塾長ブログ

2025.09.07

今日の深夜は三年ぶりの皆既月食!せっかくなので実際に見て感動を!

 明日9月8日、深夜午前1時30分頃から午前5時頃にかけて、日本で3年ぶりの月食が見られます。
部分月食から始まり、全体が地球の影に覆われる皆既月食のピークは午前3時ごろです。
全国的に見られるようなので、時間になったら南西から西の空を眺めてみてください。
周りに建物がない見晴らしの良いところに出れば、観測は容易だと思います。
後はお天気次第です。
一応、天気予報によると雨はないようなので、月食が見れると思います。
曇っていても、運よく晴れて雲の切れ目から月が見えるといいですね。

ぜひ実際の月食を自身の目で

夜の遅い時間帯ではありますが、それほど頻繁に見られる現象でもないので、できれば自身の目でこの天体ショーを堪能していただきたいと思います。
幸いにして、日曜日なので夜に備えて夕方辺りから寝て、深夜から朝にかけて起きているということもできると思います。
少なくとも、目覚ましをかけて皆既月食の前後30分から1時間くらい起きて、観測してもいいのではないでしょうか。
眠いかも知れませんが、せっかくの機会なので直接見てほしいです。
後でテレビなどを通してみるのと生で見るのでは、印象も大きく違います。
この経験が子どもたちに感動を与え、自然に対する興味がわき、知的好奇心が刺激されれば、学校の勉強に対する姿勢も変わってくることが期待できます。

今回の月食は地球の本影に完全に月が入ってしまいますので、赤銅色の月に見えるはずです。
このような色の月を「ブラッディームーン」と呼ぶそうで、普段の白い月とは違う赤い月をお楽しみください。

月食とは

月食とは地球の影に月が入って、月の表面上に地球の影が落ちてできる現象です。
日食が物理的に見た目上太陽を覆いかぶさるのと違って、月食は地球の影が月にかかっているだけなので、完全に暗くなることはありません。
暗いところとの境界線ははっきりとはしておらず、月全体が地球の影に完全に隠れても、ぼんやりと月自体はが見えます。
今回は地球の影が完全に月全体にかかるので皆既月食となります。
地球と月との位置関係によっては、月の一部しか地球の影がかからないときがあります。
そのようなときは部分月食と呼ばれます。
また、皆既月食のときに月が赤暗く見えるのは、波長の長い赤い光が地球の大気に散乱されずに通過し、屈折してそのまま月を照らすからです。
ちょうど夕焼けが赤くなるのと同じです。

身近な自然に触れる機会を

日食と月食は中学校の理科の時間に扱われる項目で、当塾でもよく解説します。
しかし、机上の勉強では実感もなく、興味もわかないかもしれません。
このような天体ショーを自分で目撃すれば、きっと何か感動でき心に残るものがあるはずです。

このような特別なイベントに限らず、日常においても身の回りのちょっとした自然に目を向けてください。
少し気をつければ、知の感動は日常にあふれています。
何気ない見過ごしていたものに、何か新発見があるかもしれません。
そうでなくても、純粋に花をめでたり、昆虫や動物の不思議さに触れることができれば、もっと知りたいという意欲がわきます。
このように自身の経験が学校の授業と結びつくと、勉強はもっと楽しくなります。

これは理科に限ったことではありません。
どの教科も自身の経験とつながったとき、それは生徒にとって現実のものとなり、より強く心に刻まれ理解も実感を伴って深まります。
大事なのは発見し、実感し、想像することです。
そうして思いを巡らせ、自分なりの解にたどり着いたとき、人間の知的喜びは最高潮となります。
そして、このような経験が沢山積み重なれば、知的好奇心も高まり、勉強がますます楽しくなるはずです。



勉強が嫌いな生徒たちは、勉強が苦痛に感じるようです。
しかし、勉強を苦痛に感じる必然はありません。
それは生徒の個人的な感じ方であるのは、苦痛に感じない生徒もいることから明らかです。
では、問題はどうして苦痛に感じるのかということ。

勉強には創意工夫が必要です。
生徒に勉強を苦しめるやり方で教えれば勉強が嫌になるでしょうし、逆に楽しいもの、喜びとして教えることができれば勉強が好きになるでしょう。
こここそが教える者の腕の見せ所です。
固定概念にとらわれることなく、自由な発想と想像力を働かせましょう。

今回の月食を実際に見るというような、体験というのもは生徒が勉強に対して興味を持たせる手軽な方法の一つです。
「何だろう」「不思議だな」「どうなっているのだろう」「やってみたい」「できるようになりたい」という知的好奇心への刺激は、実は家庭でも意外とできるものです。
親子が一緒に何かする。
料理でも工作でもハイキングでもいい。

どうか皆さん、そのようなチャンスを逃さず、一緒に考え話し合ってみてください。
ときには分からないふりをして、さりげなく生徒をガイドして、そして生徒ができたときは大いに褒めるというパフォーマンス力も必要になります。
これも学びを促すテクニックの一つです。

こうして日常の「a-ha体験(そうか!という体験」を増やすことが、生徒の自分から進んで学ぶ力につながります。

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