塾長ブログ
2024.12.31
いよいよ今年も最後!大変お世話になりました!今年一年を振り返ってみます
とうとう大晦日になってしまいました。
元日には「これから新たな一年が始まる」と思っていたら、もう2024年も終わりです。
本当にあっという間でした。
ますます一年がめまぐるしく感じます。
そして、今年も多くの出会いがあり、多くの人に助けられ、多くの思い出もできました。
まだまだ葛西TKKアカデミーは続きますが、時の区切りとして、ここで感謝の気持ちを表したいと思います。
今年を振り返ると
受験合格
今年はまず、二名も推薦入試で合格できたことが思い出されます。
推薦入試は本当に難しく、学校で成績優秀な生徒でさえ落ちることがあります。
それほど倍率が高く狭き門であり、受験生はみんな成績上位なので、本気で準備しないとまぐれで合格するようなものではありません。
葛西TKKアカデミーでは、かなりしっかりと面接や作文などの推薦入試対策も行いますが、それでも合格を保証できるものではありません。
だから、合格の報告を聞いたときは、とても驚くと同時に嬉しくもありました。
他の受験生も、それぞれの希望する学校に入学できました。
葛西TKKアカデミーの受験対策は決して生ぬるいものではありません。
それでも、最後までついて来てくれて感謝の限りです。
みなさん心から「おめでとう」と言わせてください。
みなさんの明るい未来への道を切り開くお手伝いができたことを、とても光栄に思います。
検定試験合格
検定試験の合格も思い出されます。
算数好きの小学生が中学生レベルの数検にチャレンジ合格しました。
また、小5の男子生徒は初めての英検に合格しました。
二人とも本人の努力の成果が実ってよかったと思います。
自分が好きなことなので、とてもよく勉強していました。
まだまだ上のレベルに向けて、今も奮闘中です。
頑張れ!
特別日本語授業
夏にはフランスからの生徒の日本語授業がありました。
夏休みを利用して、日本の授業を体験し、日本の同年代の生徒との交流が希望でした。
限られた時間で、希望にそうように授業を考えました。
日本語に特徴的な要素を面白楽しく学べる工夫をしました。
クイズにしたり、マンガを利用したり。
そして、お手伝いに来てくれた日本の生徒たちもとても協力的で、お陰で非常に良い評価をいただきました。
またこのような機会がありましたら、積極的に企画参加したいと思います。
夏休み工作教室
夏休みなどの長期休暇には恒例となりつつある工作教室も忘れられません。
今回は私が行った「バスボム作り」に加えて、塾生のお母様のご協力を賜り、「UVレジンのキーホルダー作り」も実施しました。
このように父兄の方にお手伝いいただけるのは有難いことです。
みなさんの特技を生かし、様々な形で葛西TKKアカデミーを盛り上げてくれる、まさに私の理想とする関係が築けていることを喜ばしく思います。
また、まいぷれ江戸川区さんの宣伝力も相まって、非常に多くの応募がありました。
この体験が参加した生徒たちの良い思い出になれたことを願っています。
総合型入試合格
秋になると総合型入試もありました。
総合型入試とは、以前でいうところのAO入試に当たるものであり、入試制度の改革によって名称や内容が多少変わりました。
最初に相談を受けたときはいろいろな意味で難しそうと感じました。
しかし、強い要望があり、本人の将来のためにも引き受けることにしました。
とは言え、決して楽な道のりではありませんでした。
小論文に必要な論の展開も理解できておらず、文字の丁寧さ、授業に対する姿勢など多くの課題がありました。
対策授業の厳しさに耐えられず逃げ出すこともありました。
しかし、周囲の説得と情熱、本人の再認識の結果、この苦しい準備期間を最後までやり遂げることができました。
個人的には十分に満足できる内容ではありませんできたが、合格という目標は達成できてよかったと思います。
この経験を通して、本人が物事に対する考え方や姿勢を改め、せっかく自分の希望する道へのきっかけができたのだから、それを無駄にせず今後の人生を歩んでほしいと思います。
そして新たな受験生
そして、来年度の入試に向けた新たな受験生も在籍しています。
大学受験が1名、高校受験が3名です。
現在、日本の公教育は難易度が増し、それに伴い受験も難しくなっています。
そして、制度改革に伴い様々な変更が見られ、入試制度も不透明な部分が多い状況です。
そんな中で、受験は一層過熱しています。
特に高校受験の2名は、葛西TKKアカデミーに入ったのが二学期になってからで、遅い受験勉強となりました。
しかし、自分の目指す高校に進学できるよう、現在一所懸命勉強中です。
受験も最後の追い込みとなり、この冬休みはみんなたくさん授業を受けています。
私も休みなくへとへとではありますが、生徒のことを考えれば何とか奮起せねばと、自身に鞭打っております。
頑張る生徒に必ず答えなければなりません。
全員の夢がかなうように全力でサポートします。
もちろん他の生徒も頑張っています
もちろん他の生徒たちも勉強をとても頑張っています。
中高一貫校に合格はしたものの、数学のスピードに追い付けず悩んでいた女子生徒は、毎日のように自習に来ています。
結果、成績も上がりました。
特に苦手だった数学は90点台を出せるまでになりました。
外国籍で言語の壁のある男子生徒も学校では、先生が何を言っているのか十分に理解する時間もなく授業が進んでしまうので、勉強に追いついていけませんでした。
しかし、葛西TKKアカデミーで個別指導を受け、本人の理解できるまで進度を合わせることができるので、以前よりも分かるようになり、テストの点が上がり勉強も楽しくなってきました。
中学受験を目指して頑張っている小学生男子、そろってTKKで勉強に励む小学生の兄弟たち、文章理解が苦手で自分を表現することも難しい生徒など、葛西TKKアカデミーではいろいろなタイプの生徒が勉強しています。
みんなそれぞれに問題を抱えていて、それを個別に対応できる当塾だからこそ選んでもらえています。
本当にありがたいことです。
一人ひとりに合わせて期待に応えられるよう、今後も力を尽くしたいと考えています。
大晦日ということで、簡単に今年一年を振り返ってみました。
今年もいろいろありました。
正直、一筋縄ではいかない生徒が多いですが、だからこそ私も指導のし甲斐があると思っています。
みんな個性的でいい生徒ばかりです。
苦労は多くつらいことも多いですが、この仕事が「楽しい、やってよかった」と感じることも多いです。
幸いにして現在ほとんどのコマが埋まっている状況です。
これも私の地道な努力を評価してくださってのことだと理解しています。
みなさんには感謝しかありません。
引き続き新年も子どもたちの将来のために、彼らの支えになれるよう、日々精進してまいりたいと思います。
どうか来年も葛西TKKアカデミーをよろしくお願い申し上げます。
2024.12.22
インフルエンザ流行中!学級閉鎖も!受験生は特に注意!
