塾長ブログ

2025.03.26

円谷英二「まず『できる』と言う!方法はそれから考える」子どもと接するとき考えさせられる言葉

 「まず『できる』と言う。方法はそれから考える。」
これはウルトラマンやゴジラなどを生み、特撮の神様とも呼ばれた円谷英二の言葉です。
また、「ないものは作ればいい。」とも彼は言っています。
どちらの言葉も子供たちと接するときに非常に考えさせられます。

魔法の言葉

不可能と思われるほど限られた予算と製作期間でも、円谷英二は自身の持てる技術と知恵を総動員し、創意工夫しながら映画『ゴジラ』を完成させました。
今では撮影で当たり前のように使われるクレーンやミニチュア撮影、グリーンバック撮影も彼のアイデアが元になって生み出された技術だそうです。
現在ではあまりにも当然のように使われていて、なしでは考えられないような撮影方法も、当時ゼロから考え作り上げるとなるとどれほど困難か想像に難くありません。

しかし、このような技術も彼が言葉を実行したからこそ、今の私たちはその恩恵にあずかることができるのです。
楽観的で無計画のようにも聞こえますが、先の心配ばかりして一歩が踏み出せないのであれば、いつまで経ってもゴールにはたどり着きません。
まずは自分の立ち位置を決めて、そこから動き出さないといけない。
そして、実際にやってみれば「大したことなかった」なんてことはよくあるのですが、行動を起こすまでは怖くて勇気が出ずにどうしても知りごもりをしてしまう。
特に物事をまだ十分に理解できない子どもたちは、失敗を恐れなかなか挑戦できません。
そんなとき、この言葉は大いに力を発揮します。

ナイーブな子どもたち

人生経験の少ない子供たちには物事がどれほど困難か、人間の可能性がどれほどのものなのか正確に推し量ることは難しいです。
大人が言ってもなかなか確信が持てず尻込みをしてしまい、せっかくできるのにやらないということがよくあります。
特に最近の子供は慎重というか、臆病な点を強く感じます。
子供らしく若者らしく、失敗を恐れず無鉄砲に立ち向かってほしいのですが、自己肯定感が低く自分に自信を持てない生徒が多いように思われます。

または、チャレンジすることを面倒に感じ、その言い訳として自分を卑下する。
怠慢とも言えますが、それが自分の成長の機会を奪い、自分にとってマイナスになるということを理解するのも彼らには難しいようです。

さらに、とにかく失敗したくないという気持ちが強く、「失敗して笑われるくらいなら何もしない方がいい」と考える生徒も多いです。
これは自己へのプライドの高さ(保身)と相関するものとも考えられるでしょう。
これらの理由で、勉強に限らず何においても一歩が踏み出せないナイーブな生徒が増えているように思われます。

考えすぎず気楽にチャレンジ

子ども時代はある程度の失敗なら許される貴重な時期です。
これは若者の特権、未熟だからこそできること。
だから、この時間にいっぱい失敗してほしいと思います。
「失敗は成功の基」、学びのチャンスです。
失敗からたくさんのことが学べ、より人間として高みに至ることができます。

100点なんてつまらない、新しく得るものがないから。
テストの結果なんて悪くてもいい、そこから学んで大きく成長できれば。
つまり、テストや問題を解くのは学びのゴールではなく出発点なのです。
だから、結果だけ見て一喜一憂して終わることが多いですが、そこで終わってはもったいないです。
自分の至らぬ点を把握し、それを改善する機会として有効に活用すればいい。
「分からない」が「分かる」になった瞬間の喜びは何ものにも代えがたく、それを理解すれば「間違い」は怖いものではなく「楽しさ」のきっかけに変わるのです。

最終的にどちらに転んでも、自分次第で自身の糧にできる。
そうであるなら、深く考えずとにかくやってみましょう。
後はなるようになるし、大抵は心配するほどでもなく「こんなものか」と思えることも多いです。
でも、動かなければいつまで経っても何も変化はなく、自分を高める成長はできません。
円谷英二の言葉に勇気をもらい、まずは第一歩を踏み出してみましょう。
大丈夫、心配いらない、うまくいく。

大人の配慮で子どもたちが歩み出せるように

子どもが二の足を踏んでしまう理由に周囲の目があります。
特に自身のプライドを重視する思春期の子どもたちには、これは大きな行動要因になります。
だから、周囲から軽蔑されるかもしれないと自身の失敗を非常に恐れ、「失敗するくらいならやらない方がいい」と考え動かないことは生徒にはよくあることです。
問題が分からないとき「分かりません」と言わず、「言いたくないです」と言った生徒がいたことが思い出されます。

周りの大人は表面だけでなく深くまでしっかり見抜いて、子どもたちを正当に公平に評価しなくてはなりません。
彼らは成長段階発展途上であるということを私たちは忘れがちです。
それでも評価を下さないといけないのが現実ですが、そうならそのときの結果だけで判断し結論付けてはいけません。
そこにある成長の可能性に目を向けないのはいけません。
非難するのではなく、問題点を一緒に考え人生の先輩としての有益なアドバイスを与えてください。
大事なのは子どもたちを単に欠点を指摘することではなく、どうすれば彼らを伸ばせるかということです。
ここも難しいことですが、この点に注意を払いながら思慮深く接することを心がけましょう。

そうすれば子供たちとの間に信頼ができ安心感も生まれるでしょう。
子どもたちの「恐れ」を取り除き、歩み出せる勇気を持てるようにはたらきかければ、失敗を恐れず何事にもチャレンジができ、その経験が彼らを大きく育てます。
人間の強さは常に変化することで、成長して問題を克服できることです。
留まっていては変化できないので、子どもたちが安心して歩き出せる環境と社会づくりが、大人の重要な責務であると考えます。



失敗(間違い)は罪ではない。
子供のうちにいっぱい失敗(間違い)をし、学びましょう。
また、子供の失敗を許せる寛大な社会環境も大切です。
そのためには大人もゆとりがないといけません。
それは大人自身の問題なのですが。

そして、「間違いが怖いものではない」と分かれば、子どもたちは失敗を恐れず挑戦する勇気が持てるでしょう。
ちょっとうまくいかなかったからと自分を小さくしないで、不安に打ち勝てる強さと苦しさに耐えられる力を身に付けてほしいと思います。
そんなときに、この円谷英二の言葉を唱えてみましょう。
隠れていた一歩踏み出す勇気が湧いてきます。
「人生なるようになる、大丈夫」と。

最近の教育界でも「自己肯定感」と言うのはキーワードになっています。
子どもたちが自分を信じ積極的に前進できるよう、葛西TKKアカデミーは努力しています。
ご家庭でもこの言葉を思い出し、子どもたちに勇気が持てるようになれることを願います。

2025.03.19

「アクティブラーニングって何?」これからの日本教育のキーワード!

