塾長ブログ

2022.02.07

高校の勉強は難しい?中学とどう違う?どう対処する?

高校の勉強は難しい?中学とどう違う?どう対処する?

後、2週間後には都立高校の入学試験が行われます。
受験生の皆さんは最後の追い込みに入っていることでしょう。
去年に引き続き今年もコロナ禍での受験となり、普段と違い感染対策などより一層健康管理に気をつけなくてはならず、厳しい条件ですが頑張ってください。

ところで今回は、入試に合格し高校生活が始まった後のことを話したいと思います。
具体的には「高校の勉強」についてです。
推薦入試や私立高校の入試を受けた人の中には、もうすでに合格発表がなされて方もいるでしょう。
新しく高校生活が決定した人、そうでなくてもこれから高校に行くことが見込まれる人はよく読んでください。

高校の勉強は中学とどう違うの

高校に入ると当然、勉強内容は中学より難しくなります。
学年が上がるにつれ勉強が高度化することはこれまでと変わりませんが、中学と比べて高校ではそのスピードと量がけた違いになります。

1.勉強の内容が難しくなる

英語や数学、理科などは軽く基本的なことには触れますが、中学の基礎がしっかりとできていた方がいいです。
そうでないと自分が理解する前に、どんどん授業が進んでしまいます。
特に高校に入ったばかりの時は中学の復習のような内容が多いですが、大きな違いの一つはその「複雑さ」です。
だから、高校に入ってもう一度最初からやるからと甘く見ていると、スタートの時点でついて行けなくなります。
例えば数学の因数分解は中学でも習いますが、これがきちんと分かっていないと高校の数学はほぼ何もできなくなります。
それほど因数分解を使う場面は多いです。
しかもより複雑な式で出てきます。
二次関数も中学で出てきた切片がなく常に原点を通るものだけではなくなります。

2.学習する量が多い

勉強一つ一つの内容も濃く量も多いのですが、中学のように単純な5教科ではなく、各教科が更に細かく分かれて勉強するようになります。
例えば、国語が古文と現代文などに分かれたり、理科が物理、化学、生物などに分かれたり、社会が日本史、世界史、地理、政経などに分かれたりします。
その結果、授業数も大幅に増え、一度にたくさんのことを学ばないといけません。
中学のように学校の授業だけで何とかなるということが通用しなくなります。
だから、これまで予習復習の習慣がない人は苦労するでしょう。
毎日、家に帰ってからも何時間か勉強しないと、あらゆる科目で学校の授業のペースについて行けず、理解できないまま置いていかれます。

3.定期テストが大変になる

これまで述べたように、高校に入ると勉強の質が上がり量も増え、そしてスピードも非常に早くなります。
中学の1年分の勉強を1ヶ月でやるような感覚です。
だから、定期テストになると本当に難しい問題をたくさんできるようになっていないといけません。
中学の時は前日に一夜漬けで何とかなっていたかも知れませんが、高校に入るとそれはもうできます。
定期テストで良い点を取りたいのなら、テスト期間しっかり勉強をするのはもちろん、普段から分からないところがないように着実に毎日の授業の内容を身に付けていないと間に合いません。

また、無試験であらゆるレベルの生徒が一緒になって勉強していた中学と違い、高校は入試を合格してきた生徒が集まっているので、クラス内の学力差がそれほどありません。
自分が一生懸命勉強しても、他の生徒も同様に勉強していれば差がつかず、「自分は努力しているのに成績が上がらない」なんてこともよくあります。
こういう点においても、高校の定期テストでは成績を上げるのが難しいと言えます。

高校の勉強はどうすればいいか

1.分からないを放置せず、日々の勉強を確実にこなし身に付けていく

校に入ると、勉強はその内容の難易度、量、スピードのどれもが増え、少しさぼったり休んだりしていると、あっと言う間になかなか手の届かないくらいにおいていかれてしまいます。
中学のようなその場しのぎの、小手先の勉強が通用しなくなります。

