塾長ブログ

2024年10月

2024.10.16

明日はスーパームーン!今年最大の満月をご堪能ください

 先日、中秋の名月を楽しんだばかりですが、なんと明日はスーパームーンだそうです。
皆さんはスーパームーンをご存知でしょうか。
普段の月よりも大きく見える満月だそうです。

明日の天気は曇りがちのようで綺麗に見えるか少し心配ですが、ふと夜空を見上げてみるのもいいのではないでしょうか。
東京では夜間も明るく、普段星のあることなんて忘れがちですが、この機会に月を眺めながら自然を感じて素直に心動かされるのもいいものです。

スーパームーンとは

ご存知の通り、月は地球の周りを公転しています。
しかし、その軌道は完全な円ではなく楕円となっています。
つまり、月の位置によって地球との距離が変化するということです。
一番近づいたときで約36万㎞、一番離れたときで約40万㎞となります。
そして、当然距離が近くなれば見かけの大きさも大きくなり、遠くなれば小さくなります。
さらに地球や太陽など他の天体の重力の影響も受けて、月の起動は微妙に変化します。
このように月と地球の距離は刻々と変化するので、同じ大きさの満月になるということはなかなかありません。

この変化し続ける月の見た眼の大きさの中で、その年の最も大きく見える満月のことをスーパームーンと呼ぶそうです。
今年最小だった2月24日の満月に比べて約14%も大きく見えます。
一割以上も大きく見えるとは驚きです。

スーパームーンを観測するには

月は他の天体に比べてかなり大きく見やすいのですが、やはり周囲に高いビルなどがなく夜空が見渡せる広い場所から観測するのがいいでしょう。
そして、他の星を観測するときと同じように、できるだけ明りの少ない場所の方がよりくっきりと観測できます。
後は天気です。
天気予報によると明日は曇りがちのようですが、それでも雨でなければ雲の切れ間からスーパームーンが見られることが期待できます。

東京の明日の月の出は16時49分で日没が17時3分なので、陽が沈んで東から南にかけて夜空を探すと、雲さえなければ簡単に月を見つけることができるでしょう。
満月の時間は20時26分だそうですから、この時間を逃さないように観測してください。

ちなみに来年以降のスーパームーンは、2025年12月5日、2026年12月24日、2027年7月5日となっております。
星を観測するには、空気が乾燥し水蒸気に邪魔されることなく、しかも昼夜の温度差が少なく空気の揺らぎも小さい冬が最適です。
さらに、冬は日没が早く、東京では晴れの日が多くなるので他の季節より好条件となっています。

今年も比較的条件は悪くないので、ぜひスーパームーンを楽しんでください。

自然に触れることは勉強にも役立ちますが、純粋に家族の思い出作りに

例えば、月の満ち欠けは中学の理科で勉強します。
普段から自然に触れるということは、体験としてある程度分かっているので勉強理解が深まりますし、親しみを持って勉強に取り組むことができます。
このように勉強の役に立つので、何か機会を見つけては自然現象に触れるようにしてほしいと思います。

しかし、そんな勉強のためという理由ではなく、純粋に自然を楽しみ感動を他者と共有することも大切だと思います。
古代から人々は星に魅せられて、様々な想像を張り巡らし、科学としてだけではなくロマンとして星を感じます。
是非、この機会にお子様と一緒に星を眺めて、いろんなことを語ってみてはいかがでしょうか。
実は今私たちが目にしている星々の光は何万年前のものだとか、星の死は同時に新しい星の誕生だとか、地球外生命体がいるとか。
単なる科学では収まらない感情の高ぶりがあります。
88星座を通して、古代ギリシャの神々の話をするのもいいでしょう。
ギリシャ神話には面白い話がいっぱいあります。

こうやって親子で(大人と)共有した時間はきっと子供たちの心に何かを残してくれます。
勉強を嫌がる子供でも、知的好奇心をくすぐれば、もっと学ぼうとするでしょう。
そしていい思い出になります。

せっかくなので家に閉じこもるばかりではなく、外へ出かけてワクワクして自然を楽しみましょう。



机上の勉強では実感もなく、子どもたちも興味がわかないかもしれません。
しかし、このような天体ショーを自分で目撃すれば、感動が実感として伝わるかも知れません。
そしてこれをきっかけに宇宙にどんどん興味を持てば、生徒たちも勉強が楽しく感じられるようになるはずです。

