塾長ブログ

2024年09月

2024.09.27

宿題を正しくやっていますか?宿題の意味を理解し学力向上に役立てましょう!

 

宿題を正しくやっていますか?宿題の意味を理解し学力向上に役立てましょう!
宿題は授業で習ったことを定着させ、実際にそれを使って確実に問題が解けるようにするためには、とても重要な学習活動です。
宿題を正しくやれば生徒たちの学力も上がり、さらにワンランク上の勉強も対応できるようになります。
葛西TKKアカデミーでは、宿題は毎回出ます。
宿題は勉強において大切な役割を担っているからです。
しかし、これを誤った方法でやってしまうと、期待するような学習効果は得られません。

毎日生徒たちを指導する中で、「どうもこの生徒は宿題のやり方を間違っているな」と感じることがときどきあります。
今回は宿題のやり方、宿題に対する考え方や姿勢について話をしたいと思います。



生徒の宿題で最近気になったのが、「全部分からなかった」と言ってほぼ白紙のままの宿題を提出してきた生徒、一応宿題を解いてきてはいるのだけど、ほぼ全問不正解の生徒です。
どちらの生徒も宿題というものを勘違いしているようです。

宿題とは何のためにあるのか

そもそも宿題は何のためにあるのでしょうか。
学校の授業では基本的な学習内容の導入や基礎の解説、特に注意すべき点の確認等で時間がきてしまうことが多いです。
勉強は習ったら身に付くものではなく、本当に学習内容の習得をするには様々な練習や訓練が必要です。
しかし、上記にあるように現実には、授業でそこまで掘り下げる時間はありません。
よって、授業では足りない部分を宿題という形で、生徒たちが個別に自主的に補足していくのです。

学校では分かったつもりでも、時間が経って家でやってみると意外とできないということはよくあることです。
そういったことを気づかせるのも宿題の目的で、自分の足りない部分を自覚し補うのです。
このように考えるならば、宿題とは学習したことの総決算というよりは、むしろより深い学習に向けたきっかけ、始まりだと認識しべきでしょう。

間違った宿題観!やればいいというものではない

以上のことを踏まえるならば、最初に述べたような宿題の姿勢や考え方は果たしていいのでしょうか。
基本的に宿題は一度やった内容の反復練習がほとんどですから、授業の内容をきちんと理解していれば基本的にできるはずです。
なぜなら、宿題はそのように作られているからです。
宿題に出された問題の一、二問を間違えたというのであれば、まだ許容範囲かも知れません。
しかし、これが半分以上できていないようでしたら、これは大問題です。
これは授業でやったことが分かっていないということになるからです。
ところが、バツの印を付けられてそのままで終わっている場合が非常に多いです。
できていないという状況を深刻に捉え、教科書やノートを調べて必死で正解を導き出さないといけません。
この調べる作業こそが、宿題の本質であり学習効果につながるのです。
「出来なくてもそのままでいい、先生が教えてくれるから」という依存するような姿勢では、先生がいくら教えてもバツが増えるだけで、結局勉強が本人のものにはなりません。

同様に「白紙でも分からず解けなかったと言えばいいだろう」という考え方もよくありません。
「出来なかった」と言えばいいわけになって許されると勘違いしている生徒がいます。
きちんとやらないままその場をごまかしてしまっても、結局後々困るのは自分です。
勉強が嫌でいつまでもいつまでも、何回も何回も問題を解きたくない気持ちは理解できますが、それでできないままならば、結局また同じ勉強をしなくてはならず苦しい時間が増えるだけです。
基本的に全くできないというのはおかしいわけですから、このような事実に直面したならば、本気で理解しようと教科書やワークなどの説明をよく読んで理解しないといけません。
必要ならば先生や友達に質問して、そのときそのときに一つずつ丁寧に問題を解決していかないとけません。

宿題はここまでやってようやく意味のあるものになります。
確かにオールバツでも宿題をやったと言えるかも知れません。
でも、宿題をやるのは当たり前で、問題は「十分にやったか」なのです。
この点を正しく理解し、本当に自分のためになる宿題をしてほしいと思います。

解答は渡すべきか

宿題に関して、これもよく聞かれる質問ですが、私は「渡すべき」と考えています。
生徒や状況にもよりますが、勉強の基本は自学自習です。
そして、そのために解答は必要不可欠です。
解答には一つ一つ解説が乗っており、生徒が自分で勉強できるようにデザインされています。
自主勉強を身に付ければ、自分でどんどん勉強が進められるようになるので、学習量が増え成果も格段と上がります。

ただ、勉強がそうであるように、この問いも万人に通用するものではありません。
解答を丸写ししてしまうような生徒には、解答を渡すべきではないでしょう。



以上、宿題に関していろいろ考えてみました。
宿題は学習を深め習得させるためには不可欠です。
しかし、やればいいというものではありません。
形式だけの「宿題をやった」は生徒には何の役にも立ちません。
真の宿題の意義を理解し、正しくやりましょう。

2024.09.06

書籍紹介『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』現在英語を学んでいる人だけでなく学び直しにもお勧め!

