塾長ブログ

2017.08.14

子供の相談にのるときのコツ

子供が成長する過程で、彼らはいろいろなことにぶち当たります。
そして、どうしていいのか分からず、悩み苦しみます。
そんな時、子どもの成長に関わる大人としては、相談にのり道を示すべきです。
しかし、数学の問題とは違い、明確な答えのない悩みにはどのように対処すべきでしょうか。
私の経験上、いくつかのコツを今日はご紹介したいと思います。

1.いつも子供が心を開ける存在であること
特に思春期の子供たちは悩みが多くなります。
そんな時に大人が相談できる存在であることは重要です。
子供に信頼されている、少なくとも不信感を持たれないことが大切です。
付きつ離れつの適度な距離感を保ちましょう。
微妙な年頃なので口出ししすぎると、反って嫌がられます。
時には言いたくても我慢することが必要です。
でも、時には声を掛け、困ったことがないか聞きましょう。
いざという時は頼れる人がいるという安心感は、子供の精神安定の大きな助けとなります。
普段から他愛ない話をして、何でも気軽に話せる間柄を築きましょう。

2.まずは子供と同じ視点に立つこと
相談にのるとき、大人はつい自分が子供より経験豊富で知識もあるから、子供を無視して自分の考えを押し付けがちです。
しかし、押し付けは反って子供の反発を招きます
いくら良いと分かっていても、自分が納得しなければ行動は難しいし、精神的負担も多いでしょう。
だから、最初は子供の視点に立って、問題に対する考えを共有することが第一歩です。
拒絶と否定は可能性を狭めます
まずは子供を受け入れ、同じ立場で考えましょう。
そうすると子供も自分と同じ立場で考えてくれると安心し、見方として受け入れてくれます。
そうして同じ方向を向いて考え、もし道が間違っていれば少しずつ方向転換するように導きましょう。
誘導しつつ、子供が自分で答えを出せるように手助けをするのが相談役としての立場です。
答えを与えるのではなく、自分で考え出せるように促す。
その過程に子供の成長もあります。

3.文字や図にして目で見えるようにすること
よく口頭だけで話し合いをします。
しかし、口から出た言葉はすぐに消えてしまいます。
だから、文字や図などで紙に書いて目に見えるようにする(視覚化)とお互いに分かりやすくなります。
何が問題なのか、何が原因なのか、今後どのように対応するのか。
これらを全てはっきりと見える形にすると、考えもまとまりやすいし、お互いに共有もできます。
こうすれば問題解決もより簡単になります。

4.プレッシャーをかけ過ぎないこと
大人が子供であったころと今とでは環境がかなり違います。
自分たちの子供のころの経験が、そのまま当てはまらないことが多々あります。
大人にとっても未知の問題に子供たちが直面しているとき、大人は明確な答えが提示できないこともあるのです。
だから、自分が良かれと思って言った助言が必ずしも正しいとは限らないのです。
むしろ、そうしない方がうまくいったりすることもある。
「こうすればいいんだ。」「こうしないとダメなんだ。」とプレッシャーをかけるのは、子供の精神的負担を増やすだけでやらない方がいいでしょう。
逆に「これでうまくいかなければ別の方法をまた考えよう。」というくらいの軽い気持ちでいた方がいいです。
「今後もサポートするからね。」というメッセージにもなりますから。
そもそも子供は答えを求めているのではなく、一緒に考えてくれるという安心感を求めている場合が多いのです。

以上の点に気をつけて、子供が悩んでいるときは相談にのってみてはいかがでしょうか。

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