 学校教育は日々変化しています。
その時代時代で教育観が変わり、学習内容、指導方法が大きく変わることもあります。

日本の公教育の場合、特に指導要領改訂のタイミングで大きな変化が起こることが多々あります。
中でも現在の指導要領に代わってからの変化には目を見張るものがあります。
前例を見ないと言っていいほどの大改革と言われていますが、その中の要となるものにアクティブラーニングがあります。

文科省は社会に活躍できる人材育成を目指し、知識偏重の教育ではなく、学んだ知識を用いて答えが一つではない様々な問題に生徒が取り組める教育を目指すことが新学習指導要領から分かります。
この目標達成のために導入されたアクティブラーニングですが、実際どのようなものなのでしょうか。
これを取り入れることで学校教育がどのように変わるのでしょうか。

なぜアクティブラーニング?

例えば数学の方程式を解く問題であれば、誰がやっても答えが同じで決まっています。
しかし、「学校の部活動で部員が活発に取り組むようにするにはどうすればいいか。」という問題は決して答えが一つではないし、決まった正解がある訳でもありません。
でも、このような問題は私たちが生きる中でたくさん直面するものです。
今までの知識偏重の教育は、課題を与えられ解法も与えられて、それを処理するには大いに役立ちます。
しかし、今後はそのような機械的な処理はAIが担うので、人間はそうではない分野で活躍できなければならないと考え、今回の教育改革となった訳です。

アクティブラーニングってどんなもの?

では、実際にアクティブラーニングとはどんなもので、どのように子供たちに解答のない問題に取り組むようにさせるのでしょうか。

英語を想定してみましょう。
英語を学ぶのに先生が文法や単語などを基本的には教えません。
代わりに例えば、「発展途上国の人々が教育を受けられるようにすればどうすればいいか」という課題を与えます。
生徒たちは自分たちで「発展途上国の教育の実態」調べます。
そして、自分たちでどうすればいいか話し合います。
最後に英語でプレゼンテーションをします。
この過程で、英文の資料を読まなくてはならなくなれば、自分たちで単語や文法を調べます。
意見交換も英語で行い、自分を英語で表現するにはどうすればいいか考えます。
もちろんプレゼンテーションも英語なので、自分たちで調べ英文の原稿を作ります。
そして、どうしても先生の助けが必要なときは、先生に質問しアドバイスなどをもらいます。

今までのように与えられて覚えるのではなく、自分たちで必要に応じて調べ学ぶのです。
この過程で英語の知識だけでなく、論理的思考や途上国の実情などを学ぶのです。
そして意見交換では相手の意見を要約し正確に理解し、更に相手を説得するにはどうするかというディスカッションの能力も求められます。
こうやって英語の知識と運用能力を身に付けるのです。

アクティブラーニングの課題

これらの事柄を身に付けられるアクティブラーニングは非常に理想的な教育方法に思われます。
しかし、「問題はこれが効果的に実践できるのか」ということです。

アクティブラーニングにおいて教師の役割は知識を与えるというより、生徒が活発に学ぶように促すことです。
これには豊富な知恵と知識と多くの経験が必要です。
なぜなら、生徒の状況は一様ではないので状況に応じて臨機応変な対応が求められますし、授業を盛り上げるために時には冗談や笑いのネタなども言えないといけません。
課題も様々なのでどんな問題でも対応できる幅広い教養が必要です。
経験がないと、機転を利かせ生徒のモチベーションを高め、自分からやる気にさせるのも難しいでしょう。

また、生徒の行動に頼る部分が多いので、狙い通りの内容を身に付けさせるのも難しく、学習時間も今まで以上にかかるでしょう。
限られた時間で指導要領に書かれている全ての要項を習得できるかどうかは、生徒を暗示的に目的に向かって導けるかどうかという指導者の技量にかかる部分が大きいのです。
しかし、そもそも基礎的知識を身に付けさせるだけでも今まで精一杯だったのに、更にそれを使って論理的に展開し課題に取り組むまで持っていけるのでしょうか。

また、それぞれの生徒で異なる学力や性格、姿勢などをどのように評価すべきなのでしょうか。
よくあるのが、どうしても人前で発表するのが苦手で何も言えない、もしくは発表するのが面倒くさい、そんな生徒をどのように見なすかです。
相手の意見を面白いと思う、自分の考えを言うのが楽しくなる。
これは生徒の問題というより、そのような気持ちに生徒を導けるかという先生の問題とも捉えられます。
いかに生徒の知的好奇心を刺激し、授業を活気づけられるかによって、生徒の学びも大きく左右されます。
そう考えると生徒の勉強に向かう姿勢も先生の指導によるところが大きく、生徒の評価が低いということは先生の指導が悪いということもできます。

そもそも欧米などで実践されているアクティブラーニングですが、日本のように40人もの大人数で試みた例はありません。
ご存知のように無効のクラスはせいぜい20人程度で、このようなきめ細やかな教育をこんな大人数のクラスに適用させてうまくいくのかは、実は誰にも分らないのです。
先ほど述べた教員の経験の問題に加え、アクティブラーニングを行う環境も考える必要があると思います。
これまでの教育とは大きく違う教育になるのだから、それにふさわしい環境を整える必要があるのです。
ようやくオンライン授業用のWifiや端末などが公立学校でも揃ってきましたが、十分に使いこなせて活用できているかというと、そうとも言い切れません。
不十分な学習環境で果たしてアクティブラーニングを実施しても大丈夫なのかと心配にもなります。



他にもアクティブラーニングを実践するにおいてクリアすべき課題はたくさんあります。
上手くいけば非常に有効な教育方法ですが、そうでなければ結局基礎知識すら身に付かないリスクがあります。
そして、そのリスクは一人ひとりの生徒や先生によるところが大きく、下手をすれば個人差をより広げる教育になりかねません。
言い換えれば、学ぶ側も教える側もアクティブラーニングの意図をよく理解して授業を受けないと、その意義は薄れてしまうのです。

以上の点に注意してアクティブラーニングを有効に活用し、子供たちの学力向上につながってほしいと願います。

2025.02.10

内田樹さんの『学ぶ力』を読んで:学びをより高める極意!

 仕事柄、様々な文章を読むことが多いです。
そんな中、「なるほど、確かにそうだ」と気づかされたり、「そんな面白い考え方があったか」と感心させられることも非常に多いです。
このような自分にとっての新発見の機会にめぐ前れていることは、とても有難いことと常々感じます。

そこで今回は、私が「なるほど」と感じ、皆さんとも共有したい文章をご紹介したいと思います。

「学ぶ力」

以前、中学二年生の国語を指導したときに、内田樹さんの『学ぶ力』という文章に出会いました。
そこでは「学力」について議論されていたのですが、内田さんの言及する「学力」とは一般的な意味で使われている者とは異なるものでした。
この文章の要点をまとめると、およそ次の通りです。

まず、ここで言う「学力」とは、学校のテストの点数などで示される指標に基づくものではなく、「学ぶことのできる力(学ぶ力)」であり、自分の能力をどれだけ伸ばすことができるかという力です。
具体的にこの力を、学ぶことに対しどれくらい集中し夢中になれるかという度合いを測るために使われるものと述べておられます。
これは一般的に言われる学力と違い、個人的で他人と比べるべきものではないということです。
つまり、点数などで他人と比較できるものではなく、自身の中で昨日と比べどれだけの変化があったか、長い人生においてどれだけ成長したかという時間的変化においてのみ意味を持つものだそうです。

