塾長ブログ

2018.07.15

「九段中学」の授業見学に行ってきました。

葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは中学受験の指導も承っております。

2020年度から学校の制度が大きく変わり、勉強がより高度化し大学受験もより困難になると言われています。
そんな中、よりゆとりを持って勉強ができるようにと、今まで以上に中学受験をする生徒が増えています。

中高一貫校の利点は、高校受験がない分、余裕を持ってしかも早く授業を進められる点でしょう。
また、みんな中学受験で合格した生徒なので、レベルも同じくらいで高い生徒が集まります。
当然、中学受験をするくらいなので意識も高いと考えられます。

葛西をはじめとする東京都東部の中高一貫の公立校として人気があるのは、「都立両国高等学校附属中学」と「千代田区立九段中学校」です。
江戸川区だけでなく江東区など広い範囲の生徒が受験し、倍率も5倍以上の難関校です。
それでも、受験させたい家庭が多く、大学進学の実績などが評価されているようです。

今回は中学受験を目指す生徒がいるので、学校公開の機会を利用して九段中学に行ってみました。
地下鉄東西線九段下駅より徒歩5分程度のアクセスです。

校舎の印象は一般的な都会の学校でした。
都心なのでグラウンドを始め全体的にこじんまりした感じです。

一階のロビーを上がると二階から大小さまざまな教室があり、生徒たちが実際に授業を受けていました。
その様子を教室の内外から見ることができました。

個人的な感想ですが、授業自体は特記するようなものもなく普通だなと思いました。
ただ、先生によっては実際のレタスを使ったり、スクリーンに映像を出したり、クイズで英単語を考えさせたりと、工夫も見られました。
しかし、全体的には他校でもやっている形式の授業で、特に九段高校だから優れているというふうには思えませんでした。

先ほど話したように、受験を潜り抜けてきたので前向きに授業に臨む生徒も多く、周りに迷惑を掛け授業を妨害するような、俗に言う「不良」のような生徒は見受けられませんでした。
実はこの点は学校教育において重要です。
多くの問題を抱える学校は、授業内容以外のことで時間を取られると勉強の質と進度が落ち、十分な教育が提供できません。
従って、その点の問題がないということは、十分な教育が保証されているとみなしていいでしょう。
だから、生徒だけでなく保護者にとっても安心感があり、進学状況もよくなるのです。
ここにおいて価値があり、人気もあるのでしょう。
また、4年生、5年生(一般の高2、高3生)は校舎がかわり、他の生徒と話されるのでより受験に特化した教育ができるようです。

もちろん迷惑を掛ける生徒がいないからと言って、全員が勉強に熱心という意味ではありません。
私が実際に見学した時も寝ている生徒、早弁をしている生徒がいました。
先生の対応は特になく無視して授業を進めているようでしたが、これも一つの現実を垣間見ることになりました。

受験をしただけあって、他の一般校より自覚ある生徒は多いように思われます。
俗に言う「不良」と呼ばれるような生徒は見受けられず、授業は粛々と行われていました。
多少の工夫はあるものの、全体としてはよその学校の授業と内容はあまり変わらない印象でした。
ただ、そういう「普通」が現代では貴重なのかもしれません。
その意味では九段中学は保証されている気がします。

進学において学校見学や説明会は是非行ってください。
受験に有利になるだけでなく、自分が入学した時のビジョンをより明確にすることで、受験に対する意思を高めることができます。
逆に見ておかないと、後で後悔することになると思います。
まめに学校へ足を運んで、納得のいく学校選びをしてください。

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