 英語の勉強をしても少しも分かるようにならないという人は少なくないと思います。
その理由の一つとして、文法が苦手で何を言っているのかよく分からないからというものがあります。
説明も十分にされないまま文法用語の雨嵐。
何でそうなるのか、何でそう考えるのか全く理解できないという人も多いと思います。

そこで、本日紹介する本は『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』(向山 貴彦)です。

『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』へのリンクはこちら

文法中心の英語の授業が分からない

学校で英語を学んで、英語が嫌いになったり挫折したりした方は多いかと思います。
その理由の一つは、学校で先生の言っていることの意味が分からずついていけなくなったことでしょう。
特に文法用語を使って解説する先生はよく分からないという人が多いのではないでしょうか。

この教授法は文法対訳法という外国語の教え方で、100年前に流行ったやり方です。
しかし、このやり方は実際にしゃべれるようにならず、実践的でないことが証明されています。
でも日本の英語教育では、いまだにこのやり方で教える先生が少なくありません(この点は別の機会に議論します)。

この教授法の難点はいろいろありますが、その一つは「英語を理解する前に文法用語というもう一つの言葉を学ばなくてはならない」ということでしょう。
しかも、多くの場合この文法用語の説明が十分になされず授業で使われるため、生徒たちは先生の言っている言葉の意味が分からないのです。

さらに悪いことは、その文法用語は国語文法と同じ言葉でありながら、国語文法の用語と意味が違うのです。
生徒たちは馴染みのある国語文法と同じと英語の文法用語を捉えます。
しかし、国語文法の意味で英語文法を理解すると食い違うことが多々現れます。
加えて、国語文法にはない文法用語も出てきて、生徒たちはより一層混乱してしまいます。
でも、学校の先生はそんなこと一言も教えてくれない。
これでは英語が分からなくなるのも無理ありません。

こうして生徒たちは英語は難しいと感じ、文法用語を聞くだけで拒絶反応を起こしてしまうのです。
悲しいことに、多くの先生はそれ以外の教え方はしてくれず、挙句の果てには、「どうしてこんなことが分からないんだ」と、できない責任を学ぶ側になすりつける始末(本来、分かるように教えられない側の責任なのですが)。
結果、英語から遠ざかってしまった人も多いことでしょう。

文法用語を使わない英語辞典!

そこで、「今の文法中心の学校の授業が分からない」、「文法中心の参考書では理解できない」という方にお勧めなのが、『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』です。

前半はイラストを使った英語の解説で、後半は物語という構成になっています。
実はこの本は『ビッグファットキャット シリーズ』の一つで、主人公のエドと出会った猫を中心に繰り広げられる、時にはおかしく、時には楽しく、そして時には切ない物語の一部です。
大切な文章には解説があり、分かりやすさと同時に、物語自体の面白さから、知らず知らずのうちに英語の世界に引き込まれてしまいます。
こうして英語に慣れ、多読のきっかけになるよう作られています。

さて、この本の最大の特徴は、百科事典と言いつつ文法用語を一切使用していない点です。
記号や矢印、色や明暗を上手に使い、英語のルールや母語話者が見る英語の世界観を表現しています。
例えば形容詞を「化粧品」と言って、分かりやすくイメージできる言葉に置き換えることによって、文法用語を理解する苦しみを上手く取り除いています。
こうして英語の考え方、世界観を身に付けてから本編を読むことで、英語に対する理解が深まるように工夫されています。

中のイラストはカラーで面白く描かれ、マンガを読むような気分で英語を読むことができます。
こうした点からも手に取りやすく、親近感のわく一冊となっております。



現在学校で英語を学んで、文法用語を多用する先生の授業に苦しんでいる生徒はもちろん、一度は諦めたけど実は英語を話せるようになりたい人、英語の学び直しをしたい人にもお勧めの本です。

この本を使えば、今まで分からずあちこち穴だらけだった英語が、まるで霧が晴れるように、パッと分かるようになるでしょう。
この変わり種の一冊をぜひ手に取ってみてください。
文法の拘束から解放され、楽しく分かりやすく英語が勉強できると思います。

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