塾長ブログ
2017.09.07
ご存知ですか 都立高校入試の点の出し方、結構複雑です
「なんだ、まだまだだな。」と思ったら、あっという間に都立高校の入試ですよ。
勉強する内容が多い分、早めに準備しないと間に合いません。
とは言え、都立高校入試の仕組みを、まだよくご存じない方もいるでしょう。
そこで今回は入試の最も肝心な得点の仕組みについてお話します。
当日テストを受けて、その点で決まりではありません。
実は入試テスト本番前にすでに得点の何割かは決まっているのです。
本日はちょっと分かりにくい都立高校の入試得点の出し方についてお話します。
学校によって多少の差異はありますが、一般的には次のようになっています。
入試の総合点={300×(主要5教科の内申点合計×1+実技4教科の内申点合計×2)÷65}+{700×5教科の入試得点合計÷500}
ちょっと分かりにくいと思います。
入試の総合点は二つの部分から成り立っています。
一つは調査書点に基づく部分と、もう一つは入試テストの部分です。
入試の総合点1000点のうち、前者には300点、後者には700点が配分されています。
つまり、得点の3割はテストを受ける前に決まっているということです。
それでは調査書点に基づく部分について説明します。
調査書点とは調査書の内申点から算出されます。
内申点とは通知表にある5段階評価の数字をそのまま点数にしたものです。
これを主要5教科は合計点を1倍、実技4教科は合計点を2倍して合計が調査書点になります。
つまり、オール5であれば65点になります。
65点のうち何点取ったかを割合で出し、それに300をかけたものが調査書点に基づく部分の得点になります。
実技4教科は2倍されるので、この部分の得点を上げるには、主要5教科より実技4教科を上げたほうが効率が良いということになります。
当然、この部分の得点が高ければ、入試当日のテストが多少悪くても合格できるし、低ければ当日の点が良くても落ちる可能性があるのです。
ちなみに調査書点が1上がれば1000点の入試総得点のうち約4.6点上がるということになります。
(ちなみに入試得点では1上がると1000点満点では1.4点しか上がりません。)
1点で合否が分かれる入試では、この得点は非常に大きいです。
次に入試当日のテストに基づく部分についてです。
国語、数学、英語、社会、理科の5教科をテストします。
各100点満点で合計500点のうち何点取れたか、その割合を考えます。
これに700をかけて算出された得点がこの部分の得点となります。
学校によっては面接や実技を課すところもあり、その場合は算出方法が変わります。
調査書点と入試得点の比が4:6になっている学校もあります。
また、入試科目が英語、国語、数学の3教科になっている高校もあります。
その場合、調査書点は保健体育、美術、音楽、技術家庭科、社会、理科が2倍されます。
いろいろ複雑な点もありますが、ご理解いただけたでしょうか。
とにかく、普段の勉強の成績が意外と重要であるということです。
そして、これは定期テストの得点のみではなく、提出物や授業態度等も加味されます。
普段からの勉強もしっかりしなければならないということです。
言い換えれば、定期テストが多少悪くても、普段の授業態度や提出物をしっかりしていれば、調査書点を上げることも可能なのです。
入試について、よくわからない、質問したいという方は遠慮なく葛西TKKアカデミーまでお問い合わせください。