さらに筆者は「学ぶ力」を伸ばすための条件に付いても言及しています。
第一の条件は、「無知の自覚」です。
これは自分の学びがまだ足りていないと自覚があるかということです。
自分の足りなさを痛切に自覚してこそ、学ぼうという姿勢が生まれます。
第二の条件は、自分に教えてくれる「師」という存在を自主的に見つけようとすることであり、「あ、今人が私の師だ」と直感できることです。
ここで気を付けなければならないことは、この「師」という存在は学校の先生でなくても構わないということです。
直接会ったことのない亡くなった人でも、街行く人の中にも、さらには書物の中にでさえ、「師」となり得るものがあるのです。
最後の条件は、教えてくれる人をその気にさせることです。
これには学ぶ側の「無垢さ」「開放性」が必要で、学ぶときの「お願いします」という真っすぐな気持ち、「師」を見上げる真剣なまなざしとなって現れます。

この三つの条件をまとめると、「私は学びたいのです。先生、どうか教えてください。」と素直にはっきり口に出せる人が「学力のある人」と言えるそうです。

教える立場の人間として

子どもたちに教える立場の人間として感じるのは、勉強ができないと言われる子どもたちはほとんどの場合、知能が低いわけではないということです。

勉強ができない原因は知能ではなく、勉強に向き合う姿勢や考え方であることが非常に多いです。
ものごとに対する集中力、与えられたことを根気強く最後までやり遂げる忍耐力、相手の気持ちや意図を理解し行動する対応力など、学力テストでは測ることができない「非認知能力」と呼ばれるものが最近は注目されています。
これは「学習するために必要な力」として学力を高める土台となるものです。
そして、今回の「学ぶ力」もこの点に言及しているとも考えられます。

特に第三の条件である「教えてくれる人をその気にさせる」は非常に共感できる点です。
先生と言ってもなので、自分が一生懸命教えていることに対して、真剣なまなざしを送り頑張ろうとしている生徒には「より力になりたい」と思うものです。
逆に、何かと言って文句を言ったり不要な反論をしたりして、限られた授業時間を無駄に費やす生徒には、教える側としてもやる気が削がれるというのが正直なところです。
もちろん、プロとしてすべきことはしますがモチベーションが大きく変わります。
生徒としては無自覚なのかも知れませんが、このような抵抗が自身にとって大きな損失になっていることが分からないので、この文章を読んで考え方を改めてくれればと願うばかりです。

もちろん先生に対して媚びへつらえという訳ではありません。
素直に勉強に取り組み、少しでも多くのことを学ぼうとしてくれるだけでいいのです。
特別なことは必要ありません。
自ら頑張ろうという生徒は、教える側からすれば非常に健気で愛おしい。
だからこそ、少しでも力になりたいと思う。
そういう気にさせるものがあれば、人並み以上のことを教えてもらえる機会に恵まれるようになるという点で大いに賛同できます。
結果として、自身をより高め、能力を向上させることができます。
そういう意味では、筆者の言う通り学力を上げる大きな条件であると実感できます。



確かに「教えてくれる人をその気にさせる」は学びを深める極意のように思えます。
常に生徒と接し教えている身としては十分すぎるくらい心当たりがあり、内田さんの文章に納得してしまいます。
特に勉強が嫌いな生徒こそこの文章を読んで勉強にいそしんでほしいのですが、残念なことになかなかそうならないのが現実です。
勉強への不要な拒絶と反抗が、自分の首を絞めているのに気づけないのはもったいないです。

それは多くの大人が勉強に意義をうまく伝えられないからかも知れません。
経験の浅い若者は、大人が説明しても実感として理解できないものです。
エネルギーに満ちて可能性を多く持っている若者は、その活かし方を知らない。
でも、経験から知恵を少なからず身に付けたときには、可能性は小さくなり情熱も弱くなっていく。
なんと皮肉なことでしょう。
だからこそ、自分も彼らの「師」と足りえるように努めなければならないと身を引き締めると同時に、子どもたちも勉強を嫌がることなく純粋に学びを楽しみ自身の成長につなげられるように、周囲の人間はよく考えて行動しないといけないなと考えさせられました。

2025.01.31

都立高校推薦入試合格おめでとう!

 本日、1月31日は都立高校の合格発表の日でした。
葛西TKKアカデミーでも二名の生徒が挑戦し、推薦入試に向けた対策講座でこれまで頑張ってきました。
そして、本日二人とも見事合格の連絡が入ってきました。

本当にすばらしい。
うれしいかぎりです。
心からおめでとうと申し上げます。
これもひとえに生徒たちの努力の賜物です。
本人の頑張りがなければ決してなしえないことでした。
そういう意味では、彼らは堂々と自信を誇れる存在であると言えます。

上々の結果

これまでも何度か触れてきた通り、推薦入試は倍率も高く、試験内容も明確な正解が一つしかない5教科の一般入試と違い、小論文や作文、面接や討論など、受験生には馴染みの少ないものばかりなので対策しづらく、別の意味で難しい試験です。
また、各学校の校長が推薦する生徒たちが受ける試験なので、みんな成績の優秀な生徒ばかりです。
そのような状況でが合格を目指すわけですから、至難の業といっても過言ではありません。

葛西TKKアカデミーでは、文章の書き方から面接の振る舞い、回答の仕方など試される意義と目的も含めこと細かく説明してまいりました。
そうして理論を確立した上で、実戦を積み重ねるという方法で指導してまいりました。
同じ推薦入試を受ける葛西TKKアカデミーの塾生同士、お互いに見あって批評することで、自分の短所に気づき、他者の長所に学び自分にも取り入れるというやり方で、相互に技術を高めあってきました。

そうして臨んだ今回の推薦入試ですが、いい意味で予想を裏切られました。
先ほども述べた通り、推薦入試は狭き門であり、よほど大丈夫であろうと思える生徒でさえ落ちることがあります。
だから、今回の結果は非常に嬉しい誤算でした。
二人とも合格とは上出来です。
あまりにも嬉しいので今回ここで共有させていただくことにしました。

残りの一般受験の生徒も頑張れ!

今回の推薦入試の合格と受験生が志望校に決まったことはとても良い流れができていると感じます。
これで残りの一般入試の受験生も合格してくれれば何も言うことなしなのですが、こればかりはふたを開けてみないと分かりません。
とにかく先のことをとやかく考えても仕方ないので、入試直前の数週間を目の前の課題にしっかり取り組み、その積み重ねが合格につながるのだと信じて、毎日一歩ずつ勉強に励んでほしいと思います。

ここで気を抜かないように!

