塾長ブログ
2024.11.18
インフルエンザ予防を!受験生は注意しないと入試が受けられないかも!
受験生は受験勉強も本格的になってきていることと思います。
今月下旬には都立高校入試のスピーキングテストが実施され、受験がより一層現実味を帯びてきました。
ところで、勉強も大事ですが、受験生にとって最も注意しないといけないのが健康管理です。
特にこれからの季節はインフルエンザが流行し、一見落ち着いたように見えるコロナウィルスも完全になくなった訳ではないので、より一層の予防と対策が必要となってまいります。
そこで今回はインフルエンザに焦点を絞って、その対策を考えてみましょう。
一般の生徒もそうですが、この時期にインフルエンザを最も注意しなければならないのは受験生です。
勉強が滞るだけでなく、試験日と重なれば受験できないということも考えられます。
もしインフルエンザにかかってしまうと一週間は自宅で療養しないといけないからです。
これまでの努力が水の泡になってしまいます。
このようなことは絶対に避けなければなりません。
だから、少しでも危ないなと思えば無理をせず、早目に薬を飲んで安静にしましょう。
ひどくなる前にお医者さんに診てもらいましょう。
もちろん予防が一番大切です。
予め注意して日常生活を送ることで、インフルエンザ感染リスクを大きく下げることができます。
インフルエンザの予防と注意点
1.マスクをする
自分がインフルエンザにかかった場合はもちろんですが、予防という意味でもマスクをしましょう。
インフルエンザには飛沫感染もありますので、マスクは口や鼻からウィルスを吸い込むのを防げます。
喉を潤す効果もあり、感染を防ぐ硬貨が高まります。
2.手洗いとアルコール殺菌
インフルエンザのもう一つの感染経路は接触感染です。
だから、手洗いは重要です。
ウィルスは水やアルコールに弱いので、これは有効な手段です。
外出から戻ったとき、トイレから出たときなど、こまめに手を洗いましょう。
また、とってやパソコンなど人が触れるところもこまめにアルコールで拭いて殺菌をするといいです。
3.加湿器などで湿度を上げる
ウィルスは湿度に弱く、湿度が50%を超えると活性が落ちるそうです。
加湿器で室内の湿度を上げるとウィルスの予防になりますし、喉を乾燥から防ぎ潤いを与えるので、喉を守ることにもなります。
加湿器がなければ、濡れたタオルを干すだけでも違います。
4.やはり体力は重要
勉強で寝不足になると免疫力が落ち、インフルエンザにかかりやすくなります。
十分な食事を取らないで栄養が不足しても風邪にかかりやすくなります。
受験で忙しい時こそ、規律ある生活を心がけましょう。
5.家に閉じこもりっぱなしにならないで、適度に外に出て、日の光を浴び軽い運動をしましょう
部屋にずっといると気分が滅入ってしまい、精神衛生上よくありません。
外の空気を吸って、頭をスッキリさせるといいでしょう。
日光を浴びると免疫力も上がるし、軽い運動で血行もよくなりストレス発散になります。
ただし、人ごみに入ると風邪をもらう可能性があるので、不必要に人が大勢いるところに行くのはやめましょう。
インフルエンザにかかったなと思ったらすぐにお医者さんのところに行きましょう。
適切に対処して早く治し、再び勉強に取り組めるようにしましょう。
風邪の引き始めは水分補給とビタミンなどの栄養補給をしっかりしてください。
ワクチン注射をまだしていない人も、いないよりはましなので、今からでも受けた方がいいでしょう。
未だコロナウイルス感染が報告される中で、受験生はインフルエンザの感染にも注意しないといけません。
病気になってしまうと何もできなくなってしまうので、あえて感染しやすくなるようなことはしないでください。
大切な時期に感染してテストが受けられないことのないように、最後まで気を抜かないで頑張りましょう。
2024.11.10
好きは大事、でもそれだけでは困り(その一)
以前、算数好きな生徒がいて、好きな算数を勉強する機会をどんどん与えたことで、今の学年以上の算数の問題も解けるようになったという話をしたことがあります。
彼は算数が好きで、自分から問題を次々といて、親もそれを理解し尊重し、彼の算数の能力を伸ばすためにチャンスを与えることを惜しみませんできた。
最終的には、同学年の生徒よりもずっと上の級の数検も合格しました。
このように「好き」や「楽しい」は生徒の能力を飛躍的に伸ばしてくれる起爆剤になります。
しかし、そこに焦点を当てすぎるのも実は問題があるのです。
本日は、「好き」なことをする注意点を議論したいと思います。
「好き」なこと「楽しい」ことは最高の結果をもたらす⁉
好きなこと、楽しいことならいつまでも集中して続けられる。
夢中になって、気がついたらいつのまにか何時間もたってしまったという経験をしたことがあると思います。
逆に、嫌なことはなかなか手がつかず、「早く終わらないか」と時間ばかり気になってチラチラと時計を見るが一向に進まない。
「まだこんなに時間があるのか」とため息をついたことはありませんか。
好きなこと楽しいことは集中して効率よく進むのに、嫌なことはダラダラやって生産性が非常に悪い。
だから、「好き」や「楽しい」ということは大切なのです。
勉強においても「好き」であれば、周りから言われなくても自分から進んで机に向かい、教科書をどんどん読んで問題を解いて、結果良い成績を導き出す。
そして、良い結果が励みとなりより一層勉強を楽しくする。
こうして正の連鎖が生まれれば、生徒に良い効果がもたらされます。
「好き」なことをやって、精神的に楽しく幸福な状態であれば、心にもゆとりができ苦手なものにも取り組むことができるようになります。
そして、苦手も克服できれば最高の結果を残すことができます。
勉強に限らず、スポーツや習い事においても、多くの家庭や教室で「好き」、そしてこれに関連した「楽しい」がとても大切にされます。
好きなことをやって、楽しい人生が送られればなんと幸せなことでしょう。
このようなプラスの効果に着目し、現在の教育は「勉強を楽しく」することを重視しています。
これはこれで間違っていないのですが、実はそこには落とし穴があるのです。
不幸な事実
「好きなこと」「楽しいこと」を重んじる教育は素晴らしいのですが、それが「嫌なこと」や「辛いこと」を避ける教育になると問題です。
なぜなら楽しいことばかりやって毎日を過ごせればいいのですが、残念ながら現実はそうではないからです。
現実には「嫌なこと」「辛いこと」がたくさんあり、私たちはそれらと折り合いを付けながら生活をしていかなくてはなりません。
若いうちから「嫌なこと」「辛いこと」から逃げてばかりいると、そのようなことに出会ったときの耐性が育たなくなります。
小さな「嫌なこと」「辛いこと」のうちから慣れて、それを乗り越える経験を積んでいけば、将来より大きな「嫌なこと」「辛いこと」に出会ったとしても、その人はある程度対処可能です。
しかし、子どものうちからそのような試練から逃げ、苦しいことを乗り越える力が育っていない人は、大きくなって避けられない「嫌なこと」「辛いこと」に直面したとき、現実が厳しすぎて絶望で耐えられなくなります。
