして、子供に寄り添う時間が長くなるので、子供の心配や悩みを共有し適切に対応できます。

また、経済的にも一人にかけることができるお金が多くなり、より教育などへの投資ができます。
様々な習い事をさせられるだけでなく、旅行など非日常的経験も積めます。
多くの事柄を経験できれば学ぶことも増え、知識も増し、これらを基に新たなことを創造できるかもしれません。
一つ注意してほしいのは、これらの経験は親の希望期待の押し付けでなく、あくまでも子供たち自身の興味関心意思に基づくということです。
嫌々させるのはあまりよくありません。

ひとりっ子に限らず、子供を育てるということは非常に苦労を伴います。
こちらが一生懸命子供のために多くを犠牲にしても、子供はなかなか分かってくれません。
そこで憤り、怒りを子供にぶちまけるのはいけません。
本当に無償の愛、今は無理でも将来きっとわかってくれると信じて接しないといけません。
これは難しく強い精神を要求されます。

確かに子育ては大変ですが、希望は捨てないでください。
いつかきっと報われます。
ただ、それまでにどうしても疲れて投げ出したくなることもあるでしょう。
そんなときは一人で無理しないでください。
誰か信用できる人を頼っていいと思います。
みんなで、社会で子供を育てる。
それが健全だと思います。

そして、葛西TKKアカデミーもそんな子育ての一翼を担うべく存在しています。
遠慮や見栄は要りません。
安心して素のままで相談してください。
何らかの力になれると思います。
そして、十年後二十年後に振り返って、「あの時大変だったけど、みんなで乗り越えられて本当に良かった」と笑えるようになりたいと願っています。

2021.06.05

「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その一)

「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その一)

少子化の影響で一人っ子の家庭が増えています。

一人っ子は兄弟がいないためコミュニケーション能力や社交性が育ちにくいとよく言われます。

自分しかいないから、小さい時から親や周りの大人は自分から言い出さなくても、自分のしてほしいことや気持ちを理解してくれる。
だから、自分から進んで意思を伝える努力をしなくても、生活に何の支障もきたさない。
家にいるときはどうやってコミュニケーションをすればいいか考えなくても全く問題ない。
結果、社交性があまり育たず、将来集団の中で生きるときに非常に困る、問題になることが多いようです。

後、周りが自分の気持ちを理解し、望み通りにしてくれるので、わがままな子が育つともよく言われます。

子育てをする立場としては、メリットもデメリットも十分理解できるのですが、一人っ子に対して注意するべきことなど考えてみたいと思います。

一人っ子には「わがままで甘えん坊、社交性に欠け、自分の言いたいことを伝えるのが下手」などのマイナスのイメージもあります。
これは先ほども述べたような環境があり、兄弟と争ってでも自分の目的を達成しなければならない経験(おもちゃや夕食の奪い合い)、家庭内での大人の忖度があるからという理由で、このような偏見が生まれたのかもしれません。
実際にはそうでない一人っ子もいますし、兄弟がいてもそのようなお子様もいます。

要は、一人っ子が陥りやすいこれらネガティブな側面をどうやって補正し、将来自立した時に困らないように育てるかということです。

小さい時から様々な人のいる中で慣れさせる
兄弟がおらず核家族化が進んでいる現代、一人っ子は下手すれば非常に限られた人、自分を分かってくれる人達とだけ交わればいいということが起きます。
だから、努めて様々な人々と触れ交流する機会を作らないといけません。
家庭の事情もあって難しいかもしれませんが、小さい時は保育園や幼稚園に通わせて集団生活をさせましょう。
同年代のお友達が自分の兄弟の代わりになってくれます。
集団生活を通して、社会には守らなければならないルールがあるということ、目的をみんなで達成するために人と協力しなければならないということ、違った人間が集まり全員がある程度の満足を得るために時には自分が譲歩しないといけないということなど、社会で生きるのに必要な基本的な事柄を学べます(家庭だけでは難しいでしょう)。

