塾長ブログ

2022.04.20

成績の良い子供の家庭環境とは

成績の良い子供の家庭環境とは

子供たちは幼少期からの長い間、家庭で多くの時間を過ごしています。
従って、家庭環境が子供に与える影響は決して看過できるものではありません。
子供が勉強を好きになるのも嫌いになるのも、やはり、家庭の影響が大きいと考えられます。
今回は、勉強が好きな家庭の環境について考えてみます。
家庭でどのように過ごした子供が勉強を好きになるかが分かれば、自分のお子様を勉強嫌いにさせず、勉強に向き合うようにさせる参考になるのではないでしょうか。

1.家族の中がいい

いくら勉強したくても、家庭生活そのものが荒れていれば、勉強に集中して向かうのは難しくなります。
毎日家族同士がいがみ合い、大声で罵り合うようでは、たとえ直接争いに巻き込まれていなくても、見ているだけで心が暗くなり、子供たちは勉強を使用なんて気にはなりません。
逆に、家庭円満で争いなどのわずらわしさが無ければ、子供たちは安心して家庭で過ごせ、勉強に集中することもできます。

また、家庭内に争いがないということは、子供が困ったときはすぐに協力して対処することができるという意味でもあります。
「安心して頼ることができる」「少なくとも一緒になって支えようとしてくれる」と思うだけでも子供は心強く、何の心配もなく勉強に取り組むことができれば当然成績も上がります。
更に、親にとっても家庭内に争いごとが無ければ、両方の親がより多くの時間を子供に捧げることにも可能となり、常に子供の様子を見てあげられるので、勉強に限らずあらゆる問題に対して早い段階で気づき対応することができるので、子育てにおいて大きな利点となります。

2.プラスの言葉遣い

毎日否定的でネガティブな言葉を聞いていると、気分が落ち込み自信もなくなり憂鬱になってしまいます。
こんな心理状態では、一生懸命勉強を頑張ろうとは思えません。
反対に肯定的でポジティブな言葉を聞けば、子供も気持ちが明るくなり、将来の希望や自信が見えてきます。

子供が問題を起こしたときも、一方的に本人を非難し怒鳴りつけるだけでは、子供は劣等感を抱きストレスを感じます。
そうではなく、一緒に問題について話し合いどうすればよくなるか前向きな接し方をしましょう。
そうすれば失敗が学びとなり、子供の成長に大きくプラスとなって働きます。
前向きな見方、考え方ができれば、勉強でつまづいても決して諦めず、最後まで頑張れる子供になるでしょう。

3.勉強を強要しない

特に反抗期になってくると、口うるさく「勉強しなさい」というのはかえって子供の勉強に対するやる気を失せさせます。
本人もやらなくてはいけないと分かっているのだけど、どうしても始められなくて苦しんでいるときに、一方的にやっていないことを非難されれば、自分のことを分かってもらえていないと悲しくなり、怒り、逆に「親の言うことに従いたくない」気持ちが強くなって、子供の心を頑なにしてしまいます。
親としては勉強をやっていない我が子を見て焦る気持ちは分かりますが、子供を信じて見守ってあげるのも大切です。

大事なのは「なぜ勉強をしないのか」を理解して、それに合った対応をすることです。
やらない原因が「勉強が分からないから」なら教えてあげればいいことですし、「周囲の環境が勉強にふさわしくないから」ならば、それに適した環境を一緒に整えてあげればいいのです。
もし「なぜ勉強しないといけないのか分からない」「どうやって勉強をすればいいのか分からない」であれば、一緒に話し合って悩みを共有し、共に答えを考えていくといいです。
「親だから答えを教えないといけない」とは考えなくていいです。
一緒に悩むことで、「自分のために親が一生懸命になってくれている」というメッセージが伝わるだけでも、子供の姿勢に変化があります。
どうしても妥当な答えが出なくて困るときは、葛西TKKアカデミーまでご相談ください。

4.子供をよく褒める

子供が勉強していないと、よく叱る、怒る家庭が多いと思います(「叱る」は注意して改善策を提示すること、「怒る」は子供が自分の思い通りにしないことに対するストレスをぶつけ強要すること)。
確かに時には叱ることも必要でしょう。
一方的に怒って、後で「言い過ぎた」と後悔することもよくあると思います。
子供がやるべきことに対して行動しない場合の対応もとても大事です。
しかし、同様に子供がやるべきことをきちんとした時、十分な努力と結果を出したときは褒めることも忘れないでください。