現在、インフルエンザが流行中です。
今年はインフルエンザだけでなく、コロナウィルス、そしてリンゴ病も流行っているようです。
多くの学校で学級閉鎖のニュースも聞かれます。
特に受験生は注意と予防が必要です。
運が悪いと、受験日にインフルエンザが重なり、試験が受けられなくなります。
本人だけでなく家族や周囲の人間も含めて予防対策をしましょう。
以前にも触れましたが、今一度、確認の意味を込めてインフルエンザの予防についてお話したいと思います。
コロナウィルスやリンゴ病も含めて、感染症対策として共通のものもありますので、インフルエンザだけでなく他の病気にならないためにもしっかり復習しましょう。
万が一、インフルエンザにかかってしまった場合には、少しでも危ないなと思ったなら無理をせず、早目に薬を飲んで安静にしましょう。
そして、ひどくなる前にお医者さんに診てもらいましょう。
もちろん予防が一番大切です。
予め注意して日常生活を送ることで、インフルエンザ感染リスクを大きく下げることができます。
インフルエンザの予防と注意点
1.マスクをする
自分がインフルエンザにかかった場合はもちろんですが、予防という意味でもマスクをしましょう。
インフルエンザには飛沫感染もありますので、マスクは口や鼻からウィルスを吸い込むのを防げます。
喉を潤す効果もあり、感染を防ぐ硬貨が高まります。
2.手洗いとアルコール殺菌
インフルエンザのもう一つの感染経路は接触感染です。
だから、手洗いは重要です。
ウィルスは水やアルコールに弱いので、これは有効な手段です。
外出から戻ったとき、トイレから出たときなど、こまめに手を洗いましょう。
また、とってやパソコンなど人が触れるところもこまめにアルコールで拭いて殺菌をするといいです。
3.加湿器などで湿度を上げる
ウィルスは湿度に弱く、湿度が50%を超えると活性が落ちるそうです。
加湿器で室内の湿度を上げるとウィルスの予防になりますし、喉を乾燥から防ぎ潤いを与えるので、喉を守ることにもなります。
加湿器がなければ、濡れたタオルを干すだけでも違います。
4.やはり体力は重要
勉強で寝不足になると免疫力が落ち、インフルエンザにかかりやすくなります。
十分な食事を取らないで栄養が不足しても風邪にかかりやすくなります。
受験で忙しい時こそ、規律ある生活を心がけましょう。
5.家に閉じこもりっぱなしにならないで、適度に外に出て、日の光を浴び軽い運動をしましょう
部屋にずっといると気分が滅入ってしまい、精神衛生上よくありません。
外の空気を吸って、頭をスッキリさせるといいでしょう。
日光を浴びると免疫力も上がるし、軽い運動で血行もよくなりストレス発散になります。
ただし、人ごみに入ると風邪をもらう可能性があるので、不必要に人が大勢いるところに行くのはやめましょう。
インフルエンザにかかったなと思ったらすぐにお医者さんのところに行きましょう。
適切に対処して早く治し、再び勉強に取り組めるようにしましょう。
風邪の引き始めは水分補給とビタミンなどの栄養補給をしっかりしてください。
ワクチン注射をまだしていない人も、いないよりはましなので、今からでも受けた方がいいでしょう。
特に受験生は最悪の事態を避けるためにも、用心に越したことはありません。
未だコロナウイルス感染が報告され、今年はリンゴ病も増えているようです。
一般生ともそうですが、受験生は特にインフルエンザの感染にも注意しないといけません。
大事な受験が台無しにならないように。
病気になってしまうと何もできなくなってしまうので、必要もなく人ごみの中に入って行くなど、あえて感染しやすくなるようなことはしないでください。
大切な時期に感染してテストが受けられないことのないように、最後まで気を抜かないで頑張りましょう。
2024.12.14
最近のTKKの様子
12月に入り、すっかり冷え込んできました。
葛西TKKアカデミーの生徒たちにも、風邪気味な生徒がちらほらと見えるようになりました。
皆様も体調に気をつけていただきたいと思います。
実は、12月は塾にとって最も忙しい時期でもあります。
通常の授業に加え、冬期講習があり、受験生は本番に向けた最後の追い込みに入るからです。
そこで、今回はそんな葛西TKKアカデミーの近況をご報告したいと思います。
受験生
今年は大学受験生が一名と高校受験生が三名です。
みんな最後の追い込みで頑張っています。
特に高校受験生が計画にのっとり、週4~5コマの入試対策を受けています。
とても大変ですが、みんな自分の勉強に加えて塾の勉強もしっかりやってきてくれています。
特に二名は10月から入った生徒で、一般的な受験対策のスケジュールから大きく遅れてのスタートでしたら、二人とも素直に授業を聞いて、与えられた課題や問題に取り組んでいます。
おかげで、高校受験組はみんな志望校の合格ラインをクリアできそうです。
しかも、高校受験のうちの二人は推薦入試にもチャレンジすることになっています。
推薦入試はまぐれで合格するようなものではないので、受けるならしっかり準備しないといけません。
つまり、一般受験の勉強もしつつ推薦入試の準備もしないといけないので、受験生にとっては非常に厳しい状況になります。
中途半端な気持ちでやるなら、推薦入試はしないで、その分の時間を一般受験の勉強に当てた方がいいです。
しかし、それを十分説明した上で本人たちがやりたいと言いっているので、私としてはもうそれを拒む理由はありません。
困難な日々になると思いますが、結果はどうであれ試練を超えた先にはきっと人生の教訓が得られるはずです。
周囲には無謀に思えることでも果敢に挑む気持ちに、最近失われつつある若者らしさを感じ、ぜひ応援したいと考えます。
大学受験生も共通テスト対策は既に終わり、本試験に向けた対策を現在行っています。
本人の努力もあり、共通テストは目標をクリアーできそうな状態です。
一方、共通テストと違い本試験は高度な学習が要求されるので苦戦しています。
でも、まだまだ時間はありますので最後の最後まであきらめることなく頑張ってほしいです。
理系の生徒なので基本的には苦手な英語を指導しています。
最初のころは基礎的なこともままならない感じでしたが、これまで努力してかなりできるようになったと思います。
とは言え、本試験は簡単ではありません。
より複雑で高度な問題が多々あるので、それにも対応できるように、今以上に英語を磨きあげる必要があります。
中学生
中学生チームはそれぞれ個性的なメンバーがそろっています。
みんな一筋縄ではいかない問題を抱えていますが、一生懸命困難を乗り切ろうと頑張っています。
目的に向かって、日々努力です。
葛西TKKアカデミーに来て、みんな頑張れば結果を出せることを実際に経験したので、真面目に自分のやるべきことをやっています。
多くの場合、知能が悪いから成績が悪いのではなく、やるべきことをやってこなかったから、何をやっていいか分からずそのままにしていたから結果が出ないのだと思います。
だから、何をどうやるか具体的に示し、本人も言われたことを素直に受け止め実行するだけで、大抵成績は上がるものです。
中学三年生の生徒が英検3級合格を目指して頑張っています。
もともと英語が苦手で苦労をしながら勉強しています。
かなりできるようになってきましたが、あと一歩という感じです。
来月の試験までまだ時間がありますから、残された時間を使って全力で取り組んでほしいと思います。
特に冬休みの時間に余裕があるときを利用して、実力を伸ばしてくれればと思います。
小学生
今、葛西TKKアカデミーには1年生から6年生まで小学生が所属しております。
こちらも個性的なメンバーがそろっています。
いい意味で癖の強い生徒たちです。
多くの小学生は学校で習ったことをしっかり身に付けられるように、基本を中心に勉強しています。
こちらにも英検4級合格を目指して頑張っている生徒がいます。
基礎的なことはできているのですが、合格ラインにはあと少しというところです。
春の試験に間に合うようにと奮闘中です。
また、先日うれしいニュースがありました。
夏休みに読書感想文を指導した生徒が、なんと賞状を頂いたと見せてくれました。
最初は読書感想文の体をもなしていませんでしたが、粘り強く何度も話し合い、書き直し、ようやくできた作文は素晴らしいものでした。
こうやって生徒の頑張りが目に見える形になると、生徒自身も自分の成果が現実のものとして感じられ、勉強への励みになります。
このような感じで、多くの生徒に努力と達成の実感と喜びを味わってくれたらと願います。
そして、私もその力添えになれたらと、日々思う次第です。
合格
