塾長ブログ

2018.06.05

新指導要領でどう変わる?教育改革により小学校から高校まで、教科が大幅に変わります。個別指導塾葛西TKKアカデミーは新しい変化にも対応します。

2020年度から本格的に変わる教育改革に伴い、教科の内容も大幅に変化します。
多くの生徒や先生が、この変化に対応できないのではないかと不安を感じています。
でも、対応でない人が多いからこそ、対応できれば大きなチャンスなのです。

葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーでも常に情報収集し新たな授業内容に対応します。
同時に、教育改革の関する情報も随時発信してまいります。

2020年度から大学入試改革が行われ、新しい入学試験の制度が始まります。
今回の教育改革の柱の一つとして「高大接続改革」があります。
これは高校と大学を別々の教育機関とするのではなく、連続性を持たせることで大学や社会が求める水準に足る人材を高校で育てるということです。
そのために入試改革は、単なる試験形式の変更にとどまらず、高校での学習内容や学校生活までも大きく変えていくのです。

この裏には、今まで文科省がいろいろ改革を試みても、受験科目以外は学校も生徒も真剣に取り組まず、なかなか成功しなかったことがあります。
つまり、どんなに学校を変えていこうとしても、結局、受験には関係ないと言ってまともに現場が対応しなかったということです。
現場の本音としては「今の受験に対応することで手いっぱいで、それ以外のことに尽力する余裕がない」ということですが。
いくら文科省が努めても学校は一向に変わらず、マスコミなどの批判ばかり受ける。
業を煮やした文科省は、入試制度を変えることで否応なしに現場が指示に従うよう改革に着手したのでした。

教育改革に関する例として、高校の科目について見てみましょう。

高校では55科目中27科目が新設や見直しになります。

英語
小学3,4年生で英語活動として児童が英語に触れる機会が与えられ、5,6年生では正式な教科として学びます。
英語のスタートが早まった分、求めらえる英語力もより高度となります。
身に付けるべき語彙数も格段と増え、「新聞記事を速読して必要な情報を取り出したり、時事問題など幅広い話題について発表・議論したりできる」と具体的目標を新指導要領は掲げています。
今までの「読む」「書く」が中心だった英語試験が、民間試験を利用することで「聞く」「話す」も大学入試の中で評価することが決定されています。
これに伴い、高校入試でもスピーキングを取り入れることを検討している学校も増えています。

社会
これまでは「世界史」が必修で「日本史」と「地理」が必修選択になっていました。
しかし、改革後は近代の日本史と世界史を合わせた「歴史総合」と、地理に環境や防災の内容を加えて「地理総合」になります。
しかも、それは両方とも必修です。

また、これまでの公民は「現代社会」が「倫理、政治・経済」が必修選択でした。
法改正により18歳から選挙権を得られるようになり、それに伴い主権者としての知識や判断力を育てる「公共」という科目が公民では新たに設立されます。

他にも、新しく設立された科目に「古典探求」や「理数探求」など「探求」のついているものがいくつかあります。
これも大学入試改革で、「思考力・判断力・表現力」が問われることに対応して設立されたものです。

以上のように、小学校から高校までの全段階において授業内容の大幅な変更がなされ、現場は準備対応に忙しくなっています。

教育改革が目指す学業のレベルは非常に高く、内容の量だけでなく質もより高度なものが求められます。
今までの習った知識を覚えていればいいのではなく、自分で問題を抽出し、身に付けて知識をもとに、状況を分析し答えを判断しないといけない。
これは一朝一夕でできるものではなく、日頃から問題意識を持って論理的に考えることに慣れていないと(訓練していないと)できません。

果たしてこれは可能なのか。
現行の指導要領で授業内容を消化するのも大変なのに、更にそこまで生徒に考えさせる時間が取れるのでしょうか。
生徒たちは不安かもしれませんが、案外生徒は柔軟性があるので、しっかりとして学習環境があれば十分に適応できると思います。

一番不安がっているのは現場の先生です。
新指導要領が求める授業は今まで学校の先生が受けたことのないものです。
自分に経験がないので、どうやればいいのは分からないのです。
新指導要領が示す授業は豊富な知識と経験を要するので、実際にできるかどうか自信がないのです。
10年くらいは混乱が続くと思います。

また、これらの改革で習得する能力を新しい入試が正確に適切に、そして公平に評価されるのかという疑問もあります。

2020年度から変わるということは決まっているのですが、そのための準備は間に合うのか、実践できるのか、具体的にどうすればいいのか、未解決な課題が山積みです。
しかし、そのようなことを言ってもどうしようもないので、私たちは可能な限りの対応をするしかありません。
大変になりますが、逆に言うと、変化に対応できない者が多いからこそ、きちんとやるべきことをやっていれば非常に有利ということです。

だからこそ、葛西TKKアカデミーは新しい制度に対応した指導を重視しています。

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