叱られると子供は委縮し、「自分はダメな人間なんだ」と自分を卑下するようになります。
無能(と思い込んでいる)な自分が恥ずかしく、無力感も感じるようになって、「いくらやっても無理だ」と投げやりになります。
こうなっては勉強を頑張ろうという気力もなくなり、ますます勉強をしなくなって、当然成績も下がります。
逆に勉強がよくできる子供は、小さい時からよく褒められ自分にある程度の自信をもっています。
これを自己肯定感というのですが、これがある子供は失敗にめげず、できるまで繰り返し努力します。
また、褒めらえること自体が子供の良い動機付けとなり、勉強に励むようになります。
こうして根気強くコツコツと勉強ができる子供の成績は良くなっていきます。

ここで子供を褒めるときのコツを一つお話します。
それは「子供の行動を具体的に褒める」です。
よくテストで何点取ったなど能力を褒める親御さんが多いと思います。
それも大事ですが、注意しないと子供に結果だけを求めるように感じられ、プレッシャーになったり、テスト結果ばかりを気にするようになったりします。
結果を求められるという重圧から、勉強が楽しくなるかも知れません。
また、何でも褒めていると、褒める言葉が何だか空虚に思われ、おだてられているだけのように感じるかも知れません。

子供たちをよく観察し、「今日はいつもより30分長く机に向かって勉強できたね」とか「宿題を忘れずきちんとできたね、すごいね」のように具体的に褒めてあげると分かりやすくいいです。
小さなことでもいいので、いつもよりできていることに注目しましょう。
そうすると、子供を褒めてあげることは意外と簡単に見つかるはずです。
そして、子供も「親は自分をしっかり正しく見てくれている」と感じ、信頼と安心、公平感を親に抱くようになるでしょう。
子供たちは自分の努力もきちんと正当に評価されるということで、より勉強に頑張ることができます。

5.遺伝と経済環境

よく「子供の頭が悪いのは遺伝のせい」なんて言いますが、ある研究によると子供の知能の約20~40%が遺伝の要因で決まるもので、残りの60~80%は環境によって決まるそうです。
つまり、半分以上は遺伝ではなく環境によって左右されるということです。
高学歴な親の子供は成績がいいと言いますが、これも高学歴の親は勉強により投資できる環境にあり、勉強により投資することが有意義であることを十分分かっているので、子供に勉強させる良い環境を理解し整えているだけです。
遺伝のように見えますが、実は環境が良いだけなのです。
言い換えるならば、例え学歴の低い親の家庭であっても、環境さえ何とかなれば、子供の成績も上がるということです。

また、遺伝は「知性」に対してで、子供の性格や好みなど心とは別のものです。
環境を整え、「子供に努力すれば報われること」「勉強して新しく知ることは楽しいこと」などを理解すれば、子供は勉強に向かうようになりますし、そうでなければ勉強嫌いになって、いくら勉強にふさわしい環境を与えられても、それを十分生かせることができないでしょう。

また、経済との関係ですが、多くの調査で高所得の家庭の子供は好成績である傾向が強いという結果が出ています。
これは高所得者の方がより子供が勉強する環境、子供が成績を上げやすい環境が用意できるということでしょう。
教育により多くのお金をかけられるので、小さい頃から教材をたくさん与えられる、塾や家庭教師などより学びやすい状況を整えられるのです。
また、高所得の親は高学歴でもなるので(自身も同じように幼少から多くの教育費をかけてもらえたから)、勉強に対する意識も高く、結果として子供も勉強をより深刻に受け止めるのです。

しかし、注意してほしいのは、「家庭の所得が高いからと言って、必ずしも子供の成績が良いという訳ではない」ということです。
高所得でも成績の悪い子供もいます。
逆に言うと、「家庭の収入が低いから、必ず子供の成績が悪い」という訳ではないということです。
経済力があれば、子供により勉強に適した環境を提供できますが、経済力がないからと言ってあきらめる必要もありません。
ここは、子供の勉強に対する姿勢や考え方で大きく変わってきますから。

葛西TKKアカデミーもこの点に関しては重要視しており、「勉強したいのに、お金がないから勉強できない」では子供たちがかわいそうです。
費用など可能な限りご相談にのりますので、お金で勉強は諦めないでください。
もし、経済的にお困りで自分の子供に十分な教育をしてあげられないご家庭は是非ご連絡を。

今回も勢い余って長文になってしまいました。
申し訳ございません。

環境が子供に与える影響は非常に大きいです。
勉強ができる子供には、そうなる環境があると考えられます。
それを参考にして、皆様の家庭でも実践してみてください。
環境は心がけ次第で大きく変えられます。

最後に子育てや教育でお悩みの方は、気軽に葛西TKKアカデミーまでご連絡ください。
私も子供たちのために何とか役に立ちたいと考えています。

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