以前お話したことがありますが、合格した生徒はくれぐれも気を緩めないでほしいと思います。
確かにこれまでの苦労が報われ困難から解放されたのだから、羽目を外したい気持ちも分かりますし、自分たちの努力に見合う分だけ楽しい思いをしてもいいと思います。
しかし、気をつけてほしいのは、これで全て終わりではないということです。
いや、むしろこれからが始まりなのだということ。

推薦や私立に合格し早々と受験勉強を終了した生徒によくあることなのですが、受験が終わったからといって完全に勉強を忘れてしまい、遊びまくる生徒がよくいます。
でも、このような人が高校に入ってから苦労します。
高校の勉強は当然中学の勉強が基礎となっているので、その中学の勉強を忘れてしまうと、高校の新学期が始まったとたん落ちこぼれてしまう場合が非常に多いのです。
中学のとき優秀で推薦入試を合格した生徒が、高校が始まると意外と振るわなくなるのは、このような事情があるからです。
そうならないためにも勉強の習慣は継続し、むしろこのゆとりのある期間をチャンスとして利用して、これまでの中学の勉強を充実させ高校の勉強を先取りし、より他の生徒に差をつけるくらいになってほしいと思います。

また、未だに多くの受験生は受験勉強に頑張っているので、彼らへの配慮もお忘れなく。
もし逆の立場だったらと考えれば分かりやすいと思います。
浮かれる気持ちは分かりますが、彼らへの敬意と配慮も十分にお願いします。



何はともあれ、生徒が希望する進路に進めることは非常に喜ばしいことであります。
みんな本当によくやりました。
これでこれまでの厳しい日々から解放され一息つけます。
とりあえず今日はゆっくり休み心も体も整えて、希望満ちる新生活に向かって新たな一歩を歩み出してほしいと思います。

このようにこれまで苦楽を共にしてきた生徒が自分の望みをかなえ、更なる人生に向かって進んでくれることが分かると、私自身の苦労も報われたような気がして嬉しくもあります。

皆さんは素晴らしい生徒です。
今後の皆さんの人生が輝かしいものになることを祈っています。
そして、非力ではありますが、まだ私にできることがあればいつでも遠慮なく相談してください。
いつでも力になる用意があります。

2025.01.11

今日は鏡開き!飾ってあった鏡餅を食べて霊力を取り込み無病息災!

 

1月11日は鏡開きの日です。

これまでも折に触れて日本の年中行事についてお話してきました。
今回は「鏡開き」についてお話しようと思います。



正月になる鏡餅を飾る家庭も多いことと思います。
また、商店や会社でも福を呼び込もうと、鏡餅を飾っているところがたくさんあります。
ところで、鏡餅はいつまで飾っておくのがいいのでしょうか。
一般には鏡開きの日までと言われています。
地方によって多少差異はありますが、基本的に1月11日となっています。

鏡開きの由来

正月に神様をお迎えするとき、その神様が家での居場所として鏡餅を飾るようになりました。
だから、神様が鏡餅に宿っている間は餅を食べてはいけないのです。
カピカピになってひび割れてもグッと我慢です。
1月11日になってお餅を割って、神様をお送りしてから、神様の依り代となりその力を宿した餅を食べることによって、その力を授かることができると考えられています。
こうして新しい一年も家族が無病息災であることを祈るのです。

鏡開きの起源は戦国時代の風習によるそうです。
「具足祝い」と言って、正月に刀や武具の前に鏡餅を供え、それを下ろして食べたそうです。
ただし、この「具足祝い」は本来正月二十日にやっていたそうです。
しかし、三代将軍徳川家光が1月20日に亡くなったため、関東では11日に鏡開きが行われるようになりました。

鏡開きのやり方!意外と多いNG

鏡開きは、鏡餅を木槌や手で割ります。
伝統的な鏡餅であれば、正月から飾っている間に硬くひび割れていきますので、思ったより簡単に砕けます。
もし乾燥が不十分でなかなか割れないときは、鏡餅を半日ほど水につけ、電子レンジで温めて柔らかくしてから、手でちぎるという方法もあります。

このとき絶対にやってはいけないことは、刃物で餅を切ることです。
これは、もともと武士の風習なので、切腹を連想させる刃物を使うことはよくないとされ、手や木槌などで割るようになりました。
また、「切る」が「縁を切る」につながるともされ、包丁などで決して切ってはいけません。

「割る」という言葉も縁起が悪いとされるので、末広がりを連想させる「開く」という言葉を使います。
だから、「鏡割り」ではなく、「鏡開き」なのですね。

さらに、せっかく神様が宿って霊力をいただいた餅ですから、これを残すこともNGです。
有難い力をいただいて、一年の無病息災を祈るわけですから、たとえ小さなかけらと家でも残さず全部いただきましょう。

このように、意外とやってはいけないことが多いので、鏡開きのときは気をつけてください。

どうやって食べる?

こうやって鏡餅を開いて食べるわけですが、どのようにしてお餅を食べればいいのでしょうか。
普通は雑煮にして食べますが、魔よけの意味を持つ小豆と一緒にお汁粉にして食べるのも伝統的な食べ方です。
細かくかけらになったお餅は揚げて揚げ餅やかき餅にすると美味しいです。
塩だけでなく、いろいろなスパイスを試して味のバリエーションを楽しみましょう。
最近はお持ちのアレンジレシピも増え、ピザなど洋風の食べ方もお勧めです。



ということで、今回は「鏡開き」について話しました。

歴史のある日本では年中行事もたくさんあり、その由来や意味を知らべてみるのも面白いものです。
日本文化をより深く知ると同時に、家庭での楽しい思い出作りと、親子の交流のきっかけにもなります。

また、学習という点から考えてみると、年中行事は中学高校の入試試験で出てきたり、学校の授業の一環として話題になることもあります。
だから、年中行事を知り理解することは、教育という観点でも大事となります。

まだ家に鏡餅が置きっぱなしになっていませんか。
このように「鏡開き」について話し、子どもと一緒に餅を実際に割って、雑煮やお汁粉をいただいてみてはいかがでしょうか。
きっとお腹もふくれて、親子で楽しい時間が過ごせると思います。

2025.01.03

テストの結果が出ない生徒はどこまで勉強しないといけないか分かっていないのかも

 英語などの検定試験や入試、それから定期テストに向けて、一所懸命を勉強している生徒も多いと思います。
葛西TKKアカデミーでも多くの生徒がテストに向けた勉強を頑張っています。

しかし、いくら勉強しても点数が上がらない生徒がいます。
原因はいろいろあると思いますが、もしかしたら自分がテストまでにどの程度できるようになっていないといけないのかを、正しく把握していないせいなのかもしれません。
私も試験対策等で生徒を指導していますが、中には「勉強の仕方が違うな」、「それでは勉強が不十分だな」と感じることもよくあります。

そこで今回は、テストの結果が出せない生徒の勉強について考えたいと思います。

「学習」から「習得」へ

一般に勉強においては二つの段階があると言われています。
第一の段階は「学習」です。
別の言い方をすると「知る・覚える」ということです。
まず、新しいことがあるのに気づき、それが何なのかを知らなくてはなりません。
自分で調べるにしても、教えてもらって学ぶにしても、新しい学習内容を理解する必要があります。
そして、そのことを記憶し自分の知識の一部にしなくてはなりません。

多くの生徒はこれまでが勉強と思い込んでいます。
しかし、本当は違うのです。
「学習」の次の段階である「習得」までやらないと、本当に試験や実生活で役に立つ勉強とは言えないのです。