自我が十分に発達していない幼少期はむしろどんなことでも柔軟に受け入れることができます。
最初は親と離れ離れになるという未経験のことで驚き動揺するかもしれませんが、そのうち慣れ家庭を離れた集団生活にも慣れていきます。
幼稚園、保育園は特にこのような子供への対応もよく心得ているので、これらの場所に通わせるのはとても有益だと思います。

また、スポーツなど集団での活動が求められる習い事もいいと思います。
大人と子供という二項対立ではなく、子供の中に更に先輩後輩という関係もあり、これらの人々とどのように関わりふるまっていけばいいかという、人生において非常に重要なことを学ぶことができます。

お手伝いをさせる
一人っ子は何でも親がやってしまって、一般的にできて当然と思われるようなことでさえできないときがあります。
自分でやることに不慣れで、失敗を恐れて立ちすくむことも。
特に、人前にさらされることに慣れてないということは、自分が失敗して笑われるということを非常に恐れ、プライドの高さも相まって、自分から挑戦しようという姿勢に欠けるところがあります。

「お手伝い」をさせるということは、自分でできることを増やす訓練になります。
よく一人っ子の若者が一人暮らしをするとき家事ができず、ごみ屋敷になってしまったり、自分で料理できず外食やコンビニ弁当ばかりで出費がかさんだり栄養バランスが崩れてしまったりする人もいます。
結局、親が毎日通って掃除をし食事を作ってあげたり、一人前の大人とは言い難い生活を送る人もいます。
そうならないためにも、お手伝いには自立に向けた第一歩と言う意味もあります。

また、仕事を割り当てられるということで仕事に対する責任感も生まれます。
与えられた仕事をきちんとこなすということは将来働く上で必要不可欠なことであり、そこから協調や信頼というものも生じます。

先ずは、小さい子供でもできる「食事のお皿を並べる」など簡単なことから始めましょう。
いきなり子供の能力を超える手伝いはいけません。
かえってやる気をなくしたりします。
子供の力量を正確に見極め、適切なお手伝いをさせましょう。
年齢が上がりできることも増えてくれば、それに合わせて難易度の高いお手伝いをさせても構いません。

挨拶と返事
簡単なようでいて実は難しいのが挨拶と返事です。
特に一人っ子の場合、人とのコミュニケーション(特に見知らぬ人)が苦手で恥ずかしがってできないことが多いです。
挨拶と返事なんて大したことではないよという人もいますが、実際に社会に出たとき、これらができないとグループの一員として上手く人と関われなくなり、生きていくのがつらくなります。
「挨拶や返事なんてしなくても生きていける」という人もいますが、現実としてこれらができないと仕事などの集団において仲間外れにされたり、大きな不利益を被ります。
そうならないためにも子供のうちから訓練をしなければなりません。

兄弟がいない分、一人っ子の家庭では挨拶の機会は減ります。
家族だからと言って大目に見ていたらますます挨拶の機会はなくなり、外に出たとき挨拶ができなくなります。
習慣として自然にできるように、親は意識的に指導しなければなりません。
そんな些細なことわざわざ家でしなくてもいいと放っておくと、将来困るのは当人です。
面倒くさがらず、あえて積極的に挨拶をして、子供の挨拶や返事を促しましょう。
そして、できたときはきちんと褒めてあげましょう。

「兄弟がいない」と言う一人っ子ならではの環境は、彼らが不利になる要素も多く含んでいます。
しかし、それらは親が注意し適切に対応することで、一人っ子では難しいといわれる社会性を身に付けさせることは可能です。
兄弟がいない分、一人にかける時間は多くなるので、親としてはそのメリットを十分生かし子育てをしていけばいいと思います。

