塾長ブログ
2021.11.02
塾は行かないといけないのですか?いいえ、でも行った方がいい理由もあります。(その一)
「塾は行かなければならないのですか?」と質問を受けることがあります。
答えから言うと、必ずしも行かなければならないということではありません。
でも、やはり行った方がいい理由があります。
もちろん考え方は家庭ごと個人ごとに違うので、最終的に行くかどうかの判断はそれぞれがすればいいと思います。
いずれにしても塾に行く利点を理解するのは悪いことではありません。
「勉強で分からないところを分かるようにする。」「テストで良い点数を取りたい。」などが一般的な理由でしょう。
それ以外のいく理由やメリットをご紹介しましょう。
入試に間に合わない学校の進度への対策として
学校の勉強できちんと理解でき、自分で自主的に勉強ができる生徒であれば何の問題もないでしょう。
定期テストでもしっかりとした結果を出すことと思います。
しかし、それでも解決できない問題があります。
それは学校のペースで勉強していたら受験に間に合わないということです。
学校は学習項目を既定の期間内に終了できればいいので、入試を見越した進度(受験に対応した勉強をする時間を確保する)に必ずしもなってはいません。
社会などは特にその傾向が強いのですが、三学期になって教科書の全てが終わる、または、終わらないから授業では教科書を読むだけでやったことにするなんてことがあります。
つまり、学校の学習事項が全て終わるのは入試の後、なんてこともあり得ます。
形式的に内容を触れたから全て教えたということにして、実際に生徒が理解して習得しているかどうかは関係ない(先生の立場が守られればOK)。
学校としてはこれで責務は果たされたことになりますから。
学校としてはそれでいいかも知れませんが、受験生としてはそれでは困ります。
残った未習の部分を入試に向けて計画的に、しかも生徒が一人で学ぶのは非常に難しいし効率がよくありません。
こんな時はやはり塾が便利です。
塾は入試結果を重視するので、それに向けたノウハウも知っていますし、いつまでに何を学習しておかなくてはならないかもわかっています。
だから、一般的に塾では遅くとも三年生の夏休みまでには三年間の内容を終わらせ、残りの受験日までの日数を受験勉強に費やします。
このように十分時間をかけて入試に向けた準備ができるので、目標校に合格する可能性は高まります。
このように学校任せでは間に合わない受験勉強の対応として塾は有効です。
ただし、いくら入試対策ができると言っても、あまりにも残り時間が少なくなってしまえば、それは物理的に非常に困難になります。
受験対策は早ければ早いほどいいです。
この点をお考えの家庭は、早目に相談してください。
できれば、二年生のうちに。
学校で勉強できないときの第二の教室として
今回、コロナ禍で学校が一斉休校になり、生徒たちの学習が滞ったとき、学校の通常授業以外に学習のアクセスできる生徒とそうでない生徒の間に教育格差が生じたと言われています。
コロナ禍でなくても、教育の手段が一つしかないというのは心もとないものです。
そんな時、塾という選択肢を持っていると勉強の保険の一つとなります。
また、家庭の事情(例えば今回のコロナ禍での自主休校)や病気や学校の人間関係などによる不登校で学校に行けない生徒もいます。
そのような時にも、塾というもう一つの居場所があれば、子供たちの安全を守り勉強を継続させることができます。
特に個別指導塾は、個人一人ひとりの事情に合わせてくれるところが多いのでお勧めです。
不登校対策として保健室登校などもありますが、こちらは勉強を教えてくれるわけではないので、勉強を維持して学校に遅れないようにするには塾の方がいいでしょう(とは言え、それぞれ事情が違いますので一概には言えませんが)。
学校という勉強のチャンネルが失われたときは、少しでも早く(もしくは失われる前に)塾を選択肢の一つとしてお考えいただければと思います。
有益な情報や良質の問題集が得られるため
次に塾のメリットとしては受験や勉強に対する豊富な知識や情報量でしょう。
毎年、入試の傾向を分析し対策を練ります。
定期テストでも点数が上がるように、勉強のポイントやコツなども教えてもらえます。
これは学習に特化した機関だからこそできることです。
特に現在、学校教育は大きな転換期に当たります。
これまでと教育の内容、方法、そして評価がかなり変わってきています。
親御さんのころのことを考えて勉強や受験を考えていると、いろいろ困った事態に陥るかもしれません。
そうでなくても、多くの情報が得られ対策が取れるということは、現代の教育(社会)においてかなり有利に働きます。
こういった情報は学校だけでは得られにくいものです。
また、塾で使用している教材も書店で販売されているものとは違い、良質のものが多いと言えます。
説明がまとまっていて分かりやすいテキスト、問題量と種類の豊富な問題集、いろいろなレベルの生徒に合わせた教材など、塾でしか手に入らないものが沢山あります。
これらを利用することで効率のよい勉強ができます。
このように一般にはなかなか分からない情報、適切で良質の教材を手にできるというのも、塾に通う大きなメリットになります。
学校の勉強の補習や先取りとして、勉強が分からなくならないようにして成績を上げる以外にも、塾には様々な利点があります。
塾は公教育ではないので、必ずしも行かなくてはならないものではありません。
しかし、行った方が良い場合もあります。
だから、生徒や家庭の状況をよく考え、塾のメリットも考慮して、本当に行かなくてはならないのかどうか判断するといいと思います。
必要なければ無理に行く必要はありません。
今回、塾に行く理由をいくつか挙げましたが、もう少しありますので、こちらは後日お話します。
塾選びも含めて、塾に行かせるかどうか悩んでいるときは葛西TKKアカデミーまで気軽にご相談ください。
喜んでお力になります。
ただ、一つ言いたいのは事態が悪化する前に何らかの対策を立てた方がいいです。
その点も合わせてご連絡いただければと思います。