塾長ブログ

2022.02.16

”どうして勉強しなくてはならないの”と聞かれたら

「どうして勉強しなくてはならないの」と聞かれたら。

今回は「どうして勉強しなくてはならないの」「勉強して何の役に立つの」と質問されたとき、どのように答えるか考えましょう。

親なら一度はこの質問を受けたことがあるのではないでしょうか。
その時どのように答えましたか。
答えられなくてごまかしたりしませんでしたか。
この質問はなんて答えていいか、非常に困りますよね。

でも、その場しのぎでごまかして答えても、子供はそれを見破るので、これはかえって逆効果。
やはり事前にある程度どうするか考えて準備しておくのがいいと思います。

そして、この質問で気をつけなければいけないことは、実はこの問いには絶対の答えはないということです。
数が苦みたいに一つの問題に明確な一つの答えがあれば簡単なのですが、この質問は百人知れば百通りの回答があり得ます。
じゃあ、どうすればいいのでしょうか。
この百通りの回答のどれを自分は答えればいいのでしょうか。

ごまかしの答えはNG

人間、何かを行うときは、その目的や意義を明確にしたいものです。
そうでなければ自分のやっていることが自分にとって価値があるのか無駄なのか分かりません。
この点がはっきりと自分の能力アップにつながるとか、自分の大切な人を喜ばすことができるとか、そういうポジティブな理由が見つかれば、本人も勉強に身が入ると思います。
意味の分からない作業は不安ですし、苦痛ですし、やりたくなくなります。
特に学校の勉強はその成果が必ずしもすぐに出る訳ではなく、時には学校を卒業して社会経験を積んだ後に実感として表れることもあります。
だから、学校に通っている生徒は今よく分からないので、「自分のやっていることは何のためか、本当に自分の役に立つのか」知りたいのです。

「そんなこといいから勉強しなさい。」
こんな答えは子供を納得できませんし、「大人は答えられないんだ。」と見なしてしまいます。
こうして答えられない大人に対し優越感に浸る。
同時に、「自分は理不尽な状況に置かれている。正当な理由がないんだから勉強しなくてもいい。」と勉強しない言い訳に利用するだけです。
「当り前でしょ。常識。」
常識は絶対の真理ではないから、この答えも子供にとって正解とは思えないでしょう。

どのように対応するか

勉強を強いる大人への反抗として、答えられない質問をあえてしているのです。
一休さんみたいに、無理難題を上手くとんちで切り抜けられたらいいのですが。
完璧な答えが出ればいいが、そんなものはないことぐらい子供も分かっています。
あえて答えにくい質問をして、大人が答えられないとき、それを盾にとって自分の勉強しない、またはできないことを正当化しようという魂胆が考えられます。

もしくは、純粋に「勉強する意味が分からない」という子供もいます。
先ほど述べたように、勉強の意義や目的がよく分からないから知りたいという訳です。
この場合は明確で納得のできる答えが見つかれば解決です。
きちんと話を聞いてまじめに向き合ってあげれば、不信感を抱くこともなく、安心して勉強に取り組むことができるようになるでしょう。

いずれにしても大事なのは、大人一人ひとりが自分なりの答えを用意しておくということです。
近所の親同士でもいいし、職場の同僚でもいい。
一度みんなで討論してみてはいかだでしょう。
家庭の状況を共有し話し合うといい答え、少なくともヒントは見つかるかもしれません。
三人集まれば文殊の知恵といいますし。
インターネットで調べて、色々な人が何と言っているか調べるのもいいでしょう。
一人で答えようとしないことです。
そもそもそんな簡単な問題ではないです。

または、子供と話しあって、子供自身で自分の答えを見つけさせるというのも一つの方法です。
どうしてそんな質問するのか、子供の真意を理解し共に悩むことで、
子供は自分のことを真剣に考えてくれている思う。
そうして親や人の意見、経験を聞きながら参考にし、自分で考え、
自分なりの答えを導き出せるように手伝ってあげてください。
そこに信頼関係がほしいだけなのかもしれません。

また先ほど触れたように、単純に勉強が嫌で、その言い訳をするためにこんなことを聞くのかもしれません。
そんなときも本人としっかり話し合い問題の本質をきちんとくみ取ってあげましょう。
一緒に考え、自分の納得のいく解決策が見つかる手助けをしましょう。

本当はそこが問題なのではないのかも

この質問の本当の意図は、答えを求めているのではないのかも。
もしくは、勉強ができていない自分に対する負け惜しみなのかも知れません。
勉強ができなくて悔しい、つらい、悲しい。
そんな気持ちの裏返しで質問してくる。
そのような時は、子供の気持ちをしっかり理解してあげて、励まし、勉強は大切だと導き、自分はできるのだと自信を持たせてあげてください。
こちらの場合もごまかすのではなく、子供と正面から向き合い、真剣に話を聞き、できれば自分の経験などを踏まえながらアドバイスをしたり、一緒に悩み考えてあげましょう。

この質問に対しては置かれている状況により最適な答えは変わってきます。
だから、何が正解とは言えません。
ただ一つだけ心に留めてほしいことがあります。
それは絶対の答えはないということ。

子供に対して言った答えがどうもしっくりこないようでしたら、もう一度話し合いましょう。
何度も何度も悩みを共有し、一緒にあれこれ考えてみましょう。
そのうちいい答えが見つかるかも知れませんし、一緒に考えていくうちに子供の中で自然と納得し、答えなんてどうでもよくなるかも知れません。

結局、親身になって一緒に話し合ってあげるということが一番大切なのではないでしょうか。

皆様はどう思われますか。
ご意見、お聞かせください。

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