そして、その人にはこれまでと同じように「逃げ」しか選択肢がないように思われるのです。
実際に生徒たちを見ると…
受験生を見ているとよく分かるのですが、それまでその場をごまかし勉強を逃げてきた生徒は受験の重圧に耐えられない場合が少なくありません。
自分の実力を伸ばして困難を乗り越える努力をするという考えが浮かばず、浮かんだとしてもそれは自分には当てはまらないと考えます。
困難が異様に大きく感じ、挑戦する前から無理と決めつけ、戦う前に白旗を挙げてしまうのです。
苦労をするくらいなら逃げ出した方が楽。
そして、現状の実力で進める道を選びこじんまりと収まろうとします。
これはある意味賢いと見なすこともできますが、人間として成長段階にある若者がこんなに早く自分の限界を決めてしまっているのは非常にもったいない気がします。
自ら可能性を狭め、自分を伸ばす努力をしないのは楽なことかもしれませんが、せっかく苦労して手に入れられるものを失うことの大きさを考えると正しい選択とは思えません。
「好きなこと」「楽しい」を重視する教育が「好きなこと」「楽しい」だけの教育であれば疑問です。
真に子どもたちの成長を考えるならば、「好きなこと」「楽しい」以外のことも取り組めるように指導することが望ましいと考えます。
先ほど「好きなこと」「楽しい」を突き詰めればゆとりができ苦手克服にもつながると述べましたが、そこまでのゆとりが生まれる段階に到達するには、生徒たちの時間が少なすぎるのです。
今の生徒たちはいろいろな意味で忙しく、結果としてこの方法がうまくいくのは非常に稀です。
別の線引き「やるべきこと」と「やらなくてもいいこと」
「好き」や「楽しい」に焦点を当てるやり方の何が問題なのでしょうか。
「好き」や「楽しい」だけの教育は、いわば生徒を楽園に閉じ込めるようなもので、いずれ大きくなって楽園を出て荒々しい現実に生きるすでを授けていないという点ではないでしょうか。
生徒が喜んで好きなことに励んでいれば、教える方も楽しいですし、指導も素直に聞いてくれるので非常に楽です。
でも、教える側にとって楽だからと言ってそれだけで終わってしまっては、生徒の将来に対して無責任と言わざるを得ません。
教える側も苦労するでしょうし、生徒たちも楽しくはないかも知れませんが、それでも「好き」や「楽しい」以外のことも取り組めるようにしないといけません。
それが現実だから。
「好き」や「楽しい」以外のことはやらなくてもいいと生徒が勘違いしないよう注意が必要です。
つまり、教育においては「好きなこと」と「嫌いなこと」も大事ですが、「やるべきこと」と「やらなくてもいいこと」という線引きが重要ではないでしょうか。
両者を同一視するのではなく、「嫌いなこと」でも「やるべきこと」はやらなくてはならないという考え方です。
人間は「失敗」や「非効率なこと」「面倒なこと」や「困難なこと」から学ぶことが多く、好き嫌いでこれらのことを避けるということは学習の機会を失っているということでもあります。
文章の途中ですが、少々長くなってしまいましたので、今回はここで一旦終わります。
続きは後日掲載しますので、お楽しみに。
教育や子育ては非常に難しく一般化しにくいテーマではありますが、葛西TKKアカデミーはこれからもこれらの事柄について考え続けたいと思います。
皆様も「このようなやり方があるよ」という方は、気軽にコメントいただけるとありがたいです。
それでは今回はここまで。
2024.11.04
「老いる」ということ
こういう仕事としていると、職業柄いろいろな文章を読まなくてはなりません。
生徒に指導するに当たり、日本語、英語を含めいろいろなジャンルを読むことになります。
その中で先日、ある小説の一部を授業で扱いました。
それは祖母と孫娘の交流と描いていたのですが、その中で次のようなことが書かれていました。
祖母が最近は何をやろうとするにも疲れてしまい、なかなかできないと話すと、孫娘も自分もそんなときがあると答えました。
朝、起きなければいけないけど、どうしても起きたくなくて起きられないと。
しかし、祖母はそれと自分の言っていることは違うと。
孫娘はやろうと思えばできるけど、ただ面倒くさかったり怠けたかったりしてしないだけ。
でも、祖母の場合は違う。
やりたくてもガソリンがないような、エネルギーが空っぽになってしまったような感じと。
今回はこの話を読んで、私が考えた他愛のない話をしたいと思います。
「老いる」ということ
人間誰もが歳を取ります。
そして、歳を取ったらどんな感じなのか話を聞いて想像することはできても、実際にその年齢になるまでは実感できないものです。
(若者が大人の話を理解しにくいのは、このように実際にその立場になってみないと実感できないことも一因でしょう)
かく言う私もそうなのですが、この話を読んだとき「なるほど、歳を取るとはそういうものなのか」と納得してしまいました。
若いうちは元気いっぱいで、疲れても一晩寝れば翌日にはまた元気になれる。
多少の無理をしても、何とかやれる。
でも、歳を取るとだんだんそのようなこともできなくなってくる。
そのときに「歳のせい」とよく口にします。
確かに加齢と共に体に様々な変化が現れます。
太りやすくなったり、白髪になったり、ものが見えにくくなったり。
これらは否定しようのない身体的事実で、「老い」を表すものの一つでしょう。
しかし、このように考えることもできるのではないでしょうか。
確かに身体的変化、衰えは否めないが、何かしようとするとき「歳のせい」と言ってできないとするのは「老い」を言い訳にしているだけだと。
「老い」と言えば無理をしなくてもすむし、人より楽をしても咎められない。
そして、それに甘んじて「老い」を認めた方が若くいようとするより得に思えてくる。
結果、気持ちが「老い」を受け入れ、体も「老い」てくる。
確かに高齢者であっても、活発で元気な人はいます。
見た目が年齢からは信じらえないくらい若い人もいます。
そして、大概そのような人は気持ちが若い。
つまり、「老い」は本人の気持ちの持ちようである程度コントロールできるのはないでしょうか。
本当はできるのに加齢の事実が、「老い」を言い訳にすることを許し、無理しない言い逃れを可能にする。
そうやって「老い」を理由に若い頃にやっていたことをどんどんしなくなる。
すると体も心もますます老けて、老化が加速するように思えます。
こうして人間は老いていくように感じられます。
何のために「老いる」のか
こう考えると人間は自ら自分を「老いる」ように、意図的に選択しているように思えます。
本来は何年も何十年も長生きできるのに、気持ちで「老い」を言い訳にし、行動を「老い」にし、それが気持ちをさらに「老い」させる。
この「老い」のスパイラルによって、寿命を縮めているように感じられます。
では、なぜ人間は「老い」を言い訳にし、「老い」を進めてしまうのでしょうか。
事故や病気がなくても人間は例外なく死にます。
それは避けられない運命です。
