塾長ブログ
2020.11.05
復習は大事。同じ勉強を何回も繰り返すのは悪くない方法です。
皆さん、復習はしっかりやっていますか。
復習は、それまで習ったことを頭の中で整理し定着させ、学習を習得させる大事な方法です。
習ったことをその日のうちに復習するとまだ記憶が新しく忘れることも少ないので、記憶をより鮮明に残すのに役立ちます。
よって、先ずは習ったその日のうちに一度復習しましょう。
まだ記憶が新しいので忘れる部分が少なく、習ったことがすくに思い出せます。
これが時間がたってくると人はどんどん忘却し、多くの部分が正確に思い出せなかったり、間違って覚えてしまったりします。
(実は忘却というのは学んだ直後から始まるのです。)
これらを補ったり、修正したりするのは膨大な時間と労力が必要となり、二度手間でとても大変です。
だから、面倒くさいと思っても早めの復習が大切です。
ある調査では、テストの直前にする一夜漬けは、確かにそれをやった直後のテストではそれなりの成績が出ますが、一夜漬けで覚えて物はすぐに忘れてしまうことが分かっています。
人間の脳は学んだことをすぐに記憶できる訳ではありません。
一度海馬という部分に短期記憶として保存します。
当然短期記憶なので時間がたてば忘れます。
それを大脳で長期記憶に昇華しないと勉強は残らないのです。
そして、この長期記憶への保存は睡眠中に行われることが分かっています。
だから、直前に寝ないでやった一夜漬けは、短期記憶にすることができても、長期記憶にできないのでテストが終わるとすぐに忘れてしまうのです。
一夜漬けで定期テストが何とかなったから自分は学んだと思ったら大間違いです。
勉強は二段階あり、第一段階は学習。
勉強し「知る・理解する」という段階です。
第二段階は習得。
勉強したことを「覚え・定着させる」段階です。
勉強のできない生徒は第一段階までしかやらない(それで十分と思っている)、またはそれが精一杯。
でも、これでは学んだことは消滅して、やっていないと同等のレベルに戻ってしまうので、いつまで経っても勉強ができないのです。
従って、その場しのぎで定期テストは何とかなっても、結局すぐに忘れてしまい、学力テストや入試でもう一度勉強し直さないといけなくなり、長期的に考えれば一夜漬けは何の役にも立たないのです。
このように成績の悪い生徒は、何度も何度も同じ勉強を繰り返さないといけないから、効率悪く勉強が進まないのです。
二度手間三度手間と不必要に時間をかけ、結局全て学びきれないのです。
では、復習はどのような頻度でやればいいのでしょうか。
当然先ほども述べたように、記憶がまだ風化する前、習ってすぐにするのがいいです。
しかし、それだけでいいのでしょうか。
やはり、一度の復習では時間と共に学んだことが忘れられていきます。
一般的に復習は、間隔を変えながら何回かするといいと言われています。
当日に復習したら、次は一週間後、次は一か月後という感じで、繰り返す復習の間隔は徐々に開けていくのが効果的です。
また、同じ勉強するにも、例えば、5時間を一気に勉強して終わりというより、トータル5時間という時間を1時間ずつに分散させ五回の勉強にした方が記憶にしっかり残るそうです。
いづれにしても、目標とするテスト(定期テストや学力テスト)に向けて計画を立て、いつ復習するか考えて勉強すると習得もうまくできるようになります。
このような感覚を開けて復習は特に暗記に効果があるようです。
記憶と言うのは「インパクト」×「回数」と言われています。
例えば、一度の経験でも衝撃的な事故現場を見てしまったら、その光景は一生忘れられないそうです。
これは、たった一度でもインパクトが大きいから記憶にいつまでも残っているのです。
一方、掛け算の九九を覚えたことを思い出してください。
よく分からないまま呪文のように一の段から九の段まで繰り返し唱えながら覚えたと思います。
一回の脳への刺激は小さいですが、これを何百回、何千回と多く繰り返せば覚えます。
どちらにしても一度覚えてしまえば、もう忘れることはありません。
ただ、一回のインパクトが大きくなるように覚えるのはなかなか難しいです。
いくつかコツがありますが、やはり難しい。
だから、多くの人は後者の方法で暗記します。
よって、復習も一回で十分と思わず、何度も繰り返しましょう。
このように勉強は一度やれば大丈夫というものではありません。
一度では脳内に定着しませんし、どんどん忘れていくのは自然なことです。
そうならないためにも勉強を学習から習得に高め、記憶に残るようにしましょう。
そうすれば効率よく学んだことが身に付きます。
そして、そのためのカギとなるのが復習の頻度です。
繰り返し復習するのは面倒かもしれませんが、だからと言ってやらないのは怠慢です。
逆に言えば、やればできるのだからやりましょうということです。
勉強の方法はいろいろあります。
そこにはコツなどもあります。
人それぞれ自分に合った勉強法があります。
いろいろ試して、自分に一番合った勉強方法を見つけるのが肝心です。
勉強で悩んでいる人がいましたら、気軽に相談してください。