塾長ブログ

2022.02.24

テストが悪かった時はこうしよう!実は勉強を見直すチャンス!

テストが悪かった時にすべきこと。実は勉強を見直すチャンス!

ちょうど学年末テストも終わったころだと思います。
すぐに採点され、テストが返ってくるでしょう。
その結果に一喜一憂するのはいいですが、テスト結果というのはそこで勉強が終わりではなく、長い勉強の一通過点と考えてほしいです。
最終的には入試で自分の希望する学校に入れるだけの学力を身に付けることなので、例え今回悪くても、最終的に帳尻合わせができるようにすればいいのです。
しかも、頑張って受けたテストの後というのは、脳科学においても非常に学びやすい状態にあるので、これを利用して一気に学力を上げるチャンスです。
だからテストが返されたとき、その結果だけにとらわれることなく、長期的視点で有益であるような対応をしてください。

テストが悪かった時にしてはいけないこと

テスト結果が悪いと、親としてはこれまで自分が子供にしてきた苦労を無駄にされたようで頭に来るかも知れません。
「テストが悪い=勉強ができない」と、将来の子供の人生を心配して焦るかも知れません。
でも、そこで感情的になり、子供にマイナスの影響を与えるようでしたら問題です。
テストが悪かった時の対応として避けるべきことをいくつか挙げてみましょう。

1.説教や否定

事前に何度も言ったにもかかわらず、きちんということを聞かず勉強しないから、こういう結果になった。
確かにそうなのかも知れません。
だからと言ってそこを責められて、子供が勉強しようという気になるでしょうか。
「だからダメなんだ」なんて否定して、子供が精神的に前向きになれるでしょうか。
多くの場合、このような言葉を浴びせかけるのは、親の自己正当化でしかなく、子供に無力感、自己否定の感情を抱かせるだけです。
やる気をなくしたり、立ち直る気力を失ったり、または、完全に自分は頑張っても無駄だと勉強するという行為そのものを放棄してしまう。
そうなっては何の意味もありません。
腹立たしく、怒りをぶちまけたい気持ちは分かりますが、これは自分が自分のことを分かってほしいという願望であって、子供の勉強をできるようにすることにはつながりません。
むしろ妨げになります。
本当に本人のことを考えるなら、やはりやらない方がいいです。

2.他の子と比較

次にやってはいけないこととしてあげられるのは、他の子との比較です。
「あなたのお兄さんはこんな点取らなかったよ」と比較してその子の悪い結果を強調するのもよくないですが、「○○さんは××点だって」というような客観的な事実を伝えるのもよくありません。
同様に「○○さんは××点だって。すごいね」と単純に他の子をたたえる言葉も、本人にとっては自分の悪い点を指摘されているようで、よくありません。
よく調査で子供たちがやる気をなくすきっかけの一つに「他人と比べる」があります。
自分が悪いのは本人も重々わかっているので、それを意図的ではないにしろ、触れられることはつらく、「自分はダメな人間だ」という気持ちを強めてしまいます。
こうして勉強が嫌いになりやらなくなってはいけません。
「人との比較」もしないように注意しましょう。

大事なのは今後につなげていくこと

一度出たテスト結果は覆りません。
そこをいろいろつついても、本人の気持ちを落ち込ませるだけで、何も変わりません。
大事なのは自分が取ってしまったマイナスを、どのようにしてプラスに変えていくかということ、
これができれば、悪いテスト結果も無意味ではなくなり、将来的に良い結果に結びつけることができます。

1.悪い結果になった原因を一緒に考える

テスト結果が悪かったということは、自分の今のやり方に何か問題があるという明確なサインと捉えましょう。
そうすれば自分の勉強を見直し、より良い勉強法を考えるきっかけになります。
本人一人で考えさせるのではなく、周囲の人間(親がいいですが、場合によっては違う人でも構いません。本人が信頼する人)と一緒に話し合いながら、自分を見つめ直しましょう。

先ずは「どこが悪かったと思う?」と自由な雰囲気の中で質問しましょう。
決して圧力をかけるような態度や責めるような態度はしてはいけません。
リラックスして気軽に何でも言えるようにしましょう。
必要ならば答えるまでの十分な時間を与え待ちましょう。
難しいようなら、「○○はどうかな?」「勉強の時間は十分にあったかな?」というような、YES・NOで答えられるような簡単な質問から始めましょう。
こうして自分の悪い結果の原因を考えるきっかけを与えます。