いくら気持ちを若く保ち、心身ともに元気で長生きしようとも、いつかはこの世を去らなくてはなりません。
若者のように未来に希望を持ち、活力に満ちた状態で死を迎えるとしたらどのような気持ちになるでしょうか。
現世に執着し、この世界から己の存在が消滅してしまうことへの恐怖が増大するかも知れません。
怖くて怖くて毎日を「死」の恐怖の中で生きなくてはなりません。
そうすると、人は安らかな「死」を迎えることができなくなるでしょう。
それはある種の不幸です。
そうならないために、人間は「老い」るのではないでしょうか。
「老い」を利用にして、人生を諦める理由を作り、やがてやって来る「死」を受け入れる準備をしている。
最初に触れた小説の祖母の言うような「エネルギーが空っぽ」では本当はないのかも知れない。
もっと若く活発に長生きできるかもしれない。
それでもそう思い込むことによって、現世の執着を捨てあの世への旅たちの準備をするために、本能的に人間は「老い」を言い訳にして、自分を「老けさせる」のではないでしょうか。
そうして次世代へバトンを渡せるように。
「読書」を意識的に
先ほども述べた通り、仕事柄いろいろな文章を読む機会が多く、様々な話題に触れることも多いです。
国語の文章だけでなく英文や、歴史や地理、科学などいたるところに文章があります。
その中で、生徒に指導するためだけでなく、多くのことを考え理解するきっかけが得られることは有難いことだと感じます。
これらの文章に出会っていなければ考えもみないこともたくさんあります。
そういう意味では、(別に塾での勉強のためだけでなくてもいいですが)多様な文章を意識的に読むことはとても大切なことだと思います。
普段から「別に勉強のためだけでなくてもいいから、どんなことでも分け隔てなく多読することは大事だ」と指導しています。
それはテストなどの問題を解くためだけでなく、読解力を高め知識を増やし、論理的思考を訓練し自己表現と相互理解を深めるためには重要なことだからです。
人間どこで得られた知識が役に立つかも知れません。
知識や知恵は多い方がいいですし、そのために面倒くさがることなく日頃から読書の癖を身に付けてほしいです。
正直、かく言う私も読書は得意ではないですが、努めて文章を読んでいろいろ考えたいと思います。
今回は偶然出会った小説の一部から「老い」を考えてみました。
自分の中で思考を巡らせた他愛のない話でした。
「死」は誰も避けることのできない運命であり、そのために「老い」があるのではと考えました。
あくまでも個人的な見解であって、正しいとか正しくないという話ではありませんのであしからず。
また、このような思考の展開は職業上よくあることですが、いずれにしてもそのきっかけとなる読書は、誰もが欠かさないでほしいと思います。
勉強に関係あるなしに関わらず。
これから夜長のシーズンです。
ぜひ読書で有効に過ごしてください。
2024.10.16
明日はスーパームーン!今年最大の満月をご堪能ください
先日、中秋の名月を楽しんだばかりですが、なんと明日はスーパームーンだそうです。
皆さんはスーパームーンをご存知でしょうか。
普段の月よりも大きく見える満月だそうです。
明日の天気は曇りがちのようで綺麗に見えるか少し心配ですが、ふと夜空を見上げてみるのもいいのではないでしょうか。
東京では夜間も明るく、普段星のあることなんて忘れがちですが、この機会に月を眺めながら自然を感じて素直に心動かされるのもいいものです。
スーパームーンとは
ご存知の通り、月は地球の周りを公転しています。
しかし、その軌道は完全な円ではなく楕円となっています。
つまり、月の位置によって地球との距離が変化するということです。
一番近づいたときで約36万㎞、一番離れたときで約40万㎞となります。
そして、当然距離が近くなれば見かけの大きさも大きくなり、遠くなれば小さくなります。
さらに地球や太陽など他の天体の重力の影響も受けて、月の起動は微妙に変化します。
このように月と地球の距離は刻々と変化するので、同じ大きさの満月になるということはなかなかありません。
この変化し続ける月の見た眼の大きさの中で、その年の最も大きく見える満月のことをスーパームーンと呼ぶそうです。
今年最小だった2月24日の満月に比べて約14%も大きく見えます。
一割以上も大きく見えるとは驚きです。
スーパームーンを観測するには
月は他の天体に比べてかなり大きく見やすいのですが、やはり周囲に高いビルなどがなく夜空が見渡せる広い場所から観測するのがいいでしょう。
そして、他の星を観測するときと同じように、できるだけ明りの少ない場所の方がよりくっきりと観測できます。
後は天気です。
天気予報によると明日は曇りがちのようですが、それでも雨でなければ雲の切れ間からスーパームーンが見られることが期待できます。
東京の明日の月の出は16時49分で日没が17時3分なので、陽が沈んで東から南にかけて夜空を探すと、雲さえなければ簡単に月を見つけることができるでしょう。
満月の時間は20時26分だそうですから、この時間を逃さないように観測してください。
ちなみに来年以降のスーパームーンは、2025年12月5日、2026年12月24日、2027年7月5日となっております。
星を観測するには、空気が乾燥し水蒸気に邪魔されることなく、しかも昼夜の温度差が少なく空気の揺らぎも小さい冬が最適です。
さらに、冬は日没が早く、東京では晴れの日が多くなるので他の季節より好条件となっています。
今年も比較的条件は悪くないので、ぜひスーパームーンを楽しんでください。
自然に触れることは勉強にも役立ちますが、純粋に家族の思い出作りに
例えば、月の満ち欠けは中学の理科で勉強します。
普段から自然に触れるということは、体験としてある程度分かっているので勉強理解が深まりますし、親しみを持って勉強に取り組むことができます。
このように勉強の役に立つので、何か機会を見つけては自然現象に触れるようにしてほしいと思います。
しかし、そんな勉強のためという理由ではなく、純粋に自然を楽しみ感動を他者と共有することも大切だと思います。
古代から人々は星に魅せられて、様々な想像を張り巡らし、科学としてだけではなくロマンとして星を感じます。
是非、この機会にお子様と一緒に星を眺めて、いろんなことを語ってみてはいかがでしょうか。
実は今私たちが目にしている星々の光は何万年前のものだとか、星の死は同時に新しい星の誕生だとか、地球外生命体がいるとか。
単なる科学では収まらない感情の高ぶりがあります。
88星座を通して、古代ギリシャの神々の話をするのもいいでしょう。
ギリシャ神話には面白い話がいっぱいあります。
こうやって親子で(大人と)共有した時間はきっと子供たちの心に何かを残してくれます。
勉強を嫌がる子供でも、知的好奇心をくすぐれば、もっと学ぼうとするでしょう。
そしていい思い出になります。
せっかくなので家に閉じこもるばかりではなく、外へ出かけてワクワクして自然を楽しみましょう。
机上の勉強では実感もなく、子どもたちも興味がわかないかもしれません。