先日、大学の総合型で受験をした生徒が無事合格しました。
これまでのいうところのAO入試というものです。
小論文と面接の練習と徹底的に行いました。
正直問題の多い生徒で紆余曲折ありましたが、何とか合格が取れたことに安堵しております。
個人的にはまだまだ彼の能力を引き上げられたと思いますが、もともと勉強嫌いの生徒なので、目標ラインはクリアできたから「良し」とすべきなのかも知れません。
少なくとも合格という事実は変わらなく、彼の将来の夢に向けた道が開けたのはうれしいことです。
本人も親御さんもとても喜んでいました。
他の生徒たちも、自分たちの希望に向かって進めるように、これからも支え続けたいと思います。
冬休み
冬休みは学校がない分、これまでできなかったことをするには良い時期です。
苦手や抜けを克服するチャンス。
特に受験生にとっては、本番前の最後のまとまった時間の取れる休みなので、せっかくの機会を無駄にせず有効に活用してほしいと思います。
授業を追加して頑張っている生徒もたくさんいます。
みんなの努力が実ってよい新年が迎えられればと思います。
受験生も多く、ありがたいことに今年はコマがほぼ埋まっている状態です。
これほど皆さんに葛西TKKアカデミーが支持されているとは、心よりうれしい限りです。
私一人で経営している小さな個別指導塾で、このごろは非常に忙しい毎日を送っています。
大変でフラフラになることもありますが、ここが子どもたちの支えになり、彼らの未来を照らす助けになればと思えば、不思議と力が湧いてくるものです。
これからも一人でも多くの生徒たちのために最善を尽くしていきたいと思います。
2024.11.23
明日は都立高校の英語のスピーキングテストがあります!
他の入学試験に先駆けて、明日は都立高校の英語のスピーキングテストが行われます。
今、受験生は入試に向けた勉強に忙しい時期だと思います。
そんな中での最初の試験ということで、緊張したり戸惑っている生徒も多いのではないでしょうか。
そこで試験前日に当たり、スピーキングテストに臨む前の注意点をいくつか述べたいと思います。
スピーキングテストの対策として
1.機器の扱い方・操作方法の確認
他の試験と違い、スピーキングテストではタブレット端末などを使い、ヘッドフォンから流れる音声の指示に従い解答を行います。
付属しているマイクに音声を入力して解答をするわけですが、これらの機器の操作方法が分からないと大変です。
使い方が分からず焦って実力が発揮できないと困ります。
受験生は各中学校でリハーサルとして実際に端末等を使って練習済みと思いますので、そのときのことをしっかり思い出し、事前に機器の使い方確認をしておきましょう。
万が一試験中に機械のトラブルが発生しても決して慌てず、落ち着いて試験官に申し出て対応してもらいましょう。
なれない形式のテストですが、パニックにならず冷静に解答しましょう。
そのためには、事前に頭の中で試験を何度もシミュレーションしてください。
2.問題形式の確認
スピーキングテストは四つのパートから成り立っていますので、それぞれのパートの問題形式を確認しどのように答えればいいか考えましょう。
最初のパートAは与えられた文章を読む問題です。
問題内容の説明があるうちからできれば問題に目を通しましょう。
そして、少しでも早く最後まで黙読し、発音できない単語がないか確認して下さい。
あったときはどうしようもないので、自分なりに考えて発音を想像しながら読んでください。
読むときにどこまで続けて読んで、どこで区切りを入れるか考えましょう。
また、英語の単語にはぞれぞれアクセントがあるので、それを強調するとより英語らしく聞こえます。
文末を上げたり下げたりする抑揚も注意してください。
パートBはイラストなどを見ながらそれに関する質問に答える形式です。
質問を正しく聞き取れないと正確に答えることもできませんので、質問で何を聞かれているか、特に英語は最初のワードが重要ですので、そこを特に集中して聞いてください。
自分なりの回答で構わないのですが、自分が答えられる英語で応えるようにしてください。
自分の意見を言いたくても、それが英語で言えないときは別の答えをすることも大事です。
また、パートBでは今年から新形式の問題も導入されます。
一つは音声による質問に対して答える問題、もう一つは逆にこちらから質問する問題です。
こちらも問題に対してどのように答えるのが自分にとって一番いいか考えながら、自分なりの解答を発話しましょう。
パートCは四コマ漫画を見て、そこに描かれている内容を英語で話す問題です。
まず、各コマに何が描かれているか把握し、それを英語で表現するにはどうすればいいか考えましょう。
言いたくても言えないときは別の解答をしてください。
難しいことを言う必要はなく、単純な英語で応えましょう。
個人的にはこのパートが一番難しいように思われます。
だから、完全にできなくてもできる範囲でいいと思います。
最後のパートDはオープンクエスチョンの問題です。
聞かれる質問に自分の意見を述べて、その理由も説明するものです。
意見事態に正解はないので、どの立場の意見を述べても構いません。
大事なのは答え方です。
自分の意見をしっかり裏付ける論理的な解答が求められます。
応え方も大事ですが、思考力も重要になります。
日本語でもいいので、自分の意見を理由をどのように言えばいいか練習しましょう。
3.答えるときの注意点
スピーキングテストなので英語の文法力や語彙力も大切ですが、根本的にはっきり大きな声で応えることが肝心です。
音声が録音できなければ意味がありませんし、聞き取りにくい話し方では採点者が点数を付けられません。
それから、解答時間も気をつけましょう。
録音の時間が決まっているので、ゆっくりしていると最後まで録音できないかも知れません。
焦って英語がいい加減になるのはいけませんが、時間内に答えらえるように練習して時間の感覚をつかむようになるといいです。
言葉に詰まって途中で沈黙になってもいけません。
試験中の緊張で機転が利かなくなるかも知れませんが、常に落ち着いて試験に臨めるようにしましょう。
そもそも何も答えないと点数がありません。
逆に何か答えれば点数になる可能性があります。
スピーキングテストは部分点がありますから、最初からあきらめて何も言わないのはやめましょう。
もがいて1点でも取れるように頑張りましょう。
試験前後の注意点
1.体調管理
いろいろお話しましたが、もう前日なので付け焼刃での勉強はやめましょう。
それよりも万全の体調で持てる実力を全て出せるように体を整えるのが得策です。
前日はお風呂にゆっくりつかりリラックスして、十分な睡眠が取れるようにしましょう。
早寝早起きをして、余裕を持って試験会場につけるようにしてください。
朝食も刺激が強いものは避け、胃にやさしいものを食べましょう。
そして、くれぐれも食べ過ぎには気をつけてください。
また、最近急に冷え込んできたので、温かい恰好をしてください。
そして、人ごみに入る必要があるようならばマスクなどの対策もしましょう。
2.出発
持ち物は事前に準備して、朝慌てることのないようにしてください。
特に受験票は大事です。
受験生はそれぞれが指定された受験会場に集合となります。
会場に向かう途中でどんなトラブルがあるか分かりませんので、時間の余裕を持って出発しましょう。
少し早めに着いて、会場をぐるっと一周するくらいのゆとりがあるといいでしょう。
同じ中学の生徒もいると思いますが、気を緩めておしゃべりなどしないで、おとなしく自分の席について心を落ち着かせましょう。
試験監督官の指示に従い、つつがなくテストを受けてください。
そして、テストが終われば速やかに帰宅してください。









スピーキングテストは普段なかなか行わないテスト形式で、慣れないとやりにくいと思います。
日頃から発音等を気をつけて英語を学習していればいいのですが、直前に対策に取り組んですぐに上達するようなものでもありません。
日々の積み重ねにより身に付けるものだからです。
別の言い方をするならば、直前にジタバタしてもどうにかなるものでもないので、自分の持てるものを出し切ることに集中してテストを受ければいいのではないでしょうか。
これから続く高校入試の第一弾です。
勝手が分からず苦労するかも知れませんが、「人事を尽くして天命を待つ」の精神でやれることをやりましょう。
それで十分です。
それでは皆さん、幸運をお祈りいたします。



























2024.11.18
インフルエンザ予防を!受験生は注意しないと入試が受けられないかも!