2.原因が分かったら改善方法を一緒に考える

このようにして原因が分かったら、それをどうすれば改善できるか、一緒に考えます。
本人も問題点が明らかになれば、その対策は考えやすいと思われます。
もし難しそうであれば、いろいろなヒントを与えて(時には自分や他の人の経験などを話して)、自分なりの改善策を出せるように導きましょう。

そうして改善方法が見つかれば、本当にそれでうまくいくか一緒に確認します。
特に子供たちの出す案は「もっと長く勉強する」とか「一生懸命頑張る」のような漠然としたものであることが多いので、そうではなく「一日○○時間勉強する」とか「問題集の計算問題を毎日○○問解く」「○○時から○○時までは毎日学校でやった授業の復習をする」のような具体的なものにしてあげた方が実行しやすく、きちんとできているかどうかの評価もしやすくなります。
自分の生活リズムを見直し、具体的に日々のスケジュールを作って、そのスケジュールに従って勉強したり、遊んだりするのもお勧めです。
こうすれば、毎日決まった時間に食事や睡眠が取れるので健康にもいいですし、勉強と遊びのバランスもとれます。
ポイントは、このスケジュールを家族全員が共有し、それが守れるように協力してあげることです。

また、そもそも「授業が理解できない」「勉強の仕方が分からない」という勉強すること自体に困っている場合は、学校や塾の先生と相談しアドバイスをもらうといいでしょう。
「一人ではどうしても勉強できない」「家では誘惑が多く勉強に集中できない」など、環境が問題であれば、塾や家庭教師、勉強専用の部屋を作るなど、それができる環境を整えるのがいいでしょう。

3.今回のテストの間違ったところを解き直し

人間の記憶は印象深いこと、何かのエピソードと結びつけると、深く刻まれ忘れにくくなります。
自分が頑張って準備して、テスト中悩み苦しんだ問題は、それ自体が一つのエピソードであり、この苦しみは大きな刺激として印象に残っています。
だから、テスト直後というのは学ぶのに非常に良いタイミングなのです。
できなかったところを見直し、解き直し、必要なら教科書やノートで調べ、時には友達や先生に質問して解説してもらえば、驚くほど理解でき、すんなり頭の中に入ってきます。
こうすることで、例え定期テストでは成績が悪くても、最終目標の入試では良い成績を修めることができるのです。
だから、テスト終わった解放感でやりっぱなしにしないで、もう一度できなかった問題を解くというのは非常に重要な作業であり、学びのチャンスなのです。
もちろん、時間が経てばどんなに強い印象も薄れてしまいます。
そうなれば解き直しをしてもその効果は薄れてしまうので、可能な限りテストが返されてすぐに取り組むことをお勧めします。

テストが終わって結果が悪い時、その結果を責めても点数がよくなるわけではないので意味はありません。
むしろ、本人に与えるマイナスの影響の方が問題です。
親としては子供のことを真剣に考えるからこそ、不甲斐ない結果に対しいろいろ言いたいとは思いますが、感情的にならず冷静に現業を把握して、この失敗を今後に生かすことを一番に考えてください。
そうすれば、悪かったテストも無駄にはなりません。

テストとして明確に「自分の実力が伴っていない」と出れば、本人としても自覚しないわけにはいかず、今後どうすればよくなるか考える絶好の機会となります。
この機を逃がさず、本人と一緒に話し合い、そして本人自身が具体的で実行可能な最善の改善策を立てられるように、手助けしてあげるのが周囲の人間のふさわしい役割です。
また、「テストが悪かった」と自覚したときは、実は学びの大きなチャンスでもあります。
「悔しい、残念、もっと頑張ろう」と様々な感情の中、ちょっとした手助けで驚くほど学習内容が理解でき、頭に入っていきます。

ピンチはチャンス。
「できていない」ということは「学べる」とポジティブに捉え、自分の学力を高められるように役立ててください。

必要であればいつでも葛西TKKアカデミーでご相談できることも忘れないでください。
お待ちしております。

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