しかし、このような天体ショーを自分で目撃すれば、感動が実感として伝わるかも知れません。
そしてこれをきっかけに宇宙にどんどん興味を持てば、生徒たちも勉強が楽しく感じられるようになるはずです。
知の感動は日常にあふれています。
そして思いを巡らせ、自分なりの解にたどり着いたとき、人間の知的喜びは最高潮になります。
このような経験を沢山すれば知的好奇心も高まり、生徒たちも自分から進んで様々なことを学びたくなるはずです。
実は、このように知的好奇心を刺激することは家庭でもできます。
大事なのは発見し、実感し、想像することです。
料理でも工作でもハイキングでもいいから、親子で一緒に何かをしてみましょう。
その気になれば、不思議だなと思えることにたくさん出会うことができます。
どうか皆さん、そのようなチャンスを逃さず、答えを教えるのではなく一緒に考え話し合ってみてください。
そうすれば子供はどんどん学びに飛び込んできますから。
2024.10.09
志望校選びの注意点
高校入試に向けた勉強は進んでいますでしょうか。
夏休みから二学期にかけて、各高校では入試説明会や学校見学会が実施されます。
そして、自分の行きたい学校を決める参考にする受験生も多いことと思います。
学校の成績、模試の判定、人に聞いた話や評判、通いやすさ、実際に自分の目で見た印象、学習内容、部活や学校行事、進学実績や卒業後の進路、そして制服の可愛さなど、多岐の要素をしっかりじっくり吟味して最終決定すると考えます。
でも、中学校は事務的手続きの煩雑さや、早く受験生の動向を知りたいという要求、クラスから不合格者を出したくないという考えから、三者面談でこの時期から進学先を限定し、志望校を早々に決定するような指導をされる場合が少なくありません。
そこで今回は志望校選びに注意すべき点をいくつか議論したいと思います。
この時期に中学校で三者面談が行われ、志望する高校を決めるように促されることもあると思います。
受験を考えると、当然目標校が早く決まった方が、その学校に合った準備時間を長くかけられるので、早い方がいいのは理解できます。
しかし、この時期はまたまだ入試まで日にちがあり、これから受験生の実力がどのように伸びていくか分からないものです。
このような時期に志望校を決定しろというのは中学の一方的な都合であって、多くの受験生には不適切に感じます。
そのようなこともあり、今回は高校入試の志望校選びの注意点をいくつか挙げていきます。
学校の先生が志望校を決めるのではない
先ほどの話の流れになるのですが、しばしば三者面談のときに、学校の成績で「この内申では無理だから、志望校のレベルと落とさなくてはならない」と言われることがあります。
しかし、その言葉を鵜呑みにして安易に志望校を下げてはいけません。
内申点は入試の3割であって、残り7割は学力点です。
内申点が足りなくても、学力点でカバーすればいいのですから、まだあきらめる必要はありません。
入試直前で内申点が決まり模試の合否判定もでて、ある程度自分の実力が明確になってきている時期ならまだしも、内申点も決まっていない時期から志望校を下げることに言及する行為自体に疑問を感じます。
生徒たちの能力を伸ばし、彼らが成長しようと努力するのを支えるのが教育だと考えます。
しかし、この時期に志望校を下げろというのは「今の身の丈に合ったこじんまりとした人間になれ」と言っているように聞こえます。
これは教育とは真逆な姿勢ではないでしょうか。
受験当日まで生徒は必死に頑張り、自分を伸ばそうとするからこそ受験は価値があるのです。
何の努力もしないで行ける高校を勧めるのは教育における指導ではありません。
生徒たちには「学ぶ権利」があり、本人が望めばそれを尊重しなければなりません。
学校の先生であってもそれを無視して、本人の意に反し「志望校を下げなければならない」とは言えません。
もし、そういう先生がいたなら、それに従う必要は全くありません。
ましてや、それが本人の意思ではなく納得していないなら、堂々と抵抗し自分の本意をつらぬいてください。
それでも否定された場合は、人権侵害に当たるので、教育委員会にでも訴えてください。
少なくとも「教育を受けるチャンス」は与えられなくてはなりません。
先生方はいろいろ知っていますから、生徒がより良い決断をするために情報を提供することは問題ないと思います。
しかし、最後の決断まで口を出すようでは越権行為と言わざるを得ません。
これから頑張れば実力は伸びます。
志望校を下げるのはいつでもできます。
だから、今の段階では高めの高校を目指して構いません。
最終的には願書の出願日、実際は提出後も一度だけ期限内であれば志望変更ができます。
まだまだ変更は効くのに、こんなに早い時期から選択の幅を狭める必要はないのです。
志望校選択で一番やってはいけないことは、決定を自分でしないで人に任せることです。
「人に言われたから、納得していなくてもその高校にした」であれば、絶対に後になって後悔が残ります。
受験に合格してもしなくても同じです。
合格すれば「あの学校に行っていたらなあ」と思い、不合格ならば「やっぱりあの学校を受験していればよかった」と思います。
大事なのは自分の人生に悔いを残さないことです。
自分の選択であれば責任を持ちますし、どのような結果であっても受け入れることができます。
「先生に言われたから」ではいけませんし、そうする必要は全くありません。
助言や参考として受け止めましょう。
志望校は必ず自分で決めましょう。
そして、周囲の人間は子どもたちの意思を尊重し、希望が叶うように全力で支えることです。
友達が志望しているから自分も
次によくあるのが「仲のいい友達が志望するから、自分も志望する」というものです。
これも志望校選びにはやってはいけないことです。
理由の一つは、受験はあくまでも個人のことであって、友達と一緒に受験したからと言って必ずしも二人とも合格できるとは限りません。
一方が合格し、もう一方が不合格だった場合は遺恨を残すことになるかも知れません。
確かに「友達と一緒の学校に行きたい」は勉強の動機づけになり、頑張るエネルギー源になるかも知れません。
お互いに協力すれば勉強もはかどるかも知れません。
しかし、入試ではその友達でさえ自分のライバルであり、自分が合格するためにはその子を押しのければならないかもしれません。
また、その友達にとって行きたい学校、適切な学校が必ずしも自分にとってそうとは限りません。
合格したとしても、いろいろ問題が発生しストレスになるかも知れません。
結局、友達と同じというのは、自分でよく考えふさわしい進路を決めるのを放棄してしまったとも言えるかもしれません。
新しい環境は不安だし、友達がいれば安心かも知れません。
しかし、人生では多くの人々と出会い別れるものです。
周りに知った人がいなくても、新しい友達はできるものです。
だから、「友達が行くから」と言って、自分に合わない高校を選ぶのもよくはありません。
偏差値がちょうどいいから
受験において偏差値は確かに重要です。
合否予想の大きな目安になるからです。
