塾長ブログ
2020.08.22
小学校でも教科ごとに先生が代わる?!文科省は2022年を目途に、小学校高学年で教科ごとに先生が変わる教科担任制導入を目指すようです。
文科省によると、中央教育審議会が小学校高学年でも、教科によって担当の先生が代わる教科担任制を導入する方向で調整する方針を発表しました。
教科担任制とは中学校や高校などでおなじみの、教科ごとに先生の担当が決まっていて、教科ごとに異なる先生が教室にやってきて授業をする仕組みです。
2022年からの開始を目指すことを決めました。
これにより、今までのように小学校高学年の教員は全教科を教える必要がなくなり、授業準備などの負担が軽減されると共に、よりその教科に強い専門の先生が受け持つことで勉強の質を上げ、生徒たちの理解度、定着度を高めようという狙いがあります。
まだはっきりとはしていませんが、英語、理科、算数が教科担任制になる予定です。
これらの教科は生徒が壁にぶち当たり苦手になりやすい教科だし、英語は今の小学校の先生は教職課程での訓練を受けていないので、教え方がよく分からない先生も多いと思われます。
従って、これらの教科を専門の先生に任せるのは理にかなっているように思われます。
全教科が担任制になっていないのが気になるところですが、小学生ではまだ一人の先生ができるだけ長く生徒と接し、できるだけ交流の持てるようにするということなのでしょうか。
また、高学年に限るのも理由が知りたいところです。
ここでも、小学校低学年はできるだけずっと一人の先生が見守り続けた方がいいということなのかもしれません。
ただ、一番疑問なのが教員をどのように確保するかということです。
今の教員の状況を考えると仕事内容を整理し、労働条件を向上させないと、子供を教えたいという情熱だけでは人材確保は難しいでしょう。
この点においては、教職課程を受けている学生に小中両方の免許を取りやすくしたり、現職の中学校教員が小学校の免許を取りやすくするなど、制度を改正することで目的を達せるようにするみたいです。
まとめると、教員の労働条件の改善と専門性の高い先生による良質な授業で生徒たちの学力向上を目指すため、教科担当制を導入するようです。
このような意味では改革の意義はあるように思われます。
しかし、現在生徒たちの置かれている学習環境はまだまだ改善の余地があります。
特に一クラスの人数の多さとIOTなどを活用した学習の近代化は、特にコロナウイルスによる混乱を経験した日本の教育においては急務の課題だと思います。
課題は山積みです。
真に生徒たちのことを考え、現場の目線で彼らの学びをよくしてほしいと思います。
もちろん、葛西TKKアカデミーは常に生徒のために全力を惜しみません。