塾長ブログ
2018.10.12
日本語教育の必要な生徒の中退率が高く、進学率や就職率は非常に低いことが分かりました。彼らに対する支援の不足が原因と思われます。
先日、ニュースで文科省の行った調査結果について発表がありました。
日本語教育が必要な生徒に関するものです。
外国からの移住や帰国子女の生徒で、十分な日本語教育ができていない生徒がどのような状況にあるものかを調べました。
そこで分かったことは、日本語教育が必要な公立高校生のうち、9・61%が昨年度に中退していました。
2016年度の全国の公立高校生の中退率は1・27%で、日本語教育が必要な生徒は7倍以上の割合で中退していました。
また、高校からの進学率は平均の約6割で、就職する場合は平均の約9倍の確率で非正規の仕事でした。
言語の壁がこのような結果を生み、支援の不足が背景にあると指専門家は摘しているそうです。
在籍している学校が日本語教育が必要だと判断した子どもは、16年5月に全国の公立小中高校などに約4万4千人おり、過去最多でした。
このうち高校生は外国籍の生徒が2915人、日本国籍の生徒が457人の計3372人で、10年前の約2・6倍です。
近年は急増しており、調査対象となった昨年度は4千人近くが公立高校に在籍していたとみられます。
外国人労働者の増加などに伴い、日本語教育が必要な子どもは今後も増える見通しで、支援の必要性が指摘されています。
特に高校は小中学校と比べても不十分とされています。
このような生徒は日常会話は問題なくできるのに、(授業中の勉強の日本語は理解できていないことがよくあります。
これは、そもそも授業中に使っている日本語が特殊だからです。
よって、日常会話でがしゃべれるからと言って、先生の言っている内容分かるとは限りません。
やはり、専用の訓練が必要です。
上記のような生徒のために、葛西TKKアカデミーでは日本語教育も行っています。
言葉ができないから勉強についていけず、学校を辞めなくてはいけない、進学をあきらめなくてはならない、正規雇用もしてもらえない。
これでは子供たちがかわいそうです。
そのようなことにならないためにも、葛西TKKアカデミーは全ての生徒の支えになれるように頑張りたいと考えています。