受験生は受験勉強も本格的になってきていることと思います。
今月下旬には都立高校入試のスピーキングテストが実施され、受験がより一層現実味を帯びてきました。
ところで、勉強も大事ですが、受験生にとって最も注意しないといけないのが健康管理です。
特にこれからの季節はインフルエンザが流行し、一見落ち着いたように見えるコロナウィルスも完全になくなった訳ではないので、より一層の予防と対策が必要となってまいります。
そこで今回はインフルエンザに焦点を絞って、その対策を考えてみましょう。
一般の生徒もそうですが、この時期にインフルエンザを最も注意しなければならないのは受験生です。
勉強が滞るだけでなく、試験日と重なれば受験できないということも考えられます。
もしインフルエンザにかかってしまうと一週間は自宅で療養しないといけないからです。
これまでの努力が水の泡になってしまいます。
このようなことは絶対に避けなければなりません。
だから、少しでも危ないなと思えば無理をせず、早目に薬を飲んで安静にしましょう。
ひどくなる前にお医者さんに診てもらいましょう。
もちろん予防が一番大切です。
予め注意して日常生活を送ることで、インフルエンザ感染リスクを大きく下げることができます。
インフルエンザの予防と注意点
1.マスクをする
自分がインフルエンザにかかった場合はもちろんですが、予防という意味でもマスクをしましょう。
インフルエンザには飛沫感染もありますので、マスクは口や鼻からウィルスを吸い込むのを防げます。
喉を潤す効果もあり、感染を防ぐ硬貨が高まります。
2.手洗いとアルコール殺菌
インフルエンザのもう一つの感染経路は接触感染です。
だから、手洗いは重要です。
ウィルスは水やアルコールに弱いので、これは有効な手段です。
外出から戻ったとき、トイレから出たときなど、こまめに手を洗いましょう。
また、とってやパソコンなど人が触れるところもこまめにアルコールで拭いて殺菌をするといいです。
3.加湿器などで湿度を上げる
ウィルスは湿度に弱く、湿度が50%を超えると活性が落ちるそうです。
加湿器で室内の湿度を上げるとウィルスの予防になりますし、喉を乾燥から防ぎ潤いを与えるので、喉を守ることにもなります。
加湿器がなければ、濡れたタオルを干すだけでも違います。
4.やはり体力は重要
勉強で寝不足になると免疫力が落ち、インフルエンザにかかりやすくなります。
十分な食事を取らないで栄養が不足しても風邪にかかりやすくなります。
受験で忙しい時こそ、規律ある生活を心がけましょう。
5.家に閉じこもりっぱなしにならないで、適度に外に出て、日の光を浴び軽い運動をしましょう
部屋にずっといると気分が滅入ってしまい、精神衛生上よくありません。
外の空気を吸って、頭をスッキリさせるといいでしょう。
日光を浴びると免疫力も上がるし、軽い運動で血行もよくなりストレス発散になります。
ただし、人ごみに入ると風邪をもらう可能性があるので、不必要に人が大勢いるところに行くのはやめましょう。
インフルエンザにかかったなと思ったらすぐにお医者さんのところに行きましょう。
適切に対処して早く治し、再び勉強に取り組めるようにしましょう。
風邪の引き始めは水分補給とビタミンなどの栄養補給をしっかりしてください。
ワクチン注射をまだしていない人も、いないよりはましなので、今からでも受けた方がいいでしょう。
未だコロナウイルス感染が報告される中で、受験生はインフルエンザの感染にも注意しないといけません。
病気になってしまうと何もできなくなってしまうので、あえて感染しやすくなるようなことはしないでください。
大切な時期に感染してテストが受けられないことのないように、最後まで気を抜かないで頑張りましょう。
2024.11.10
好きは大事、でもそれだけでは困り(その一)
以前、算数好きな生徒がいて、好きな算数を勉強する機会をどんどん与えたことで、今の学年以上の算数の問題も解けるようになったという話をしたことがあります。
彼は算数が好きで、自分から問題を次々といて、親もそれを理解し尊重し、彼の算数の能力を伸ばすためにチャンスを与えることを惜しみませんできた。
最終的には、同学年の生徒よりもずっと上の級の数検も合格しました。
このように「好き」や「楽しい」は生徒の能力を飛躍的に伸ばしてくれる起爆剤になります。
しかし、そこに焦点を当てすぎるのも実は問題があるのです。
本日は、「好き」なことをする注意点を議論したいと思います。
「好き」なこと「楽しい」ことは最高の結果をもたらす⁉
好きなこと、楽しいことならいつまでも集中して続けられる。
夢中になって、気がついたらいつのまにか何時間もたってしまったという経験をしたことがあると思います。
逆に、嫌なことはなかなか手がつかず、「早く終わらないか」と時間ばかり気になってチラチラと時計を見るが一向に進まない。
「まだこんなに時間があるのか」とため息をついたことはありませんか。
好きなこと楽しいことは集中して効率よく進むのに、嫌なことはダラダラやって生産性が非常に悪い。
だから、「好き」や「楽しい」ということは大切なのです。
勉強においても「好き」であれば、周りから言われなくても自分から進んで机に向かい、教科書をどんどん読んで問題を解いて、結果良い成績を導き出す。
そして、良い結果が励みとなりより一層勉強を楽しくする。
こうして正の連鎖が生まれれば、生徒に良い効果がもたらされます。
「好き」なことをやって、精神的に楽しく幸福な状態であれば、心にもゆとりができ苦手なものにも取り組むことができるようになります。
そして、苦手も克服できれば最高の結果を残すことができます。
勉強に限らず、スポーツや習い事においても、多くの家庭や教室で「好き」、そしてこれに関連した「楽しい」がとても大切にされます。
好きなことをやって、楽しい人生が送られればなんと幸せなことでしょう。
このようなプラスの効果に着目し、現在の教育は「勉強を楽しく」することを重視しています。
これはこれで間違っていないのですが、実はそこには落とし穴があるのです。
不幸な事実
「好きなこと」「楽しいこと」を重んじる教育は素晴らしいのですが、それが「嫌なこと」や「辛いこと」を避ける教育になると問題です。
なぜなら楽しいことばかりやって毎日を過ごせればいいのですが、残念ながら現実はそうではないからです。
現実には「嫌なこと」「辛いこと」がたくさんあり、私たちはそれらと折り合いを付けながら生活をしていかなくてはなりません。
若いうちから「嫌なこと」「辛いこと」から逃げてばかりいると、そのようなことに出会ったときの耐性が育たなくなります。
小さな「嫌なこと」「辛いこと」のうちから慣れて、それを乗り越える経験を積んでいけば、将来より大きな「嫌なこと」「辛いこと」に出会ったとしても、その人はある程度対処可能です。
しかし、子どものうちからそのような試練から逃げ、苦しいことを乗り越える力が育っていない人は、大きくなって避けられない「嫌なこと」「辛いこと」に直面したとき、現実が厳しすぎて絶望で耐えられなくなります。