知の感動は日常にあふれています。
そして思いを巡らせ、自分なりの解にたどり着いたとき、人間の知的喜びは最高潮になります。
このような経験を沢山すれば知的好奇心も高まり、生徒たちも自分から進んで様々なことを学びたくなるはずです。

実は、このように知的好奇心を刺激することは家庭でもできます。
大事なのは発見し、実感し、想像することです。
料理でも工作でもハイキングでもいいから、親子で一緒に何かをしてみましょう。
その気になれば、不思議だなと思えることにたくさん出会うことができます。

どうか皆さん、そのようなチャンスを逃さず、答えを教えるのではなく一緒に考え話し合ってみてください。
そうすれば子供はどんどん学びに飛び込んできますから。


2024.10.09

志望校選びの注意点

 高校入試に向けた勉強は進んでいますでしょうか。

夏休みから二学期にかけて、各高校では入試説明会や学校見学会が実施されます。
そして、自分の行きたい学校を決める参考にする受験生も多いことと思います。
学校の成績、模試の判定、人に聞いた話や評判、通いやすさ、実際に自分の目で見た印象、学習内容、部活や学校行事、進学実績や卒業後の進路、そして制服の可愛さなど、多岐の要素をしっかりじっくり吟味して最終決定すると考えます。

でも、中学校は事務的手続きの煩雑さや、早く受験生の動向を知りたいという要求、クラスから不合格者を出したくないという考えから、三者面談でこの時期から進学先を限定し、志望校を早々に決定するような指導をされる場合が少なくありません。

そこで今回は志望校選びに注意すべき点をいくつか議論したいと思います。



この時期に中学校で三者面談が行われ、志望する高校を決めるように促されることもあると思います。
受験を考えると、当然目標校が早く決まった方が、その学校に合った準備時間を長くかけられるので、早い方がいいのは理解できます。
しかし、この時期はまたまだ入試まで日にちがあり、これから受験生の実力がどのように伸びていくか分からないものです。
このような時期に志望校を決定しろというのは中学の一方的な都合であって、多くの受験生には不適切に感じます。
そのようなこともあり、今回は高校入試の志望校選びの注意点をいくつか挙げていきます。

学校の先生が志望校を決めるのではない

先ほどの話の流れになるのですが、しばしば三者面談のときに、学校の成績で「この内申では無理だから、志望校のレベルと落とさなくてはならない」と言われることがあります。
しかし、その言葉を鵜呑みにして安易に志望校を下げてはいけません。
内申点は入試の3割であって、残り7割は学力点です。
内申点が足りなくても、学力点でカバーすればいいのですから、まだあきらめる必要はありません。

入試直前で内申点が決まり模試の合否判定もでて、ある程度自分の実力が明確になってきている時期ならまだしも、内申点も決まっていない時期から志望校を下げることに言及する行為自体に疑問を感じます。
生徒たちの能力を伸ばし、彼らが成長しようと努力するのを支えるのが教育だと考えます。
しかし、この時期に志望校を下げろというのは「今の身の丈に合ったこじんまりとした人間になれ」と言っているように聞こえます。
これは教育とは真逆な姿勢ではないでしょうか。
受験当日まで生徒は必死に頑張り、自分を伸ばそうとするからこそ受験は価値があるのです。
何の努力もしないで行ける高校を勧めるのは教育における指導ではありません。

生徒たちには「学ぶ権利」があり、本人が望めばそれを尊重しなければなりません。
学校の先生であってもそれを無視して、本人の意に反し「志望校を下げなければならない」とは言えません。
もし、そういう先生がいたなら、それに従う必要は全くありません。
ましてや、それが本人の意思ではなく納得していないなら、堂々と抵抗し自分の本意をつらぬいてください。
それでも否定された場合は、人権侵害に当たるので、教育委員会にでも訴えてください。
少なくとも「教育を受けるチャンス」は与えられなくてはなりません。

先生方はいろいろ知っていますから、生徒がより良い決断をするために情報を提供することは問題ないと思います。
しかし、最後の決断まで口を出すようでは越権行為と言わざるを得ません。
これから頑張れば実力は伸びます。
志望校を下げるのはいつでもできます。
だから、今の段階では高めの高校を目指して構いません。
最終的には願書の出願日、実際は提出後も一度だけ期限内であれば志望変更ができます。
まだまだ変更は効くのに、こんなに早い時期から選択の幅を狭める必要はないのです。