しかし、偏差値だけで学校を選ぶのもお勧めできません。
なぜなら、偏差値がちょうどいいからと言って、自分が入学してから充実した学校生活を送れるとは限らないからです。
学校を選ぶときは合否だけでなく、入学した後のことも考えなくではなりません。
「自分のやりたいことがその高校でできるのか」「自分の将来の夢に本当につながっているのか」などが重要になります。
よく受験生で合格することばかり考え一生懸命頑張って、いざ合格するとその後どうしていいか分からなくなるということがあります。
くれぐれも忘れないでほしいのですが、人生は受験で終わりではなく、その後もずっと続くのです。
高校入試はその長い人生を大きく左右するものの一つです。
そうであるなら、「合格すればどこでもいい」と偏差値だけで決めない方がいいと思います。
同じようなことが「学校の知名度」にも言えます。
有名な高校だからという理由だけで選んでしまうと、いざ入学したときに自分が何をしていいのか分からないということになります。
志望校選びは合格だけを考えず、その先まで見越して慎重に決めていただきたいと思います。
高校入試は人生を左右すると言っても過言ではありません。
だからこそ、しっかり考え自分で決めないといけません。
そうでないと、必ず後で後悔が残ります。
より適切な決断をするために、多くの人々の声を聞くのは非常に良いことです。
多くの情報があれば、より正確な判断ができます。
しかし、それは他人の言いなりになるということではありません。
どんなに困難でも、自分の進みたい道を選んでください。
例え学校の先生でも、それを否定することはできません。
「これじゃ、○○高校は無理だね」と言われても気にすることはありません。
少なくとも今の段階では。
現時点では少しでも自分の実力を伸ばそうと努力することが肝要です。
自分の力が伸びれば、その分道も開け選択肢も増えます。
先ほども述べたように志望校を下げるのはいつでもできるのだから、今は少しでも高みを目指してがむしゃらに頑張ってください。
そして、あらゆる事柄を考慮に入れて、最終的に自分が志望校を決めればいいのです。
応援しています。
2024.09.27
宿題を正しくやっていますか?宿題の意味を理解し学力向上に役立てましょう!
宿題を正しくやれば生徒たちの学力も上がり、さらにワンランク上の勉強も対応できるようになります。
葛西TKKアカデミーでは、宿題は毎回出ます。
宿題は勉強において大切な役割を担っているからです。
しかし、これを誤った方法でやってしまうと、期待するような学習効果は得られません。
毎日生徒たちを指導する中で、「どうもこの生徒は宿題のやり方を間違っているな」と感じることがときどきあります。
今回は宿題のやり方、宿題に対する考え方や姿勢について話をしたいと思います。
生徒の宿題で最近気になったのが、「全部分からなかった」と言ってほぼ白紙のままの宿題を提出してきた生徒、一応宿題を解いてきてはいるのだけど、ほぼ全問不正解の生徒です。
どちらの生徒も宿題というものを勘違いしているようです。
宿題とは何のためにあるのか
学校の授業では基本的な学習内容の導入や基礎の解説、特に注意すべき点の確認等で時間がきてしまうことが多いです。
勉強は習ったら身に付くものではなく、本当に学習内容の習得をするには様々な練習や訓練が必要です。
しかし、上記にあるように現実には、授業でそこまで掘り下げる時間はありません。
よって、授業では足りない部分を宿題という形で、生徒たちが個別に自主的に補足していくのです。
学校では分かったつもりでも、時間が経って家でやってみると意外とできないということはよくあることです。
そういったことを気づかせるのも宿題の目的で、自分の足りない部分を自覚し補うのです。
このように考えるならば、宿題とは学習したことの総決算というよりは、むしろより深い学習に向けたきっかけ、始まりだと認識しべきでしょう。
間違った宿題観!やればいいというものではない
基本的に宿題は一度やった内容の反復練習がほとんどですから、授業の内容をきちんと理解していれば基本的にできるはずです。
なぜなら、宿題はそのように作られているからです。
宿題に出された問題の一、二問を間違えたというのであれば、まだ許容範囲かも知れません。
しかし、これが半分以上できていないようでしたら、これは大問題です。
これは授業でやったことが分かっていないということになるからです。
ところが、バツの印を付けられてそのままで終わっている場合が非常に多いです。
できていないという状況を深刻に捉え、教科書やノートを調べて必死で正解を導き出さないといけません。
この調べる作業こそが、宿題の本質であり学習効果につながるのです。
「出来なくてもそのままでいい、先生が教えてくれるから」という依存するような姿勢では、先生がいくら教えてもバツが増えるだけで、結局勉強が本人のものにはなりません。
同様に「白紙でも分からず解けなかったと言えばいいだろう」という考え方もよくありません。
「出来なかった」と言えばいいわけになって許されると勘違いしている生徒がいます。
きちんとやらないままその場をごまかしてしまっても、結局後々困るのは自分です。
勉強が嫌でいつまでもいつまでも、何回も何回も問題を解きたくない気持ちは理解できますが、それでできないままならば、結局また同じ勉強をしなくてはならず苦しい時間が増えるだけです。
基本的に全くできないというのはおかしいわけですから、このような事実に直面したならば、本気で理解しようと教科書やワークなどの説明をよく読んで理解しないといけません。
必要ならば先生や友達に質問して、そのときそのときに一つずつ丁寧に問題を解決していかないとけません。
宿題はここまでやってようやく意味のあるものになります。
確かにオールバツでも宿題をやったと言えるかも知れません。
でも、宿題をやるのは当たり前で、問題は「十分にやったか」なのです。
この点を正しく理解し、本当に自分のためになる宿題をしてほしいと思います。
解答は渡すべきか
生徒や状況にもよりますが、勉強の基本は自学自習です。
そして、そのために解答は必要不可欠です。
解答には一つ一つ解説が乗っており、生徒が自分で勉強できるようにデザインされています。
自主勉強を身に付ければ、自分でどんどん勉強が進められるようになるので、学習量が増え成果も格段と上がります。
ただ、勉強がそうであるように、この問いも万人に通用するものではありません。
解答を丸写ししてしまうような生徒には、解答を渡すべきではないでしょう。
以上、宿題に関していろいろ考えてみました。
宿題は学習を深め習得させるためには不可欠です。
しかし、やればいいというものではありません。
形式だけの「宿題をやった」は生徒には何の役にも立ちません。
真の宿題の意義を理解し、正しくやりましょう。
2024.09.06
書籍紹介『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』現在英語を学んでいる人だけでなく学び直しにもお勧め!