そして、その人にはこれまでと同じように「逃げ」しか選択肢がないように思われるのです。
実際に生徒たちを見ると…
受験生を見ているとよく分かるのですが、それまでその場をごまかし勉強を逃げてきた生徒は受験の重圧に耐えられない場合が少なくありません。
自分の実力を伸ばして困難を乗り越える努力をするという考えが浮かばず、浮かんだとしてもそれは自分には当てはまらないと考えます。
困難が異様に大きく感じ、挑戦する前から無理と決めつけ、戦う前に白旗を挙げてしまうのです。
苦労をするくらいなら逃げ出した方が楽。
そして、現状の実力で進める道を選びこじんまりと収まろうとします。
これはある意味賢いと見なすこともできますが、人間として成長段階にある若者がこんなに早く自分の限界を決めてしまっているのは非常にもったいない気がします。
自ら可能性を狭め、自分を伸ばす努力をしないのは楽なことかもしれませんが、せっかく苦労して手に入れられるものを失うことの大きさを考えると正しい選択とは思えません。
「好きなこと」「楽しい」を重視する教育が「好きなこと」「楽しい」だけの教育であれば疑問です。
真に子どもたちの成長を考えるならば、「好きなこと」「楽しい」以外のことも取り組めるように指導することが望ましいと考えます。
先ほど「好きなこと」「楽しい」を突き詰めればゆとりができ苦手克服にもつながると述べましたが、そこまでのゆとりが生まれる段階に到達するには、生徒たちの時間が少なすぎるのです。
今の生徒たちはいろいろな意味で忙しく、結果としてこの方法がうまくいくのは非常に稀です。
別の線引き「やるべきこと」と「やらなくてもいいこと」
「好き」や「楽しい」に焦点を当てるやり方の何が問題なのでしょうか。
「好き」や「楽しい」だけの教育は、いわば生徒を楽園に閉じ込めるようなもので、いずれ大きくなって楽園を出て荒々しい現実に生きるすでを授けていないという点ではないでしょうか。
生徒が喜んで好きなことに励んでいれば、教える方も楽しいですし、指導も素直に聞いてくれるので非常に楽です。
でも、教える側にとって楽だからと言ってそれだけで終わってしまっては、生徒の将来に対して無責任と言わざるを得ません。
教える側も苦労するでしょうし、生徒たちも楽しくはないかも知れませんが、それでも「好き」や「楽しい」以外のことも取り組めるようにしないといけません。
それが現実だから。
「好き」や「楽しい」以外のことはやらなくてもいいと生徒が勘違いしないよう注意が必要です。
つまり、教育においては「好きなこと」と「嫌いなこと」も大事ですが、「やるべきこと」と「やらなくてもいいこと」という線引きが重要ではないでしょうか。
両者を同一視するのではなく、「嫌いなこと」でも「やるべきこと」はやらなくてはならないという考え方です。
人間は「失敗」や「非効率なこと」「面倒なこと」や「困難なこと」から学ぶことが多く、好き嫌いでこれらのことを避けるということは学習の機会を失っているということでもあります。
文章の途中ですが、少々長くなってしまいましたので、今回はここで一旦終わります。
続きは後日掲載しますので、お楽しみに。
教育や子育ては非常に難しく一般化しにくいテーマではありますが、葛西TKKアカデミーはこれからもこれらの事柄について考え続けたいと思います。
皆様も「このようなやり方があるよ」という方は、気軽にコメントいただけるとありがたいです。
それでは今回はここまで。
2024.11.04
「老いる」ということ
こういう仕事としていると、職業柄いろいろな文章を読まなくてはなりません。
生徒に指導するに当たり、日本語、英語を含めいろいろなジャンルを読むことになります。
その中で先日、ある小説の一部を授業で扱いました。
それは祖母と孫娘の交流と描いていたのですが、その中で次のようなことが書かれていました。
祖母が最近は何をやろうとするにも疲れてしまい、なかなかできないと話すと、孫娘も自分もそんなときがあると答えました。
朝、起きなければいけないけど、どうしても起きたくなくて起きられないと。
しかし、祖母はそれと自分の言っていることは違うと。
孫娘はやろうと思えばできるけど、ただ面倒くさかったり怠けたかったりしてしないだけ。
でも、祖母の場合は違う。
やりたくてもガソリンがないような、エネルギーが空っぽになってしまったような感じと。
今回はこの話を読んで、私が考えた他愛のない話をしたいと思います。
「老いる」ということ
人間誰もが歳を取ります。
そして、歳を取ったらどんな感じなのか話を聞いて想像することはできても、実際にその年齢になるまでは実感できないものです。
(若者が大人の話を理解しにくいのは、このように実際にその立場になってみないと実感できないことも一因でしょう)
かく言う私もそうなのですが、この話を読んだとき「なるほど、歳を取るとはそういうものなのか」と納得してしまいました。
若いうちは元気いっぱいで、疲れても一晩寝れば翌日にはまた元気になれる。
多少の無理をしても、何とかやれる。
でも、歳を取るとだんだんそのようなこともできなくなってくる。
そのときに「歳のせい」とよく口にします。
確かに加齢と共に体に様々な変化が現れます。
太りやすくなったり、白髪になったり、ものが見えにくくなったり。
これらは否定しようのない身体的事実で、「老い」を表すものの一つでしょう。
しかし、このように考えることもできるのではないでしょうか。
確かに身体的変化、衰えは否めないが、何かしようとするとき「歳のせい」と言ってできないとするのは「老い」を言い訳にしているだけだと。
「老い」と言えば無理をしなくてもすむし、人より楽をしても咎められない。
そして、それに甘んじて「老い」を認めた方が若くいようとするより得に思えてくる。
結果、気持ちが「老い」を受け入れ、体も「老い」てくる。
確かに高齢者であっても、活発で元気な人はいます。
見た目が年齢からは信じらえないくらい若い人もいます。
そして、大概そのような人は気持ちが若い。
つまり、「老い」は本人の気持ちの持ちようである程度コントロールできるのはないでしょうか。
本当はできるのに加齢の事実が、「老い」を言い訳にすることを許し、無理しない言い逃れを可能にする。
そうやって「老い」を理由に若い頃にやっていたことをどんどんしなくなる。
すると体も心もますます老けて、老化が加速するように思えます。
こうして人間は老いていくように感じられます。
何のために「老いる」のか
こう考えると人間は自ら自分を「老いる」ように、意図的に選択しているように思えます。
本来は何年も何十年も長生きできるのに、気持ちで「老い」を言い訳にし、行動を「老い」にし、それが気持ちをさらに「老い」させる。
この「老い」のスパイラルによって、寿命を縮めているように感じられます。
では、なぜ人間は「老い」を言い訳にし、「老い」を進めてしまうのでしょうか。
事故や病気がなくても人間は例外なく死にます。
それは避けられない運命です。