「習得」は何かというと、学んだことを利用して試験問題を解いたり、活用して生活の中で発生した課題に対応できる段階です。
「学習」して知っていても、生徒たちがそれを使えるかというと、必すしもそうではありません。
実際に問題を解くとき、教わった手順に従って答えを見つけ出せるのか、または、これまで学んだことを全て活用し、組み合わせて解決の道が見いだせるのか。
そこまで勉強はやらないと、試験で結果の出せる勉強にはなりません。

ちょうど自転車に乗るのと同じです。
幼いころに自転車を乗る練習をしたことのある人は多いと思います。
最初、自転車の乗り方の説明を受けて理解しても、実際には乗れません。
理屈は分かっても、それを身に付け使いこなせるとは限らないのです。
「自転車の乗り方を知る」のが「学習」である、「その乗り方を身に付け実際に乗りこなせるようになる」のが「習得」です。

経験値を上げる→実際にやるしかない

ここで大きくものを言うのは「経験」です。
「学習」したことが本当に分かって、それを活用して問題を解けるかどうかは、実際にやってみないと分からないのです。

先ほどの自転車の例で言うならば、乗り方が分かっていても乗れるとは限りません。
実際に乗って、本当にできるかどうか確認しないといけません。
乗れなければ、乗れるようになるまで何度も練習が必要になります。

勉強も同じです。
「学習」で学んだこと(インプット)が、本当に問題を解くときに使えるか(アウトプット)、確認と練習が必要です。
多くの生徒はインプットばかり重視して、そこで終わってしまうのです。
「覚えれば使える」というのは大きな誤りなのですが、それを理解していないのです。
多くの場合、「分かったつもり」で実は「分かってはいない」ので、テストのときに結果につながらないのです。
よって、本当に「学習」を経て「習得」のレベルに達するように練習問題をたくさん解いて、「経験値」を増やしてください。

また、「学習」レベルでよく分からなかったことも、練習を通じて自ずから分かるようになることもあります。
問題を解いていくうちにだんだんとパターンが見えてきて、解法が自然と身に付くこともあります。
あるとき、いきなりひらめいたり気づいたりして一気に理解が進むこともあります。
このように経験を積みながら理解するということもあります。
「学習」を強化するためにも、問題をたくさん解いて経験を増やさなければなりません。

「できる」だけでなく「早く効率よくできる」しかも「正確に」

また、スポーツで練習を繰り返せば上達するように、勉強でも練習をすれば問題が効率よく早く解けるようになります。
経験値の低い生徒はこれができないため、時間が限られている試験やテストにおいて、時間内に解くことができないのです。
恐らく時間さえかければ生徒たちは解けるのかも知れません。
テスト勉強で悩み悩んでようやく問題が解けても、それはテストの本番では意味がありません。
時間制限があるのですから。
いつまでも考えることが許されていない状況もに、テンポよく時間をかけないで答えられるくらいにまでなっていないと、問題も解けず点数も上がりません。
だから、「知っている」だけではダメで、効率よく早く問題が解けるようになるには、繰り返し練習をしてうまくなる必要があるのです。
問題を見て瞬時に解法が浮かび、すぐに解けるようになるまで勉強しないと、テストや試験では役に立たないということです。

そして、注意すべきことは「早ければいい」という訳ではないということ。
よく「早さ」ばかり求めて、勉強がいい加減という生徒が見られます。
急いで早く終わらせたいばかりに、適当な勉強をするのです。
「計算で書かないで暗算をする」「なんとなくそれっぽいことを書く」などです。
ここで「自分の学習が不十分で、習得のレベルまで達していない」と理解して、もう一度一段階前から取り組めるといいですが、テストや試験で結果を出せない生徒たちはこれを怠る傾向があります。

また、いくら問題を解くのが早くても、解答が正しくなければ意味がありません。
まずは時間をかけてでも正確で丁寧に問題を解くことです。
スピードは練習すれば後からついてきます。
いくら早くても最初雑だったものを丁寧に正確にするのは至難の業です。
ここも練習を通して経験値を上げることが重要になります。

経験値が上がれば難問も解けるようになる

さらに、経験値が上がれば難問もより解けるようなります。
いきなり初見の問題に出会って、その答えをゼロから考えて見つけ出せと言っても、多くの生徒にとってそれは非常に難しいことです。
しかし、事前に多くの問題に当たり経験を積んでいれば、その蓄積の中に似たような問題があるかも知れません。
そんな経験があればそれが大きなヒントとなり、解法への糸口になるでしょう。

定期テストなどでは、恐らく「学習」「習得」レベルまでが期待されるでしょうが、入学試験や検定試験ではそれだけではなく、さらに上のレベルまで要求されます。
そんなときも経験が豊かであれば、問題が解ける可能性も高くなります。
だからこそ、このような試験において基礎の確認が終われば、経験値を増やすために「質より量」の勉強をお勧めします。

どうして練習をしないのか

このようにもっとアウトプットに重点を置いた勉強をして経験値を上げればいいのですが、成績の上がらない生徒たちはそれをしません。
どうしてでしょうか。

まず、「分かったつもり」だから「自分は出来ている」と思い込んで、練習をしないことが挙げられます。
「分かっている」と思いうから「する必要はない」と考え練習をやらないのです。
では、対処法は何でしょうか。
根本は本人の認識に関する誤解なので、自分ができていないことを自覚させることです。
実際に問題を解かせて、どれだけできていないかを示すのがいいでしょう。

ここで注意しないといけないことは、プライドの高い生徒は実は自分が分かっていないことを自覚しているのだけれども、それを明確に指摘されると自尊心が傷つけられるのを恐れ、そもそも問題を解こうとしないということです。
こういう場合は厄介ですが、自分の弱いところもさらけ出せるくらいの信頼関係を普段から築くことが大事です。
「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」という言葉が示すように、一時のプライドのためにその後の人生を大きく損なうことのないように諭す必要があります。

もう一つ、「面倒くさがりの心理」があります。
生徒たちはよく「面倒くさい」と口にします。
そして、「面倒くさい」と言えばやらなくて済むような考えがあるようです。
面倒くさいことをやらないのが合理主義のように思えますかもしれませんが、それは単なる怠慢です。
面倒くさくても、やらなくてはならないことはやらないといけません。
この点を誤解し、勉強しないでいい口実にしているようですが、全くの的外れです。
勉強は本来「面倒くさい」ものです。
その「面倒くさい」ものに直面し、試行錯誤、創意工夫し問題を解決するからこそ、脳や心の発達があるのです。
人間の脳は体と違い、何もしなくても成長するものではありません。
困難を乗り越える中でいろいろ考え、思考が深まり、育っていくものなのです。
「面倒くさい」と言ってその場しのぎの安易な判断で練習をせず経験を逃せば、それは翻って自分の不利益になることを十分に承知してほしいです。



テストや試験の点数が伸び悩んでいる生徒は、「どの程度まで勉強しないといけないのか」がよく分かっていない可能性があります。
確かに勉強はしていますが、十分ではないのです。
「一度覚えたから大丈夫」「一度解けたから大丈夫」と思ってそれ以上勉強しないので、テストや試験に対応できるまでの実力が付いていないことに気づいていないのです。