英語の勉強をしても少しも分かるようにならないという人は少なくないと思います。
その理由の一つとして、文法が苦手で何を言っているのかよく分からないからというものがあります。
説明も十分にされないまま文法用語の雨嵐。
何でそうなるのか、何でそう考えるのか全く理解できないという人も多いと思います。
そこで、本日紹介する本は『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』(向山 貴彦)です。
『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』へのリンクはこちら
文法中心の英語の授業が分からない
学校で英語を学んで、英語が嫌いになったり挫折したりした方は多いかと思います。
その理由の一つは、学校で先生の言っていることの意味が分からずついていけなくなったことでしょう。
特に文法用語を使って解説する先生はよく分からないという人が多いのではないでしょうか。
この教授法は文法対訳法という外国語の教え方で、100年前に流行ったやり方です。
しかし、このやり方は実際にしゃべれるようにならず、実践的でないことが証明されています。
でも日本の英語教育では、いまだにこのやり方で教える先生が少なくありません(この点は別の機会に議論します)。
この教授法の難点はいろいろありますが、その一つは「英語を理解する前に文法用語というもう一つの言葉を学ばなくてはならない」ということでしょう。
しかも、多くの場合この文法用語の説明が十分になされず授業で使われるため、生徒たちは先生の言っている言葉の意味が分からないのです。
さらに悪いことは、その文法用語は国語文法と同じ言葉でありながら、国語文法の用語と意味が違うのです。
生徒たちは馴染みのある国語文法と同じと英語の文法用語を捉えます。
しかし、国語文法の意味で英語文法を理解すると食い違うことが多々現れます。
加えて、国語文法にはない文法用語も出てきて、生徒たちはより一層混乱してしまいます。
でも、学校の先生はそんなこと一言も教えてくれない。
これでは英語が分からなくなるのも無理ありません。
こうして生徒たちは英語は難しいと感じ、文法用語を聞くだけで拒絶反応を起こしてしまうのです。
悲しいことに、多くの先生はそれ以外の教え方はしてくれず、挙句の果てには、「どうしてこんなことが分からないんだ」と、できない責任を学ぶ側になすりつける始末(本来、分かるように教えられない側の責任なのですが)。
結果、英語から遠ざかってしまった人も多いことでしょう。
文法用語を使わない英語辞典!
そこで、「今の文法中心の学校の授業が分からない」、「文法中心の参考書では理解できない」という方にお勧めなのが、『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の大百科事典』です。
前半はイラストを使った英語の解説で、後半は物語という構成になっています。
実はこの本は『ビッグファットキャット シリーズ』の一つで、主人公のエドと出会った猫を中心に繰り広げられる、時にはおかしく、時には楽しく、そして時には切ない物語の一部です。
大切な文章には解説があり、分かりやすさと同時に、物語自体の面白さから、知らず知らずのうちに英語の世界に引き込まれてしまいます。
こうして英語に慣れ、多読のきっかけになるよう作られています。
さて、この本の最大の特徴は、百科事典と言いつつ文法用語を一切使用していない点です。
記号や矢印、色や明暗を上手に使い、英語のルールや母語話者が見る英語の世界観を表現しています。
例えば形容詞を「化粧品」と言って、分かりやすくイメージできる言葉に置き換えることによって、文法用語を理解する苦しみを上手く取り除いています。
こうして英語の考え方、世界観を身に付けてから本編を読むことで、英語に対する理解が深まるように工夫されています。
中のイラストはカラーで面白く描かれ、マンガを読むような気分で英語を読むことができます。
こうした点からも手に取りやすく、親近感のわく一冊となっております。
現在学校で英語を学んで、文法用語を多用する先生の授業に苦しんでいる生徒はもちろん、一度は諦めたけど実は英語を話せるようになりたい人、英語の学び直しをしたい人にもお勧めの本です。
この本を使えば、今まで分からずあちこち穴だらけだった英語が、まるで霧が晴れるように、パッと分かるようになるでしょう。
この変わり種の一冊をぜひ手に取ってみてください。
文法の拘束から解放され、楽しく分かりやすく英語が勉強できると思います。
2024.08.30
今年の夏は忙しかったですが工作教室をはじめ多くの人に助けていただきありがとうございました
気づけば長いはずの夏休みももう終わり。
皆さんはどのような夏休みを過ごされたでしょうか。
私の方はというと、正直忙しかったです。
睡眠も十分にとれないほど。
でも、縁あって多くの方々に支えていただき、無事乗り越えられました。
本当にありがとうございました。
今年はなんと言っても工作教室
この夏は夏期講習をはじめ多くの授業を行いましたが、中でも最も象徴的だったのが工作教室でしょう。
毎年のように夏休み企画をしたのですが、今年は中でも工作教室が大盛況でした。
企画のときから悩みましたが、偶然生徒のお母様にUVレジンを使った工作が得意な人がいるということを知り、図々しくも先生をお願いしました。
これまで作られた見本を見せてもらって、売り物かと見まごう出来に今年はこれで行こうと即決しました。
とは言え、私も何もしないわけにはいかないので、試行錯誤してあれこれやってみた末、バスボム作りなら何とかなりそうだと分かり、こちらも行いました。
UVレジンを使ったキーホルダーに比べると見劣りしますが、簡単で小学校低学年や幼稚園児でも作れそうなので、この二択でやっていくことにしました。
まいぷれ江戸川区に記事を載せて参加者を募集したのですが、全く音沙汰もなく、このままでは協力していただいたお母様にも申し訳ないと思いまいぷれ江戸川区さんに相談したところ、なんと次の日から応募の連絡が次々と。
さすがまいぷれ江戸川区さん、その魔法のような集客力にビックリです。
おかげでかなりの人数が集まり、たくさんの子どもたちがオリジナルの作品を完成させて、良い思い出ができたと喜んでおります。
また機会を見ては工作などの企画を行いたいと思いますので、ご期待ください。
楽しい特別日本語講座!