志望校選択で一番やってはいけないことは、決定を自分でしないで人に任せることです。
「人に言われたから、納得していなくてもその高校にした」であれば、絶対に後になって後悔が残ります。
受験に合格してもしなくても同じです。
合格すれば「あの学校に行っていたらなあ」と思い、不合格ならば「やっぱりあの学校を受験していればよかった」と思います。
大事なのは自分の人生に悔いを残さないことです。
自分の選択であれば責任を持ちますし、どのような結果であっても受け入れることができます。

「先生に言われたから」ではいけませんし、そうする必要は全くありません。
助言や参考として受け止めましょう。
志望校は必ず自分で決めましょう。
そして、周囲の人間は子どもたちの意思を尊重し、希望が叶うように全力で支えることです。

友達が志望しているから自分も

次によくあるのが「仲のいい友達が志望するから、自分も志望する」というものです。
これも志望校選びにはやってはいけないことです。
理由の一つは、受験はあくまでも個人のことであって、友達と一緒に受験したからと言って必ずしも二人とも合格できるとは限りません。
一方が合格し、もう一方が不合格だった場合は遺恨を残すことになるかも知れません。

確かに「友達と一緒の学校に行きたい」は勉強の動機づけになり、頑張るエネルギー源になるかも知れません。
お互いに協力すれば勉強もはかどるかも知れません。
しかし、入試ではその友達でさえ自分のライバルであり、自分が合格するためにはその子を押しのければならないかもしれません。

また、その友達にとって行きたい学校、適切な学校が必ずしも自分にとってそうとは限りません。
合格したとしても、いろいろ問題が発生しストレスになるかも知れません。
結局、友達と同じというのは、自分でよく考えふさわしい進路を決めるのを放棄してしまったとも言えるかもしれません。

新しい環境は不安だし、友達がいれば安心かも知れません。
しかし、人生では多くの人々と出会い別れるものです。
周りに知った人がいなくても、新しい友達はできるものです。
だから、「友達が行くから」と言って、自分に合わない高校を選ぶのもよくはありません。

偏差値がちょうどいいから

受験において偏差値は確かに重要です。
合否予想の大きな目安になるからです。
しかし、偏差値だけで学校を選ぶのもお勧めできません。
なぜなら、偏差値がちょうどいいからと言って、自分が入学してから充実した学校生活を送れるとは限らないからです。

学校を選ぶときは合否だけでなく、入学した後のことも考えなくではなりません。
「自分のやりたいことがその高校でできるのか」「自分の将来の夢に本当につながっているのか」などが重要になります。
よく受験生で合格することばかり考え一生懸命頑張って、いざ合格するとその後どうしていいか分からなくなるということがあります。
くれぐれも忘れないでほしいのですが、人生は受験で終わりではなく、その後もずっと続くのです。
高校入試はその長い人生を大きく左右するものの一つです。
そうであるなら、「合格すればどこでもいい」と偏差値だけで決めない方がいいと思います。

同じようなことが「学校の知名度」にも言えます。
有名な高校だからという理由だけで選んでしまうと、いざ入学したときに自分が何をしていいのか分からないということになります。
志望校選びは合格だけを考えず、その先まで見越して慎重に決めていただきたいと思います。



高校入試は人生を左右すると言っても過言ではありません。
だからこそ、しっかり考え自分で決めないといけません。
そうでないと、必ず後で後悔が残ります。
より適切な決断をするために、多くの人々の声を聞くのは非常に良いことです。
多くの情報があれば、より正確な判断ができます。

しかし、それは他人の言いなりになるということではありません。
どんなに困難でも、自分の進みたい道を選んでください。
例え学校の先生でも、それを否定することはできません。
「これじゃ、○○高校は無理だね」と言われても気にすることはありません。
少なくとも今の段階では。

現時点では少しでも自分の実力を伸ばそうと努力することが肝要です。
自分の力が伸びれば、その分道も開け選択肢も増えます。
先ほども述べたように志望校を下げるのはいつでもできるのだから、今は少しでも高みを目指してがむしゃらに頑張ってください。
そして、あらゆる事柄を考慮に入れて、最終的に自分が志望校を決めればいいのです。

応援しています。

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