塾長ブログ

2020.06.12

学校再開。しかし、学校に行こうとすると急に具合が悪くなる生徒が増えているそうです。どうしてなのでしょうか。

学校再開。しかし、学校に行こうとすると急に具合が悪くなる生徒が増えているそうです。どうしてなのでしょうか。

コロナウイルスにより長い間休みになっていた学校がいよいよ再開しました。
待ちに待った登校。
しかし、生徒の中にはなぜか学校に行こうとすると急に体調を崩す者が増えているみたいです。
これはなぜでしょうか。

それまでは何事もなく学校に行く準備をしていたのに、いざ行こうとすると急にお腹が痛くなる、頭が痛くなる、吐き気を催す、気持ちが悪くなる、熱が出る。
実は通常でもこのような症状を表す生徒はいますが、コロナウイルスが流行した今年はより多くなっているようです。

これは精神的ストレスによるものだそうです。
科学的にはストレスが自律神経やホルモン分泌に影響を与え、このような症状を出させるようです。
コロナウィルスによる長期の休校のせいで学校の勉強に対する不安も例年より大きいようです。
長い間他の生徒と合うこともなく、自宅学習によってできる生徒はどんどん進み、自分は追い付けないくらい遅れて落ちこぼれになるのではないか。
新年度が始まってもずっと自宅にこもりっきりで新しいクラスメイトや先生とこれから仲良くなれるか心配。
感染防止のためみんなと一緒に思いっ切り遊ぶことも、ワイワイ話しながら楽しく給食を食べることもできない。
楽しみにしていた学校行事も縮小または中止となり、学校が全くつまらない。
実際につまらないから学校に行きたくないという生徒は非常に多いです。

あれもダメ、これもダメ。
あれをしなさい、これをしなさい。
指示ばっかりで周囲の大人の監視の目が怖い。
のびのびと体を動かして友達と楽しい時間を過ごしたい子供たちにとっては(子供の健全な成長にはこれらは非常に重要なのですが)まさにストレス。
普段でもいじめなどのストレスから学校に行けない生徒はいるのですが、加えて今回はコロナウィルスだからこそ余計なストレスも増えているようです。

とは言え、しばらく家で安静にしていると体調も戻るのですが、また家を出ようとすると同じ症状にさいなまれることもあります。
頭では意識していなくても心の奥に感じるストレスに体は敏感に反応します。
人生経験を積んだ大人ならある程度対処法も自分なりに見出しているかもしれませんが、子供たちにはそうはいきません。
大人にとっては何でもないことが子供にとっては大きな問題であったりします。
本人はそんなことないと思っていても、ストレス反応が出たときは適切に大人は対応しなくてはいけません。
ましてや仮病なんて疑うのはもってのほかで、子供のストレスとより大きくし病状を悪化させます。
また同じ生徒同士でも同じ状況に対するストレスは違います。
これは本人たちの特性によるもので、ひとによっては怒ったり、落ち込んだり、大して気にも留めなかったり。
性格という点が大きく影響してきます。

人間の性格を変えることは難しいですが、ストレスを軽減する有効な方法として周囲の人間のサポートがあります。
自分の味方になってくれる。
悩みを打ち明けられる。
このようなことを本人が感じられれば安心感が生じ、ストレスもグッと減ってきます。
「コロナウィルスで疲れるよね。無理しないで。」なんて優しい言葉をかけ、時には小さなことを褒めてあげる。
話を聞いてもらえるだけでも子供たちは気持ちが楽になります。
一人じゃない。
支えてくれる人がいて君を守ってくれるよ。
何も怖がる必要はない。
このようなメッセージが子供たちの心に届けばいいです。

コロナウィルスという未だかつて経験のない混乱の中、大人でさえ不安や悩み、苦しみなどからストレスを感じます。
子供ならなおさらです。
そこで大事になってくるのが親や先生など周りの大人の対応です。
学校に行けないことを責めるのではなく、また学校に行けない本人から大丈夫何とかなくという安心と希望を与える声掛けをしてください。
小さなことに気づいてあげて「偉いね。」と褒めてあげるのもいい方法です。

最後に、自分だけで何とかしなくればならないとは決して思わないでください。
必要ならば他の人や、その道のプロに協力を求めるのも重要です。
その方が効率的であることもあります。
子供のストレスに引っぱられて自分もストレスになってはいけません。
もちろん、葛西TKKアカデミーはいつでもお手伝いする用意があります。

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