もう一つ、今年特別だったのは、フランスからの生徒のために短期の日本語講座を開いたことです。
インターネットでTKKアカデミーを見つけてくれたそうで、娘のために日本語の授業をして、日本の勉強を体験してもらうと同時に、同世代の日本の生徒との交流も持ちたいとのことでした。
たった三回の特別講座でしたら、それぞれの回にテーマを設定し、日本語の特徴的な部分から日本語に興味を持ってもらえればと準備しました。
なるべく楽しい授業になるように、マンガを利用したり、クイズやゲームを導入したりといろいろ工夫をしました。
おかげでとても喜んでもらえたようで、ことわざの「カエルの子はカエル」が気に入ってくれたようです。
日本の中学生たちの協力もあり、みんなでワイワイにぎやかな授業になりました。
思いもかけず海外からの要請があり、びっくりしましたが、こんな特別な縁に恵まれたことに感謝します。
こういったところも、この仕事がやめられない理由です。
ひと夏の思い出になってくれればと願うばかりです。
いつもの勉強ももちろんのこと
当然通常の授業もありますし、長期休暇を利用した夏期講習もありました。
受験生は入試に向けた対策講座もしました。
どの生徒も頑張って勉強していた姿が、とても印象深いです。
小中高あらゆる学年の生徒が、それぞれの目的のための勉強を頑張っていました。
大学の総合型受験をする生徒のための準備講座もしました。
読書感想文のために授業外で毎日生徒と対話をし、本の内容理解を深めることもしました。
英検に向けた授業も行いました。
準備その他も含めて、朝から晩までずっと休日もなく働いた今年の夏でした。
有難いことに、本当に多忙でした。
工作教室、日本語講座、そして一般の授業でも、今年は多くの人に手伝ってもらいました。
これら葛西TKKアカデミーを応援してくれる人たちが、陰ひなたに助けてくれていることに感謝です。
私は本当に忙しく疲れていますが、思い出の多い充実した夏休みでもあったなと感慨にふけっています。
あ、最後に、生徒の一人が関東第一高校に通っているのですが、ご存知の通り今年は甲子園で準優勝となりました。
しばしば兵庫に応援に行っていたようですが、現地でないと分からない熱気を感じたことと思います。
多くの人がなかなか体験できないことを体験でき、すばらしい青春の1ページになったのではないでしょうか。
幸運にも、こんな貴重な経験ができただなんて、本当によかったです。
早い学校はもう二学期が始まっているかも知れません。
多くの学校は来週からスタートですね。
どの生徒もこの夏の思い出と共に、新学期も勉強にいそしみましょう。
2024.08.09
フランスからの生徒がTKKの『特別日本語講座』を受けてくれました!日本の生徒との交流も!
先日、葛西TKKアカデミーにフランスから女子生徒が授業を受けに来てくれました。
たった3回だけの特別日本語講座だったのですが、葛西TKKアカデミーのちょっと変わった楽しい授業を実感できたのではないでしょうか。
今回は、そんな『特別日本語講座』をレポートします。
一学期のときにお問合せをいただき、一時帰国中に日本語の授業をしてほしいと依頼を受けました。
漢字が弱いので漢字の勉強をしたいことと日本の授業というものを体験したいということでした。
帰国中の日程を聞き、夏休み中の7月下旬から8月上旬にかけ3回の日本語教室を開くこととなりました。
3回の授業で漢字の勉強をするのは難しいので、漢字の覚え方のコツと日本語を楽しく勉強することを目標に、葛西TKKアカデミーでの特別講座を考えました。
日本の漫画が好きだということなので、日本の漫画を授業に取り入れ、ゲームやクイズ感覚で勉強を楽しめるように準備しました。
さらに日本の同学年の生徒とも交流したいとのことで、在塾の生徒に友達に呼び掛けて、参加できる生徒も募りました。
葛西TKKアカデミー『特別日本語講座』
第一回:漢字を知ろう!
お母様の娘の日本語に対する悩みの一つが漢字でした。
日本でいうところの中学3年生に当たるのですが、漢字レベルは小学生低学年生並みということなので、「漢字を伸ばしたい」というのが第一のオーダーでした。
漢字は多くの日本語を学ぶ外国人がぶつかる大きな壁の一つです。
当然短い時間で漢字ができるようにするのは無理なので、漢字を覚えるコツになりそうなことを話しました。
具体的には、「漢字の成り立ちが四つあり、その成り立ちでグループ分けや意味づけをすると覚えやすい」と指導しました。
象形文字なら、絵がどのように変化して漢字になったのかを考えれば分かりやすいでしょう。
指示文字は一番数が少ないですが、元となった記号を理解するのが肝心です。
会意文字なら、どうしてその漢字の組み合わせがそのような意味になるのかを知れば覚えやすいです。
形声文字なら、部首の持つ意味を理解し、同音で異なる部首の漢字でまとめるか、同じ部首の漢字でまとめて覚えると覚えやすいでしょう。
ということで、漢字について象形文字、指示文字、会意文字、形声文字を説明し、これらを理解した上で日本人の生徒も含め全員でそれぞれオリジナルの漢字を創造しました。
みんな苦労していましたが、中にはカテゴリーに収まらないようなユニークな漢字を作ってくれた生徒もいました。
やはり子どもの発想力はすごいと感心させられました。
第二回:ことわざ・慣用句を知ろう!
第二回はことわざと慣用句について勉強しました。
ことわざには教訓が含まれており、それを小粋なフレーズで表現するので、言葉巧みなものが多いです。
リズムがあってユーモアにあふれるものもあるので、思わず笑ってしまいそうなものもたくさんあります。
同様に慣用句も、ものごとを表現するのに、直接的な言葉で表すのではなく、古くから使われている定型で表現します。
ことわざも慣用句も知っていないと理解は難しいのですが、意外と日常生活でも使われるので、日本語をしっかり学ぶにはぜひ身に付けてもらいたい事柄です。
しかし、これらを上手に使えるようになれば、知的で表現力があると思われますし、コミュニケーションも円滑になります。
日本語は言葉を知っていれば話せるような言語ではありません。
言葉の知識以上に、言葉の運用、つまり文脈を理解する力と適切な表現力が重要となる言語です。
だから、日本で生活をして経験を積まないと、正しく話せない言葉なのです。
それだけ生活に密着した日本語でありますが、だからこそそこがきちんとできるようになれば、言語生活は格段に豊かになります。
そういう意味でも、今回のことわざ・慣用句は日本語の大切な要素なのです。
少し話がそれましたが、生徒たちとことわざ・慣用句の意味を質問したり説明したりしながら授業を進めていきました。
せっかくなので、フランスでも同じようなことわざはあるか、慣用句のような表現があるかも聞いてみました。
そして、後半は本人の希望でもあった、同世代の日本人の生徒たちとの交流を行いました。
お互いに日本とフランスのことについて質問しました。
自分たちと同じ中学生はどのような生活を送っているのか、受験勉強はどうなっているのか、休みはどのように過ごすのかなどなど、活発な交流が行われ話も大変盛り上がりました。
第三回:オノマトペを知ろう!
