塾長ブログ
2020.06.26
学校再開からもうすぐ一か月ですが、やはり生徒たちのコロナウイルス感染が各地で確認されています。
6月24日、埼玉県は中学生の女子がコロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
本人は特に症状は出ていないようですが、同居している父親の感染が分かったことからPCR検査を受けたそうです。
学校での感染ではないようですが、23日まで無自覚のまま登校していたと考えると、他の生徒に感染したかどうか心配されます。
学校は本日から2日間休校するそうです。
同じく群馬県でも高校生男子の感染が確認されました。
こちらは17日から37度台の熱と喉の痛みなどの症状があり、熱はずっと続いたようです。
24日に民間検査機関によるPCR検査の結果、陽性と判明しました。
この生徒は17日から学校を休んでいるそうです。
23日県の小学生と中学生の姉妹のコロナウイルス感染が判明。
この姉妹の兄も21日に感染が確認されており、家庭内で感染したと思われます。
姉妹が通う学校は3日間臨時休校になりました。
市は独自に二人のクラスメートや担任ら関係者のPCR検査をし、臨時休校中に両校の消毒を行うと発表しました。
他にも日本各地で生徒や児童のコロナウイルス感染が確認されたり、学校や保育園などの教職員の感染も明らかになっています。
緊急事態宣言が解除され、人々の動きが基に戻ってくれば当然、コロナウイルスの拡散が再び起こることはわかっていました。
現に最近の東京都の新たな感染者は高い水準を保っています。
東京都や国は再び規制を厳しくする考えはないようで、以前にもまして市民一人一人の行動が問題となります。
しかし、実際にはコロナウイルスのことを気にしていないように見受けられる人々がかなり増えてきています。
今回の学校関係者の感染は学校内でうつされたのではないようですが、一歩間違えば学校内でのクラスター発生もあり得たでしょう。
どの学校も臨時休校の処置をとったようですが、休校期間が2、3日というのが少し疑問です。
この間に校内消毒をするのが目的のようです。
しかし、生徒の安全を考えると校内での感染がないことを確認できるまで休校にした方がいいと思います。
コロナウイルスが終息するまで待つのではなく、感染リスクを最小限に抑えながら学校生活を再開させるというのが文科省の方針です。
これ以上休校で子供たちの勉強が遅れるのが心配という声に配慮してのことですが、当然予想される校内での感染が発生した時の対策は明確ではないような気がします(感染防止の対策は示されているのですが)。
今回のコロナウイルスの混乱で、学校はコロナウイルスで登校できなくなっても勉強が継続できる体制を作ることが重要だと認識しているはずです。
しかし、三か月に及ぶ休校期間においてもオンライン授業など、その体制を整えること、準備することさえできていません。
子供たちに保障されている「学ぶ権利」を守ってあげられるように我々大人は最大限の努力と実行をしないといけません。
教育の選択肢を増やすことはコロナウイルスへの対策だけでなく、今後起こる災害発生時や不登校など様々な理由で学校に通えない生徒たちを守ることにもつながります。
これは非常に大事なことで、文科省は新たな教育体制を成立させるのに出し惜しみはしないでほしいと思います。
日本は先進国の中でも、個人が子供の教育に掛ける出費の割合が非常に大きいのが特徴とされています。
つまり、塾などどれだけ子供に投資できるかという家庭の経済状況が、子供の教育の機会に大きく関わるのです。
予測していない危機、混乱に対して、生徒たちの住む地域の違いだけでなく、公立学校か私立学校か、オンライン環境が整っているかいないか、塾や家庭教師などの出費が可能かそうでないか。
そして、家庭状況による教育格差という問題が今回のコロナウイルスによってより鮮明に表れたと思います。
全ての子供たちは等しく教育を受ける権利を有し、誰もが公平に学ぶ機会を保障しないといけません。
しかし、日本の教育はこの問題に十分に取り組んでいるとは言えません。
どこか人任せなのです。
政府はコロナ禍をきっかけにもっと教育を真剣に考え、子供たちが明るい将来を迎えられるように行動してほしいと思います。
教育は未来の日本への投資であり、その見返りは非常に大きい。
だから、日本はもっともっと教育にお金をかけるべきです。
人が日本の最大の力であり、子供は日本の宝です。
葛西TKKアカデミーはもちろん子供の教育を真剣に考えています。
どのような子供でも、本人が望む限り学びをしっかり支えたいと考えます。
そして、彼らの夢を叶えてあげたいと思います。