塾長ブログ
2016.11.02
「意味あるの?」
先日、ある生徒が「こんなに模試をやって意味あるの。」と言っていました。
やりたくない気持ちを疑問に転嫁して何気なく放った言葉だと思います。
こうして自分の気持ちに正当性を与えようとしたのでしょう。
果たして「意味」はあるのでしょうか。
物事には本来意味はありません。
ただ人間は全ての事柄に意味を見出さずにはいられない生き物だと思います。
「私は雨女だから・・・」
その人が雨を降らすわけないのだから、その人と雨の間には何の関係もありません。
しかし、そこに意味を付けて、いろいろな言い訳にしたり、話題を広げたりします。
人が意味を持たせたのです。
よくあるニュートンの逸話(本当かどうかは疑わしいですが)もそうです。
リンゴが落ちることそのものに意味はありません。
しかし、そこに意味を見出そうとして万有引力の発見につながるのです。
つまり、人類の発展にも「意味づけ」が大きな力を持つのです。
話は戻って模試もそうです。
ただやって終わりでは大した意味はないでしょう。
他のことをやった方が有意義かもしれません。
しかし、ただやるだけではなく、分からなかったところを見直し、理解し、自分の知識・学力向上のきっかけとするならば、それは意味あることです。
勉強もそうです。
ただ問題を解くだけでなく、そこから最大限に何を学べるか考え、積極的に学習すれば、それは大きな意味を持ちます。
以上のことから結論として私が言いたいことは、「意味」はそこあるのではないんだということ。
自分たちが何にでも積極的に見出していかなければならないんだということです。
つまり、「意味」があるかないかは本人次第なのです。