塾長ブログ
2022.03.21
問題集はどのように選べばいいのか
勉強で学んだ内容が身に付いているか確認するのに、問題集を買って勉強するのはいい方法です。
しかし、問題集の選び方を間違えるとあまり効果がありません。
人それぞれ好みもあるでしょうが、私なりの問題集選びのコツをお教えします。
1.分厚い問題集はやめましょう
問題集を買う時、つい欲張って分厚いものを選びますが、やめましょう。
分厚い問題集は、よほど本人に強い意志と根気がない限り続きません。
最初のうちはやる気満々でいいのですが、だんだんその量が負担となり、いつまで経っても終わらないような気がして、途中で断念するというのはよくある話です。
確実に自分のできる量を選びましょう。
そうでないと無駄が多いです。
もし買って、自分に全てやるのは無理と感じたら、偶数問題だけとか、三個置きの問題を解く、一通り最後までやってから、最初に戻り飛ばした問題を解くというような工夫をしましょう。
こうやって何度か同じ内容を繰り返す方が、全体に手を付けられるのでいいです。
最初から全部やろうとすると結局最初だけではできるようになるかも知れませんが、量の多さから途中であきらめて、後半は何も身に付かないことになります。
分野ごとに別々の薄い問題集をお勧めします。
2.自分の力に合ったレベルの問題集を選びましょう
学校で習ってもよく分からない人は基礎がしっかりして、応用は少ない問題集を選びましょう。
一冊で全てのレベルを網羅した問題集もありますが、私はレベルごとに初級、中級、上級など別々に分かれている問題集をお勧めします。
自分は基本は理解したので応用力をつけないというのであれば、高度な応用問題中心の問題集を選びましょう。
自分の実力に合わないと、レベルの高い問題集でもレベルの低い問題集でも力が十分につきません。
学習指導するとき、よく「α+1」と言われます。
「α」とは今持っている力、それより少し上のレベルをやるのが、力をつけるのに適していると言われます。
難しすぎれば手がつきませんし、簡単すぎれば力になりません。
3.解説の詳しい問題集を選びましょう
問題集をやるとき、答えがあっているか間違えているか、〇×をつけて終わりにしていませんか。
問題集の目的は問題を解くことではありません。
自分ができる問題とできない問題を見極め、できない問題をできるようになることです。
だから、正解の数は実は大して意味がないのです。
間違ったらそこを学べばいいだけ。
つまり、問題集をやるということは学びのきっかけのためで、それ自体が目的ではありません。
だからこそ、解答の解説のしっかりした問題集でないと、自分で学べないのです。
極端な話、問題集の問題よりも解説のページが多いくていいくらいです。
そんな問題集はたくさんのことが学べるからです。
4.見やすく、取り掛かりやすい問題集を選びましょう
やるのは自分なので、自分が気に入ったものが一番です。
問題のやりやすさ、見た目の親しみやすさなども大事です。
カラフルでイラストが多いと楽しいですし、分かりやすいです。
逆にモノクロで文字が小さく、単元などの構成やページの区切りがしっかりしていないものは、使いにくく分かりにくいです。
やはり人間は印象というものが大事で、嫌な印象を持ってしまうと、どんなに素晴らしいと言われる問題集もやりたくなくなります。
先ほど述べた本の厚みもそうです。
あまりにもボリュームがありすぎると、それだけで圧倒され、手がつかなくなります。
5.できれば使い捨て、質より量で勝負
上記のように、できるだけ無理のない自分に実力に合ったお気に入りで解説の丁寧な問題集をやり、自分の分からないものをドンドン克服したら、後は練習あるのみ。
たくさんやった者勝ちです。
次々とやっては捨て、捨てては新しいものをやりましょう。
こうすると自分のできない問題が減っていくとが実感できます。
やり終えた問題集を積み重ねれば、自分がどれだけ頑張ったかはっきりと分かります。
自分のやった問題集の数は自分の実績となり、自分の目で見て分かるので大きな自信につながります。
以上、問題集を選ぶときのコツをいくつか紹介しました。
しかし、勉強は人それぞれで向き不向きがあります。
ここで述べた方法でない方がいい人もいるでしょう。
一つの例として参考にしていただければ幸いです。
問題集選びに困ったときは、いつでも葛西TKKアカデミーにご相談ください。