最後の授業は日本語のオノマトペをやりました。
擬音語、擬声語、擬態語といったものです。
オノマトペが非常に豊かなのが日本語の特徴の一つとなっています。
同時に日本語学習者がとても悩み理解に苦しむものでもあります。
なぜなら日本語の感覚的なものが強く、生まれてから長く日本に生活をしている中で感覚的に身に付けるものだからです。
このような経験のない日本語学習者が、辞書などで説明を読んでも実感としては決して理解できません。
痛みの「ズキズキ」と「ガンガン」がどう違うのか、風の「ピューピュー」と「ビュービュー」はどう違うのか。
学ぶ方も理解が難しいですが、教える方も感覚的に身に付いているので説明するには非常に苦労を伴います。
しかし、これが分かれば日本語での生活がぐっとスムーズになります。
やはり、不可欠な要素なのです。
今回はイラストを使ってオノマトペを紹介すると同時に、フランス語のオノマトペについても聞いてみました。
やはり、日本語にあってフランス語にないものがとても多かったです(特に擬態語)。
例えば、髪の毛の様子を表すオノマトペにどのようなものがあるかとか、同じオノマトペ「カンカン」が状況によってどれだけ違う意味を持つかなど。
そして、オノマトペは今回のフランスの生徒も好きな日本の漫画の中にも多く取り込まれているので、最後はマンガを使ったオノマトペテストをしてみました。
マンガを見てオノマトペを入れてみるのですが、やはり彼女には少し難しかったようです。
以上、3回の授業を無事終え、最後は頑張った証として修了証書を渡しました。
日本式の賞状というのもフランスではなかなか経験できないと思い実施しました。
そして、記念品として『うんこ漢字ドリル』を贈呈しました。
日本でヒットした『うんこ漢字ドリル』を使って、苦手な漢字をたくさん勉強してほしいと期待します。
偶然にも葛西TKKアカデミーを見つけて問い合せしてくださり、その結果、普通はできないような授業体験ができました。
このような縁に恵まれたことを心より感謝いたします。
受講してくれたフランスからの生徒もいい子でしたし、一緒に勉強に付き合ってくれた日本の中学生たちもとてもいい子たちでした。
みんなに助けられ、本当に楽しく充実した授業ができました。
短い期間での集中講座ではありましたが、日本語の面白さが伝われば幸いです。
意外と日本の生徒も知らなかったり、気づかなかったことが多かったようです。
本人も楽しく勉強ができとても満足してくれたようで、お母様から感謝のお言葉もいただけました。
いろいろな形で日本の生徒だけでなく、世界の人とつながれるのはとても有難いことです。
この仕事をしているからこそでしょう。
今後もこのように国籍を問わず、人々の助けになれたらと思いました。
2024.08.07
まだまだ募集中!『TKK工作教室』世界に一つのキーホルダーとバスボムを作ろう!
8月に入りまだまだ暑い日が続いていますが、気づけば今日は立秋。
全くそんな気配もありませんが。
ところで、葛西TKKアカデミーがおくる夏休み企画第二弾『TKK工作教室』ですが、まだまだ空きがございます。
せっかくなので夏休みの自由工作の一環として、または思い出の一つとして参加してみませんか。
担当の先生が親切丁寧に教えてくれるので、安心して素的な作品が仕上がります。
今回の工作教室では「UVレジンを使ったアルファベットのキーホルダー」と「シュワシュワ手作りバスボム」を作ります。
自分たちで世界に一つだけの作品を作って、家に持ち帰りましょう。
さあ、皆さんふるってお申込みを!
葛西TKKアカデミーでは夏休み企画第2弾として、『TKK工作教室』を行います。
場所
葛西TKKアカデミー
時間
開催日時は次の通りです。
8/11(日) 10:00~11:00、11:00~12:00、12:00~13:00、13:00~14:00
8/13(火) 10:00~11:00、11:00~12:00、12:00~13:00、13:00~14:00
8/15(木) 10:00~11:00、11:00~12:00、12:00~13:00、13:00~14:00
上記の中からお好きな時間をお選びいただき、ご予約ください。
都合が合わない場合はご相談ください。
個別に対応いたします。
所要時間は30分から50分を見込んでおります。
工作1:UVレジンを使ったアルファベットのキーホルダー
レジン液に色を付け、をアルファベットの型に流し込み、装飾物を含めてUVを照射し固めます。
ビーズなどのアクセサリーパーツを付けてキーホルダーに仕上げます。
工作2:シュワシュワ手作りバスボム
こちらで用意した色付きのバスボムのもとを型に入れて乾燥させます。
バスボムにおもちゃを入れたい場合は、自分の好みのおもちゃを持参してください。
大き過ぎると入らないので、3センチメートル以下の小さなものでお願いします。
それを乾燥させて、後日完成品を取りに来ていただきます(乾燥に時間がかかるため)。
費用
材料費としてどちらの工作も一つにつき500円いただきます。
申込方法
葛西TKKアカデミーのホームページのお問合せフォーム、または直接e-mailでお申込みください。
葛西TKKアカデミーへのお問合せフォームはこちら
葛西TKKアカデミーのe-mailアドレス:tkkac2016@gmail.com
お申込みの際には以下の点をご記入ください。
・参加者全員のお名前とお子様の学年
・希望の日時
・希望の工作
お申込みいただく工作は、キーホルダーとバスボムのどちらか一方でも構いませんし、両方でも構いません。
また、複数個でも構いません。
しかし、その場合は時間がかかりますので、ご了承ください。
「UVレジンを使ったアルファベットのキーホルダー」はとてもかわいく、お店で売っているのかと思うくらいです。
キラキラしてきれいなので、想像力を発揮してオリジナルの世界に一つしかないキーホルダーに仕上げてください。
「シュワシュワ手作りバスボム」はバスボムのもとを型に入れるだけなので、とても簡単に作れます。
色を上手に工夫して、かわいく作ってください。
お風呂に入れるとシュワシュワと音を立てて泡が出ます。
とても楽しいバスボムです。
葛西TKKアカデミー「手作りバスボム」
(こちらは試作品ですので、当日のものとは異なります。)
夏休みの楽しい思い出作りの一環として、ぜひ葛西TKKアカデミーの夏休み企画『工作教室』にご参加ください。
お待ちしております。
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