塾長ブログ

2023.02.24

雑な勉強法!いい加減な勉強はもっと勉強しないといけなくなる!(前編)

 

雑な勉強法!いい加減な勉強はもっと勉強しないといけなくなる!(前編)
勉強できない生徒を見ると、勉強の仕方、強いては日常生活においてもやることが雑な生徒がたくさんいます。
勉強を早く終わらせようと急ぐあまり、勉強がいい加減であいまい。
きちんと学べていないので、定期テストや入試のときなどに結局またやる羽目になり、勉強嫌いの生徒はより一層苦痛の時間が増えます。
だから、勉強が苦手な生徒ほど実は丁寧に勉強した方がいいのです。
「急がば回れ」という訳ですね。

「勉強はしているみたいだけど、いまいちよく分かっていない」などという生徒は勉強の仕方が雑なのかも知れません。
勉強は一つ一つの積み重ねなので、抜けがあればその後が続かなくなります。
だから、面倒かも知れませんがきちんと学べていないといつまで経っても成績は上がりませんし、同じことを何回も繰り返すようになり非常に手間です。
最初の勉強を疎かにする心を改善しなければ、何をやっても勉強ができるようにならないでしょう。

今回は雑な勉強について考えてみたいと思います。

「雑な勉強」ってどんなの?

一応机に着いて何時間も勉強していても、一向にできる兆しが見えない。
そんな時は勉強のやり方が問題かも知れません。
ただやっているだけで(やっているつもりになっているだけ)では成果が上がりません。
雑な勉強はそのような勉強の一つです。
では、具体的に雑な勉強とはどのようなものがあるのでしょうか。
その対処法はどのようなものがあるのでしょうか。
1.授業をしっかり聞いていない(聞いているつもり)
集中力がないというより、最初から意識して聞こうという姿勢に欠けています。
学校でも塾でもそうですが、先生が教えてくれれば自動的に勉強ができるようになると誤解している生徒がいます。
しかし、そのような魔法はありません。
残念ながら勉強するのは本人ですから、本人に積極的に勉強しようという気持ちがなければ勉強はできるようには決してなりません。
いくら周りが環境を整え教えても、生徒がきちんと受信してくれなければ学習内容も脳には届かないのです。

では、どうすれば頭に授業内容が残るのでしょうか。
一番簡単な方法は先生の話していることを聞きながら、同時に心の中で復唱することです。
ただ繰り返すだけですが、それでも何もしないでぼーっと聞いているよりはるかに頭の中に学習内容が残ります。
まずはここから始めてください。
二つ目は「どうしてそうなるのか」「なぜそうなのか」など常に心の中で自問しながら聞くということです。
心の中の疑問が先生の説明によって理解できたときそのインパクトは大きく、より深く記憶に刻まれますし、理解も進みます。
三つ目としては体全体を使って勉強に取り組むことです。
これまで聴覚に関することを中心に述べてきましたが、授業を聞きながら教科書に線を引いたり、大事なことはメモしたり。
こうして視覚や触覚など五感を駆使し、更に耳や目だけでなく腕など体全体を使って勉強してください。
そうするとただ聞いているときよりも能動的に勉強に取り組めるようになるので、刺激も大きくなりより記憶と理解が深まります。
2.字が雑
特に男子に多い気がしますが、せっかくノートを取っても字が丁寧でないため、周りの人間は読むことができません。
周りの人間だけならいいのですが、それを書いた当人ですら読めない場合もあります。
とにかく急ぐあまり字がいい加減になり誰にも読めない字になる。
いくら早く書けたと言っても、これでは何のために書いたのか分かりません。
せっかく授業内容を記録しても、全く役に立たないのです。

「丁寧に書く」ということは綺麗な字を書くということではありません。
誰が見ても正しく読み取れる字を書くということです。
そのためには普段から一画一画きちんと正確に書くことを心がけてください。
最初は時間が掛かりもどかしいでしょうが、慣れてくると自然とスピードが付いてきて、早く読める字が書けるようになります。
また、「丁寧に書く」にはいくつかのコツがありますが、この点については別の機会にお話したいと思います。
気になる方は個別にお問合せください。

最初は丁寧に書くことを意識しなければならず、慣れないうちは時間もかかりもどかしいですが、これを乗り越えて考えなくても自然に丁寧な字が書けるようになるまでは、心理的に辛く面倒くさいでしょう。
しかし、ここを克服しないといつまで経っても丁寧な字は書けず、勉強に対する負の効果も積み重なってますます勉強ができなくなります。
少しでも早い対処をお勧めします。
3.ノートをしっかり取っていない
先ほども触れましたが、勉強が雑な生徒はノートを取っていないことが多いです。
授業中に見聞きしたことは全て記憶に残ると信じて、ノートを取らないのでしょう。
もしくは単純にノートに書くのが面倒なだけかも知れません。
悲しいことに人間の脳はそこまで優秀でないことが多く、多くの場合聞いた先から忘却が始まります。
ノートに記録があればそれがきっかけで思い出すこともできますが、それすらなければ何をやったか分からなくなってしまいます。