だからこそ、面倒くさがらず問題をたくさん解いて、真に理解しているか確認し、学習内容のより一層の定着を促し、さらに経験値を積むことで限られた時間内でもテンポよく解けるまで勉強しないといけません。
そうすれば、学んだ知識を正しく効率よく使いこなすことができ、テストや試験の点数もぐんぐん伸びることでしょう。

多くの生徒はインプットばかりに目がいって、アウトプットが疎かになりがちです。
しかし、結果の出る勉強にはアウトプットこそ重要だということに念を押したいと思います。

楽をして脳の発達はありません。
困難に直面して脳への刺激を増やすことで初めて可能です。
だから、苦しくても地道に頑張ってください。
そうすればきっと良い結果になって現れるはずです。

2025.01.01

新年あけましておめでとうございます

 新年あけましておめでとうございます。
2025年がスタートしました。
みなさまはどのような思いでこのときを迎えられましたか。
去年に引き続き、葛西TKKアカデミーは本年も生徒たちの支えになれますように、全力で頑張りたいと思います。

葛西TKKアカデミーの2025年は

いよいよ新年になりました。
去年に引き続き、皆様には葛西TKKアカデミーをご愛顧いただけますように、心からお願い申し上げます。
とは言え、葛西TKKアカデミーは特に何か変わる訳ではありませんが、これまで通り一人ひとりの生徒に向き合い、全ての生徒が明るい未来を歩めるように尽力したいと考えております。

年明け早々に共通テストが実施されます。
葛西TKKアカデミーでも今年は大学受験生が一人います。
国立大学を目指しているので、この第一の試練を無事通過できますように奮闘中です。
共通テストに関してはある程度の目途が立ってきたので、現在は本試験に向けた勉強を行っています。

また、同じく1月には高校受験の推薦入試もあります。
こちらも2名ほどチャレンジする予定です。
推薦入試は非常に狭き門であり、優秀な生徒でさえ落ちることがしばしばです。
結果はどうなるか分かりませんが、二人とも推薦入試に向けた対策講座を受けています。
小論文の書き方から面接まで、実戦を通して準備を進行中です。

その後、2月は高校入試の学力テストが行われます。
長い受験勉強の成果を発揮するときです。
葛西TKKアカデミーからは3人の生徒が今年は受験します。
全員持てる者の全てを出し尽くし、決して悔いのない受験をしてほしいと思います。
「やるべきことはやった、後は天命を待つだけ」と言えるくらいに出会ってほしいと期待します。

そして、入試のシーズンが終われば、新しい年度が始まります。
みんな進級し、新しい学校、新しいクラスでまた勉強です。
気持ちを切り替え、この一年を無事に過ごされるように祈っています。
葛西TKKアカデミーでは当座の予定などはありませんが、これまでと同じく生徒を支え、楽しい企画を通じて生徒たちが勉強に向き合えるように頑張ります。

ところでへび年ってどんな年?

ところでへび年ってどんな年なのでしょうか。
一般的には、「新しい挑戦や変化、成長、変革を象徴」する年だそうです。
これらは蛇の脱皮するイメージから生まれたようで、「復活と再生」も意味します。
よって、皆様も何か新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

蛇は恩を忘れずに必ず返す生きものと言われており、昔から豊穣や実りをもたらす神としてあがめ奉られてきました。
そういうところから日本全国国は蛇を祀る神社がたくさんあります。
山口県岩国市の白蛇神社なとはその代表格ではないでしょうか。
先ほど述べた「再生と復活」のイメージから、長寿や強い生命力につながる縁起のいい動物とされています。
よく「蛇の脱皮した皮を財布に入れておくと金運がアップする」などということは、皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか。

このように、これまでの努力が実(巳)のる年とも言われるへび年は、これまで積み重ねてきた努力の結果を出す年とも言えるでしょう。
そして、新しいことに恐れずチャレンジしてみる年でもあります。
皆様もこれまでやったことのないことに挑戦してみてはいかがでしょうか。



2025年が始まりました。
この新しい年に期待と不安で心躍らせる人はたくさんいると思います。
葛西TKKアカデミーも新たな出会いにワクワクしております。
どのような縁でどのような人に巡り会うのでしょうか。

辛いことや苦しいこともありますが、少しでも前向きになって、未来ある子どもたちの光になれますように頑張ります。

今年も葛西TKKアカデミーをよろしくお願いいたします。

2024.12.31

いよいよ今年も最後!大変お世話になりました!今年一年を振り返ってみます

 とうとう大晦日になってしまいました。
元日には「これから新たな一年が始まる」と思っていたら、もう2024年も終わりです。
本当にあっという間でした。
ますます一年がめまぐるしく感じます。

そして、今年も多くの出会いがあり、多くの人に助けられ、多くの思い出もできました。
まだまだ葛西TKKアカデミーは続きますが、時の区切りとして、ここで感謝の気持ちを表したいと思います。

今年を振り返ると

受験合格

今年はまず、二名も推薦入試で合格できたことが思い出されます。
推薦入試は本当に難しく、学校で成績優秀な生徒でさえ落ちることがあります。
それほど倍率が高く狭き門であり、受験生はみんな成績上位なので、本気で準備しないとまぐれで合格するようなものではありません。
葛西TKKアカデミーでは、かなりしっかりと面接や作文などの推薦入試対策も行いますが、それでも合格を保証できるものではありません。
だから、合格の報告を聞いたときは、とても驚くと同時に嬉しくもありました。
他の受験生も、それぞれの希望する学校に入学できました。
葛西TKKアカデミーの受験対策は決して生ぬるいものではありません。
それでも、最後までついて来てくれて感謝の限りです。
みなさん心から「おめでとう」と言わせてください。
みなさんの明るい未来への道を切り開くお手伝いができたことを、とても光栄に思います。

検定試験合格

検定試験の合格も思い出されます。
算数好きの小学生が中学生レベルの数検にチャレンジ合格しました。
また、小5の男子生徒は初めての英検に合格しました。
二人とも本人の努力の成果が実ってよかったと思います。
自分が好きなことなので、とてもよく勉強していました。
まだまだ上のレベルに向けて、今も奮闘中です。
頑張れ!