例えば、中学の時は数学の公式を意味も分からずただ暗記し、そこに数値を入れて解けば済んでいました。
しかし、高校の公式はその形が難しく、いい加減な覚え方では必ず間違えます。
その公式の意味や原理、仕組みを理解し、時には自分でその公式を作り出せるようにしていかないと、数が多すぎて全部丸暗記はできません。
これは学習内容が進めば進むほど明らかになり、生徒たちも実感することでしょう。
そこまで深く理解していないと、高校の勉強はついて行けません。

また、勉強をやっていて分からないところに直面した場合、その時その場で解決していかないと、その後の勉強がどんどん分からなくなっていきます。
先ほども申した遠い、授業のスピードは速いし既習事項を基に新出事項が出されるので、前のところが分からないと、すぐに授業について行けなくなります。
中学の時のように、「後でまとめてやればいいや」なんてことはできません。
後回しにしていくと「分からない・できない」がどんどん増え、気が付いた時にはもう挽回できなくなります。
難しいかも知れませんが、習ったときに習ったことをコツコツと習得し、地道にまじめに日々の勉強を確実にこなすのが一番です。
だから、少しでも分からなくなったら、その都度友達や先生に聞いて、問題を解決しながら勉強を進めていくのがいいです。

2.できるまでやる

これは中学の勉強にも通じますが、勉強は「学習」と「習得」の2段階でできています。
「学習」とは、新しいことを知識として知ること。
「習得」とは、学習した内容を使いこなせるようになること。
例えば、自転車に乗れるように練習するとき、ただ知識として自転車の乗り方を理解しても、必ずしも自転車が乗れるようにはなりません。
自転車を乗れるようになるには、実際に自分で自転車に乗って経験し、練習の中で思う通りに体を動かしコツなどを身に付けて、やっと自転車に乗れるようになります。
この「自転車の乗り方を理解する」のが「学習」であり、「実際に自転車を思い通りに動かせるようになる」のが「習得」です。

このように、高校でも授業を聞いて分かったと思うことは多いと思います。
でも、実際に問題を解いてみるとできないということは多々あります。
だからこそ、「分かった」だけではなく、本当に問題に取り組んで、自分が正しく覚えたのか、きちんと使いこなせるようになったのか、確認が必要です。
だから、高校では教科書を読むだけでなく、問題集などをどんどん解いて練習しないといけないのです。
中学の時は「分かる」と「できる」の間の距離は近いので、練習問題をやらなくてもテストなどで問題が解けたかも知れません。
しかし高校になると、この両者の溝は大きくなるので、面倒くさがらずコツコツできるまで問題を解きながら練習しないといけません。
間違えたら、イライラして投げ出すのではなく(そんなことをしても何の意味もありません)、自分の間違い・未熟を認め、何が原因かを検証し、正すべきは正し、努力すべきは努力して、次に同じ問題が出たら必ず解けるようになってください。

3.時には学校以外の勉強手段も利用

学校の教材や宿題だけでは足りないかも知れません。
そんな時は自分で足りない部分を補わないといけません。
また、分からないときも、学校の先生以外にも質問できる相手がいるといいです(学校の先生は多忙で、常に生徒の勉強に付き合えるとは限りません)。
一人で何とかしようと思っても、「解説を読んでも分からない」「やらなくてはいけないのに、どうしても自分に甘えてしまう」と言った理由で、勉強になかなか手がつかないことは非常によくあります。
その場合は塾も選択肢の一つとして考えてください。

塾であれば、勉強専門の環境を提供してくれますし、勉強のプロがいつでも質問に答えてくれます。
ゲームなどの誘惑もなく、効率的に勉強を進められます。
時には勉強だけでなく、生徒の抱える様々な悩みの相談にのってくれるかも知れません。
孤独に勉強するのではなく、心に安心して頼れる存在があれば、勉強や学校生活などの不安も和らぐことでしょう。
とにかく高校はやらなくてはならないことが非常に多いので、効率のよい勉強が求められます。
そんな時、外部の教育リソースを利用するのも良い方法です。

