塾長ブログ
2018.06.17
「いじり」と「いじめ」 最近テレビなどで「いじられキャラ」が流行っています。「いじり」という名の「いじめ」に注意しましょう。
最近、テレビで「いじられキャラ」としての出演者が増え、新しい笑いを誘っています。
しかし、勉強だけでなく生徒の心も考える個別指導塾葛西TKKアカデミーは、この現象を心配しています。
「いじられキャラ」とは何でしょうか。
みんなにわざとからかわれたりバカにされたりすることで、番組内の立ち位置を確立している人たちです。
番組内の軽い嫌がらせなどは、視聴者にも問題視されることはあまりありません。
出演者は仕事として、了解の上にそのキャラクターを受け入れていますが、テレビで行われることは現実社会に影響を与えます。
当然十分な思慮分別が育っていない子供たちは、同じように同級生などを「いじり」という名目でターゲットにします。
特定の人を馬鹿にしたり茶化したり。
テレビで許されているので、罪悪感も感じません。
「いじっている」本人は軽い冗談や遊びのつもりでやるのですが、やっていることは実質「いじめ」と変わりません。
他人を犠牲にして自分の優越感を感じたり、愉快になるのです。
一方、「いじられる」側も「いじられキャラ」になればみんなが構ってくれるので、集団での居場所が保証されると考えます。
逆に「いじり」に対して声を上げると、自分の存在をグループに示されなくなるので、そのキャラを演じ甘んじるのです。
無視され孤立するくらいなら、自分のプライドを犠牲にしてもみんなの中にいたいと考えるようです。
ある意味相互に利益があるので、この関係は強固になり、解消は難しくなります。
しかし、「いじり」がエスカレートし「いじめ」に変わることは十分に考えられます。
しかし、いじめ同様に度が過ぎると心身に影響が出てきます。
体調不良になり登校できなくなったり、精神的に不安定になったりします。
自覚しないままストレスをため込み、体が耐え切れなくなるようです。
自身のプライドを犠牲にしているので、自分に対する自信がなくなり、自分を否定的に見なすようにもなります。
この場合、「いじり」だと言えばやっていることが「いじめ」であっても軽視されるという問題があります。
仲良いもの同士のふざけあいの延長。
また、先ほど述べたようにいじめられる側も拒否しにくいう問題があります。
自身の居場所を失う覚悟が必要だからです。
このような新しい状況は憂慮すべきであり、いじめ同様周りがしっかり自覚し注意しなくてはなりません。
「いじられキャラ」を演じる子供はやはり不安感が強く、それを解消して自信を持たせることが大事です。
これは自分を犠牲にしてまで保つ価値のない友達関係だということを理解させなくてはいけません。
友達とはお互いに認めある対等な関係であるべきだからです。
特に「いじり」の場合は本人の安心できる居場所が重要となるので、様々な場所に積極的に出ていき、学校以外にも仲間が作れると知れば、現在の状況が以上であり声を上げなければならないと分かるはずです。
葛西TKKアカデミーもそのような子供たちの力になれるように準備しています。