塾長ブログ

2020.12.21

私がTKKアカデミーを始めた理由。しばしば聞かれることなのでここでお話したいと思います。

私がTKKアカデミーを始めた理由。しばしば聞かれることなのでここでお話したいと思います。

もうすぐ冬休み。
葛西TKKアカデミーでは現在、冬期講習受講生受付中です。
新規生徒は無料。
この機会に葛西TKKアカデミーで勉強し成績をアップしましょう!
まだまだ受講生受付中です。

個別指導塾葛西TKKアカデミーを始めてしばらくたちますが、時折なぜこの塾を開いたのか聞かれることがあります。
私も初心の気持ちを忘れず、自分の塾を始めた意義を確認するためにも、ここで簡単にその経緯をお話したいと思います。

この塾を始める前、私もとある大手塾で働いていました。
関東の各地に多くの校舎を構える大規模な塾でした。
多くの大手塾がそうであると思いますが、外部にいる生徒や保護者には見えにくいですが、営利団体としては効率よく利益を生まなくてはいけません。
ということは生徒の上位層に焦点を絞り、彼らの成績を上げ、有名校の合格者を増やした方が、塾の実績として宣伝になり、それを期待した保護者から新規の生徒が獲得するのが戦略としては効率的です。
上位層の生徒は理解力もあり勉強に対する自覚もあるので、塾としても教えることに集中できるので楽です。

一方、下位層の生徒たちは勉強を教える以前に、勉強をさせるようにしなくてはならず、限られた授業時間内に、こちらに多くの時間を費やすと勉強そのものの時間が少なくなり、結局生徒が学ぶことが少なくなります。
最も学ぶべきことが多い生徒に十分な勉強時間を取れなくなります。
結果、時間をかけた割に成績も上がらない。

このような状況では塾講師としては上位層にエネルギーを注いだ方が結果が出るし、自身の評価も上がる。
だから、下位層の生徒は分からなくても彼らのために時間を割くということはあまりせず、ただやったという事実を作るだけの形式的な授業になり、成績が上がらないのは生徒の努力が足りないからとすれば、自分の責任は問われない。
営利目的である以上、経営は重要でありその点は割り切って生徒と接しないと、全体の業績が悪化する。
下位層の生徒は放置されるのです。

集団教室ではこのようにどうしても置いていかれる生徒が発生します(これは学校でも同じことです)。
私は個別指導で教えていたのですが、個別では集団でついていけない子供たちが集まるので、彼らと接しながら、彼らが何を考え、何を望んでいるかなど分かりました。
本気で勉強を頑張りたいのに様々な理由から、今の自分はうまくできない。
でも、何とかしたいともがいている。
そんな生徒たちと親身になって付き合い、苦労と喜びを分かち合う。
集団と違い一度に多くの利益を生まないので給料は労力の割に安かったのですが、やりがいは感じていました。

しかし、そんな個別指導にも効率化の風が吹き、どの生徒も同じように決められた電子デバイスを使った指導にしろという指示が来ました。
学び方は人によって違うのだから、一つの方法で全員が勉強ができるようになることなんてありません。
これでは集団と同じように取り残される生徒が出てしまう。
個々に合わせられる柔軟性が個別指導の強みなのに、それを捨ててみな同じ勉強を押し付けられる。
一人ひとりの生徒を見ない塾の方針に反対でした。
しかも、子供が相手で保護者には見えないという考えがあるのでしょうか、本来公言している内容と違う指導(「一人の先生に対して生徒は二人まで」と約束しているのに、先生付属だからと三人、四人を担当させるなど)をしろというのです。
こういう不誠実な所も大いに疑問に感じ、これではよくないと考えました。

そして、自分の考える誠実で一人ひとりを全力で正直に、親しみと信頼を持って学びの喜びを提供できるような、そんな理想の塾を作りたくて、葛西TKKアカデミーを立ち上げたのです。
大手塾でやっていける生徒はいい。
でも、様々な理由で大手ではうまくやっていけない、取り残されてしまった、そういう生徒のための塾を開きたい。
お金とか関係なく、勉強がしたいという意思があれば誰でも利用でき、一緒に勉強を頑張れる塾を作りたい。
生徒一人ひとりを対等の人間として尊重し、彼らを否定するのではなく、秘めているものを引き出し、より良い未来を手にできる手伝いをしたい。
そうしてできたのが葛西TKKアカデミーです。

勉強と営利は必ずしも両立しません。
なぜなら、勉強は一生かけてするもので、実際に成果が出てその人のためになると分かるまでに時間がかかるからです。
生徒が勉強を身に付けるには、損得を超えた長期的な視点が必要な場合もあり、営利を考えた場合、まっとうな経営者であれば利益にならないことはしません。
でも、それではあふれてしまった生徒に希望はないのでしょうか。
彼らをどうしても見捨てたくないのです。
だから、今の葛西TKKアカデミーは実は規定にある授業料をいただいていません。
運営を考えた場合の最低限の利益すら出ないのですが、生徒の勉強に対するやる気、勉強を通して彼らの可能性を広げられるのなら、利益は度外視してでも力になりたい。
本当に経営は苦しいですが、それでもお金のことで勉強ができないのは可哀想過ぎる。
だからあえて厳しいですが、子供たちの将来のために頑張っています。

本当に経営者としては私は失格ですが、それ以上に自分の理想のため、そして葛西TKKアカデミーが手助けできるであろう全ての人々のため、苦しくても諦めずに頑張ってこの塾を守っていこうと思います。

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