特別日本語授業

夏にはフランスからの生徒の日本語授業がありました。
夏休みを利用して、日本の授業を体験し、日本の同年代の生徒との交流が希望でした。
限られた時間で、希望にそうように授業を考えました。
日本語に特徴的な要素を面白楽しく学べる工夫をしました。
クイズにしたり、マンガを利用したり。
そして、お手伝いに来てくれた日本の生徒たちもとても協力的で、お陰で非常に良い評価をいただきました。
またこのような機会がありましたら、積極的に企画参加したいと思います。

夏休み工作教室

夏休みなどの長期休暇には恒例となりつつある工作教室も忘れられません。
今回は私が行った「バスボム作り」に加えて、塾生のお母様のご協力を賜り、「UVレジンのキーホルダー作り」も実施しました。
このように父兄の方にお手伝いいただけるのは有難いことです。
みなさんの特技を生かし、様々な形で葛西TKKアカデミーを盛り上げてくれる、まさに私の理想とする関係が築けていることを喜ばしく思います。
また、まいぷれ江戸川区さんの宣伝力も相まって、非常に多くの応募がありました。
この体験が参加した生徒たちの良い思い出になれたことを願っています。

総合型入試合格

秋になると総合型入試もありました。
総合型入試とは、以前でいうところのAO入試に当たるものであり、入試制度の改革によって名称や内容が多少変わりました。
最初に相談を受けたときはいろいろな意味で難しそうと感じました。
しかし、強い要望があり、本人の将来のためにも引き受けることにしました。
とは言え、決して楽な道のりではありませんでした。
小論文に必要な論の展開も理解できておらず、文字の丁寧さ、授業に対する姿勢など多くの課題がありました。
対策授業の厳しさに耐えられず逃げ出すこともありました。
しかし、周囲の説得と情熱、本人の再認識の結果、この苦しい準備期間を最後までやり遂げることができました。
個人的には十分に満足できる内容ではありませんできたが、合格という目標は達成できてよかったと思います。
この経験を通して、本人が物事に対する考え方や姿勢を改め、せっかく自分の希望する道へのきっかけができたのだから、それを無駄にせず今後の人生を歩んでほしいと思います。

そして新たな受験生

そして、来年度の入試に向けた新たな受験生も在籍しています。
大学受験が1名、高校受験が3名です。
現在、日本の公教育は難易度が増し、それに伴い受験も難しくなっています。
そして、制度改革に伴い様々な変更が見られ、入試制度も不透明な部分が多い状況です。
そんな中で、受験は一層過熱しています。
特に高校受験の2名は、葛西TKKアカデミーに入ったのが二学期になってからで、遅い受験勉強となりました。
しかし、自分の目指す高校に進学できるよう、現在一所懸命勉強中です。
受験も最後の追い込みとなり、この冬休みはみんなたくさん授業を受けています。
私も休みなくへとへとではありますが、生徒のことを考えれば何とか奮起せねばと、自身に鞭打っております。
頑張る生徒に必ず答えなければなりません。
全員の夢がかなうように全力でサポートします。

もちろん他の生徒も頑張っています

もちろん他の生徒たちも勉強をとても頑張っています。
中高一貫校に合格はしたものの、数学のスピードに追い付けず悩んでいた女子生徒は、毎日のように自習に来ています。
結果、成績も上がりました。
特に苦手だった数学は90点台を出せるまでになりました。
外国籍で言語の壁のある男子生徒も学校では、先生が何を言っているのか十分に理解する時間もなく授業が進んでしまうので、勉強に追いついていけませんでした。
しかし、葛西TKKアカデミーで個別指導を受け、本人の理解できるまで進度を合わせることができるので、以前よりも分かるようになり、テストの点が上がり勉強も楽しくなってきました。
中学受験を目指して頑張っている小学生男子、そろってTKKで勉強に励む小学生の兄弟たち、文章理解が苦手で自分を表現することも難しい生徒など、葛西TKKアカデミーではいろいろなタイプの生徒が勉強しています。
みんなそれぞれに問題を抱えていて、それを個別に対応できる当塾だからこそ選んでもらえています。
本当にありがたいことです。
一人ひとりに合わせて期待に応えられるよう、今後も力を尽くしたいと考えています。



大晦日ということで、簡単に今年一年を振り返ってみました。
今年もいろいろありました。
正直、一筋縄ではいかない生徒が多いですが、だからこそ私も指導のし甲斐があると思っています。
みんな個性的でいい生徒ばかりです。
苦労は多くつらいことも多いですが、この仕事が「楽しい、やってよかった」と感じることも多いです。

幸いにして現在ほとんどのコマが埋まっている状況です。
これも私の地道な努力を評価してくださってのことだと理解しています。
みなさんには感謝しかありません。

引き続き新年も子どもたちの将来のために、彼らの支えになれるよう、日々精進してまいりたいと思います。
どうか来年も葛西TKKアカデミーをよろしくお願い申し上げます。

2024.12.22

インフルエンザ流行中!学級閉鎖も!受験生は特に注意!

 現在、インフルエンザが流行中です。
今年はインフルエンザだけでなく、コロナウィルス、そしてリンゴ病も流行っているようです。
多くの学校で学級閉鎖のニュースも聞かれます。

特に受験生は注意と予防が必要です。
運が悪いと、受験日にインフルエンザが重なり、試験が受けられなくなります。
本人だけでなく家族や周囲の人間も含めて予防対策をしましょう。



以前にも触れましたが、今一度、確認の意味を込めてインフルエンザの予防についてお話したいと思います。
コロナウィルスやリンゴ病も含めて、感染症対策として共通のものもありますので、インフルエンザだけでなく他の病気にならないためにもしっかり復習しましょう。

万が一、インフルエンザにかかってしまった場合には、少しでも危ないなと思ったなら無理をせず、早目に薬を飲んで安静にしましょう。
そして、ひどくなる前にお医者さんに診てもらいましょう。

もちろん予防が一番大切です。
予め注意して日常生活を送ることで、インフルエンザ感染リスクを大きく下げることができます。

インフルエンザの予防と注意点

1.マスクをする

自分がインフルエンザにかかった場合はもちろんですが、予防という意味でもマスクをしましょう。
インフルエンザには飛沫感染もありますので、マスクは口や鼻からウィルスを吸い込むのを防げます。
喉を潤す効果もあり、感染を防ぐ硬貨が高まります。

2.手洗いとアルコール殺菌

インフルエンザのもう一つの感染経路は接触感染です。
だから、手洗いは重要です。
ウィルスは水やアルコールに弱いので、これは有効な手段です。
外出から戻ったとき、トイレから出たときなど、こまめに手を洗いましょう。
また、とってやパソコンなど人が触れるところもこまめにアルコールで拭いて殺菌をするといいです。

3.加湿器などで湿度を上げる

ウィルスは湿度に弱く、湿度が50%を超えると活性が落ちるそうです。
加湿器で室内の湿度を上げるとウィルスの予防になりますし、喉を乾燥から防ぎ潤いを与えるので、喉を守ることにもなります。
加湿器がなければ、濡れたタオルを干すだけでも違います。

4.やはり体力は重要

勉強で寝不足になると免疫力が落ち、インフルエンザにかかりやすくなります。
十分な食事を取らないで栄養が不足しても風邪にかかりやすくなります。
受験で忙しい時こそ、規律ある生活を心がけましょう。

5.家に閉じこもりっぱなしにならないで、適度に外に出て、日の光を浴び軽い運動をしましょう

部屋にずっといると気分が滅入ってしまい、精神衛生上よくありません。
外の空気を吸って、頭をスッキリさせるといいでしょう。
日光を浴びると免疫力も上がるし、軽い運動で血行もよくなりストレス発散になります。
ただし、人ごみに入ると風邪をもらう可能性があるので、不必要に人が大勢いるところに行くのはやめましょう。

