塾長ブログ
2022.02.15
まじめにやっているのに成績が伸びないのはこんな落とし穴があるかも
勉強の基本の一つは、習ったことを復習し、繰り返す。
覚えるのに何度も繰り返す。
でも、そうやってまじめにコツコツ勉強しているのに、なかなか成果が出てこない。
人一倍努力しているのに、そしてノートもしっかり取って本当に模範的生徒なのにテストはいつも鳴かず飛ばず。
周りの人間ももどかしくイライラ。
そんなことはありませんか。
私もこのように不器用を生徒はたくさん見てきました。
きちんと勉強しているのにできないのはなぜでしょう。
ひょっとするとこれが原因かもしれません。
人間の記憶は「インパクト×回数」だから、普通は何回も繰り返しながら覚えたり、解法を身に付けたりします。
また、記憶は習った次の瞬間からどんどん曖昧になり失われていくので、早いうちに復習して習ったことを確認するのも勉強法としては理にかなっています。
では、何がいけないのでしょうか。
テスト効果
原因はいくつか考えられますが、今回はその中でも「アウトプット」という点に注目して考えましょう。
実はいろいろな研究で効率的な勉強をするには、「解き直し」をするのがいいと出ています。
よく覚えることを重視し、ひたすら頭に詰め込もうとしますが、頭に入ったものを実際にテストなどで使ってみることの方が大事ということです。
これを「テスト効果」と言います。
脳の仕組みはインプットよりアウトプットを重視しているそうで、ただ覚えるだけでは記憶には残らず、実際にアウトプットしてみて初めて定着するようになるそうです。
まじめにコツコツ頑張っているのに成績が上がらない生徒の勉強を見ていると、ただひたすら単語帳を繰り返す、ただひたすらノートに繰り返し書き綴る、ただひたすら教科書にアンダーラインを引くというような覚える作業ばかりに時間を割く人が多いです。
ところが、実際に問題を解いてみる、そして、間違った問題を解き直して全て解けるようになるまで繰り返すというようなアウトプットをする作業を増やすと効率よく覚えることができます。
「理論や内容だけ覚えていれば問題を解く練習をしなくてもできる」と言って、実際に解くのは手間で面倒くさいからやらない人がいます。
「問題を解いている時間が無駄で非効率」だと。
でも、人間はいくら頭で分かったつもりでいても、実際にやってみないとできないことが結構あります。
実際にやって、そこから自分の悪い癖など新しい発見をし、そこから学んで自分の能力を向上させ、経験を通じて学習を確かなものにする。
遠回りに見てもこちらの方が着実で、手間を嫌ってインプットのみに注力する方がかえって結果を出せないということはよくあります。
更に研究によると、全てを解き直すのと間違ったところだけを解き直すのとでは、記憶にはあまり差異がないという結果も出ています。
つまり、解き直しをするのは間違った問題だけでよく、できた問題まで繰り返さなくてもいいということが分かっています。
これはラッキーですね。
いつ解き直しをするのか
このように効率よく勉強をすれば、今までいくら頑張っても結果につながらなかった生徒も成績も上がるようになるでしょう。
解きなおしは勉強において重要な作業ですが、その中でも特に効果的なのがやはり定期テストなどの大きなテストの解きなおしです。
これらはわざわざ時間を取って公正な環境で緊張感を持って本気で取り組んだテストだからテスト効果は抜群なはずです。
テスト前の準備を含めた労力も考えると、せっかくそこまでやって臨んだテストを終わったからと、そのまま放置するのはもったいなさ過ぎます。
だから、私はいつも「テストの解きなおしをしましょう。」と強く訴えるのです。
最終決戦は入試、ここで勝てばいい!
これらの大きなテストそのものも大事ですが、生徒が最終的に結果を出さないといけないのは、やはり入試です。
長期的視点に立って考えるなら、例え定期テストで思い通りの結果が出せなくても、それを糧に自分の勉強を着実に身に付けていけば、最後に笑うのは自分です。
それこそが最終目標です。
だから、一喜一憂して終わりでなく、テストや問題集をやって終わりではなく、これらは実は本当の学びのきっかけのためにやっているんだと理解してほしいと思います。
勉強に限らず、スポーツでも仕事でも何でもそうですが、ただひたすら自分を追い詰めてやっても必ずしも期待した通りの結果につながるとは限りません。
もし、思った通りの成果が出ていないのなら、もう一度自分のやっていることを見直してみるのも大切です。
勉強法は一つではありませんし、人によって様々です。
上手くいかないときは必ず原因があります。
自分で考えてよく分からないときは、是非、葛西TKKアカデミーのご相談ください。
一緒に考え、より良い結果を出しましょう。
そのためには「やる気」は必要です。
それ以外はこちらで準備できますので、困ったときは気軽にご相談ください。