いくら気持ちを若く保ち、心身ともに元気で長生きしようとも、いつかはこの世を去らなくてはなりません。
若者のように未来に希望を持ち、活力に満ちた状態で死を迎えるとしたらどのような気持ちになるでしょうか。
現世に執着し、この世界から己の存在が消滅してしまうことへの恐怖が増大するかも知れません。
怖くて怖くて毎日を「死」の恐怖の中で生きなくてはなりません。
そうすると、人は安らかな「死」を迎えることができなくなるでしょう。
それはある種の不幸です。
そうならないために、人間は「老い」るのではないでしょうか。
「老い」を利用にして、人生を諦める理由を作り、やがてやって来る「死」を受け入れる準備をしている。
最初に触れた小説の祖母の言うような「エネルギーが空っぽ」では本当はないのかも知れない。
もっと若く活発に長生きできるかもしれない。
それでもそう思い込むことによって、現世の執着を捨てあの世への旅たちの準備をするために、本能的に人間は「老い」を言い訳にして、自分を「老けさせる」のではないでしょうか。
そうして次世代へバトンを渡せるように。
「読書」を意識的に
先ほども述べた通り、仕事柄いろいろな文章を読む機会が多く、様々な話題に触れることも多いです。
国語の文章だけでなく英文や、歴史や地理、科学などいたるところに文章があります。
その中で、生徒に指導するためだけでなく、多くのことを考え理解するきっかけが得られることは有難いことだと感じます。
これらの文章に出会っていなければ考えもみないこともたくさんあります。
そういう意味では、(別に塾での勉強のためだけでなくてもいいですが)多様な文章を意識的に読むことはとても大切なことだと思います。
普段から「別に勉強のためだけでなくてもいいから、どんなことでも分け隔てなく多読することは大事だ」と指導しています。
それはテストなどの問題を解くためだけでなく、読解力を高め知識を増やし、論理的思考を訓練し自己表現と相互理解を深めるためには重要なことだからです。
人間どこで得られた知識が役に立つかも知れません。
知識や知恵は多い方がいいですし、そのために面倒くさがることなく日頃から読書の癖を身に付けてほしいです。
正直、かく言う私も読書は得意ではないですが、努めて文章を読んでいろいろ考えたいと思います。
今回は偶然出会った小説の一部から「老い」を考えてみました。
自分の中で思考を巡らせた他愛のない話でした。
「死」は誰も避けることのできない運命であり、そのために「老い」があるのではと考えました。
あくまでも個人的な見解であって、正しいとか正しくないという話ではありませんのであしからず。
また、このような思考の展開は職業上よくあることですが、いずれにしてもそのきっかけとなる読書は、誰もが欠かさないでほしいと思います。
勉強に関係あるなしに関わらず。
これから夜長のシーズンです。
ぜひ読書で有効に過ごしてください。
2024.10.16
明日はスーパームーン!今年最大の満月をご堪能ください
先日、中秋の名月を楽しんだばかりですが、なんと明日はスーパームーンだそうです。
皆さんはスーパームーンをご存知でしょうか。
普段の月よりも大きく見える満月だそうです。
明日の天気は曇りがちのようで綺麗に見えるか少し心配ですが、ふと夜空を見上げてみるのもいいのではないでしょうか。
東京では夜間も明るく、普段星のあることなんて忘れがちですが、この機会に月を眺めながら自然を感じて素直に心動かされるのもいいものです。
スーパームーンとは
ご存知の通り、月は地球の周りを公転しています。
しかし、その軌道は完全な円ではなく楕円となっています。
つまり、月の位置によって地球との距離が変化するということです。
一番近づいたときで約36万㎞、一番離れたときで約40万㎞となります。
そして、当然距離が近くなれば見かけの大きさも大きくなり、遠くなれば小さくなります。
さらに地球や太陽など他の天体の重力の影響も受けて、月の起動は微妙に変化します。
このように月と地球の距離は刻々と変化するので、同じ大きさの満月になるということはなかなかありません。
この変化し続ける月の見た眼の大きさの中で、その年の最も大きく見える満月のことをスーパームーンと呼ぶそうです。
今年最小だった2月24日の満月に比べて約14%も大きく見えます。
一割以上も大きく見えるとは驚きです。
スーパームーンを観測するには
月は他の天体に比べてかなり大きく見やすいのですが、やはり周囲に高いビルなどがなく夜空が見渡せる広い場所から観測するのがいいでしょう。
そして、他の星を観測するときと同じように、できるだけ明りの少ない場所の方がよりくっきりと観測できます。
後は天気です。
天気予報によると明日は曇りがちのようですが、それでも雨でなければ雲の切れ間からスーパームーンが見られることが期待できます。
東京の明日の月の出は16時49分で日没が17時3分なので、陽が沈んで東から南にかけて夜空を探すと、雲さえなければ簡単に月を見つけることができるでしょう。
満月の時間は20時26分だそうですから、この時間を逃さないように観測してください。
ちなみに来年以降のスーパームーンは、2025年12月5日、2026年12月24日、2027年7月5日となっております。
星を観測するには、空気が乾燥し水蒸気に邪魔されることなく、しかも昼夜の温度差が少なく空気の揺らぎも小さい冬が最適です。
さらに、冬は日没が早く、東京では晴れの日が多くなるので他の季節より好条件となっています。
今年も比較的条件は悪くないので、ぜひスーパームーンを楽しんでください。
自然に触れることは勉強にも役立ちますが、純粋に家族の思い出作りに
例えば、月の満ち欠けは中学の理科で勉強します。
普段から自然に触れるということは、体験としてある程度分かっているので勉強理解が深まりますし、親しみを持って勉強に取り組むことができます。
このように勉強の役に立つので、何か機会を見つけては自然現象に触れるようにしてほしいと思います。
しかし、そんな勉強のためという理由ではなく、純粋に自然を楽しみ感動を他者と共有することも大切だと思います。
古代から人々は星に魅せられて、様々な想像を張り巡らし、科学としてだけではなくロマンとして星を感じます。
是非、この機会にお子様と一緒に星を眺めて、いろんなことを語ってみてはいかがでしょうか。
実は今私たちが目にしている星々の光は何万年前のものだとか、星の死は同時に新しい星の誕生だとか、地球外生命体がいるとか。
単なる科学では収まらない感情の高ぶりがあります。
88星座を通して、古代ギリシャの神々の話をするのもいいでしょう。
ギリシャ神話には面白い話がいっぱいあります。
こうやって親子で(大人と)共有した時間はきっと子供たちの心に何かを残してくれます。
勉強を嫌がる子供でも、知的好奇心をくすぐれば、もっと学ぼうとするでしょう。
そしていい思い出になります。
せっかくなので家に閉じこもるばかりではなく、外へ出かけてワクワクして自然を楽しみましょう。
机上の勉強では実感もなく、子どもたちも興味がわかないかもしれません。
