塾長ブログ

2017.09.05

勉強ができない生徒は本当に勉強ができないのか

よく勉強ができないと言います。
しかし、それは本当に勉強する能力が無いという訳ではありません。
経験上、学ぶ力が無くて分からないのではないことが多いです。

1.勉強に対する魅力がない。
勉強しろと怒鳴られてばかりで、勉強そのものが嫌になった。
だから、勉強が苦になり、したくなくなり、頭にも入ってこない。
しかし、頭ごなしに勉強しろとばかり言われ、余計に嫌になる。
この悪循環を繰り返す。
この状況に陥ると、勉強の動機付けをするのは至難の業です。
本来力はあるのに、精神的に拒否してしまうので、いくら勉強しても身につきません。
逆に好きになると、自分からどんどん学んでいきます。
従って、好きにならなくてもいいから、嫌いにさせないことが肝心となります。

2.その場しのぎで定着していない。
テストで結果を出すことだけ求められるので、勉強は直前にしかやらない。
理解するというよりは丸暗記。
これではどうしてそうなるのかが分かっていないし、間に合わせで覚えているだけなので、学習内容が定着していません。
結局、テストが終わると全て忘れてしまうのです。
つまり、テストが勉強の目的となって、習得をおろそかにしているのです。
だから、前の学習事項が基になっている次の内容をやろうにも分からないのです。
新出事項を勉強するために、一度やったことをもう一度しなくてはならないという二度手間になる。
面倒くさいのでやらないと、ますますできなくなる。
授業に集中し、その都度理解し定着させれば何の問題もないのです。
しかし、その日々の積み重ねを面倒くさがり、その場しのぎをするとかえって面倒になる。
これは能力というよりも、普段の学習習慣の問題ですね。

3.何が分からないのか分からない。
自分が実際にできていないのは分かる。
しかし、なぜできないのか、そして何をどうすればいいのかが分からない。
これは客観的に分析してくれる相談相手がいれば解決することです。
それができないで、一人で何とかしなくてはと焦れば焦るほど、より分からなくなります。
親や先生、友達でもいいです。
適切なアドバイスをもらえば、対応できるでしょう。
もしくは話しているうちに自分で問題点を理解し、解決できるかもしれません。
とにかく、一人で悩まず誰かと話し合いましょう。

4.勉強の意味・目的が分からない。
よく「なぜ勉強しなくてはならないの。」と聞かれます。
「そんなのどうでもいいから、勉強しなさい。」なんて思いますが、子供にとってこの問いは非常に重要なようです。
確かに目的も分からずやれと言われても納得いかないでしょう。
そして、この悶々とした気持ちでは勉強に身が入らなくなります。
または、勉強をしないことを正当化するために、意地悪な質問をしているだけかもしれません。
明確な答えがないことは子供も分かっています。
だから大事なのは、自分なりの答えを前もって用意しておくことです。
もしくは、子供と一緒に話し合いながら、子供自身が見つけられるように導いてやることです。
自分なりに納得すれば勉強に手を付けられると思います。

5.教え方が悪く、内容が把握できていない。
実は子供が分からないのは、教え方が悪いからかも知れません。
子供たちが理解したかどうかお構いなしに、教科書をどんどん進めていく。
子供たちの質問に答えない、または質問しにくい雰囲気を作る。
説明が難しく、子供たちの立場で勉強を教えていない。
このような場合は子供たちの問題ではありません。
うまく教えられる別の人を見つけ、教えてもらえば済むでしょう。

他にも学習障害や体調の問題など、子供が勉強できない要因は考えられます。
大事なのは頭ごなしにバカの烙印を押さないということです。
本当は能力がないのではなく、それが妨げられているだけのことが多々あります。
生徒を正しく理解し、本当の問題をきちんと把握することです。

これが葛西TKKアカデミーのスタンスです。

コメント

コメントフォーム

カレンダー

«9月»
     1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

アーカイブ

カテゴリーリスト

ブログ内検索

フィード

無料体験授業のお申し込み・お問い合わせはこちら

勉強についてのご相談も含め、どんなことでもお気軽にご連絡ください。