塾長ブログ
2020.03.30
学校再開が迫っています。文科省の学校再開指針についてお話したいと思っています。
コロナウィルスの影響で突然の休校となって一ヶ月。
政府は当初の発表通り、春休み終了と同時に学校再開に踏み切る方針です。
そこで学校再開に向けた指針が示されましたのでお話したいと思います。
学校再開に向けてどのような対策を取るか、問題が発生した時にどのように対応するかをガイドラインにまとめたものです。
集団感染が起きる3条件がそろわないようにするのが主な対策です。
3条件とは次のとおりです。
1.換気の悪い密閉空間
2.多くの人が密集
3.近距離での会話や発声
まさに学校はこれらの条件がそろっている所で、いかにこれらの条件が重ならないようにするかが問題です。
ガイドラインでは教室の換気をし、会話のときはマスクをするなどして、学校がクラスターにならないように努めることになっています。
生徒や教員は毎朝検温し、症状を確認。
手洗いや咳エチケットの指導。
抵抗力を高めることの重要性を指導。
3条件が同時に起きるような場を避け、換気を行いマスクを使用。
休校に伴う学習の遅れに関する対応を検討。
入学式の実施方法の工夫。
部活動の実施内容や方法の工夫。
学校給食における感染防止の工夫。
放課後児童クラブや放課後提サービスの教室等の活用についての検討。
学校再開に伴い、上記の事柄をチェックするように文科省は指示しています。
入学式や修学旅行などの学校行事もこのガイドラインを参考に各校が考えながら対策を講じるようにとなっています。
学校行事というのは生徒たちの思い出となり、彼らの心情に配慮して中止ではなく延期の方向で検討することを求めています。
感染者が出た場合は出席停止とし、濃厚接触者は二週間の出席停止となります。
文科省の指針を受けて多くの自治体では4月からの学校再開を予定しています。
ただ文科省は指針を示すだけで具体的にどのような対応をすべきか、実際できるのかという詳細な指示や検討はなく、実施についてはそれぞれの判断にゆだねるという、現場への丸投げともとられる態度を示しています。
(この点は教育改革に関しても同じで一貫していますが)
ざっと考えただけでも次のような問題点が簡単に挙がります。
店頭からマスクが消えている今、本当に生徒全員のマスクが各家庭で用意できるのか。
政府は解消すると言っていたマスク不足はいまだに解消されていません。
特に小さい子供たちが会話をしないで過ごすことは難しく、音楽は音声を発しず行うそうです。
特に教育改革でこれからアクティブラーニングを行い活発な議論を教育の目玉としていただけに、このタイミングでこの指示は現場を困惑させます。
人と人の間を2メートル開けるのが望ましいと言われていますが、学校という限られた空間で可能か。
曜日や時間を分けて時差登校するなどの工夫もあるようですが、本当に学習の遅れなくやれるのか。
やり残した勉強は授業内外で補修するそうですが、十分な指導ができるのか。
コロナウィルスや家庭の事情、経済格差でいじめや差別が生徒間に起きないか。
各地域で対応が異なると休校が長引く地域とそうでない地域の学力格差はどのように解消するのか。
他にもたくさんあります。
問題は山積です。
コロナウイルスの感染者は日に日に増え、休校要請をした時よりも状況は悪化しているように思えます。
なのに再開!?
文科省が学校再開を結論付けた根拠は、「コロナウイルスに対する関心と意識の高まり」でより各自が予防に対して真剣に取り組むことを挙げているが、文科省の挙げた対策は広く一般的にもうすでに行われていることばかりであった、現実はそれでも感染者が拡大していること。
いくら心がけても完全に防ぐことはできないことは明らか。
ならば、文科省の決定は学校での感染拡大をかなりの確率で起こしうると考えるべきです。
親としては、果たしで本当にこのような状況で子供を学校に行かせるべきでしょうか。
政府は再開の延期や再休校もあり得るとしています。
(個人的には学校で感染が起こり再び休校になると思っています)
本当に先が読めない状況になっています。
学校が生徒の学習を保障してくれる見込みは乏しいです。
学校が頼りにならないなら、各家庭が自分でどうにかするしかありません。
何もしないと勉強はどんどん遅れていきます。
子供たちの学ぶ権利はこのままでは守れないと考えます。
この問題に関してはまだ言い足りないので引き続き議論します。
葛西TKKアカデミーは生徒たちの味方です。
できることは何でもします。
子供たちの学びたい気持ちを叶えられるように力になりたいと思います。
どんなことでも構いません。
気軽にご相談ください。