最近は通信教育もあるのでご一考ください。
通信教育では料金も安く、時には時間も柔軟にできるので、部活に忙しい生徒などにはお勧めです。
しかし強い自律心がないと周囲に自分を管理してくれる人がいないので、どんどんさぼったり怠けたりして効果が出ないこともあるので注意してください。

4.必要ならば躊躇せず中学時代の勉強に立ち返る

何℃も繰り返し触れているように、勉強は基本的に前に習ったことが基となって新しいことが教えられます。
当然高校の勉強も中学の勉強が前提になっていますので、中学の内容があいまいだと高校の勉強もできないことがあります。
「今、自分の勉強が分からないのは何が原因か」正しく理解し、それが中学の勉強に起因するなら、遠回りに思えても戻って勉強し直すのが確実な方法でしょう。
よくよく考えてみると、中学時代の勉強に大きな穴があったかも知れません。
必要ならば一度、中学の勉強を一から総復習してみましょう。
「分かっていたつもり」や「勘違いや間違いで覚えていたこと」があるかも知れません。
面倒でも一度やって解決してしまえば、もう繰り返す必要はありません。
むしろ、放っておいたままの方が、いつまで経っても問題が解消されず、ずるずると「分からない」引きずりドツボにはまったしまいます。

5.予習復習はしっかりと

中学ではそれほどしなくても大丈夫だったかも知れませんが、高校になると予習復習は非常に重要になってきます。
最初に述べたように、高校では授業の内容も難しく、スピードも速く、量も多いので、学校の先生は「生徒たちが予習してきている」という前提で授業を進めます。
だから、基本的なことは既に生徒は理解しており、補足的なことや難易度の高い事柄のみ授業で扱うという立場で、学校の先生は教えます。
だから、予習をしないと授業中に「何をやっているのかさっぱり分からない」ということになってしまいます。
英語のターゲットとなる構文、長文の単語調べ、既出の構文や数学の基本的な公式やコンセプトなど事前に理解していれば、授業中に先生が話す内容もつかみやすいと思います。

同時に復習も大事です。
先述の通り、高校になると一夜漬けで何とかしようということはできなくなります。
日々の勉強を確実に身に付け、それを積み重ねることで、テスト前には少なくとも基本事項は理解している状態にしないといけません。
テスト勉強期間はそれまで習ったことの確認と応用練習の時間です。
途中で怠けてやらないと、結局後で大きな負担となってのしかかってきます。
分からないことはその時々に解決し、毎日コツコツと自分の学力を確実に定着させてください。
このような日々の努力が、高校の成績を確実に左右します。

恐らく高校に入ってすぐは、その学習量の多さと内容の難しさ、そしてスピードの速さに驚き、自分はついて行けるのか不安になると思います。
中学で結構できる部類にいた自分が、それほどクラスの中で目立った成績も上げられず、日々の授業についていくのが精いっぱい。
一回学校を休んでしまうと、取り換えるのに一苦労。
あまりにも中学と違う勉強に自信を失う生徒もいるでしょう。
本当に自分は高校の勉強を最後までやり通せるのか。
今まで聞いたこともないような話が多くて、自分の将来もよく見えてこない。

しかし、それは誰もが感じることで、ごく普通のことです。
子供たちというのは環境に順応する力が強く、上記のような点に注意して毎日の勉強をしていれば、すぐにこなせるようになります。
勉強のコツをつかみ、新しい知識をどんどん吸収し、知的好奇心を刺激され、知る喜びに勉強が楽しくなるでしょう。
そうなれば高校の勉強に問題はありません。
自分で何をすればいいか理解し、自分で勉強を進めることができます。

新高校一年生も、既に高校生になっている生徒も、学校の勉強で困ったときは、いつでも遠慮なく葛西TKKアカデミーにご相談ください。
皆様のために力になる用意があります。
そして、できれば一緒に頑張って、明るい未来に向かって歩めるように頑張りましょう。

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