インフルエンザにかかったなと思ったらすぐにお医者さんのところに行きましょう。
適切に対処して早く治し、再び勉強に取り組めるようにしましょう。
風邪の引き始めは水分補給とビタミンなどの栄養補給をしっかりしてください。
ワクチン注射をまだしていない人も、いないよりはましなので、今からでも受けた方がいいでしょう。
特に受験生は最悪の事態を避けるためにも、用心に越したことはありません。



未だコロナウイルス感染が報告され、今年はリンゴ病も増えているようです。
一般生ともそうですが、受験生は特にインフルエンザの感染にも注意しないといけません。
大事な受験が台無しにならないように。

病気になってしまうと何もできなくなってしまうので、必要もなく人ごみの中に入って行くなど、あえて感染しやすくなるようなことはしないでください。
大切な時期に感染してテストが受けられないことのないように、最後まで気を抜かないで頑張りましょう。

2024.12.14

最近のTKKの様子

 12月に入り、すっかり冷え込んできました。
葛西TKKアカデミーの生徒たちにも、風邪気味な生徒がちらほらと見えるようになりました。
皆様も体調に気をつけていただきたいと思います。

実は、12月は塾にとって最も忙しい時期でもあります。
通常の授業に加え、冬期講習があり、受験生は本番に向けた最後の追い込みに入るからです。
そこで、今回はそんな葛西TKKアカデミーの近況をご報告したいと思います。

受験生

今年は大学受験生が一名と高校受験生が三名です。
みんな最後の追い込みで頑張っています。

特に高校受験生が計画にのっとり、週4~5コマの入試対策を受けています。
とても大変ですが、みんな自分の勉強に加えて塾の勉強もしっかりやってきてくれています。
特に二名は10月から入った生徒で、一般的な受験対策のスケジュールから大きく遅れてのスタートでしたら、二人とも素直に授業を聞いて、与えられた課題や問題に取り組んでいます。
おかげで、高校受験組はみんな志望校の合格ラインをクリアできそうです。

しかも、高校受験のうちの二人は推薦入試にもチャレンジすることになっています。
推薦入試はまぐれで合格するようなものではないので、受けるならしっかり準備しないといけません。
つまり、一般受験の勉強もしつつ推薦入試の準備もしないといけないので、受験生にとっては非常に厳しい状況になります。
中途半端な気持ちでやるなら、推薦入試はしないで、その分の時間を一般受験の勉強に当てた方がいいです。
しかし、それを十分説明した上で本人たちがやりたいと言いっているので、私としてはもうそれを拒む理由はありません。
困難な日々になると思いますが、結果はどうであれ試練を超えた先にはきっと人生の教訓が得られるはずです。
周囲には無謀に思えることでも果敢に挑む気持ちに、最近失われつつある若者らしさを感じ、ぜひ応援したいと考えます。

大学受験生も共通テスト対策は既に終わり、本試験に向けた対策を現在行っています。
本人の努力もあり、共通テストは目標をクリアーできそうな状態です。
一方、共通テストと違い本試験は高度な学習が要求されるので苦戦しています。
でも、まだまだ時間はありますので最後の最後まであきらめることなく頑張ってほしいです。
理系の生徒なので基本的には苦手な英語を指導しています。
最初のころは基礎的なこともままならない感じでしたが、これまで努力してかなりできるようになったと思います。
とは言え、本試験は簡単ではありません。
より複雑で高度な問題が多々あるので、それにも対応できるように、今以上に英語を磨きあげる必要があります。

中学生

中学生チームはそれぞれ個性的なメンバーがそろっています。
みんな一筋縄ではいかない問題を抱えていますが、一生懸命困難を乗り切ろうと頑張っています。
目的に向かって、日々努力です。
葛西TKKアカデミーに来て、みんな頑張れば結果を出せることを実際に経験したので、真面目に自分のやるべきことをやっています。
多くの場合、知能が悪いから成績が悪いのではなく、やるべきことをやってこなかったから、何をやっていいか分からずそのままにしていたから結果が出ないのだと思います。
だから、何をどうやるか具体的に示し、本人も言われたことを素直に受け止め実行するだけで、大抵成績は上がるものです。

中学三年生の生徒が英検3級合格を目指して頑張っています。
もともと英語が苦手で苦労をしながら勉強しています。
かなりできるようになってきましたが、あと一歩という感じです。
来月の試験までまだ時間がありますから、残された時間を使って全力で取り組んでほしいと思います。
特に冬休みの時間に余裕があるときを利用して、実力を伸ばしてくれればと思います。

小学生

今、葛西TKKアカデミーには1年生から6年生まで小学生が所属しております。
こちらも個性的なメンバーがそろっています。
いい意味で癖の強い生徒たちです。
多くの小学生は学校で習ったことをしっかり身に付けられるように、基本を中心に勉強しています。

こちらにも英検4級合格を目指して頑張っている生徒がいます。
基礎的なことはできているのですが、合格ラインにはあと少しというところです。
春の試験に間に合うようにと奮闘中です。

また、先日うれしいニュースがありました。
夏休みに読書感想文を指導した生徒が、なんと賞状を頂いたと見せてくれました。
最初は読書感想文の体をもなしていませんでしたが、粘り強く何度も話し合い、書き直し、ようやくできた作文は素晴らしいものでした。
こうやって生徒の頑張りが目に見える形になると、生徒自身も自分の成果が現実のものとして感じられ、勉強への励みになります。
このような感じで、多くの生徒に努力と達成の実感と喜びを味わってくれたらと願います。
そして、私もその力添えになれたらと、日々思う次第です。

合格

先日、大学の総合型で受験をした生徒が無事合格しました。
これまでのいうところのAO入試というものです。
小論文と面接の練習と徹底的に行いました。
正直問題の多い生徒で紆余曲折ありましたが、何とか合格が取れたことに安堵しております。
個人的にはまだまだ彼の能力を引き上げられたと思いますが、もともと勉強嫌いの生徒なので、目標ラインはクリアできたから「良し」とすべきなのかも知れません。
少なくとも合格という事実は変わらなく、彼の将来の夢に向けた道が開けたのはうれしいことです。
本人も親御さんもとても喜んでいました。
他の生徒たちも、自分たちの希望に向かって進めるように、これからも支え続けたいと思います。

冬休み

冬休みは学校がない分、これまでできなかったことをするには良い時期です。
苦手や抜けを克服するチャンス。
特に受験生にとっては、本番前の最後のまとまった時間の取れる休みなので、せっかくの機会を無駄にせず有効に活用してほしいと思います。
授業を追加して頑張っている生徒もたくさんいます。
みんなの努力が実ってよい新年が迎えられればと思います。



受験生も多く、ありがたいことに今年はコマがほぼ埋まっている状態です。
これほど皆さんに葛西TKKアカデミーが支持されているとは、心よりうれしい限りです。
私一人で経営している小さな個別指導塾で、このごろは非常に忙しい毎日を送っています。
大変でフラフラになることもありますが、ここが子どもたちの支えになり、彼らの未来を照らす助けになればと思えば、不思議と力が湧いてくるものです。
これからも一人でも多くの生徒たちのために最善を尽くしていきたいと思います。

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