塾長ブログ
2021.04.22
緊急事態宣言がまた出るようです。その時学校はどうなるのでしょうか。行き当たりばったりの行政にまた振り回されるのでしょうか。
緊急事態宣言を解除したばかりだというのに、新規感染者数はうなぎのぼり。
変異株が大阪を中心に猛威を振るっていますが、東京はじめ関東でもウイルスが変異株に変わっているようです。
蔓延防止等重点処置が有効な手立てとならず、再び緊急事態宣言が出されるようです。
そして、今回の緊急事態宣言。
大阪の吉村知事は、感染拡大を防ぐためかなり強力な措置にするようで、飲食業はもちろん百貨店やテーマパークも休業要請をする気でいるみたいです。
東京でもゴールデンウィークを中心に宣言を出し、人の流れを止めて、コロナウイルスの拡大を防ごうとしているみたいです。
しかし、生活の保障なしに休業や自粛と言われても、これまでの散々の要請に、もう人々にはそれが出いるほどの余裕がないのではないでしょうか。
政治家の言うことはちぐはぐで明確で有効な対策もなく、国民に負担をお願いするばかりで、国民を助けよう、生活を何とか守ろうという姿勢が感じられません。
人々は疲弊し、信用もしていないので、今回の宣言がいかほどの成果を上げるのか、はなはだ疑問です。
それでは学校はどうなるのでしょうか。
最初の緊急事態宣言では突然の一斉休校で学校は大混乱で、生徒たちへも多くの問題をもたらしました。
前回の緊急事態宣言では休校にはならないものの、学校行事が中止されたり縮小されたり、子供たちの学校生活もいろいろと制限され、とても窮屈でつまらない毎日を送っているのではないかと案じております。
今回の緊急事態宣言を受けて文科相は、一斉休校は真に必要な場合に限ってすべきと述べています。
オンライン授業についても文科省は、学校を閉めるのではなく、対面授業を取り混ぜて実施するのが望ましいとの見方を示しています。
これを受けてのことでしょうか、感染が最も進んでいる大阪では、当初一斉休校ということでしたが、方針を急遽転換し、次のようなとんでもない方針を打ち出しました。
それは「オンラインと対面授業の両立」。
政治家の皆さん、長期にわたるコロナウイルス対策でとうとう頭がおかしくなってしまったのでしょうか。
大阪市によると小学生は、1限、2限は自宅でオンライン学習をし、その後、登校して内容の確認やプリント学習、給食を食べて、午後に授業のある生徒は自宅に戻ってオンライン学習だそうです。
中学生は、午前中は自宅でオンライン学習、その後登校して給食、午後は学校でオンライン学習の内容確認などを行うそうです。
部活は原則休止。
これに対して学校の教員や保護者からは大批判。
通常授業の準備だけでも大変なのにオンライン学習の用意もしなくてはならず、現場の負担はかなり大きくなる。
給食が一番感染リスクが高いのに、わざわざ給食を食べに学校に行くような案に理解ができない。
端末は配布してあるかもしれないが、この1年は後れを取り戻すのが精いっぱいで、端末を使った授業などやってる余裕はなく、それをオンラインで有効に使いこなせるスキルが生徒にも先生にも備わっていない。
オンライン学習の効果は学年が下がるほど薄く、まだ実行できる段階ではない。
二度手間だし、結局、登校するなら変わらない。
まだ、端末が行き届いていないし、利用のためのルールや補償などまだ決めなければならないことも山ほどあるのに、すぐにオンライン学習と言われても無理。
などなど多くの声が出ています。
これも現場との連携を取らず、ただ一方的に中央から方針を示すだけで、具体的な実施方法や対処は現場任せの体質の表れで、これは教育改革に伴う混乱を見ればよく分かります。
行政は本当に真剣に子供たちのことを考え最善を尽くしているのでしょうか。
では、東京はどうでしょうか。
先ず、部活は原則中止です。
(これにはオリンピックがOKでなぜ部活がダメなのかという疑問が多く出ているようです。)
一斉登校を防ぐためオンライン授業や分散登校をすることが考えられているようです。
今のところ、私の知る限りではこの程度しか出てきません。
大阪の様子を見ながら決めていくような感じになるのでしょうか。
緊急事態宣言は4/25~5/11になるようですが、早くどうするか決めないと、いきなり言われては現場が混乱するばかりで、当の生徒や保護者、教員が困ります。
本当にどうするつもりなのでしょうか。
そして、本当に子供たちを守れるのでしょうか。
変異株は感染力が強い上に、若者も重症化するそうです。
いつまでも他人事のような振る舞いはやめて、真剣にコロナ対策に取り組んでください。
ここで力を発揮できないようでは、今の行政は必要ありません。