しかし、このような天体ショーを自分で目撃すれば、感動が実感として伝わるかも知れません。
そしてこれをきっかけに宇宙にどんどん興味を持てば、生徒たちも勉強が楽しく感じられるようになるはずです。
知の感動は日常にあふれています。
そして思いを巡らせ、自分なりの解にたどり着いたとき、人間の知的喜びは最高潮になります。
このような経験を沢山すれば知的好奇心も高まり、生徒たちも自分から進んで様々なことを学びたくなるはずです。
実は、このように知的好奇心を刺激することは家庭でもできます。
大事なのは発見し、実感し、想像することです。
料理でも工作でもハイキングでもいいから、親子で一緒に何かをしてみましょう。
その気になれば、不思議だなと思えることにたくさん出会うことができます。
どうか皆さん、そのようなチャンスを逃さず、答えを教えるのではなく一緒に考え話し合ってみてください。
そうすれば子供はどんどん学びに飛び込んできますから。
2024.10.09
志望校選びの注意点
高校入試に向けた勉強は進んでいますでしょうか。
夏休みから二学期にかけて、各高校では入試説明会や学校見学会が実施されます。
そして、自分の行きたい学校を決める参考にする受験生も多いことと思います。
学校の成績、模試の判定、人に聞いた話や評判、通いやすさ、実際に自分の目で見た印象、学習内容、部活や学校行事、進学実績や卒業後の進路、そして制服の可愛さなど、多岐の要素をしっかりじっくり吟味して最終決定すると考えます。
でも、中学校は事務的手続きの煩雑さや、早く受験生の動向を知りたいという要求、クラスから不合格者を出したくないという考えから、三者面談でこの時期から進学先を限定し、志望校を早々に決定するような指導をされる場合が少なくありません。
そこで今回は志望校選びに注意すべき点をいくつか議論したいと思います。
この時期に中学校で三者面談が行われ、志望する高校を決めるように促されることもあると思います。
受験を考えると、当然目標校が早く決まった方が、その学校に合った準備時間を長くかけられるので、早い方がいいのは理解できます。
しかし、この時期はまたまだ入試まで日にちがあり、これから受験生の実力がどのように伸びていくか分からないものです。
このような時期に志望校を決定しろというのは中学の一方的な都合であって、多くの受験生には不適切に感じます。
そのようなこともあり、今回は高校入試の志望校選びの注意点をいくつか挙げていきます。
学校の先生が志望校を決めるのではない
先ほどの話の流れになるのですが、しばしば三者面談のときに、学校の成績で「この内申では無理だから、志望校のレベルと落とさなくてはならない」と言われることがあります。
しかし、その言葉を鵜呑みにして安易に志望校を下げてはいけません。
内申点は入試の3割であって、残り7割は学力点です。
内申点が足りなくても、学力点でカバーすればいいのですから、まだあきらめる必要はありません。
入試直前で内申点が決まり模試の合否判定もでて、ある程度自分の実力が明確になってきている時期ならまだしも、内申点も決まっていない時期から志望校を下げることに言及する行為自体に疑問を感じます。
生徒たちの能力を伸ばし、彼らが成長しようと努力するのを支えるのが教育だと考えます。
しかし、この時期に志望校を下げろというのは「今の身の丈に合ったこじんまりとした人間になれ」と言っているように聞こえます。
これは教育とは真逆な姿勢ではないでしょうか。
受験当日まで生徒は必死に頑張り、自分を伸ばそうとするからこそ受験は価値があるのです。
何の努力もしないで行ける高校を勧めるのは教育における指導ではありません。
生徒たちには「学ぶ権利」があり、本人が望めばそれを尊重しなければなりません。
学校の先生であってもそれを無視して、本人の意に反し「志望校を下げなければならない」とは言えません。
もし、そういう先生がいたなら、それに従う必要は全くありません。
ましてや、それが本人の意思ではなく納得していないなら、堂々と抵抗し自分の本意をつらぬいてください。
それでも否定された場合は、人権侵害に当たるので、教育委員会にでも訴えてください。
少なくとも「教育を受けるチャンス」は与えられなくてはなりません。
先生方はいろいろ知っていますから、生徒がより良い決断をするために情報を提供することは問題ないと思います。
しかし、最後の決断まで口を出すようでは越権行為と言わざるを得ません。
これから頑張れば実力は伸びます。
志望校を下げるのはいつでもできます。
だから、今の段階では高めの高校を目指して構いません。
最終的には願書の出願日、実際は提出後も一度だけ期限内であれば志望変更ができます。
まだまだ変更は効くのに、こんなに早い時期から選択の幅を狭める必要はないのです。
志望校選択で一番やってはいけないことは、決定を自分でしないで人に任せることです。
「人に言われたから、納得していなくてもその高校にした」であれば、絶対に後になって後悔が残ります。
受験に合格してもしなくても同じです。
合格すれば「あの学校に行っていたらなあ」と思い、不合格ならば「やっぱりあの学校を受験していればよかった」と思います。
大事なのは自分の人生に悔いを残さないことです。
自分の選択であれば責任を持ちますし、どのような結果であっても受け入れることができます。
「先生に言われたから」ではいけませんし、そうする必要は全くありません。
助言や参考として受け止めましょう。
志望校は必ず自分で決めましょう。
そして、周囲の人間は子どもたちの意思を尊重し、希望が叶うように全力で支えることです。
友達が志望しているから自分も
次によくあるのが「仲のいい友達が志望するから、自分も志望する」というものです。
これも志望校選びにはやってはいけないことです。
理由の一つは、受験はあくまでも個人のことであって、友達と一緒に受験したからと言って必ずしも二人とも合格できるとは限りません。
一方が合格し、もう一方が不合格だった場合は遺恨を残すことになるかも知れません。
確かに「友達と一緒の学校に行きたい」は勉強の動機づけになり、頑張るエネルギー源になるかも知れません。
お互いに協力すれば勉強もはかどるかも知れません。
しかし、入試ではその友達でさえ自分のライバルであり、自分が合格するためにはその子を押しのければならないかもしれません。
また、その友達にとって行きたい学校、適切な学校が必ずしも自分にとってそうとは限りません。
合格したとしても、いろいろ問題が発生しストレスになるかも知れません。
結局、友達と同じというのは、自分でよく考えふさわしい進路を決めるのを放棄してしまったとも言えるかもしれません。
新しい環境は不安だし、友達がいれば安心かも知れません。
しかし、人生では多くの人々と出会い別れるものです。
周りに知った人がいなくても、新しい友達はできるものです。
だから、「友達が行くから」と言って、自分に合わない高校を選ぶのもよくはありません。
偏差値がちょうどいいから
