塾長ブログ

2020.10.22

部活をすると勉強ができなくなるのか。または、部活をやめれば勉強ができるようになるのか。

 葛西TKKアカデミーのニュース

部活をすると勉強ができなくなるのか。または、部活をやめれば勉強ができるようになるのか。

中学高校になると部活動が本格的になります。
放課後はもちろん、中には朝練習もあるところも。
また、夏休みなどの長期休暇では朝から晩までやることも。
そうして部活から帰るともうへとへと。
疲れ切って勉強どころではない。
更に、本来三年夏休みで部活をやめ、来たる入試に備えて勉強するのが一般的ですが、一部の部活では入試までそのまま活動への参加が要求されるところもあります。
入試直前の大事な時期に受験勉強より部活を優先させないといけなく、勉強時間がどんどん削られ、希望校への受験ができなかったり、最悪不合格になったり。

こんな経験をお持ちの方も多いと思います。
結果、勉強か部活の二択を迫り、当然勉強が優先されるので部活をやめる。
せっかく部活を楽しみ、やりがいを見出した生徒ならなおさら、この強制終了は心に何らかの傷を残すことになるでしょう。

勉強と部活は両立しないのでしょうか。

部活で忙しく勉強に手がつかない。
それならば、部活をやらなければ勉強時間が増えるのでしょうか。

ある調査によると、部活動に参加していないで勉強を家でほとんどしないという生徒は27.3%で、部活に参加して勉強を家でほとんどしないという生徒は23.9%でした。
ここまでは理解できる数字なのですが、注目すべきは部活をやめた生徒で家でほとんど勉強しないというのが32.2%と最も多いことです。
部活が忙しく勉強ができないと言って、いざ部活をやめると勉強をやはりしないという生徒が三分の一もいるということです。
部活をやめたからと言って必ずしも家で勉強するようになるとは限らないということです。
むしろ、部活をやっている方が家で勉強する割合が高い訳です。

実際に、オリンピック選手となった生徒で学業の成績も優秀な生徒もたくさんいます。
それらの生徒は一日6時間も競技の練習に費やしているにも関わらずです。
彼らによると、確かに勉強に使える時間は他の生徒よりも少ないかもしれないが、授業中に集中して先生の話を聞き、移動などのわずかの時間を利用して勉強にいそしむという話をよく聞きます。
許される時間が短いからむしろ、それを無駄にしないように一生懸命だそうです。

こうなってくると勉強をするかしないかは、部活動で勉強時間を取られているかどうかではなく、本人がいかに自覚し目的意識を持って取り組んでいるかどうかだということになります。
つまり、部活をしているから勉強ができないというのは言い訳だとも言えるでしょう。
確かに、私も指導していて受験前に部活をしなくてはならない生徒を見ていると、「今は部活ではなく受験に時間の全てを注ぐべきなのに。」と思うこともあります。
「部活がなければもっと成績を伸ばせるのに。」と思うこともあります。
しかし、それもこれも本人の心がけ次第とも言えなくはありません。
実際に、部活をしながら優秀な成績を残す生徒もいる訳ですし。

困難さは確かに上がるでしょうが、それでも打ち勝つ努力と底力。
逆に追い詰められているからこその必死感。
こういうものは部活をしている生徒の方が本当は有利なのかもしれませんね。
また、そのような生徒は自分の時間が制限されることが分かっているので、どのようにすれば効率よく時間を無駄にせず勉強ができるかを考えます。
つまり、計画的に物事を実行できる自己管理能力が高いとも言えます。
そして、この力は自身の目標がはっきりしていればより一層身に付くようです。

勉強のために部活をやめるのも確かに選択肢の一つです。
それは本人が決めればいいのですが、やめたからと言って勉強時間が増えるとは限らないことを覚えていておいてください。
要は自分が何をするのか自覚があるということ。
そうでないと、遊びの時間が増えるだけになってしまいます。
ちょうど、「ゆとり教育」がそうだったように。

部活をやめるか続けるか。
安易な決断はかえって勉強をやらなくなるのでご注意を。

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