一人っ子ならではの苦労もあると思いますが、苦労そのものはそうでない家庭にも違う形で存在するので、何で自分ばかり苦しいのかなどと考える必要はありません。
大変なこともありますが、喜びもたくさんあります。
もし、子育てで困ったことがあれば、誰かに相談してください。
一人で抱え込むのが一番いけません。
葛西TKKアカデミーにもそのような親御さんを支援する用意があります。
難しく考えず軽い気持ちでご相談ください。
一緒に悩み解決法を探っていきたいと思っています。

葛西TKKアカデミーは全ての子供の力になりたいと考えていますし、彼らを支える親御さんたちの味方でもありたいと願っています。
どんな些細なことでも構いません。
少しでも困ったなと思えばお知らせください。
小さな問題の積み重ねが将来取り返しのつかない大問題に発展することもありますので。

子供たちの未来のために、みんなで力を合わせて頑張りたいと思います。

2021.06.03

19×19までの掛け算を解こう!掛け算の裏技、こうすれば簡単!

19×19までの掛け算を解こう!掛け算の裏技、こうすれば簡単!

皆さんは小学校のときに掛け算の九九を習ったと思います。
だからたいていの日本人は一桁×一桁の掛け算は簡単に解くことができます。
しかし、驚くべきことに何とインド人は九九が19×19まであるそうです。

だから、彼らは計算に長けていて、インド人は理数に強いということは世界的にも有名です。
植民地時代の経験から英語が共通語となっているので国際的コミュニケーションもでき、理数の強さと相まってコンピューターを始めとするIT産業を中心に世界的に競争力をつけて急速な発展を遂げています。
今やインドの発展の勢いは目を見張るものがあります。

そんな彼らにあやかるべく、今日は簡単な19×19までの計算方法をご紹介します。

簡単にできる11×11から19×19までの計算
どうやって計算するのでしょうか。
分かりやすく、具体的に計算しながらご説明します。

例えば、13×14をやってみましょう。
先ず、14の一の位の4を13に足して17にしましょう。
そして、14から4をあげて残った10とこの17をかけます。
つまり、片方の一の位を0にするのです。
17×10=170
これは簡単ですよね。

そして、次に元々の式の一の位の数字同士をかけます。
3×4=12
これも簡単。

そして、先ほどの170とこの12を足します。
170+12=182

そうです。
実は13×14の答えも182なのです。
13×14=182

どうでしょうか。
簡単でしょう。
慣れれば暗算で19×19までの掛け算はできるようになります。

これができるようになると、数学でいちいち書いて計算する必要がなくなるので計算のスピードがアップし、テストでも有利になります。
(数学を解くとき、二桁の掛け算は結構やりますよね。)

残念ながら19×19までですが、それでも便利です。

ついでにもう一つ簡単な計算方法を紹介。
今度は二桁の二乗の計算です。
これも先ほどの計算の応用になりますが、次のようにします。

例えば、17×17をやってみましょう。
さっきと同じように片方の一の位の数字である7を相手に渡して、一の位の数字を0にします。
そして、もう片方の17にもらった7を足して24とします。
そうしてこの二つを掛けます。
24×10=240

次のもとの一の位同士を同じように掛けます。
7×7=49

そして、先ほどの240と49を足します。
240+49=289

そうです。
17の二乗は289です。

二乗の計算はとても大事で、中学生で二乗の計算が出て、ルートが出てくると二乗の計算はとても重要になります。
また、高校生になって因数分解や高次方程式、指数や対数などでも二乗の計算は必須です。
だから、これを覚えておくといいですよ。
暗算でできるようになりますから。

勉強は大変です。
だけど、頑張って解けたときや、新しい発見をした喜びは何にも代えがたいものがあります。
そうです。
勉強を単なる拷問のような苦と考えないでほしい、楽しみに満ちたものと感じてくれればと願っています。
そのために葛西TKKアカデミーで、色々工夫しながら勉強を教えています。
そして、勉強を通して学ぶものは教科書の字面だけではありません。
勉強を通して、もっともっと多くのものが学べるんだということを知ってもらえたらと考えています。

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