塾長ブログ

2020.04.17

休校で時間を持て余す生徒が急増、そして、SNSやオンラインゲームなどにはまる。どう対応すべきでしょうか。

コロナウイルスの感染が拡がる中、多くの学校は休校になっています。
感染防止のため、生徒は自宅に留まることを期待されます。
政府からの休校要請と実施に時間がなく、休校中の課題など家庭学習の準備が十分にできないまま休校に入った学校も多くあります。
学校の授業がないので勉強も進まず、課題といっても既習事項の復習が中心。
量に限りがあるので生徒の中には早々に終えてしまっている者もいます。
また、逆に学校という縛りがなくなったため昼間で寝て、勉強もせず(勉強をやる気にならず)一日を過ごし、夜遅くまでSNSやオンラインゲーム、動画などで時間をつぶす生徒もいます。
外に行っても娯楽施設は休業で、突然できた膨大な時間を持て余す姿も見られます。
生活のリズムが崩れ昼夜逆転になると、学校が再開した時に元の生活に戻れず不登校になるかもしれません。

そこで休校からSNSやオンラインゲームにはまる生徒にどのように対応すべきか考えたいと思います。

今までにない状況に多くの生徒は不安を抱えストレスを感じています。
外にも出れず、友達にも会えない。
活発に体を動かしたい時期に家にじっといなければならないのは大変な苦痛です。
結果、SNSで友達と交流したりオンラインゲームでストレスを発散したり、動画でアニメやドラマを一気見したり。
気付けば朝になっていたなんてことも多々あるようです。
これは成長期の子供にとってとても不健康でよくありません。
ストレスがたまっているうえに親から勉強しなさいと言われ口論になったり、時には暴力に及ぶこともあるそうです。
止めさせるべきですが、このような通常とは違う生活を強いられているのも理解できます。
どのように対応すべきでしょうか。

一日のスケジュール表を作る
学校がなくなり一日の過ごし方は自由で拘束がなくなります。
本人が望めばいくらでも好きなように時間を過ごせます。
そうなれば当然子供たちは面白いこと、楽しいこと、自分のしたいことを先にしたがります。
やらなければならないことを自覚し自分からする優等生はあまり多くありません。
だから、自分で何をどのくらいしなければいけないのかを明確にする必要があります。
そこで一日のスケジュール、そして一週間のスケジュールを作ることをお勧めします。
これは親と一緒に話し合い考え、自分が判断し作成するのがいいです。
押し付けでなく自分で決めることで責任が生まれます。
スケジュールは勉強だけにするのではなく、遊びや食事、手伝いなど様々な事柄を具体的に時間を決めて作るのがいいでしょう。
無理なスケジュールは作らず、実現可能なものにしましょう。
そして、実際にやってみて難しいようなら何度でも作り直し自分が実践できるものにします。
このときも話し合いは大切です。
毎日、親子で上手に一日のことを話し、何ができて何ができなかったかを確認しましょう。
繰り返しますが「○○しなさい。」のような押し付けはいけません。

目標を立てる
計画やスケジュールを達成しやすくするためにも目標を設定することは大事です。
日にちを決めて長期の目標を立て、それを達成するためにいつまでに何ができなければいけないかを考え、細かく日にちを分け一ヶ月、一週間の目標を決めましょう。
具体的に目標が決まれば何をすべきか明確になります。
やるべき内容と量が決まれば終わりが見えるので、安心して勉強に励むことができます。
これは勉強に限る必要はありません。
規則正しい生活も大切なので「家の手伝いをする」や「兄弟の世話をする」でも構いません。
子供が興味を持つもの趣味に関するものでもいいです(「絵を描いて作品を一つ仕上げる」とか)。
これらも立派な目標です。
また、ニュースに関連し今世界で起こっていることを調べ自由研究のようにまとめるのもいいでしょう。
学校がなく時間にゆとりがある今だからこそできることもあるはずです。
せっかくだから普段できないことをやってみるのもいいです。
このときも子供に全てを放り投げるのではなく、親が子供に興味を持たせるように導いてあげると効果的です。

スマホやパソコンの管理
スマホやパソコンを完全に子供たちの手にゆだね自由に使わせるといろいろ問題が発生することが多いです。
知らない間に課金や買い物をしたりして、後で高額な請求が来るかもしれません。
まだ分別がよくつかない子供はSNSで見知らぬ人に出会い危険な目にあうこともあり得ます。
やはり、子供を守るためにある程度の管理は必要でしょう。
最近はスマホに使用制限の設定があったり、様々な方法でコントロールができます。
このときに注意すべきことは必ず親子で話し合って決めることです。
親が勝手に制限をかけると、子供の尊厳を奪うことになり子供は反発します。
お互いが理解し納得した上で制限をかけましょう。
また、子供に無断でインターネットの使用歴やSNSでのチャットの内容を盗み見することは絶対にやめましょう。
親子の信頼関係が失われ回復は非常に難しくなります。
子供は隠れて使い続けるかもしれません。
困った事態に遭遇しても親に話すことができず、親も気づかないまま事態が悪化することも考えられます。
また、親が一方的にスマホやパソコンを取り上げるのもいけませんし、気になるからと言って必要以上にlineなどを送り子供の自宅での生活をチェックするのもいけません。
子供の居場所をまた一つ奪うことにもなります(そうでなくてもコロナウイルスの影響で子供たちは日常の居場所を奪われているのに)。
子供のプライバシーを尊重しなければなりません。

注意すべきことはたくさんあります。
しかし、これらの道具も上手に使えば子供の健全な成長にとても役立つツールになります。
実際に難しい点もあるでしょう。
そのような時は自分だけで悩むのではなく、誰かに相談するといいです。
このような時なのでお互いに助け合い困難を乗り切るのが重要です。
葛西TKKアカデミーもそのような場所の一つです。
困ったときはいつでも安心してご連絡ください。
真剣に考え、子供たちや家庭の力になります。

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