また、よく分からないまま板書だけする生徒もいますが、これも勉強には十分とは言えません。
黒板に書かれたことは大事ですからノートに取るのは結構なのですが、授業中の重要な事柄は黒板に書かれていることだけとは限りません。
黒板には書いてないけど、先生の口頭で言ったことが重要であったり、テストに出たりすることはよくあります(ほぼ口頭だけであまり板書しない先生もいます)。
友達の発言が素晴らしかったりすることもあります。
授業に関係するこのような要点を全てノートに取れると理想的です。
そうでなくても、少しでも書ければ板書だけのノートよりははるかに価値あるノートになり、生徒たちの勉強の一助になります。
この点に関してもコツがありますが、これも別のときに詳しく説明します。

更に、「ノートに書く」という行為自体が記憶を促進し勉強の助けになることも指摘すべきでしょう。
前述した通り、体全体を使って勉強した方が効率よく学習内容が身に付きます。
「ノートに書く」だけで大きく記憶が促されるのです。
「どうせノートなんか見ないから書いても無駄だ」という生徒がいますが、これは大きな間違いです。
「ノートに書く」というだけで記憶の形成に大きなプラスの作用があります。
前述した通り、脳への刺激は大きいほど記憶になります。
そうであれば、目だけよりは書く作業も加えた方が勉強の定着に効果的です。
4.見直しをしない
普段の問題を解くときもそうですし、テストをやっているときもそうですが、見直しをしない生徒は成績が上がりません。
自分に勉強が足りておらず解けなかった問題はある意味仕方ないので、もう一度勉強し直すしかないのですが、見直しをしないで間違えた問題は非常にもったいないです。
なぜなら、自分が注意すれば間違いを回避できた問題であり、分かっているのにバツになっているからです。

では、なぜ見直しをしないのでしょうか。
大きく二つの理由が考えられます。
一つ目は勉強を面倒くさがって早く終わらせたいので、正解しようがしまいがとにかく済ませるという作業に勉強がなっているからです。
早く終わっても正しく習得していなければまた勉強し直さないとならず、その場しのぎの勉強はかえって嫌いな勉強と関わる時間を増やすということを理解させる必要があります。
勉強はやればいいというものではありません。
この点に関しては対話と経験を積ませて、本人が納得できるように説明するのがいいでしょう。

二番目の理由としては、見直しをしたくてもできないというものがあるでしょう。
途中式などを書かず暗算でやってしまう生徒は、見直しをしようにもその対象がないので、見直すことができません。
ここでも「勉強が嫌い、早く終わらせたい」という心理が働いて書かないのでしょうが、それで解けるはずの問題を落としては意味がありません。
これも普段からまめに書くことを行い、書くことが苦にならないように練習しましょう。
そして、これで間違いが減り点数が上がれば、努力する価値がありと分かり、やる価値が十分あると実感させてあげましょう。
5.「ケアレスミス(うっかりミス)」を言い訳にする
「ケアレスミスだから大丈夫」とよく言う生徒がいます。
こう言えば大したことないような感覚になりますが、惑わされないように注意してください。
勉強が雑な生徒はケアレスミスを言い訳にする傾向が強く、そう言えば正当化されると考えていることが多いです。
しかし、実際に減点されることを考えるとケアレスミスも軽視できません。
むしろ、本来とれる点数を落としている方が、最初から全く分からずできないことより深刻です。

「だいたい分かっているから大丈夫」という生徒に限って、本当はうる覚えで基礎を正確に記憶していないので、公式が違っていたり、スペルや漢字が見違っていたりしており、全然大丈夫ではありません。
こういう生徒は「何でもいいから早く終わらせたい」と考え勉強がぶっつけ仕事になり、不正確な理解のままなので、テストなどでは間違いがなくなりません。
大雑把で悪い意味で楽観的で細かいことを気にしない生徒に多いです。

この問題を解決するには、先ず生徒自身が正確に勉強することの重要性を理解することです。
また、良い意味で結果(数値)に執着し、他の生徒に比べて自分の立ち位置がというなっているか気にするようになるといいでしょう。
そうすればケアレスミスがどれほど自分の成果を軽減し、自分の努力を徒労に終わらせているか分かるでしょう。
ケアレスミスで失った点数は「もったいない」と自覚し、これをなくすために最善を尽くさないといけないことを理解させましょう。

以上の点を踏まえてその対策法を考えると、第一に普段から正確な勉強を心がけること、第二に問題を解いたときは必ず見直しをする習慣を身に付けることが有効でしょう。
これら二つを意識して勉強するだけでもケアレスミスは減り、自分の実力を正当に評価してもらえます。



今回は「雑な勉強」について議論してきましたが、本文がかなり長くなりましたので一度区切りたいと思います。
「雑な勉強」はまだまだありますので、引き続き話していきたいと考えています。

まだ途中ではありますが、上記のないように当てはまるようでしたら、生徒の勉強法を見直した方がいいです。
そして、改善は早いほどいいです。
遅くなればなるほど勉強が分からなくなり、良くなるのにも時間と労力が掛かるようになるからです。

自分のお子様の勉強に少しでも不安があるようでしたら、気軽に葛西TKKアカデミーまでご相談ください。
状況を分析し改善策を考えていきます。

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