受験において偏差値は確かに重要です。
合否予想の大きな目安になるからです。
しかし、偏差値だけで学校を選ぶのもお勧めできません。
なぜなら、偏差値がちょうどいいからと言って、自分が入学してから充実した学校生活を送れるとは限らないからです。
学校を選ぶときは合否だけでなく、入学した後のことも考えなくではなりません。
「自分のやりたいことがその高校でできるのか」「自分の将来の夢に本当につながっているのか」などが重要になります。
よく受験生で合格することばかり考え一生懸命頑張って、いざ合格するとその後どうしていいか分からなくなるということがあります。
くれぐれも忘れないでほしいのですが、人生は受験で終わりではなく、その後もずっと続くのです。
高校入試はその長い人生を大きく左右するものの一つです。
そうであるなら、「合格すればどこでもいい」と偏差値だけで決めない方がいいと思います。
同じようなことが「学校の知名度」にも言えます。
有名な高校だからという理由だけで選んでしまうと、いざ入学したときに自分が何をしていいのか分からないということになります。
志望校選びは合格だけを考えず、その先まで見越して慎重に決めていただきたいと思います。
高校入試は人生を左右すると言っても過言ではありません。
だからこそ、しっかり考え自分で決めないといけません。
そうでないと、必ず後で後悔が残ります。
より適切な決断をするために、多くの人々の声を聞くのは非常に良いことです。
多くの情報があれば、より正確な判断ができます。
しかし、それは他人の言いなりになるということではありません。
どんなに困難でも、自分の進みたい道を選んでください。
例え学校の先生でも、それを否定することはできません。
「これじゃ、○○高校は無理だね」と言われても気にすることはありません。
少なくとも今の段階では。
現時点では少しでも自分の実力を伸ばそうと努力することが肝要です。
自分の力が伸びれば、その分道も開け選択肢も増えます。
先ほども述べたように志望校を下げるのはいつでもできるのだから、今は少しでも高みを目指してがむしゃらに頑張ってください。
そして、あらゆる事柄を考慮に入れて、最終的に自分が志望校を決めればいいのです。
応援しています。
2024.09.27
宿題を正しくやっていますか?宿題の意味を理解し学力向上に役立てましょう!
宿題を正しくやれば生徒たちの学力も上がり、さらにワンランク上の勉強も対応できるようになります。
葛西TKKアカデミーでは、宿題は毎回出ます。
宿題は勉強において大切な役割を担っているからです。
しかし、これを誤った方法でやってしまうと、期待するような学習効果は得られません。
毎日生徒たちを指導する中で、「どうもこの生徒は宿題のやり方を間違っているな」と感じることがときどきあります。
今回は宿題のやり方、宿題に対する考え方や姿勢について話をしたいと思います。









生徒の宿題で最近気になったのが、「全部分からなかった」と言ってほぼ白紙のままの宿題を提出してきた生徒、一応宿題を解いてきてはいるのだけど、ほぼ全問不正解の生徒です。
どちらの生徒も宿題というものを勘違いしているようです。
宿題とは何のためにあるのか
学校の授業では基本的な学習内容の導入や基礎の解説、特に注意すべき点の確認等で時間がきてしまうことが多いです。
勉強は習ったら身に付くものではなく、本当に学習内容の習得をするには様々な練習や訓練が必要です。
しかし、上記にあるように現実には、授業でそこまで掘り下げる時間はありません。
よって、授業では足りない部分を宿題という形で、生徒たちが個別に自主的に補足していくのです。
学校では分かったつもりでも、時間が経って家でやってみると意外とできないということはよくあることです。
そういったことを気づかせるのも宿題の目的で、自分の足りない部分を自覚し補うのです。
このように考えるならば、宿題とは学習したことの総決算というよりは、むしろより深い学習に向けたきっかけ、始まりだと認識しべきでしょう。
間違った宿題観!やればいいというものではない
基本的に宿題は一度やった内容の反復練習がほとんどですから、授業の内容をきちんと理解していれば基本的にできるはずです。
なぜなら、宿題はそのように作られているからです。
宿題に出された問題の一、二問を間違えたというのであれば、まだ許容範囲かも知れません。
しかし、これが半分以上できていないようでしたら、これは大問題です。
これは授業でやったことが分かっていないということになるからです。
ところが、バツの印を付けられてそのままで終わっている場合が非常に多いです。
できていないという状況を深刻に捉え、教科書やノートを調べて必死で正解を導き出さないといけません。
この調べる作業こそが、宿題の本質であり学習効果につながるのです。
「出来なくてもそのままでいい、先生が教えてくれるから」という依存するような姿勢では、先生がいくら教えてもバツが増えるだけで、結局勉強が本人のものにはなりません。
同様に「白紙でも分からず解けなかったと言えばいいだろう」という考え方もよくありません。
「出来なかった」と言えばいいわけになって許されると勘違いしている生徒がいます。
きちんとやらないままその場をごまかしてしまっても、結局後々困るのは自分です。
勉強が嫌でいつまでもいつまでも、何回も何回も問題を解きたくない気持ちは理解できますが、それでできないままならば、結局また同じ勉強をしなくてはならず苦しい時間が増えるだけです。
基本的に全くできないというのはおかしいわけですから、このような事実に直面したならば、本気で理解しようと教科書やワークなどの説明をよく読んで理解しないといけません。
必要ならば先生や友達に質問して、そのときそのときに一つずつ丁寧に問題を解決していかないとけません。
宿題はここまでやってようやく意味のあるものになります。
確かにオールバツでも宿題をやったと言えるかも知れません。
でも、宿題をやるのは当たり前で、問題は「十分にやったか」なのです。
この点を正しく理解し、本当に自分のためになる宿題をしてほしいと思います。
解答は渡すべきか
生徒や状況にもよりますが、勉強の基本は自学自習です。
そして、そのために解答は必要不可欠です。
解答には一つ一つ解説が乗っており、生徒が自分で勉強できるようにデザインされています。
自主勉強を身に付ければ、自分でどんどん勉強が進められるようになるので、学習量が増え成果も格段と上がります。
ただ、勉強がそうであるように、この問いも万人に通用するものではありません。
解答を丸写ししてしまうような生徒には、解答を渡すべきではないでしょう。









以上、宿題に関していろいろ考えてみました。
宿題は学習を深め習得させるためには不可欠です。
しかし、やればいいというものではありません。
形式だけの「宿題をやった」は生徒には何の役にも立ちません。
真の宿題の意義を理解し、正しくやりましょう。


























